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……身長を、伸ばしてやろう……




7月20日


(なんか変な夢だったな)


 育人はふっと目を覚ました。二段ベットの上から見る天井はとても近い。スマホを見るとアラームの5分前。下段の誠二はうるさい寝息を立てている。二度寝する気にもならず、育人はスマホをもって二段ベッドの梯子を下りる。洗面用具をもって、混む前に共用の洗面所で顔を洗った。途中で鳴ったスマホのアラームを止め部屋に戻ると、誠二のスマホのアラームが鳴り響いていた。そしてその中でも誠二はまだのんきに寝息を立てている。育人ははあ、とため息をつくと、誠二の胸のあたりに手を置いて揺さぶった。


「おーきーろー!」

「う~ん……むにゃ……」


 育人は誠二のアラームを勝手に止めるとカーテンを開けて日の光を入れる。部屋が一気に明るくなると、誠二がのそりと起き上がってくる。その途中でゴンッ!という音がして二段ベッドが大きく揺れた。


「ってぇ……」

「お前、いい加減学習しろよ……」


 育人は呆れた目で頭を押さえ床にしゃがみ込む誠二を見下ろす。こうやって誠二が頭を打つのは入寮3か月でもう数えきれないほどやっている。


「仕方ねえだろ……ベッドちっちぇえんだからよ……」


 誠二がぐんっと膝を伸ばして立ち上がる。すると今まで誠二を見下ろしていた育人の前には大きな壁が出現した。もっと正確に言えば誠二の着ているシャツの布地が視界のほとんどを覆っている。そこからぐいっと育人が顔を上へと傾けると、少し涙目ながら見下ろして笑う誠二と目が合う。


「チビの育人にはちょうどいいかもしれねえけどな!」

「~~!! お前がどんくさいだけだろ!! 何回目だ!?」


 そこからぎゃんぎゃんとした言い争いが始まる。この全寮制の学園で入寮時に同室となった二人はすぐに凸凹コンビと呼ばれるようになった。理由は単純。凸の岡島誠二は4月時点で身長が204cm、凹の冴島育人は150cmと、同級生内で一番背の高い男と背の低い男だからだ。なんと二人が並べば育人の頭がようやく誠二の胸元に届く身長差で、その見た目のインパクトは強烈過ぎた。


「おーい、そこの凸凹、早く用意しないと飯なくなるぞー」

「「凸凹いうな!」」



「あっぶねえ飯なくなるとこだった……」


 その後バタバタとしていた二人は、食堂の席についてようやく一息ついた。言い争いが思ったより長引いて、顔すら洗っていない誠二はもちろん育人も着替えでぎりぎりになってしまった。


「朝からチビに無駄な時間を使いすぎたな」

「俺のセリフだ。てかチビって言うな」


 向かい合って座る二人。育人にとってはギリギリ足が届く高さの食堂の椅子は、誠二にとっては低すぎて脚を持て余すサイズ。手の大きさも違いすぎて生徒共用の箸も本当に同じものか疑うほどだ。


「終業式終わったらようやく夏休みだな」

「ま、部活の練習はあるけどな」

「それな……」


 誠二がげんなりと箸を止める。この二人、正反対の身長ながらも両者野球部に所属している。この学園の野球部はそこそこ強く、3学年合わせて50人近い部員が所属している。残念ながら今年は夏休み前の4回戦で敗退してしまったが、一年ながら誠二はレギュラーとして、育人はベンチとして出場していた。


「秋は絶対レギュラーなってやっからな……!!」

「お前みたいなチビにはぜってえ無理……と言いたいとこなんだけど、その身長でベンチ入りしてくるとこマジですげえよな……」

「馬鹿にしてんのか?」

「いや、マジ褒めてる。すげえ」


 多くのスポーツと同じく野球も体格が重要な要素となる競技だ。その中で育人は150cmというハンデを抱えながらもその鍛えた体とコンパクトなスイングで強打を量産しベンチまで潜りこんだのだ。当然先輩たちからは妬みやっかみを現在進行形で食らっているが、その程度でへこたれる育人ではない。


