堕ちた魔女の甘々イチャラブ性交 (Pixiv Fanbox)
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pixivリクエストより。
前回
かつては優秀な魔術師、現在はご主人様のちんぽに負けた雌奴隷こと東雲静馬は困惑していた。彼女の顔にはハッキリ「なんでそんなことを?」と書いてある。
事の発端は少し前。
午前のメイド仕事を終えた静馬は、今日も今日とて陽が高いうちからご主人様の性欲処理名目でおちんぽをいただこうと彼の部屋を訪れた。チン堕ちしてからの一カ月ほぼ変わらないルーティンである。
必要最小限の用事以外は家から出ず、一日の大半をベッドで過ごす自堕落な生活を以前のストイックな自分が見たらどう思うだろうなんて考えることもあるが、今の生活に後悔はない。むしろ以前よりずっと充実した毎日を送っているくらいだ。
今日はどんな風に愛してもらえるのだろう? 今日の日替わり衣装は彼が一番好きな学校の制服だ。女子高生だった静馬を拉致し、自宅の地下室に監禁して女の悦びを骨の髄まで教えたご主人様は、この制服が一番静馬の魅力を引き立たせるとお気に入り。
地下室で何度も何度も丁寧かつ激しく愛してもらい、それまでの人生とおちんぽを秤に掛けさせられた日の記憶が染みついているこの衣装は、彼女の中でも自分たちの関係性を象徴するキーアイテムとなっている。
女子高生プレイの時は普段にも増して激しく抱いてもらえる。雄の強さを叩き込んで屈服させるようなセックスが静馬は大好きだ。自分はこの御方に負けたのだ、このおちんぽで卑しい雌奴隷にしてもらったのだと再認識させられながらイク瞬間が堪らない。
しかも、ご主人様は静馬を抱くようになってから数多くいたセフレとも縁を切り、旺盛な性欲を従順で可愛いメイド一人に向けてくれる。
彼のような優秀で強い雄がハーレムを解体してまで自分を独占し、縛りつけ、二十四時間抱きたいと思ってくれる。そのことに雌として優越感を抱かずにはいられない。
そんな状況であるから今日も当然、制服で彼の寝室を訪ねれば有無を言わせずベッドに引きずり込まれ、いつもどおりガンガン抱いてもらえると期待していた。
それなのにご主人様から「今日はハードなプレイはしない」と宣告されてしまった。
てっきりいつものパターンだとばかり思っていたので拍子抜けしてしまう。
「どうしてですか? もしかして私に飽きてしまったんですか?」
不安げに尋ねる静馬に彼は首を横に振った。
「いや、そういうわけじゃないんだけどね……」
「だったら何で」
「うん……まあその、たまには趣向を変えてみようかと思ってさ」
歯切れの悪い返答をする彼に静馬は訝しげな表情を浮かべる。何か怪しい。まさか本当に私の身体に飽きてしまったのではないか。ご主人様は否定したがハッキリ言いにくいだけなのかも。
(毎日、毎日、来る日も来る日も朝から晩まで求めてしまったから飽きも早かったのかも知れないわね。だけど気持ちよすぎて我慢するなんて無理よ)
すっかり淫乱痴女メイドに堕ちた静馬は、ご主人様の股間で屹立する肉棒に目をやり、ひとまず胸を撫で下ろす。抱く気が起きないほど完全に飽きられたわけではないらしい。それなら彼の所望するプレイで誘惑してみよう。
「具体的には何をするんでしょうか?」
「うーん、そうだねぇ。恋人のようにイチャイチャしてみようか。思えば静馬ちゃんとはしたことなかったよね恋人プレイ」
これまで主従関係の中で肉体を重ねてきた二人だが、今回はお互いに好き合っていて相思相愛のカップルという設定らしい。
「そんな趣味がご主人様にあるとは意外でした。てっきり女を組み敷くようなセックスがお好みなのかと」
「そういうのも嫌いじゃないけどね」
奴隷の言葉にはにかむ顔で静馬の胸はときめいてしまう。こういう表情を見せられると弱いのだ。普段は無表情に近いポーカーフェイスなのに時折見せる少年のような笑顔。ギャップ萌えというやつだ。
「分かりました。ではそのようにいたしましょう」
「恋人なんだから敬語はよしてくれ。名前で呼んで」
主を名前呼びなんて恐れ多いと恐縮した静馬だが、それが彼の望みなら応えないほうが失礼ではないか、自分はご主人さまの歓心を繋ぎ止めようとしている最中なのにこんなことでゴネたら駄目ではないかと瞬間的に頭の中で弾き出す。
思えば雌奴隷になってからの一ヶ月、セックスは数え切れないくらいしたが親しげに彼の名前を呼ぶ機会はなかった。初日に教えられてから一度も口にしたことがなかった名前を恐る恐る読んでみる。
「分かったわ……|憐士朗《れんしろう》くん」
