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なお途中で放棄されたものである。といっても9000字くらいあるし……読みたい方がいれば続き考える、かなぁ。

というわけでいつもご支援ありがとうございます。こちらは https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16821211 のアニュー編(未完成)になります。いや多分放っておいたら一生続き書かんから、いっそ反応あればなって。無さそう。

今日だった理由はデアラ以外今日は書く気にならねぇ!(ドン)けど更新したい!軌跡キャラだ!ユウナ壁尻!アルフィン三角木馬!エリィ監獄編!あ、そうだ新興宗教に洗脳されるクロスベルヒロイン書こう(1秒の思いつきから5秒後の行動)がダイジェストです。ちなみに新興宗教に行き着くまで2時間使ってます。大人しく依頼品書かんかいアホンダラ。なおFANBOX用と分離予定のためもうちょっと掛かります。


半ば近状報告も兼ねてますが、デアラと軌跡ばっかり書いてますし何か別原作にチャレンジした方がいいんですかねぇ?原作を固定してネタを募るとか。やるならFateシリーズや……SAOにチャレンジ?書きやすいネタがあれば一度手をつけては見たいんですよねぇ。

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「――――ああ、ご機嫌麗しゅうございます、リボンズ様」

「っ!」

「おや、君か」


 と、リボンズとリジェネの二人だけの姿があった些か大仰な部屋に畏まった男の声が響いた。彼が現れたことにリジェネは露骨に不快感を示し、リボンズはソファーに腰掛けたまま愉快そうに――誰の反応を見てその反応を返したのかは言わずもがな――男に目を向け、声を発した。


「ボクに何か用かな。ペテロ・ルーカス」


 リボンズ・アルマークが自身の城とも言えるこの場に登城を許された男。金色の髪にリボンズたちと同じ服装――――イノベイター《イノベイド》。人類に訪れる〝来るべき対話〟の実現のために造られた人工生命体。


「はい。少々、リボンズ様のお耳に入れておきたい進言がございまして。お時間を取らせてしまい、申し訳ございません」

「構わないよ。他ならない君の時間をボクに使わせているのだからね」

「その慈悲深い心に感謝を」


 中性的な美少年と、そんな彼が座る場から距離を取り跪く青年。それはまるで王に敬意を払う家臣か、それこそ〝神〟を崇める信徒にも見えた。


「……失礼するよ」


 が、その光景が気に入らなかったのだろう。イノベイターの一人、彼らの同胞でもあるリジェネはわかりやすく苛立った足音を立てながら部屋を後にする。

 そんな彼には一瞥もせず己の神に頭を下げるペテロに対して、リボンズは可笑しいとばかりに唇を端を吊り上げた。


「君たちは相変わらず折り合いが悪いと見える。彼だけじゃなく、ヒリングたちともね。少しは協調性を見せてくれると、ボクとして嬉しいのだけれどね」

「ご冗談を――――リボンズ様と同格などと思い上がる連中と、交わす言葉などありますまい?」


 そうして顔上げたペテロは、狂信者と見紛うほどに歪んだ笑みを忠誠心としてリボンズに向けていた。

 イノベイターの立場に優劣はない。彼らは皆、ソレスタルビーイングの創始者であるイオリア・シュヘンベルグの計画を遂行するための存在なのだ――――本来は、という注釈が生じてしまうのは、この光景を見れば明らかであろうが。

 リボンズ・アルマーク。イオリア計画を歪めた者でありながら、イオリアの意志を継ぐ者でもある。そんな彼を神として奉り、敬意を払っているのがペテロ・ルーカスというイノベイター《イノベイド》である。

 どうしてそのようなイノベイターが生まれたのか。偶然か、あるいは造物主がそうした設計を施したのか。リボンズのようなイノベイターが生まれていることから、それは偶然と呼ぶべきものなのかもしれない。

