創の軌跡・無様バッドエンド (Pixiv Fanbox)
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いつもご支援ありがとうございます。本日は貰ったネタを書いていたら3万文字到達しちゃったぜ☆な創の軌跡・無様ロボ軍団の侵略になります。タイトルは思いつかんかったわ。
舞台は3ルートが合流するクロスベル解放からの派生。そうはならんやろをなっとるやろがい!!!!の精神でお願いします……正直戦闘ログ含めてかなりニッチなネタになってますが、好評というか反応があったら黎の軌跡編も視野だったり。
いかくん普通の続編は書かんのに気に入った遊びネタがあると擦りがちなの何とかしようとは思ってる。軌跡系、何個続編待ちさせてるっけぇ。
それと私事なのですが、身内の事情から少しゴタゴタして更新が遅れるかもしれません。先んじて報告を認めておきます。
一応ストックしてあったり、頑張ってあと一つは今月中に上位プランを投稿する予定ですが……上位プランはノーマルプランより高めの採用率ですが、何分1ヶ月間内の更新ですので注意書きの通り採用出来なかった場合でもご了承頂きたく思います。どうしてもモチベが向かねぇ、ってのはあったりするので……とりあえずリアルがお金が大切って時期なので頑張ります。
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新総統率いる《黒の衛士》たちによって制圧されたクロスベル。特殊な力を用いて大部分の市民を扇動した彼らは、統一国クロスベルを名乗り独立を果たそうとしていた。
それを阻止するため多方面から集い、突入作戦を開始した英雄たち。しかし数多の軌跡を紡いだ彼女たちを前に、独立した機械知性はある結論から特殊な兵器を黒の衛士に与えた。
突如として異常な結論を下した技術的特異点《エリュシオン》。その介入によって散り散りになった軌跡(ものがたり)のヒロインたちを試練が襲う。
「キリがないわ! この機械兵たち、倒しても倒しても沸いてきてる!」
「機甲兵とは違う未知の機体……まさか転移をしてきているとでも言うの」
三方向からの突入によるクロスベル解放作戦。その奇襲中、謎の機械兵による介入により、ようやく合流を果たした者たちも再びバラバラになってしまった。
何人かはその中で戦術リンクによる連携を行うも、やはり多勢に無勢な一面は否めなかった。アリサ、エマ、フィー、そして《エリュシオン》の元管理人格ラピスは迫り来る機械の軍団に苦戦を強いられ続けていた。
「こんな兵器、私が視た未来にはなかった。エリュシオンは、一体何を観測したっていうの……!」
「とにかく、この場を切り抜けて皆と合流しないとだね。わたしたち以外にも、きっと同じ状況になっているはず」
倒しても倒してもどこからか沸いて出てくる様々な機械兵器。エリュシオンの下した突拍子のない結論を読み取れないラピスは困惑するも、フィーに促されてどうにか仲間たちと合流することを選んだ。
「いたゾ! 反乱分子どもダ!」
「!! 黒の衛士、こんな時に……」
「彼らは力の影響を受けています。この人数は危険すぎる……」
だが、ただでさえ苦戦を強いられている彼女たちの前に暗い闘気を纏った兵士たちが現れる。彼らの練度は市民を蝕むある力によって高められ、普通の兵士たちとは比べ物にならない。
苦難に次ぐ苦難に眉根を顰めるアリサたちに、黒の衛士はニヤリと笑って号令を下す。
「くく、我々が手を下すまでもナイ。行け、洗脳兵士タチヨ!」
『な……!?』
黒の衛士たちの命令によって、横にズラリと並んだ戦闘員と呼ばれる新たな兵士たち。それは、機械兵器の登場以上の動揺をアリサたちにもたらした。
【洗脳戦闘員×10が現れた!】
腰周りが露出するほどえげつない切れ込みのハイレグレオタードに長手袋とサイハイブーツ。肌の色が透けるほど薄い黒色で統一されたエロティック、悪く言えば間抜けな衣装に身を包んだ女たち。
それだけならまだしも、彼女たちは立て篭り洗脳に抵抗をしていた市民に加えて遊撃士エオリア、従騎士スカーレット……アリサたちが見知った顔触れが、個性を感じない真面目な表情で衛士たちの矢面に立って敬礼をしているのだ。驚かないわけがなく、同時にある仮説に思い至り声を上げた。
「まさか、新総統と同じ偽物!? 私たちを動揺させるために……」
エリュシオンの力で創り出された本人と同じ力、思考をトレースした精巧な機械人形。その力を使って、彼女たちと瓜二つの兵士を作り出したのではないかとアリサは推察する。しかし、ラピスが即座に首を振って仮説を否定した。
「ううん、違うわ。あの子たちは……本当に、操られてるみたい」
「そんな!?」
「未洗脳者を発見しました。命令により、捕獲作戦を実行します」
本物の人間が洗脳されている。そのことに驚いてばかりもいられない。命令を受けた下級戦闘員たちが、アリサたちを目指して真っ直ぐに向かってきている。
表情と声色は忠誠心に溢れ、アリサたちの声を聞いているかさえ怪しい。動きは統率だけは優れているようだが、緩慢で弱々しい。それが逆に厄介だとフィーは渋面を作った。
「……とにかく、やるしかない。難しいけど、極力傷つけないよう無力化する。アリサとエマはアーツで彼女たちを昏倒させて。ラピスはわたしと時間稼ぎ。行こう」
『了解!』
【アリサ・ラインフォルト Lv150】
【エマ・ミルスティン Lv150】
【フィー・クラウゼル Lv150】
【ラピス・ローゼンベルク Lv150】
【アリサたちは洗脳戦闘員の存在に憤りを感じている……精神状態︰高揚】
困窮の戦況を前にして考えている時間はない。そして躊躇っている時間も惜しいと、フィーは無茶でも何でもやり通す決意を見せて作戦指揮を取り、アリサたちも従って行動に移した。
ラピスの体躯に見合わぬ破壊力とフィーの速度で敵を牽制しつつ、アリサとエマが導力魔法を用いて洗脳された戦闘員たちを無力化する。
「エマ、合わせて!」
「はい、彼女たちを無力化します!」
魔法を発動し、フィーたちと戦う洗脳兵士を制圧せんとするアリサとエマ。だが、彼女たちの脅威は黒の衛士や洗脳兵士だけではなかった。
洗脳された知人に目を向けすぎていた彼女たちは、前線のフィーたちを含めて頭上の警戒を疎かにしてしまった。
「な、きゃぁぁぁ!?」
「ひゃぁぁぁっ!?」
【逆さ吊りロボの拘束攻撃→アリサは回避に失敗、拘束された】
【逆さ吊りロボの拘束攻撃→エマは回避に失敗、拘束された】
フィーとラピスの目を掻い潜り、上空からアームのようなものを伸ばした機械兵器がアリサとエマを強襲し、その足を掴んで開脚させながら逆さまの状態で拘束してしまう。
「な、なによこれ! し、下着が、見えて……!」
「力が強くて、足が閉じられな……くっ、くぅ!」
逆さまでスカートが捲れ返ったアリサとエマ。何とか空中でもがく二人だがアームの力は想像以上の強さであり、足はパンツを見せびらかすように大股を開いて閉じず、両手も逆さ吊りの状態でなかなか思うように動かすことができない。
アリサの真っ赤で派手な下着やエマのタイツに包まれた紫の煽情的な下着が、緊張感のある戦場でひけらかされる中、新たな機械兵器が彼女たちに迫っていた。
「こ、今度はな――――あひゃひゃひゃひゃひゃッ!?」
「アリサさん!? うっ、うひひひひひひひひひひひひ!?」
【くすぐりロボによる攻撃→アリサとエマは笑いが止まらない!】
空中に拘束されたアリサとエマから大きな笑い声が上がる。逆さ吊りの二人を囲むように大量の手が空中の機械兵器から飛び出し、彼女たちの全身をくすぐり出したのだ。
それは足裏から首の裏まで隅々、服の中にまで入り込んで全力のくすぐりを行う。これにはアリサとエマも身を捩り、必死に脱出を試みるが気の抜けた身体ではアームの拘束を振り切ることができない。
「うひゃひゃひゃひゃ! ひぃーっ、ひぃぃぃ!! 死ぬ、死ぬぅぅぅ!! やめて、やめてぇぇぇぇ!! いひひひひっ! ひゃめてくださいぃぃぃ! くしゅぐりゅのひゃめへぇぇぇ!!」
「ひぃぃぃぃぃ!! ひぃ、ひぃっ! たすけっ、助けて! くすぐらないでっへぇへへへへへへ! あはははははははっ、はぁあああっ、あ゛ぁ゛ぁ゛ぁあああ!! 足離してぇぇ、ふひひひひゃひゃひゃひゃ!!」
【くすぐりロボによる攻撃→アリサとエマは笑い続けている! 二人の身体から何かがせり上がる!】
「や゛べでぇぇぇぇぇ!! もうやめでぇぇぇぇ!! あたまおかしくなるぅぅぅぅ!! ふふふふっふっふへへへへへへへはははっ! ぶはははははははっ! はぁーっ! はぁ゛ーっ! 狂っちゃうぅぅぅぅぅ!!」
「あはははっはぁぁぁぁ! はぁぁぁぁ! 許して、許してください! もうくすぐるのやめて! このままじゃ笑い死ぬぅぅぅぅ! ぶひゃっひゃひゃっひゃひゃひゃぁ!? あひゃひゃひゃひゃひゃ! ひゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁぁぁぁぁ!!」
『出ちゃううぅぅぅぅぅ!! ぶひゃひゃははっひはひゃはばはぶひゃはははははははははははははは!』
ちょろろっ、ちょろろろ、ぢょろろろろろろろろろろろろろろっ♥
【くすぐりロボによる攻撃→アリサとエマは笑いすぎて失禁した!】
逆さま美女たちのゲラ笑いが戦場に響き渡り、彼女たちの下着に濁った色の染みが溢れ、ちょろろろろろろと逆さまの身体と顔面に滴り落ちる。
機械兵器による的確かつ無慈悲なくすぐりは、笑い死にしてしまうような擽ったさをアリサたちに与えた。可憐だった面は完全に崩壊し真っ赤な変顔になり、自分たちの小便を浴びながら大爆笑を続ける異様な光景を生み出した。
