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いつもご支援ありがとうございます。本日は前作デート・ア・バルガーの続編依頼で書き上げた一作をお届けいたします。

それと次回の更新はもしかしたら一日遅れるかもです。依頼の進捗と他の予定がどれだけ早く終わるかによりますが。最低でも日曜までにはお届けする予定です。多分上位プランで軌跡シリーズ。


注意事項として大変お下品アナルと放屁に特化してる上、調教を受けるヒロインが放送中アニメの完全にネタバレとなってるのでご注意を。今まで書かなかった一つの理由でもありますが、これを機に解禁しようかと。ある意味私の中にあった神聖すぎるキャラをエロく書くための良い機会でした。ちなみに大変満足のボリュームと会心の出来です。






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「ようやくお会いできましたね〈ファントム〉。いいえ、こうお呼びするべきでしょうか――――始原の精霊〈デウス〉」

「…………」


 ゆっくりと瞼を開けた少女は、ゾッとするほど美しく深みのある面でエレンのタイトスカートを睨みつけた。

 エレンの顔を見たくない、というのもある。だが、少女は格好からして瞼を開いて視線を真っ直ぐ伸ばすだけでは、精々彼女の胸部を見やるだけでやっとなのだ。

 全裸逆さのまんぐり返し。両手と両足が厳重な皮の拘束具で纏められ、髪と頭は椅子の上に。背中は逆さで背もたれにくっつけられ、秘部と尻穴が丸見えな股間はみっともなく椅子の上部から飛び出し顔の代わりを果たしている。

 それが精霊――――この世で最初に生まれた始原にして窮極の精霊、崇宮澪の末路であった。


「……随分、品のないことをするんだね」


 否、末路というには語弊があった。澪は何も全てを諦めたわけではないのだから。たとえ状況を掴むことができず、全能とも言える彼女の力を以てして下された敗北の二文字があろうと、澪は己の全てに賭けて諦めることをしない。

 三十年にも及ぶ道をたった一度、憎き仇敵に捕らえられた程度で諦めるわけにはいかないのだ。


「ふふ、お気に召してはくれなかったようですね。まあ私から受け取ったものを素直に喜ぶあなたではありませんか――――あの少年、なんという名前でしたか。彼に見てもらいましょうか。ああ、失礼。彼は既に……何分三十年も前のことですから。死に顔と私が殺した、という事実は覚えていますがね」

「――――――――!!」


 殺意と憎悪。切り捨てたはずの感情が、この瞬間澪の中に芽生えて膨張する。

 エレン・ミラ・メイザース。大企業DEMインダストリーの〝代表〟にして、三十年前に澪を生み出した存在にして、彼女の大切な少年を奪い残酷な歩みを選ばせた張本人。

 よりにもよっておまえが、と澪は挑発と理解していても目を見開き冷たい殺意を滲ませる。それは切り分けてなお膨大すぎる霊力を内側から昂らせ、エレンに窮極の力を振るう。


 ブッ、スゥゥゥゥゥゥ♥


「……へ?」

「ぷっ」


 本来なら緊張感を孕む二人の間に気が抜ける声が合わさった。澪は呆気に取られ、エレンはおかしくて堪らないと吹き出す。


 ぶぅぅぅぅぅぅ! ぶぼびぃぃ! ぷぷぷぅぅう! プー! ブビーッ! ブボッ、ブボッ、ボビビビビッ!!


「ッ! っっ……?」


 そして吹き出したのは声だけではない。第一声を零すことになった根本の原因……澪の穢れなきピンクの肛門、そこから漏れ出る下品で惨めな生理現象。

 澪が己の身体で体験するのは初めてであろう。羞恥よりは困惑が勝り、訝しげな顔で制御を試みる。が、尻穴は開閉は繰り返すものの放屁を治めるどころか激しくするばかり。もっとも、始原の精霊が発現させかけた霊力が溢れているのだから、当然のことではあるが。

 歯を食いしばり放屁を制御しようとする澪。超然とした美貌の少女が必死になる様が堪らないのだろう。エレンは声を上げて笑いながら言葉を続けた。


「あはははは! 下品という言葉はあなたにお似合いですね? ケツ屁漏らしの〈デウス〉……私たちが完成させた新薬の味、堪能していってください」

「ナノマシンによる霊力制御。けど、まさかこんな……!」

「その様子では〝もう一人のあなた〟から、何も聞いてはいなかったようですね。最早全てが我が掌中……お気づきでないようなのでお伝えしておきましょう。あなたを保管するこの施設は、DEMのものではなく〈ラタトスク〉のものですよ」

「!?」


 そんな馬鹿な、と見事自分たちの罠に嵌ってくれた澪をエレンは見下す。万能の力を持っていようと、振るう存在に人間的な思考があるのなら付け入る隙はいくらでもある。エレンの手元に〝半身〟の存在があるのなら、尚更。


「いやはや、人間というのは愚かしい。保護を謳いながらその存在に手を伸ばす……そんな愚かな人間から、私は彼女たちを救ってあげたんですよ。その甲斐あってあなたすら掌中に収めることができた。恨むのなら欲に溺れた愚か者たちを恨むことです」


 エレンはただ横から手を伸ばしたに過ぎない。結果として澪は情報を断ち切られ、本来の力を発揮できず〈ラタトスク〉の全権を掌握し傀儡としたDEM、エレンに囚われることになった。

 澪の目を眩ませながら〈ラタトスク〉を秘密裏に支配し、全てを物にした。無論、その功績の最たる報酬は澪と彼女にすら通用する新薬――――かつて〝もう一人の彼女〟すら貶めた霊力ガス生成の制御を担うナノマシンの存在だ。

 そして、その毒牙によって首輪を掛けられた存在は澪だけに非ず。感動の再会を演出してやろうと、エレンは唇を歪ませて声を発した。


「そう見上げてばかりでは疲れてしまうでしょう。礼儀として、私から視線を合わせて差し上げますよ」


 勝ち誇った横柄な態度のエレンに、澪は霊力を落ち着かせながら目を細める。今度は何をするつもりかと観察をし――――目を見開いた。

 何故ならエレンの足元に〝影〟が渦を巻いたからだ。その深い影は人を呑み込む大きさとなり、ずるりとある存在を澪の眼前に現出させた。

 赤黒い妖艶で凄惨なドレス。怒りを灯した左右非対称の双眸。常に超然とした立ち振る舞いを心がけていた少女の身体は、しかし見えない首輪を取り付けられたかのように四つん這い。その甲斐あって、逆さまんぐり返しの澪とはしっかり視線を合わせるに至った。


「狂、三……」

「崇宮、澪……!!」


 無の少女は呆然と、影の少女は万感の殺意とその姿を見られる屈辱を滲ませた表情と声音で、親友は言葉を交わした。

 時崎狂三。最悪と呼ばれる精霊であり、かつて澪が手酷く利用した少女の一人であった。そしてこの状況を打破できる時の力を持つ精霊でもある。


「さあ狂三。先輩として、あなたの立場を見せつけてあげなさい」

「……かしこまり、ました……!!」


 ――――だが彼女はエレンに従った。

 人一倍プライドが高い狂三を知っていれば、それがどれだけありえないことかわかるだろう。エレンの飼い犬のような立場に甘んじる狂三の姿は衝撃的だ。が、それ以上の衝撃が澪を待っていた。


「精霊〈ナイトメア〉、時崎狂三……エレン様に従う、変態アナルマゾ奴隷ですわ。どうかわたくしの、隷属の証をご覧になってくださいまし……」


 背中を向けて中腰になった狂三が苦しげな声を絞り出し、淡い光を放つスカートをゆっくりとたくし上げる。


「!?」


 扇情的なガーターベルトが顕になり、狂三の染み一つない美尻が風に吹かれて僅かに揺れ、その中心にある〝異物〟に澪は息を詰まらせた。

 肛門を囲むように埋め込まれ、螺旋状の壁で穴を塞いだ金属製の装置。彼女の霊力光を模したように煌めく黒の塗装が為されたそれは、まるで狂三の尻穴を管理しているような――――――


「っ……まさか、君は」

「……屈辱、ですわ。あなたにこのような姿を……!」


 澪に向かって下着を穿くことすら許されない臀部を向け、屈服の証を見せつける。間抜けな格好なのは二人揃って同じだが、落ちぶれたという一点では反抗心を潰された狂三に分がある。


「狂三、誰が勝手に彼女と言葉を交わしていいと言いましたか? 今は私が話しています、口を慎みなさい」

「っ! も、申し訳、ございません! どうかお許し――――うっほほぉぉぉ!♥♥♥」


 ――――ブリンッ♥


 さらに澪を驚かせたのは、たった今見た狂三の全てだ。螺旋状のシャッターがカシャカシャと開かれたかと思えば、どうやってしまわれていたのかと疑問すら抱く巨大な肛門が顕になった。

 形は大きく歪。秘部など比較にならず、ぼっこりと肉々しいアナルが尻臀を押し退けて狂三に『うほ』などという無様な官能の声を引き出させる。弄り尽くされたであろう茶黒い肛門が尻肉に触れないようにするため、狂三は姿勢を全力で足を開いた優雅の欠けらも感じられないガニ股に変貌させた。


