アナル奴隷たちの反逆未遂(軌跡シリーズ/ユウナ、アルティナ、ミュゼ) (Pixiv Fanbox)
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いつもご支援ありがとうございます。夏休みの宿題を最終日にやる小学生かお前はみたいなムーヴを終えて帰ってきました。締め切りブッチは何とか避けられて何より……締め切り近い方が良いの出来てる気がするのはなんでだろうなぁ本当に。
今日は依頼の一作からですが、明日か明後日には新作。その次に上位プランを極力二作書き上げて月末まで連続で繋いでいくつもりです。よろしくお願いします。
本日の一作は以前上位プランで投稿された軌跡シリーズアナル即堕ちユウナとティオの続編です。Ⅶ組三人娘編になります。ナーディア版もあるので順次お出しする予定です!
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【Ⅶ組・反抗未遂編】
帝国某所。ミュゼ・イーグレット、またの名をミルディーヌ・ユーゼリス・ド・カイエンが所有する屋敷の中で、彼女自身を含めた三人の少女が密会していた。
ユウナ・クロフォード。アルティナ・オライオン。元トールズ分校Ⅶ組の所属であり、前年の卒業を機にそれぞれ異なる道を歩んだはずの三人だ。
それがなぜミルディーヌの名を使って、それでいてミュゼの顔でユウナとアルティナが密会せねばならないのか。その事情は複雑で、けれど理由は単純明快――――――三人はある主を等しく崇めるアナル奴隷であるからだ。
「ほ、本当に。ここは大丈夫なのよね?」
「……保証はできません」
「そんな!」
椅子に座ることもせず怯えきったユウナが、ミュゼに向かって悲痛な声を向けた。唯一椅子に座っているアルティナがユウナを宥める言葉を発した。
「落ち着いてください。わたしたちが言い争っても、意味がないです」
「アル……う、うん。そうよね。ごめん、ミュゼ」
「いえ。あの方の動向が読み切れないのは、私の未熟が故……謝罪しなければならないのは、私です」
ミュゼはいつになく弱々しい態度だ。いつもの煙に巻くような雰囲気はなく、ユウナと同じように怯えていた。そして椅子に座るアルティナも動きにどこか落ち着きがなく、平静を装いきれていなかった。
「仕方ないわよ。あんな人、誰にも分からないじゃない。女のけつあ――――お、お尻を、あんな指一本でめちゃくちゃにしちゃうんだから♥」
口にしかけた下品な言葉を制するだけで、お尻の穴がキュッと窄む。だが、表面を密閉された尻穴は気持ちよく収縮することができず、ユウナの腰がくねくねと怪しく悶えるのみに終わってしまう。
ミュゼ、アルティナも彼女同様、気恥ずかしげにもどかしく腰をくねらせ肩を震わせていた。
事の始まりは、ユウナがある男にそのアナルを穿たれたあの日からだ。
否、ともすれば全く異なる日だったのかもしれない。ユウナが尊敬する先輩少女と別れ、帝国に帰還した際、彼から与えられた呪符が二人と共鳴した。即ち、ミュゼとアルティナまでアナルの快感に屈して奴隷となった証拠を突きつけられ、三人は再会と共に絶望的な表情を浮かべることになった。
それだけあの男の技術は凄まじい。アナルへの侵入を許したのは、ほんの一瞬の油断だった。その僅かな隙で、東方の忍や暗殺者すら上回る気配の遮断を用いて、男は少女の恥穴を指で突いた。瞬間、勝負は決した。排泄に用いる不浄の穴へあの指の侵入を許した時点で、女として彼に勝るモノを全て失った。
苛烈な調教を強いられたユウナは一度完全に堕ちた。アルティナとミュゼも同じくだ。彼女たちの背中には立派な文字が。尻肉には大きな数字が刻まれている。両方合わせて、ユウナたちがあの男の『アナル奴隷』であることを、名前すら知らぬ男の奴隷の証を身体に刻み、アナルを疼かせる無様な存在であることを証明するものだ。
故に、疑問が結実する。なぜ完全なアナル奴隷となった三人が、人として終わりを迎えた浅ましい姿を例外なく晒した三人が、主に無断で密会など試みたのか。
アナルを調教される恐怖と、心を折られる快感は心底味わったはず。それでもこうして明らかな〝反抗〟を企てたのはもちろん理由があってのことだ。
「あの方がどれだけこちらの領域を支配しているのか。正直、私如きでは想像もできません。あの妙技に逆らえる者が、存在するのかどうかさえ。この隠れ家の存在さえ、もしかしたら……」
彼は気配なく現れ、その一瞬で尻穴を穿り、いやらしく下品な性器の穴へと変えてしまう。彼の特技とも妙技とも、あるいは奇跡とも呼べる技を見切れる者などいるのだろうか。知将のミュゼがある意味で匙を投げるほど、彼は異質で未知の存在。
三人が観測した範囲で〝共鳴〟が起きたのは、一度や二度の話ではない。Ⅶ組の先輩、学園の理事長にして武の将軍、国の国宝である皇女、その兄の妻、魔女の長とその友人の聖女――――――希望など持たない方が身のためである。アナル奴隷たちに会う度に三人の顔は羞恥と絶望に歪んだ。
なればこそ、と再三の言葉だ。自分たちより立場も力も上の人間でさえ、男に抗えなかった。抗うことが無意味だと教えられ、彼女たちは屈服した。それが今になって、男の影に怯えるほど惨めな姿とはいえ抗う気力を取り戻した理由を、ユウナが唾と恐怖を呑み込みながら言葉にした。