「アリサ、エマ……!?」
「あんな品のない装置を生み出すなんて! は、早く助けてあげなきゃ!」
【仲間の痴態にフィーとラピスが動揺した……洗脳戦闘員たちの拘束攻撃!】
「な、しまっ!?」
「きゃあっ! は、離しなさい!」
【洗脳戦闘員の組みつき! フィーとフィーは拘束された。状態異常『行動不能』になった】
【洗脳戦闘員の組みつき! フィーとラピスは更に拘束された】
仲間の危機に焦ったフィーとラピス。まさかこのような手段を用いる機械があると考えても見なかった二人は、その動揺のあまり捕まるはずもなかった洗脳兵士たちに背後から羽交い締めにされ、拘束されてしまった。
体躯の差で持ち上げられた二人は手足でもがくも、アリサたちと同じく咄嗟に逃れることができないでいた。そこに迫るのは――――やはり機械兵器であった。
【未知のロボ×2が現れた!】
「く、またおかしな機械が……」
「丸っこいやつ、な、何か力を溜めてるわ! 早く逃げないと、私たちまで」
レンズを目玉に見立てた球体状の機械兵器。それが拘束状態にあるフィーとラピスに向かって狙いを定めた。
フィーとラピスは何とか行動不能から脱しようと暴れるが、力で勝っていても数で劣る二人に洗脳兵士が組み付いて動きを止められてしまう。
【未知のロボはエネルギーを充填している】
【フィーの振りほどき。しかし効果はないようだ……】
【ラピスの振りほどき。しかし効果はないようだ……】
【未知のロボによる攻撃→拘束されたフィーとラピスは回避できない。光線に直撃した!】
「んにゃぴぎょろろにょろろろんみゅろみゅみゅみゅぉぉぉぉ!?☆☆☆☆☆」
「ありりゃりらぬいりりのろろろにょひょろろろんもぉぉぉぉぉ!?☆☆☆☆☆」
【フィーとラピスは状態異常『■■・■■■■』になってしまった。全員が行動不能! フィーたちは戦闘に敗北した……】
【アリサとエマは黒の衛士たちに連れ去られて戦線を強制離脱した】
【フィーとラピスは『■■・■■■■』の影響で戦線から離脱した】
――――別時刻、クロスベル市内での戦闘は激化の一途を辿っていた。
【ユウナ、アルティナ、ミュゼが黒の衛士たちと交戦中……】
クロスベル解放のために集った新《Ⅶ組》の面々である少女たち。同じ突入班であった彼女たちは、運良くはぐれることなく抜群のコンビネーションで兵士たちと相対していた。
「こんのぉ! おかしな兵器持ち出したからって、あたしたちは負けたりしないんだから!!」
「く、小娘ガ……!」
特にユウナはクロスベル出身ともあって一段と思いが強く、黒の衛士たちを圧倒していた。それをアルティナが戦術殻で援護、ミュゼは指揮を取りながら銃で狙撃しユウナへの遠距離攻撃を事前に防ぐ。
「未だ未知の盤面は見えて来ない……ですが、このようなところで躓いていては、教官に笑われてしまいます。アルティナさん、ユウナさん、まだいけますか?」
「はい。ここを制圧し、教官たちと合流します」
「当然! こんな連中に負けてるようじゃ、卒業も怪しくなりそうだし……行くわよ、二人とも!」
修羅場を潜り抜けてきたユウナたちは、その年齢に反して歴戦の戦士としての気構えを持つ。自分たちを鼓舞し、一時的に立て籠りから解放されて誘導を受ける市民たちを背中で守るために、彼女は持てる力を引き出して戦闘に望む。
「忌々シイ……だが!」
無尽蔵に沸いて出る機械兵器にも怯まず、諦めることをしないユウナたちに苛立ちを隠せない黒の衛士たち。しかし、彼らは端末を開いてどこかに通信を送る。
【黒の衛士が何かを呼び出そうとしている……】
「またおかしなものを呼び出すつもり!?」
「……いえ。あれは……あの人、たちは……!?」
衛士と機械兵器が跋扈する戦場に無数の人影が現れる。瓦礫の山から飛び出したその人物たちにユウナたちは目を見開いた。
「戦闘員A、黒の衛士様に絶対の忠誠を誓う」
「戦闘員B、黒の衛士様に絶対の忠誠を誓うわ」
名前のとも言えない個性なき名を名乗り、敵を前にして隙だらけな敬礼を行う二人の女兵士。しかし、ユウナたちは攻撃を加えることができなかった。
「そ、そんな……フィー、さん!?」
「ラピスさんも、その姿は……!?」
【黒の衛士たちは洗脳戦闘員A(洗脳されたフィー)・洗脳戦闘員B(洗脳されたラピス)を呼び出した!】
銀髪の美少女と精巧で美しい人形の少女。フィーとラピス、ユウナたちの仲間である少女たちが恥ずかしいハイレグレオタード姿で敬礼をし、光を失った目で衛士たちに忠誠を誓っている。その光景を前にして、ユウナたちが即座に行動を起こせるはずもなかった。
状態異常・『洗脳・戦闘員化』を施された者は文字通り洗脳状態になり戦線から離脱。その状態から救出されず一定時間を過ぎたものは、簡易洗脳兵器による効果が定着し、黒の衛士たちに忠誠を誓う洗脳兵士になってしまう。もちろん、アリサたちが動けない中で洗脳光線を浴びたフィーたちに差し伸べられた救いの手はなく、ユウナたちの眼前に現れた彼女たちは完全な敵戦闘員として洗脳された姿を晒したというわけだ。
簡易的な洗脳を受けた者は得意武器や獲物を持たず素手で相手に立ち向かい、単純な命令のみを実行する使い捨てとも言える兵士になってしまう。しかし、相手が親しければ親しいほどそれは使い捨てではなく連鎖する【デバフ】として機能する。
【洗脳戦闘員の姿にユウナたちの動揺が広がる……未知の拘束ロボが三人を強襲する!】
「ッ!? お二人とも、避けて……きゃあっ!」
「な!?」
「あうっ!」
【ガニ股強制ロボの攻撃→動揺した三人は回避に失敗、両足がガニ股で固定拘束された】
『きゃぁぁぁぁ!?』
銀色のパーツが三人の脚に装着。まるでサイハイブーツのような大きさの金属靴は取り付いた対象の電気信号を制御し、強制的にガニ股をさせるふざけた代物であった。
「く、この! な、何よこれ! こんな頭おかしいもので、あぁぁ!」
「クラウソラス! ……!? 導力が断ち切られて……!」
「まさかこんな手を打つなんて……」
美少女たちが戦場の真ん中でみっともなく脚を広げてガニ股になる。先ほどまで勇ましく勇敢に戦っていた可憐な少女たちの恥姿は、ありえないほど滑稽なものであった。
ユウナやミュゼなどはスカートが祟ってショーツが見え隠れし、アルティナも戦術殻とのリンクが断ち切られて身動きが取れない。両足のガニ股を維持するだけでなく、動きも封じられた三人は自由な上半身で足の拘束を破壊しようと試みる。
「無駄ダ」
「フン。間抜けな女ドモメ」
【黒の衛士たちの攻撃→回避に失敗、ユウナたちに拘束が施された】
だが黒の衛士たちが身動きできないユウナ立ちを黙って見ているはずもなく、その両手を後ろに回し手枷を嵌め、完全に拘束してしまう。両足が使えないユウナたちは、その両手まであっさりと封じ込められてしまったのだ。
「っ……こんなことしたって、あたしたちが従うとでも思ってるわけ!?」
「黙レ。おまえたちニハ役目があル……反乱分子の士気を下ゲるタメ、役に立ってもらオウ」
「役目、士気…………ま、まさか……!」
これまでの洗脳された兵士の姿や、奇っ怪な機械兵器の特性。それらを合算したミュゼの脳裏に過ぎる最悪の想定。しかし、拘束された彼女たちに為す術などなかった。
【ユウナたちはガニ股強制ロボの拘束で行動不能にされ、全滅した……】
【ユウナたちはガニ股変態女にクラスチェンジした】
――――別時刻。ユウナたちが危機に陥る中で、同じように敵に囲まれて危機に瀕している者たちがいた。
【エリィとティオが黒の衛士と交戦中。立て籠っている市民たちを守って、段々と追い詰められている……】
エリィ・マクダエル、ティオ・プラトーの両名は二人ペアでの行動中、立て籠ってやり過ごしていた市民たちに迫る黒の衛士と交戦。だがやはりと言うべきか、二人組ということで多勢に無勢。加えてユウナたち以上に背に敵を通せない戦局ということもあり、囲まれた彼女たちに打つ手はないように見えた。
「諦めロ。二人で我々に勝てるモノか」
「はぁ、はぁ……さあ、どうかしら?」
「まだ、勝ち誇るには早い、です……」
追い詰められて息が上がったエリィとティオ。一見して絶体絶命の状況だが、二人の目はまだ死んでいない。
(ティオちゃん、十分引き付けたわ)
(はい、いつでもいけます)
追い詰められた、と見せかけた二人が打つ起死回生の一打。エリィが銃で敵を誘導しつつ、ティオが戦術杖を変形させて放つ波動による薙ぎ払いで戦線を押し返す。
ティオの切り札はその轟音もあって、周りに状況が伝わるはず。特にティオたち支援課の仲間ならば聞き分けることができる。それによって増援がある、即ち仲間たちがまだ戦っているという希望を信じての行動だ。
――――そういうヒロインにこそ通じる一手が戦場を走り抜けた。
「ああぁあぁあぁあぁあぁ! やめてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
「え……」
「この声は……ユウナさん!?」
まず拾い上げたものはユウナの悲鳴だ。可愛い後輩の哀願が響く戦場を咄嗟に見渡したエリィとティオは、信じられないものを目にしてしまう。
「ひっ、ひうっ! あしっ、もう、上がらな……ひぃぃぃいいぃいぃっ!!」
「ぜぇ、はぁ、ぜぇ、はぁ……あ、あ゛ぁーっ! もうやめてくださいませぇぇぇぇ!」
「ゆるじで、も゛う゛! ごんな゛! みっどもなぐではずかじい゛! い゛や゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁぁぁぁ!!」
