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こんばんは、白金犬です。

久しぶりの投稿となってしまいました(;´∀`)


今回は現在進行中のリクエスト作品の冒頭Hシーンの一部先行公開です。

本シリーズはこれまで王選候補者のヒロイン達がメインでしたが、今回はテレシア回となります。竿役もゴッデスから変わっています(竿役のネーミングセンスのクオリティは、我ながら安定していると思います( ´∀`)bグッ!)


本編公開は今月中となります。

お楽しみにお待ち下さい。



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 そしてその夜――


「ぶひっ、ぶひひひひ♪ いよいよ結婚初夜だねぇ、テレシアたん」


「……」


 キングサイズのベッドの上、下着姿のヲタッキーと同じワンピースタイプの下着姿のテレシアが手を握り合って座っていた。テレシアの下着の色は、その髪色と同じ赤。


 べたべたと手を触ってくるヲタッキーに、テレシアはあからさまに不快感を顔に出していた。


(貞操は仕方ないわ。あきらめるしかない……)


 条件を提示してきた時から、ヲタッキーの下劣な目的など見え据いている。こんな男と肌を重ねることなど死んだ方がマシなくらいな想いだったが、ヴィルヘルムと結ばれるためには仕方ないことだ。


 幸いにも純潔は既に彼にささげている。それならば犬に噛まれたものと割り切って、今この時間だけを耐えるしかない。


「ぶひひひひ。それじゃ、そろそろ始めようかぁ♡ ねぇ、テレシアたん?」


「はい……」


 重く沈んだ声でテレシアが答えると、ヲタッキーは握っていたテレシアの手を引いて自分の股間を触らせる。


「っ!」


 その硬さ、そして熱気と湿り気を手に感じて、テレシアはびくっと体を震わせる。


(き、気持ち悪いっ! こんなに大きくてびくびくしてるっ……や、やだ……!)


 思わず涙が漏れ出るくらい、その雄の象徴の感覚に恐怖を感じる。しかし今更後戻りは出来なかった。


「ほっ、ほおおっ。夢にまで見たテレシアたんのおてて……ほおぉぉ~……ねえ、もっと触って? 愛する旦那様のオチンポ、おててで良い子いい子してぇ?」


「……はい」


 吐き気を催すほどの気持ち悪い言動に、テレシアの顔色が悪くなる。しかしテレシアは事務的に手を動かし、下着の上から膨らんでいる股間を撫でるようにする。 


「おほおおおおっ! 柔らかぁ……テレシアたんの手、柔らかぁい♪」


 テレシアの手の感触を股間で受け止めたヲタッキーは、嬉しそうに身体をびくびくとさせる。そんないちいち気持ち悪いヲタッキーの反応に、テレシアは身を縮こませる。


(速く終わって……っ!)


 不快と恐怖だけが高まっていく中、テレシアはただただこの行為を速く終わらせたい一心で手の動きを速くしていく。びくっびくっとヲタッキーはそのたびに喜びの声を漏らしながら、テレシアの中でどんどん熱さと湿り気が増していく。


「ぶひひひひ~。ボクもテレシアたんを気持ちよくしてあげるぅ♡」


「っ! い、いやっ!」


 濁った笑みを浮かべながらテレシアの胸へ手を伸ばすヲタッキー。その手を、テレシアは反射的に払いのけてしまう。


「あ……」


 手を払われたヲタッキーは、あからさまに怒りの表情をテレシアに向けていた。頭で考えるよりも先に身体が動いてしまったとはいえ、テレシアはさーっと顔を青くする。


「どういうこと? ボク達、夫婦だよね? 夫婦ならチンポ触ったりおっぱいもみもみしながら、イチャイチャチュッチュするの当然だよね? 嫌ってなに? どういうこと? ボク達は夫婦じゃないってこと?」


「あっ、あの……その……」


 暗い表情で早口で捲し立てるヲタッキーに、テレシアは慄きながら何も言えないでいる。とんでもないことをしでかしてしまった――そんな強烈な後悔が湧き上がってくる。


「約束を……取引を無しにするっていうなら、キミもキミの家も……トリアスのクソ野郎がどうなってもいいんだね?」


「っ!」


 賢人会の頂点に君臨するなら、ヲタッキーは本当にソレをやる。テレシアやヴィルヘルムだけではなく、その一家まで全て巻き添えにして死よりも悲惨な目に合わせるだろう。それをやるだけの歪んだ心を実権も有しているのだ。