 ブスッ♥ ブビプスゥ〜♥ ブスッ、ボフッ、プピプピィ♥


「あ、いやっ♥ 後生です♥ エレン、様♥ どうか、放屁アクメの許可を……堪忍、してくださいましぃ♥」


 穴が全開になり霊力ガスがダダ漏れ。穴の中にある突起物が指向性のない垂れ流しの放屁で刺激され、狂三は鼻の下を伸ばしてだらんと垂らした舌から垂涎を滴らせ、堪忍などという言葉を使ってエレンに媚を売る。ガバガバすぎる穴からスカしっぺ状態で霊力が放出され、放屁アクメまで行けない焦らしは彼女のプライドを容易く快楽の奴隷へと誘った。

 エレン様、と呼ぶ狂三にかつての信念はなく、許可がなければ放屁絶頂できないというアクメの権利を握られた無様な変態アナルマゾ奴隷としての振る舞いが身に染み付いていた。


「私の許可なく会話をした罰です。少し焦らされて反省なさい――――ああ、私の忠実な〝部下〟が失礼しました」

「……奴隷、の間違いでしょ?」


 まず間違いなく、澪の想像を絶する仕打ちがあったに違いない。蔑む視線を向けた澪に対し、エレンは尚も見下した様子で言葉を引き継ぐ。


「部下、ですよ。私の交渉で彼女〝たち〟は皆、喜んで私に忠誠を誓ってくれました。証拠をお見せしましょうか?」

「ああ、そんな……エレン、様♥ も、もうお許しを♥ これ以上、恥を晒されてしまったら、わたくしぃ……♥」


 身体は堕ちても心は欠片ほどの抵抗を続けている。そんな葛藤を感じられる〝マゾ〟の懇願を発しながら身体をくねらせ、下品な音を醜いぼっかりガバアナルから立てる狂三。彼女の言葉を無視し、エレンは指を鳴らして空中にモニタを投影した。


『これでわたくしを捕えたつもりですの? その余裕、後悔させて差し上げますわ。わたくしが譲歩した時間、精々楽しんでくださいまし』


 それは澪より先に〈ラタトスク〉とDEMの混合部隊に捕らえられた狂三の記録映像。両手を斜めに広げるように拘束され、フックで引き上げられた霊装のスカート、突き出されたノーパンの臀部には在りし日のサーモンピンクアナルがヒクヒクと蠢いている様子が鮮明に映し出されていた。

 同時に、肩口から見える狂三の表情も不敵。拘束され、下半身を露出状態で撮影されていようと何も感じていないと言わんばかりの――――今の澪と同じように。


『ンホー!!♥♥♥』


 その狂三の声が、姿が生まれ変わった映像に切り替わる。

 少女の身体にのしかかる当てつけのように艶やかな野干玉の毛並みを持った〝馬〟。その股間からおぞましい太さのペニスが尻穴を突き、小柄な狂三の姿を隠している。しかしガニ股を支える霊装のブーツと、信じられないほど間抜けな声とはいえ狂三の声質を澪が間違えるはずもなかった。何より、サーモンピンクだったアナルが変色し始め、馬チンポに吸い付く様は明らかに――――――


『ああああなるぅぅぅぅぅ!?♥ やめっ、もうやめてええええぇぇぇ!♥ やめてくださいましぃぃぃぃぃ!♥ 尻穴が壊れてしまいますわあぁぁぁ!♥ アナルッ、おかしぐぅぅ!♥♥ んぐっ、いぐぅぅぅ!♥♥ ケツ穴いぐうぅううぅぅぅぅ!!♥♥♥♥』


 映像が切り替わった。背中から顔面のアップ映像になると、狂三の馬姦に無様の拍車がかかった。

 不均等な調和という彼女のみに許された双眸を寄り目にし、突き出した舌根と広げた鼻穴から粘ついた液体を流し飛ばしと制御ができていない。


『ンホーーーッ!♥♥♥♥ アナルイクーッ!♥♥♥♥』


 そんな顔で恥知らずな絶頂声を上げるのだから、如何に狂三の美貌が素晴らしいものと言えど品性下劣を誤魔化し切れない。

 恐らく狂三の受けた調教のほんの一部分に過ぎないのだろう。だが、その果てにあの透かしっ屁の放出を続ける茶黒いぼっこりアナルの存在、耳まで真っ赤にして快楽に身体を痙攣させる狂三の姿があることは否定のしようがなかった。


「なかなか良く撮れていると思いませんか? じゃじゃ馬だった彼女も、今ではすっかり躾が為されましたからね……そうでしょう、狂三」

「……は、はい。エレン様のご好意で、辛い逃亡生活から救っていただいたこと、感謝の言葉もございませんわ……過去の『わたくし』が調教される映像で、マゾイキして、しまいそう、ですわ♥」


 辛く、苦しく、涙を流して――――けれど、そこに隠し切れない官能の声。

 あの狂三がエレンに屈し、逆らわず媚を売る。生意気な言葉を吐くことは叶わず、精々躊躇いを端々に残すことしかできていない。最も意地を張り殺意を向ける澪という精霊の前で、だ。


「さて、交渉を始めましょう」

「ひぐっ♥」


 そんな狂三に再び四つん這いになるよう命令したエレンが、彼女の細い背に体重を乗せて優雅に座って足を組み、立場は対等だと言わんばかりに澪と視線を通わせる。椅子に逆さ拘束された澪と、狂三を椅子にしたエレン。弱者と強者、その違いが如実に現れていた。


「私の目的は一つ、精霊を掌中に収めること。あなたが生み出した精霊は全て残らず私の手の内にあります。つまり残すはあなた一人、崇宮澪――――我が軍門に下りなさい」

「お断りだよ」


 にべもなく澪は切って捨て、視線を合わせるのも憎たらしいと瞼を閉じた。


「相応の待遇は約束しましょう」

「この子たちをこんな形で従えてるのに?」

「見解の相違ですね。私は痛みではなく快楽を与えています。それに、私の忠実な部下となれば……少々在り来りではありますが、世界の支配者になることができます」


 優れた魔術師と精霊、憎むべき愚かな人間。世界を二つに区分し、下等生物を駆逐して支配者となる。確かに在り来りな話だが、夢想というわけではない。

 二つの組織を手中にし、世界を破壊する精霊たちを従えた世界最強の魔術師。人間の権力と超越者の力。そこに最後のカードである澪が加われば、世界に敵など存在しないだろう。敵とは戦いになる者のことを言うのであって、蟻のように小さな存在を敵とは呼ばないからだ。


「しつこいな――――シンを殺したあなたに何をされても、私は従ったりしない」


 それでも澪は首を縦には振らない。彼女の目的という絶対の信念がなかったとしても、この世で最も憎い相手に従う理由はない。

 しかし彼女はまだ気づいていない。始原の精霊を最も憎む少女が、エレンの椅子に成り果てている意味を。


「このナノマシンは、確かによく出来てるね。でも、私を完全に縛ることはできないよ」

「ええ。通常の精霊ならば万全であろうとコントロールができる完成度……しかし、始原の精霊ともなればそう事は簡単ではありません」


 そう。確かに澪すら下品な放屁を垂れ流してしまう精霊に対する猛毒のナノマシンではあるが、流石に澪ほどの精霊が相手では効果が十全とはいかない。現に彼女はエレンとの会話の中でさして時間を使わず、霊力を身体の内側に戻して放屁を抑えることに成功しているのだから。


「ならナノマシンをコントロールすれば、私は君の支配から抜け出せる」

「その通りです……が、私がそれを許すと思いますか? 交渉が決裂したならば、あなたを野放しにする理由はありません」


 初めからそのつもりだったであろうことは、流暢な言葉を語るエレンの唇が歪んでいることから察せられる。

 ふぅ、と息を吐いた澪が増長し変わり果てた仇敵へ憐憫を込め、冷ややかな表情で彼女を見やる。


「好きにすればいい。私は君に何をされようと構わない。――――かかってきたまえ、魔術師(メイガス)」














「んおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?♥♥♥♥」


 そして、崇宮澪は口を縦長のほの字に憂いを帯びた双眸を寄り目上擦りに変え、美貌に相応しい聞き惚れる声色を野太いケダモノの嬌声にして舌を突き出していた。

 さすがは〝どちらも私〟というだけあり、反応は実に似ている。腸壁内で激しく振動して互いを打ち合い、震え合う極大ローターに澪は人生初のイキ顔を披露していた。


「三十年の男日照りを解消する快楽の味は如何ですか? あなたの薬は特別なものをご用意しました」


 山を作った澪のアナル。椅子にされた狂三に比べれば小ぶりの肉山であり、色も保たれたままだ。後者に関しては使われて間もないからだが、前者は言わずもがな彼女専用の新薬。状態変化を持続性、継続効果に取り替えたもので、彼女は刻一刻と変化するアナルの熱をこれから常に感じることになる。


「始原の精霊を迎え入れるためには、相応の持て成しが必要ですからね。そしてあなたの娘たちとお揃いの〝宝石〟は、彼女たちの約十倍。あれほど大見得を切ったのであれば、陰核の〝五百倍〟に及ぶ感度、耐えてみてください」

「うっほほほほおおぉおうっ♥♥♥ おほっ、うひょっ、うひっ、おひょひぃぃいいぃぃ〜〜〜〜♥♥♥」

「……ふふ。耐え切れるものなら、ですがね」


 ローターが暴れ回って喰い込む腸壁には、狂三にあったもの同様に真珠の如き赤みのイボが無数に作られている。その感度は実に【五百倍】。澪でなければ一瞬で精神を崩壊させられる上、澪であっても言語崩壊の悲鳴とイキ潮を止められないほどだ。