「よくできました」
名前を呼ぶ。たったそれだけのことなのに気恥ずかしい。もっと恥ずかしいことだってしてるはずなのに。
火照った頬に手のひらを当てて沈めていると彼に制服の裾を掴まれた。クイッと控えめに引っ張る動きに合わせベッドに腰掛ける彼の横に座った。
彼に肩を抱かれながらキスをする。お互いの身体を深部まで貪るような普段のキスとは違う、唇を軽く合わせ啄むようなキス。初々しい高校生カップルのような口づけだ。
「んっ、ちゅっ、ちゅぷっ、れろれろっ♡」
しかしすぐにそれだけでは物足りなくなった二人は舌を絡ませ始めた。唾液を交換し合い、舌同士を擦り合わせる。
唇の隙間から零れる吐息が熱を帯びていくのが分かる。身体の奥から情欲が込み上げてくる。
肩を抱く手に力が籠もり強く彼の胸に引き寄せられた。反対の手はオーバーニーソックスとスカートの隙間から覗く太ももを撫でてくる。
「はぁ、はぁっ♡ んんっ♡ んふぅっ♡ んむぅ♡ んぢゅぅ♡」
太腿の内側を優しく撫でられるだけで静馬は甘い痺れを覚えた。そのまま足を開かせようとしてくる彼の手に逆らわず股を開く。下着は既にしっとりと湿り気を帯びていた。指先で布地越しに割れ目をなぞられ腰が跳ねる。愛液が溢れ出るのを感じた。
早く触って欲しいと思った次の瞬間にはショーツの中に手が入ってクリトリスに触れられる。
(やはりご主人さまは私のことを理解してくれている。私がしてもらいたいこと全部分かってくれる。好き♡)
いきなりダイレクトな刺激を与えられても痛みなど感じない。むしろ待ち望んでいた快感を与えられたことで歓喜に打ち震えた。親指でクリを押し込み、人差し指で割れ目をくつろげるように擦られると堪らなかった。
「ひゃぁぁぁあ♡♡」
自分でも驚くほどの甲高い嬌声を上げてしまい慌てて口を閉じたがもう遅い。ニヤニヤと笑う彼の顔が目に入った。
「随分と気持ち良さそうな声が出たね」
「ご、ごめんなさい、つい嬉しくて」
「謝ることなんてないよ。静馬ちゃんが気持ちよくなってると俺も嬉しいからさ。それと敬語は禁止ね」
「はい……ありがとうござ……ありがとう。気をつけるわね」
恥ずかしくて消え入りそうな声で礼を言う静馬。そんな彼女を見て憐士朗は満足げに笑う。
「さて、それじゃあ次はどうしようか? 恋人同士だし、お互いの恥ずかしい場所も見せ合わないとね」
そう言って彼が希望したのはシックスナインだった。仰向けになった憐士朗の顔を静馬が逆向きで跨ぎ、お互いの性器に口づけし合う。
男女が互いに弱点を晒し合い無防備になる体位は、相手に対する信頼感がなければ出来ない行為だろう。
まずは静馬が憐士朗の顔に跨って腰を下ろす。彼女の目の前には彼の男根があった。勃起しているソレにそっと手を添え先端に舌を這わせる。
(相変わらず大きい♡)
口いっぱいに頬張っても根元までは咥えられないほどの巨根。亀頭の先から滲み出ているカウパーを舐め取って味わうと頭がクラクラする。この味を知る前は想像すらできなかった。自分がフェラチオだけで濡らしてしまう、おちんぽ中毒になるなど。一度知ってしまえば病みつきになってしまう魔性の味わいだ。
舌先を伸ばして竿の根本と陰嚢の間を舐める。ビクンッ、と脈打つ竿の反応が可愛らしく思えてしまう。自分を鳴かせ、屈服させ、駄目女にしてしまった凶器なのに愛おしくてたまらない。
こんな大きなモノが自分のナカに入るなんて信じられない。今日も膣奥まで捩じ込んでもらえると期待に胸が高鳴り子宮が疼く。
「静馬ちゃんはいつも熱心にフェラしてくれるから好きだよ。最初は辿々しかったのに巧くなったね」
顔に掛かったスカートを捲り上げながら憐士朗が言う。そのまま彼の手がさわさわと尻を撫でてきた。
「憐士朗くんに喜んでもらえるのが嬉しいからよ。だから頑張って練習してるの」
彼のモノを咥えながら答える。どうすれば彼が気持ち良くなれるのか、どうしたら自分も快楽を得られるか、それを常に考えながら性技を磨いてきた。
「静馬ちゃんのフェラは気持ちいいけど、俺はやっぱり女の子を悦ばせるほうが好きだな」
「あんっ♡」
尻たぶを掴まれて左右に開かれる。彼の眼前に自分の秘部が晒されていると思うとゾクゾクした感覚に襲われる。思わず声を上げた静馬に構わず、彼は蜜を滴らせる秘裂へと顔を埋めてきた。
「やぁっ、だめ、そこ汚いぃ♡」
いつ憐士朗が求めてきてもいいように身体は常に綺麗にしていた。だが、おまんこを舐められるという行為が反射的に言わせてしまう。
「汚くないさ。静馬ちゃんの身体はどこも綺麗だよ」
「あぁっ、そんなとこ舐めちゃ、んぅっ、らめぇえ」