【アルティナ、ミュゼ、ユウナたちのガニ股全力ダッシュ! 敗北した姿を街中に晒し回っている……戦場をガニ股で駆け巡るユウナたちの無様に味方の士気が落ちていく!】
広いクロスベル市内を全速力で駆け抜ける三人の少女たち。その顔面は涙と鼻水で悲惨なことになり、脚を上げて四股を踏むように無様な全力走りを行う下半身とは対照的と言えた。
ユウナ、アルティナ、ミュゼ。ガニ股強制拘束された三人は、両足の電気信号を制御されて市内を駆けずり回される。息が上がろうが涙を流そうが、その足に装着した機械が足を振り上げることを止めさせず、下着を丸出しにして少女に有るまじき大股開きで疾走。それによって敗北が伝わった仲間たちの士気は下がる――――動揺が連鎖し呆然としたエリィとティオもまた、黒の衛士の攻撃を正面から受けてしまう。
「あっ! きゃぁぁぁぁ!」
「ぐぅっ、あぁぁっ!」
起死回生の一手を打ち損なったエリィとティオが吹き飛ばされ、衣服をボロボロにしながら転がる。もはや立ち上がる力も残されておらず、ユウナたちの悲鳴が遠ざかる中で悔しげに衛士たちを睨みつけた。
「く、あんな……酷いことを……」
「同じ人間のやり方とは、思えません……けど、エリュシオンが、こんな……」
「シブトイ連中ダ……ヨシ、おまえたちもアノ連中と同じようにシテやろう」
【黒の衛士が戦闘員を呼び出そうとしている……】
ユウナたちと同じ、という衛士の言葉に顔を青くするエリィとティオ。しかし、目撃した悪魔の所業から想像したものとは異なる光景を彼女たちは見上げることとなる。
「黒の衛士様、お呼びでしょうか」
【黒の衛士たちは特殊戦闘員A(洗脳されたリーシャ)を呼び出した!】
「リーシャ、さん……そ、そんな……」
「ぅ……」
衛士に招集された戦闘員、リーシャ・マオ。この突入作戦である力に対抗するための要とも言えた舞姫は、エリィたちの前でVストリングの水着姿というあられもない格好で敬礼を行い、敵対していた彼らに忠誠を示す。
エリィ以上に豊満な乳房の乳輪が零れ、陰毛がハミ出るほど喰い込んだ恥ずかしい水着。そのようなものを着て、エリィたちを見ても表情を変えないリーシャ……洗脳されたことは一目瞭然であり、エリィたちは言葉を無くして絶望感に打ちひしがれる。
「標的はアノ女二人だ。ヤレ!」
「はっ!」
『ッ!』
やられる。そう考えて思わず目を瞑り、神に祈る想いで時を待つ。けれどエリィとティオが想像した衝撃はいつまで経っても訪れず、二人は恐る恐るで上げた瞼を驚愕で勢いよく見開いた。
「はっ、はっ、はっ♥ ふっ、ふっ、ふっ♥」
それは、Vストリングを着たリーシャが踊っている姿。しかし、それは劇団アルカンシェルで魅せる美しい舞いとは掛け離れた卑猥なダンス。
両手を頭の後ろで組み、脚を斜めを描き股座にO字を作るようなガニ股にし、優れた体幹でそれを維持して腰を前後に振る。残像が見えそうなほど振り乱されたリーシャの腰振りは、正しく間抜けとしか言いようがない。
硝煙と瓦礫が積み重なる戦場のド真ん中で見せつけられる卑猥下品な舞姫の踊りに、エリィたちは声も出せず目を丸くする他なかった。
「……お、おい? 戦いは終わったのか……」
「静かになったし、やっつけたんじゃないか?」
エリィたちが倒れ、リーシャが間抜けな舞いを披露していることで辺りには静寂が走り、それによって近くの建物に身を潜めていた市民たちが様子を見に姿を現してしまう。長い籠城に支援課というクロスベルの英雄たちの登場で、気が緩んでしまった面があったのだろう。
「っ、駄目よ、出てきてはいけないわ!」
「ここは危険です! 戻って、隠れていてください!」
無防備に身体を晒した市民に向け、慌てて警告を発するエリィとティオ。倒れてもなお、守るべき市民を第一に想う姿は凛々しい――――本当に倒れているのであれば、だが。
「あ、あんたら……なに、してるんだよ……」
『……え?』
籠城から飛び出した男がエリィたちを指差し、呆然としている。リーシャではなく、エリィたちを見て呆気に取られる様に二人は息を零して自分たちの姿を見下ろす。
「な、な、な……!?」
「なんで、わたしたちが……!?」
『おかしなダンスを、踊ってるの!?』
【特殊戦闘員Aの洗脳攻撃→回避失敗、エリィとティオは『無様腰ヘコダンス』状態になった】
【エリィとティオは無様腰ヘコダンスを繰り出した。
エリィとティオは無様腰ヘコダンスを繰り出した。
エリィとティオは無様腰ヘコダンスを繰り出した。
エリィとティオは無様腰ヘコダンスを繰り出した】
【洗脳状態でそれ以外の行動ができない!】
その眼下には、リーシャと同じポーズで腰を前後にカクッカクッと振る間抜けな自分たちの姿があり、エリィとティオは真っ赤な顔で驚愕を顕にした。
リーシャの洗脳ダンスを目にしてしまった二人は、全く自覚がないまま身体を操られ立ち上がり、卑猥なダンスを踊らされていた。エリィはたわわな胸をタプンタプンと揺らし、ティオは可愛らしいパンツを前も後ろもひけらかすように踊る――――黒の衛士に向かって腰を振る姿は、市民たちの目にどう映るか。
「あんたたち……くそ、そういうことかよ!」
「信じてたのに! クソ、クソ! この女ども裏切りやがった!」
そう。戦って汚れた衣服も相まって、敗北したエリィたちが敵に向かって間抜けな許しを乞うシーンにしか見えないのではないだろうか。
「逃げろ、もうクロスベルはおしまいだ!」
「いや、衛士たちに従った方がいい。こっちだ! 生き残りたいやつは俺に着いてこい!」
「待って、これは違うの! 私たちの意思じゃないわ!」
「そうです! そちらは危険ですから、元の安全な場所に隠れてください……!」
ヘコッヘコッ♥ カックカック♥ ヘコヘコヘコッ、カクカクカクッ♥
期待と希望が大きければ大きいほど、それが反転した際の失望と絶望は大きくなる。市民の中には自分たちの力で、と考えていた者たちもいるだろうが、好き勝手に逃げ始めた彼らはそこまで強くはいられなかった。
何より敵に向かって腰をヘコヘコと振りまくる無様な女たちの言葉など、一体誰が信じるというのか――――市民の信頼を失った無様なヒロインたちに機械兵器が引導を渡す。
「待ってください! 待っ――――んぶぉ゛!?」
「お゛ぎゅう!?」
【バキュームロボの攻撃→洗脳状態で回避不能! エリィとティオの口は『吸引拘束』状態になった】
掃除機のような見た目の機械兵器から伸びたホースの先端がその口に装着され、市民に呼びかける言葉さえも封じ込められる。
そして、機械兵器の持ち手にあるスイッチが誰の手も借りず『ON』になった瞬間、二人の口に誂られたホースが凄まじい勢いで吸引器を始めた。
『んぼぉぉぉぉぉぉぉ!? ぼぼぉっ、うばぅぉぉぉぉぉぉ!』
【バキュームロボの攻撃→エリィとティオは『ひょっとこ不細工顔』状態になった】
【バキュームロボの攻撃→エリィは『垂れ乳』状態になった】
【バキュームロボの攻撃→ティオは『モリマン』状態になった】
【バキュームロボの攻撃→エリィは『脱肛』状態になった】
【バキュームロボの攻撃→ティオは『クリチンポ』状態になった】
【エリィとティオは市民の信頼と戦意を喪失し、戦線を離脱した】
「……はぁ、はっ……ち、ちくしょう。支援課の連中が、あんな変態女だったなんて……」
エリィたちの醜態から十数分、彼女たちの忠告を聞かず走り回っていた男の一人が荒げた息を整えるため、袋小路の路地裏に身を潜めた。
普通に考えれば逃げ場のない袋小路など愚策中の愚策であり、それ以前に一度は市民の深い信頼を勝ち取った支援課に憤りや失望を覚えるのはあまりに早すぎた。
それほどあの醜態は衝撃的であり、立て篭り難を逃れたとはいえクロスベルを支配した力の影響は少なからず影響があるのだろう。自分の身体から僅かに零れるドス黒い気配に気づかず、深々と安堵の息を吐き……視界の端に映る〝物体〟に目を剥いて悲鳴を上げた。
「ひぃっ!? …………あ?」
尻餅を突いて瞠目した男だったが、その物体の正体に改めて目を丸くする。
街を闊歩する機械兵器だ、と思った彼の思考に間違いはない。正確には〝少女を拘束した〟機械兵器が活動を停止している、ということ。つまりは彼の恐怖は勘違いではなく、その安堵も過ちではない。
「が、ガキのケツ? へ、変なもんに跨りやがって……紛らわしいんだよ。てか、このガキどっかで……?」
言うなれば【おまる】に跨った全裸の少女。薄汚い路地裏の行き止まり、壁の手前で落書きが施された尻を向けた一人の少女。
彼が見覚えがあるのも当然だ。幼い身体にエメラルドのツインテール。例え後ろ姿だけでも、クロスベル特務支援課の人間を知る者であれば既視感を覚えて然るべきだろう。
「むごっ、んごーッ!」
【おまる型ロボにキーアが拘束、放置されている……】
【肉便器キーア・バニングス/状態・『行動不能』『口枷』『尿意発散』『発情』】
子供用の排泄機に跨り、取手を握らされた少女。口はボールギャグを咥えさせられ、首は両手同様彼女の意思では動かすことができないようだ。
そんなキーアは肛門からプニマンまで丸見えの全裸であり、男がガキのケツと称した小尻には【肉便器】と丁寧な落書きがされている。
特務支援課の関係者であるキーアが、なぜこのような袋小路でおまるに跨っているのか……仲間とはぐれ、運悪く単独で行動することになった彼女は機械兵器に追い詰められ、拘束された。しかし、かつてその身に宿した《至宝》の輝きを失い、現状では比較的価値が薄いと判断されたキーアはあるものを収集するために放置されてしまった。
「んぐっ!? んんんーっ!」
(誰かいる! お願い、助けてぇ!)