 ケツアクメで花開いたマンコから水飛沫をぶちまける澪。ニヤリと笑ったエレンが狂三椅子から立ち上がると、彼女の尻穴から発せられていた振動の音がピタリと止んだ。


「……はっ♥ はへっ♥ ふぅ、ひぃ……♥」

「実に〝良い顔〟です。血は繋がらずとも霊結晶は同じ。精霊の母と言えど、アナルの弱さは共通……」


 己のイキ潮と愛液で濡れた顔面はアヘった無様なものから戻らず、アナルローターの衝撃に息をするのもやっとな荒く甘い声を吐き出す。

 エレンが精霊たちのアナル調教を引き継いだあの日から、幾度となく目に焼き付けてきた美貌溢れる少女のアクメ顔と余韻。それを始原の精霊でじっくりと味わえる。終わった時、エレンは全ての支配者となる。


「ふ、ふふふふ……」


 己に支配欲求などないと思っていたエレンだが、自身に迫る存在を屈服させる喜びは想像の遥か上をいっていた。


「さあ、この程度で根を上げてはいけませんよ」


 パシン♥


 エレンが右手に装着したラバーゴム手袋が音を立て、澪のぼっこりアナルがピクリと震えた。ラテックス製の光沢が光を返し、純白の輝きを灯した指の一本をエレンが澪のアナルへ立てる。

 一番長い中指。ぼっこりと膨らんだとはいえ、先端がキュッと閉まった澪のアナルには太く思える。しかしエレンは迷うことなく澪の小火山に指を差し込んだ。


「んお゛っ♥」


 ブビボッ♥


 キュゥと押し返す、或いは食いつくように蠢いたアナルから汚らしい放屁が飛び出す。先ほどのローターは耐えられたようだが、ゴム越しの指に根を上げて霊力を暴走させてしまったようだ。

 鼻の舌を伸ばし、上擦った目で野太い嬌声を上げる澪。


「あなたの娘たちと同じだけ……いいえ、それ以上に、まだまだ可愛がって差し上げます」


 ズプッ、ズピッ♥ ブスッ♥ ブピブビプッ♥


 んおっ、んほっ、と低く鈍い喉声に合わせて尻穴からラバーゴムが擦れる音、コントロールを外れた霊力が隙間から漏れ出る間抜けな音が合唱のように流れていく。

 調教は始まったばかり。この世に初めて生まれた精霊に教え抜く極上の快楽。彼女の愛する娘たちを至高の実験台として生み出された数多の調教、その想像を絶する快感を崇宮澪は思い知ることになるのだ。



「おはようございます。よく眠れましたか?」


 その椅子には最新式の技術が取り入れられているのですよ、と明かりが灯った部屋で世間話でもしに来たような気軽さでエレンが澪に語りかける。


「…………」


 当然、澪は言葉を吐くことも視線を通わせることもなく素面で無言を貫いた。彼女の睡眠など三十年前から、他ならぬエレンが原因で奪われている。それに、如何に上質な椅子であろうと逆さまで身動きできない状態では睡眠の質など最底辺であろう。

 一夜明けての調教再開。澪のアナルは卑猥に膨れ、腸壁のイボは変わらず健在。だが、エレンの不在中は何一つ彼女を責め立てる道具は使用されなかった。

 普通なら休みなく行う調教。人ならざる力を持つ精霊が相手なら、尚更だろう。そうしないのは全ての精霊を掌握したエレンの余裕の現れ――――それが慢心になるかどうかは、澪の精神力にかかっていた。


「さて、調教を再開する前に……あなたの〝完成予想図〟をマリアに作成してもらいました。一緒に見てみましょう」


 エレンはその慢心とも余裕とも取れる態度を崩すことなく、澪を煽るように電子データを空中に浮かべた。文字列は澪の視点から反転かつ逆さまだったが、澪の思考は難なく普通の文字と寸分違わず読み取ってしまう。


【変態マゾアナル精霊/識別名〈デウス〉・崇宮澪】


 先ず以て名前の前にある名称から眉根を顰めるものだったが、そこから続く身体データは現在の澪と変わりないものだった――――無論、アナル以外は。


【アナル=直径:8cm、最大口径:14cm、高さ(厚み):4cm、皺:30本、感度:S、括約筋硬度:C、吸着度:A、肛門色:どどめ色】

【排泄感度レベル=尿:E、便:S、屁:EXTREME】

【補足・放屁レベル=音量:A、風圧:A、量:EXTREME】

【特記事項=放屁感度は精霊トップクラス。オナラだけで軽々と絶頂可能】


 澪はくだらないデータを読み取った己の目にため息を吐き、今覚えた文字列を記憶から抹消した。


「……これを作ってくれた子を、是非労わってあげるといい。君のくだらない妄想に付き合ってくれたこともね」

「ええ、マリアは私の忠実な部下ですから。労いは欠かしていません。まあ――――データは必ず現実になりますがね」


 言って、エレンは空中を撫でるような仕草を取る。


「……!?」


 瞬間、澪が初めて他人の行動で驚愕を顕にした。何せ、エレンが展開した〝光の鍵盤〟は彼女に与えたものではないのだから。


「〈破軍歌姫〉。美九は実に美しい音を奏でるアナルでしたが……さあ、あなたに相応しい音は如何なるものか」


 円筒が連なる鈍重なフォルム。エレンが呼んだ名は〈破軍歌姫〉と美九、天使とその精霊の名だ。


(そう、か。エレンの狙いは)


 澪を屈服させることだけではない。霊力を封印する〝彼〟だけに許された力。〈ラタトスク〉とDEMの技術を合わせ、その力を僅かながら物にしたエレンが狙うのはまさに〝それ〟だ。

 しかし、気づいたところで澪に出来ることは耐えるだけだ。エレンが左側の鍵盤を一つ叩く。


 ブビブビブビィ!!♥


「あひんっ♥」


 澪の尻穴から聞くに絶えない低音が溢れ、無表情を貫かんとしていた頬が緩み、口から気が抜ける声が零れる。


「ほう、もう一人のあなたとは好みの音が違うようですね。それでは次の音を……」


 次は右側の鍵盤を叩く。


 プピプピッププププピプゥゥゥゥッ!♥


「はほおぉぉぉおお……っ♥♥」

「悪くありませんね。次は連続です」


 ――――鍵盤と霊力が連動している。

 美九の霊結晶は元を辿れば澪のものだ。〈破軍歌姫〉の権能を再現したのか、それとも共有しているのかは定かではないが、ナノマシンで制御が不完全な澪の体内に〝音〟で干渉することは、さほど難しくはないはずだ。

 ならばどうなるかなど目に見えていた。エレンの指先が鍵盤を滑る度、澪は霊力を放屁に変換するプロセスを強制される。


 ぶぼぼっ、ぷぴっ!♥ ぼぶぅ、プッビー!♥ ブリリリっ!♥ プーーッ!♥ ボプッ、プボビィ!♥


「あひっ、ピィッ♥♥ うほっ、ほへっ♥ ひ、ひあっ♥ う゛お゛ッ♥♥ お゛ぉ……っっ♥」


 陰核の五百倍を誇るイボが飛び出した結腸内を猛烈な放屁圧が襲う。物理的な干渉はないはずなのに、澪の歯は自然と浮き上がり、我慢をするおかしな表情から件の卑猥なものへと変わっていく。

 未知なる解放感への期待と、汚いものだと理解している放屁をエレンに強制される屈辱を綯い交ぜにした表情。


「フィナーレです」


 半々の意味を持つ澪の表情。それはエレンが五指の両方を鍵盤に叩きつけたことで呆気なく崩れ去った。


「あ゛う゛っ♥♥♥♥」


 音色豊かな放屁によるケツアクメ。屈辱的なはずの放屁によるアクメに、澪は官能の声を上げてアヘ顔を作った。

 しかしそれだけでは終わらない。絶頂は思考の放棄に繋がる。昨夜ならまだしも、強制放屁で霊力のコントロールが緩んだ澪にその衝撃は耐えられない。


 びびぷぴぶびぶびぶぼぼぼぷりぷりぷぷぅぅぅぴぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜♥♥


「くひぃぃぃぃぃぃんっ!?♥♥♥♥」


 ケツ放屁アクメから溢れる放屁。今度こそ耐え切れず限界まで首を仰け反らせ、澪が絶頂の声を上げてしまう。

 人智を超えた澪ならば、時間をかけずナノマシンをコントロール下に置くことができるだろう。だがもしその前に〝アクメ〟と〝放屁〟のサイクルを身体に叩き込むことができたなら。


「次は休まずリピート」

「っ! っ〜〜〜〜〜〜〜……う゛っほぉ!?♥♥♥♥♥」


 ブベベプピィィィィィィ!♥


 身体に刻みつけられる下劣なサイクルに、澪は為す術なく声を張り上げ演奏に参加させられるのであった。



 捕まった日から常時逆さまの視界という歪な世界を余儀なくされていた澪は、数日ぶりに正常な景色を取り戻した。


「実に似合っていますよ……ふ、ふふ」

「……っ」


 いいや、彼女の場合は与えられたという表現が的を射るのだろう。澪が意思を介在しない姿勢の変更ということは、放屁演奏とは異なる調教が澪を待つことに他ならないのだから。