膣内を舌で嬲られるとたちまち力が抜けてしまい、彼の顔面に座り込むようにして倒れてしまった。
それでもなおクンニリングスは続けられる。男の人の力強い腕で腰を抱えられては逃げられない。ビクビクっと身体を震わせ、艶めかしく尻を動かしながら静馬は濡れた粘膜同士が擦り合わされる快感を享受した。
「あっ♡ あっ♡ い、い、イイわっ♡ 憐士朗くんのクンニ気持ちいい。上手よ、とっても。 私、憐士朗くんにおまんこ舐められながら……あっ♡ イッちゃいそう♡」
ザラついた舌がGスポットを刺激する度に軽い絶頂感が襲ってくる。
静馬は目を閉じ、全神経を彼に舐られる秘部に集中させ、より深く彼を感じられるよう努めた。
「ああ、幸せだわ……大好きな人に大切なところを愛撫してもらえることがこんなにも嬉しいことだなんて、知らなかった」
愛する人と繋がり愛し合う幸福感。これこそがセックスの醍醐味であり本質なのだと彼女は実感する。彼と出会わなければ一生知ることはなかったに違いない。そして今、その喜びを与えてもらっていることに感謝の念が絶えない。
「可愛いこと言ってくれるね。これだけ感じてたらフェラが止まっても仕方ないかな」
「それは言わないでちょうだい」
彼の言うとおりフェラはもう続けられそうになかった。少しでも気を弛めた瞬間に達してしまいそうなのだ。催促するような口調でないことに助けられているが、それでも自分ばかり気持ち良くしてもらって申し訳なさが募る。
それに静馬は差し迫った別な問題も抱えていた。
彼がしつこく舌先で尿道を刺激してくるため尿意を催してしまっている。このまま続ければイクのと同時に潮まで吹いてしまうかも知れない。そうなったら彼の顔をびしょ濡れにしてしまう。
それを意図して尿道に舌を這わせているのだろうが、至近距離でお漏らしするところを見られるのはさすがに恥ずかしい。
しかし我慢しようにも限界は近かった。下腹部に力を入れようとしても彼の舌使いに翻弄され脱力してしまう。
「憐士朗くん」
「イキそう?」
切羽詰まった声で静馬が問いかけると、彼は何が起きるか予想済みらしく余裕たっぷりに応えた。
「このままだとあなたの顔に粗相をしてしまいそうだわ。手を離してもらえるとありがたいのだけど」
もう我慢の限界だった。恥を忍んでお願いするしかない。
「気持ちよすぎてお漏らししちゃうんだ」
「ええ、だからそろそろ……」
「いいよ、出しなよ」
「……えっ?」
予想外の返答に一瞬耳を疑った。聞き間違いではないかと思ったが、続けられた彼の言葉で間違いないと確信した。
「俺の顔を便器だと思って遠慮なく出していいんだよ」
「そ、そんな酷いことはできないわ! 本当に漏れちゃうのよ!」
冗談でも言っていいことと悪いことがある。彼の前ではしたなく潮を吹いたことは一度や二度ではない。おまんこから水柱が上がる姿は何度も見せてしまっている。だが憐士朗の顔にぶっかけたことはまだなかった。
「尿道がひくひくしてきた。遠慮しなくていいって言っただろ? ほらっ、出せっ!」
そう言って彼がクリトリスに吸い付いてきた瞬間、静馬の我慢は決壊した。
「だ、ダメェエエッ!!」
プシャァッ、と勢いよく吹き出した液体は射出口の真下にいた彼の顔にかかり、シーツを濡らす。
「あっ、やっ、イク、イッちゃうぅぅぅ♡♡♡」
電撃に撃たれたように身体を震わせ静馬はイキ続ける。
ようやく噴出が終わったのは十秒ほど経ってからだっただろうか。その間ずっと顔を飛沫を浴び続けていた彼は嫌な顔一つせず、それどころか嬉しそうに微笑んでいる。静馬の身体から出たものなら何でも受け止めてやると宣言しているようだった。
(あぁ……なんて素敵な笑顔なのかしら……)
心の底から愛しいと思える相手に見詰められ恍惚とした表情を浮かべる静馬。傍から見ればやってることは変態じみた行為なのだが、得てしてセックスとは恥ずかしい行為を重ねるほど互いへの親愛や信頼が高まるもの。
今の静馬はセックスハイの状態だった。
イッたばかりで気怠い身体を憐士朗の手が這い回る。慣れた手つきで制服を脱がされ下着も剥ぎ取られた。雪のように白い髪にも負けない表面を走る血管が透けて見える白い肌が露わになる。
彼の手で脱がされる時間が好きだ。これから気持ちよくされちゃうんだ、またおちんぽもらえるんだと期待が高まる。ジェットコースターが頂上に登って行くまでの時間に似ている。あとはレールに乗って降下するだけ。怖いはずなのに楽しみで仕方がないあの感覚に近い。
「ここもすっかり大きくなったよね」
そう言って彼は淫紋の影響で膨らんだ胸にキスを落とす。乳輪を唇でくすぐられながら揉まれると甘い声が漏れた。