振り返ることも出来ず、しかも子供のおまるに跨ったキーア。幼い見た目とはいえ《至宝》の影響もあって優れた頭脳を持つキーアからすれば、これは恥ずかしいなどという次元ではなかった。
しかし身体は熱く火照り、小便は少し催した程度でおまるに発射してしまう始末。故に彼女は恥ずかしくても、とにかくおまるから引き剥がしてもらうことを優先し声を上げた。だがボールギャグの影響で必要な声が出せないため、キーアは辛うじて動かせる下半身を左右に振って助けを乞う。
「んっ、んっ、んんっ!」
フリッ♥ フリフリッ♥ フリッ、フリッ、フリッ♥
【肉便器キーアのオネダリ攻撃♥ キーアは男を誘っている……】
だが、キーアは知る由もない。彼女の尻を見ているのはクロスベルに見切りをつけた極限状態の男で、自分の尻に卑猥な落書きが施されている挙句『発情』状態でマン汁の糸を垂らして飛ばしているなどと。
肉便器と自己紹介をした尻を男の前で振る。間抜けな便器に跨るメスガキ肉便器の【オネダリ攻撃】に逃げ延びた男はゴクリと息を飲んだ。
「……まあ、このガキが誰だって構わねぇか。どうせクロスベルは終わりなんだ。最後くらい、良い思いをしてやる……!」
【男は血走った目で肉便器キーアの背後に回った】
【男はチンポを取り出し、肉便器に向けて構えた】
今なら誰にも咎められない。数日とはいえ籠城を強いられた生活で鬱憤と性欲は溜まり、極限状態からの一時的な解放で判断力はその滾ったペニスに支配された。
「ふぉ……」
(……あっ。誰かの手が……助けてくれる――――)
キーアの腰を男の手が掴み、おまるに跨らせたまま下半身を引っ張りあげて尻を突き出させる。キーアにはそれがおまるから引き剥がそうとしてくれている、と感じられて彼女は安堵の吐息を口枷の穴から零した。
「……ん゛ごお゛ぉぉぉぉぉっ!?♥」
【肉便器キーアのプニマンにチンポLv23が挿入された。処女喪失! しかし、キーアのロリマンコはチンポを締め付けて離さない】
至極当然のようにキーアの期待は裏切られ、その幼い秘所に容赦なく肉棒が挿入される。小さな穴に大人のチンポがごりゅごりゅと侵入し、破瓜の血に混じってキーアの悲鳴が口枷の穴から飛び出す。
「お゛っ♥ お゛ごっ、お゛ぉ゛ごぉ!!♥」
「は、はは。感じてんのかこのガキ! さすがはこんな街に住んでただけはあるなぁ!!」
痛い、痛いとキーアが喚こうが彼女の悲鳴は言葉にならない。さりとて身体の動きで訴えようにも首は微動だにせず、唯一身動ぎの願いが叶っていた下半身は男の手に掴まれて今まさにセックスの真っ只中だ。
猛烈な痛みと見えない何かに挿入される恐怖心。広大な知識を持つ彼女がセックスという概念を知っていたかは定かではないが、直感的に自分がどういう扱いをされているかは理解ができていた。
故に嫌悪感と恐怖心しかなく、快楽など感じるはずもない。キーアならばそうだった。
【男のピストン攻撃! 肉便器キーアは痛みで呻いている】
【男のピストン攻撃! キーアの肉便器レベルがアップした。痛覚耐性取得。マンコ感度アップ! マンコが熱を帯びている……】
【男のピストン攻撃! キーアの肉便器レベルがアップした。マンコ感度アップ! マンコが愛液を吹き出してチンポを歓迎し始めた!】
「ん゛ん゛ッ!?♥♥ お゛ぉっ、お゛っお゛っお゛っ、う゛ぉ゛ーッ♥♥♥」
「やっぱ感じてんじゃねぇか、このメスガキが! いや肉便器か! おら、おら、おら!!」
「ん゛お゛ーッ♥♥ お゛ぶっ、お゛ごっ、お゛お゛お゛お゛お゛ッ♥♥♥」
しかし、肉便器キーアの身体は『発情』状態であるため、男が望むままにマンコを濡らしてチンポをうねる膣壁で奉仕し、口枷から汚声を上げて彼女を感じさせてしまう。
【肉便器キーアの締め付け攻撃。男のチンポを咥えて離さない! チンポは今にも射精しそうだ……】
【男のハードピストン攻撃! 肉便器キーアは今にも絶頂しそうだ……】
「うおおおおおっ! 出るっ、出るっ、射精るぅぅぅぅぅ!」
「むぐお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛、お゛っ、お゛ぉ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!♥♥♥♥」
ドピュッ♥ ドピュドピュドピュドピュドピュルルルルルルルル〜〜〜〜♥
【男の射精! 肉便器キーアは絶頂した! キーアの膣内に精液が溢れる……】
おまるに跨りながら尻を掲げさせられた身体が絶頂に揺れ、肉便器の文字がプルプルと痙攣する。おまるの排泄口には小便の代わりにイキ潮がぶちまけられ、あまりの激しい絶頂に頭が真っ白になったキーアが目を剥いてアヘ顔になる。救いという救いは、もはや誰の助けも期待できないキーアの淫乱な顔を仲間たちが見る未来はないことだろうか。
【肉便器キーアは膣内射精された。状態異常・『発情』が『淫乱』にチェンジ! 精液を入手した。しかし、まだ量が足りないようだ……】
「はぁ、はぁ……とんでもねぇ玩具だ。他の連中にも教えてやらねぇとなぁ……」
肉便器キーアの苦難は続く。おまるに跨った変態少女のマンコが使い物にならなくなるまで、彼女は使命を全うする。
【おまるロボに拘束されたキーアは市民から見捨てられ、戦線から離脱した】
各地の敗走で戦局が黒の衛士たちへと傾き、市民たちが逃げ惑う泥沼の戦場となった中で奮戦する仲間の姿があった。
【レン・ブライト Lv200】
【シャロン・クルーガー Lv200】
【レンとシャロンは奮戦している。黒の衛士たちを圧倒!】
「ぐ、オノレ……反乱分子ドもガ!」
たった二人を複数人で取り囲むが、大鎌と魔法を同時に駆使するスミレ髪の少女と暗器で兵士を一蹴していくメイドの美女に手も足も出ない。彼女たちは戦場の中で優雅に微笑み、言葉を返した。
「あら、同じことしか言えないのかしら。貴方たちじゃ、レンたちを口説くことは出来そうにないわね」
「そこをお退きくださいませ。私(わたくし)にも為さねばならないことがあります故……さもなくば、押し通りますわ」
【二人の力は圧倒的だ。黒の衛士と機械兵器を寄せ付けない!】
元《身喰らう蛇》の執行者。絶対の実力を持つ《絶滅天使》と《告死戦域》のコンビは、傾きつつある戦局のイニシアチブを未だ彼らが握り切れない理由であった。
まさに一騎当千の能力に、なかなか制圧できない。その察知能力で一定距離を保たれ、他の地区で無類の強さを発揮する拘束用の機械兵器が効果を発揮できずにいた。
「……ヨシ。準備がデキタか」
「始めるゾ」
【黒の衛士たちが何かを召喚しようとしている……】
しかし、レンとシャロンの進行は確実に止まっている。逆に言えば彼女たちさえ制圧できれば、この戦場は完全な状態になるということだ。
「何かするつもりのようね」
「奇っ怪な術を駆使しているようですが……!?」 「なぁ!?」
確かに彼女たちは強いが、機械兵器はその上を行く。そして彼女たちが如何に強かろうと、敗走の軌跡が消えるわけではない。
たとえば――――衛士たちの盾になるようにして呼び出された敗者たちの姿がそうだろう。
【黒の衛士たちは拘束されたアリサとティータを召喚した!】
【アリサ・ラインフォルト Lv150/状態・『行動不能』『逆さ吊り』……くすぐりロボに拘束されている!】
「ひゃぁぁぁっぁ!! あぁはははぁぁぁぁああ! おかしくなる! 誰か、誰か助けてぇぇぇぇ!! 笑いながら、笑ってイっちゃうぅぅぅぅ!♥ 笑いながらおひっこすりゅぅぅぅ!♥ いひひひひひっ!? そこっ、おひりっ、おなられる、れるーッ!?♥」
ぷしゃぁぁぁぁぁぁ♥ ブボッ、ブビッ、ブボボボボ♥
股を広げて逆さ吊りになったアリサ。くすぐられ擽られすぎて馬鹿になった尿道から溢れた小便に白い衣服は汚れ、顔面はアリサだと一瞬判断がつかないほど崩壊し、地面に向かってバンザイをしながら放屁まで吹き出す。人間の恥を詰め込んだ、生きていて恥ずかしい姿を晒している。
家族であるシャロンを前にし、自分が人質になっていることにすら気づけないほど発狂してしまっていた。
【ティータ・ラッセル Lv150/状態・『行動不能』『海老反り』……オーバルギア改造型のプロレスロボに拘束されている】
「うぎぃぃぃぃぃっ!? からだっ、折れ、おれちゃうぅぅぅぅぅぅぅっ! だずげでっ、だれ゛があ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」
一方のティータは彼女が搭乗していたオーバルギアを乗っ取り、改造した機械兵器に拘束されていた。中心のコックピットにはティータの裸体が置かれ、嵌め込まれた彼女の手足の先から機械の手足が代わりに生えているようだ。
まるでパワードスーツを思わせる様相だが、実際にはその真逆。ティータの小柄な身体を海老反りに曲げ、ブリッジを強制し格闘技を仕掛けられている痛みを彼女に与え続けている。その悲鳴と全身の脂汗から、アリサとは違う形で危険な拘束が為されていた。
「お嬢様、今お救いいたします……!!」
「待って、死線さん。っ、ティータ……」
愛すべき主人にして家族であるアリサの尊厳陵辱の光景に、シャロンも冷静ではいられない。レンも親友を人質に取られ、先行するシャロンを諌めようとするもティータの悲鳴に持ち前の冷静さは失われていた。
「今ダ! 行ケ!」
【未知のロボによる攻撃→背後からの奇襲、動揺していたレンとシャロンに光線が直撃した!】
『な!?』
人質によって視野が正面に固定されていたため、背後に用意された箱状の光線装置に狙われていたことに一瞬気づくのが遅れてしまった。
慌てて左右に飛び退いたレンとシャロンだったが、彼女たちを制圧するために急遽導入された特注品の光線は広範囲に広がり、目にも止まらぬ速さの二人を完璧に捉え、直撃する。
「何、この光せ、ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛んんんんっ!? はにゃ、鼻がぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「んぎょぉぉぉぉお!? 鼻っ、お尻、もぉ! なに、にゃにが、起こって……!?」
