桜散って、また咲いて 後編(間桐桜/Fate) (Pixiv Fanbox)
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前編
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2
灯りを落とした寝室に肉同士のぶつかる小気味よい音が響く。
「んぁっ……いいです、それ……んっ、あっ、んうぅっ……」
「んっ、ああっ、はぁっ……どうっ、気持ちいい……?」
「はい、とっても……」
ベッドの上では間桐桜が婚約者の男に抱かれている最中だった。男はピストンのペースを上げ、愛液でぐちょ濡れになった膣内を激しく掻き回していく。
「ひゃうん、んはぁっ、あ、あああ、これぇ……んんうううっ……」
「くはっ、桜、俺も、イキそうだ……」
射精に向けて一段と早くなる腰使い。それに合わせて膣壁を締めあげると男のものがさらに大きくなるのを感じた。この女も俺で感じている。女体の反応に気を良くした婚約者はそう判断したに違いない。
だから彼は「俺も」と言った。
だが実際はどうだろう。
「ほら、さくら、もう我慢しないで、イッていいんだぞ」
「あっ、あうぅっ……ま、待ってください……そんな、いきなり激しくしたら私……あんっ、ふあぁっ……」
口では婚約者で感じているふりを装うが、内心では物足りないと感じていた。
(このおちんちんでは足りない、先輩の硬いおちんちん、膣奥まで届いてぐりぐりされたら簡単にイカされてしまうおちんちんじゃないと、わたし……)
そんな女の内心を知ってか知らずか男はフィニッシュに向かって腰を叩きつけ続ける。激しい動きにベッドのスプリングが悲鳴を上げる。
「ああああッ……! すごっ、これすごいです……!」
婚約者のヒートアップ具合に合わせて演技してあげる。ちゃんと下半身の筋肉を使って膣内も締め、うねらせてあげた。
桜の婚約者はいい人だが奥手で女性経験は少ない。セックス知識の大半が成人向け漫画に偏っている。そのため、こんな反応をするのは女が本気で感じているときと信じ切っている。
婚約者が冷め切った心で膣道を締めたり緩めたりしているとは、露ほども疑わない。
「いいよ、桜、このまま中で、いいな?」
「……はい、どうぞ、全部ください」
中に出されるのは初めてではない。もう結婚するのだからと最近は生でしたがる。桜も子供がデキれば士郎のことを忘れるきっかけになるかと思い引き受けてきたが、いまは先輩と比べて半分も出せない射精力でも子供が作れるんだとついつい比べてしまう。
「ああ、イク、イクぞ、うう、出る!」
快感に任せて子種を放つ男。一人だけ盛り上がって勝手に射精する。身勝手な吐精。
(先輩のセックスはこうじゃなかった。ちゃんと女の人のことも気持ち良くして、一緒にイこうとしてくれました)
衛宮邸での許されざる不貞行為から一週間。姉の誘いに乗って士郎とイギリスに行くか、それとも日本に残って婚約者と順当に結婚するか、いまだに桜は決めかねていた。
婚約者に大きな不満はない。優しく思いやりがあり責任感がある立派な人だ。ただ、男としての魅力があるかというと……。
この人と絶対、一生一緒にいたい、この人とならなにがあっても耐えていけると感じるほどの愛情は抱いてなかった。だけど結婚なんてそんなものかもしれない。プロポーズされてから結婚に関して桜なりに調べた中で、夫婦性活を長続きさせる秘訣は一時の激しい恋愛感情より、一緒にいて苦にならないことや楽だと感じることだと書いてる文献がいくつかあった。
それで言うなら、この人はまさにそれに当てはまった。桜にとって彼は恋愛対象ではなく、一緒にいることが苦にならず気疲れしない相手だったのだ。だからプロポーズも受けた。
しかし、いざ士郎と再会したら、そんな小賢しい理屈で結婚することに疑問を持ってしまった。
自分を連れて帰るため迎えに来たという最愛の人を前にして、桜の心に迷いが生じた。本当に自分はこの人と一生暮らしていくんだろうか。先輩と一緒に行かなくて今度こそ人生に後悔ばかり残さないだろうか。