 どちらにせよペテロはリボンズ以外のイノベイターに毛嫌いされ、ペテロも彼らを見下している。そして神に相応しいと他のイノベイターとは違う態度を取るペテロに、リボンズも自尊心からそう悪い気はしていない――――それがペテロと他のイノベイターとの関係に亀裂を生じさせていることに、当然ながらリボンズは気づいてそう振舞っていた。


「リジェネのことなら気にしないでくれたまえ。全てボクの手のひらの上……というのも悪くはないものだからね」

「御意に。それでは――――つきましては、アニュー・リターナーの件で進言がございます」

「ほう」


 アニュー・リターナー。ソレスタルビーイングに所属する人間に扮した情報端末タイプのイノベイター。もっとも、彼女自身にその自覚はなく、本気でCBに所属していると考えている。事実上、無自覚なスパイとなっているイノベイターだ。

 ペテロが流暢にそんなアニューの近状を並べ、情報を整理し進言として管理していく。そして彼の目的を大まかに把握したリボンズが言葉を返した。


「つまり君は――――アニューの裏切りを警戒しているということかい?」

「はっ。ご不興を買う覚悟はあります」

「まさか。むしろ面白いくらいだよ。確かに君のようにヒトに近い考えを持ちながら、あのアリー・アル・サーシェスと同じある種ヒトを凌駕した者がいるなら、ヒトに感化される者もいるだろう。アニューのように女性型であれば尚更ね」


 基本的に無性のイノベイターだが、アニューのような情報端末タイプの個体は明確に性別をつけられる傾向がある。それが良い結果を生むことにリボンズは疑問を持たないが、ペテロの言うように〝逆〟もまた然りだということも理解していた。

 だが、リボンズはアニュー一人の裏切りでどうなるとも考えていない。裏切り切れるわけがない、と。そんなリボンズを理解するペテロも同じだけの結論を出して然るべき――――だからこそ、リボンズは珍しいほどの呆れを含んである提案を下した。


「アニューが欲しいというのなら、特別に同型を用意させても構わないんだよ?」


 ――――ペテロ・ルーカスという〝男〟は確かに役に立つ。それはリボンズ・アルマークという神を以てして認めるところだ。

 先日も彼の進言でアロウズは利便性のある駒を得た。同時にアロウズ艦隊の士気も上がり、リボンズという超越者では思いつかない、実行しないやり方を立案するペテロの地位は少なからず彼の中で上がった。これがリボンズを同類と見なすイノベイターなら彼も思うところはあったのかもしれないが、リボンズを本気で敬い崇拝するペテロだからこそ、彼は一定以上の裁量を与えようと考えているのだ。

 しかし、その駒を作り出したやり方は、超越者のリボンズでは思い至らない……というより下世話が過ぎて実行しないものであり、それがリボンズをも苦笑させるペテロの〝趣味〟であることは明らかであった。


「いいえ、いいえ! リボンズ様、そうではないのです! あのアニュー・リターナーであればこそなのですよ。人間的な思考を育んだ彼女だからこそ、裏切りを防止する策を楽しむことが……」

「建前が消えているよ、ペテロ」

「……おっと。リボンズ様の御前でのご無礼、どうかお許しください」

「まあ、君の趣味は知っているからね。隠す必要はないけれど……ふっ、親の顔が見て見たい、とヒトならば言うのかな?」


 冗談めかして肩を竦めたリボンズ。そして、先の人工イノベイターを彼なりの方法で生み出した褒美も兼ねて、リボンズは彼に言葉をかけた。


「わかった。君の好きにしたまえ。ちょうど彼らの母艦には〝欠け〟がある。王留美を通じて君を送り込む程度、造作もない。リヴァイヴにも話を通しておこう――――良い土産話を期待しているよ」

「はい、ご配慮に感謝いたします、リボンズ様」


 他のイノベイターたちが聞いていれば、リボンズの軽い口振りに踊り、嫉妬の一つはしたかもしれない。あるいは、リジェネのように反抗心を隠して、ということもある。

 だが二人の中で完結した作戦はそう時間を置かずして実行され――――ペテロ・ルーカスという架空の経歴を持った男は、あっさりとCBの制服に身を包み、何食わぬ顔で母艦のブリッジで挨拶を交わしていた。