 事実、澪はエレンの嘲笑に眉根を寄せた。無表情を貫いていた澪が僅かとはいえ感情を顕にする格好。


「本当に、生まれてから排泄という機会に恵まれなかったあなたには、よくお似合いのものです――――アヒルのおまる、はね」


 くす、くすくす。とエレンの誹謗中傷とも取れる笑い声がアヒルの口を模した帽子を被った澪に突き刺さる。

 首輪の鎖と手の鎖がオマルの頭と持ち手に。本体を跨って地面に付けた両足にも床と接着するように鎖が施され、澪は大人の身体で幼児用のオマルに飛び出したアナルを向ける屈辱を味わっていた。

 これがどういう用途で用いられるかを知ってはいる。だが、生まれながら大人の容姿を持ち合わせ、異常な速度で知識を吸収した澪は、幼児用のアヒルのオマルを両手で握らされ、腰を据えて座らせられる経験などありはしなかった。

 しかし、これで何をするつもりなのか。排泄の機会に恵まれなかった、という言葉から生まれながらに精霊の澪が人間の排泄行為など行わないと知っているはずだろうに。


「ご安心を。あなたに排泄という原始の快楽を教えて差し上げますよ。アナルから物をひり出す感覚は、人間であろうと精霊であろうと同じこと。〈封解主〉――――【小鍵《テフエテー》】」

「っ」


 手のひらサイズの〝鍵〟を手にしたエレンが澪の背後に回った。美九の〈破軍歌姫〉といい、限定的とはいえ精霊の天使を自在に操ることができている。

 仮にここで澪が力を貸してしまえば、エレンはこの世界で二人目の始原の精霊――――下手をすればそれ以上の存在になってしまう。それだけは避けなければ、と澪は自然とオマルの取っ手を握る拳に力を込めていた。


「んごォ゛ォ゛!?♥♥♥」


 直後、それとは全く異なる理由で澪はオマルが壊れかねない力を込めて踏ん張ることになったのだが。

 澪の肛門下に作られた異次元の『穴』。そこにエレンの手でピンク色のアナルパールが沈められた。今頃は出口側の『穴』から飛び出している頃だろう。

 無論、澪の野太い声から出口は言わずもがな彼女の直腸内であり、超敏感なイボを圧迫して滑り落ちながらもう一つの出口を目指す。先に入口として使われ始めていた不浄の穴、肛門口に落ちていく。


(……いけない。これは絶対に……!!)


 防がなければ。ある種、それは人間的な思考を得た澪の本能。知識と経験は違う。澪の思考はともかく、澪の肉体はエレンの調教を〝気持ちいいもの〟として認めている。一度味わってしまった甘みを、身体が拒絶することは難しい。

 まやしてやそれが、エレンの言う人間が原初に得る解放感という絶大な快楽であれば、尚のこと澪が〝学ぶ〟わけにはいかないのだ。

 アナルの奥に作られた『穴』から球体が滑り落ちる。人為的に運ばれる異物を道中で御することは不可能。止められる手段があるとすれば――――――


「……んぐっ♥ ふ、ぐぅぅぅぅぅ!!♥」


 その出口からの外出、排泄そのものを防ぐことだ。

 パールを待ち構えていた澪が渾身の力みを見せてアナルを閉じ、強制排泄を妨害する。始原の精霊が見せる全力の排便我慢顔、ぼっかりアナルの締め上げ。それはそれで愉快なものだと淫具を押すエレンは笑っていた。


「なかなか良い抵抗を見せますね。ですが……」


 ムリッ♥ ムリムリムリ、ミチミチッ♥


「んんっ……!♥ んふっ!♥ んっ、くっ……んほっ♥」


 手の力と尻の括約筋。どちらに分があるかなど明確であり、しかも澪の尻穴は極度の性感帯。キュッと締め上げられていた出口が音を立てて開き、腸汁で照り返すツルツルの球体が頭を出し始める。


「おお゛っ!♥♥♥」


 キュポンッ♥


 ――――一つ飛び出した。それだけで雌雄は決した。


「んおぅ、んおっ、んおっ、んおんっ!♥♥」


 ズポンッ♥ キュポンッ♥ プポッ、プポッ、プポポォッ♥


 二つ、三つ、四つ、五つ。一度開いたアナルが閉じる暇もなくパールを排泄し、アヒル帽子の澪が思わず寄り目になって激しく喘ぎ美乳を揺らすほどの解放感を与えてくる。

 普通のやり方であれば隙間が生じて立て直すことができるかもしれない。だが、肛門下に作られた『穴』がある限り澪の排泄は延々と続く。

 肛門から排泄されたパールが『穴』を潜り澪の腸壁を擦る。溢れた腸汁で滑りを良くした球体は排泄という行為を〝覚えた〟肛門に差し掛かり、出口を開けと要求するように落ちていく。


「んおっ、おっおっおっ♥♥ ――――んほほぉう♥」


 澪が排泄の快感を忘れられなくなるのに、そう時間はかからなかった。




 澪が両足で立つことができたのは実に二週間ぶりのことだった。

 彼女は確かに地に足を付け、直立することができている。拘束具こそエレンの随意領域によって作られた、強固な魔力の枷が後ろに回した手首に枷られている。しかし、逆に言えば澪の身体を〝外部から〟縛るものはそれだけだ。

 排泄ループのようにアヒル口の帽子は被せられていないし、首輪や淫具の装着もない。完璧と称するだけの麗しさ、美しさがある裸身は正面から見れば穢れはない。


「どうしました? 真っ直ぐ立ってもらって結構ですよ」

「…………」


 唯一、その美麗な身体に問題があるとすれば〝立ち方〟だ。

 後ろ手に直立不動。普通なら何ら違和感はないはずのそれに、明らかな異常が発生している。なだらかな腹丘とくびれた腰の下、股に不自然極まりない隙間が生まれていることに澪は唇を噛む。


「閉じられませんか……なら娘たちと同じく、もう少し開いても構いませんよ。原初の精霊のガニ股、是非愛娘たちに見せてあげましょう」


 ガニ股〝気味〟に開かれ、太股が裏返りかけたみっともない澪の両足。原因は肥大化を始めたそのぼっこりアナルに相違ない。

 サーモンピンクがじわりと濃い色に変色を始め、出っ張りも以前に比べ増した下品なアナル。立ち上がれ、と言われて直立しようとした瞬間、澪はアナルと尻肌が触れる危険性を察知し、咄嗟にガニ股気味の不格好な立ち姿になってしまったわけだ。

 ――――つまりアナル調教が行き過ぎれば、澪は狂三と同じ状態になる。エレンの許可がなければ真っ当に立つことさえ危うくなるのだ。


(そうなる前に……)

「そうなる前にナノマシンを制御する、と。彼を想いながら、存分に抗いなさい」


 ナノマシンのコントロールが可能になれば全てが覆る。それは澪だけでなく、精霊たちのナノマシンを制御下に置けるという意味でもあるからだ。

 けれどエレンは余裕を崩さない。追い詰められているのは、間違いなく澪であると知っているからだ。

 人間の性感帯ならまだしも、元を辿れば意味が異なる肛門を責め立てられることがこれほど辛いとは。確かに狂三がああなるのも無理はないだろう、と思案しながら澪は瞼を閉じて今日の調教に耐える覚悟を固めた。

 もはや恥を感じることに意識を向ける余裕はなくなった。一分一秒でも早く、身体に仕込まれたナノマシンを解析しなければならない。


「澪、背中を私に向けなさい」


 指示には従順に従う。無用な反抗をして、調教を激しくされるわけにはいかない。エレンはそのプライド故か、無駄に抵抗をしなければ本来の取り決めから調教を逸脱させなかった。

 今は従う他ないだろう、と澪は背中を向ける。至極当然、ガニ股気味に足を開くことになった元凶であるぼっこりアナルが白日のもとに晒された。頬の裏から羞恥という慣れない熱を覚える澪は、調教に対する警戒を緩めることなく身体を快楽に備えさせる。


「自分でアナルを弄りなさい」

「?」


 ところが、エレンから澪に向けられたのは調教の手ではなく、指示を出す言葉だった。事を要約するならば。


「アナニーを始めなさい、と私は言っています。無論、始める際の挨拶は欠かしてはいけません」


 そういうことだ。とはいえ、下手にエレン自身が調教にやる気を出すよりは遥かにマシだろうと、澪は細く美しい指を手探りで肛門付近に添え、息を大きく吸ってから吐き出した。


「……崇宮澪、アナルオナニー開始」


 彼から貰った名前で、こんな卑猥な宣言をする日が来るとは夢にも思わなかった。

 眠らない精霊が皮肉を浮かべた瞬間、その人差し指が出っ張りの先端、細長い穴の中に差し込まれた。


「あっ♥♥」


 ズプッ♥ 油断をすればブスブスゥと霊力放屁が溢れかねないアナルは、澪の指を何の準備もなく迎え入れた。

 指を吐き出そうとする……わけではない。それどころか肛門口は指にキュウッと吸い付き、如何に卑猥な穴になったかを苛烈にアピールをしてきている。調教の成果、澪からすれば影響が如実に見える反応に歯痒い思いをする。