「ご、ご……ごめんなさい……”あなた”。どうぞ、触って……」


 テレシアは震える声で、嫌で嫌で仕方ないのを歯を食いしばって耐えながら、ヲタッキーのことを夫として呼ぶ。そしてヲタッキーが触ろうとしていた乳房を自ら差し出すように胸を突き出す。


「んひょおおおおっ♪ やっぱりそうでなきゃ、テレシアた~ん♡」


 そんなテレシアの媚びた態度に機嫌が一転し、ヲタッキーは遠慮することなく差し出された胸の膨らみを欲望のままに揉みしだき始める。


「んっ、んんんっ……!」


「テレシアたんも、ボクのチンポもっと触ってぇ♡ 一緒に気持ちよくイチャイチャしようよぉ♡ 愛し合う夫婦なんだから♪」


 羞恥と不快感で身体を硬直させるテレシアだったが、ヲタッキーに促されると触れたままだった手を再び動かし始める。


(わ、私……一体何を……)


 見るからに醜く生理的に受け付けられない、ついでに外見だけではなく内面も最低の肥満男の性器を触りながら、自分も胸を揉まれている。一見すると本当に恋人同士のようだ。


 どうしてこの男とこんなことになっているのだろう?


 愛する人――ヴィルヘルムと結婚するため? 兵役除名のため?


 それとこの行為の何の関係があるというのか。そのために、なぜこの男と疑似結婚生活など送らないといけない?


 いくら賢人会だろうが、権力者だろうが、どうしてこんなめちゃくちゃで有り得ない取引を応じているのだろうか。


「っあ……そ、そこは……っ!」


 頭の中で思考を巡らせていたテレシアだったが、下着の上から乳房の先端部を指でカリカリとひっかくように刺激されると、その巡っていた思考が瞬時に乱される。


「んひひ♪ 乳首、乳首♡ 硬くな~れ、大きくな~れ♪」


「んっ、んんんっ……!」


 気持ち悪い掛け声と共に、太い指で先端部を撫でるように触れてくる。太い指は意外にも繊細に動き、乳輪をなぞりながら焦らすように刺激してくる。


 くすぐったいようななんともいえない感覚が、縮こまっているテレシアの体を弛緩させていく。


(なにこれっ……変な感じ……私、今何を考えて……?)


 不意に与えられた繊細な感覚に、テレシアの頭の中の温度が上がっていく。ヲタッキーの指の動きに合わせて、甘い息を漏らしながらかすかに体を震わせる。


「んふふ♪ ほらぁ、テレシアたん。手の動きが止まってるよぉ。ボクのチンポ、気持ちよくしてぇ♡」


(そうだ。今はとにかく、この男の条件をクリアしないと。そうしないと、ヴィルヘルムとの結婚が許されない……っ!)


 それまで考えていたことが流されていき、ヲタッキーとの行為に意識を戻すテレシア。


 自分が乳房の敏感な部分へ集中的に刺激を受けていると、彼女の手も自然と股間のふくらみの部分の先端を意識して撫でまわすようにする。


「おっほ♪ 少しずつノッてきたねぇ、テレシアたん」


「そ、そんなこと――」


 そこまで言って言葉を飲み込む。


 ここで意地になって反抗するよりも、今はへりくだって言う通りになっている方が得だ。反吐が出るのを必死に耐えながら、テレシアは言う。


「え、ええ。あなた……んっ」


 テレシアが肯定すると、ヲタッキーの指は下着の上からぎゅっと先端部をつまんでくる。テレシアは大きく身体を揺らして反応する。


「んん~、いいねぇテレシアたん。可愛いよ……ふ~っ……」


「!! っっっ♡」


 いきなり耳元に息を吹きかけられて愛の言葉をねっとりと囁かれると、テレシアは目を白黒としながら頭の中がはじけるような感覚を覚えた。身体がそれに連動し、痙攣するようにびくびくと震える。


(な、なに今の? 何が、どうして……?)


 言葉では形容しがたい不思議でいて、そして強烈な感覚。それに驚いているテレシアの手を、ヲタッキーは再びとると、下着の中に潜り込ませる。


「っひ?」


 不意に直接触れる雄の肉棒。それも愛するものとは違う、嫌悪でしかないもののそれは、既に先走りでねっとりと濡れており、手には収まりきらないくらい大きく硬く勃起している。その灼熱の感覚に、テレシアは小さい悲鳴をこぼす。


「そろそろ直接シコシコしてよぉ♡ もっと愛し合お♡ ラブラブチュッチュしよ♡」


(き、気持ち悪いっ……!)