「改めまして、ペテロ・ルーカスと申します。お力になれることがあれば、何でも仰ってください」

「そう畏まらなくていいわ。よろしくね、ペテロ」

「アニューと同じ、王留美からのお墨付きなんだってな。期待してるぜ」


 事実上、CBの実働部隊を指揮するスメラギ・李・ノリエガ。砲撃手であり予備マイスターを兼任するラッセ・アイオン。

 どちらもペテロに警戒心を抱いた様子は見られず、快く握手を交わして迎え入れていた。それほど王留美という名は彼らの中で信用されており――――誰もいない抜けた席によって追い詰められつつある彼らに、仲間を疑う余裕はないのだろう。


「ルーカスさん、よろしくお願いします」

「ああ――――よろしく、リターナーさん」


 そして、ペテロの〝本命〟もまた、操舵手として何食わぬ顔で彼と握手を組み交わした。

 藤色のセミロングに穏やかな物腰とは裏腹に、鋭さのようなものを感じさせる赤い瞳。彼女がアニュー・リターナー。自覚のないイノベイターであり――――ガンダムマイスター、ロックオン・ストラトスと肉体関係にある女だ。


(さぁて……どういただくとするかね)


 笑顔で仲間と挨拶を交わしながら、ペテロの脳にはアニューという美しい雌をどう調理するか、という考えでいっぱいになっていた。

 ――――リボンズが呆れていた趣味。それは、イノベイターでありながら女癖が悪いことだ。しかも、単なる女癖の悪さではなく実に悪趣味なもの。こうしてアニューが誰かと深い関係になってから行動を起こしたことからも、彼の趣味の悪さは読み取れた。

 そうして数週間、しばらくはCBの母艦、プトレマイオス2での生活をペテロは楽しんでいた。そうした日常、非日常を楽しむことで――――壊す快感をより味わい深くできるからだ。


「リターナーさん」

「ルーカスさん?」


 そしてアニューと他の人間――――特に彼女と恋仲の男とのやり取りを生の目でも収めたところで、ペテロは行動を開始した。


「今、時間あるかな?」

「はい。何かわからないことがありました?」


 艦に着任してから数週間。同じ紹介で参加した人間ということもあって、ペテロが不慣れな部分はアニューがよくフォローをしてくれる仲となっていた。無論、彼女と深い仲にあるガンダムマイスターにも注意を払い、余計な感情はないと牽制をしながら。ペテロの偽りの経歴も、そういった態度に説得力を持たせていた。

 今のペテロは新人で警戒すべき態度などはない男だ。彼は着実に信頼を積み重ねていた。まあ、もっとも――――――


「俺についてこい、アニュー・リターナー」

「――――はい、了解しました」


 そんなことをせずとも、アニュー・リターナーの管理権限を譲渡されたペテロは、いつでも彼女を支配できるのだが。

 ペテロが瞳に異なる色を灯した瞬間、アニューはピタリと直立の姿勢で止まり、その赤い瞳を金色に輝かせて無表情な人形へと変わった。

 上位権限を持つイノベイターが下位のイノベイターに干渉できる権能。それを応用し、今のアニューはペテロに従うだけの女の形をした人形となった。

 上機嫌なペテロに人間味を感じさせない整った足並みでついていくアニューという異様な光景。だが、この艦の構造と監視を行うペテロは誰に気づかれることもなく彼女を与えられた自室へと連れ込んだ。


「さて、さぁて、リボンズ様からいただいた権限は上手く働いてるみたいだな。おまえ、名前は?」

「アニュー・リターナー。ヴェーダに情報を送るイノベイターの端末、その1体です」


 CBの制服を着たまま微動だにしない直立不動で己の立場を簡単な言葉に乗せるアニュー。その声色は恐ろしいほど無感情であり、表情にも彼女の豊かな色は乗せられていない。

 動く人形、ある意味ではアニューの〝人形モード〟とも言うべき状態。意識が完全に切り替わり、瞳をイノベイターとしての色に染めペテロに従うことを使命としたアニュー。この状態になれば、裏切りなどは起こり得ない。が――――そんなことで満足はしないのがペテロというイノベイターの〝趣味〟であった。