「けど、あの人が帝国を出てる今なら大丈夫。いくら何でも、共和国からあたしたちの場所まで飛んでくるのは無理……だよね?」
「霊脈の活性化した状態ならまだしも、ですね」
ユウナの考えをアルティナが補足する。ミュゼが言葉を付け足さないということは、理由が事足りているということだ。
彼女たちが僅かな反抗心を芽生えさせた理由はただ一つ。男は今帝国を離れ、共和国へと入国している。かの地で新たに紡がれる軌跡を、その指で味わうためにだ。
あの男が近くにいない。それだけで、底知れない恐怖と快感が僅かに和らぐ。自分たちの油断を誘う罠かとも三人は考えたが、否定するモノがつい先日送られてきていた。
「と、とりあえずっ♥ つい付けちゃったこれ……外してからだよね♥」
ユウナがはしたなくもスカートをたくし上げる。その下には可愛らしいショーツが、とはならない。
言うなれば鉄の下着。女性の股間を封じて護る貞操帯だった。これが送られてきたのが先日で、取り付け自体は全員がその場で迷いなく行った。抗うという考えを三人は忘れ、己の股間に鉄の縛めを纏ってしまった。
だが、付けた後に我に返り、わざわざ男の居ぬ間に従う謂れのないこと、そもそも帝国にいないのであれば支配から逃れることができるのでは、という当然の思考に辿り着いた。
それにこの貞操帯は股間を護るためではなく、アナルを焦らすためのもの。鉄の下着を思わせる形と、アナルを塞ぐ特徴的な『蓋』。蓋は表面のみを密閉して刺激を最小限に留め、尚且つ『札』を用いた呪術の効果を引き継いで感度を弱めながら、晴れることのない焦れを所有者に与える。確かにこれを付けていれば凄まじい感度に悩まされることはないが、男の支配を受け入れてると取られて当然の行為だ。
「外して、しばらくは……いえ、それに耐えなければ、あの方の支配から逃れる術すら探ることができない」
「はい。たとえどれだけ醜態を晒すことになっても、この貞操帯は外すべきです。幸い、札と違って自分たちで取り外すことができるようですから」
取り付けが自主的なら、逆説的に外すことにも苦労はいらない。問題は三人が調教アナルの素面感度に堪えられるかどうかだ。
しかし、堪えなければ何も始まらない。男の支配から逃れたいのなら、アナルを求める心に打ち勝たねばならない。
一度は屈し、男の前に自らの意思で膝を折りケツを品性下劣に突き出した少女たちだが、意を決してその貞操帯に手をかけた。傍から見ればマヌケな光景だが、三人は大まじめにやっている。立ち向かう快楽を想像すれば、笑うに笑えないものであろう。
「い、行くわよ…………せーの!!」
息を合わせて貞操帯を取り外す、その時。
「やれやれ、思いの外短慮だったな。困った奴隷たちだ」
『……え?』
その場所に、あってはならない者の声がした。三人が呆気に取られた次の瞬間には、全てが手遅れとなっていた。
確かに完全な安置とは言い難い隠れ家だったかもしれない。それでも、侵入を容易く許した挙句、妖魔の如き手管に捉えられる空虚な警備ではなかったはずだ。
「嘘、どうして……きゃぁぁぁぁっ!」
「クラウ・ソラ、っっ!?」
「ミュゼ、アル! く、この、やあぁぁぁぁっ!?」
三人とも手管に対して即座に臨戦態勢を取ったのは賞賛に値する。だが、貞操帯を脱ぐことに意識を向けていた時点で、実態化した無数の手から逃れることは不可能だ。三人の両手と両脚を合わせても優に上回る人の手が、どこからともなく現れて少女たちの肢体を鷲掴みにする。
凄まじい力で抵抗ができず、お仕置きとばかり逆さまの状態で少女たちは吊り上げられた。反転する視界の中で、恐怖の対象がコツリコツリと足音を立てる。
「ひぃ!? な、なんで、ここに……誰から、聞いて……」
「ん? 答えてやろう。誰からも聞いていない。ミュゼ、君の根回しは周到そのものだ。少なくとも、その筋から君たちの情報は抜き取った記憶がないな」
それが本当だとしても、敢えて目を向けなかった、という前提があるのだろうが。
彼は顎に手を当て思考のフリをする。初老の男は事もなしに少女たちの前に立った。共和国入りを果たして、帝国の地にいなかったはずの男が、何故かユウナたちの前にいる。少女たちが愕然と、絶望の表情で震えていることから――――彼がアナル奴隷の〝ご主人様〟であるのは疑う余地がないことであろう。
「次に、どうして〝ここ〟が分かったのかという疑問だが……君たちの潜伏先は〝知らない〟。それは君たちの頭の中にしかないものだ。この場所は、その記憶から勝手に再現されたというだけのことだろう。場所の指定まではした覚えがないのでな」
「何を、言って――――まさか」
アナルの快楽に逆らえぬ奴隷と言えど、持ち前の頭脳は健在だ。アナルの快感が抑えられている今ならば、ミュゼはあらゆる可能性から導き出した答えをユウナとアルティナへ共有することができる。
「ここはもう……仮想空間と、仰るのですか……」
ありえない。何の装置もなしに、現実から空想の空間に引きずり込むことはできない。
ミュゼの〝答え〟にユウナとアルティナも戦慄した様子で言葉を失う。自分たちの肉体に何ら違和感のない、即ち感覚が正常であると認識できている。その認識が全くズレていない中、もし本当に別空間へ飛ばされたというのなら。