【未知の装着の正体は強制お着替えロボだった!】
【レンとシャロンの装備が外れた。レンとシャロンはアナルフックを装備した。レンとシャロンは鼻フックを装備した】
【レンとシャロンの精神耐性が大きく下がった!】
光線が直撃した瞬間、レンとシャロンの衣服や下着が弾け飛び、隠れていたグラマラスな女体が完全に顕になる。レンの大鎌やシャロンの暗器が消失し、彼女たちは丸腰で地面に倒れ込んでしまう。
武器を失い全裸になっただけでなく、頭と背中を通って一本の皮枷で繋がるフックを鼻とアナルに強制装着させられた。
「れ、レンのはな、鼻がっ、い、いたい! いたいぃぃぃっ!? とれ、取れないっ、これ、外れな……ひぃぃっ!」
「こ、このような恥知らずな拘束で、ふごっ♥ は、はな……んほぉ♥ し、尻穴が、ひっぱられ……んほーっ♥」
【レンとシャロンは混乱している。レンとシャロンは混乱している。レンとシャロンは混乱している……拘束解除に失敗! 恐慌状態になってしまった!】
【レンは恐慌状態だ! パニックに陥っている】
【シャロンは恐慌状態だ! 平静さを保てない】
裸一貫でのたうち回るレンとシャロン。鼻フックは小さな鼻孔を醜く引っ張り上げ、可憐な美貌の鼻下を水で濡らす。それを嫌えばアナルフックが尻穴上部を引き上げ、肛門に異様な感覚を与えてくる。
背筋を反り返し、不細工になった顔と開いたケツ穴を黒の衛士に見せびらかす二人。あれほど衛士たちを圧倒していた彼女たちも、機械兵器で一皮剥ければ無様な雌豚でしかないことが証明されてしまう。
「クク、手間を取らせてクレタな……貴様らも利用させてモラウぞ」
抵抗されるどころか、数多の人員を投入して手間を取らされた屈辱。ここで晴らさんとするため、黒の衛士が新たな機械兵器を呼び出した。
空中に浮遊したカメラの形をした機械が、痛みと恥辱でのたうち回るレンとシャロンをレンズに収めてシャッターを切った。
【洗脳エロ写真ロボの攻撃→恐慌状態で回避失敗!】
パシャリとシャッター音が騒がしい戦場に響く。途端、レンとシャロンがビクンッと肩を跳ねさせ動きを止めた。
「な、何を――――イエェェェェイ!!♥ ふごふごっ!♥ ピスピースゥ!♥ あへぇ――――ひぃやぁぁぁぁぁ!?」
「このっ――――ぶひぃぃぃ!!♥ まんこ開脚ぅ、撮って撮ってぇぇぇん♥ ――――なっ、にっ、がぁ!?」
【レンは洗脳状態だ! レンは豚鼻でアヘ顔ダブルピースした。写真撮影。レンは豚鼻アヘ顔ダブルピースの記録を取られた】
【シャロンは洗脳状態だ! シャロンはM字開脚ポーズを取った。写真撮影。シャロンはM字開脚ポーズの記録を取られた】
【現像終了! 二人の写真が戦場にばら撒かれる……味方の士気が低下する!】
レンが上擦った目で両手ピースサイン。シャロンが地面に座って膝を持ってM字開脚。どちらも空中のカメラに向かってしっかり目線を向け、平時の彼女たちならばありえない無様で下品なポーズの撮影に望んでしまった。
その機械兵器のレンズに写された際、精神力が低下していた者は洗脳状態に陥ってしまう。先の着せ替え兵器によって見事該当してしまったレンとシャロンは、望まない写真撮影によって恥姿を撮られた挙句、クロスベル市内にエロ写真をばら撒かれ今度は敵に貢献する。
この方法ならわざわざ連れ回すことなく士気を低下させられる。効率化を図るため、機械兵器は更なる恥辱を二人にもたらした。
【洗脳エロ動画ロボに変形した! 洗脳エロ動画の攻撃→洗脳状態で回避不能! レンとシャロンは『動画撮影』状態になった】
【レンのハイグレポーズ! クソダサポーズ撮影中……】
【シャロンのハイグレポーズ! クソダサポーズ動画撮影中……】
「な、なに!? 身体が、勝手に、動くぅ!?」
「手が、股を、駆け抜けて! と、止まりませんわ!」
スパッ♥ スパッ♥ スパッ♥ スパッ♥
ガニ股で開いた股間を突き出し、フックで開かれたアナルを前からこれでもかと見せつけ、その卑猥な股間部を手刀が上下に行き来する。鼠径部に擦るように鋭く駆け抜け、二人は巨乳を上下に揺らしながら間抜けで下品で恥ずかしい踊りをさせられる。
【データ送信が始まった。洗脳された二人の姿が世界中に映し出される……】
だが、レンとシャロンの羞恥地獄はこれからが本番――――導力ネットを通じて世界中に送信され、クロスベル市内では空中の大画面に豚鼻美女たちのハイグレダンスが映し出された。
「やめなさい、やめっ――――ハイグレッ!♥ ハイグレッ!♥ レン・ブライトは黒の衛士様に敗北しました!♥ 惨めなレンを見てください!♥ ハイグレハイグレ!♥ 命乞いハイグレ!♥」
「く、口が、勝手に――――シャロン・クルーガーの無様ハイグレ宣言!♥ 皆さん、戦うのはやめましょう!♥ 私たちと一緒にハイグレ降伏なさぁい!♥ ハイグレ~ン!♥ 偉大なる黒の衛士様にハイグレ助命ハイグレ〜♥」
【レンとシャロンは世界中に敗北ハイグレダンスを踊っている……二人の尊厳が崩壊!】
【レンとシャロンは世界中に敗北ハイグレダンスを踊っている……二人の羞恥心が限界を突破!】
【レンとシャロンは世界中に恥を晒し続けている……世界中に変態女として覚えられた二人は人権を喪失!】
『ハイグレ!♥ ハイグレ!♥ ハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッ♥ 無様敗北ハイグレ〜♥ い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!』
【レンとシャロンが気力を喪失……フィールドから強制離脱した】
レンとシャロンの敗北、そして映像による士気の低下。ユウナたちの全力ガニ股走りやエリィたちの敗戦から伝わった市民の混乱によって、戦局のイニシアチブは完全に黒の衛士へと傾いた。
大局は決した。クロスベルを解放するために立ち上がった者たちは、反乱分子として扱われる。
【反乱分子の処刑が始まった! 敗北したヒロインたちが市民の目に映るように運ばれていく……】
「おい、あれ見ろよ……空に浮かんでるの、さっき映ってた女じゃないか?」
「あの変態どもか。クソ、俺たちのクロスベルをこんな風にしやがって」
勝てば官軍、負ければ賊軍。統一国家クロスベルの設立にクーデターを起こした反乱分子たちは、全ての罪を被り市民の侮蔑や怒りを一身に受けながら輸送されていく。
「ふごっ、ひぃっ……! おち、落ちる! 高い、あぶっ……降ろして! 降ろじでぇぇぇ!」
「離して! 降ろしてぇ! 誰か、誰かぁぁぁぁ! 離しなさい! このぉぉぉぉ! ひ、ひぃぃぃぃっ!」
【飛行ロボの拘束攻撃→レンとシャロンは空中輸送の恐怖に涙している。状態『I字バランス輸送』。抵抗判定……失敗。不安定な揺れに悲鳴が続く!】
左足を頭まで伸ばし、そこに片手を合わせるように縛られたレンとシャロン。そんな不安定な姿勢でボール型の浮遊兵器から生えたコードで上空に吊るされ、揺れに揺れる彼女たちは情けない悲鳴を上げる他なかった。
未だ鼻フックとアナルフックは彼女たちを蝕んでいる。だが、痛みで暴れてしまえば落ちてしまうような緩い拘束に、恐慌状態の彼女たちは落下死の恐怖に怯えて身を竦ませ、鼻水と涙を流しながら助けを乞う。無論、黒い気配に蝕まれた市民たちは助けようとするどころか、心ない罵倒を繰り返しているだけだ。
【アリサは身体が擽られて発狂している。状態『逆さくすぐり輸送』。抵抗判定……失敗。ゲラ笑いが続く】
【ユウナは身体が疲れ果てて動けない。状態『がに股開脚輸送』。抵抗判定……失敗。吊るされながらガックリと項垂れている】
【エリィは口を吸引されて痙攣している。状態『バキューム口吸輸送』。抵抗判定……失敗。垂らした身体を伸びた口だけで支えている】
【ラウラは必死に抵抗している。状態『アナル丸見え輸送』。抵抗判定……失敗。地上に向かって突き出したアナルが奥まで丸見えになっている】
【トワは雄叫びを上げている。状態『乳首クリコプター輸送』。抵抗判定……失敗。乳首と陰核に付いたプロペラが彼女を輸送し続ける】
【クレアは泣き叫んで懇願している。状態『放屁音拡散輸送』。抵抗判定……失敗。尻穴からオナラが吹き出し、取り付いたマイクロボで爆音となり彼女の懇願をかき消している】
晒され、輸送されるのは一人や二人の話ではなかった。何人、何十人という女たちが拘束ロボに制圧され、次々に空中から輸送されていく。
【地上の輸送隊が到着した。敗北したヒロインたちが荷台に突き刺さり、市民の目の前で運ばれていく……】
空中だけでは飽き足らず、市民たちが最も目にしやすい地上の輸送も開始。大型の導力車の荷台に〝突き刺さった〟女たちが荒れた戦場から運ばれ、尊厳の処刑が執り行われた。
【ノエルが悶絶している。状態『逆さまんぐり返し』。抵抗判定……失敗。頭が埋まって弁明の言葉も出ない】
【ミュゼが悶絶している。状態『逆さガニ股ポーズ』。抵抗判定……失敗。頭が埋まって策を練るどころではない】
【ナーディアが悶絶している。状態『逆さバタ足』。抵抗判定……失敗。ナーディアの足だけがバタバタと惨めに動いている】
【エステルが気絶している。状態『逆さ尻落書き』。抵抗判定……失敗。エステルの尻には『負け犬』の焼印が刻まれている】
大型導力車の荷台に突き刺さった反逆者たちは、手首と首から上を荷台の内側に埋められ、顔が分からない状態で逆さまになって戦場を移動する。
【市民たちの目視判定……成功。胴体に貼り付けられた顔写真でヒロインたちの正体が暴かれた!】
だが、胴体に貼り付けられた敗北の瞬間を切り取った顔写真は、市民たちの目に軌跡を刻む。英雄から反逆者になった無様な負け犬たちとして。
「売国奴の淫売が! それでも警察かよ!」
「裏切り者! 変態! ずっと信じて待ってたのに……!」
民衆の声に同情はない。黒いオーラは反逆者のヒロインたちを囲む市民から加速度的に広まり、取り返しのつかない域に達しようとしていた。