「うーん、堅苦しいな。それに下位個体とはいえ俺に使われてイノベイターを名乗るのもいただけない。よし、今のおまえは性処理肉便器。ペテロ・ルーカスに従う雌奴隷だ。名乗ってみろ」


 女として、イノベイターとしても侮辱を受けたに等しい命令。しかし、アニューは眉根一つ動かすことなく言語を脳で受信。右手を藤色の髪まで持っていき、淡々と命令を受領する言葉を返した。


「はっ。性処理肉便器アニュー・リターナー。ペテロ様のご命令に従う雌奴隷として絶対の忠誠を誓います」

「……そこまでは言ってないんだが、もしかしてリボンズ様が気を利かせてくれたのか?」


 簡易的な命令ながら想像以上にペテロの〝好み〟を見せるアニューに、彼は頬を指でかきながら主の粋な計らいに曖昧な笑みを零した。

 とはいえ、余計な仕込みが必要ないのであれば話は早い――――ペテロは存分に、逆らうことのないアニューで試運転《遊び》を始めた。


「じゃ、俺に従う命令は戻ってもそのままな。とりあえず、漏らせ」

「排尿命令、受諾しました。膀胱活性化、尿道拡張、放尿開始します」


 じわ♡じわ♡ ……しゃぁぁぁぁぁぁぁぁ♡


 パンツスタイルの明るい色の制服に染みが広がり、深い色に内側から染まっていく。股座から足先の生地までたっぷりと濡れ、下着とぴっちりとした制服で受け止めきれなかった分はアニューの足元に雨漏りのように滴っていく。

 むわぁ♡と広がる放尿の熱に濃厚な臭い。女性タイプに造られたアニューは、人間の生理現象にも対応できる身体を持っている。小便を排出する程度のこと、わけはない。

 だが、アニューほど美しい女性がその美しさが異なる形で映える無表情の敬礼姿で、下半身は膨大な量の失禁をしているというのは、無様や滑稽という言葉が相応しいと言える。


「んー、もう少し濡らしておくか。絶頂しろ」

「絶頂命令確認。快楽物質を分泌、脳に信号を伝達。絶頂開始まで3、2、1――――イクッ!♡♡♡♡」


 プシャッ!♡


 前も後ろもずぶ濡れになった下半身の内側から放尿とは異なる水飛沫の音色が迸り、明るい色だったズボンをより深く淫靡な染みで彩る。

 堅苦しい準備からはしたない絶頂宣言をしたアニューだが、絶頂の瞬間すら無表情であり、表情だけを見てみると本当に絶頂したのか怪しく思えてくる。


「性的絶頂、完了しました」


 しかし、敬礼と無表情で飾られた薄紅の唇からは僅かに唾液の輝きが滴り落ち、ナノマシンを応用(悪用)した快楽信号による絶頂はアニューに確固たる効果をもたらしていた。


「やっぱ何もなしに絶頂、ってのは味気ないよなぁ。この方法は元のアニューで試してみるか」


 失禁、絶頂とアニューの意識のない間に――ある意味ではこれもアニューの意識ではあるのだが――好き放題命令しながら、ペテロは顎に手を当て彼女の痴態から様々な思案を行う。


「アニュー、戻っていいぞ」

「はい――――あ、ルーカスさん? 私、どうして……」


 そして、量子演算システム〈ヴェーダ〉を利用した人格制御を部分的に解除し、アニューに意識を取り戻させる。

 記憶が途切れ、何故かペテロの部屋にいることに当然の疑問を抱くアニュー。


(? 濡れて……?)


