Home Artists Posts Import Register

Content

2000年代始めごろ、日本においてFlashによって作成されたコンテンツがネット上に多く広まりました。個人が制作する作品だけでなく、企業の公式ホームページや広告バナーなどにも使われ、インターネットを開けば必ず目にするといっても過言ではない存在でした。


ウェブアニメーション大百科 ~GIFアニメからFlashまで(ばるぼら)|翔泳社の本


この本は、Flashを中心に2006年ごろまでのウェブアニメーションの歴史を解説するほか、作品のレビューや作家さんへのインタビューを行っています。私がFlashアニメを作るようになったきっかけであるポエ山(Twitter:@poeyama)氏や、私の今の絵柄に多大な影響を与えた、たけはらみのる(Twitter:@koshiandoh)氏のインタビューも掲載されています。


ウェブアニメーションの歴史の項では、1990年代の後半、インターネット上で動画メディアを再生する環境が整いつつある中、Flashが1997年に誕生するところから始まります。その後、ワンアイデアのショート作品が主だった最初期から、2000年代に入るとストーリーを伴う長編アニメが登場するようになりFlashアニメーションが流行し、2003年以降、上映イベントの開催など表現のあり方の多様化や商業化の波が訪れていく…といったところまでが解説されています。


あくまでも2006年ごろまでのウェブアニメーションの歴史について解説しているもので、その後Flashがどのような道を辿っていったかについては、ここで語るまでもないでしょう。それはさておき、本書は「日本においてFlashアニメーションというものがインターネット上でどのように広まっていったか」について知る貴重な資料とも言えるのではないでしょうか。


作品のレビューの項では、国内外174の作家の328作品が掲載され、すべての作品ではありませんが、付属のCD-ROMにも収録されています。レビューのページには作品が公開されているURLも記載されていますが、一体どれだけの作品が現在も見ることができるのでしょうか…


ちなみに、私の作品もレビューに掲載されていて、付属のCD-ROMにも収録されていたりします(Now_learnig...7.74%名義)。当時は主にオリジナルで制作を行っていて、自分のHPで公開していました。現在はHPを置いていた会社のサービス終了によりHPが無くなってしまったため、当時の私の作品を見ることができる唯一の媒体となっています。


懐かしい!


いかんせん古い本なので入手しづらいのが難点ではありますが、幸運にも手に入れることが出来た方は、「こんなものも作っていたんだな」と思っていただければと。


Files

Comments

No comments found for this post.