考えても悩みが深まるばかりで決められない桜は身体に聞いてみることにした。改めて婚約者とセックスしてみて、これから先ずっと彼のモノでいいのか確かめてみることにしたのだ。結果、全然ダメだった。士郎のモノとは雲泥の差。やはり先輩は凄いと再確認しただけだった。
「ううっ、くっ……ううっ、うぅっ……桜の膣内、気持ちいいっ……くっ、んううっ……! あぁっ、ふっ、ううっ……!」
婚約者が射精に向けて一心不乱に腰を振れば振るほど桜の気持ちは冷たくなっていった。感じているふりのバリエーションも尽きてきたし、そろそろ終わらせようとタイミングを計る。そして彼が達しそうになった瞬間を狙って膣を思いきり締めつけた。
「ぐぅっ!? あ、ああっ、だめ、だめだ、そんなに強くしたらすぐ出るっ! ダメだって!」
予想通どおり男が情けない声で訴える。その切羽詰まった様子にも心が動かない。桜は無感動に膣を操作した。
そして――。
「あっ、あぐっ、ああ、あああああぁ~~ッッ!」
情けなく喘ぐ男を冷めた目で見ながら、子宮口に押しつけられた鈴口から勢いよく放たれた精液を受け止める。熱い奔流を受け止めながら、もうこの人のために無駄な演技をする必要はないんだと感じた。
3
一週間ぶりに訪れる衛宮邸は静かだった。まだ午前中とは言え、とっくに太陽は高く上がっている。早朝よりも正午に近い時間である。まだ寝てるということはないと思うのだが。
桜は持ってきた合鍵を取り出す。かつて士郎に渡された合鍵。彼らがイギリスに渡り、世界中を旅する生活になってからは、この鍵で衛宮邸に入り掃除をしてきた。思い出いっぱいの家を保つことが彼らとの絆だった。
鍵を開けて中に入ると人の気配がないことに気づく。もしかして留守なのだろうか? そんなことはないはずだ。だって玄関には靴がある。まだ寝ているのだろうか。
「先輩? 姉さん?」
ずいぶん寝坊しているものだと訝りながら上がる。廊下を奥へ進むと、ある部屋から人の声が漏れていることに気づいた。
そこは士郎の部屋だ。
なにか胸騒ぎを感じた桜は足音を殺して部屋に近づく。扉の前で止まり、聞き耳を立てる。すると中から女のあられもない声が聞こえてきた。
「シェロ♡ シェロ♡ 今日も素敵ですわ。こんなに逞しく硬くなって……」
聞こえてくるのは間違いなくルヴィアの声だ。一週間前は姉妹の話し合いだから凛に任せると言ってあまり前に出てこなかったが、同性の目から見ても並外れた美女だった。見事な金髪を縦ロールにし、青いドレスに身を包む様は物語のお姫様のよう。
聞けば本当に実家はフィンランドの名家らしい。
士郎の傍には凛とセイバーだけでなく、こんな女性も侍っているのかと驚かされた。
そんなルヴィアが今は艶めかしい声を上げている。
「……ああっ……そこっ……もっと……んっ、んっ……ああっ……!」
それは明らかに嬌声だった。彼女の声が鼓膜を震わせるたびに心臓が早鐘を打つように鼓動する。薄く開いた扉の隙間からそっと室内の様子を窺うと信じられない光景が目に入った。裸になった二人の男女が激しく絡み合っている。
士郎がルヴィアを背後から抱きしめ、背面側位で犯していた。右足を大きく開かせ、結合部を丸見えにした二人は、お互いの性器を貪るように激しく交わっている。
士郎は左手でルヴィアの胸を揉みながら右手でクリトリスを弄っていた。膣のみならず敏感な陰核まで同時に刺激され、ルヴィアはあられもなく喘いでいるようだ。お嬢様然とした美貌がよだれを垂らしながら淫らに悶える。
それがどれほど気持ちいいか分かる。分かってしまう。桜も一週間前に身をもって体験したから。
「あああっ、いいっ、いいですわっ、あっ、あっ、あああっ……♡」
「くぅっ、いいぞ、ルヴィア……」
お互いに感じ入っている二人を見て胸が苦しくなる。今すぐ乗り込んでいくことも逃げ出すこともできず、桜は物陰に隠れたままフリーズする。金縛りにあったみたいに一歩も動けないでいた。
