堕ちる女教師サクヤ~競泳水着でセフレ志願~ (Pixiv Fanbox)
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Skeb依頼品。
『狙われた女教師サクヤ 子供だからと侮ってた相性良すぎる童貞デカチン生徒にイカされまくる』の続編です。
今回は改行と空白を除いた純粋な文字数だけで4万3000文字、一般的な文庫本サイズ(40文字×16行)で本文90ページとなっております。時間があるときにお読みください。
支援サイト限定のおまけは後日公開します。
プールサイドでローションプレイの準備
夜遅い屋内プールで二つの人影が動いた。ガラス張りの天井から射し込む月光が照らした人物は、一人が十代の少年で、もう一人は二十代半ばころの女性。少年は裸で女性は競泳水着を着ている。
少年のほうはこれといって特徴がない。短く黒い髪にイケメンでも醜男でもない、世界にそっくりな人間が三人どころか五十人はいそうな顔。強いていうなら引き締まった筋肉質な体は注目に値した。彼が日常的に運動する習慣の持ち主であることを窺わせる。
対照的に女のほうはちょっとそこらでは見ない美形だった。吊り気味で意志の強そうな目、瞳の色はブラウン寄りの黒、腰まで伸びた長く艶やかな髪も同じ色をしている。普段は頭の高い位置で一本に結んでいる髪が、いまはプールということもあり解かれていた。
競泳水着に包まれた肢体は豊満。締め付けが強い生地の下で胸乳が窮屈そうにしている。切り上がった股間部分が際どいラインを描く。後ろから抱きしめ、いきり立った雄茎を擦りつけながら腰を振れたら、大金を払ったって構わないと考える男が行列を成しそうなプロポーションだった。
彼女の名前はサクヤ・エンフィールド。職業は学園の教師で剣道部の顧問をしているが、スポーツ万能で教え方も上手い彼女は他の部活にも助っ人コーチとして引っ張りだこ。美女に手取り足取り指導され、応援してもらえる喜びは男女共通。剣道部だけサクヤ先生を独り占めするのはズルいと助っ人コーチの依頼が引っ切りなしに訪れる。
それを口実に最近のサクヤは剣道部に行くことを避けていた。理由は彼女とプールにいる少年にあった。
彼の名前はアユム。二ヶ月前までサクヤと彼は単なる教師と生徒の間柄だった。しかし憧れの美人教師に告白したアユムをサクヤが振ったこと、逆上したアユムが彼女を押し倒し無理やり情事に持ち込んだことで、二人の関係は緊張を孕んだものへと変わった。
本気で抵抗して彼の心身を傷つけたくないと慮るサクヤの説得も虚しく、嫌がらないなら受け入れてくれたってことでしょと図に乗るアユム。未経験なはずの彼の愛撫でサクヤは淫らに喘いだ。
肌が合うとでも言おうか。アユムにされることは無理やりなのに気持ちよかった。それなりに経験してきた大人の女の余裕を見せる間もなく、彼のペースに巻き込まれてしまった。
挿入を許してからは完敗だった。彼のペニスはサクヤも経験したことない大きさで、しかも何度イッても萎えない絶倫。彼の胸に抱かれながらサクヤは天国を見せられた。女が知ってはいけない、一度ハマったら抜け出せない法悦の極みに誘われた。
彼に犯されたのは二人とも通い慣れた剣道場。健やかに青春の汗を流してきた場所を情事の痕跡だらけにした。愛液や汗は綺麗に拭い取れても犯された記憶までは消せない。サクヤは道場に立つと、あの日を思い出し秘部を濡らすようになった。それゆえ最近は道場に行く機会を減らし、助っ人コーチを積極的に受けている。
「いつもこんなことしてるの」サクヤが言った。
アユムは水道から伸びたホースで、プールサイドに敷いたビーチマットへ水をかけている。女と楽しんだ名残を綺麗に洗い流す。彼のイチモツを飲み込み悦んでいた女の汁が、排水口に流れ落ちていく。
「いつもいつもって訳じゃないよ。だけどせっかく水泳部を抱くんだから、水着を着せてプールでしたくなるよね」
「同意を求められても困るのだけど」
アユムは水を止め、マットに残った水を足払いで切った。ピシャッと飛び散った水がプールサイドに黒いシミを作る。
あぁ、やっぱり大きい。サクヤは脚の付け根で揺れるアユムのちんぽに見入る。まだ芯が通ってないのに凡百の男がフル勃起させたより大きく、亀頭も巨大で逞しい。ちんぽは大きさより形や硬さが重要だと主張する向きもあるが、アユムのちんぽは形や硬さ、それに持続力も一級品で文句のつけようがない。女なら誰でも一度してもらえば虜になること間違いなしの逸品だった。
「こんなものかな」アユムはマットが綺麗になったことを確かめる。そして地面に置いてあったボトルをサクヤに手渡してきた。「これ塗ってよ。さっきの女の子も使ってたローション。ヌルヌルの体を擦りつけ合いながら気持ちよくなりたいんでしょ」
ボトルを受け取って反対の手の平に出してみる。粘着質でありながらも肌に馴染んで伸びる液体。先ほどまでアユムと女子生徒の間で糸を引いてたのと同じもの。サクヤは胸からお腹にかけてローションを塗る。
競泳水着にローションが染みこむと、月光を受けて妖しく光った。どさくさ紛れに水着の上から乳首や割れ目を撫でてしまう。たっぷりのヌルヌルを擦りつけると腰が揺れた。
結局こうなってしまうのね。私は弱い女よ。たった二ヶ月しか耐えられなかったとサクヤは嘆く。しかし一方では、あんな凄い体験をさせられて、二ヶ月も耐えられたのだと己を称賛してもいた。
ローションを塗り込みながらサクヤは、ここに至るまでを思い出した。
サクヤ、ヤリチン教師の膣内射精にキレる
「サクヤ先生、このあと二人で飲み直しませんか」
タシロという若い教師がサクヤ・エンフィールドに声をかけると、周囲にはまたかの空気が流れた。教職員のストレス発散と親睦を口実とした飲み会の席である。そろそろ夜も深まってきたので帰宅する者は帰り支度を、二次会に行く者はカラオケに備えて喉の調子を整えるなどしていた。
慌ただしい空気のなかで会が始まってからずっとサクヤの隣に陣取り、彼女を口説き落とそうと躍起になっていたタシロが仕掛けたのだった。彼がサクヤに粉かけたのは今日が初めてではない。今春に赴任してから数ヶ月、暇さえあれば彼女を狙ってきた。
密かにサクヤを狙っていた同僚の男連中は気が気ではなかった。タシロは、学生時代は陸上に汗を流していたというスポーツマンで、顔の造りも悪くないことから女生徒にも人気のイケメン先生だった。これまで教師、生徒から直接・間接的に好意を向けられ、そのたび冷静にお断りしてきたサクヤ先生も結局はイケメンに落とされるのではと危惧した。
自分の物にならないなら、せめて身近な男に堕ちてイチャつく様を見せつけられたくない。いずれ誰かの物になるとしても俺たちの知らない相手と、知らない場所で乳繰り合っててくれ。
だが彼らの心配を余所にこの数ヶ月、サクヤはタシロの誘いをすげなく断り続けてきた。歯牙にもかけられてなかったと言って良い。だから今宵も周りの反応は冷ややかだった。また振られるんだろうな、何回断られてもめげないな。
しかし……。
「いいですよ」
サクヤの答えにタシロのみならず周りで聞いていた教師たちも驚く。全員の目と耳が二人に注がれた。
「サクヤ先生だいぶ酔ってます?」自分で誘っておいて了承されるとは思ってなかったのだろう。タシロがサクヤの正気を心配する。
「少し、酔ってるかもしれません。冷静さを欠いてると言いますか……理性が緩んでると言いますか……」
普段の凜然とした彼女には似つかわしくない、ぽわぽわとした少女のような口調でサクヤが言うと、勝利を確信したタシロは下心を爽やかな笑顔の陰に押し込み、女教師の肩に手を置く。
「そうですか。それじゃあ騒がしい場所より、ゆっくり飲める場所のほうがいいですね」
「いい場所を知っていたら教えてください」
「もちろんですよ。僕が全部教えてあげます」
タシロは二軒めの店などには連れて行かず、サクヤを直接ホテルに連れ込んだ。数多くの女性と同じ手口でセックスしてきた彼の経験から、この酔い方なら余計な手順と時間をかけるより最短で事に及ぶべきだと判断した。
酒が抜けてシャキッとしたころには、今度は俺のセクテクでメロメロだ。何ヶ月もかけてやっと口説いたんだ。女教師の体を隅から隅まで味わってやる。
タシロは学生時代から頻繁に使ってきた部屋にサクヤを通す。あとは何度も繰り返してきた手順どおり予定に従って犯すだけ、のはずだった。
部屋に入った途端、サクヤの手がタシロの股間を握りしめた。このあとの展開を期待して甘勃起したちんぽに女のしなやかな指が掛かる。
「サクヤ先生、本当に酔ってらっしゃるんですね。サクヤ先生のような方がこんなことを」
間近で見たサクヤ・エンフィールドの顔は恐ろしいほど整っていた。タシロのヤリチン人生でも、これほどいい女を抱いた経験はない。
これが教師だってんだから、うちの|生徒《ガキ》どもは役得だな。パッと見はモデルか女優と見紛う美女だ。しかも体のほうも最高ってんだからよ。ちんぽ握ってもらったお返しに胸揉んでやるか。うほぉ、たゆんたゆんのぷりんぷりん、乳首ちゃんを指で弾いて、と。
「んんっ……」
鼻に掛かった女の吐息がタシロのちんぽに活力を与えた。
「僕の手が気持ちいいですか。サクヤ先生の手も気持ちいいですよ。触ってるサクヤ先生ならよく分かりますよね」
スラックスの中で女を犯し慣れた男性器が膨れ上がる。握るだけでなくサクヤは裏筋に沿って指先でなぞった。女の手が生み出すもどかしい快感にタシロの腰が引ける。
胸を弄っていた手が自然な動きで外される。それを寂しいと思う間もなく次の衝撃はやってきた。
「サ、サクヤ先生! そんなところに顔を」