「ったくみんなしてチビチビって……そういや今日変な夢見たんだよな……」

「夢?」

「なんか神様が身長伸ばしてくれるって夢」

「夢に見るまでってどんだけだよ……で、どのぐらい伸ばしてくれんの?」


 思い出したように話す育人に呆れる誠二。ただ低身長の育人にとって身長は本当に夢に出るほど欲しいモノなのだ。誠二に問われた育人は、小さくため息を漏らしながらつぶやく。


「1ミクロン」

「……? ミクロン? ”無”じゃん?」

「いやでも、その次の日は2ミクロンだって」

「2でも3でも変わらんって。何、夢でも身長伸びねえの?」

「うっせえな!!」


 育人が茶碗の飯を掻き込む。身長2mの誠二はともかく、身長が150cmしかない育人も同じぐらい飯を食う。掻き込んだ食事をもぐもぐごくんと飲み込んで、今度は育人が言った。


「お前もレギュラー落ちねえようにがんばれよ。ノーコンなんだから」

「うっせえ!」





……




……





8月1日


 育人たちの夏休みは厳しい練習であっという間に過ぎていった。山を切り開いて作られた広大な敷地には大きなグラウンドがいくつもあり、トレーニング設備も整っている。育人も誠二も朝から夜まで練習漬けで、夜は風呂に入って夕飯を食べたら後は泥のように眠った。夏休み前の夢のことなど、もう育人はきれいさっぱり忘れていた。





8月2日


(ん………?)


 その日、育人はアラームの30分前に目を覚ました。毎日の厳しい練習で流石に朝起きるのが辛くなってきた時に、珍しくすっきりとした目覚めだった。


「…………」


 不思議だな、と思ったものの育人はすぐに股間の違和感に気付いた。タオルケットの上からそっと手を当ててみると、ギンギンに硬くなった自分のモノに手が触れる。


(ここ数日、全然抜いてなかったからな……)


 毎日辛い練習に明け暮れようとも、年頃の男子だ。溜まるものは溜まる。特に育人は精力が旺盛な方だった。一人部屋などない寮での共同生活、どこでオナるかという問題だが、まあそこは全員が年頃の男子。トイレでこっそりだったり使われてない倉庫だったり寮の裏の林だったり、無駄に広い学園なのでやりようはいくらでもあった。朝なので手早く済ませようと、育人は寮の中でも部屋から離れているトイレに駆け込んだ。遠くて使い勝手がよくなくいつも空いているので、よく使われているトイレだ。


「……ふう」


 個室に入り鍵を閉め、一気にパンツを下ろす。べチン、と腹筋に当たり音を立てたのが育人のビンビンに勃ちあがったチンコだ。育人のチンコは、同じ1年の部員に「チビなのにチンコはでかいよな」といわれるぐらいにはでかい。太さもしっかりとあり、色々と自分の身体に不満がある育人でもここだけは数少ない誇れる箇所である。(ちなみに部員イチでかいのは誠二である)

 育人はシャツをめくって裾を口にくわえると、チンコを握りゆっくりと上下させる。チンはでかいのに手は小さめなため、ストロークは必然的に長くなる。ふっ、ふっ、と、シャツを噛んだまま扱くスピードを上げていく。溢れてきた我慢汁をローション代わりにするとぐちょぐちょとした音が誰もいないトイレに響いていく。楽しむ暇もないので、射精感がせり上がってくると育人はそのまま仕上げとばかりに強く竿を扱いて、ガラガラと勢いよくトイレットペーパーを引き出した。


「っ……!!」


 上を向くチンコから直接便器を狙うことはできないので、育人はいつもトイレットペーパーに射精を受け止めさせるのだが、今日の射精はそうはいかなかった。まず何重にも重ねたトイレットペーパー、それを持つ手に感触が届くほどの勢い。そしてなんといっても量だった。いつもはペーパーで十分包み込めていたのに、それがあっという間にぐちょぐちょになってしまうほどのとんでもない量。びゅくびゅく精液を吐き出すチンコから、受け止めきれない精液が竿を伝って下へと垂れていく。


「あっ、あっ……」


 育人は慌てて便器ににじり寄り、もはや意味のなくなった精液まみれのトイレットペーパーを落とす。ぼちゃり、と重い水音がした。上へ飛ぼうとする精液を手で受け止め、そのままぼたぼたと便器に落としていく。ようやく射精が落ち着いたころには育人の両手とチンコは精液でべっとりだった。


(うえ……出すぎだろ……)