「アナニーの感想を丁寧に。嘘は許しません」


 澪の声から官能などわかっているだろうに、エレンは彼女に言葉までも強要する。拒否すれば手酷い仕打ちが待ち受けていると想像がよぎり、澪の口はエレンの命令を聞くという妥協を行った。


「ん……すごく、気持ちいい♥ 肛門――――」

「アナル」

「……あ、アナルが、指に吸い付いて……んあっ♥ 少し動かしただけで、肉が伸びて……オナニーするの、初めて、だけど……こんなに、気持ちいい、なんて♥」


 気持ちいい。偽らざる快感が澪の口を歪め、素直な言葉を引き出す。人に弄られるのならともかく、自分自身の指というものはどうしてもハードルが下がる。調教を激しくしないために、自分の手なら緩やかに時間を稼げる……大義名分によって澪の心は確実にエレンの掌中へと転がっていた。


「待ちなさい」

「ッ♥」


 故に、エレンの声にピタリと指を止めたのは仕方のないことだ。放屁のタイミングを握られたあの調教の影響か、澪は快楽の最中にあれば真っ先に鼓膜を震わせるエレンの声を聞き、身体を硬直させてしまう。

 指にアナルを吸いつかせたまま動きを止める澪。ガニ股気味でアナルに右手の指を一本差し込む立ち姿は、間抜けなことこの上ない。


「想像しなさい。彼の姿を」

「っっ♥」


 キュウゥゥ♥


 愛おしい彼の姿にアナルが疼く。記憶から消えることのない少年に、澪は確かな発情を覚えた――――が。


「排泄」

「ぅ……♥」


 キュゥゥゥゥゥ♥


 たった一言で反応の差は伺えた。


「放屁」

「ん゛ぎィ♥♥♥」


 ギュゥゥゥゥゥゥゥッ♥


 引き抜いて止めようとしても命令に身体が動きを止め、想像を止めるにはあの快感はあまりに絶大過ぎた。

 恋という快楽しか知らなかった精霊が、下劣な快楽に染め上げられる。


「再開」

「く……おっ、おっお♥」


 エレンは多くを語らない。嘲笑の必要もない。なぜなら、澪の従順な行動そのものが彼女を追い詰めていくのだから。

 アナニーは連日に渡って長時間繰り返され、日に日に指示は増えていった。


「中指を入れて出し入れしなさい」

「おっほ♥ おほ、おほ、んほ、オッホ♥♥」


 中指を肛門に突き立ててピストン。腸汁が外に飛び散り始め、澪の喘ぎ声は飾らないケダモノの声に化けた。


「中で指を曲げなさい」

「オッホォォォォッ♥♥♥♥」


 イボの一つを突き上げて潮を床にぶちまける。鼻の下は伸び切り、かつての憂いを帯びた美貌は見る影もなく淫猥だ。


「ストップ」

「ッ゛ォ゛♥」


 それほど激しくよがり狂っていようと、澪はエレンの声にピタリと指の動きを止める。


「………………指を二本入れて穴を開きなさい」

「あ……ほひィ♥」


 グパァ♥


 たっぷり十秒は焦らした後、二本の指で穴を広げて空気に腸壁を浸らせる。ぼっかり膨らんだアナルがぽっかりと大穴を開け、腸壁に膨らむイボがピクピクと痙攣する様子がエレンの目に映った。


「中のイボを抓んで扱きなさい」

「んひょっ♥ ひょひっ、おひっ、おっおっおぉぉ〜〜〜〜〜♥♥♥♥」


 一番近いアナルイボを指で摘ませ、扱かせる。澪のアナニーは自分の意思でコントロール可能なハードルの低いものから、いつの間にか『エレンのアナニー指示』の調教へとすり替わっていた。


 所詮は快楽を知らぬ小娘と、精霊の心をマゾに堕としてきた魔術師。澪は始原の精霊ではなく、アナルに狂う美少女に生まれ変わりつつあった。

 それが顕著に現れた格好が――――自らまんぐり返しになった澪の姿だ。


「おほっ、おほっ、おっほぉぉぉ〜〜〜〜♥♥♥♥」


 太く醜く大きく。狂三と差が感じられないほど盛り上がったぼっかりアナルを見上げながら、降りしきるイキ潮を被りながら、それを意に介さず澪は両手の指でアナルを穿くり回す。


「……お預け」

「ん゛……ッ♥♥」


 ズボォッ♥ と勢いよく指を引きずり出した。エレンの『お預け』によってストップがかかったことで、澪は文字通りお預け状態となった。

 何を意味するかはすぐにわかる。以前までなら、それは単に待つだけを示す指示だった。だが、直腸内に留まることを許されなくなった澪の両手は、段々と指を痙攣させ始める。ワキワキうねうねと、早くして欲しいとはしたなく訴えていた。


「フーッ♥ フーッ♥」

「おや、酷い顔ですね。指もそのように動かして……それではまるで、アナニーを求める『変態』のようですよ」

「ッ!!♥」


 お預けが『待て』で変態が『良し』。躾が為された犬のように澪はアナルへ指を突き立てた。


「ンッホォゥ゛♥♥♥♥」

「はぁ……それでも精霊の母ですか? まったく、これでは『マゾ』精霊まっしぐらですよ」

「ん゛ん……あっ、う゛ぉ……♥」


 マゾは『ゆっくり』の淫語。


「アナルを多少弄ばれた程度でこのザマとは……本当に『無様』なアヘ顔です」

「ンッホ♥♥♥ んほっんほっんほほほぉぉぉぉ〜〜〜〜〜♥♥♥♥」


 無様は『激しく』の意味。一語一句聞き逃さず、まんぐり返しでアナニーに興じる澪。アヘ顔、ぼっこりアナル、イキ潮。完全に堕ちているようにも見えるが、一つ足りないものがあることに気づくだろう。

 堕ちているように見えて、その一線だけは死守している。思考を起用に分けているのだ。


「『お預け』……『変態』。『無様』から『マゾ』……『変態』」


 しかし、如何な始原の精霊と言えど『変態』『無様』な『マゾ』と認めた身体と思考――――――


「――――放屁」


 果たして、どちらが勝るだろうか。


 ぶりぶりぶりぶりっ!!♥♥♥♥ ブッッッッッッッボッ!!♥♥♥♥


「お゛ッ♥♥♥」


 答えはあまりに明快だった。アナニーで茹った脳は反射的に放屁を繰り出した。必死に制御し、エレンの支配から抜け出そうと努力をしていた思考が、肉体の本能によって無に帰す。

 力強く突き抜けた霊力ガスがイボを刺激し、澪の脳髄に強烈な快楽信号を伝える。


「アナ――――」


 ぐるんと目を剥いた澪は思わず〝それ〟を口走りかけた。


「――――ッ、ギ、イクッ!♥♥♥♥♥」


 だが崇宮澪としての矜恃が言葉を噛み千切り、ギリギリで彼女の精神を繋ぎ止めた。けれど『イク』ことに変わりはない。自ら放屁を発する、という得難い解放感と快楽に思考が犯されてあらぬ方向に声を吐き出させた。


「イクッ、イクッ、イックゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!♥♥♥♥♥」


 プシャァァァァァァァッ♥


 澪の人生で初めてとなる絶頂宣言は〝アナル潮吹き〟として披露された。火山の如くボコリと歪に膨らんだアナルから、猛烈な勢いで水飛沫が上がる。腸液を水鉄砲の如く噴射するアナル潮吹き。


「ふふ、惜しいですね――――――」


 普通の精霊なら、アナル潮吹きまで調教が進行すれば自ずと堕ちる。あの時崎狂三でさえ例外ではなく、エレンに従う愛らしい子猫のようになった。

 しかし澪は例外かもしれない。放屁を引き出したとはいえ、まだ自分で望んだとは言い難い。


「では、娘たちの力を借りて収穫としましょう」


 ――――ならば、それを導く存在にエレンは有終の美を譲ろう。

 毒を以て毒を制す。この世界の毒である精霊を制することができるのは、同じ精霊である者たちだけだ。


 崇宮澪の屈服。その世紀の一瞬、エレン・メイザースが世界を制する瞬間は刻一刻と迫っていた。



「……今度は何をするつもりかな?」


 ヒクッ、ヒクッと蠢く〝三つの穴〟から汁を垂れ流し、分娩台に座らせられて手足を広げた澪がエレンに声をかける。


「気になりますか? 堕ちるか否かの瀬戸際、気になりもするでしょうね。あなたから私に言葉をかけてくれる日がくるとは……嬉しい限りです。その鼻穴、変態マゾにお似合いですよ」

「っっ♥♥♥ 魔術師(メイガス)はよく、口が回る……ッ」


 縛り付けられた手が『変態』『マゾ』に反応し指を弾ませる。その勢いで開き切られた鼻の穴から水が吹き出しそうになって、澪は咄嗟にズビッと鼻を啜った。

 鼻フック。分娩台に縛られた澪の美貌を不細工に歪ませる玩具。三方向から平たく穴を拡張し、顔面に張り付くように鈎を食い込ませる。とはいえ、もはやその程度で澪は動揺しない。


「あなたこそ。まあ、このアナルの開き具合に比べれば、豚のような鼻など〝ついで〟に過ぎませんか」


 それ以上に卑猥な穴を、澪は所有しているのだから。

 尻臀を押し退け鎮座した大山のアナルの高さは『3.7cm』。色合いは彼女の好きな海色とは程遠く、黒紫の『どどめ色』に近しく変色。肛門口を開いた括約筋の硬度は『B』クラス――――悉くがエレンの見せた〝完成予想図〟に迫りつつあった。