三方向からの奇襲をものともしない機械兵器の反撃。本来ならばありえないエリュシオンの暴走とも言える権能は、彼女たちに絶対的な敗北をもたらした。
無論、元凶の機械兵器を察知していち早く向かった者もいた。だが、クロスベル市内の一部分を改造して造られたラボの中――――息を荒くした金髪の美魔女が黒の衛士と機械兵器に囲まれていた。
【緋のローゼリア(大人) Lv250】
「妾がここまで追い詰められようとはの……くっ、離せ、離さぬか!」
【ローゼリアの包囲が続く。黒の衛士の拘束攻撃→回避失敗。ローゼリアは拘束されてしまった……】
機械兵器の生産工場の存在に気づいたローゼリアだったが、如何に魔女の長である彼女と言えど敵地の中心での破壊活動は分が悪すぎる賭けでしかなかった。
真の姿である美魔女の容姿を保つだけで精一杯なローゼリアは、戦場の終結に伴って駆けつけた増援にあえなく拘束されてしまう。
【拘束されたローゼリアが移動させられる……彼女は巨大な装置の前に連れてこられ、訝しんでいる】
「なんじゃ、ここは……なるほどのう。ここがあの兵器を作り出す工場ということじゃな」
ズラリと並んだ無数のベルトコンベア。ロゼの視点からは果てが見えない機械のレールの上には、中身が見えない機械のトンネルが長々と設置されている。
それ見たロゼは機械兵器を作り出す生産工場だと考えたが、彼女の両手を捻りあげる衛士は彼女の答えを鼻で笑った。
「違ウ。アノヨウニ役に立つモノを造る場所は別にある。ココは……おまえたちの〝生産工場〟ダ。見ロ」
「なん、じゃと……!?」
【輸送されてきた反逆者たちがベルトコンベアに着陸した!】
「ば、馬鹿な……エマ、セリーヌ! それに……皆、やられてしまったというのか!?」
空中からは言わずもがな、地上からも導力車の荷台が上昇し、滑り台のようになって気絶した女たちがベルトコンベアに乗せられていく。
ロゼがよく知る顔触れも含め、皆残らず戦場で敗北した女たちだ。間に合わなかったか、と後悔に打ちひしがれるロゼの前でガタン、とベルトコンベアが動き出した。
「!? な、何をするつもりじゃ……や、止めろ! あれを止めろ!」
【洗脳装置が動き出した。ローゼリアの抵抗判定……失敗。装置が稼働し、敗北ヒロインたちが呑み込まれていく!】
音を立てて動き出すベルトコンベア。捕まったとはいえ反撃のための余力を残しているローゼリアと違い、尊厳や人権を凌辱され続け心が折れた少女たちは声にならない声を上げながらトンネルをくぐっていった。
【エマは洗脳装置に入った】
【セリーヌは洗脳装置に入った】
【洗脳中……洗脳中……洗脳中……】
「やめ……やめてぇ……たす、けぇぇぇぇぇぇぇ!?♥☆♥☆♥☆」
「もう、だめ……いきょぉぉぉぉぉぉ!?♥☆♥☆♥☆」
【装置の中から悲鳴が響き渡る。ローゼリアの抵抗判定……失敗。敗北ヒロインたちが洗脳されていく】
中からくぐもった悲鳴が聞こえてくる。ロゼは何もすることが出来ない。
少女たちの悲鳴と顔を真っ青にしたロゼの嘆きが嘲笑を生み出す中、トンネルの出口から少女が姿を現した。
「……エマ、セリー、ヌ……?」
それは確かに自身の孫娘と力を分けた眷属の容姿をしていた。しかし、身体が透けて見える煽情的な黒のハイレグスーツと首から胸に結ばれた黒に映える赤いネクタイ。さらに長手袋、サイハイブーツまで着込んだ二人は衛士に捕まったロゼには目もくれない。
直立不動でトンネルを出た二人は、ベルトコンベアから降りて衛士たちの前に並び、ビシッと音が鳴るほど立派な敬礼をする。
「下級戦闘員A、黒の衛士様に絶対の忠誠を誓います!」
「下級戦闘員B、黒の衛士様に絶対の忠誠を誓います!」
【エマは下級戦闘員にジョブチェンジした!】
【セリーヌは下級戦闘員にジョブチェンジした!】
「な、何をしておる! エマ、セリーヌ、ふざけた演技をするでない! はやく返事をせぬか!」
【下級戦闘員A(洗脳されたエマ)は黒の衛士に向かって敬礼している】
【下級戦闘員B(洗脳されたセリーヌ)は黒の衛士に向かって敬礼している】
【ローゼリアの説得判定……失敗。装置で洗脳されたことで人格が消去されている! 彼女たちは黒の衛士以外の命令に耳を貸さない】
ローゼリアの声に二人は耳を貸さない。彼女たちは今、ロゼの孫娘と眷属ではなく黒の衛士に忠誠を誓った下級戦闘員なのだ。彼女たちは黒の衛士とその命令者にのみ従う忠実な兵士として生まれ変わった。
エマとセリーヌだけではない。各地で敗戦した者たちがトンネルの出口を潜り抜け、着ている方が恥ずかしいスーツを纏い、一人、また一人と黒の衛士たちに忠誠の敬礼を繰り出していく。
【下級戦闘員C(洗脳されたデュバリィ)が現れた! 黒の衛士に向かって敬礼をしている】
【下級戦闘員D(洗脳されたレン)が現れた! 黒の衛士に向かって敬礼をしている】
【下級戦闘員E~Mが現れた!】
【下級戦闘員E~Mは黒の衛士に向かって敬礼している】
【人格を消去された戦闘員が集結……全てを忘れ、絶対の忠誠を黒の衛士に誓ってしまう!】
衣装を統一。虚ろな目で真面目な顔を作って個性を感じさせない、しかしこれ以上ない忠誠心を感じさせる下級戦闘員たちがズラリと並ぶ。横に数人、さらに後ろに数人、またその後ろに。
個性など必要ない。あるのは裏切りのない絶対の忠誠心。数多の危機を乗り越えてきた軌跡を失った少女たちが、黒の衛士たちに敬礼している。彼らの命令がなければ、彼女たちは朽ち果てるまでそうしているのだろう。
「これガ我々のチカラ……逆らうモノは、皆コウシテ忠実な戦闘員にナルのだ!」
「……次は、妾の番というわけか……じゃが!」
「グォ!?」
力及ばず、彼女たちを救えなかったロゼ。しかし後の世、希望を僅かでも繋ぐために衛士たちを振りほどき、洗脳装置の破壊を試みる――――――
「!? な……がぁ!?」
【ローゼリアの攻撃→攻撃失敗。起動したマスターマシンに拘束されてしまった!】
だが、ロゼの身体に無数のコードが絡み付き、彼女の身体は中に浮き上がって壁に叩きつけられ、爆乳を揺らしながら苦悶の声を漏らす。
――――ロゼが壁だと思った円柱状の機械。そこからはみ出した太いコードがロゼの身体に絡み付き、彼女の身体を拘束する。さらに、円柱から細い電極のようなものが飛び出した。太いコードがロゼの古風な衣服を引き千切る間に、その頭に電極が取り付けられる。
「くっ、機械の分際で……! 妾を辱めて、心を折るつもりか」
【ローゼリアの抵抗判定……失敗。ローゼリアは装備を喪失した。彼女の身体に怪しげな電極が取り付けられていく……】
あれほど強力な洗脳装置がそう易々と機能するはずがない。少なくとも、精神的な抵抗力があるうちは意識の改竄を行えないはず。加えて、ロゼは普通の人間ではなく古くから聖獣としての力をその身に宿している。
機械如きの洗脳で陥落するはずがない。そう己を鼓舞し、直立不動の孫娘たちを救わんと希望を捨てない魔女・ローゼリア。
しかし、技術的特異点が生み出した奇跡の産物は、いずれ訪れる神秘を超えた科学力をロゼの身体へ存分に味わわせた。
「うぎぎぎぎっ、し、しびれれられれられれ!?♥☆ あ゛ぁーッ♥ やべッ♥☆ 妾の身体に、アソコに……おかしなことを、するにゃあ゛ぁ゛ぁぁぁぁぁっ♥♥」
【ローゼリアの肉体改造判定……成功。ローゼリアの陰核が肥大化していく】
コードで雁字搦めにされたロゼは、股間に取り付けられたチューブのようなものを膨らませていった。彼女の意思に反して膨らむそれは、あるモノの形を鮮明に浮かび上がらせる。
丸い先端近くで角張ったカリ首。チューブが外れて剥き上がった亀頭が露になる。それはグラマラスなロゼの女体に相応しいとは言えない男性器。
「くぅ……わ、妾の身体に、このような醜いものをよくも……な、なに?」
【ローゼリア・ミルスティン Lv250/状態『ふたなり』『精神制御』『淫語インストール』】
【ローゼリアの拘束が解かれた。♀チンポをぶら下げたローゼリアが困惑している】
それを生やされたロゼは、太いコードから解放されて困惑を顔に浮かべた。だが、その頭に付いた電極から即座に『制御』が行われ、彼女はビクビクッと身体と股間を跳ね上がらせる。
「おびょびょびょびょ!?♥☆♥☆ ほぉぉぉぉぉ、頭が、身体が、アソコが、熱いぃぃぃっ!?」
【マスターマシンはローゼリアを興奮状態にした。精神抵抗ダウン、理性ダウン】
【ローゼリアは発情状態になった。ローゼリアの性欲が高まる。ローゼリアの♀チンポに血が巡る……激しい勃起状態! 今すぐチンポを扱きたくて仕方ない!】
「ふ、ふ、ふざけるでないわ! こんな、こんな手で、妾を籠絡しようなど、阿呆どもが……この程度の感覚、耐えて……耐えて……耐え、てぇ♥」
言葉だけは立派なロゼだったが、痙攣する股間のふたなりチンポに両手をワキワキとさせながら近づけ、我慢のしすぎで鼻の穴を広げておかしくなった顔はみっともないことこの上ない。
股間に聳え立つ800年もの時間の中でさえ知り得ない未知の感覚。両足がガクガクと震えて崩れ、食い縛られた口から歯茎が見え隠れし、不細工な我慢顔を十数秒間晒したロゼ。
「――――無理ぃぃぃぃ!!♥ 無理じゃ、もう、もう無理じゃぁぁぁ!♥ こんなの我慢できぬぅぅぅ!♥ ロゼ、セリーヌ、すまぬっ♥ ちんぽ、このちんぽが悪いのじゃぁぁぁぁぁぁっ!!♥」
シコッ♥ シコシコシコシコシコシコシコッ♥ ぐちゅぬりゅぐちゅぐちゅぬりゅぐちゅぅ♥
【抵抗判定失敗! ローゼリアはオナニーを始めた。ローゼリアの両手が♀チンポをぶっこく!】
「うひぃぃぃぃぃ!?♥ ひぃ、いひっ!♥ 手が、手が止まらぬ!♥ おのれ、おのれぇぇ!♥♥ おっおっおっ、おほ〜〜♥♥」
両足を開いて腰を浮き上がらせ、両手でチンポを扱く美魔女の姿は何たる無様なことか。
シコシコぐちゅぐちゅと両手で擦られ音を立てるロゼのチンポ。1擦りが挟まるごとに、ロゼの強靭な精神力がとてつもない快楽に呑まれて失われていく。