それでいて身体が火照り始め、あそこが濡れてくるのを感じた。
(先輩……)
愛する男の逞しいペニスで貫かれて恍惚としている他の女を見て、自分もあんな風になりたいと願ってしまう。
「くはっ……はあっ、ああ……んああっ、あんっ」
「ここの浅いところを擦られるのが好きだよな。どうだ?」
「そ、そうですわ。そこをカリで引っ掻かれるのがたまりませんの」
自分の知らないところで何度も身体を重ねてきたのだろう。士郎はルヴィアの弱点を知り尽くしているようだった。膣内の弱い部分を的確に責められて快感に打ち震えるルヴィアは美しかった。同じ女性でありながら見惚れてしまうほどに。そんな彼女の表情を見ているだけで身体の芯から熱くなり、下腹部の奥が疼き出す。
(せんぱい……私も……)
早くあの場所に連れていってほしい。熱く滾った肉棒で奥まで貫いてほしい。
「イキますわ。もっ、もう――」
「俺も限界だ。このまま中に出すぞ」
ピストン運動を早める士郎。ラストスパートに入ったことを悟り、ルヴィアは期待を込めて腰をくねらせた。肉襞が剛直を締めつける。それを振り払いながら男根が抽送される。膣壁を擦り上げ子宮口を突き上げる。
「ああっ、イクッ、イクッ、イクッ、イッてしまいますわぁっ!」
全身を痙攣させながらルヴィアは絶頂を迎えた。膣ヒダが一斉に収縮して士郎のモノを強く締め上げる。その甘美な感覚に耐え切れず士郎もまた射精した。
どくん、どくんっ、びゅくっ――!
大量の精液が注がれていく。二人は身を擦り合わせ、震わせ、お互いの熱を感じ取りながらしばらくジッとしていた。
ルヴィアから離れた士郎に今度はセイバーが近寄る。仰向けで寝る彼の腰に逆向きで跨がると背面騎乗位で自ら挿入した。
士郎の剛直は一発射精した程度では欠片も萎えない。華奢な彼女は膣洞も狭いのだろう。みちみちと肉や骨格が悲鳴を上げながら、それでも懸命に腰を上下させ奉仕する。
「シロウ……愛しています……」
頬を赤く染めたセイバーは潤んだ瞳で想いを告げた。
「ああ、俺もだよ」
答える士郎の顔にも笑みが浮かぶ。彼もまた心から彼女を想っていることが伝わってくる。
二人の間に流れる甘い空気に対して下半身はケダモノの動きを繰り返す。背面騎乗位で挿入したセイバーは、とろとろの膣穴で肉棒を咥え込むと上下の運動だけではなく、根本まで呑み込んだまま尻を回したり、前後に揺すぶってみたりする。
まるで獣のような激しい腰使いで彼を求めていた。
愛液にまみれた蜜壺からは白濁液が溢れ出し、いやらしい水音を立てている。
「シロウ♡ シロウ♡ 好きです♡ 愛してます♡」
狂ったように愛の言葉を繰り返しながら、セイバーは愛しい人の上で踊る。膣内を抉られるたび意識が飛びそうになるほどの快感が走っているのだろう。時折「ひぐっ♡ ひぐぅ♡」と息が詰まった声も出す。
その感覚に桜も覚えがあった。大きすぎるおちんちんが入ってきて肉筒だけでなく喉まで反射的に締まる。するとピストンの最中に呼吸が苦しくなってしまうのだ。
「ふあぁっ! ああんっ! 気持ちイイですっ! シロウのペニスが凄くて、もう――――っ!」
後ろから突かれながらセイバーは士郎を肩越しに見つめる。情欲に溺れた雌の顔。もはや理性など残っていない。あるのは本能だけ。目の前にいる雄の子種汁を注いでもらいたいという欲求一点のみ。
セイバーが身体を前に倒し、前傾姿勢で蒲団に手をつく。まるで誰かに謝罪してるかのような体勢で腰振りを加速させる。その動きに合わせて士郎も下からピストンする。
騎士王の細い腰を掴みGスポットやポルチオ目がけ、何度も亀頭を突き上げた。
「あひっ!? あひいぃっ!」
ピストンされて軽く達してしまったのか、セイバーの表情が白目をむく寸前まで崩れる。
「あ゛あ゛あ゛あ゛~~~っっ♡♡♡」
普段の凛々しい姿とは似ても似つかない淫蕩ぶりである。
彼女の尻を両手で鷲掴みにすると、士郎は性玩具でも使うように乱暴に上下させた。
ズチュッ、ブチュッ、グチュンッ――!