「んっ♡ 大きくしたのはあなたでしょう? あなたがいっぱい揉んでくれたからこんなにいやらしくなっちゃったのよ♡ 責任取ってくれないと困るわ」
乳首を口に含み転がされる。硬く尖った突起物は至上の悦びを生み出す。静馬は身を捩って快感に悶えた。
「もちろん取るさ。これからも毎日おっぱい可愛がってあげるよ」
「嘘だったら許さないわよ。 あぁん、いいっ♡ ふふっ、おちんぽ固くなってる♡ もう挿れたいのね。いいわよ」
彼が覆いかぶさってきた。既に準備万端の割れ目に肉棒の先端を押し当てる。
「んっ♡」
肉襞を掻き分け熱い塊が挿入ってくる感覚に甘い吐息を漏らす。
彼は自分のモノの長さや形を誇示するかのように、ゆっくり挿入してくる。そんなことされなくとも静馬の膣洞は彼のイチモツを覚えてしまっているのだが、憐士朗は膣襞一枚ずつに挨拶するように時間をかけて挿入した。
「静馬ちゃんがちんぽ挿れられてるときの顔好き。すごく気持ちよさそうで幸せそうだから。いつもクールな静馬ちゃんの顔が、ちんぽ挿れられると段々ふわふわしてくるの可愛いよ」
「そんなの当たり前よ。好きな人のおちんぽ入れてもらってるんだから嬉しくないわけないわ♡」
膣奥に到達する頃には彼女の表情は完全に蕩け切っていた。女陰からは愛液が溢れ出てシーツを濡らしている。結合部から垂れ落ちる雫を指ですくい取り、そのまま指を口に含んだ彼は言った。
「うん、美味しいよ」
「もう、変なことしないで頂戴」
顔を赤らめ目を逸らす静馬だったが、視線はすぐに戻ってきてしまった。彼の姿を片時でも見逃したくない。
根本まで繋がったところで動きを止めていた憐士朗が腰を揺らし始めた。ゆるゆると膣内をかき回しながら抽送を繰り返す。浅いところだけを執拗に責められるのも、深いところを擦られるのも堪らない快感だった。
不意に子宮口付近を擦り上げられて静馬はたまらず嬌声を上げる。
「あっ、あっ、そこ、もっと突いてぇ♡」
お腹の奥に響くような刺激がたまらない。子宮全体が揺さぶられるような攻めで肚にもどかしさが募ってくる。もっと激しく突いてお前はこのちんぽの虜なんだ、お前はこれがある限り俺には勝てないんだぞと彼の女である立場を再確認させてもらいたくなる。
なのに彼はペースを上げてくれない。いつもならトップギアに入る頃合いになっても相変わらず優しいピストンが続く。
「あっ、あっ、あっ、もっと、激しく突いてぇぇ♡ おちんぽいっぱい動かして♡ お願い♡」
恥知らずなおねだりだってしてしまう。それくらい焦れったいのだ。だけど彼は聞いてくれない。優しく微笑みながら髪を撫でてくれるだけ。憐士朗の動きに合わせて腰を振る静馬に子供をあやすような態度で接する。
彼が意地悪な笑みを浮かべて言う。
「どうしたの? 物足りないのかな?」
「意地が悪いわ。分かってるくせに」
「言ったろ。今日は抱き潰すようなのはなしだって」
そう言って唇を重ねてきた。舌を絡ませ合いながら唾液を交換する。それだけでも頭がクラクラしてくる。
彼の手が上から重なってくる。指を絡め取られた。恋人繋ぎで両手を握られているせいで逃げ場がない。逃げるつもりもないけど。息苦しささえ心地良いと感じるほどに昂ぶる。
「んっ♡ んっ♡ ちゅっ♡ んっ♡ あっ♡ んふっ♡ はぁ、はぁ……ぁ、憐士朗くん……焦らすのダメぇ……」
「何がダメなの? 教えてよ」
「……分かってるでしょ……あんっ♡ いじわる……♡」
「ちゃんと言葉にしてくれないと分からないよ」
「うぅ……分かったわ……言えばいいんでしょ……私のおまんこの奥までおちんぽ突っ込んでめちゃくちゃにしてちょうだい……もう我慢できないのよぉ……早くぅ……もっと動いてくれないと頭が変になりそうよ」
「よく言えました」
額にキスをされたあと彼の腰振りがピッチを上げた。
「あ、あ、やぁ! はげし、そこッ……そこすき、もっとぉ♡ もっといっぱいもっとぉ!」
子宮口付近を擦り上げられて静馬はたまらず嬌声を上げる。
待ち望んでいた快楽に涙を浮かべながら頭を振った。やっといつものセックスができると思うと嬉しさが込み上げてくる。
パンパンッと乾いた音が部屋に響き渡り興奮を煽った。互いの息遣いと喘ぎ声だけが聞こえる中で二人は濃密な性交を繰り広げる。
「あんっ♡ ああっ♡ そこ弱いのぉ♡」
行き止まりの少し手前。膣道の天井側にあるポイントを亀頭で躾けられると、静馬は身も世もなく乱れてしまう。そこを突かれると理性など吹き飛んでしまうほどの強烈なオーガズムに襲われる。以前彼に教えられた弱点だ。以来ここを徹底的に嬲られることが多くなった。そして今日も例によってごりっと抉られた瞬間視界が真っ白になる。
