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先週はskebの関係でお休みしてました。

今週からまた更新していきます。


前回はこちら

【描き方】画面づくりの話3 シェイプ【全体公開】

今日はシェイプというものについて記載していきます。 前回までの話はこちら 前回までは、画面の中における最小の要素として線だけでも印象が変わるよというお話をしてきました。 今回はその線によって構成された要素のシェイプについて書いていきます。 シェイプとは まずシェイプってなんぞやっていうお話です。 英単...


今まではなんかこう、線だオブジェクトだ みたいなホントに絵の話してるのか?みたいな話をしてたんですが、今回からだいぶ絵の話に近づいてきます。


今日は色の三要素の一つである明度について書いていこうと思います。

明度とは

そもそも論、明度ってなんぞやって話なんですが。

色の三要素(明度、彩度、色相)の1つで、色の明るさの度合のことを指します。


この明度。特徴のとして明度の差が大きい部分には人間の目が引き寄せられる(誘目性)という法則を持っています。


黒光沢衣装がエロいとか目を引きやすい理由として、こういった明暗差が衣装のあちこちに散りばめられ、なおかつ性的なニュアンスを持つ部位に目が集まるようになっているのでエロいという印象を持ちやすくなってます。


で、この明度なんですが、色の3要素のうち最も重要度が高いです。


冒頭でも書きましたが、色は明度、彩度、色彩 の3要素で構成されています。

この3要素にはそれぞれ重要度がありまして、下の図のような感じで上にいくほど絵のなかの重要度が増していきます。


明度って超重要です。

絵から明度がなくなると真っ黒か真っ白な絵になってしまい、もはや絵なのか認識すらできないです。


明度の力って結構すごくて、例えば彩度を0にしても絵としては成り立ちます。


逆に色相は弄ってもほとんど影響はなかったりします。

下の図の場合。右の絵がやや暗くなってますが肌の部分は薄暗い肌色みたいな色と認識します。

が、スポイトしてみると実際は灰色だったり、寒色気味の灰色みたいな色をしています。

何故そのように見えるかというと、人間は過去の経験から見たものの色や質感などを想像する生き物なので、肌の色は肌色!みたいな認識をしているからです。


なので、色相をいじったところで絵に影響する力は明度ほどありません。


明度の配分

明度の重要性について語ったうえで、じゃあこの明度をどう使うか?

というと、明度を適切に配分することによって絵の焦点をコントロールすることができます。

真ん中の画像は明度の差がついたことで画面が整理され、中央の人物が見やすくなったのが分かりますでしょうか。


こんな感じで、明度を分けることによってその絵のどこを見て欲しいか?

という部分をコントロールすることができます。


最初の方に貼った絵でいうと、顔周りを暗くしたり、キャラクター自体の明度を背景と差をつけることで衣装以外にもキャラクターに注目を集まるように工夫してます。

とはいえ、前回のシェイプの話でもありましたが、あんまり明度の差がある部分が多すぎると今度は認識しづらくなるのでせいぜい3~5個ぐらいに留めたほうがよいです。

明度の印象

で、この明度 例によって見る人に与える印象が変わります。

右の画像のほうは背景が明るくなったことでコスプレおねーさんの風味が強くなるの分かりますでしょうか

妖しげえっちなお姉さんが描きたいときは画面全体の明度を下げてあげるとそれっぽくなります。

まとめ

・明度は色の3要素のうち最も重要な要素

・明度の差によって視認性、誘目性が高まる

・明度の明るさ、暗さによって見た人の印象が変わる。


自分の絵、なんかゴチャゴチャして見にくいなぁ と思ったら、この明度の話を思い出すと画面が整理できて、見やすい絵が作れるようになるかなと思います。


以上、明度の話でした。


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