 しかも衣服に全く身に覚えのない汚れが染みて、身体もどこか火照っている。数々の疑問をその聡明な頭脳で紐解く前に――――ペテロが彼女の顎を手で引き上げ、唇を重ねた。


「んんっ!?♡」


 唇と唇を合わせる、だけのキスではない。唇を割って入ってきたペテロの舌にアニューは慌てて抵抗をしようとするが、


(……そう、だ。この人に、従わないと……あ、けど、私はライルと……)


 身体が思うように動かない。それどころか、キスを受け入れることを当然のように感じてしまう。

 アニューの記憶にはない命令。彼女は自意識を保ちながら、ペテロのすることには逆らえない絶対服従という彼女にとって不可思議な状態――――言うなれば〝羞恥モード〟といったところか。

 根本に刻まれた命令は絶対である。たとえばキスでアニューの口を塞ぐだけでなく、放尿と絶頂でずぶ濡れになったズボンの中に手を突っ込むことを彼女は受け入れる他ないのだ。受け入れながら、目を見開き赤面を深める。


「ん、んーっ!♡♡ ちゅぱっ、ちゅる、ちゅぅぅぅ!♡♡♡」


 焼けるような熱いベーゼを交わしながら、本人の知らぬ間に体液を多量に分泌していた秘部を擦り上げられる。


「ん、んっ、ふぁ♡♡♡ ん、んん、んんんんーーーーッ!?♡♡♡♡」


 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ、プシッ!♡♡


 蹂躙と見紛う口内のディープキスはまるで上の口を犯しているように。そして秘部を擦り上げる指は、ナノマシンの活性化で鋭敏になったアニューの感覚を容易く絶頂へと導いた。


「ぷはっ♡ はぁ、はぁ……♡」

「……ん、後で記憶の処理はするから、とりあえず楽しんじまうか」

「え……あっ、や、やめ……ライ――――んっ♥」


 ――――アニュー・リターナーという美女の嬌声は、この日より誰にも気づかれることなく回数を膨大に増やしていくこととなった。













「おやっさん、アニューを見なかったか?」

「んん? こっちには来てないぞ」

「そうか……ここだと思ったんだが、ブリッジに戻ってるのか?」


 MSデッキでの会話が聞こえる――――というわけではない。艦の設備にアクセスし、たった今アニューを探しに来た彼とは違う入口を挟んでペテロは腕を組んで〝待っていた〟。


「ルーカスさん、こんなところで何をしているんですか?」


 無論、彼女を探す男を相手にするのとは異なる丁寧な、悪く言えば距離のある言葉を使うアニュー・リターナーを、彼はわざわざこの場で待ち構えていた。


「ん? 君を待っていたんだ。彼と近い方が、楽しいだろう?」

「一体何の話――――」

「奉仕しろ。アニュー」


 瞬間、ペテロの言動を訝しむように眉を顰めていたアニューの瞳が金色に輝き、その態度が一変した。


「了解しました。性処理肉便器アニュー・リターナー。手淫による性処理作業を実行します」


 訓練を乗り越えた軍隊以上に精密な敬礼をし、美貌を冷たい無表情に変えたアニューはペテロの眼窩に跪いた。

 両足を広げ、ぴっちりとしたパンツスタイルの下半身に下着が浮かぶほどのはしたない蹲踞。それすら、その無表情を前には〝当然のことをしている〟という意識の錯覚すら起こさせ、ペテロを大いに楽しませた。


「ペテロ様のおちんぽを確認。勃起率5パーセント。これより手淫、私の〝手コキ〟による性的興奮を促します」

「ああ、頼むぜアニュー」


 ズボンのベルトを外してアニューが取り出したペニス。人間のモノに比べ、未勃起の状態でもかなり大きいとわかる。彼が趣味を楽しむためのものだ。相応に、女を楽しませられる調整がされていた。