武家の娘のように凛々しい女が自分の前に跪き、ファスナーに手を掛けたことでタシロは目を剥く。何度かイカせてやって快楽の虜になってから仕込んでやろうと思っていたフェラを、サクヤが自分から率先して行おうとしているのだ。
ゆっくり男に見せつけるようにファスナーを下ろす。その間も彼女は男に許しを得て媚びるように、こちらの目を見てくる。ボロンと肉勃起が飛び出すと彼女は鼻を近づけ、スンスンと我慢汁の臭いを嗅いだ。鼻息が生み出す空気の流れがくすぐったい。
そして「……ぺろっ」と亀頭を舐める。
「んっ……ちゅ……れろれろ……ん、ちゅっ……ちゅば」
猫が水を飲むような控え目な舌使いはすぐに勢いを増す。一通り幹に唾液を塗り込むと、口を開けて亀頭をパクッと咥えた。
「んぅ……あむ……んっ……じゅぶぶッ! ずずっ……じゅっぽ……じゅっぽ……」
「おぉ、サクヤ先生、凄いフェラテク持ってるじゃないですか。お堅そうに見えて、それなりに経験あるんですね」
数ヶ月狙ってきた女、それも周りの男が羨望と欲望の眼差しで見つめる極上のS級美女に奉仕されるとあって、タシロも興奮で口数が多くなる。ときおり快感に息を弾ませながらサクヤのフェラチオを褒めた。女はとにかく褒めてやること。自尊心をくすぐってやってこっちの思うとおりに動かすんだ。
「本当にお上手です。サクヤ先生のように綺麗な人が男のちんぽ咥えてるだけでもエロいのに、そのうえこんなテクニシャンだったなんて。もっと激しくしてもらえますか」
「んちゅっ……はぷっ……ん……ちゅぶっ、ちゅっ……ぢゅぱっ、ぢゅくっ……ぢゅばっ……ぢゅる……じゅるるるっ……ぢゅろっ……ぢゅろろ……」
タシロに言われたとおりサクヤは唾液たっぷりの頬肉で肉幹をサンドし、吸引しながら頭を前後に振りたくった。
「ふぁい……んちゅっ……ぢゅちゅっ……れろ、れろ……ぢゅぢゅっ……んぷ……ぢゅぷっ……じゅぶっ……じゅぶるるっ……ちゅっ、んぢゅぶっ……ぢゅぽっ、ぢゅぷっ……ぢゅぶっ、ぢゅぶっ、ぢゅぶっ! これぇ、どうれふは?」
「最高に決まってるじゃないですか! サクヤ先生のような美女にこんなえぐいフェラされて勃起しないのは、インポ野郎だけですよ。もっと楽しみたいのに最近忙しくてご無沙汰だったから、もう出そうです。くそぉ、これじゃ僕が早漏みたいじゃないか」
「出してください。スーツが汚れるといけないから、このまま口で受け止めます」
マジかよ! このスケベ女、自分から口に出してと言いやがったぞ。タシロはサクヤの頭部を両手でしっかり掴まえ、彼女の口をオナホール代わりにちんぽを扱く。そんなに飲みたいなら飲ませてやる。口内射精キメてやる!
「サクヤ先生、射精しますよ、飲んでください。一滴残らず吸い出して」
口にちんぽ咥えたままの美女が頷いた。アルコールの影響か、とろんと蕩けた目で上目遣いに男を見る。射精していいわよとアイコンタクトで伝えてきた。
許しを得たタシロは遠慮なく彼女の口内に本日の一番搾りを発射した。
「んむっ! んっ! んぐうぅぅ? んぐぅぅぅ!」
「飲めサクヤ。飲めっ!」
「んっ! んっ! んんんんっ! んっ……ごくっ……ごくっごくっごくっ……ごっくん」
風呂場に場所を移した二人は体を流すとバスタブに浸かる。湯船ではタシロが下半身だけ湯の外に出し、サクヤが再び献身的なフェラを繰り返した。いわゆる潜望鏡プレイで、ひとっ風呂浴びて汗と垢を流した球裏やアナルも丁寧に舐める。
「風俗嬢も真っ青のテクニック持ってるじゃないですか。昔の彼氏に仕込まれたんです?」
「家で風俗ごっこしたいから覚えろって」
「だからって本当に覚えるなんて、サクヤ先生は真面目だな」
だけど元カレの気持ちも分かるわ。剣道何段なんて誇ってる男勝りな女に玉やアナルまで舐めさせて尽くさせるの、実際めちゃくちゃキモチイイわぁ。熱心にペロペロしちゃって。竹刀握らせるより、男のちんぽ握らせるほうがよっぽど似合ってるな。
「舐めてもらうのも気持ちいいけど、せっかく元気になったことだし、これでサクヤ先生も気持ちよくなっちゃいません?」
タシロが語りかけるとサクヤの動きがピタッと止まった。期待に満ちた目で自分のちんぽと顔を交互に見比べる彼女の顔は、玉の汗が浮かんでツヤツヤ光り、いつもに増して艶やかだった。ハッとする美貌の傍らにはグロテスクな男性器。それが自分のイチモツだと思うと、いまから芸能人も顔負けの美女にこいつを突っ込んで、ひぃひぃ言わせてやるのだと気分が盛り上がる。
美人の顔は何にも優る精力増強剤だ。
バスタブから出た二人は洗い場に立つ。サクヤはバスタブの縁に手をつき、尻を高く突き上げた。
「そういえばゴム着けなくてだい……」
「大丈夫よ。今日は安全な日だから。射精するとき外にさえ出してくれたら」
「そっすか」タシロは嬉しいような、ガッカリしたような気分を味わった。
この口ぶりだと生チン経験者かよ。やることやってんだな。俺が生の|好《よ》さ教えてやりたかったが、経験あるからあっさり許しが出たと思えば、元カレ様々でもあるか。
「それじゃ入りますよ。サクヤ先生の生おまんこ、おじゃましまーす」
ずにゅっと肉を割り開いてタシロの切っ先がサクヤの|隘路《あいろ》を犯す。亀頭の一番太い部分が入ると彼女のお尻がキュッと締まり、えくぼを作った。太腿もプルプルと震える。
「ふぅっ……ふっ、はっ、ほぉっ……んんんっ」
「気持ちよかったら声出しちゃっていいですよ。セックスの恥は掻き捨てってね。お互い素直になって楽しんじゃいましょ」
タシロは数ヶ月狙い続けた蜜壺の感触に感動しながら、腰を小刻みに前後させた。サクヤのナカは人肌に温められた愛液で溢れ出しそうなほど満たされている。粘り気のある汁が絡みついてくると、ちんぽをフォンデュされてるようだ。肉襞もざわめいてペニスの到来を歓迎してくれた。
「あああん、奥に、もう、奥まで一気に来て」
自分の形を馴染ませようと時間をかけて挿入するタシロに対し、サクヤは一息に最奥まで貫いて欲しいとお願いする。それは体の一番奥まであなたの物になりたいのと言われてるようで、タシロに断る理由などなかった。
言葉ばかりでなくサクヤは態度でも示す。バスタブに手をついた体勢で腰を前後に動かして、膣内を埋めるちんぽに媚び始めたのだ。
肉欲を抑えきれない美女のヒップを鷲づかみにして、タシロは一気に根本まで挿入した。
「ん、ふう、あ、あー、はいっちゃった。はぁ、ん」サクヤは背中を仰け反らせる。体を痙攣させて膣をキュッと締めつけた。
おいおい、どんだけ生チン好きなんだよ、反応どエロ過ぎるだろ。ペニスを挿れただけなのに男の味を噛みしめ、うっとりする美女を目の前にして、さらに乱れ狂わせてやりたいと思うのは男の本能だろう。こいつに俺のちんぽを覚えさせてやるとタシロは抽送を開始した。
ちんぽが出入りするとサクヤは声を一切抑えず喘いだ。セックスで鳴くことは恥ずかしいという発想すら消し飛んだようだ。
いいね、そこまで我を忘れて楽しんでもらえたら、男冥利に尽きるってもんだ。
「おらっ! もっと派手に鳴け。でっかいケツ突き出した雌犬の姿勢で後ろからパンパンされて、みっともなく鳴いてみせろ」
剣道着で歩く凛々しい姿を何度も見た美女が、ひくつく肛門を男にさらしながら立ちバックでよがってると思うと、彼女の自尊心や鍛えた体ごとぽっきり折って屈服させてやりたくなる。タシロは尻をスパンキングした。パーンと実の詰まった澄んだ音色が風呂場に響く。続けざまにタシロは右から、左からサクヤの尻を張った。
「あぁ、そんな! ああんっ! あぐっ、んくあああっ!」
「男にケツ叩かれながら後ろから突かれて気持ちいいか。普段澄ました顔して歩いてるくせに中身は調教済みの変態女かよ。他にはどんなこと仕込まれたんだ」
スパンキングにはコツがある。何の工夫もなく平手で叩いて派手な音を立てようとすると、必然的に痛みが伴う強さで打つことになるため、大抵の女は興醒めしてしまうのだ。痛みは与えないよう手の形や手首のスナップの利かせ方を調節し、小気味よい音と振動で男に征服されてる屈辱と快楽を注入しながら、痛みは最小限に抑える。学生のころから幾度となく実践してきたヤリチンの面目躍如たる責めテクだった。
「ひうぅんっ! ああっ、ひどいっ! こんな、こと……やあああっ!」
「まんこギュウギュウに締めつけておいて酷いも糞もあるか!」
スパンキングを止め、再びむっちりした双臀を鷲づかみにする。奥を突く動きで子宮口を犯した。
「ふ、ふううぅぅぅ〜〜っ! あんっ♡ これこれぇ……あっ♡ あっ♡」
バスタブの縁を握りしめながらサクヤは背を弓なりに仰け反らせた。限界が近いのは傍目にも分かった。
一気にキメてやる。この女を堕として完全に物にしてやる! 覚悟を込めたピストンがサクヤを穿つ。
「んあっ、いくぅ! あっ、あっ♡ ああっ……あっっ♡ ……うっ♡」
イクッと宣言したサクヤは、喉を詰まらせたようにか細い鳴き声を断続的に発し、反り返った体の前面で形の良い美巨乳を弾ませながら、入浴と性行為で汗ばんだ体を引き攣らせた。
「あぁ……出てる、私のナカで……イクときは外にと言ったのに」
タシロは挿入前の約束を忘れ、気持ちが盛り上がったままナカ出ししてしまった。そのことを咎められても、彼は悪びれた様子ひとつ見せず、簡単に謝っただけで済ませようとする。
「悪い悪い。つい興奮して抜くの間に合わなかったわ。もしデキたら責任取るからさ」
すっかり彼女をイカせて心も支配したと思っているタシロは、上から目線でサクヤの怒りをいなした。その態度が癪に障ったのかサクヤは行為中の熱に浮かされた表情を引っ込め、快感に蕩けていた目も一瞬でゴミを見るような目つきに変わる。
「なんだよ急に態度変わるじゃん。んな怒ることないだろうよ。一回や二回ナカで出したってデキやしねえよ。生チン挿れたことあるのにナカ出しは初めてかよ、面倒くせーな」
