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「小人駆除バイト」「小人収穫バイト」に出てきたイオリ君の話です。

街で捕まえた小人を家に持って帰って……という話。続いていますが多分これだけでも読めます。


小人収穫バイト

「おっ、イオリくん、今から?」 「はい、これからラスまでです!」 「がんばれよー」  それに返事を返して、俺は更衣室の扉を潜った。俺はバスケの部活がない土日に、ちょっとしたバイトをしている。大体半日ぐらいだが、時給に換算すれば三千円以上になりめちゃくちゃ実入りがいい。月に三回も出られれば二、三万は稼...


小人駆除バイト(アーカイブプランorCi-en限定公開)




それではどうぞ!









 コンビニの袋をがさがさと揺らしながらアパートの階段を上り、一番手前のドアの前でポケットからカギを取り出す。裸電球の照明を頼りに鍵を開け、若干低いドアをくぐって中に入った。


「ただいまー……つっても、返事はないけど」


 聞こえるように独り言をつぶやいて、30センチのスニーカーを雑に脱ぎ捨てる。キッチンに袋を置いて、これまた低いドアをくぐって部屋に入った。この辺りじゃ少し広めな1Kだが、家具を置いて住み始めたらあっという間に狭苦しくなってしまった。まあベッドがでかいのが主な原因なんだけど。


「さて……と」


 エナメルバッグをそっとローテーブルの横に置き、上着を脱いでハンガーにかける。下も脱いだらTシャツとボクサーだけの姿だ。まだ寒くないし、家だとやっぱこういう姿の方が楽だ。ベッドを背もたれ代わりにしてローテーブルの前で胡坐をかく。


「へへ……」


 テーブルの横に置いたエナメルバッグを片手で引き寄せる。そのままジッパーを開けて中にあるタオルを両手で取り出した。テーブルにそのタオルを置いて、邪魔なリモコンやら飲みかけのペットボトルやらを床に下ろす。あ、もう興奮してきた。タオルをそっと開く。


「……起きてるか~?」


 タオルの真ん中に、黒くて細長いモノがちょこんと横たわっている。単四電池よりまだ少し小さいサイズのそれは、俺がバイト先で拾ってきた小人だ。黒いのは多分学生服だろうな。


「ん~……」


 タオルから摘まみ上げてテーブルの上に置きなおす。寝てたのか気絶してたのかはちょっとわからないが、軽くつついてみると目を覚ましたようでもぞもぞと動き始めた。


「う……ここは……」


 そいつは体を起こすと、きょろきょろと周りを見渡す。自分以外なんもないだだっぴろいテーブルは、小人にはどう見えるんだろうな。しばらくすると俺の方に頭の方が向く。テーブルの高さだとちょうど腹筋の上の方ぐらいか。そのままゆっくりと小人の顔が上がっていって、ずっと上から見下ろしていた俺と目が合う。


「よう、起きたか?」

「……あ……ああ………ああああああああああああああ!!!!!」


 俺の顔を見て全部思い出したのだろう。そいつは小さい声で叫ぶと、ガクガクの足で何とか立ち上がり、俺と反対方向によたよたと逃げ出し始めた。


(逃げられるわけないのになあ……)


 連れてきた小人は大体同じような行動をとる。それでも、こうやって俺を見て逃げる小人の姿はたまらなく興奮する。小人が向かった先はテーブルの端だ。小人は必死に走ってそこにたどり着いて、そして下を見て動きを止めるんだ。そりゃそうだろう。俺の膝までもない高さのローテーブルだけれど、小人にとっては5階建てのビルぐらいはある。そんな高さから降りられるわけがない。そうして逃げられず固まっている小人の背中をしばらく見下ろしていると、ようやく小人が振り返り、絶望した顔で俺の方を見上げる。それを見ると勝手に顔がにやけてしまう。


「逃げられないってわかったろ? こっちこいよ」


 とかいってもすぐには小人は寄ってこない。テーブルの端といっても俺がちょっと手を伸ばせば簡単に捕まえられる距離だ。けど今はバイトじゃないし時間もあるし、じっと見下ろして小人が来るのを待つ。小人はどうするか悩んでいたようだが、考えても他に選択肢がないと悟ったのかゆっくりとテーブルの真ん中へと歩いてくる。あ、こうやってみるとやっぱいい顔してるな。


「さて……お前、名前は?」

「……え」

「名前だよ、名前。自己紹介しようぜっていってんの」


 小人は戸惑っている。まあ当然だよな。自分をさらった巨人が自己紹介をしろ、だなんて。そういう戸惑った姿を見るのも面白いんだ。


「あ……お、おれ、リヒトって言います、こ、高二です」

「リヒトか。そっか高校生か~」


 まあ高校生に分けたあとに捕まえたから、当たり前だけど。でも本人の口からきくとなんか実感がわく。


「じゃあ次俺の番な。俺はイオリっていうんだ。大学二年で……知ってると思うけど、お前のいた街を襲って、お前をさらってきた張本人だ」


 そういうとリヒトが目に見えてうろたえた。


「な……なんで、俺をさらったんですか!? 他の、人たちは! 街はどうなったんですか!?」

「お、元気。結構しゃべるタイプじゃん」


 ここで泣き叫んだりうずくまって震えたりする小人も多いから、こういう反骨精神のある奴は結構貴重だ。そういう面でもアタリを引いたな。ぐぐっと屈みこんで理人に顔を近づける。それでも見下ろす形になるのは仕方ない。テーブルに顎をつけてもそうなるのだ。俺の鼻息でよろめいてるくせに、よくあんなに言えるもんだ。