最悪の予測が最悪の想像へと連鎖する中、初老の男は唇を歪めて答えを返した。
「クッ、ハハ。やはり優秀だな。ミュゼだけは共に連れて行くべきだったか。まあ、その悩みもこの場所で解決した――――ようこそ我が《空門の庭城(アヌス・ガルデン)》へ」
その答えは、ミュゼの予測と完全に一致したもの。つまりは決して逃れ得ぬ牢獄と呼ぶに相応しい代物だった。
「ミュゼだけに理解させてしまうのは不公平だな。どれ、順を追って話をやろう」
言って、男は少女たちの前である端末を手に取った。形状は帝国で普及した導力端末《ARCUS》と少し似ているが、よりコンパクトなデザインだ。元諜報部のアルティナが、彼の持つ未知の端末をハッと察した。
「《Xipha》。もう、あなたの手に」
《Xipha(ザイファ)》。霊子装片(シャード)と呼ばれるエーテルの欠片を使用者の周囲に展開し、それを制御することでさまざまな機能を顕現させる。帝国を超え、事実上ゼムリア大陸全土のイニシアチブを握りつつある共和国で普及が始まった第六世代の最新戦術オーブメント。
最新型の導力端末が男の手に握られている。便利な道具に過ぎないものが、それだけで何をするか想像もつかない危険な代物と化したように思えてならない。
アナルをたった数時間で今の状態まで堕とされた三人だからこそ、本気でそう感じてしまった。実際、その予感は何一つ間違ってはいない。
「ああ、共和国で新しく結んだ契約の成果だ。と言っても、これは操作のための端末に過ぎない。要はこの仮想空間そのものだ」
中々苦労したよ、と言いながら男は〝現れた椅子〟に腰をかけた。脈絡なく出現した椅子に三人は目を見開くが、自分たちを縛める手の存在と同様の現象であることにも気がついた。
「このザイファを使えば、こうしてシャードを実体化させ自在に操ることができる。言うは易しと思うほど、中々捉えどころかなく難しい機能だがね」
だが、男は難なく扱ってみせていた。それはユウナたちの想像が及ばない領域にあるアナル陵辱の技術が、イメージの具現化に強く貢献しているからだ。事アナル調教の手段ならば、彼は苦もなく全てを再現してみせるだろう。その恐ろしさに少女は打ち震える他ない。
そして確固たる想像力を事なげに見せつけた男は、特別製のザイファと、何よりこの仮想空間《空門の庭城(アヌス・ガルデン)》を生み出した者たちを褒め讃えた。
「この空間のサンプルには《お伽の庭城(メルヒェンガルテン)》が使われている。マルドゥックの新事業と謳っていたが、その辺りは君たちの知人を通して聞くと良いだろう」
庭城の名に覚えはないが、マルドゥックは少女たちも名前を知っている。さまざまな事業を展開する共和国の大企業の名を、これから始まるであろう大きな壁を警戒する彼女たちが知らないはずがなかった。
しかし、男の口からその名で出てきた以上、その始まる軌跡とは無関係なこと、彼の〝手〟にかかったことが明白になる。
「仮想空間で奴隷と戯れ、労ることのできる調教部屋が欲しい。そう提案しただけなのだが、優秀なアナル奴隷が多すぎたな」
男はツラツラと仮想空間の性質を語り出した。その功績を、しっかりとアナル奴隷たちの成果だと包み隠さず告げる。それは、ある意味では彼一人の成果と傲慢に誇ってくれた方が救いがあったと言える。
《空門の庭城(アヌス・ガルデン)》は転送された対象の意識から肉体を完全に再現し、現実と差異なく動くこと、触れること、五感を持つことができる。また意識のみの転送に伴い、現実とは異なる時間の流れが存在しており、仮想空間上での数時間は現実で言う三秒にも満たない。
つまるところ、男がのんびりと三人に語りかけているのは、悠久に等しい時間の流れが既に生成されているからなのだ。それだけで言葉を失い続けている少女たちが、思考を完全に停止させるだけの破壊力があった。
――――男が一人の力だと誇ってくれた方が、まだ救われていた。彼がアナル奴隷たちの成果を奪わない、奪う必要がないと言うのはその必要がないからだ。微かな反抗の意思を見せているユウナたちと異なり、調教のためだけに用意された技術の結晶を生み出した奴隷は男に同調し手足のように動くほど隷属しているのであろう。
「これだけの完成度だ。その分、褒美を与えているんだが……ちょうどいい。奴隷同士、顔合わせだ。初対面の者もいるだろうからな」
想像上の事実だけで充分だった。けれど、男は執拗に絶望の現実を重ねがけた。それは、僅かでも反抗したユウナたちへの懲罰めいた仕打ちだ。
椅子に座った男の背後が歪み、異なる壁が出来上がった。調教部屋は幾つも用意されているように見えて、本質的には〝同じ〟だ。意識を囚われた奴隷たちは、同一仮想空間にいつでも隣り合わせで存在している。それが男の意思一つで顔合わせが叶うというだけのこと。
もっとも、それを人間同士の顔合わせと呼ぶのは烏滸がましいか。逆さ吊りのユウナたちでさえ、まだまともに対面していると思える。その〝壁の尻〟たちは、アナル奴隷共通の番号だけを晒していた。
引き締まった尻肉。豊満な尻肉。人の分だけ尻の肉は形がある。どれも共通している点と言えば上記の番号と、無数の指先に可愛がられている淫らに広がりケツアクメ汁を吹き出す真っ赤に腫れた菊門だ。
