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タイトルにある通り、第2回の黒光沢の描き方メモと言うか講座というか、やっていきます。

今回は実際に黒光沢の絵を描く際の手順について紹介していこうと思います。


ちなみに第1回はこちらになります。

そもそも光沢とは…という凄い基礎的というか、物理的な話が中心です。

【描き方】第1回 黒光沢の描き方【全体公開】

黒い光沢の描き方について自分なりの考え方とか描き方を残していこうと思い、書いてみることにしました。 ということで、タイトルにある通り黒光沢について書いて行こうと思います。 ボンデージやラバースーツなど、えっちな衣装には欠かせない黒光沢ですが、描いてみると意外と難しいんですよね 自分もかれこれ2,3年...


今回は前回の内容も踏まえたうえで、実際にキャラクターに描き込みながら解説していきます。


で、今回この講座っぽい記事を書くにあたって、モデルと言うか先生役っぽいキャラが欲しいなぁということでモデルを用意してみました。

うちの子こと黒井輝子先生です。


だいぶ昔にラバーメイドとして描いた子です。この時まだ名前はなかったです。

https://www.pixiv.net/artworks/98831261


今回はこの子をモデルにして早速やっていきましょう


【前書き】


今回は私が普段から使ってるSAI2を使って描いてます。

デフォルトで入ってる筆の設定で書いてるので、SAI使ってる人ならそのまま描けます。クリスタでも多分似たような設定の筆があると思うので探してみてください。


あと、画像にも書いてますが、これは自分流のやり方なのでほかに良い方法あったらぜひ教えてください。


ではでは早速いきましょう


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初っ端から黒光沢の話じゃなくて申し訳ないんですが、まず体はきっちり描いてください。

黒光沢って体のボディラインを強調する描き方なので、素体がイマイチだと仕上がりは極まったイマイチになります。なので、デッサン人形でも写真でも、なに使っても構わないのできっちりと描いてください。


ここが完成度を左右するといっても過言ではないので、ポーズ含めて妥協せず描き込んでください。



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ここから実際に黒光沢の書き込みをするための準備をしていきます。

1で描いた体を自動範囲選択とかで選択した後、乗算レイヤーを作って真っ黒にします。


他の方の講座だとここで

薄いグレーを最初に塗る、影の描き込み→光の描き込み 


と進んでいきますが私の場合は

ベースの色→ハイライト→反射光 と塗っていきます。

こうすることで影を意識せずどこに光が当たるのか?という部分にだけフォーカスして塗り進められるので、考えること少なくて私は楽です。


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2で作った黒塗りされた乗算レイヤーの不透明度を下げて、縁の部分というか、線画部分を上から硬い筆で白く塗ります。


反射光 兼 第2の線画といったところです。

これを入れることで人物のシルエットがはっきりします。


黒光沢、全体的に黒つぶれすることが多く、背景に暗いところがあると人物のシルエットが潰れるのでこういうのを入れます。



で、白い線を入れ終わったら不透明度をもとに戻します。

次の手順からは実際に光沢を描き込んでいきます。


使うのは硬い筆です。画像にも書いてますがSAIなら鉛筆ですね

今回はエナメルっぽく描くので鉛筆にしてますが、ここは素材によって切り替えます。

その辺の素材とかの話はまたどっかでします。


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ハイライトを入れる箇所は下の図でいう①にあたります。

光源から出た光がまっすぐ進んで、物体に反射して自分の目に入るイメージです。


だいたいこのへん…ってぐらいのニュアンスで入れて大丈夫です。



ハイライトを入れるときのコツですが、腕とかの長い部分は長くする。

方や胸の丸い部分は丸いハイライトを入れるとそれっぽく見えます。

シワは、細くて丸い線が入るイメージ

普通の服と違い、素材が硬いので基本的に細い鋭い線が入ることはあんまりないです。


このへんは実際の写真と見比べながら、どういう形のハイライトが入るのか注意を払って入れてください。

あと、おっぱいとか太ももとかの見せたいとこのハイライトはでかくすると、目をひきやすくなります。


ハイライトを入れる際は光源の形も意識すると、よりリアリティが出ます。


長いハイライトなら蛍光灯

十字線みたいなのを入れると窓っぽく

リングを入れると撮影用のリングライトっぽくなります。


絵に写ってない領域まで想像して描くのがポイントです。

光沢を描くときはキャラクターがどんな部屋にいるのか?というのを細部まで想像しながら描くと、それがそのまま作品のリアリティに直結します。


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で、あらかたハイライトを入れ終わったら今度は反射光を入れていきます。

反射光を入れる箇所としては、ざっくりいうと3で描いた白い線の内側に描いていきます。


下の図でいうと②にあたります。

光源から出てくる光が壁とか地面とかに当たって返ってくる色を意識してください。


今回は背景が白いので色はグレーにしていますが、この時に背景の色を意識して色を入れるとリアリティが出ます。

紫を入れるとこんな感じです。いっきに妖しい雰囲気になりましたね


反射光はキャラクターの属性を決めるポイントにもなりうるので、先に背景をある程度固めた状態で描いたほうが描きやすいし、完成度も高くなるかと思います。


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ハイライト、反射光を入れ終わったら光沢のディティールを仕上げていきます。

発光レイヤーを入れて、光沢の周りをぼかすように光らせます。


この時に入れる色はその光源がどんな色を出すのか?を意識して自分は色選びしてます。暖色気味な電球、寒色気味な電球、ロウソクの火、太陽光など光源にも色々あると思いますが、そのへんを意識してます。


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で、ここまで描き込んだら全体を確認します。

髪の毛に入れたハイライトの位置と光沢のハイライトの位置おかしくね…とか

顔にいれた影と光の関係おかしくね…とか

俺が描いた光沢あってんの…?


とかそういうのを調整します。

絵をずーっと見てると、だんだん正しいのか分からなくなってくるのでここでリセットします。


エナメル質感にするんだったらここで完成です。


ラバーっぽい素材の場合、ハイライトや反射光の光が拡散するので全体的にぼかしたブラシをいれてハイライトのフチをぼかします。


で、このときに巻き込まれた影の部分もあるのでここちょっと光り過ぎかも…みたいな箇所に黒で影を入れると引き締まります。


ということで完成です。


今回は実際に黒光沢を描く際の手順を紹介しました。

だいたいこれで光沢の話は8割、9割ぐらいです。


残りの1割は素材の話とか、反射光の色ってなんでこの色に決まるのかとか、赤ボンデージとかどうやって描くのとか細かい話です。どっかのタイミングで書き残します。


以上、第2回 黒光沢の描き方講座でした。

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