心底から軽蔑する目を向けられ心地よかった汗が凍りつく。白刃を突きつけられてるかのように身が竦んだ。だからと言ってタシロは退けない。彼の人生において女は気持ちいい穴っぽこを提供するのが役割。精子を扱き捨てるための便所に謝るなどプライドが許さない。己の非を認められず、かと言って相手の怒りに無自覚でいられるほど鈍感でもない人間は、自分の正当性を主張しようと支離滅裂な話で多弁になる。
「そっちだって感じてたろうが! いい思いさせてやったんだから|膣内《なか》に精子ちょろっと漏らしたくらいセーフだろうよ。だいたい男と二人でホテル来て、生チン挿れさせるところまで許したなら、|膣内射精《おもらし》くらい誤差の範囲だろ。覚悟しとけ。マジ冷めるわ。ありえないから、そういう態度。謝れよ。雰囲気盛り下げてごめんなさいしろよ」
気の弱い女であれば声を荒げ、相手に非があるかの如く詰れば、感じなくて良い罪悪感を感じさせて主導権を握れる。自分にも悪い部分があったのではないか、彼の言い分にも何割か理がありそうだと思わせれば、その隙に付け込んで一気にコントロールする。これまでも何度となく使ってきた手口だ。
しかしサクヤは勢いだけで御せる女ではない。タシロは無言で睨んでくる彼女に手応えを感じなかった。
「もういいわ」額に落ちてきた前髪を掻き上げながらサクヤは言った。「今日は朝までしてもいいと思ってたけど、約束を守れない不誠実な人って嫌いなの。帰るわね」
「おいおいおい嘘だろ、本当に帰っちまうのかよ、さっきまでラブラブしてたじゃん」自分の横を通り過ぎようとするサクヤの行く手を阻むため、ほとんど無意識にタシロは彼女の手首をつかんだ。
――そのときだった。
「ぇぃやああああ」
気合いと共にタシロの体は重力の戒めから解き放たれた。だが一瞬の後には再び万有引力の法則に従って風呂場の床に背中から落ちる。
「ぐふぅっ!」
みっともなく鳴いてみせろとサクヤを立ちバックで犯したタシロだったが、みっともなく鳴かされたのは自分だった。ただし彼の場合は艶も色気もなく、挽き潰された蛙のような声だが。
掴んだ手を操作してどうにか投げられたところまでは分かったが、それ以上は武術素人のタシロには想像できなかった。理解できたのはサクヤの行く手を力尽くで阻むことは不可能だということ。
「なんだよ、くそ女が」形の良いヒップが風呂場から遠ざかる。さっきまで自分の物だった美尻に悪態をつくことしか、タシロにはできることがなかった。
生徒指導
金曜の夜は外れだった。最悪な結末に終わったタシロとの情事を思い出しながら、サクヤは週明けの職員室で溜め息をついた。途中までは悪くなかったのに外に出せ程度の約束も守れないなんて。その後に見せたギャーギャー煩いだけの弁明も印象が悪い。
生でさせるべきじゃなかった。あの手の男は一度ヤッただけでもつけ上がるのに、生ハメまで許したらどうなるか予想できなかったはずはない。一度抱いただけですっかりサクヤを自分の女扱いして、途中からまるで主人のように振る舞ってきた。
本当に思い出すだけでもイライラするわね。フラストレーション混じりの溜め息をつく。周囲では他の教師がタシロにお持ち帰りされた後のことを聞きたがっていたが、すべて知らない振りを決め込んだ。どうせ説明なら彼がしてくれるだろう。
話に尾ひれをつけまくって自分に有利な――あいつに抱かれてサクヤは何度も絶頂し、泣いて果てて悦んだことにされる――武勇伝にすり替えられるのだろうが、それもあんな男に許してしまった愚かさの代償と思うしかない。
「おはようございます」聞き覚えのある声が職員室に入ってくる。振り向かずとも最低な週末をくれた男だと分かった。
周囲の目がサクヤとタシロの間を行ったり来たりする。夜を共に過ごした男女の甘ったるい雰囲気が見られるかと密かに期待していた。サクヤは視線を真っ直ぐ机の上に向けたまま微動だにせず、タシロの存在に気がつかない振りでやり過ごした。
幸い、こっち来んな、話しかけてくんなオーラを無視するほど彼も無神経ではない。風呂場で投げ飛ばされたことも効いてるのだろう。馴れ馴れしい態度を取ることなく、二人はお互いの席で普段と何ら変わることない朝を迎えた。
なぜタシロなんかと寝てしまったのか。理由は二ヶ月前に遡る。アユムに押し倒され、朝まで彼に抱かれて地獄のような天国を見せられた日のことだ。正に運命の出会いだった。まさか自分の存在意義を粉々に打ち砕かれて、彼のために生きることが幸せなのではと思わされるほど体の相性いい相手が、生徒の中にいたなんて。
アユムに組み敷かれ、彼に突き上げられながらサクヤは、一晩中か弱い女になって鳴かされた。長く鍛えてきた武も精神力も運命のおちんぽの前では無力だった。いまでも彼に犯されながら口走ってしまった恥ずかしい言葉の数々、彼のおちんぽや絶倫っぷりを称賛する語彙を思い出しただけで頬が熱くなる。
それでもサクヤは耐え抜いたのだ。女に生まれた幸せと、女に生まれ落ちてしまった苦しみを同時に味わわされる連続絶頂責めに一晩抗った。体は堕ちようと心までは譲らなかった。最後まで教師として生徒とは付き合えないと突っぱねた。
「負けたよ」明け方にアユムは潔く己の敗北を認めた。自分で出した条件を守ったのだ。
朝までにサクヤに「アユムくんの女にして」と言わせられなかったら、潔く彼女から手を引くと宣言したとおり、あの夜を最後にアユムは付き合ってくれと言ってこない。もちろん、また抱かせろなんて言わない。
アユムとサクヤは以前の関係に戻った。ただの生徒と教師に。アユムがサクヤへの想いを断ち切り、熱い視線を送ってこなくなった分だけ、二人の関係は後退したとさえ言える。
これはサクヤが望んだ関係だ。ただの教師と生徒に戻りましょう、生徒とは付き合えないのよ、そう言ったのは自分のはずだった。
それなのに油断すれば彼と過ごした一夜を思い出してしまう。何度も記憶を反芻しては自分で慰める。彼の逞しい体は男の人だった。高校生なんか子供だと思っていたのに、サクヤの体を軽々と抱え上げ、駅弁体位で最奥にちんぽを突き刺してきた。彼に縋りつきながら上下に揺さぶられると、いままで付き合った男性の中で一番逞しくて格好いい人に見えてきてしまった。
それにアユムはサクヤを抱いてる間、ずっと情熱的に彼女を口説いてきた。サクヤが自分をアユム専用おまんこだと認めるなら、彼のおちんぽもサクヤ専用になる。単なる学生時代の恋人ではない。その先――結婚もチラつかせて、一生この気持ちいいセックスしよう、毎日を女の悦びで満たしてあげると囁く彼の声にドキドキしなかったと言えば嘘になる。
このまま負けてしまおうかと挫けかけた瞬間が何度もある。最後まで拒否し続けられたのは奇跡に近かった。もし彼が時間制限を明け方までと区切らず、職員や生徒が登校してくる時間ギリギリまで粘るつもりだったら、耐え抜けたか分からない。
アユムに抱かれてからサクヤの体は疼きっぱなしだった。教師になってから仕事が忙しく、男性とはご無沙汰になってたところへ、生涯で二度と経験できないかもしれない一夜をプレゼントされたのだ。いくら頭が彼とは終わったことだと思っても、体は一回だけで終わりなんて生殺しだと抗議する。
油断すれば耳の奥にこびり付いて離れないアユムの言葉が甦る。
「そんなことで本当にぼくのちんぽ、一晩で忘れられるの。言ってよ、ほら。サクヤはアユムくんの女になるから、これからも気持ちいいちんぽくださいって。一言だよ。それだけ言えたら僕のちんぽ、一生サクヤ専用なんだよ」
「いままで生きてきて僕くらいサクヤを満足させられるちんぽはなかったんだろ。これから先も出会える保証はないんだよ。僕にしときなよ。一言うんと言えば、この先ずっと毎日これが味わえるのに何を迷うの」
ダメよ。一時の快楽に負けたら後悔するわ。すでにいまだって後悔と罪悪感で押し潰されそうなのに。これ以上なんて身が保たない。
「サクヤ先生」隣席から肩を揺さぶられた。
はっとしてサクヤは机に落としていた顔を上げる。辺りを見回すと職員の朝礼が始まっていた。
「なんでしょう」務めて平静を装って尋ねる。
「聞いてなかったようなのでもう一度」話し出したのは教頭だった。「近ごろサクヤ先生もよく知る生徒に素行の面で気になる噂があります。本来は担任や学年主任から注意することなんですが、サクヤ先生のほうからも少し気にかけておいてくれませんか。サクヤ先生は生徒から慕われてますからね。私たちが頭ごなしに言うより聞く耳を持つでしょう。ご自身の私生活のことばかりじゃなく、生徒の指導も頼みましたよ」
揶揄含みの台詞を投げ掛けられると、周囲で忍び笑いが漏れた。人気者はやっかみの対象にもなりやすい。男女問わず生徒に人気のサクヤは一部の教師から、若くて人気取りが上手いだけでチヤホヤされて勘違いしてると陰口を叩かれることもあった。特に同性の教師からは、胸元を大胆に開け、白い太腿が眩しいミニスカートで校内を闊歩する姿に、女の武器で生徒に取り入ってるとの声があった。
全体からすれば極一部の捻くれた意見。それに大抵そんなことを言ってる人間より、サクヤのほうが文武に優れていて指導力も上だった。これまでは格下が格上を羨んでるだけと逆に愚痴を言うほうが人として格好悪く見られた。しかし金曜日に多くの教員がいる前でタシロの誘いに乗ったことで、少し職員室の空気やサクヤの立ち位置が変わった。しょせんサクヤ先生も、格好つけてたってイケメンちんぽ相手なら股を開くのか、と蔑むような調子が僅かながら出てきた。