「~~~ッッッ! あ゛っ♡♡♡ ひっ♡」
声にならない悲鳴を上げる静馬を見下ろし憐士朗は笑う。その笑みは獲物を仕留めた狩人のそれだ。彼は腰の動きを止めず同じ場所を執拗に責め立てる。カリ首を使ってこそぎ落とすように擦り上げると静馬が一際甲高い声で鳴いた。
「ひっ♡ やあっ♡ あっ、あっ、あんっ♡ あっ♡ やぁっ♡ ひんっ♡」
腰をくねらせ自分から男根に媚肉を絡みつかせる。自ら弱点を押し付けた。激しいストロークによる摩擦から得られる快感に静馬は目を白黒させる。何も考えられないくらいに気持ちがいい。
頭の中は彼と繋がっている部分のことでいっぱいだった。憐士朗と二人で気持ちよくなりたくて彼女はさらに強く締め付けた。そうすることで彼が悦んでくれることを経験則から知っていた。
案の定、彼は満足げな笑みを浮かべている。
「静馬ちゃんのナカすっごく締めつけてくる。うねうね絡みついてカリの段差のところちゅーちゅーしてるよ」
彼が気持ちよさそうにしてくれている。もっともっと感じさせたい、もっと気持ち良くなって欲しい。静馬はより深く繋がろうと両足を憐士朗の腰に絡める。下半身の筋肉を操作して膣洞をうねり狂わせた。
女の心意気に応えるべく彼も動きを速めた。パンッパンッという肉と肉のぶつかり合う音と結合部から響く水音が聴覚からも二人を追いつめていく。
肉襞を捲られながら引き抜かれると切なさに腰が震えた。彼の一部が出ていってしまって物寂しくなった膣奥にすぐまた巨大な亀頭が戻ってくる。
子宮口をこねくり回すようにぐりぐりと押し当てられた状態で小刻みに動かれると、あまりの気持ち良さに気が遠くなる。
子宮口は子種を求めて亀頭に吸い付くように収縮し、それに呼応して膣道が激しく蠢動した。
きゅうううっと引き絞られた蜜壺が肉棒を締め付けるたびに、彼は獣のような呻き声を漏らす。
互いに限界が近いことを悟った二人はより深く、情熱的に唇を重ねていた。舌を絡め合い濃厚な口付けを交わす。口内を貪るように舐め回し唾液を流し込む。溢れたそれは口の端を伝い首筋を汚した。まるで獣のようだと頭の片隅で思いながらもキスを止めることができない。
僅かな息継ぎの時間ももったいなく感じて相手の口内を貪り続けた。
「ちゅぱっ、ちゅっ、じゅっ、れろっ、ぷはっ……そろそろイキそうかも」
「私もっ、一緒にっ、イキたいっ♡」
「うんっ、イクよっ、静馬ちゃんの中に出すからねっ」
「出してっ、憐士朗くんの精子たくさん注いでっ♡」
その言葉を待っていたかのように憐士朗の動きが加速する。パンッパンッと肌のぶつかる小気味よい音が鳴り止まない。
「うっ、うあっ♡ いいわっ、憐士朗くん、そのまま……一番奥のところを突いて……ッ♡」
限界が訪れたのか憐士朗の動きが小刻みになってきた。射精が近いのだろう。もうすぐあの熱い液体が自分の中に注がれる。一ヶ月にわたる調教でナカ出し中毒にされてしまった静馬は期待に身体を震わせた。
その瞬間を心待ちにしながら静馬は、彼の腰に絡めた足に力を込め引き寄せた。
「あぁっ♡ やっ♡ もうイッちゃう♡ 子宮口ぐりぐりされてイクゥー♡♡♡」
ビクンッと大きく仰け反った静馬は絶頂を迎えていた。膣内が悦びに打ち震えているのが分かる。子宮口が亀頭に吸い付き精液を飲み干そうとしていた。
憐士朗の腰がぴたりと止まった。膣内でペニスがビクビクと脈動しているのが分かる。射精しているのだ。
びゅるるっと勢いよく子宮に注ぎ込まれる熱い奔流に静馬はうっとりと目を細める。
「あん……すご……どれだけ射精するのよ……はぁ……すごく……きもちいい……」
「いっぱい射精せる男は嫌い?」
「逞しい男の人が嫌いな女なんていないわよ」
お腹の奥を焼かれるような感覚が堪らなく気持ちいい。多幸感で胸が一杯になった。幸せすぎて怖いくらいだ。これが女に生まれた喜びというものなのだろう。この快感を与えてくれる男の子のことを愛さずにはいられない。
そんな気持ちを少しでも伝えたくて静馬はぎゅっと彼を抱きしめた。二人の身体が密着する。汗ばんだ肌がしっとりと張り付く。この上なく心地よい。このままずっと抱き合っていたい気分だ。
繋がったまま息が整うまで動かないでいると次第に登り詰めた気持ちが降りてくる。心拍数も落ち着いて今の状況を考えられるようになった静馬は、自分が思いのほか恋人ごっこを愉しんでいたことを認めた。
こんな気持ちになれるのならもっと早くこうしていれば良かったと思うほどに今の気分は悪くない。しかし心が満たされてる一方で身体はどうかと言うと。