「おほぉぉっ♡ おおぉおっ♡ イクッ♡ イグゥウウッ♡ イックぅうううううッッ!」
背筋を反らせ、天を仰ぎ見ながらエクスタシーを迎えたセイバーは、ビクビクと全身を震わせた。その震えに合わせるように膣穴が窄まり、子種を搾り取ろうとするかのように締めつけている。
その強烈な刺激に耐えることができず士郎は吐精した。
「んおおおっ♡♡♡ おほおおぉぉっ♡♡♡ 熱いっ♡♡ 熱いぃぃっ♡♡♡」
子宮口に浴びせかけられた灼熱の粘液によって再度アクメを迎えるセイバー。背中を仰け反らせたまま硬直し、舌を突き出しながら悶絶する。
やがて力を失ったセイバーは、ふらりと士郎の胸の上に倒れ込んだ。
あらかじめ予期していた士郎は状態を起こし、細身の美女を抱き留めると優しく蒲団の上に降ろしてやる。
「やっぱり身体の相性はセイバーが一番なのかしら。お互い気持ちよさそうにしちゃって」
やや尖った声音で凛が言う。ほんの少しの嫉妬心が感じられた。やはり愛人を持つことは認めていても、自分より夫とセックスの相性がいい女が他にいるのは癪なのだろうか。
「いくらセイバーとの行為が気持ち良くても正妻は私。そこは間違えないでね」
「分かってるよ」
愛妻の可愛らしいヤキモチに士郎が苦笑する。
そんな二人のやり取りに桜は胸を痛めた。
そこにあったのは絆だった。長い時間を連れ添い、育んできた夫婦の絆。自分には持ち得なかったもの。
あんなふうになりたいと思った。愛する人と結ばれて幸せになるのは、なんて素晴らしいことだ。私もこの輪に加わりたい。先輩とあんな風に見つめ合ったり、通じ合ってる空気を出したりしたい。
「いつもの頼むわね」
凛が言う『いつもの』は種付けプレスだった。
両脚を大きく開き、物欲しげにヒクつく淫唇を自らくぱぁする凛に覆い被さると、士郎は真下に叩きつけるような角度で挿入する。
「ああああ! ひぎっん! あえぐっ! あぐっ! あががっ! んおおおおおお゛っ!?」
衝撃のあまり濁った声で叫ぶ凛だが、その表情には悦びの色しかない。待ち望んでいた展開に蕩けていた。長大な肉の槍で貫かれた瞬間、彼女の股間から潮が噴き上がる。挿入されただけでイッたのだ。しかしそれで終わりではない。
休む間もなく連続突きが始まる。
「あ、ああっ……んぎっ♡ ひっ……うっぐ……う、うぎぃ……おっ…おっ……ひっ♡ ああ……っ……あ、あぐぐっ……んお゛っ♡」
小気味よいリズムに乗って腰が打ちつけられる。太い男根が抜き差しされると一緒に白く濁った本気汁も掻き出された。身体を二つ折りにしてピストンされているため息苦しい喘ぎだが、顔に苦痛の色は微塵もなく快感しか浮かべていない。
「はひぃ♡ うっうゔっ……いっイ、イく……イ、ぐぅっ♡ イッグぅゔぅっ♡」
種付けプレスという名称を知らない桜でも、二人の体位が10対0で男性側優位なものであることは分かる。女性側は身動きできない体勢で蒲団に押しつけられ、自分の意思ではなにもできないまま男のピストンを受けるしかない。まさに女体を貪るための体位だった。
それが分かっていながら姉は率先して種付けプレスを選んだ。桜は知っている。優雅な佇まいと余裕の笑みの裏に遠坂凛が激しい負けん気を隠していることを。誰かの風下に立つことは良しとしない人物なのだ。
だのに今の凛といったらなんだ。男に組み伏せられ、抑え込まれ、己の無力を刻まれる体位で犯されながら恍惚の表情を浮かべている。
負けることが嬉しいのだ。幸せでたまらないのだ。愛する男が相手なら。
「おっ♡ おっ♡ ぉお゛っ♡ んぉっ♡ ふっ、ふーっ♡ ふーっ♡ ふはぁぁぁ♡ お゛っお゛っ♡ お゛お゛お゛ぉ゛♡ お゛ほっ♡ ひぎっ♡ あ゛ぎぃ゛♡ しゅごっ♡♡」