「『42』は紹介するまでもない。ユウナ、彼女は君にすら口を噤んでくれたようだな。ああ、番号がない者は君らも知っている新顔だ。共和国では嗜好は異なれど悦びを共有できる友人ができてね。独占するのは忍びないと、彼女には番号を与えておらんのだ」
ただ、アナル奴隷ではある。尻だけが壁から飛び出したマヌケ極まりない光景の中で『42』と割り振られたティオ・プラトーの真隣に位置する育ちの良い美巨尻、花のように咲き誇る肥大化アナルから腸液のイキ潮をぶちまけている。その特徴的なスミレ髪の陰毛が、レン・ブライトであることを告げていた。
「『52』のエスメレー・アーチェットはザイファの開発主任で、このシステムの功労者だ。おっと、功労者と言えば彼女たちもそうだな。マルドゥックSCの二人は特に労わってやらねばならんか」
マルドゥック社が生み出した仮想空間のシステム。ザイファとシャードの技術が流出し、優秀なアナル奴隷たちの研究でこの場所が造られた。
ならば労られて当然の二人だ。《マルドゥック総合警備保障》の広域サービスコンシェルジュでありながら、社内の技術流出という大罪を犯したリゼット・トワイニングとミラベル・アールトンは、他の奴隷たちより遥かに多い指先に縦割れ肥大化アナルを弄ばれ、赤みを帯びた尻肉を絶え間なく痙攣させ続けていた。それを奴隷の中では労わられている、と言う。
「私生活を割いてまで尽力してくれた奴隷たちには、完成したこの空間で〝1年ほど〟の休暇を与えた。現実では多少多めの時間が進むが、1年と比べれば安いものだろう」
1年。この壁尻がずっと続くのかどうかは分からない。だが間違いなく、アナルを意識の時間感覚で1年間弄られることが〝休暇〟なのだろう。
技術の結晶を個人のために形にした成果が1年の休暇なら――――――反逆未遂のお仕置きはどんなものになるのか。
「もう理解していると思うが、その貞操帯はザイファの機能を搭載している」
貞操帯に東方の呪術が組み込まれていることは分かっていたが、まさかマルドゥック社の技術と結合した醜悪な形のザイファであるなど、ミュゼが策謀をどれだけ巡らせたとしても分かりようがなかった。
Xipha貞操帯同士の共鳴機能も保持しつつ――――――仮想空間への転送機能をも有しているなど、どんな天才だとしても予測不能だ。
恐怖に駆られて貞操帯を取り付けた時点で、大陸のどこに隠れ秘そもうと意味を為さなくなった。マスターシステムを掌握した男の意思で、どんな場所にいようと調教部屋に引きずり込まれてしまう。まして、安易に付けてしまった貞操帯を外そうと考えようものならば。
「……ゆ、許して、ください」
誰かがポツリと呟いた。ユウナか、アルティナか、ミュゼか。三人のうち誰かだった。あるいは三人とも考えは同じだった。
長い沈黙の果てに飛び出してきたのは、あまりにも惨めで情けない敗北の宣言だった。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい! あたしたちが、馬鹿でした! もう二度と、逆らおうなんて考えません!」
「許してください……お願い、しまずッ!」
「お慈悲をください! ケツ穴奴隷にお慈悲をお恵みくださいませぇ!」
謝罪と懇願。ほんの僅かな反抗心で抗ったのは、その性根がどうしようもなく善であるからだ。自分自身の惨めさを許せず、出来もしない反逆を選んでしまった。
そして、既にへし折られていた心は善の性根が導いた愚かな行為の代償を、プライドを捨てたみっともない謝罪行為によって支払う。
「残念だ。〝おまえたち〟はもう少し聡明だと思っていたんだがな」
だが、そんな惨めな謝罪はにべもなく、ため息と共に否と吐き捨てられた。泣き喚く逆さまの美貌が恐怖で引き攣り、凍てつく。
彼女たちは既に堕ちている。これは終わりを迎えた後の軌跡だ。堕ちた少女たちが僅かに芽生えた反抗心で過ちを犯した、それだけの軌跡なのだ。故に少女たちが、ありえないほど無様に泣き喚いて懇願することに不思議はない。
――――――主が二度目の懇願を聞き入れず、お仕置きを選ぶことにも疑問はないであろう。未だ立場を弁えない奴隷に必要なのは慈悲のある快感ではなく、無慈悲な処罰だ。
「今度はその口から〝正しい言葉〟以外が決して零れぬよう、再教育してやろう――――――もう一度、おまえたちの屈服を見せてみるがいい」
『ひぃぃぃぃぃぃっ!!?』
老獪な主を出し抜けると思い込んだアナル弱者の小娘たちが情けない屈服の悲鳴を揃える。それさえ足りないと、男は新たに得た幻想の魔手を少女たちに伸ばしていった。
「ゆ、ゆるしてぇ♥ こんな恥ずかしい格好、いやぁ……♥」
普段あれほど勝気で頼もしい勇気を見せるユウナという少女は、架空の腕に身体を戒められた羞恥に、火が吹き出るのではないかと思うほど顔を真っ赤に染め上げていた。
しかし、羞恥に伏すユウナが不思議で仕方がないとばかりに、男は顎に手を当てながら少女のアナルを眺めた。
「ふむ? 何を恥じ入る必要がある。昔は、こうして用を足すのが普通であったぞ」
「そ、そんなの知らない……し、知らないですっ♥ やめてくださいぃ♥」