これまで付け入る隙を与えてこなかったのに。だけど金曜はどうしてもダメだった。朝からムラムラしっぱなしで、時間が経つほど酷くなってしまった。正直あれがタシロでなく、倍近い年齢差ある教頭の誘いでも、強引に腕を引かれたら断り切れた自信がない。それくらいアユムに目覚めさせられたサクヤの体は男を求めてムラつく瞬間がある。
冷静になってタシロに幻滅できたのは一回ヤッた後だったからだ。
「いいですねサクヤ先生。頼みましたよ」教頭が念を押してくる。
サクヤは頷いて答えた。「分かりました。私も少し話を聞いてみます。それで、その生徒の名前は」
生徒相談室と呼ばれる場所は教室と教室の隙間へ捻じ込むようにして作られている。他の教室よりも狭く、縦横十メートル四方の限られたスペースに長机と椅子を放り込んだだけの場所だ。この近さが生徒に与えるプレッシャーともなる。
相談室という名目だが実際に生徒のほうから何か相談があって使う例は少ない。もっぱら教師の側が生徒を呼び出し、生活態度や進路指導で注意を与えることに使われた。
サクヤはテーブルの上で指を組み、窓を背にして呼び出した生徒が来るのを待った。背後からは昼休みで外に出てきた生徒たちの声が聞こえる。明るい生徒たちの様子は普段なら微笑ましいものなのに、今日は居心地の悪さを感じてしまう。椅子の上で軽く身じろぎした。
尻の位置を直したと同時にドアがノックされる。
「どうぞ」
入室の許可を与えると開いたドアから男子生徒が顔を覗かせた。
「座ってアユムくん」サクヤは手で向かいの椅子を勧める。
アユムは無言で歩いてきて椅子に座った。
彼の態度におどおどしたところは微塵もない。入室から着席まで堂々としたものだった。改めて至近距離で見ると彼の変貌ぶりを認めぬ訳にいかなかった。二ヶ月前の夜を境に変わったのはアユムもだ。
もともと彼はサクヤが指導する剣道部員だった。高校最後の大会で一回戦負けを喫し、三年間で一度も勝てないまま二ヶ月前に部を引退した。サクヤを犯す前日だ。
剣道を始めてからで言えば、かれこれ十年のキャリアでアユムは一度も試合に勝ったことがない。彼の剣道人生は常に他者から打ちのめされることの繰り返しだった。
サクヤは顧問としてアユムの問題が精神面にあると見ていた。心技体の技と体は、決して地方大会の一回戦で為す術なく敗れる水準にない。真面目で内気で人と争うことを苦手とする精神面の弱さが足を引っ張っていた。そんな子がどうして一対一で打ち合う剣道をと不思議に思ったが、竹刀を振る感触や道場に響く乾いた音が好きなのだと言う。
何とか一度くらいは勝たせてあげたい。その思いでサクヤも指導したが精神面の問題というのは、言うほど簡単に克服できるものでない。彼に勝利を味わわせてあげられなかったことは、コーチとしてサクヤの心残りだった。
そのアユムが変わったと最近もっぱらの噂だ。以前とは違う威風堂々とした佇まいが目につく。胸を張って周囲に己の存在を誇示しながら歩く姿は、前の彼を知ってる者の目には別人に映る。
その理由をサクヤ以外は知らない。知られるわけにもいかない。年上の女を自分の肉体で翻弄し、善がり狂わせたことが男としての自信を与えたなど公言できない。
内面の充実は外面の魅力にも繋がる。自分に自信がある人間は表情が溌剌として見る者に良い印象を残すのだ。アユムの場合も以前よりいい顔をするようになった。それに引き寄せられる女子もいるだろう。そのことが今回の呼び出しとも繋がる。
「さっそくで悪いけど昼休みも限られてるし本題に入るわね。最近アユムくんの生活態度で気になる噂があるの。あなたが、その、つまり……校内で女子生徒と行きすぎた行為に及んでるという噂ね。それで」
「しましたよ」
なんと切り出そうかと頭を捻るサクヤ。彼女の迷いを嘲笑うかの如くアユムは噂を認めた。
「校内でセックスしてたって話ですよね。しましたよ。誰に見られたのかは知らないけど」
それが何かとアユムは居直る。
「相手は誰なの」
「言ったら相手も呼び出すつもりですか」
「生徒指導ならそうなるわね」
「じゃあ言いません。自分の女くらい守らないと」
自分の女、という言い方にサクヤは子宮を疼かせた。二ヶ月前ここに太い楔を打ち込みながら、何度も俺の女になれと誘惑したのに彼はもう別な女を作ったのか、あの夜を忘れられないのは私だけなのとサクヤは胸がざわついた。まさか嫉妬してる? あり得ないわ、教師が生徒を妬むなんて。彼におちんぽ挿れてもらえるからって、そんな……。
「――ていうのは半分冗談です。分からないんですよ。いろんな相手といろんな場所でしてるから。いつ見られたのか分からないと、そのときの相手が誰だったか」
「相手は一人じゃないの!」
「僕の性欲の強さは知ってるでしょ。一人で受け止められるのはサクヤ先生くらい体力あって、セックスにも慣れた大人の女じゃないと無理ですよ」
「ちょっと」自分たちの関係を匂わせるアユムの発言に慌て、サクヤは彼の背後にあるドアへ目をやった。相談室は校舎の人通りが少ない一角にある。偶然通りかかるケースは希だ。それでも絶対ではない。「迂闊なことは言わないでちょうだい」
「ここだけの話ですよ。普段は約束どおり真面目なアユムくんに戻ったし、サクヤ先生に付きまとったりしてないでしょ」
「真面目な生徒は校内で不純異性交遊しないわ」
「それはサクヤ先生も悪いんですよ。女の人の身体があんなに気持ちいいなんて僕に教えるから。サクヤ先生も僕の体で気持ちよくなりましたよね。あんなに何度も凄い、素敵、こんなの初めて、もっと気持ちよくしてって言ってくれたじゃないですか。キスだって自分から」
「やめて!」サクヤは机を叩いた。狭い相談室に鈍い音が響く。
「私が悪いの? 私が淫らな気分に負けてアユムくんとしたから変わってしまったの?」
「別に責めてる訳じゃないですよ。ただサクヤ先生の具合が良すぎるんです。僕のちんぽにハメられるために生まれてきたような穴だから」
アユムの手が向かいから伸びてくる。机に叩きつけてジンジンするサクヤの手を優しく握った。手の平を裏返したり、ぶつけた部分を撫でたりしながら怪我がないか見てくれる。些細な皮膚と皮膚の接触がタシロとしたセックス以上に気持ちいい。ブラの中で乳首が勃ってピリピリする。
私の体もうダメ。アユムくんに負けを認めてるのね。何をされても気持ちよくなるくらい隷属してしまってる。手を握られてるだけで荒くなってくる息を噛み殺した。
「あの気持ちよさをまた味わいたいと思ったって悪いことじゃないでしょ」
「だからって、何人もの女性を……ふぅっ、取っ替え引っ替えするなんて」
「仕方ないんですよ。誰を抱いてもサクヤ先生ほど気持ちよくないから」
そんなの私もよと言いかけてサクヤは慌てた。アユムに抱かれてからムラムラするとセックスが我慢できない。オナニーでは鎮まってくれない。犯されたくて以前なら相手にしなかった男からの誘いにも身を委ねた。
もう自分の体がアユムでしか満足できないなんて認めたくない。彼に言われた言葉が童貞の思い上がりだと証明したかった。タシロと寝たのもその一環だ。しかし、つまらない男たちに体を委ねてみて確信したことは、アユムとの運命的な相性の|好《よ》さだけだった。どの男も一時はイカせてくれる。だが快楽の波に身を任せて最後に残るのは虚しさ。アユムとならもっと気持ちよくなれたのに。
「僕のことばかり言ってますけどサクヤ先生はどうなんですか」
「私? 私がどうかしたの」
「タシロにヤラれたって噂ですよ。噂ったってあいつが陸部の男子に自慢して流させてるんですけど」
犯した獲物を自慢するのは、ヤリチンのルーティンなのだろう。ただ相手が校内でも目を引く女だったから、生徒たちの間で急速に話が広まっているのだ。
「ヤッたわよ」サクヤはなんてことない風に言った。
「へぇ。ああいうのが好みなんだ」
「私もタシロ先生も成人した大人よ。自分たちの責任でする範囲ならとやかく言われる筋合いないわ」
「気持ちよくしてもらえた?」
「応える義務ないわね」
「僕のほうが気持ちよかったんだ」
「だから――」
「サクヤ先生も僕と同じなんだろ。あの夜と同じくらい好くなれる相手を探してる。だけど見つからない。お互い大変だね」アユムは掴んでいたサクヤの手を放し、立ち上がる。
「待ちなさい。まだ話は終わってないわ」
「今後はヤル場所を考えるよ。目立たないようにする。これでいいですよね」
「そもそも行為に及ぶことが校則違反なのよ」
「僕を退学にでもする?」そんなことできっこないだろと思ってる口ぶりだ。
「先生って今日は水泳部をコーチする日だよね。答えなくていいよ知ってるから。練習が終わってから二時間くらいしたらプールに戻って来てよ。誰にも気づかれずこっそりとね」
「なにをするつもり」
「別に。見せたいものがあるだけですよ」
アユムが踵を返す。その背中にサクヤは声をかけた。
「待ちなさい」
だが彼女の言葉はアユムの背中に弾かれる。彼は無言で相談室を出て行った。
独りになった相談室でサクヤは彼に握られた手を胸元に持って行く。まだ彼の温もりが残っている気がした。心臓が落ち着かない。
彼も自分とのセックスが忘れられず、他の女と比べていた。彼ほどの雄にそこまで満足してもらえたと思うと、サクヤの中の雌が悦んだ。いけないことだと知りながらもクロッチ部分にシミを作った。
夜のプールで…
果たして自分は何を見せられてるのだろうか。目の前で繰り広げられる光景にサクヤは自問せずにはいられない。
場所は学園のプール。アユムに指定されたとおり練習終わりからキッカリ一時間でサクヤは戻って来た。当然もう誰も残ってないはず。鍵も職員室の保管場所に掛けてあった。それなのにプールのドアは開いていた。
鍵の閉め忘れか、はたまた何者かが侵入したか。後者の可能性を考慮してサクヤは忍び足でプールに入った。
やがて聞こえてきたのは楽しげな声。