姉の無様な喘ぎ声を聞きながら、桜は己の秘裂に指を這わせていた。すでにぐっしょりと濡れた下着の上から割れ目をなぞる。それだけでカクンっと膝から力が抜けた。
指が止まらない。ショーツの中に手を入れて直接触れる。指を二本使って膣穴を掻き回す。
「はぁ、はぁっ、せんぱぁい……」
姉夫婦のセックスを見ながら物陰で自慰。本当に無様でみじめなのは誰だ。わたしじゃないか。ごめんなさい、ごめんなさいと心の中で謝りつつ、姉が犯されている姿をおかずに桜の手は加速していく。
「あっ♡ あぁんっ♡ せんぱい……せんぱい……せんぱい……せんぱい……せんぱい……」
うわごとのように繰り返す桜の声は切なげで甘い響きに満ちていた。指の動きも激しくなる。
指を激しく出し入れすると淫らな水音が廊下に響く。己の股ぐらが奏でる淫水音に興奮して息遣いが荒くなっていった。クリトリスを親指の腹で押し潰す。快感が脳髄を焼く。
「あひっ♡ ひっ♡ いいっ♡」
だらしなく開いた口からよだれを垂らしながら喘ぐ。もう我慢できない。今すぐイキたい。
桜と足並みを揃えるように部屋の中では凛も限界を訴えていた。
「はっ、あっ♡ いぐ、いぐ……あっ♡ おまんこ、いっぢゃうっ♡ いっぐぅ♡ あっ、あ゛――――ッ!」
ビクンッと大きく身体を震わせたかと思うと、次の瞬間には全身を弛緩させて布団の上に倒れ込む。完全に脱力して人形のような有様。
無力化した妻の膣内に士郎は精を注ぎ込んだ。
「――あっ♡ あっ♡ あぅんっ♡ くふっ♡ あ゛~っ♡ ん゛っ♡ ひっ♡ おっ♡ ほぉっ♡」
姉の痴態を覗き見ながら桜も自慰で絶頂を迎えた。愛液まみれになった手でスカートの裾を握りしめる。内腿を擦り合わせるようにして小刻みに痙攣した。
「……桜、いるんだろ」
余韻に浸っていると部屋の中から声がした。
「せんぱい……」
あれだけ派手に喘ぎながら自慰に熱中していたのだ。気づかれても不思議ではなかった。
「こっちに入って来るんだ」
士郎の声に従い、おずおずと部屋に入る。彼は蒲団の上で胡座をかいていた。その横には裸の凛がいる。乱れた髪を手ぐしで梳いてもらいながら心地よさそうに目を閉じていた。
「自分から来たっていうことは決心がついたんだろ」
「はい」
桜はうなずいた。これから自分がしようとしていることの意味を理解していた。それでもなお実行すると決めたのだ。
決して褒められたものではないだろう。人として間違っているかもしれない。倫理にも反している。しかしそんなことは関係ない。だって自分はこうすると決めてしまったのだから。
「私は先輩が好きです」
「うん」
「だから、わたしをもらってください」
「わかった。全部もらうよ。桜の人生全部」
「先輩……うれしいです……」
感激した桜は自らスカートの中に手を入れる。ショーツを脱ぐと自分から士郎の肉棒に跨がろうとした。
「駄目よ桜」
だがその直前で凛が止める。
「あなた、そんなもの付けたまま士郎の愛人になるつもりなの」
凛が指摘したのは桜の左手で輝く指輪だった。本当に士郎のものになるなら全部捨てて退路を断てと彼女は言う。
「そう、ですね」
桜はなんの躊躇いもなく指輪を外すと、ナカ出し精液が溢れてる凛の押し込んだ。
「ちょっ♡ さくらぁ♡」
イッたばかりで敏感な粘膜に異物を詰められ喘ぐ凛。口うるさい姉の上下の口を同時に封じて桜は中断していた行為を再開する。
腰を落とすと、くちりと音がして対面座位で彼のモノが入って来る。