 それを見てもアニューは無表情を崩すことなく、普段は操舵手として舵を切る手袋を誂えた両手で萎えたチンポを握り、ゆっくりと扱き始める。


「手淫開始。ペテロ様、痛みがあればお知らせください」

「んー、良好良好。悪いな、男を探してる途中だったんだろ?」

「問題ありません。私はペテロ様の性処理肉便器。おちんぽ奉仕が最優先事項です」


 シコ♡シコ♡シコ♡シコ♡シコ♡


 無表情でペテロを見上げながら、手は恋人ではないチンポを扱いて止まない。さらに実質アニューの大切な人よりこのチンポが大切、などと言わせているのだから、特別な優越感はある――――が、それでも言わせているということが最大の快感を阻害していた。

 だが同時に、アニュー・リターナーに言わせているということ自体が快感にもなる。快楽を得る思考というのは一見矛盾ているように見えて、複雑なのだ。


「だから、止められねぇんだよな」

「鈴口より我慢汁《カウパー》の分泌を確認。性臭を感知。興奮度上昇と理解。手淫を増速します」


 アニューの手袋が竿を上から下まで刺激し、女をよがらせる特大のカリ首を備えた肉の棒が出口からカウパーを吐き出す。アニューの手袋に染み込んだ我慢汁は手コキの勢いを増す潤滑油となり、より激しい刺激に肉棒は勃ち上がっていく。

 そう、無感情なアニューを楽しむ。それは間違いなく極上の快感だ――――この女を使っているという征服感と、後の彼女に向けた仕掛けを包装しているようなものなのだとペテロは恍惚の表情を唇に浮かべていた。


「勃起率上昇。口淫《フェラチオ》を並行開始、高レベルにステップアップ――――じゅぽっ♥」


 手コキで十分に勃ち上がったチンポ。生臭く顔を顰めてしまいそうな濃厚な性臭に、アニューは艦の中、それも扉前のいつ誰が通るかもわからない場所で、躊躇うことなく大口を開けて頬張ってみせた。


「じゅっぽ♥じゅっぽ♥じゅっぽ♥じゅっぽ♥ ぢゅぼぢゅぼ♥ ずちゅるちゅっ♥♥ ちゅぽちゅぽっ♥♥ ずぢゅー!♥♥♥」

「おぉぅ……たまらんねぇ」


 艦内廊下に響き渡るとてつもない口淫。むしゃぶりつくとはまさにこのことを言うのだろう。

 根元から先端を行き来し、尿道にその舌を入れて刺激し、口を窄めて肉棒を吸引する。顎も首も、さらには手まで。アニューという疲れ知らずの人形は人間では叶わない苛烈とも言える奉仕を可能としていた。


「ぢゅぽっ♥ ……勃起率さらに上昇。並行して精嚢、精巣への刺激を追加。精液分泌を促進します――――バキューム開始。ひょっとこフェラチオ顔をお楽しみください。――――ぶちゅっ♥♥ ぶちゅるる、ぢゅる♥♥ じゅぼぼぼぼぼぼ、ぶぼぉぉぉぉぉっ!♥♥♥」


 厚い扉を突き抜けるのではないかと感じるバキューム音。それは低俗、下品と呼ぶに相応しいものであり、竿の根元に吸い付いたアニューが吸引したまま口を引き抜く動作から生じたバキュームフェラによるものだった。


「ずぼぼぼぼ、ずびずぼぉ!♥♥♥ ぶちゅる、ぶちゅっ!♥♥ ふしゅうううう、ずびっ、ずず♥ ぢゅるるるる、ずぢゅーっ!♥♥」

「はは、アニューの男が見たら泣くな、こりゃあ」


 女の恥など捨て去ったフェラチオ。唇と離れた鼻から全力で鼻水ごと息を吸い込み、折角の小さな鼻孔を開き切った不細工ひょっとこフェラ顔。たとえアニューとどんな関係になっても見ればしないであろう、彼女の死ぬほど恥ずかしい顔をペテロは見下ろしていた。