「ねえ、もう終わりなのかしら?」
「うーん、まだ足りないかな」
「奇遇ね、私もよ」
二人は顔を見合わせ笑い合った。それからどちらからともなく顔を近づけキスをする。今度は軽く触れるだけの優しい口づけだ。唇を離すと、至近距離で見つめ合いながら囁きあう。
「次は後ろからシて欲しいわ」
「うん、いいよ」
「その前に見せたいものがあるの」
静馬は彼から離れ憐士朗との前で久しぶりに魔術を使った。淫紋の影響で主に危害を加える可能性がある魔術は封じられているが、今回は自分の肉体を変化させる類のものだからペナルティの対象外。
愛しの彼に見つめられる前で静馬の頭からぴょこっと猫耳が映え、お尻からも尻尾が伸びてくる。
「これどうかしら」
変怪が終わると東雲静馬あらため東雲静ニャになった彼女が問う。
「可愛いと思うよ」
彼が感想を述べると静ニャの顔が真っ赤に染まった。憐士朗に喜んでもらうために考案した魔術だが些か馬鹿っぽかったかなと不安にもなっていたので、素直に褒めてもらえて嬉しい。
「それで? 雌猫になった静馬ちゃんは俺を誘惑してどうしてもらいたいの?」
「えっと……」
「言ってごらん」
恥ずかしさのあまり言い淀む静馬を憐士朗は急かすことなく待つ。まっすぐな瞳に見つめられ静馬も勇気を振り絞った。
「……続きをしてちょうだい。さっきみたいに優しくされるのもいいけど、どうやら私……あなたの女だって|理解《わか》らされる激しいセックスじゃないと満足できなくなってしまったみたいなの……動物が交尾する体勢で憐士朗くんに組み伏せられて屈服したいのよ」
もじもじと太ももを擦り合わせながらおねだりすると彼が覆い被さってきた。
「分かった。じゃあ四つん這いになってくれるかい? そうしたらおねだりできた飼い猫にご褒美をあげる」
静馬の反応を予測していたのか彼はあっさりと受け入れてくれる。
「本当? 分かったわ!」
静馬が言われた通りの姿勢を取る。両手をシーツの上につき、尻を高く掲げた格好だ。屈辱的な格好も屈服したあとでは興奮を高めるスパイス。静馬は膣内射精された精液を膣口から垂らしつつ、魔術で作った尻尾を左右に振ってご主人さまを誘惑した。
早く犯して欲しい。そう思った次の瞬間、尻に手を添えられたかと思うと、無防備に晒された秘所に熱く硬いものが押し当てられるのを感じた。
ずぶりと一気に奥まで貫かれる。
「あんっ♡」
待ち望んでいたモノを与えられ歓喜の声を上げた静馬は快楽に身を任せた。
挿入したままの体勢で彼が動き始める。ゆっくりとした抽送が始まった。
「あっ、あっ、あんっ♡ んっ、んんっ♡」
静馬の尻を持ち上げるようにして腰を打ちつける憐士朗。ぱんっぱんっとリズミカルに彼女の身体を揺すりながら、徐々にストロークを大きくしていく。先ほどよりも奥深いところまで刺激され喜悦の声を上げる。
「あぁん! あんっ! すごいっ! 奥まで来るぅ! もっと突いてぇ! あっ、ああっ、んくぅ♡」
「エッチな猫さんだなぁ」
膣奥を突かれると甘い痺れが背筋を駆け抜けた。カリ首が抜ける直前まで大きく腰を引き、再び一息に根本まで押し込まれると意識が飛びそうになった。
「あ゛っ♡ お゛っ♡ あ゛っ、ん゛っ、ひぃっ♡ んっぐぅ~っ♡♡」
獣のような声で喘ぎながら彼女は快感に身を震わせる。バックからの責めは相手が見えないぶん恐怖心もあるのだがそれ以上に期待が大きい。自分はどんな格好で彼と交わっているのだろうと考えるだけでドキドキしてくる。無防備な背後を相手に明け渡すことで彼に征服されている実感が堪らない。
普段の自分ならとても口にできないような卑猥な言葉を吐き散らしながら腰をくねらせた。
「ああん、もっと、もっとして! お願い! もっと突いて、滅茶苦茶に突いてください! 私は憐士朗くんに……ご主人さまに負けるのが大好きなのよ!」
(ああ、だめ、おかしくなっちゃう)
頭の中で火花が散るような感覚に襲われる。思考がまとまらない。何も考えられない。交尾が良すぎてニャーニャー泣くだけの雌猫にされてしまう。
もともと魔術師としての格で言えば静馬は憐士朗より圧倒的に強い。もし二人が違う出会い方をしていて何らかの理由で戦うことになったら、十回やれば十回とも静馬が勝っただろう。
だけど勝負方法が魔術ではなくセックスとなれば話は別だ。百戦錬磨の憐士朗が繰り出すテクニックに静馬の肉体は快楽を拒めない。ちんぽを挿れられてしまえば女など弱いものだと思い知らされてしまう。