ユウナは、お尻を真下に突き出したポージングで固定されていた。さながら空中にしゃがんだ姿は、旧式の便器で用を足す光景を思い起こさせる。男に比べて年若いユウナは、そのような便器を使ったことがないのだろう。
もっとも、経験があったとしても羞恥心が収まることはない。空中で排便を行うしゃがみポーズを取らされて、恥を味わわない少女はまずいないからだ。
「クク、こんなにも〝出す〟感覚に秀でていながら、勿体ない話だ」
「っ♥♥」
度重なる擬似排泄調教で薔薇色に腫れ、放射状の皺が火山口のように膨れた縦割れ盛り上がりアナル。奴隷は全ての快感に秀でた偏りのない淫乱アナルに変わり果てるが、中でも元々からの素質があるならその一点もまた大きく伸ばされてしまう。
その素質が不運なことに存在したユウナのアナルは、排泄という不浄を洗う行為で感じる下品スケベなアナルに変貌した。
「まあ、今から慣れていけば良かろうよ。このようにな」
ずぼぶりゅううぅぅぅぅぅぅっ♥
「う゛お゛ッほーーーーーーーーッ!!?♥♥♥」
瞬間、ユウナは尻穴に加わったおぞましい圧迫感に白目を剥いて野太い悲鳴を上げた。
指ではない。神域の技量に達した男の指は、確かにこの快感を確実に再現してみせるだろう。しかし、拡張されたアナルを押し広げることは指だけではできない。せめて拳でもなければ――――その拳より大きな〝モノ〟の見当がつくはずもない。
「お゛ぉッ!?♥♥ なに゛ィ゛!?♥♥ おしっ、け、ケツ穴にィッ♥♥♥ はいっでぐりゅうぅぅぅぅぅぅ!!?♥♥♥」
出っ張りアナルが限界まで拡がってなお、呼吸が苦しくなるような圧迫感がもたらされる。生々しい感触は、腕ではない。だが、知っている。ユウナは尻穴に入り込んできたモノに近い物質を〝殺した〟経験が多くある。
人ではない。意思疎通ができる相手でもない。おどろおどろしい見た目で、生々しい本能で人を喰らう怪物。
「ま、魔物ぉ!?♥♥ 魔物、ケツ穴にっ、はいっで、ぎでる゛ぅ゛ぅうぅうぅうぅ!!♥♥♥」
それは間違いなく異形の怪物だった。ワーム、触手、そういった普通の人間なら生理的嫌悪を感じる魔物がユウナのアナルに入り、奥底まで侵入してきた。
見ていないのに理解ができたのは、ユウナの経験がそれだけ豊富である証左だ。
「ほお、快感でろくに見えていないだろうに、分かるのか。さすがはトールズ出身者だな」
感心した声でアナルから飛び出た魔物という異様な光景を眺める男。彼の驚異的なイマジネーションも証明されたことになる。事アナルに関することならば、男に想像できないものはない。
「ぬ、ぬいでえ゛ぇ゛ぇええぇ♥♥ いやっ、いやあ゛ぁぁぁぁぁぁぁ!♥」
魔物がアナルに入り込んでくる。如何に仮想の存在であれ、意思を持つ生物が尻穴の中に入ってくるのは恐怖でしかない。魔物の脅威を知っていればいるほど、その恐ろしさは加速度的に増す。両手は背中で纏め上げられていて、得意の武器を握って魔物を倒すことなど不可能だ。
喚き散らすユウナに男は何も語らない。触手の動きは魔物の自由意志ではなく男の思考によって行われている。その意思が何も答えず、触手を奥まで挿入し続けるのならば、この空中のポーズの意味は――――――
「ふうぅぅぅぅ、う、うう……おっ、んおおぉぉぉぉぉぉぉッ♥♥♥」
倒せない。男は何もしてくれない。ユウナが取った行動は、尻穴に渾身の力を込めること――――――つまりは魔物の排泄を試みた。
「ふんぐっ♥♥ あぁぁぁぁ♥♥ おおぉぉぉぉっ!♥♥♥ んほおおおぉおぉぉぉぉぉッ♥♥♥」
出っ張ったアナルが触手を排泄せんとして、火山の噴火めいた姿を見せつける。勇ましさや畏敬などはなく、ただ無様なだけの噴火だ。
尻穴から飛び出す感覚で愛液はブシュブシュと吹き出し、ユウナの叫び声に艶めかしさが混じる。空中魔物排便という惨めさをこれでもかと詰め込んだ姿で、ユウナは可能な限り尻穴を解放した。
「ふんごおおぉぉぉぉっ♥♥ でろっ、出て♥ お願いだから出てええぇぇぇぇぇぇっっ♥♥♥」
「ククク。さて、どれだけ踏ん張っていられるか見ものだな」
尻穴から魔物が出ていけば、快感から解放される。そう信じるしかないユウナは、ひたすらアナルに力を込めた。魔物の挿入そのものがお仕置きであると、今の彼女は信じて疑っていなかった。
「…………っ♥」
アルティナは左脚を真上に向けて伸ばしたI字開脚のポージングで拘束され、男のお仕置きを固唾を飲んで待っていた。
クールな表情に怯えこそ滲んでいるものの、惨めに許しを乞うた時に比べれば落ち着いている。
「座して待つ、という姿でもないが。落ち着いているな、アルティナ」
「……はい。わたしは、ご主人様に逆らったアナル奴隷ですから」
「罰を粛々と受け入れるか。なるほど」
男は感心した様子で頷く。が、アルティナの考えなどお見通しだ。
「受け入れた方が罰も恥も少なく済む。屈服したことを認めておけば、それ以上堕ちることはない、だろう?」
「っ……そう、です♥ アナル奴隷の浅ましい……浅知恵、です♥」
人形の如き容貌だが、心まで人形のようにはいられない。見抜かれれば動揺し、より媚び諂うための言動を発し、そんな自分に恥ずかしさを感じて白磁の頬を鮮烈に赤らめる。