「じゃあ一個だけ答えてやるよ。お前を連れてきたのは、簡単に言えば暇つぶしだ」

「ひ、ひま……」

「ま、おもちゃみたいなもんだな」


 絶望と……なんだろ、怒りとかも混じってそうな顔してる。はは、かわいいな。リヒトがきっとした顔で俺をにらむが、爪の先もない顔でにらまれても全然怖くない。


「お、俺を……俺を元の街に帰せ!」

「えー……そうだな……」


 もちろん帰してやるつもりなんてさらさらないが、ちょうど遊んでやろうと思っていたのだ。体を起こすとリヒトを覆っていた影が薄くなる。


「じゃあ、俺と勝負しようぜ」

「しょ、勝負……?」

「はは、不安そうな顔すんなよ。俺と戦うとかじゃねえから」


 そんなん指一本で勝てちゃうしな。まだわからないという顔をしているリヒトをよそに着ていたTシャツを脱ぐ。今リヒトの目の前には、あのグラウンドで摘まみ上げられた時と同じ、マッチョな俺の体が広がっているはずだ。


「ちょっと移動するぞ」

「え、うわっ、わっ!」


 リヒトを摘まみ上げて逆の手でテーブルを奥へとどかし、膝を伸ばす。落ちる落ちると騒ぐリヒトを一旦手に乗せてやって顔の近くまで持ち上げる。俺の手のひらに四つん這いになったリヒトがこっちを向いたタイミングで話し出す。


「勝負はロッククライミングな」

「ろ、ろっく……?」

「正確には岩じゃないけどな。俺の体を使ったクライミングだよ」


 リヒトを乗せた手を、ゆっくりと下に下ろしていく。ベンチで鍛えて大きく膨らみを描いている大胸筋、ボッコボコに割れている六つの腹筋。俺の体を見せつけるようにして手を膝に置いた。


「俺の体を登って、鎖骨まで来れたらリヒトの勝ち。10分以内に登れなかったら俺の勝ち、だ。簡単だろ?」

 

 俺の体はベッドにもたれかかっているから垂直ではなく、多少なりとも登りやすいはずだ。リヒトを摘まんでパンツの上に乗せてやる。パンツの中の俺のチンコは興奮でちょっとでかくなっていて、多分リヒトもそれを感じているはずだ。


「よーし、じゃあ、スタート!」


 下を向いて軽く手を鳴らす。一瞬呆けていたリヒトだが、はっとしたように俺の腹に向けて走り出した。ボクサーパンツの縫い目をとっかかりにして必死に登っている様子を見下ろしているとそれだけで面白い。運動神経がいいのか、リヒトは比較的あっさりとパンツのゴムまでたどり着き、その縁に足をかけて立った。ここからは腹筋だ。凹凸の深い腹筋は手も足もかけやすいが、俺の呼吸の度に大きく動くためリヒトも登りにくそうだ。


「うわっ!」

「ふふっ……ああ、悪い、くすぐったくてな」


 こうやって笑いでもしたら、あっという間に小人なんて振り落してしまう。なんとかパンツの縁でとどまったリヒトは俺をにらみながらもう一度腹筋を登り始める。コブをしっかりつかみながら、振り落されないように身体を密着させ、ようやく六つのコブの最上段に足をかけたようだ。


「お、腹筋クリアか? なかなかやるじゃん」


 と言っても、俺の大胸筋は大きく前に張り出しているので、その直下にいる小人は首を思い切り下げても見えない。ただそのあたりにいるのは感触でわかった。そして張り出している分、リヒトにとって俺の大胸筋は、筋肉の天井みたいになっているかもしれない。どうやって登ればいいのか右往左往している様子が感触の動き具合で手に取るようにわかる。ちらりと壁にかけてある時計を見た。


「ほーら、あと3分だぞー」


 そういうとリヒトは心を決めたのか、俺の胸板に手をかけた。どうやら比較的起伏の少ない大胸筋の間から登ってくるらしい。しばらくすると登ってきたリヒトが顔を出し、目が合う。必死な顔だ。頑張ってる頑張ってる。だけど……


(あー、首がいてえ)


 ずっと下を見すぎたからか、首が痛い。もういいか。ちょっとだけ胸に力を入れた。


「えっ、わっうわああああ!」


 力を入れたことで、ピクッと俺の胸が揺れる。それだけだが登っているリヒトにとっては地面そのものが飛び跳ねたのと同じようなものだろう。当然体勢を保ってなどいられず、急な斜面を転がるようにして落ちていく。ちょっと笑える。