男の逞しさを見せつけられれば否応なしにキュンっと子宮が疼いた。子宮口が亀頭を咥え込みチュウチュウ吸い付いているのが分かる。これはもう完全に堕ちてしまっている証拠だ。本能が彼の子を孕みたがっている。
「ひぎぃッ♡」
子宮口を押し上げるようにグリッと亀頭をねじ込まれ情けない悲鳴を上げた。そのままコリコリした部分を嬲るようにぐりぐりとされるともうダメだった。
「ふわぁ♡ あっ♡ ああぁん♡ いい♡ そこぉ♡ 好き♡ しゅき♡ すきっ♡ だいしゅきぃぃ♡」
孕みたがりの子作り袋を責められるともう何も考えられなくなる。頭が真っ白になり、ただひたすらに快楽を貪る獣に堕ちた。
「にゃっ♡ にゃあ♡ イクっ♡ イクっ♡ イッちゃうにゃあ♡ ご主人さまの強いおちんぽで赤ちゃん作ってもらいながらイッちゃうにゃあ~~~♡♡」
恥も外聞もかなぐり捨てて身を任せるだけで良かった。あとは憐士朗がすべてやってくれる。静馬に最上な快楽と幸せを与えてくれた。
恋人プレイとは打って変わって激しく乱暴なピストン運動に翻弄される。獣のように背後から犯されながらも、愛する人に征服されている被虐感が堪らない。パンパンッと肉を打つ乾いた音が部屋に響く。そのリズムに合わせて静馬からも腰を振った。
彼女の姿は発情したメスそのものだった。
「あ゛っ♡ あ゛っ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ い゛っ♡ お゛くっ♡ あたってりゅっ♡ しゅごいっ♡ おっきぃぃっ♡ もっと♡ もっとっ♡ あ゛っ♡ すごっ♡ ご主人さまの本気チンポ最高っ♡」
もはや自分が何を口走っているのかも分からない。ただ与えられる快感に溺れていた。「あぁっ、出るよっ、全部受け止めてね……うっ……!」
「きてぇっ、出してっ、中にいっぱい欲しいのぉっ!」
ドピュッ! ドピューービュルルルーッ!
熱い奔流が流れ込んでくるのが分かった。同時に絶頂を迎えた彼女が背中を仰け反らせガクガク痙攣する。
「あはぁ……またいっぱい出されちゃったぁ♡」
結合部から収まり切らなかった白濁液が溢れてくるのを見て、静馬は満足そうに笑みを浮かべた。
もともと底なしの性欲と体力を持つ二人の交わりがそれで終わるはずもなく。
自分のために猫耳と尻尾が生える魔術を開発し誘惑するなどという、もともとの静馬なら絶対にやらない媚び方をしてきた彼女にいじらしいものを感じたのか、憐士朗はいつも以上にちんぽを硬くして突き上げてきた。
後背位の体勢から両腕を取られ、ぐいっと引かれると彼の腰の上に座らされた。背面座位で射精を受け止めたばかりの子宮を休まず責められる。腕を引かれ上体を起こされているものだから腟内でもお腹側への圧迫感があった。
へそ裏をゴリゴリされるような感覚。膣奥の天井にある弱点やGスポットを同時に責められ、静馬は甲高い声で鳴き続ける。
「しょこらめぇぇえええっ♡♡♡」
「嘘つくなよ、好きなくせに」
「しゅきれすぅぅううう♡♡ おく、こんこんってしゃれるの、らいひゅきらからぁぁあああ♡♡♡ らめっ、そんにゃ、はげしくしたら、おかしくなりゅ、あたまおかしくなりゅうううぅう♡♡♡♡」
両腕の自由を奪われたまま、下から容赦なく突きまくられる。子宮の入り口に何度もキスされて、そのたびに静馬の背筋が反った。
「ここに来た初日に言っただろ。いくらおかしくなっても俺が静馬ちゃんを見捨てることはないから、いくらでもおかしくなっていいって」
「ひゃめぇえええ♡♡♡♡♡」
ぷしゃっぷしゃっと潮を吹きながら達する。
「うぐっ、締まる……!」
強烈な締め付けに耐えられなかったのか、憐士朗も限界を迎えたようだ。静馬の胎内に大量の精液を注ぎ込む。
どぴゅるるるーっと勢いよく放たれたザーメンは、あっという間に膣内を満たし逆流し溢れ出した。
「ふぁ……でてるぅ……♡」
本日三発目のナカ出し精液の感触に恍惚とした表情を浮かべる静馬。今の射精で受精したことを確信するかのように下腹を手でさすった。
「まだ終わらないよ?」
余韻に浸る間もなくベッドに寝かされる。片足を持ち上げられ側位でピストンされた。
「んあっ♡ やっ、だめ、今イッたばっかりなのに……あんっ♡」
「大丈夫、すぐに気持ちよくなるさっ!」
「気持ちよくなりすぎるからダメなのよぉ~~~~♡♡♡」
敏感な膣内を掻き回され、静馬は身体をくねらせて悶えた。側位は深い場所をガンガン責めてもらえる体位ではないが、今の張り詰めた肉体なら浅いところを刺激されるだけで一擦りごとに電流が走る。
じっくりと膣襞のうねりを愉しむかのように憐士朗はGスポットを生殺しピストンしてきた。手が胸やクリトリスに伸びてきて三ヶ所同時責めが始まった。