そんなアルティナは縦割れ半開きアナル。ヒクヒクと小刻みに疼いて穴を開閉し、主と似て平静を装っている気になっている。
その表情が両者とも、どこまで持つか見ものだ。ユウナと同じく、今の少女たちがどこで本気の懇願を零すかを男は見極めようとしているようだ。
男は手にあるものを創造した。スプレー缶にも似た容器を、アルティナの半開きアナルに捻り込む。
「ん゛お゛ッ♥♥♥」
銀髪が荒く靡いて口から聞き慣れた快楽声が溢れ出る。だが、単にアナルに挿入されただけの声で終わらせるつもりはない。
スプレー缶がカチリという音を立てた。スイッチが入ったと思わしき缶の先端、つまりはアルティナのアナルに入り込んだ場所から、凄まじい〝空気〟が迸った。
「ほひょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっ!!?♥♥♥」
感覚の中には気を狂わせる薬液でも、感度をさらに高める媚薬でもなく、ただの空気で満たされていた。それはエアダスター、空気による掃除を腸壁に向かって行った。
「んひょおおおおぉぉぉぉんっ♥♥ おひょひょっ、ほへえぇえぇぇえぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥」
もちろんアナルはエアダスターのような暴風を想定して作られていない。くすぐったい気持ちよさとでも言うべき風に煽られ、アルティナはアナルの快感の中でも初めて発するマヌケな嬌声を上げながら、腸内の体液という体液を吹き飛ばされる奇妙な感覚に総毛立つ。
「ひ、ひぃぃぃぃんっ♥♥♥ おひょおおぉぉぉぉ♥♥♥ ひゃめええぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜♥♥♥」
空気を絶え間なく噴射するスプレー缶を加えたアナルをおっぴろげながら、アルティナは笑いとも快感とも苦痛とも取れるおかしな顔で身悶えする。冷静な判断能力を失ったアルティナも、未だ男の真意には気づくことができなかった。
「して、ミュゼ。此度の首謀者はおまえだな?」
問いかけられた少女がビクリと縮こまった身体を震え上がらせた。彼女だけは一糸纏わぬ恥を晒し、頭を押さえつけられて土下座屈服。その癖、アナルだけはぽっかりと大仰に開かれた状態で固定される極限の恥晒し。
「はい……私が主犯です。だから、ユウナさんとアルティナさんには、寛大なお心を……」
知将の仮面は剥がれ、汚らしいアナルも秘めたる素面を丸裸にされたミュゼは、たどたどしい声で応えた。この期に及んで、息を吹き返すが如く少女は友の減刑を願った。ケツ穴を吹き曝したマヌケな姿であっても、ミュゼは責任を追う覚悟を持っている。
その高尚な心は、アナル奴隷にとって無意味であれど不要なものではない。
「案ずるな。全員に平等を与えてやる。偏りは許さぬと言ったことに、嘘はないのでな」
高貴なモノを屈服させる喜びを男は知っている。だから無意味なものを不要とは考えない。
ミュゼの嘆願を容赦なく絶望の淵に叩き落とした男は、少女のモノとは思えないアナルに再調教の道具を伸ばした。
濃色剛毛アナル。三人の中でも特に色が濃く焦げ茶色。その上でミントグリーンのケツ毛がびっしりと生い茂っているアンバランスな尻穴。
抵抗があった際、一番面倒なミュゼにはこうした羞恥を煽り立てるモノを男は与えていたのだが、どうやら目に見える変化だけでは足りないようだ。
「はあ゛ぁぁぁッん゛♥♥♥」
腸壁の〝奥〟を擦られたミュゼが、甲高くありながら濁ってもいる嬌声を床に向かって吐き出す。
男が生み出した手が握った銀色のヘラ。先端にえげつない〝返し〟を作った金属棒が、ミュゼの〝弱い場所〟を的確に刺激する。
「ほおぉぉぉ……う゛ほぉ♥♥♥ お゛っ、お゛っ、お゛っ、お゛っほ♥♥♥ あ……かひゅっ♥♥ かッ、ああぁぁぁぁぁ♥♥♥」
返しが壁をカリカリと擦り、コリコリと捲る。ただそれだけのことで、ミュゼは言葉にならない官能の声を叫び上げた。
弱い部分と言ったが、アナル奴隷の腸内に弱くない部分など存在しないし――――――ミュゼは特に貧弱で、本来なら逆らうことが愚かしいとしか言いようがない激弱雑魚アナル持ちだ。
そんなミュゼも数千手先を読み通す非凡な才を快感により失って、男のお仕置きがなんであるのかまでは思い至ることができなかった。
半日が経った。長い長い半日だ。現実にすれば、たったの数分に満たないであろう時間だ。
「おほおぉぉぉぉぉぉ……ッ♥♥♥」
ユウナは空中で限界の力を込め続けていた。出っ張りアナルがメリメリと悲鳴を上げ、出てきては奥へ引っ込んでしまう触手を何とか排泄しきろうと必死だった。顔面から豊満な尻肉までびっしりと脂汗を流し、渾身のいきみ顔という少女に似つかわしくない無様な表情を数時間は見せつけている。
「でろおぉぉぉぉ……んお゛ぉぉぉぉ!?♥♥ も、戻ってくるにゃあぁぁぁぁ♥♥ も、戻るなら、戻るならァ……せめて、せめて……い、イカぜでよお゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ゛ッ゛♥♥♥」
少女は叫ぶ。その願いは届くことはない。
「…………うひょおおおぉぉぉぉぉぉぉっっ!!?♥♥♥」