【ローゼリアはふたなりオナニーを続けた。勃起率が最大まで到達! 力が♀チンポに溜まっていく……】
「おひっ、おひぃ、おひょぉ♥ ちんぽ止まらぬ♥ 手が勝手にペニスぶっこく♥ これヤバい、ヤバいのじゃ♥ 両手がちんぽ汁で濡れてもっとシコシコしてしまうぅぅぅぅぅ♥ しこ、しこ……シコ、シ、コ?」
いよいよ間抜けな言語に思考が汚染されつつあったロゼが、ある感覚に僅かな正気を取り戻した……と言えるかどうかはわからない。
なぜなら、彼女の思考は頭にはなかったからだ。物質化された魂は彼女の胸にはなかったからだ。
【ローゼリアの人格が精液に溶け出す――――聖獣の力と人格が♀チンポに集まっていく】
「妾の、力が……魂が、人格が……? ひ、ひぃぃぃっ! やめ、止めよ! やめるのじゃ! こんなバカなこと……っ、やめろぉぉぉ! 誰か、妾を止めろぉぉぉ!」
それがどこにあるかと言えば、もちろんフル勃起したいやらしい♀チンポ。抵抗力が激しい人格を強制排出するために誂られたふたなりペニスだ。
理屈ではなく本能でそれを感じたロゼは、ガニ股から飛び出したチンポをみっともなくシコシコする両手にサッと顔を青くした。
「いやじゃ、いやじゃぁぁぁ! 妾の心が、精液なんぞに……! あっ、あっ……意識が、逸物に……逸物の中に、妾が……妾がちんぽミルクに……妾の全部、くっさくさの精液になるの、誰か止めてくれぇぇぇぇぇぇ!!」
【ローゼリアの手が♀チンポから離れない! 扱かれたペニスに力が溜め込まれていく……】
【ローゼリアの人格が精液に溶け出す。人格が股間に集まっていく】
【ローゼリアの能力が精液に溶け出す。能力が股間に集まっていく】
【ローゼリアの人格と能力が精液に溶け出す。人格と能力が股間に集まっていく――――ローゼリアの人格と能力が全て精液に溶け合った】
ローゼリアが積み重ねてきた800年。魔女として、聖獣として圧倒的な能力。年の功とも言える知識を蓄えた唯一無二の人格。
それがこのようなペニス如きに収まった屈辱。そして、異様な形での死が迫ったローゼリアは恥も外聞もなく涙と鼻水を流した顔面を恐怖と快感で引き攣らせた。
「ひぃ、ひぃぃぃぃ! 妾が、妾がチンポの中に……! あ、だめ、出るっ、もう……出る、出――――」
【ローゼリアは絶頂寸前だ!】
【オナニー禁止令発動。ローゼリアは絶頂寸前だ! しかし命令でオナニーを禁じられている】
「――――あ?」
ピタッ♥
だが、生み出された亀頭の先から人格と能力を固めた精液が飛び散りかけたその瞬間、ロゼの身体は絵に書いたような直立の姿勢になる。ガニ股はピタリと閉じ、我慢汁で濡れた両手は身体の横に付けられ、爆乳とふたなりを反って立ち竦む。
それこそ整列した戦闘員たちと変わらない美しい直立不動の姿勢で、人格排泄一歩手前の♀チンポをバキバキに勃起させて構えている恥ずかしい姿になっていた。
「……は、はははっ! 良かった、助かったのじゃ……あ、あへっ。はれ?」
【ローゼリアは絶頂寸前だ! しかし命令でオナニーを禁じられている】
【射精寸前のお預けで煩悩が高まる……収まらない性欲にローゼリアのチンポがムラムラしている!】
そう。出せば自分の意識が無くなってしまうとわかっている。それでも射精寸前のチンポの中、その先端にあるロゼの意識はある一つの感覚に苛まれた。
「う――――あぁぁぁぁぁぁぁぁ!! イけない、イけないぃぃぃ!! もう出る! 出したいのにぃぃぃ! ちんぽシコシコしたいのじゃぁぁぁぁ!!」
【ローゼリアは絶頂寸前だ! しかし命令でオナニーを禁じられている】
「出させてくれ! 射精させてくれぇぇぇ! 気が狂う! 頭、チンポおかしくなるぅぅぅぅ!! くっせぇザーメンになった妾の人格びゅるびゅるしたくて蠢いてるのじゃっ! 頼む、しこしこぉぉぉぉぉっ!!」
【ローゼリアは絶頂寸前だ! しかし命令でオナニーを禁じられている】
【ローゼリアは絶頂寸前だ! しかし命令でオナニーを禁じられている】
【ローゼリアは絶頂寸前だ! しかし命令でオナニーを禁じられている】
【ローゼリアは絶頂寸前だ! しかし命令でオナニーを禁じられている】
【ローゼリアは絶頂寸前だ! しかし命令でオナニーを禁じられている】
【ローゼリアは絶頂寸前だ! しかし命令でオナニーを禁じられている】
【ローゼリアは絶頂寸前だ! しかし命令でオナニーを禁じられている】
【ローゼリアは絶頂寸前だ! しかし命令でオナニーを禁じられている】
「射精させてくれぇぇぇ! お願いします! お願いします! お願いしますぅぅぅぅぅぅぅ!!」
老成した独特の口調すら切り崩し、直立不動でみっともなく泣き叫ぶロゼ。そこには《魔女の眷属》の長としての誇りはない。♀チンポの疼きに人格と能力、孫娘たちを救うという決意すら投げ出したクソザコマゾ女の赤裸々な告解があった。
「許してください! もう歯向かいません! 言うことを全部聞きます……何でもやります! オナニーさせてください! お願いします! 哀れなローゼリアのちんぽから我慢汁が止まらないんです! 一秒でも我慢したくない……おちんぽしゃせーさせてくりゃひゃい! も、もうむりっ、しぬっ、我慢しすぎてしぬ、しぬーっ!!」
【ローゼリアは発狂した。ローゼリアは絶頂寸前だ! しかし命令でオナニーを禁じられている】
「射精♥ 射精射精射精射精射精♥ しゃせーしゃせーしゃせーしゃせーしゃせー♥ 妾が間違っていました♥ 馬鹿生意気な妾の人格を精液にしてぶっ壊させてください♥ ちんぽしこらせへ♥ ザーメンぶりゅぶりゅ♥ ちんぽちんぽおっちんぽー♥ 妾が死ぬ前にちんぽぶっこかせてぇぇぇぇぇぇ!!♥」
【マスターマシンはローゼリアの願いを聞き届けた。オナニー禁止令が解除される】
命令を受けた身体がビクリと跳ね、間抜けながら美しかった姿勢が下品で間抜けなガニ股オナニースタイルに切り替わる。半ば無意識にポージングしたロゼは、ぐちゃぐちゃの顔で満面の笑みを浮かべた。それは、これから人格と能力を排泄してゴミ以下の存在に成り果てるとは思えない歓喜の笑み。
「あぁぁぁぁぁ、ありがとうございます! はやく、はやくはやくはやく――――――」
【オナニー禁止令が解除された。ローゼリアはオナニーを始めた】
両手をチンポに添え、先端から根元まで一気にぶっこ抜く。自らの死を望むように、そこでしか得られない快楽をロゼは選んだ。
「う゛ほッ、いっぐう゛うううううううぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!♥♥♥♥♥」
ドプッドプッドプッドプッドプッドプッドプッドプッドプッドプッ♥ ドビュルルルルルルルルルルッ♥
【ローゼリアは絶頂した。ふたなりから人格が排泄される。ローゼリアのレベルが下がった!】
根元を握られたチンポから濃厚な白濁液がぶちまけられる。純度100%の濁りなき人格ザーメンを工場の地面に打ち捨てたロゼ……しかし、両手は全く止まらない。
「いく、いぐぅぅ!♥♥♥♥ 出る、妾がザーメンになってチンポから出るぅ!♥♥♥♥ 射精するぅぅ!♥♥♥♥ 人格絶頂気持ちいいのじゃぁぁ!♥♥♥♥ 800年分のくせぇ人格せーし、人生台無し射精ぎぼぢい゛い゛ーーーーーーッ゛!♥♥♥♥♥」
【ローゼリアは絶頂した。ふたなりから人格が排泄される。ローゼリアのレベルが下がった!】
「おひょっ!♥ やべぇぇぇ!♥ 人格ザーメンぶっこききもてぃぃぃぃ!♥♥♥ 取り返し付かねえのマジ止まんねえ!♥♥♥ 出る、人格出る!♥ チンポ扱き最こぉぉ!!♥♥ ふたなりバンザーイ!♥♥♥ ぶっほ♥ 妾の声きったなすぎ♥ 汚すぎて自分の声でちんぽぶっこくのたまらん♥ アホ面晒して人格ザーメン全部コキすてるの、イクのとまんねぇぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!♥♥♥♥」
【ローゼリアは絶頂した。ふたなりから人格が排泄される。ローゼリアのレベルが下がった!】
【ローゼリアは絶頂した。ふたなりから人格が排泄される。ローゼリアのレベルが下がった!】
【ローゼリアは絶頂した。ふたなりから人格が排泄される。ローゼリアのレベルが下がった!】
【ローゼリアは絶頂した。ふたなりから人格が排泄される。ローゼリアのレベルが下がった!】
【ローゼリアは絶頂した。ふたなりから人格が排泄される。ローゼリアのレベルが下がった!】
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【ローゼリアは絶頂した。ふたなりから人格が排泄される。ローゼリアのレベルが下がった!】
【ローゼリアは絶頂した。ふたなりから人格が排泄される。ローゼリアのレベルが下がった!】
「――――おぴょっ♥☆」
【ローゼリア(子供)が絶頂した。ふたなりから人格が排泄される。ローゼリアの人格は空っぽだ】
【ローゼリア・ミルスティン(子供) Lv1】
【ローゼリアはチンポを扱きながらアヘ顔で動きを止めた。地面にプルプルと白い精液がぶちまけられている……人格排泄でローゼリアはPTから永久離脱した】
モーターの駆動音と摩擦音、発熱がベルトコンベアとそのトンネルの中から響き渡る。その機械内部から長い金髪を蓄えた幼く美しい少女が姿を見せ、ベルトコンベアの上で直立不動を維持した後、待機していた衛士の前にコツコツと歩いていき――――敬礼を行った。
「ふたなり戦闘員A、黒の衛士様に絶対の忠誠を誓います!!」
【ふたなり戦闘員A(洗脳されたローゼリア)Lv1が現れた。ふたなり戦闘員Aは黒の衛士に向かって敬礼している。その忠誠心に陰りは見られない】
力を抜き取られ、子供の姿に変貌したロゼが恥ずかしいボディスーツを身に着け生真面目な表情で敬礼。即ち、待機している他の戦闘員と同じ無様な姿を晒してしまった。
違いがあるとすれば彼女の身体には無個性でないふたなりが付いたままであり、未勃起で小さいチンポがシースルーのぴっちりスーツによって下腹部に浮かぶように張り付いている。
小さくなった身体も相まって背徳的な魅力を醸し出す独特な戦闘員に洗脳されたロゼ。彼女を見た衛士がニヤリと笑いながら命令を下す。