誰か残ってるのかしら。それとも生徒が忍び込んで勝手にプールで遊んでる? どっちにしても褒められた行動でないのは確かね。
アユムと二人でいるところを見られるのも都合が良くない。軽く注意して帰宅を促すかとサクヤはプールサイドに繋がるドアに手を掛ける。
「ふふふっ。アユムくんのおちんちん、今日もおっきぃ~。私とエッチなことしたくて大きくしてるんだよね。先っぽから出るヌルヌルの量も多い。……はぁ~、いいにおい」
少女が口にした名前にサクヤの手は止まる。まさかと思いながら薄く開けたドアの隙間から中を覗いた。
透明な天井から降り注ぐ月光。幻想的な舞台で役者を照らす照明のような光が、闇の中に二つの人影を描く。
一人は黒髪で肩甲骨の辺りまで髪を伸ばした女子生徒。水泳部の部員でヤヨイという名前だ。一時間前までサクヤの指導を受ける部員たちの中に彼女の姿もあった。
ぱっちりとした大きな目と柔和な雰囲気が印象的で、古式ゆかしき良妻の雰囲気を漂わせる。大人しそうな見た目とは裏腹に肉感的なボディの持ち主でもあった。競泳水着に潰された胸のサイズはサクヤにも引けを取らない。首から上は清楚な雰囲気なのに、下は男好きする肉体。そのギャップに校内でもファンが多い。主に邪な目を向ける対象として。
そんなヤヨイはいま、アユムの股ぐらに自ら顔を突っ込んでいた。
アユムはプールサイドに敷いたエアマットの上で仰向けになり、天に向かい真っ直ぐ伸びた男性器を競泳水着姿の少女に預けている。彼のほうは一糸まとわぬ姿。部活を引退してから運動不足なので悪いと思いつつ泳ぎに来ました、という言い訳は一切通用しない。完全無欠の全裸だ。
「おちんちんさん、いつもどおりするね」ヤヨイは同性のサクヤでもハッとする妖艶な笑みを浮かべ、競泳水着の肩紐を外す。
大人しい生徒だと思っていたヤヨイが見せる思わぬ積極性にサクヤはすべてを悟った。
あなたもなのね。彼女もアユムくんのおちんぽで彼の虜にされてしまったんだわ。校内でセックスしてる生徒の一人が彼女なんだわ。
ヤヨイは近くに置いたボトルを手に取り、胸の谷間に粘液を擦り込む。青白い月光が反射して少女の大きな胸はテカテカ光った。
横たわったアユムの脚の間に入り、彼女は「んしょっ」と自分の大きなおっぱいを持ち上げ、ビキビキと擬音が聞こえてきそうな肉棒を挟み込んだ。巨根と巨乳ががっぷり四つに組んだ大きさ比べは、辛うじて巨乳に軍配が上がる。柔らかな脂肪の塊が限界まで勃起した雄茎を呑み込んだ。
ヤヨイはおっぱいを上下に動かし、乳肉に埋めた肉棒を摩擦する。持てる者のみが行えるド迫力のパイズリだった。
「んしょ、んぅ、ふにゅっ……♡ んしょ、んにゃっ……アユム、くん……気持ちいい? アユムくんのおちんちん、私の胸の中でどんどん硬くなってきてるよ♡」
微笑みを浮かべたヤヨイは、肉棒を扱くペースを上げた。両手のひらで外側から中央へ胸を寄せる。柔らかな肉を押しつけてリズミカルにパイズリした。
「あっ、あっ……いいよっ、すごくいいよっ……ヤヨイ、気持ちいいよっ……うっ、ぁっ……」
アユムが自分以外の女で感じている。少なからずショックを受ける自分にサクヤは気がついた。彼が自分との一件以来ヤリチン化し、校内で女子生徒を食べ散らかしてるとは本人から聞いていたが、実際に彼が自分以外の女で陶酔した顔を見せることに嫉妬の炎が灯る。
私が一番だって言ったのに。私以外でも気持ちよさそうな顔してるじゃない。天井を向いて、顎を反らして、目なんか閉じてうっとりした表情かおして。そんなに若い子のおっぱいは気持ちいいの。私の胸だって大きさなら負けてないのに。
……私ったら何を考えてるのかしら。
怒りと熱情に浮かされた数秒間が過ぎ去ると、途端にサクヤは一瞬前までの己を恥じた。
自分で言ったことじゃないの。私たちは生徒と教師だから本来セックスしちゃいけない関係だって。生徒と生徒が不純異性交遊してることに教師の立場から怒ることはあっても、女子生徒に女として嫉妬するのはおかしいわ。
「ふぁあっ……はあっ、あぁ、んふぅ……アユムくんのおちんちん、まだ大きくなってきてる……今日も谷間から先っぽ出ちゃうのかな」
「出たら舐めてくれよ。いつもどおり」
「任せて」
サクヤの嫉妬など知らない二人は楽しげにセックスに興じる。
ヤヨイは前に落ちてきた髪を掻き上げ、耳に掛けると、おっぱいを左右交互に上下させて捻りを加えながら肉棒への圧力を高める。深い谷間の底で揉みくちゃにされながらアユムの肉棒は成長する。
「とうとう出てきちゃったね。亀さん脱出~~♡ ご褒美あげる。んむっ!」
最大サイズまで勃起したアユムのちんぽはヤヨイの爆乳を持ってしても封じられなかった。谷間から、ぴょこっと顔を出した亀頭に少女は唇を寄せ咥える。
「んっ! んむっ! んむむむっ♡ ちゅ、んむっ! ちゅ、ちゅぅぅう、ちゅぱっ! あむっ! んちゅ、ちゅっ!」
ヤヨイは溶けかけのアイスキャンディーでも舐めるように両頬を凹ませ、肉棒を口の中で粘膜に押しつけながら扱く。
「んぶっ! ぶっ! ぶぷぅっ♡ ぶぼっ! んぶっ、ん、んちゅっ! ぢゅる、ちゅぽ、ちゅっぽ、ちゅっぽ、んぽっ! ちゅぽんっ! ん、んふぅ……んふふふっ♡ アユムくんに教えてもらったおちんちんの咥え方、これで合ってるよね」
「ああ、ヤヨイのパイズリフェラ上手いぞ、ガチガチに勃起して敏感になってる亀頭を咥えられて射精に近づいた」
「よかった。もっと感じさせちゃうね」
ヤヨイは咥えていた肉棒をいったん放し、舌をぺろっと出してアユムの亀頭を舐め回し始めた。舌の表も裏も全体を使い、ぐりんぐりんペニスの一番太い部分をくすぐった。
「んっ、んむぅ……ちゅ、れるっ、れるるっ……♡」
昼間のヤヨイからは想像もできない、商売女もかくやといった舌技で男を悦ばせる。さらに彼女は自分の奉仕で男が悦んでくれてる姿に自らの楽しみを見出すタイプのようで、アユムが射精を我慢して歯の間から息を漏らす様を上目遣いで見ながら、幸せいっぱいの笑顔を向けた。
「あむっ♡ じゅずっ、んっぷっ♡ ぷぁっ♡ はぁ、はぁ……おちんちんの先っぽ、とっても熱くなってる……♡ そんなに気持ちいい? んちゅるるるっ♡ むぶっ、れろっ、じゅるるるるっ♡」
鈴口から裏筋、カリ首の溝までヤヨイは舌先を尖らせほじる。根本を胸乳で擦られながら先端への舌先攻撃。さすがにアユムも追い詰められているようだ。エアマットから浮かせた腰が震え出す。
「れる、れるれる……ちゅ、んぅっ♡ ん、ふふっ♡ 射精していいよ。いつでも好きなときに出して。わたしのお口まんこはアユムくんの精液受け止めるためにあるんだって教えてくれたのは、他ならぬアユムくんじゃない。だから、ね……ん、くぽっ♡ くぽぽっ♡ れるれるっ♡ ん、ふぅっ♡」
「ふぁ、ぁっ……♡ す、すごく、気持ちぃ♡ ぁ、あっ、イくっ♡ イくっ、イくイくイくっっ♡」
とうとう我慢できなくなってアユムはヤヨイの口の中に射精した。彼の射精の勢いを知ってるサクヤは、ヤヨイが喉でも詰まらせやしないかと心配したが、しっかり飲精まで仕込まれてるらしい。
「んふふっ♡ んぅ、んっ、んっ、んくっ、んんっ……」
こんなに出しちゃって仕方ないな、そんなに私のお口が好かったのとでも言いたげに目を細め、慈愛の微笑みを浮かべてヤヨイは口の中に溜まった精液を飲み下す。んくんくと喉を鳴らして白濁液を胃に収めていった。
「ごちそうさまでした」ヤヨイは口を開けて中に何も残ってないことを示す。
「すっかりちんぽの扱いも慣れたもんだな。初めてのときは、なかなかこっち見てくれなかったのに」
「本当に男の人は、おちんちんをぶら下げてるんだと思ったら恥ずかしくて。でもキスしてる間ずっと触らせてもらっていたら、だいぶ慣れちゃった」
自分が知らない二人だけの思い出を語り合うアユムとヤヨイ。それを傍から見てるしかできない自分の立ち位置にサクヤは狂おしいほど大きな感情が芽生え、胸を握り潰されそうだった。
嫉妬に身を焦がすサクヤの前で二人は騎乗位で繋がり始める。ヤヨイが競泳水着の股部分をズラし、手で握ったアユムの巨根を自らの膣口に宛てがう。そのまま真っ直ぐ体を下ろして呑み込んだ。
「くっ………ああっ………ん、はあ………あっ♡」
己の肉体が内側から満たされる幸福感に少女は陶酔する。背中を弓なりにしならせ、ゴツゴツした男根の形を楽しむ。膣洞がうねり狂い、アユムの形にフィットするまで待ってから、プールサイドに膝をついた騎乗位で腰を振り始めた。
「んっ、あっ、ああっ………あ、あああんっ♡ きもちいっ♡ アユムくんのが、あんっ、きもちいところ、こすれて♡ ああっきもちいい♡ おっきぃちんぽ、わたしのなかでうごいてる」
「そりゃヤヨイが動かしてるからね。僕は何もしてないのに勝手に好いところ当てまくってるんだろ。」
「そうだけど! んっ、んっ、んっ♡ ふあっ♡ あんっ♡ あ、ああっ……やあっ♡ あ、だめっ、そこっ♡ そこすきっ♡ もっとしてっ♡ おなかの奥のおく、ぐりぐりってしてっ♡ ああんっ♡ きもちいいのっ♡ きもちよくて頭ふわふわするの♡」
そりゃ気持ちいいでしょうね、アユムくんのちんぽは最高だもの。サクヤはヤヨイを羨みながら左手を胸元に持って行く。そしてシャツのボタンを緩めると、ヤヨイにも負けないサイズのおっぱいを自分で揉み始めた。二人の淫気に当てられビンビンに勃起した乳首を指で潰す。
声が漏れそうになるのを必死で噛み殺した。
「やっ♡ あっ♡ あっ♡ ああっ♡ あ、やっ♡ そこっ♡ あ、やっ、だめ、だめっ♡ だめっ――♡ だめ、だめだめだめっ……ん、くっ♡ そこ、そこっ♡ く、うぅっ♡ そこ、だめっ♡」
そんなに甘ったれた声を出してダメもなにもないでしょ!