アルティナは空気の暴風でカラカラになった腸壁に、不規則に落ちてくる一雫の水滴に過剰な反応を返す。I字に開いた股座に滴らせる場所などそう多くはないはずなのに、水滴はどこからともなく流れ、潤いを失った腸壁を滑り落ち、得も言えぬ快感の全てが鮮明に脳天を突き抜ける。
「ひぃぃぃいおおおおぉんっ♥♥♥ もっひょおおぉぉぉぉぉ♥♥♥ く、くらひゃいっ♥♥♥ これじゃいけ、イケな……んふぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜♥♥♥」
少女は叫ぶ。その心に根付いた本音は届かない。
「二人とも少しは正直になってきたな。おまえもそう思うだろう、ミュゼよ」
「はぁ、はぁ……はァん゛っ♥♥♥ そ、そこっ、そこぉぉぉぉ……っ♥♥♥ う゛うぅぅぅぅぅぅっっ♥♥♥」
カリカリ、コリコリと気持ちいい場所が棒に刺激される。けれどそれは、アルティナと同じで心地よい得も言えぬ感覚だけで終わり、決して天井には届かない。
ミュゼの腸壁は必死に蠢いて刺激を求めるが、どれだけ抗っても棒の動きにはついていけない。それは激しく脈動して排便を試みるユウナのアナルでさえ叶わぬことなのだ。
「いあ゛っ♥♥ う゛ぅーーっ♥♥♥ ご、ご主人様、イ、イカせて……ケツ穴、イカせてくだざい゛ぃ♥♥♥」
イケない。魔物を排便させられるユウナも、乾いたアナルに滴る水で感じるアルティナも、たった一本の棒に弄ばれるミュゼも、半日間一度足りともイケていない。
貞操帯に身悶えさせられる感覚からは程遠く、それは男が本気で尻穴を弄っているのに、決してイカせはしないという拷問めいた快感。
僅かな抵抗力を残して快楽絶頂屈服した身体から、絶頂のみを取り上げる。絶頂に至るという瞬間で堰き止めて、願望を持たせて、けれど絶対にイカせない。
「いがぜでぇ゛♥♥♥ けづあなきもぢよぐぅ゛♥♥♥ イがぜでぐだざい゛い〜〜〜〜〜〜♥♥♥」
――――――絶頂がご褒美であると思い込むまでイカせない。
もうイキたくない。屈したくないと愚かしい抵抗を試みる少女たちに、絶頂を失うことが何たるかを教える。イケないという苦しみを思い知らせる。主人に逆らって、万が一でも男の手を離れた時に何が起きるのかを徹底的に理解させる。
「魔物大便、もっとひり出させてぇぇ!♥♥♥ 排便ケツアクメしたいのぉぉ!♥♥♥ もう、癖になっちゃうぅぅぅ!♥♥♥」
「ケツ穴さらけ出してぇぇ、イキたいぃぃ!♥♥♥ こ、これ、戻ってもやっちゃう、露出ケツマゾしちゃいますぅぅ!♥♥♥」
「ケツアクメなしじゃ生きていけないですぅ!♥♥♥ もう我慢なんてしませんからぁぁ!♥♥♥」
自分たちが快楽絶頂に屈服したということを、自分たちがアナルの快楽無しでは生きていけないことを、全てにおいてアナル以外の思考は無意味であるということを、とことんまで自覚させる。
リゼットたち功労者に対する褒美ではなく、反逆を企てた愚か者に対するお仕置き。それは同じ快楽ではあれど、達することで得られる一瞬の悦び、解放感、充実感の有無が顕著に現れる。それがあるとないとでは、快楽に対する感情が全く異なる。
絶頂を知って、真に屈服しているのなら喜んで受け入れる。絶頂を知って、真に屈服していないのなら、隷属するまで取り上げれば喜んで求め始める。
アナル奴隷は嫌がりながらも自らの意思で屈服する。聖女と呼ばれた者でも、国宝と名高い皇女でも、聖獣の力を持っていようと、ケツ穴の快感が恋しくて、離れられないと思って、誰もが無様に屈服してきた。
男のやり方は、あの瞬間を思い出させてやっているだけだ。忘れたならば今一度分からせてやればいいと。
「――――まだ駄目だな」
終わりの匙加減は男だけが決められる。
「んおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーっ!!?♥♥♥ くっついて、ヤバいぃぃぃぃぃぃ〜〜♥♥♥」
「ひょほっ、ひょへえぇええぇえええ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥」
「お゛っお゛っお゛っお゛っ♥♥♥ ほォ゛ーーーーーーーーッッ♥♥♥」
触手の表面がタコの吸盤を彷彿とさせる能力を得た。水滴の数が一気に増えて、金属棒の『返し』がよりくい込むようなものに変わった。
空想を具現化する世界において、アナルを弄ぶのなら出来ぬことは一つとしてない。三人同時に寸止め調教を施しながら、想像力に綻びは一つとしてない。
男は想像したあらゆる道具を完璧に使いこなすのみならず、全ての調教を同時にこなしている。そんな男にアナルを持つ女が逆らうのは、愚かで無意味なものでしかない。
「んぎょっほぉぉぉ!♥♥♥ 私の、ケツあにゃに、でかディルドじゅぼじゅぼしてりゅぅぅ!♥♥ しゅごい、めくれあがってるの見えるのぉ!♥♥♥」
「痒い゛!♥♥♥ 痒いがゆい痒いのぉぉぉ!♥♥♥ ケツ穴掻いてぇぇぇ!♥♥♥ ホジホジしたいのぉぉ!♥♥ けど痒いの気持ちいいのぉぉぉ!♥♥♥ もうイがぜでえ゛ぇぇ!!♥♥♥」
「おひぃぃぃぃ!♥♥♥ ケツ穴、肛門、菊門取れちゃうぅぅ!♥♥♥ ぼっこりアナルになって病みつきになるのぉぉ!♥♥♥」