うねる膣肉を掻き分けて入ってくるペニスの存在感に、桜は息を詰まらせつつ、ゆっくり腰を下ろしていった。
「んんっ! ふっ、ふぅうう!」
婚約者だった男とは比べるべくもない巨大な塊を身体の内側に感じる。熱く脈打つ剛直が子宮口まで達していた。
「はっ、はぁ、はぁ……入り、ました……先輩の、おちんちん……んんっ♡ やっぱり、すごい……大きすぎます……♡」
お腹を撫でさすりながらうっとりと呟く。この圧迫感こそが愛する人のものである証だ。他の男にはない圧倒的な熱量がある。この熱さを子宮口で感じられるだけでも幸せだった。
「動いてもいいですか?」
「ああ」
許可を得たので腰を持ち上げていく。ずるりという感触とともに亀頭が抜ける寸前まで持ち上げると一気に腰を落とした。ズチュンッと音を立てて根元近くまで埋まる。それを何度も繰り返した。
「ああっ♡ あぐっ♡ あひぃっ♡」
最初はゆっくりと、徐々に速度を上げていく。我慢や遠慮などできない。この逞しい肉棒を根本から先端まで味わい尽くし、蜜壺を掻き回されたい。私は先輩のおちんちんに敗北したいのだ。そんな想いを込めて腰を振り続ける。
「あんっ♡ あうっ♡ あくっ♡ あ゛っ♡ あ゛ぁっ♡」
結合部から溢れた飛沫がシーツの上に染みを作った。ずちゅずちゅと粘っこい水音がするたびに意識が飛びそうになる。それは甘美な忘我の境地。もっと欲しい。もっともっと気持ちよくなりたい。そんな欲望に支配されてひたすら腰を振り続けた。
「せんぱい……せんぱい……!」
「士郎って呼んでみてくれないか。もう桜は俺の愛人おんななんだろ」
「しろ、う……さん」
名前を口にした瞬間、なにかが変わった気がした。
今までとは違う新しい世界が始まったような、不思議な感覚があった。
ここから私の人生が始まるのだと桜は確信した。
「しろうさん♡ しろうさん♡ 好き♡ 大好きです♡♡♡」
狂ったように叫びながら腰を持ち上げ、落とす。引き抜くときにはカリ首に膣ヒダを刮げ落とされる気持ちよさが、挿れるときには隘路を押し広げられ子宮を持ち上げられる気持ちよさがある。
「こし、うごかしゅとぎもぢ、いいっ! ひゃぅッ! はァ! ん、んう……お、おちんちん……気持ち良すぎますぅぅ♡」
桜は夢中になって腰を振り、亀頭をぐいぐい膣壁に押しつける。婚約者のペニスではどんなに頑張っても届かなかった場所まで士郎の肉棒は易々と入り込んでくる。それが嬉しくなって奥へ、奥へと誘い込む。
「んぎっ! ぎもぢぃ! ぎぼぢぃ! おまんごぎぼぢぃ!」
もはや自分がなにを言っているのかも分からない。ただ快感だけを追い求めて一心不乱に身体をくねらせるだけだ。
「ここだろ? 桜の気持ちいいところは。ここされるのが好きなんだよな」
「ひにゃぁあああ! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!! しょこっ、そこぉおおお゛お゛!!」
最奥部近くの粒々をぐり、ごりゅっと亀頭でわからせられると、脳髄が快楽に浸って理性が後退する。士郎のサイズを持ってして初めて自覚した性感帯。そこ目がけて桜は自分で腰の位置を調節し、何度もそこばかり刺激する。これまで過ごした無駄な時間を取り戻すかのように。
「桜はそこが好きなんだな」
そう言うと今度は士郎が下から突き上げてくる。どぢゅんっ、ぶぢゅんっと音を立てながら杭打ちピストンが開始される。
「ここ、気持ちいいから……ここで、たくさん、したいんです……先輩のおちんちんじゃないと届かないところ、あの人との違いが明確に分かるところで……」
「そっか、じゃあいっぱいしよう」