 育人はもう一度トイレットペーパーを引き出すと、丁寧に手とチンコをぬぐっていく。二、三回拭った後、ペーパーを捨てトイレの水を流す。詰まらないかヒヤヒヤしたが、なんとかごぼごぼと音を立てながら精液ペーパーは流れていった。


(めちゃくちゃ出たな……そんな溜まってたのか……)


 今度からもうちょっとこまめに抜こう、と考えながらまだ少しべたつく手を念入りに洗う。少し時間がかかってしまったが、幸いにもまだ誠二が起きる前に部屋に戻ることができた。





8月2日




 ググッ……


 ミシッ、メシッ……




(ん…………ああ……またかよ……)


 次の日の朝、またアラームより先に目が覚めてしまった育人は、触らなくてもわかる自らの股間の状態を悟って小さく息を吐いた。スマホを見ればまた30分前。そんなに溜まってんのかと思いながら静かに二段ベッドの梯子を降りる。相変わらず誠二はぐっすりと寝ていた。


(昨日あれだったし……もう裏林でするか……)


 寮の裏の林、通称裏林は特に手入れもされず荒れ放題で、それゆえ人もおらず、ちょっと虫が気になることを除けば寮生の絶好のシコスポットだった。屋外ゆえ出したものの処理も簡単で、ちょっと土をかけてやればそれで終わり。昨日危うくトイレを汚しかけた育人にとってはその手軽さはありがたい。するりと部屋を抜けて玄関から靴を取り、裏口で靴を履く。


「ん……? なんかきつい……?」


 育人は少し靴に違和感を覚えながらも、ギンギンに勃ち続ける股間のブツにすぐ意識をそらされる。走る揺れでチンコが刺激されないよう手で抑えながら育人は林の中へと入っていった。






(ふう……)



 玄関に靴を戻し、育人は静かに部屋に戻る。林で何回か出したことで何とかチンコも静まったものの、昨日あれだけ出したとは思えないほどの量で自分のことながら少しドン引きしている。かちゃ、とドアを開けると、昨日はぐっすり寝ていたはずの誠二がすでに勉強机の椅子に腰かけていた。


「はよ~」

「っ……なんだ、早いじゃん」

「急に目が覚めてさ、育人は? どこ行ってたんだ?」

「あ~、トイレ、だよ」

「……ふ~ん」


 目を細めてニヤニヤする誠二は立ち上がると洗面用具をとって育人の方に歩き出す。そして胸ほどの高さにある育人の頭にポンと手を乗せた。


「あんまシコってると背ぇ伸びねえぞ~?」

「っ……! は、はあ~!? 違えし!」


 バレてると気づいて育人の顔がさっと熱くなる。そんな育人をよそに誠二は背をかがめてドアをくぐり身支度に出て行った。「んだよアイツ!」と怒る育人は、自分の体の変化にまだ気づいていなかった。



続く

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Comments

フキ

はじめまして!!! めっっっっちゃくちゃ好きなシチュエーションで嬉しいのとありがたいのと興奮で感情がおかしくなりそうです!! 背の低い子が徐々に巨大化してくのが本当に好きで、今後育人が誠ニに対してどんな態度をとるのかとか、どこまで巨大化してくれるんだろうとか楽しみです!! ちんこも大きいみたいなのでそれも巨大化してどのくらい成長するのかも楽しみです😊😊

ichiarrow

コメントありがとうございます!とっても気に入っていただけたようで嬉しいです……! 確かに振り返ってみるとこういうだんだん大きくなっていくお話はあまり書いてなかったかもしれないですね~ 今後の育人の成長にご期待ください!

曹達(ソーダ)

育人君と誠二君の凸凹コンビ、掛け合いが面白いですね~(*´Д`) 1ミクロンから倍々……今は無いにも等しいですけど、 倍々っていつの間にか爆発的に変化していっちゃいますもんね…… 日付が進んでいく表記も不穏で良いですね…^q^ 育人君の身体がどんな成長を遂げていくのか楽しみです!

ichiarrow

コメントありがとうございます!身長は違っても何かと息は合う二人です…… 最初は微々たるものでもいつの間にか莫大なものになってしまうのが倍々の恐ろしさですよね~果たしてこの日付もいつま存在するやら……今後の育人の成長にご期待ください!