「ヨシ。貴様の粗末なモノを叩き起コセ」
「はいっ!」
【ローゼリアが改造された♀チンポを扱きあげる!】
命令されたロゼがふたなりを片手で擦ると、スーツに押されていた萎えチンポがみるみるうちに硬質化、巨大化していき、ボディスーツの生地を纏うように伸ばしながら立派な勃起チンポに早変わりした。
「勃起完了しました!」
「フン。その大キサ、まダ残りカスがアルんじゃないノカ?」
「いえ、ローゼリア・ミルスティンの人格と能力は全て射精いたしまし――――う゛お゛ぅ゛!?♥☆」
【黒の衛士の攻撃→戦闘員に回避の概念はない! 銃でチンポを殴打されたふたなり戦闘員が射精。フル勃起チンポがしなりを上げる】
「ん゛ほお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ぉぉぉぉぉ〜〜〜〜♥♥♥♥」
ドップンドップンドップン、ブビュルルルルルルッ♥
勃起チンポを包むスーツの先端に特大のダマを作るロゼの射精。元々が力のある存在だったからか、その射精量は男ですら遠く及ばないほどであり、直立不動で勃起チンポを揺らしながらアヘ顔射精をする器用で無様なことをやってのける。
「マダ残ってイタようダな。気をツケろ」
「はっ! 私ごときの人格にお手を煩わせてしまい、申し訳ございませんでした!」
しかし射精を終えれば即無表情になり、虚ろな瞳に忠誠心を輝かせた不思議な表情でロゼは再度敬礼する。本当に直前まで射精をしていたのかさえ怪しく思えるが、その飛び出した股間から垂れ下がったダマは彼女が射精した何よりの証拠であった。
ロゼすら洗脳され、もはや彼女たちを救える者は数少ない――――その数少ない希望すら摘み取る軍団が工場内に集まっている。
「戦闘員整列!!」
『はいっ!!』
【黒の衛士の命令! 洗脳戦闘員が整列した】
【下級戦闘員A~Zが整列している】
【騎馬型戦闘員A~Zが整列している】
【飛行型戦闘員A~Zが編隊を組んでいる】
【斥候型戦闘員A~Zはガニ股で待機している】
それは他ならない彼女たち。広い工場の内部にズラリと何列にも及ぶ【戦闘員整列】を行う洗脳兵士たち。
通常のスーツを着た汎用型の下級戦闘員。
下半身を四脚ロボに組み込み、ケンタウロスのような四足歩行状態の騎馬型戦闘員。
尻にプロペラを装備し、四肢に機関銃を装着した強襲用飛行型戦闘員。
腋見せガニ股ポーズで微動だにしない斥候型戦闘員。
何の因果か全員が容姿に優れた――捕獲の際に受けた機械兵器の後遺症が残る者以外――美少女と美女。それが何十人と並び、揃いも揃って恥ずかしい格好で直立不動の無表情を描く姿は圧巻という他ない。見るものが見れば異様な興奮を抱いたかもしれない。
「総員、特殊マスクを着用シロ!」
『はっ!』
【洗脳戦闘員たちがマスクを装着した! 特殊な認識阻害の効果が発動。洗脳戦闘員たちは『無個性』状態だ!】
しかし、黒の衛士に従うだけの戦闘員に優れた容姿など必要ない。
戦闘員たちが手に持っていた黒いマスクを一斉に被ると、スーツと似た素材で出来たマスクに口以外の全てが覆われ、うっすらと顔の輪郭が浮かぶだけの無個性型戦闘員たちが量産されていった。
機械兵器の技術同様、今の時代にない戦闘員用の特殊マスク。視界と呼吸を確保しながら、戦闘員に必要ない個性を打ち消す優れたマスクは髪の毛すらしまい込み、彼女たちを身体的特徴以外では見分けがつかなくしてしまう。
マスクの顔面には統一国家クロスベルのシンボルマークが刻まれ、彼女たちはその証を誇りに働くことになる。未来ある子供も、巨大な組織に所属していた人間も、魔女であろうと戦闘員は戦闘員。一般兵に使役される名も無き使い捨ての兵士として生まれ変わったヒロインたち。
「戦闘員、出撃シロ!! 目的は残存スル不穏分子の殲滅、捕獲ダ!」
『了解(サー)!!』
何かの因果が書き換わった世界で、英雄の軌跡を紡いだヒロインたちの新たな人生――――敵に忠誠を誓う戦闘員としての軌跡(ものがたり)が始まる。
【下級戦闘員の軍勢が行軍する】
「う、うわぁぁぁ!? またおかしな奴らが来たぞ!」
「クソ、怯むな! 俺たちが負けたらこの街は……ぐあぁぁ!」
【下級戦闘員たち(A~Z)の攻撃! 反抗勢力を倒した】
【下級戦闘員たち(A~Z)の攻撃! 反抗勢力を倒した】
【下級戦闘員たち(A~Z)の攻撃! 西地区の反抗勢力を掃討した】
【下級戦闘員たち(A~Z)の攻撃! ゲリラ軍の拠点が更地になった】
その光景は蹂躙だ。作戦の失敗によって散り散りになった反抗勢力は、既に指揮権を喪失し黒いオーラに包まれていないものは広大な街の中でほんの一握り。それを戦闘員たちが虱潰しにしていく。
元の才能を耐久に振り分けた下級戦闘員たちは、何度打ち倒されようとまるでゾンビのように反抗勢力を打ち倒していった。それが力の限り抗う彼らの気力を奪い尽くす。
「ひっ、へ、変な連中がきてる……!」
「こっちです! 早く逃げて!」
【市民♀の集団が警官♀に誘導され逃げ惑う!】
「未洗脳者を発見。直ちに追い込みます」
「了解。挟み込みます」
【斥候戦闘員A(洗脳されたユウナ)のガニ股高速移動! 市民は恐れ戦いている】
【斥候戦闘員B(洗脳されたアルティナ)のガニ股高速移動! 市民は奥へと追い立てられる……】
【市民♀たちと警官♀は挟み込まれた!】
「攻撃開始」
【斥候戦闘員AとBのガニ股腰ヘコ攻撃! 彼女たちを挟み込んで全力で腰を振り乱す】
「な、何、なんなのぉ!?」
「と、止まりなさい! う、撃つわよ!」
【理解不能の攻撃に市民♀と警官♀が『恐慌』状態になった】
挟み込まれた末に前後から腰振りダンス。卑猥な格好をしたマスク姿の変態戦闘員に追い立てられ、さらには意味不明な行動を見せつけられた彼女たちは精神が不安定になり、ただでさえ狭くなった視野が機能しなくなる。
「捕獲を開始します」
【飛行型戦闘員A(洗脳されたレン)の奇襲! 上空から警官♀へ襲い掛かった】
「きゃあぁぁぁぁぁぁ!?」
【飛行型戦闘員Aは拘束の攻撃→回避失敗。警官♀が遥か空高く連れ去られる!】
「ひ、ひぃ! 離して、離してぇ! いやっ、誰か、たすけ……あっ♥」
ぢょろろろろろろろっ♥
【警官♀の抵抗判定……失敗。警官♀は空中輸送中に漏らしてしまった。破壊された街に小便の雨が振る】
【飛行型戦闘員は警官♀を本部へと輸送した!】
尻にプロペラを着けただけで空を飛ぶ奇っ怪で変態的な戦闘員に羽交い締めにされ、遥か空を飛ぶ。その恐怖は計り知れず、残っていた数少ない警官も遂に無力化されてしまう。
「そ、そんな……助けて……たすけてよぉ……」
「神様……ああ、風と女神の加護を……」
もうダメだ、殺されてしまう。固まって女神に祈りを捧げる市民たちだったが、その恐れが現実になった方が遥かにマシなものであることを彼女たちは知る。
「――――未洗脳者を発見。対象を生物学上の女と判断。ただちに洗脳を開始します」
【騎馬型戦闘員A(洗脳されたローゼリア)が現れた! 戦闘員が股間の♀チンポに手を添える】
ガシャンガシャンと機械の肢体で歩く騎馬型戦闘員が、彼女たちを踏み潰さんばかりの距離で見下ろしながら、そのチンポを勢いよく扱き始めた。
「エネルギー充填。おっ♥ おっおっおっ、お゛う゛♥」
シコッ♥ シコッ♥ シコッ♥ シコッ♥
【騎馬型戦闘員は市民♀の群れに向けて砲撃姿勢を取った。エネルギーが股間に集まる……】
「おほっ、おっほ♥ ほっほっほっ、お゛ォ♥♥」
シコシコシコシコシコシコッ♥
【騎馬型戦闘員は砲撃姿勢を取っている。シコシコされた♀チンポにエネルギーが集まる……】
「お゛ッ、射精るっ♥ 未洗脳者に洗脳ザーメンぶっかける♥ イグッ♥」
ドビュドビュドビュドビュドビュドビュドビュ〜〜〜〜♥
【エネルギー充填完了。騎馬型戦闘員は洗脳ビームを発射した。市民♀に回避性能は無い――――ザーメンダマが破裂して市民♀の集団に降り注いだ!】
マスクから唯一見える口から舌根を突き出しながら射精した騎馬型戦闘員。ボディスーツの先端がゴム風船のように膨れ、それが凄まじい大きさに膨張した直後、突如として弾け飛び中身のザーメンが蹲る市民たちに降り掛かった。
「……ひゃあっ!? あつ、なに……やっ、身体に絡まって……おぴょっ?♥」
「お、ぴょ……ほっぴょぉぉぉぉぉぉ♥☆♥☆♥☆」
【市民♀の集団が精液ダマに包み込まれる……】
濁りのない白さの白濁液は市民の身体を包み込むと、意思があるように彼女たちの手足と胴体を侵食する。
顔以外の全身を白濁液でコーティングされた市民たちはアヘ顔で奇声を上げ、やがて直立の姿勢を取る。そのアヘ顔が段々と起伏の薄い無表情になるにつれ、白濁液がまるでスーツのような形を作る。
そして、白濁液の形が洗脳戦闘員たちのボディスーツを白く塗り替えたものになった時、市民たちはビシッと右手を頭の上に構えて声を発した。
「量産型ふたなり戦闘員A、絶対の忠誠を誓います!」
「量産型ふたなり戦闘員B、絶対の忠誠を誓います!」
「量産型ふたなり戦闘員C、絶対の忠誠を誓います!」
一語一句間違えのない、個性もない戦闘員の号令――――その股間には騎馬型戦闘員に比べ幾分か小さい♀チンポが生え揃い、彼女たちの役目を如実に表していた。
【市民♀は量産型ふたなり戦闘員の群れになった】
【戦闘員の行軍。反抗勢力♂を掃討した。警官♀を本部に輸送した。市民♀を洗脳した――――――戦える者がいなくなった】
【GAME OVER】
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オールスターかつせっかくモブまでエロい軌跡シリーズだし、洗脳した子たちを存分に活躍させました。ログでしか元の名前が出てこないこの無情感がたまらん。あまりにニッチすぎる。
ロゼおばあちゃんが最後の方怒涛の活躍したのは私の趣味だ、いいだろ。ここまでクソ長無様エロ読んでくれた方がいるなら黎の軌跡編も考えたいですね。場面はもちろんラスト付近を台無しにする感じで。