 このままではエレンの望み通りになってしまう。屈辱的で、憎たらしい相手だ。けれど澪は憎しみを恐れて切り離した。だから心にあるのは彼への想い――――アナルの快感を与えてくれるエレンへの得も言えぬ感情だ。


「うふふ。気になって仕方がないとアナルをひくつかせるあなたのために――――喜びなさい。感動の対面です」


 ヒールでカツンと床を叩いたエレン。狂三を思わせる仕草は、実際に狂三の〝影〟を呼び出した。

 〈時喰みの城〉。天使が扱えるなら、その力を使役できない理屈は存在しない。エレンが呼び出した影は澪の正面に伸び、そこから左右に広がって同じシルエットを現出させる。

 それは澪と同じ格好という意味であり、現れた全員が共通したポーズという意味でもある。分娩台、鼻フック、悔しげで悲しげで、けれど官能を堪えきれない愉悦の綻び。

 違いがあるとすれば澪が全裸なのに対し、彼女たちは霊装を纏っているということ。しかしそれは抵抗を意味していない。むしろ、霊装を着る行為が〝服従〟を意味しているのだ。


「〈プリンセス〉・夜刀神十香。〈ハーミット〉・氷芽川四糸乃。〈イフリート〉・五河琴里。〈ベルセルク〉・八舞耶倶矢、八舞夕弦。〈ディーヴァ〉・誘宵美九。〈ウィッチ〉・鏡野七罪。〈エンジェル〉・鳶一折紙。〈シスター〉・本条二亜。〈ゾディアック〉・星宮六喰。〈ナイトメア〉・時崎狂三」


 一人、一人と名を呼ぶエレン。愛おしい玩具を見て、支配者が喜悦の声音で彼女たちを呼ぶ。


「全て、あなたが手塩をかけて生み出した精霊たち……感謝しますよ。あなたを手に入れる前に、私はこれほど優秀な精霊を余すことなく掌中に収めることができました」

「…………」


 それはある種、澪の罪の証だ。スカートを捲られ、あるいは衣服に穴を空けられ、一人残らずぼっこりと膨れた肉厚のアナルを晒している精霊たち。

 色は抵抗の度合いを示し、狂三は澪以上の黒ずみアナル、対照的に四糸乃はサーモンピンクを維持している。色合いに留まらず、あらゆる具合が個人で違う。

 十香は高さに優れ、狂三は穴を一番開き、琴里がガチガチに閉じ、折紙は大量の皺、美九は山の根元周りにもっさりの毛。調教され尽くした個性豊かなぼっかりアナル――――精霊になった彼女たちの結末は澪が用意した犠牲ではなく、悠久の時をエレンと過ごす最悪のアナル奴隷。


「そして最後はあなたです。〈デウス〉・崇宮澪」

「させな――――ぶっほひぃ!?♥」


 ズボッ♥ と澪のアナルに吸着する特大のチューブ。その先は十一の分裂――――愛する娘たちの汚らしいケツ穴に通じていた。


「答えは一つです。あなたはもう豚のように叫ぶか、マゾ精霊としての言葉を吐き出す他ない」


 エレンの視線が精霊たちに映る。全員が大小様々な葛藤を浮かべているが、誰一人として反抗心を口に出さない。

 霊装を展開した精霊が十一人。エレンが魔術師として最強であろうと一溜りもない数だ。


『はい、エレン様』


 だというのに精霊は口を揃え、視線のみで命令を受諾した。アナルを握られた精霊は、既に魔術師の忠実な下僕。


「これより、崇宮澪のケツアクメ屈服作戦を開始します♥」

「お下劣無能なわたくしたちに相応しい作戦を授けていただき、感謝していますわ♥」

「オナラダダ漏れ変態アナルを使って、私たちの母をエレン様のマゾ精霊にするのだ♥」


 琴里、狂三、十香が代表して声を発する。そこには強情な司令官も、悪夢を見せる最悪も、戦場に立つ姫君もいない。


『作戦開始――――オナライクー!♥♥♥♥』


 エレン・メイザースの変態マゾアナル精霊として息を揃えた精霊は、膨らんだ腹から最愛の母に下品な一撃を見舞った。


 ブビブビブビィィィィィ~~~~~~~ッッ♥♥ ボッッッブブブブブゥゥゥ♥ ブバババブチチチブボビィィィィィィィィィッ♥


「……くひぃ!?♥♥♥♥」


 ブシュッ♥


 十一人分の放屁は爆音をチューブの中から響かせ、無色透明の霊力ガスが澪のケツ穴を刺激して軽イキだけで彼女の首を仰け反らせ、アナルチューブに腸汁をぶちまけさせる。


 しかし放屁は様子見。本番はムリッ、メリッと精霊の尻穴から飛び出し始めた多色の〝ゼリー〟だ。


『ウンチ、イクー!♥♥ ンホー!♥ ンホー!♥ ンホーーーーーーーーッ!!♥♥♥♥』


 むりむりむり、ぶぼぉぉぉぉぉぉぉ!♥ ぼふっ、ぶぼぼぼぼぼぼ!♥ ぶりゅりゅぶりぶりぶりもりもりもりぼりゅぶぶぶむりむりずるずるずるぅ!♥


 下品な単語、間抜けな嬌声をかき消すように爆音の排便が迸った。十香は紫紺、七罪は翠、六喰は黄金。高純度の霊力が塊になり、色を付けた流動体としてチューブを削るように凄まじい勢いで滑る。

 無論、十一のゼリーが到達する地点は澪のアナル――――濃厚な霊力が一際太いチューブを伝う直前、澪は顔を引き攣らせた。


(――――堕ちる)


 確信に満ちた予感。

 通常、精霊たちの霊力で澪を傷つけることは不可能だ。それは霊装がある、ないに関わりなく摂理として成り立っている。

 しかし、霊力がもし攻撃ではなく流動体という単なる物体の塊になったとしたら。それが澪の身体で一番気持ちよく、柔らかく、官能の塊であるアナルを〝犯した〟としたら。

 間違いなく澪の意識は堕ちる。ナノマシンを攻略する前に、快楽が思考を支配してしまう。それを阻止するための手段を刹那の時で澪は用意する。


「……ッ!!」


 同じアナルゼリーでは駄目だ。本末転倒にも程がある。なら物体でなく、ひり出すことに慣れたもの。

 腹に力を込め、ただでさえ広がった鼻の穴を限界まで大きくし、澪は霊力を解き放った。


 ブッポポポオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォッ!!♥♥♥♥


「ンオオオオォォォォ〜〜〜〜♥♥♥♥」


 これまで強制されていた霊力ガスを自らの意思で放つ。反動で舌根を突き出して放屁アクメをした澪だったが、さすがは精霊の母ということか。屁圧でチューブが広がる恐ろしい威力で娘たちのアナルゼリーを押し返した。


『んほぉぉぉぉっ!?♥ あ、アナルイクー!♥ アナルイクー!♥ ウンチイクー!♥ アナルイクゥゥゥゥゥゥゥゥ!!♥♥♥♥』

「……あ♥」


 しかしそこまでだった。放屁アクメを拒絶していた澪では一度押し返すことで精一杯。だが精霊たちは逆流したアナルゼリーを再度排泄し、反動で勢いを増した多色の流動体が澪のアナルに濁流の如く注入。


「――――ンホー!!♥♥♥♥」


 その儀式を以て、崇宮澪の思考は屈服した。


「ンホー!♥ ンホ、ンホーッ!?♥ ンホー!♥ ンホーッ!♥ ンホーーーーーーーッ!♥♥♥♥♥」


 ブリュブリュブリリリブリズリュリュリュリュリュ♥♥♥♥


 胃に逆流する娘たちのアナルゼリー。醜怪なアナルに入り込んだ霊力が過剰な干渉を引き起こす。イボを限界以上に圧迫し、寄り目上擦り涙と鼻水を吹き散らし、垂涎のアヘ顔を完成させた澪の無様間抜けな嬌声が上がった。




「はぁ、あ゛ぁ゛ぁ゛……♥♥」

「十一人分の霊力ゼリーを腹に収めた気分は……ふふ、かつて〝彼〟を産み直した時を思い出しますか?」

「ッ……ぎあ゛っ♥♥」


 侮辱をしたエレンを睨みつけようとした澪は、しかし破裂しそうな腹痛に苦痛の表情を浮かべた。生涯傷を負ったことがない澪が腹の痛みに呻き、立ち上がった両足をガタガタと痙攣させる。


「はぁ、はぁ……ふんぐっ♥ あ゛ぁ……♥」


 中腰で前のめり。両手をガニ股で四股を踏む足につけていなければ立ってもいられない。今すぐぶちまけられてもおかしくない莫大な霊力ゼリー――――なぜ澪が苦しみから解放されないのかは、エレンの手に握られた古式の〝銃〟が理由を語っていた。


「〈刻々帝〉――――【二の弾《ベート》】」


 澪のアナルの時間が狂っている。アナルに渾身の力を込めたところで、運動エネルギーが進む時間が遅くなっていては意味がない。腹の強烈な痛みには耐えられても、その排泄に満たない焦れったさは快楽の味を知ってしまった澪にとって拷問に等しい。