同じ女としてセックス中の「ダメ♡」が、もっとしての意味であることは理解してるが、この惨めったらしい状況に怒りが募った。本来であれば隠れてコソコソ行為に耽らなければならないのは、アユムとヤヨイのほうなのだ。教師の自分は堂々と乗り込んで行って彼らを指導する立場にある。
それなのにいまのサクヤといったら薄暗い廊下に隠れ、ドアの隙間から男女の秘め事を覗く出歯亀行為に耽っている。あまつさえ生徒の淫行をおかずにオナニーするなど教師の風上にも置けない。
私ったら最低だわ。アユムくんが他の女とセックスしてる姿に嫉妬して、彼女に自分の姿を重ねながら自慰する手が止まらないなんて。こんな浅ましい姿は誰にも見せられない。だからどうか、いまだけは誰も来ないで。お願いだから。せめて一度イッてスッキリするまで、このまま続けさせて。
サクヤは左手で乳首を撫で転がしながら、反対側の手をミニ丈のスカートが捲れた下半身に這い寄らせる。すでに濡れている下着の上から女陰を押した。バレてはいけないのに、喘ぎ声を漏らしてはいけないのに、さらなる刺激を求めて手が止まらない。
「あふっ、んんっ、アユムくんのおちんちん、やっぱり凄いの! ねえ、気持ちいいっ!」
「あぁ。ヤヨイのおまんこは最高だよ。僕が知ってるおまんこの中でも上位の気持ちよさだ」
「嘘でも一番とは言ってくれないんだ。おだててくれたらもっと頑張れるかもよ」
「そんなこと言わなくたってヤヨイは頑張り屋さんだから必要ないだろ」
アユムが頑なに一番という言葉を使わない。たったそれだけのことにサクヤは己の可能性を感じてしまう。ひょっとして私が一番というのは本当なのかしら。初めての女は特別って言うし。それに相談室で誰を抱いても私ほど気持ちよくないって……。
サクヤは二ヶ月前の記憶を思い起こす。あのときアユムの触り方はどうだった。思い出せ。この手は自分の手ではなく、アユムの手だと思え。淫欲に耽る女教師はアユムに触られてる妄想で盛り上がる。
胸乳が潰れ形が変わるまで握る。軽い痛みの奥に大きな快感が芽生えた。
「んっ、ふぅっ……んんっ♡ あ、あっ、あっ♡」
押し殺してなお熱っぽい喘ぎ声とともに肢体をくねらせる。本気でイキたくなったサクヤは手をショーツの中に差し入れた。
「んんっ、んあっ、ふっ、ぅう、ふぅぅうん……ッ♡」
ショーツの中で手をもぞもぞと動かす。指先が膣口に埋まり媚粘膜を捏ねた。くちゅ、ぷちゅっと控え目な音を立て、濡れた肉を擦る。二人に存在が露見しないよう静かなオナニーに徹しながら、女教師の体は否応なく昂ぶっていった。
「ふぁっ……あっ、あっ、はあっ♡ んふうっ♡ んんっ、あぁ、あううっ! 本当におちんちん、気持ちよすぎる……もっと速くしたほうがアユムくんは気持ちいい?」
「俺は何でも気持ちいいさ、ヤヨイのしてくれることならね。だからヤヨイは自分が気持ちよくなることを中心に考えろ」
「んっ、ふっ、あっ♡ 優しいね、アユムくん……んくぅっ、はふぅぅ……♡ みんなアユムくんは変わったって言うけど、根底にある優しさは変わってないよ」
グラインドさせるだけだったヤヨイの動きが上下動へ切り替わる。たぷんたぷんと巨乳を揺らしながら、アユムの巨根の杭打ちピストンで何度も子宮頸部まで運んだ。少女の愛液で濡れた肉棒が見え隠れする。月光を反射すると使い込まれた刀のように光った。
アユムの手が揺れるおっぱいに伸びる。手のひらで下から掬い上げ、指先は乳首に宛てがう。敏感な突起を刺激するとヤヨイが白い喉を反らした。
「今日はいつもよりヌルヌルで締めつけてくる感じがするな。エッチな気分の日?」
「そ、そうかなぁぁ……ふふ、ああぁんっ♡ だ、だってぇ♡ とっても気持ちいいんだものぉ♡」
「もう何度も挿れてるから分かるよ。おまんこヌルヌルしてるのに、キュキュキュッて締めつけてきて、密着したままマン肉がうねってる。いつもよりスケベな動きで感じてるよ」
「そ、そんなこと……あっ♡ あっ♡ あっ♡ あぁぁ♡」
普段よりも乱れてると指摘されて興奮したか、ヤヨイの嬌声が一段甲高くなる。男に媚びる調子を強くした。
「あっ♡ あっ♡ んぁぁっ♡ はぁ、はぁ、はぁ♡ ふ、ふたりとも、あんなに楽しそうにエッチして……わたしは、暗い廊下でひとりオナニーで我慢してるのに……ず、ズルいわ……」
サクヤは膣内の浅い場所を中指で弄りながら、胸はひたすら乳首をすり潰す。入り口付近にある快感のポイントを数え切れないほど往復した。
ショーツのクロッチ部分は愛液で濃く変色している。本気汁の生々しい臭いが鼻腔をくすぐった。ブラを押し上げるようにして勃起した乳首が自己主張する。
これダメぇ……一度、二人より先にイカないと、冷静に彼らを見られない。
いまのサクヤは教師ではない。二人を見つめる目は、さながら元カレを盗られた女のよう。先に性欲を鎮めなければ冷静になれない。指を深く突き入れて濡れた膣肉を掻き混ぜる。
ぐぢゅ、ぐぢゅ、ぐぢゅと愛蜜で満ちた峡路を鳴らす。人差し指も加えた二本指で手がふやけるのも構わず肉襞を刺激した。
「あぁっ! んぅっ! ぁっ! アユムくん、私もうイッちゃいそう……ぁあぁっ! はぁ……はぁ……♡」
ヤヨイが切羽詰まった声で限界を訴える。アユムの太い肉棒で膣内を擦ってもらえば急速に追い立てられても仕方ない。
「体を倒して。僕に抱きついて。最後は思いっきり下から突いてイカせてあげる」
「突いて! 突いて! やっぱり優しい。すきっ♡ アユムくん好きっ♡」
「僕もだよ」
セックス中に交わされる好きだの愛してるだのは、盛り上がった男女間で交わされる挨拶。実際にアユムがヤヨイのことをどう思ってるかは分からない。恐らく数多くいるセフレの一人程度ではないだろうか。
そうと知りつつもサクヤは胸の奥が焦げ付く。チリリッと冷静ではいられない胸騒ぎがした。
この前は私のことを好きだと言ってたのに、こんな短期間で簡単に誰にでも好きと言えるようになるなんて。アユムくんの薄情ヤリチン! ちんぽ大きいからって女を取っ替え引っ替えして。そうやって女をセックス漬けにして言いなりにさせてるのね。
サクヤは胸を弄っていた左手でショーツをグイッと引っ張り、右手が動ける範囲を拡張する。自由度が増した右手は、ますます過激に肉襞を引っ掻いた。むわっと卑猥な湯気がおまんこから立ち上る。粘っこい本気汁を飛ばしながら指の出し入れをスピードアップした。
「あっあっあっあぁぁっ♡ もっ、もうだ、めっ……んひぃっ♡ んんふぅぅ♡ おかしくなっちゃう♡ あたまへんになりそうぅ……ぅぅ♡」
生徒同士のセックスを盗み見てオナニーしてる時点で教師失格、すでに普段の彼女ではないおかしな状態なのだが、まだ自分は大丈夫だと思っている。思いたがっている。正常と異常の境界を自分に都合よくズラした。
「あっ♡ あっ♡ あっあっあっ♡ イくっ♡ イッてしまうっ♡ もうだめっ♡」
サクヤは自らの指のみで絶頂の階段を駆け上がった。透明な汁を噴き出してショーツや内ももを汚す。全身を戦慄かせて高みへと登り詰めた。
プールサイドではヤヨイが限界に達しようとしていた。彼女が上に乗ったまま二人は上半身もくっ付けて抱き合う。大きな胸をアユムの胸板に押しつけながらキスを繰り返す。
「んっ♡ んふぅ♡♡ ん♡♡♡ んっっっ♡♡♡♡♡」
口づけあった唇の隙間からくぐもった声が漏れる。アユムが舌を啄んだまま放してくれないので、彼女は大きな声を出せないでいる。そんな遊びも恋人気分で楽しいのか、ヤヨイは幸せそうな笑みを見せた。
ぷっとアユムがヤヨイの舌を吐き出して自由にする。「最後だからエッチな声いっぱい聞かせて」
彼の手が少女の大きく実った臀部を鷲づかみにする。挿入位置を固定して彼女の弱点と思しき場所を何度も突き上げた。
「ちゅっ……♡ んんっ、んぷっ、はぷっ……♡♡ んぅっ、んんっ……♡♡ っ、んっ……ぁ、そこ、ダメっ……っふ、ぁぁっ♡♡ 私のよわいとこばかり突いてくる♡♡」
「ヤヨイの体に弱くないところないだろ。どこ突かれても悦ぶくせに」
「それはアユムくんのおちんちんが強すぎるからぁ♡ んっ♡♡ ぁ、そこっ♡ だめっ……ぃ、ぁっ♡ んぁっ、ぁっ♡♡ このおちんちんでされたら、女の子の体どこも弱点になるっ♡」
「今日もナカに出していいよな」
「いいよ。言われたとおりおクスリ飲んでるから。アユムくんに生おちんちん挿れてもらうために毎日ちゃんと飲んでるから」
「よし、それじゃあイクぞ。出すからなっ!」
「アユムくんっ! アユムくっ……! んっ! んっ! 気持ちいいっ! 気持ちいいよっ! アユムくんっ! もっとしてぇっ!」