「ああああああ……あ、あ……」

「ざんねんだなー、ゲームオーバーだ」


 腹筋あたりに手を当てて、転がり落ちるリヒトを掬い取ってやる。掬い上げたリヒトは、俺の手のひらの上で過呼吸のように激しく息をしている。俺の体から転がり落ちるだけでも、小人にとっては生きるか死ぬかだもんな。これだけで死にかけるとか、本当ちっちぇえ。


「じゃあ勝負は俺の勝ちだな」

「ふ、ふ……ふざけんな! こんなの、反則だ!」


 ようやく呼吸を落ち着かせたリヒトが、俺の手のひらの上で起き上がってそう叫ぶ。こいつ、このまま握りつぶされるとか考えないのだろうか。リヒトの乗る手のひらを顔に近づける。


「反則?」

「そ、そうだろ……俺が登ってるときに、身体揺らしたり……」

「それが反則だなんて言ってないだろ? まさかほんとに俺に勝てると思った?」


 何もわかってなくて笑ってしまう。人差し指で触れるようにリヒトの胸を突いてやる。たったそれだけでリヒトは俺の手のひらにあおむけに倒れた。その胴の上に軽く人差し指を乗せてやった。リヒトが苦しそうな顔をする。俺の指から逃れようとバタついているが、当然、そんなことできやしない。指の第一関節だけでリヒトの下半身を覆えるのだ。小人にとってはそれだけで相当な重さだろう。


「うぐっ……」

「ほら、俺の指一本にも勝てないじゃん。なんならこのまま俺と戦ってみるか? このままちょっと指を押し付けたらお前潰れて終わりだぞ?」


 ほんの少しだけ指に力を入れてやれば、リヒトが痛みに叫び声をあげる。指を離して、もう一度リヒトを摘まみ上げる。


「こうやって摘まみ上げてやってるのに痛くないだろ? 俺が手加減してやさしく摘まんでやってるからだよ。これ、力入れたらどうなると思う?」

「う……ぐ……」

「それともこのまま手を放してやろうか? こんな低さでもお前は落ちたら死ぬだろうな。後は……このまま食ってやるのもいいか?」

「う……やめ、ご、ごめんなさい……」


 摘まみ上げられたまま抵抗もせず、涙目となったリヒトがか細い声で懇願する。もう最初に突っかかってきた時の威勢の良さは見る影もない。ちょっと指で押さえただけでこうだもんな。


「……じゃあ、ちゃんと俺の言うこと聞けよ?」

「……」

「返事は?」

「…………は、い……」


 よしよし。やっぱり最初のしつけが大事だからな。テーブルをもっかい引き寄せて、そこにリヒトを下ろしてやる。


「じゃあリヒト、今着ているもんを全部脱げ」

「え、……あの……」

「あー……それとも脱がしてやろうか? 間違えて腕ごとちぎっちまうかも知れないけど……」

「ぬ、脱ぎます!」


 ちょっと脅しながら手を伸ばすと、リヒトは勢いよく着ていた学ランを脱ぎ始める。パンツだけは最後に脱ぐのを躊躇していたが、それも脱げと言ったら気恥ずかしそうにしながらもパンツを下ろした。


「どれどれ……」


 ぐぐっとテーブルに顔を近づけてリヒトを凝視する。股間を両手で押さえているリヒトは、スポーツでもやっているのかそこそこ筋肉の付いた身体をしている。


(……もう限界だな)


 食う真似をして怖がらせたりとか、もっと遊んでやりたかったがちょっともう我慢できそうにない。素っ裸になったリヒトを摘まみ上げて手のひらに乗せる。


「じゃあ、遊ぼうぜ……ほら、もうこんなになっちまったよ」

「う……わ……」


 手のひらを俺の膝辺りまで持って行ってやる。そこにあるのは真っ赤なボクサーを突き破らんばかりに勃起している俺のチンコだ。左の腰骨に沿って伸びあがるチンコは生地を思いっきり引き延ばしながら勃起していて、亀頭はもう腰ゴムを越えている。リヒトにかまっている間ずっと興奮しっぱなしだったのもあって、既に限界まで勃ち上がっているチンコの先端からは我慢汁が吹き出てパンツに濃いシミを作っている。


「な? すげえだろ?」


 手のひらをもっと近づけてやる。太腿から腰に掛けての間に丸太のように横たわる俺のチンコは、リヒトが100人いても動かすことすらできなさそうだ。そのぐらいの大きさの差がある。多分リヒトの背は俺のチンコの太さより小さい。リヒトが俺の手のひらの上で腰を抜かしている。


「こんなんだからすぐパンツ伸びちまうんだよな……」


 リヒトを乗せているのは反対の手でボクサーの腰ゴムを掴む。そのままずり下げようとするが、勃起したチンコが引っ掛かる。が、次の瞬間外れたチンコが勢いよく飛び出してバチンと俺の腹を打つ。まっすぐにそそり立った俺のチンコは、当然のように臍を越えて亀頭は腹筋まで到達している。ビッキビキの竿はグロいぐらいに血管が浮き出ていて、その先端からはどぷどぷと我慢汁があふれ出していた。リヒトの乗る手のひらをチンコに近づけた。


「さあ、気持ちよくしてくれよな……」





続く



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