 輝く金色の目、可憐な無表情も、チンポをバキュームして開いた顔の穴から鼻水を啜る姿には負ける迫力がそこにはあった。


「ずびっ、ぢゅぽぉ♥♥ ……射精の前兆を感知。精飲の準備完了。バキューム出力アップします――――ずぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼッ!♥♥♥♥」


 もはやその吸引力は人の技ではない。射精間際で脈動した肉棒に負けじと全力で吸い上げるアニュー。多量の我慢汁を唾液ごと飲み干し、舌を高速で亀頭舐めさせ射精の瞬間を待っていた。


「あ、こりゃ射精るわ」


 ――――ドプッ!♥


「ぶぼぶびゅっ♥♥♥ ごきゅっごきゅっごきゅっごきゅっごきゅっ!♥♥♥♥」

「あー、いいねぇ……」


 人並外れた射精を人並外れたバキュームで処理する。思わず感銘の息が零れたペテロは、肉棒が幸福の口淫《バキューム》に包まれている間、暇を潰すように蹲踞で開かれた股座に足先をねじ込んでアニューの秘部を愛撫する。


「ごきゅごきゅっ♥♥ じゅるぢゅる♥ ずちゅーっ♥♥ んちゅ、れろっれろっ、ぶちゅるるるるる……ちゅぽぉ♥♥」


 足先の愛撫で濡れ始めた股を気にも止めず、アニューは最後の最後まで肉棒を奉仕し続けた。射精が終わったチンポをむしゃぶりつくし、糸を引いて引き抜く。唾液に塗れながらも精液が一滴も残っていないペテロの肉棒は輝いてすら見え、対象的にアニューは可憐な顔に液体や陰毛をところ構わず貼り付けた汚れ姿。


「ペニスの清掃完了。精排泄便器のご利用感謝いたします」


 だが、アニューはそんな己の姿を省みることはなかった。道具として使ってもらった礼を述べながら立ち上がり、下半身の衣服を恥ずかしげもなく引き下ろす。


「続いて、マンコでの性処理作業を想定。愛液、十二分に分泌完了。オマンコご使用まで敬礼待機します」


 ビシッ♥


 上半身は陰毛と唾液、鼻水が塗れた可憐な顔。下半身は膝辺りまで降ろされた衣服には、男のために着ていたと見える際どい扇情的な紫の下着にべっとりと愛液が付着し、ヒクヒク♥と動く秘部から煌めく粘液を引いている。

 上半身のフェラチオ痕。下半身は髪色と同じフサフサの陰毛が濡れて滴る様を見せつけながら、律儀に敬礼を行うアニュー。どれだけ無様な格好をしていようと、性処理をしろと命じられた彼女はペテロの命令が解除されるか、彼の精根が尽きるまで止まることはない。


「ご苦労さん。じゃ、楽しませてもらおうかな」


 つまり――――命令が気まぐれに解除されるまで、アニューが開放されることはないということだった。

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これ書いた一瞬だけ人形化が私の中で流行ったとかいう話。いや今も普通に好きですけど、難しいもんなんですよねぇ。

ネタがあるようなないような。支援してもらえると書くものを意識してしまうのが難しい。書きたいものだけ書くスタイルだと本気でデアラと軌跡で染まりそう。FateとかSAOとか書いてみたいっちゃ見たいのですが、やはりネタが。Fateの英霊を人格オナホ排泄して博物館にしてそれをBBちゃんに案内させて、最後はBBちゃんの展示品になるとか募集箱から派生したけど、まあ道中の展示品が思いつかんのですわ。難しいねんな。

Comments

ムマ・N

おぉ!いつかの続編ですね! まだ途中ながら引き込まれる導入。モード切り替えによる変化。NTR系催眠の醍醐味である近くでの奉仕など盛り沢山ですねぇ……続きも見たいけど需要とか考えるとというのは分かるので仕方ないですね。 いつもありがとうございます。

いかじゅん

結局こんな形でのお届けとなってしまいました……途中で止まると需要の有無を考えてしまう悲しい俗物人間であります。 こちらこそいつもありがとうございます!