二人の動きが遠慮のないものになる。アユムが下から少女の膣奥を叩いて体を跳ね上げる。ヤヨイのほうも彼のタイミングに合わせて腰を使い、亀頭を一番奥へ誘い込もうとする。女体の行き止まりでお互いの粘膜を擦り合わせて二人は同時に達する。
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ イクっ♡ イッちゃうよぉ♡ 私もうイク、イッちゃう、イクッ、イクッ、イクイクイクッ――――♡」
少女が女の悦びを貪る姿を羨望の眼差しで見つめながら、サクヤはイッたばかりで気怠い体を起こす。立ち上がってヨロヨロとトイレのほうへ歩いた。ここにいてはヤヨイに見つかってしまう。アユムのほうはサクヤの存在に気づいてるだろう。彼が自分で呼び出したのだから当然だ。
最初から彼女との行為を見せつけるつもりで呼んだのね。何が見せたいものがあるよ。生徒同士がお楽しみの姿を薄暗い廊下から覗き見させられることになるなんて、ここまでの屈辱は初めてだわ。
「おひいいっ♡ いいっ、あひい♡ もうだめえっ、わ、私またイッちゃう♡ こんなはしたない格好でイクッ♡ イッちゃうううううううっ――――♡」
プールサイドからヤヨイのあられもない声が聞こえてくる。一体どんな体位で二回戦目を始めたのか。気になって後ろ髪を引かれる思いだが、いつまでも覗いていてはヤヨイにも気づかれるかも知れない。
サクヤは気怠い体を引きずり闇の中に姿を眩ませた。
アユム、プールで女教師とソーププレイ
ドアの向こうに隠れていた気配が遠ざかるのを感じた。先ほどまで自分とヤヨイの性行為を食い入るように見つめていた視線が消えたのだ。満足して去って行ったのか、このままオナニーに夢中になっていては見つかると思い、一度ここを離れたのだろう。
完全に立ち去ってしまうとは思えない。わざわざ呼び出しに応じてプールまでやって来たのは、多少なりとも期待していたいに違いないからだ。ヤヨイが終わるまで待って今度は自分がシテもらうために戻って来るはず。そうアユムは当たりをつけた。
「今度はいつ会える」マットに横たわり、セックス後の気怠い幸福感に包まれながら、ヤヨイが次回の予定を聞いた。
アユムは少女の肩を抱き寄せる。抱き心地の良い女だ。十代の瑞々しい肌や肉は適度な弾力がある。柔らかいだけでなく張りのある体は抱いていて飽きない。少女に言ったことは嘘ではない。校内に多数のセックスフレンドを囲うようになったアユムの女関係でも、ヤヨイほど具合の良い女は稀だ。
それでも上には上がいる。
「どうだろうな。ヤリたくなったら連絡する」
校内に隠れファンが多いヤヨイを都合の良いセックスフレンド扱い。彼女に一度でもお相手してもらいたいと密かに願う男たちに聞かれたら、怨嗟の念を撒き散らして呪われるだろう台詞をアユムはさらっと吐く。
水泳部のアイドルも、いまのアユムには数いる都合のいい穴でしかない。そういう扱いを受けていても女たちは彼から離れない。一度知ってしまうと自分の意思ではどうにもならないくらい、彼のちんぽは女を幸せにして彼女たちから理性を奪ってしまう。
しかもアユムのちんぽが凄いという噂は女子の間で密かに広まっている。少女たちは如何に自分が他とは違う体験をしたか、普通では味わえない深いイキ方を体験したか周りの少女たちに自慢したくて仕方ない。
男子が周りにいない女子だけの集まりになると、あのアユムくんに抱いてもらっちゃった、噂どおりセックス強すぎてイキ殺されちゃうかと思った、もう彼氏の粗チンじゃイケなくされたなどと明け透けに話す。
その結果、噂が噂を呼び、女子のほうから「アユムくんのおちんちんって凄いんでしょ。一回いいかな?」と抱かれに来るようになった。
だがいくらアユムの性欲が強いと言っても、来る女子をすべて抱いていては身が保たないし、彼にも好みがある。セックス志願者の行列から特に可愛い子ばかりをピックアップして抱くので、いつしか彼に選ばれることが女子のステータスになっていた。
たった二ヶ月の間に学園の目ぼしい女子は、一度はアユムのちんぽを経験しているまでになった。
それを良く思わない人間もいる。殊にアユムから選ばれなかった生徒で、選ばれた生徒との間の格差を思い、なんであいつが選ばれて私がと不満を募らせるタイプの人間は扱いが難しい。
恐らくアユムが校内で淫らな行為に及んでいると通報したのも、その類の生徒だろう。
面倒くさいな女の嫉妬というやつは。やれやれとアユムはヤヨイの体を抱き寄せ、横寝のまま彼女の片脚を持ち上げる。正面から彼の膣口にちんぽを押し当てる。
「またするのぉ~」けらけらと笑いながら、ヤヨイは自分でも腰を微調整して穴の位置を合わせる。
人は見かけによらないと言うがヤヨイもその手の女だった。見た目はセックスなんてと忌避しそうなお嬢様。実際は水泳部の部員がアユムに抱かれたと聞き、自分もと興味津々に彼女のほうから誘ってきた。初めこそちんぽの扱いに苦慮していたが、一度抱いてやると二回めからはもともと持っていた才能が開花した。会うたびにちんちん遊びが上手くなる。
「んっ♡ んぅっ♡ は、挿入ってきた、アユム、くんっ……♡」
何度も突いて熟れた膣洞をアユムは我が物顔で使う。水泳部の巨乳アイドルを女にしてやったのは自分だ、この穴を開拓してやったのは僕なんだと思うと、彼女たちの背後にいる男たちの嫉妬も燃料にピストンに力が入る。
「はむ、んっ、ちゅ♡ ちゅるるっ♡ んちゅ~~~っ♡」
ヤヨイが自分から唇を押しつけ、アユムの舌を吸ってくる。未だに彼女が処女だと思ってる男たちは知るまい。スケベなキスもフェラも調教済みだということを。
「ああっ、はぁ! そこ、いい、きもち、イイ……!」
「こうだろ。ヤヨイの膣内スケベな汁でヌルヌルだから動かしやすいよ」
「ふにゅうぅっ……ん、ふぁっ♡ んぅ……は、ぁ……っ♡ やっ、そこっ、はぇっ、だ、め、イく、っイくぅっ……♡ やっ、はひっ、んぅぅ――――ッ♡ もっ、イった♡ イきっぱなしなのっ♡ やらぁっ♡♡」
ヤヨイはアユムの胸板に体を擦りつけながら戦慄く。押しつけられた女体が波打つ快感にアユムの陰茎がさらに元気を帯びる。パンパンに漲ったエラでヤヨイの痙攣する膣内を蹂躙した。
「あぅっ♡ ひ、ぃんっ……! はひっ、ひぐっ、ひうぅぅっ……♡♡ それ、だめっ……♡ これっ、おかしくなるっ、おかしくなるっ……くる、ぁ、んうぅぅぅっ……♡♡ もう、イッてるのに……許してぇ♡」
「そうやって僕を煽ってるんだろ。もっとシテもらいたいんだよな。ヤヨイのエッチなおねだりの作法はもうバレてるんだぞ」
「あっ、あっ、あんっ、ああ、あああっ! や、やあっ……お、おちんぽぉっ……い、いやっ、んああぁぁっ、ああああぁっ!」
最後に一回、きっちり大きな絶頂を与えてやってから、アユムはヤヨイを放した。ここは僕が片付けておくからと言い、これ以上は帰宅を引き延ばせないと言う彼女を帰した。
プールサイドには空気で膨らますタイプのマット、パイズリ奉仕に使ったローション、それと二人ぶんの体液が落ちている。
マットは水泳部員が持ち込んだものだ。アユムがプールサイドで水着プレイしたいな、いつも君たちが頑張ってる姿のままセックスしたいなと言うと、部員たちがプールサイドに寝そべっても体が痛くないようにと準備した。空気を抜けば折り畳めるので普段は使わない空きロッカーに押し込んでいる。
ローションはアユムが持ち込んだ。豊富に水が使える場所でやるなら、こういうのもありだよねと思ったのだ。
プールサイド清掃用の蛇口にホースを嵌め、水道を開けようとしたところでペタペタ音がした。裸足の人間が近づいてくる。
音がするほうを見ると、目の前に立っていたのは普段は一本縛りにしてる髪を解き、ハイレグタイプの競泳水着に身を包んだサクヤだった。
彼女の長い脚の付け根に食い込んだ水着や、大きなおっぱいでパツンパツンになった上半身を眺めながら、アユムは密かに舌なめずりする。獲物が垂らした餌に引っ掛かった。
サクヤは日ごろの堂々とした彼女ではない。眼光鋭い瞳は不安に揺れ、アユムが自分の水着姿に欲情してくれているか確かめようと、恐る恐る窺うような視線を向けてくる。肉体美を強調するためか手は腰の辺りで後ろに組み、胸を張って体を押し出す。
「あ、あの子は、帰ったわ」
ヤヨイはいない。だから誰に見られる心配もない。そう言いたいのか。
「それで。サクヤ先生は何しに戻って来たんですか。オナニーで下着が濡れて気持ち悪いから水着に着替えただけ?」