「……エレン、様♥」


 ――――堕ちるまでは長くとも、堕ちる時は一瞬だ。

 中腰で尻を突き出した澪が脂汗を流した顔を屈辱に歪め、声を発する。


「……へ、変態マゾアナル精霊の崇宮澪に♥ 霊力ウンチぶりぶりさせてください♥ 便秘のアナルに気持ちいい脱糞させてください♥ オナラと大便をひり出させてください♥ そのためなら、何でも、します……生みの親である魔術師(メイガス)様に、精霊如きが逆らってしまい、大変申し訳、ございませんでした……!!♥」


 余裕など一切ない。余計な前置きなどありはしない。急転直下でマゾ奴隷に堕ちる変態精霊・崇宮澪の情けない排便懇願にエレンはくつくつと笑った。


「そんな長い言葉がなくても、今のあなたなら〝あの〟言葉だけで出せますよ……始めなさい」


 あの言葉。頭に初めからこびりついて消えない、精霊たちも喜んで口にしていた底辺低俗な言の葉。

 大切な名前を穢し、目的を諦めて霊力の脱糞を選ぶ澪に相応な合図。全ての原因、出発点である〝あの言葉〟を始まりの精霊が、紡いだ。


「……あ、アナル、イクー!♥」


 か細く演技をする暇などない。


「もっと大声で」

「アナル、イクー!!♥」


 大きく強く、下品なケツ穴を突き出しながら。


「更に大声で、何度でも繰り返しなさい」

「アナルイクー!♥ アナルイクー!♥ アナルイクー!♥ アナルイクー!♥ アナルイクー!♥」


 言葉にする度、鋭い快楽物質が澪の脳髄を焼く。


「あ、ァァァァ……ァアナルゥゥゥッ、イクゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!♥♥♥♥」


 ブシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!♥


 決められた嬌声と絶頂の信号が結び付けられている。澪なら、その程度のことは見抜いていた。見抜いていながら、渾身の叫びを以て彼女は絶頂した。


 ぶっぼぶびぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ♥♥ ぶりっ、ぶりぶりぶりぶりぶりぃぃぃぃぃぃ♥♥♥


「オナラデルー!♥ オナライクー!♥ オナラデルー!♥ オナライクー!♥ オナライクー!♥ オナライクー!♥ オナライクー!♥ オナライクゥゥゥゥゥゥゥゥ!!♥♥♥♥」


 原初にして窮極。〈神《デウス》〉の名で呼ばれる絶対の精霊で素っ裸ガニ股で不細工なアナルを仇敵と娘たちに向け、全力全開の霊力ガスを放出する。

 三十年の妄執を下劣な音にして消し去るように――――全ては愛する彼のために用意した力を、己のケツ穴から色とりどりの排便ゼリーにしてひり出した。


 もりもりもりもりもりっ♥♥ ずろろろろろろろろろろずりゅりゅりゅりゅりゅ♥♥ ぶりぶりぶりぶりぶりぶぼぶりゅぶぼぶりじゅぶぶぶぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅるるるるるる♥♥


「ッンぬ゛ぅうぅううぅう゛♥♥♥ ぐぅ゛、お゛ほ、う゛ッごォ……オ、オ、オッ♥♥♥ ――――ア゛ナ゛ル゛ゥ゛♥♥♥♥ イ゛ッ゛グウ゛ゥ゛ゥ゛ウ゛ゥゥゥゥゥウ゛ゥゥウ゛ゥゥッ!!!!♥♥♥♥♥♥」




 精霊マンション。五河家の真隣に建てられた〈ラタトスク〉謹製の根城――――つまり今、コツ、コツとヒールの音を響かせるエレンの所有物ということになる。それをどのような形にしようと、エレンの自由というわけだ。


「〜〜♪」


 元々エレンはヒールを好んで履いているわけではない。だが、これを履いていると可愛い部下たちがビクビクと怯えた姿を見せてくれるのだ。耳のいい彼女たちのことだ、きっとエレンの鼻歌とヒールの音色に穴をヒクヒクとさせているに違いない。


「……エレン様」


 そんな上機嫌な彼女を極光の霊装を身に纏った美女が扉の前で出迎えた。時を数年戻し、目の隈を取り除けば澪と寸分違わぬ容姿になるであろう美女、村雨令音が。


「令音、全員揃っていますか」

「……はい」

「ならばあなたも中で待っていなさい」

「……かしこまりました」


 〈ラタトスク〉掌握当初は息を吹き返したように反抗していた彼女も、今ではエレンの大事な部下として振る舞ってくれている。澪が堕ちたあの日からその態度に拍車がかかり、覚悟を決めたのか霊装まで纏っている。


「さて……ここまで、長い道のりでした」


 本当に長かった。だが、思い上がった愚かな者が精霊たちを貶めたおかげで、エレンはあらゆるものを手にすることができた。

 片手に〝荘厳な本〟を持ち、マンション地下に作らせた大部屋に足を踏み入れる。


 そこには紛うことなき〝尻〟があった。頭を垂れた少女たちが、みっともなくケツを突き出した無様な屈服姿があった。

 皆、煌びやかで艶やかで美しい霊装を身に纏っている。しかし誰もがその霊装の臀部に穴を開けていた。十香のようなスカートの膜が大きなものは穴を開け、四糸乃や琴里のような捲りやすい者はノーパンで、丸見えのアナルには霊力光そっくりの開閉器――――崇宮澪ですら例外ではなく、霊装尻土下座という屈辱の極みにてエレンを出迎えた。


「ふっ……」


 エレンが顕現装置に念じれば、精霊たちのアナルシャッターが開いてブリンッ♥ と色合い豊かな肉厚アナルが顕になる。

 アナルを解放したエレンはコツコツと音を立て、ケツを並べて土下座した精霊に近づいていく。音が鳴る度にヒクッ、ヒクッ♥ プルンッ、ブリンッ♥ と肉の山が疼いている光景に笑いが込み上げてくる。

 だがその疼きの最たる反応を示すのはやはりこれだ、とエレンは片手に白いラバーゴム手袋をわざと音を鳴らして装着した。


 パシンッ♥


『〜〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥』


 ヒクッ♥ ビクビクビクビクビクッ、ブピュッ♥


 すると何ということだろう。精霊たちが一斉にぼっこりアナルをひくつかせ、腸汁まで吹き出したではないか。

 これで笑わずにいられるか。全員残らず、彼女たちはケツ穴狂いのマゾ精霊に成り果てている、と言葉ではなくアナルの疼きで証明してしまっているのだ。


「くく、そのように興奮せずとも、全員後で一人ずつ可愛がってあげますよ。さあ、そのためにも……出なさい」


 エレンが分厚い本を開き、中の頁を床に散撒く。それは程なくして一枚、また一枚と裸身の男を生み出していく。無言で――――どことなく彼女たちの想う少年に似ているのは、恐らくエレンの差し金だろう。当の本人は、何も知らずに隣の家で呑気に過ごしているというのに。


「これから、あなた方精霊の霊力を疑似封印し、私の支配下におきます。このような遊びの経路(パス)ではなく、私の許可なく二度と力を使えない私とあなた方の完全な経路を生成し、我がものとしましょう」

『ッ!!』


 霊力の封印。それはこの世でただ一人、何も知らず精霊たちと過ごすあの少年――――だが、少年にその力を授けた者は今まさにエレンへ尻土下座を決めている。エレンですら傷を付けることが難しい霊装に穴を開け、下品なぼっこりアナルを掲げた少女がそれを為した。


「彼らはあなた方の霊力を擬似封印し、私との経路を繋ぐための存在です。が、あなた方の精神が保たれていれば反応することはありません。――――わかりますか? あなた方精霊が、アナル狂いの変態放屁女でなければ私のものにはならない、と言っているのです」


 今、その結果を証明する。彼女たちの愛しい少年への想いと信念が勝つか、憎らしい女から与えられるアナルの快楽が勝るか。

 全裸の男たちが膝立ちになり、硬く勃起した立派なチンポを精霊たちのアナル手前に添えていく。少し大きく作りすぎて、彼に申し訳ないことした、などと心にもないことを思案しながらエレンは唯一男がつかなかった少女――――澪の尻にしゃがんだ。


「崇宮澪、あなたは特別に私の手で引導を渡してあげましょう」

「……ッ!?」


 エレンがスカートとタイツを下ろす。澪が無言ながら肩口から驚いた様子で目を見開いた。


「彼らの身体にあるものと同じです。外付けですが、あなたのおかげでようやく完成させることができました」


 彼女の股間にあってはならないもの。エレンの女性器の上に付けられた〝ペニス〟。腰の紐で固定されていることが伺えるが、竿と睾丸の質感や体温、臭い。それらが寸分違わず男のペニスだと訴えてくるリアリティが感じられた。


「さあ始めましょう。あなた方に意地が、プライドが、信念が、その心に少しでも残っているのなら、霊力はその手に戻るでしょう。私を憎みなさい。私を恨みなさい――――そして、己の無力を知りなさい」


 チンポとアナルが近づいていく。アナルは怯えたように震え、蠢き――――ぶちゅり♥ とキスを交わした。

 亀頭と肛門のキス。性器と排泄器の口付け。


『ふぁぁぁぁぁ……♥』


 だが、精霊たちは一斉に甘い声を上げるとアナルの口をぢゅうぅぅぅぅぅぅと窄めて亀頭に吸い付いた。

 そして、霊装が光の粒子となって弾けた。十香も、琴里も、折紙も、狂三も、崇宮澪でさえも。エレンの身体に深い経路が繋がれ、霊力の流れがアナルに集中していく――――霊力を明け渡したことで引き起こされた現象であることは、もはや言い逃れできぬものだった。