士郎は腰の動きを変え、桜が誘い込んだポイントばかり小刻みに擦り上げる。
「はいっ……します……先輩とセックス、します……あっ♡ ああんっ♡ そ、そうです……せんぱいの、おっきいのでぇ……わたしのおまんこ、ぐちゃぐちゃにしてください……あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」
ペニスが突き入れられるたびに、下半身が重怠くなっていく。快楽物質が子宮を中心に溜まり下半身が痺れた。膣奥から分泌された愛液は膣内に到底収まりきらず、大量の淫水が士郎の身体や蒲団を汚す。
膣内の締め付けもよりいっそう強まっていく。桜の身体は男を欲していた。
「んんっ……んっんっんっ……あんっ♡ 士郎さん、気持ちいい♡ 気持ちいいです……あっ♡ あんっ♡」
「桜すごくエッチな腰の動き方してるよ。本当にこれが好きなんだな」
「はいぃ♡ 好きです♡ わたし、えっちなんです♡ 士郎さんにしてもらうのが一番好きで、一番感じちゃうんです♡ もうわたし、すっかり士郎さんの女になっちゃいました……だから、責任取ってくださいね♡」
「もちろんだよ」
「嬉しい♡ わたし今すっごく幸せです……」
士郎が腰を突き上げると桜の身体が浮き上がる。刹那の無重力状態から復帰し、ぺたんと彼の腰に座ると肉槍の切っ先が最奥のスイートスポットを押し潰す。何度も何度もそれを繰り返されると桜は自分の身体が制御できなくなっていく。
「ふぁ……あ、んぅっ♡ だ、だめぇ……わ、わたしもう……うっ、くっ♡ ああぁっ! もっ、イっちゃ……うっ♡」
「くっ、俺もそろそろ限界だ。桜、中に出すぞ!」
「はいっ♡ きてください♡ いま出されたらわたし……ひゃあんっ♡ きちゃうっ♡ すごいのがきちゃいますぅうぅ♡♡」
士郎も切羽詰まった声を上げ、激しく腰を叩きつけてくる。しゃにむに絶頂間近のうねり狂う肉筒を犯しながら、彼も限界に追い詰められているようだ。
「んあぁあああっ♡ はげしすぎますっ♡ おちんちんすごすぎるんですっ♡ わたしもうダメですっ♡ イキまくっちゃいそうですっ♡」
「いいぞ! 俺もそろそろ出そうだ!」
「出してぇえええっ♡ 中にいっぱいだしてください♡ しろうさんのせいえきください♡ わたしもいきましゅぅうううっ♡」
子宮口へ亀頭が押しつけられた瞬間―――ドビュウウッ! っと熱い精液が大量に放たれた。大量のおたまじゃくしが肉壺の中でびゅくびゅくと打ち出される。
「ああぁあ~~~~~っ♡♡ すごいぃ♡ こんなにたくさん出されてるぅ♡」
膣内射精される快感に身を震わせ、桜は甘ったるい吐息を漏らす。ぶるぶると身体を震わせ、熱いオス汁に胎が満たされるのを感じた。
「はぁ……はぁ……♡ すごい、いっぱい出てます♡」
うっとりと呟く。その表情は蕩けきっており、士郎のモノを挿入されたままの秘所からは白濁液がどろりと溢れていた。
「それにまだ、硬いですね♡」
士郎の肉棒は未だに硬度を保っていた。それを膣内で感じ取った桜は再び腰を動かし始める。
「あっ♡ ああっ♡ すごい♡ おっきくてかたいです♡ 姉さんたちにも射精したのに♡ どれだけ優秀な男の人なんですか? 士郎さん♡ もっとしましょう♡ わたしはまだまだいけますから♡」
「ああ、続きをやろう。桜が満足するまで何度だって」
「はい♡ あぁんっ♡ 嬉しいですっ♡」
対面座位でお互いの身体を抱き寄せ、桜と士郎は腰を振りたくる。
「しろうさあああんっ♡ おちんちんがあああ♡ ぎもぢいいいい♡」
二人は下半身を密着させたまま、日が暮れるまで繋がり続けた。