少女たちはひたすらアナルを責め立てられた。感じる場所に偏りは許さない。男の信念とも呼べるモノのため、寸止めは慣れることのない無数の想像によって行われた。
ユウナはまんぐり返しで極太ディルドが抜き差しされるアナルのとてつもない出っ張りを見せつけられ、アルティナは尻臀を両手で握った状態で痒みの薬を塗られ、間近にある極限の苦痛を解消できず、ミュゼはM字開脚で円柱を模したブラシの胴体に生い茂った極細の刷毛バイブに腸内を責め立てられた。どれも絶頂の寸前で止められた。
ユウナの魔物排泄、アルティナの乾き、ミュゼの金属棒。全て全員に行き渡る。それでも寸止めは止まらない、止まらない、止まらない――――――調教とは名ばかりに玩具のような扱いを受けた少女たちが、心の底からの屈服を訴えて泣き叫んだのはおよそ五日後のことだった。
『ケツ穴絶頂お願いします!!♥♥♥』
ガニ股腋見せポージングでケツ穴を……焦らしに焦らされて真っ赤に腫れ上がりケツ汁を『ぶぼびゅっ♥』とみっともなく吹き出しまくる変態ケツマンコと、屈服証明の番号を並べ立てた少女たちは叫ぶ。
「アナル奴隷番号43!♥ ケツアクメ願います!♥ どうかこの無様な愚か者アナルにご慈悲を下さいませ!♥ ケツ穴に誓って、もうバカな事はしません!♥♥」
「何でもします!♥ ケツ穴のためなら何でもします、言う事を聞きます!♥ だからケツアクメお願いします!♥ 永久の忠誠を、ご主人様とケツ穴に誓います!♥♥♥」
「ケツアクメ、ケツアクメケツアクメェェ!♥ 絶対にもう逆らいません!♥ 私たちゴミカス無能に、どうかチャンスを下さい!♥ ケツアクメ万歳、ご主人様万歳ぃぃ!♥♥♥」
ケツマンコお願いします。その誓いを二度もさせられる屈辱感がないわけではないだろう。大小豊かな尻肉は内側から朱色を浮き上がらせ、言葉は慌てふためくように震え上がっている。
けれど止まらない。今度は屈服の言葉が止まらない。二度とこんな寸止めは嫌だと、アナルの感覚を賭して訴えかけた。羞恥心をここで使い切って、今生二度と恥らわなくなっても構わないとアナルからケツ汁を吹き出し続けた。
そんな少女たちの無様極まりない様に溜飲が下がったのか、そもそも怒りなど初めからなかったのか、男はフッと笑って許しをもたらした。
「いいだろう。おまえたちをイカせてから、現実へ返してやろう――――――ただし、イッている間は一切の泣き言を禁じる」
『ひぃ!?♥』
つまり、絶頂の間に一言でも泣き喚いた時は三人まとめて再びお仕置き(寸止め)に叩き戻す。数日間の調教で男の真意を察せられるようになった少女たちは、意味を理解できたからこそ震え上がる。
そして、男が生み出した指先は覚悟を決める間もなくユウナたちのアナルを突いた。
四六時中玩具によって玩具にされたアナルは、指が近寄っただけで『ぶびゅっっっ♥』と渾身のイキかけ汁を噴射した。それは寸止めの成果であると同時に――――――男の指が最も気持ちいいと知っているからだ。
ずちゅっっっっ♥♥
『おほーーーーーーーーっ♥♥♥♥ ケツ穴イグウウウウウウウウウウウウウッ!!♥♥♥♥♥』
屈服を対価に得た絶頂を、二度と寸止めを受けたくないという思いから声高に叫ぶ。だが、絶頂は一度では終わらない。否、一度で数十回分の絶頂を得て、それでも一度では終わらない。
「イグイグイグイグイグーーーーーーーーーッ♥♥♥♥ おケツマンコイ゛グゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッ♥♥♥♥♥」
「おほお゛おおお゛おおおおおお゛お゛お゛おおっ゛♥♥♥♥♥ イ、イグッ、アナルイグッイグッイグッ!!♥♥♥♥♥」
「げづあ゛な゛ぁ゛い゛い゛ぐう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛ッ゛!!♥♥♥♥♥」
その幾度となく迫る絶頂を少女たちは叫び続けた。連続絶頂で頭が壊れそうになっても、刻まれたばかりの寸止めがチラつき、ユウナが無様にケツマンコ、アルティナが直球にアナル、ミュゼに至っては渾身の腹声でケツ穴などと品性下劣な名称を癖にしてでも叫ぶ。
ただイキ続ける。今までと同じ時間を噛み締めながら、少女たちは苦しみを裡に秘めて絶頂の雄叫びを上げた。
『う゛ッほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーッッッ!!♥♥♥♥♥ ケツマンコッ♥♥♥♥ アナルッ♥♥♥♥ ケツ穴ッ♥♥♥♥ アクメイ゛グゥ゛ゥ゛ゥ゛ッ゛ッ゛♥♥♥♥♥♥』
――――現実へと帰還した三人は、仮想空間と変わらない部屋の中に立っていた。
現実に変えれば数分間、少女たちは貞操帯を外そうと股を開いて手を伸ばしていた。
貞操帯から汁からじわりじわりと溢れる。イキはしない。けれど、仮想空間で感じたものを確かに覚えているケツマンコが、貞操帯の隙間からケツ汁を零していた。
「お……ほっ♥」
「ほっほっほっ♥」
「お゛っ♥ お゛っ♥ お゛っ♥」
ユウナは、アルティナは、ミュゼは、腰を振った。数分前の覚悟を秘めた表情は、数日間の寸止めに蕩けて屈して。帝国から共和国へ、アナルの隷属が届くようにと少女たちは無様を極めて踊り狂った――――――