「ああ、感じます。精霊の全ての力……! そして、感じているはずです。無力な身体、名も無き相手のチンポにアナルを吸いつかせる変態女……あなた方に刻まれた聖痕(スティグマータ)を」


 唱和なさい、とエレンが告げた。霊力を奪われ、全裸土下座で尻と頭を垂れた精霊たちは、その弱々しくも反抗の意志を未だ保ち、されど快楽に満ちた屈服の声音で、新たな自分たちを斉唱した。


「私たちは変態アナルマゾ精霊です♥ これから私たちが、どれほどの変態なのか発表します♥」

「精霊の弱点はアナルです♥ ケツ穴で気持ち良くなるためなら、どんな無様なことでも喜んでやります♥」

「霊力は全てオナラに変換されます♥ ケツ穴の中でガスが圧縮されると、霊力色のウンコになりますわ♥」


 調教の記憶が去来する。鳶一折紙は二十四時間の機械ピストン絶頂耐久、皺アナルにディルドを突き刺し、ガニ股逆さ吊りで悶絶させた。

 本条二亜は彼女の本名をペンネームに自分たちを題材にした変態アナルエロ漫画で商業デビュー。原稿を書き上げるまでディルド椅子からアナルを抜くことを許可しなかった。

 時崎狂三は街中、公衆の面前で大放屁。蔑められた視線でマゾアクメし、放屁しながら市内を一日中歩き回らせた。 


「霊力暴走を防ぐためには、特定のチンポで亀頭アナルキスをしてもらう必要があります♥ 好きでもない男の人のチンポで管理されます♥」

「精霊には括約筋が存在しません♥ そのため、アナル開閉器で肛門や排泄を管理してもらいます♥」

「開閉器が無いとおならもうんちもダダ漏れのユル穴♥ 両足がガニ股を描いてまともに歩けない人間以下の変足精霊になるのじゃ♥」


 氷芽川四糸乃は己の天使でセルフ浣腸。おしっこで温泉浣腸をし、幼い身体に液体排泄の快感を覚え込ませた。

 五河琴里はアナルにドリルカンチョー。カチカチの肛門を螺旋の槍が掘削。

 星宮六喰は宇宙放屁旅行。顕現装置を展開した空間に手足を封じて放り込み、放屁の勢いだけで母艦への帰投を目指させた。


「特定の精液をアナルに注入しないと生命活動を維持できない、魔術師様に服従するクソ雑魚精霊です♥」

「菊門を見られると身体がマヒして動けなくなります♥ ケツ穴おっぴろげ土下座は服従の証です♥」

「斉唱♥ 放屁、排泄する時、必ず人間様に見られたいという欲求を持っています♥ 見られていないと排泄できず、気がおかしくなります♥」

「エレン様にはいつも、排泄の時に映像を送って見守ってもらっています♥ エレン様、ありがとうございます♥」


 鏡野七罪は身体を操り精霊たちを不細工アナルへと変身させ、一人一人をペニスバンドでレイプさせた。

 八舞耶倶矢と八舞夕弦は法被と褌姿で祭りの真ん中に放り込み、放屁の勢いで的当て勝負をさせた。

 誘宵美九は何万人が詰めかける自身のライブで全力の『オホ声』に天使の力を乗せ、万雷の喝采の中で公開大爆音放屁を熱唱。


「私たちは感じると放屁をしますが、放屁をしても快感を得ます♥ ……精霊は、放屁アクメ永久機関なのだ♥」

「……寝取られケツマンコはチンポをしゃぶって離しません♥ 開閉器は私たちへの愛の証です♥」

「エレン様、どうか――――この惨めで無様な変態アナルマゾ精霊を末永く管理してください♥」


 夜刀神十香は学校の個室トイレに座らせ、爆音放屁とゼリー排便、絶頂声を力の限り全力で行わせる羞恥責め。

 村雨令音は一度限りのAVデビュー。スクランブル交差点のど真ん中で民衆に邪魔されず、注目を集めて全裸白衣の霊力ゼリー野外脱糞。

 崇宮澪は――――語り尽くした通り。彼女ですらアナルアクメには耐えられなかった。


「ええ。私があなた方を支配し――――無能な人間たちに変わり、私たちが全てを支配しましょう」


 ――――ずりゅっ、ズポンッ♥


『ンホーーーーーーーーーッ!!♥♥♥♥♥』


 アナルにチンポを挿入され、よがり狂う少女たち。処女のマンコなどではなく、卑猥に育ったアナルに鼻の下を伸ばし、寄り目を作り、宝石のような瞳を上擦らせて鼻の穴を広げ、舌根を突き出して首を反らす。


「お゛ぉ゛っ♥♥ ほぉ゛っ、う゛お゛お゛ぉぉぉぉぉおぉ〜〜〜〜♥♥ アナルイクー!♥ アナルイクー!♥ アナルイクー!♥」


 ずりゅっ♥ ブボッ♥ ずゅりゅずりゅりゅ、ブボボボブピブポォ!♥


 始原にして窮極の精霊〝だった〟彼女も同じこと。エレンのディルドキーに窄めて伸ばしたアナルで吸い付き、三つ編みに結い上げた髪をアヘ顔で揺らし、少年には聞かせたことのない汚声とみっともない掛け声を精霊たちに負けじと轟かせる。

 声を我慢する必要はなくなり、放屁を堪える理由も消えた。澪の心には僅かな後悔と、それを上回る圧倒的な快感がある。


「アナルイクー!♥ アナルイクー!♥ アナルイクー!♥ ――――オナラデルー!!♥♥♥♥」


 ブッッッブゥゥゥゥゥゥゥゥゥ♥ ブビビビビビビッ、ブボボボボプピィィィィィィィィッッ!!♥


「うっほおおおおおぉおぉぉぉ♥♥♥♥ 屁こきの精霊、オナラアクメ狂いの崇宮澪――――アナルイクゥゥゥゥゥゥゥゥッ♥♥♥♥ オナライクウウゥゥゥゥウゥゥゥウゥウ゛ッ゛♥♥♥♥♥」


 ブバブボブビブベブボボボボボボボボッ――――ブッボオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォッ!!♥♥♥♥








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「……ところで、どうして相手役を変更いたしましたの? するにしても、何故エレン・メイザースですの」


 非常に複雑だ、と他の精霊より出番が盛られた原稿を狂三がペラペラと捲り、その疑問を発した。

 問いかけられたジャージの狂三、もといエロ創作(これでも十分濁している)に目覚めた『狂三』は嬉々として理由を語り始めた。


「ええ、ええ。よくぞ聞いてくださいましたわ! 実はエレン・メイザースが彼女たちの使役に乗り気な理由は、前作の無能な男を見て彼のように無駄遣いはするまい、という最強故のプライドがそうさせたという裏設定がありますのよ! あと執行部長よりはキャラが掴みやすい上にお似合いですわ、と小声で付け足しておきますわ。設定ミスではなく改変と言ってくださいまし」

「あの女、そこまで単純で……いえ、単純そうではありますけれど。そうではなく、というか言い訳が多いのはともかく、方針転換をした理由自体は」

「いえ、依頼にそう書かれて……げっふん。まあ気分ですわ、気分ですわ〜」


 ……何か釈然としない返答ではあるが、まあいいだろうと狂三は原稿を閉じた。今回は特に時間を戻したり、永久に封印したりすることはしない。彼女らしからぬ落ち着いた様子に創作に目覚めた『狂三』が首を傾げた。


「あら、あら。いつもの荒々しい対応は如何なさいまして『わたくし』」

「いえ……あの女も現実でこうなってくれたのなら、楽に殺せますのにねぇ、と」

「…………」


 ふっ、と我ながら底知れぬ憤怒を抱えた微笑みでそう語る狂三に、『狂三』は改めてオリジナルの恐ろしさを知り唇を歪めた。全くもって〝同じ意見〟であるが故に

 時崎狂三が生涯の中でもっとも唾棄すべき最悪の女――――創作ほど簡単に捕まえられるのなら、どれだけ幸せなことか。




「そういえばアニメでもうすぐ描かれますわね。わたくしとしては、過去の『わたくし』と出会った時にどういう姿だったのか気になるところですわ」

「一応世界観は守ってくださいまし『わたくし』」


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多分最後の恒例全員敗北宣言で添えた調教内容で一本作れる。あと二亜のディルド椅子はたった今添えた。エロい(自画自賛)

これ精霊たちの出番を初めから削りに削って、さらに想定の一部も削ってこれだったんですよね。デアラ怖いんじゃが。けどホイホイ書いちゃう。

Comments

羞恥心を強く煽る強制肉体実況とか詳細な解説させるの大好きです! アナルビーズ排泄で上下の口で一人合唱させるのもとても好き! 何よりそれをやらされるのがクール美人なのが最高ですねぇ!!

タコよっちゃん

尻穴を管理されて、アナル快楽でしか生きられなくなった哀れな精霊たちがいると聞いて。 ゴム手袋の音で疼いて感じる姿がもう末期状態。主人公の知らない所で徹底的な辱めを受ける所が素晴らしい。