「ひっ、ひゃっ、あっ、あうぅっ!」
上下の敏感な突起を弄られ背骨が悲鳴を上げるほど身体を反らしてしまう。イキたいのにイケない状態が長く続くと頭の中がぐちゃぐちゃになってしまう。まるで焦らしプレイのような仕打ちを受けてついに静馬は泣きじゃくり始めた。
「いやぁあああ! もう無理ぃ! イカせて、お願いだからイカせてぇ!」
「もうちょっと我慢すれば、もっともっと気持ち良くなれるんだよ? ほら頑張って」
憐士朗は楽しそうに笑いながら手を動かし続けている。
「いやぁああ! イク! イクううう!」
我慢できず静馬は盛大にアクメを決めた。
それでも憐士朗の手が止まることはない。何度も何度も連続で絶頂を迎えさせられる。あまりの快感に意識が遠のくほどだ。気が狂いそうになる連続アクメ地獄に静馬は涙ながらに許しを乞うたが聞き入れられなかった。結局このあと失神するまでイカされ続けたのだった。
「お疲れ様。今日もとっても可愛かったよ。起きたらまた愛し合おうね」
「……え? なんでここに私がいるのかしら……夜?」
目を覚ました静馬が呆然と呟いた。ぐるり見回し見覚えのある場所であることを確かめる。ここは紛れもなく憐士朗の部屋である。そして自分は裸でベッドの上だ。隣には彼の姿はない。どうやら先に起きた彼が汗と体液まみれだった身体を清めてくれていたらしい。
(どうしてここにいるんだったかしら)
確か自分は彼に抱かれていて……そこまで考えたところで思い出した。
(そうだったわ、私ったら気絶してしまったのね)
セックスの最中に意識を失うなんて。だけどそれも仕方ない。今まで経験したどんなセックスよりも凄かった。
(それにしてもまさか彼があんなに喜んでくれるなんて)
猫耳と尻尾を生やし、セックス中には「にゃーにゃー」言いながらイカされる場面もあったことを思い出すと顔が熱くなる。
あれでは本当にただの雌猫ではないか。恥ずかしいったらない。
(だけど気持ち良かったわね……)
イッた瞬間の記憶を反芻しているとドアが開き彼が現れた。
「もう起きてたんだ」
手には湯気を立てるお椀を持っている。
「昼から寝っぱなしだからお腹が空くかと思って」
そう言って彼はベッドの端に腰掛けた。静馬も彼の横に座る。お椀の中身はおかゆだった。
「もし食べられそうなら食べようか」
「そんな。ご主人さまに手づから食べさせていただくなんて」
恐れ多いと言おうとした静馬を憐士朗が目で制した。
「今日はまだ終わってないんだ。恋人プレイ続行中だよ」
そう言って彼はスプーンでおかゆを掬い、ふー、ふー、と冷まして静馬の口に運ぶ。
本当にいいんだろうかと戸惑いつつも、失神するほど気持ちいいセックスをしてもらったあと、彼氏に優しくケアしてもらうシチュエーションに静馬もときめいてしまった。彼が差し出したおかゆを口に含む。
卵がふんわりとした優しい味で、ほどよく塩味が効いていた。思わず「美味しいです、ご主人さま」と呟く。
「よかった。静馬ちゃんに喜んでもらえて嬉しいよ。まだまだあるからね」と慈愛に満ちた表情で頭を撫でられた。胸がきゅんと高鳴る。
一口食べると意外に空腹だったらしいことに気づく。次から次に差し出されるまま静馬はおかゆを感触した。
お腹が満たされポカポカしてくると静馬は思考力を取り戻す。今日は憐士朗の提案で恋人プレイなるものをやったわけだが、なぜ彼が普段と違うことをしたがったのか気になっていた。自分とのセックスに飽きてマンネリを感じていたからではないのか。
「どうして今日は恋人ごっとなんてしようと思ったの?」
尋ねてみると憐士朗は少し困ったように笑った。
「うーん、そうだね……」
少し躊躇ってから話し始める。
「たまには、好きな相手に優しくしたり、好きだと素直に言いたかったから、かな? ほら俺らって始まりが普通じゃないから。普通のカップルがすることもしてみたくなったというか」
照れくさそうに頬を掻く彼を見て、静馬は自分の考え違いに気づいた。憐士朗は別に自分に飽きたわけでも、マンネリを感じているわけでもない。ただ世間的には間違った形で始まった自分たちの関係を、少しでも普通なものに――永続的なものに――近づけたかったのだ。
(なんだ、そういうことなのね……)
安心したと同時に愛おしさがこみ上げてくる。
「たまにならいいわよ。こういうことしても」
そのまま彼の唇を奪う。自分からキスをしたのは真っ赤になってるだろう顔を見られたくなかったから。
唇を離すと今度は彼からキスをされた。舌を差し入れられ口腔内を蹂躙される。息が苦しくなるくらい情熱的な口づけを交わした。