 最早発する言葉の1つ1つが気持ち悪いものでしかない。テレシアは全身に鳥肌を立たせるが、抵抗することも出来ない。ギュッと目を瞑りながら、ひたすらこの苦痛の時を速く終わらせられるよう願うだけだった。


 そうしてぎこちない動きでヲタッキーの肉棒を手でこすり始める。するとヲタッキーがテレシアのワンピースタイプの下着の裾をがばっとまくり上げる。


「……っ!」


 ショーツは履いているが、ブラはつけていない。ポロンと形の良い乳房がこぼれ出ると、ヲタッキーは嬉しそうに、その露出した乳房をもみほぐす。


「ああぁぁ~、テレシアたんの生乳っ! 柔らけぇっ……おほぉぉっ、チンポ滾っちゃうなぁぁ♡ テレシアたん好きだよぉ♪」


「っ!? な、なに? また……」


 またヲタッキーが「好き」とテレシアに聞かせると、テレシアの下腹部の辺りがドクンと疼く。何か熱い塊がお腹の中で蠢いているかのような感覚だった。 


「はぁっ……んっ……んあっ……あっ……」


「好き好き好き好き~♪ テレシアたん、マジ愛してるよぉ♡ ボク達ラブラブ新婚カップルだね♡ だいしゅきぃぃぃ♡」


 だらしない表情で笑いながらヲタッキーがテレシアの乳房を弄り回す。段々と激しく、その形が変わるくらいに揉みしだき、乳首を指の間に挟んだり、指で弾くなどして、様々な刺激を与えていく。


「んっ……くぁ……はぁ、はぁ……」


 ヲタッキーの手から伝わる感覚が甘い疼きとなってテレシアの中へ広がっていく。それが明確な快感とテレシアが認識するまで、そう時間はかからなかった。そうして無理やり雌の本能を刺激されたテレシアは、無意識のうちに身体を摺り寄せて、肉棒を下着の中から引きずりだすようにする。するとぎこちなく消極的だった手つきが、自然な動きで上下して肉棒を擦っていく。


「うおっ……きたきたきたぁ♡ テレシアたんの愛情たっぷり手コキっ……♪ ふおおおおおっ……ちゅ、チューしよテレシアたんっ♡ ちゅー……」


「い、いやっ!」


 テレシアの手に悦びの息を漏らすヲタッキーは調子にのって、唇を尖らせて醜悪な顔をテレシアに近づけていく。


 ヲタッキーに逆らうことは得策ではない――そう自分に言い聞かせているテレシアでも、さすがにその行為だけは受け入れられなかった。言ってしまった後にしまったと思っても、それでも口づけという聖なる行為だけは、ヴィルヘルム以外の男とするなんて、絶対に許せない。


「お、お願いします……キ、キスだけは……他のことなら何でも……」


「……」


 もはや肉体関係を結ぶことは避けられないだろう。それでも、それが何の意味があるかは定かではないが、それだけでもテレシアにとって唇を触れ合わせるという行為だけは愛する男以外には許せない行為だった。それすらも受け入れてしまえば、もう二度とヴィルヘルムのことを愛せなくなる、愛する資格が無くなるような気がして。


 身体を震わせながら謝るテレシアに、ヲタッキーは先ほどと同じ冷たい表情を浮かべてただ黙っている。つまらなそうに、じっとテレシアを見つめていた。


(うっ……くっ……)


 胸を締め付けるような沈黙の雰囲気の中、不快を催す自分の心を必死に制御すると、テレシアは握っていた肉棒を勢いよく扱き始める。


「んほおおおおおおおっ!?」


 不意に肉棒に刺激を与えられて、ヲタッキーはのけ反りながら気持ち悪い喘ぎ声を漏らす。


「ほ、ほら……あなた。私の胸をもっと可愛がって下さい」


 無理に笑みを浮かべながら、ヲタッキーの手を取って自分の乳房を揉ませる。


(いくら取引のためとはいえ……屈辱だわ……)


 それでも絶対に穢されたくない唇を守るため、テレシアは必死に慣れない演技を続ける。ヲタッキーの興味を口づけから逸らすため、懸命に思ってもいないことを口にする。


本編に続く…

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