「……やはり気づいてたのね。いいえ、そうなるように仕向けたんだわ」
「僕が仕組んだのは先生が、僕とヤヨイがヤッてる姿を見るまでですよ。そこから先のことは知りません。ムラムラした先生が自分で触り始めるところまで、どうやったら僕が誘導できるんです」
サクヤは打ちのめされたように首をガクッと後ろに反らし、一歩後ろによろけた。自慰行為に耽ったのは己のスケベ心ゆえだろう。当たり前のことを指摘しただけなのに、よくもそこまで被害者ぶれるものだとアユムは逆に感心してしまう。
「僕の質問に答えてくださいよ。サクヤ先生は何のために戻って来たんですか。わざわざ水着に着替えて」
「……教師として生徒の不純異性交遊を見過ごせないわ」
「やっぱり僕を退学にでもしますか」
「いいえ。交換条件よ」サクヤは右手を自分の豊満な胸元に持っていく。己を指しながら言った。「私が代わりに相手をするわ。だから生徒に手を出すのはやめて」
「交換条件ねえ」
小賢しい言葉遊びだ。要は若い女じゃなく私を抱きなさいと言いに来たに過ぎない。
「それはサクヤ先生が僕のセフレになってくれるってこと?」
「セッ……!」
いや、そこでどうして驚くかね。つまり言ってることは、そういうことだろうに。
「自分が僕の性欲を全部受け止めるから他の女の子は抱かないでってことじゃないの。そうじゃなかったら交換条件は成立しないですよね」
「そうだとしても、その関係をセフレと表現することに抵抗あるわ。あくまでも教師として他の生徒に悪影響が及ばないための措置であって」
「あっ、もういいです」
アユムは彼女に近づくと手首を掴んだ。「益体もない話に付き合ってると夜が明けそうなんで。何を言ったところでヤルこと一緒なら早くヤリましょう」
そうしてアユムはサクヤとセックスするための準備を始めた。ヤヨイとの行為で汚れたマットを水で洗い流し、サクヤには全身にローションを塗らせる。
アユムがサクヤに命じたのはソーププレイだった。ちょうどマットとローションもあることだし、お風呂屋さん気分でサクヤ先生から奉仕してよと言ったのだ。
「タシロが言ってたよ。サクヤ先生は昔の恋人に仕込まれて風俗嬢顔負けのテクニック持ってるって」
「そんなことまで話したのね」絶句とも呆れとも怒りとも取れる口調だが、どの感情も顔には浮かばないので真意ははかりかねた。
「僕にもしてみせてよ」
思えば前回はアユムがサクヤをほぼ一方的にイカせ続け、彼女からシテもらう場面は多くなかった。せっかく自分から抱かれに来てくれたのだ。今回は彼女の気持ちに付け込んで楽しませてもらうとする。
マットの上に胡坐をかいたアユムは、全身ヌルヌルになった彼女を向い合せで自分の膝の上に座らせ、柔らかい体の重みを堪能しながらキスした。
初めはお互い軽く舌を突き出して先端を絡める。擦り合わせる合間にサクヤの唇を啄む。
「サクヤ先生からしてよ。僕を満足させてくれるんでしょ」
アユムが受け身の体勢で舌を出すと、サクヤは生徒のベロを吸い取り、ちゅっちゅっちゅぅと音を立てながら唇で刺激する。恋人同士でしかしないような甘い雰囲気のキスを二人で楽しんだ。
「仰向けに寝て」
言われたとおりマットに寝そべり待つと、サクヤはアユムの体にもローションを掛けてくる。粘液を塗り伸ばすため彼女の手が手や腹、太ももを撫でる。乾いた状態で触られるのとは違う感触が下腹部に血を集めた。
一通りローションを伸ばすとサクヤがアユムの上に俯せで乗ってくる。お互い潤滑剤を纏った面を合わせると、少年の体の上でサクヤが自分の体を滑らせた。上下に往復しながら競泳水着の生地に擦られる。
サクヤもう乳首が勃ってる。コリコリした硬いものが僕の体の上を滑って……あぁ、ローションプレイなんて慣れたと思ったけど、サクヤの肌は気持ちいいな。
何度か体を擦り合わせた後、サクヤはアユムの左側面にポジションを取り、やや足元寄りの位置に構えた。その位置から少年の左乳首を舐める。
「はぁぅ……んぅっ……んっ」
セフレの女の子たちの中にも乳首を責めてくる子はいた。フェラしながら指先でカリカリしたり、アユムが彼女たちにしてやるように丹念に舐め、吸い出したりといった攻撃は受けたことがある。
いまサクヤがしてることもそれと同じ行為であるはずだが、これまでに感じたことがないゾクゾク感を背筋が駆け抜ける。少女たちとは性行為の経験が違うからか。それともサクヤだからなのか。
狂乱の一夜を過ごした後、アユムはサクヤに対する気持ちを吹っ切ったつもりでいた。かつてのような淡い想いを向ける対象ではない。自分のちんぽで好きなように喘がせて愉しめる肉人形のような存在。その他大勢の雌と変わらない存在になったのだと思っていた。
それなのにサクヤとする行為は格段に気持ちがいい。肉体的な快楽を恋心の残滓によるものと解釈するほどアユムは純心でないが、サクヤも彼と同じくらい彼との行為に特別な昂りを感じるとしたら?
彼女が|勘《・》|違《・》|い《・》していても不思議ではないように思われた。
サクヤの左手がアユムの肉棒を握る。発情した女のおまんこほどもヌルヌルになった男根は、手で握られるだけで腰が痺れるほど気持ちいい。挨拶代わりの手コキだけで亀頭が限界まで膨らんでしまう。
「すごいヌルヌル。それに大きい」サクヤは息を荒くしてアユムのちんぽを扱く。「こういうのはどうかしら」
サクヤは跨るように左足をアユムの体に乗せ、膝裏で彼の勃起を締めつける。ローションに濡れたちんぽは膝裏の窪みで踊った。
乳首舐めとの同時愛撫を受けたアユムのちんぽはビンビンに勃起し、へそに向かって反り返る。いま射精したら飛び出した精液が目に入る角度でそそり立つ。
「ひっ♡ い、いぃ♡ サクヤ先生♡ これ、気持ちいぃ♡ ちんぽ、きもちいいですよ♡ 本当にえぐいテクニック持ってるじゃないですか♡」
太ももとふくらはぎの肉で挟み込みながら擦ってくる。ミニスカートから伸びたサクヤの御御足は、学園中の男から注目を集める。みんなが触れたいと思いながら視姦するしかなかった脚に、ヌルヌルちんぽを扱いてもらってると思うと優越感が止まらない。
前回は最初から最後まで主導権を握ったまま一方的に翻弄したが、敢えて好きにやらせてみた今回はサクヤも自分の持ち味を発揮する。
あぁ、これヤバいな、余裕を見せすぎると搾り取られそう。隙を見て反撃しないと。
サクヤは乳首から脇腹まで広範囲を舌で舐める。彼女の舌は大量のローションを巻き込み、まるで口内射精を受けた直後のように粘液で溢れた。舐め上げた舌が|乳首《しゅうてん》で一度体から浮いて離れると、ローションと唾液の混合物が糸を引いた。
サクヤは完全にアユムの体の上に乗っかってくる。彼の上で体を滑らせ始めた。下半身のほうにいるときは胸の谷間でちんぽを挟み、上に伸び上がるときにはちんぽをローションまみれの腹で擦る。乳首に行き着くと絶品フルーツかのように舐め回した。
「おちんちん重点的にしていくわね」
体を起こしたサクヤがアユムの腹や太ももからローションを集める。手の中に水たまりを作ると、それでアユムの肉棒を握った。片手では収まらない長さの肉棒を両手でしっかり握り、ゴシゴシと上下に擦る。
「んあぁ! そ、それ気持ちいい!」
右手で作った輪っかで亀頭をぐりんぐりん責めながら、左手は陰嚢から竿の根本までをさわさわ撫でる。そうしていたかと思うと再び両手をくっつけ、竿を余すところなく扱いた。
ローションの使い方が巧すぎる。小娘との格の違いを見せつけにきてやがる。
「手だけじゃ物足りないでしょ」
意味深に微笑んだサクヤがアユムの腰に跨ってきた。
何をするのかと見ていると、彼女は自分の女陰部にアユムの肉竿を押し当てながら、手で亀頭を擦る。同時に腰もグラインドさせ始めた。手コキと素股の欲張りセット。
「んっ♡ あっ……はぅっ♡」
年上女の本気の責めは、すっかりセックス慣れした気分でいたアユムを脱童貞二ヶ月の小僧に戻し、情けない声を出させる。そろそろ本気で反撃に転じなければ一方的にイカされてしまう、せっかく前回で教え込んだ上下関係が揺らいでしまうと思いつつ、このまま女教師のテクニックで抜いて欲しい気持ちに抗えない。
もう少しだけ、もう少しだけと反撃の機を見送ってるうちに、サクヤは本格的に搾り取る動きを始めた。
ぐぢゅくじゅぢゅぐとローションにアユムの我慢汁が混ざった粘り気ある水音を響かせながら、サクヤの手コキはスピードアップしていく。ただ擦るだけでなく亀頭へ被せるように添えた手で敏感な先端も撫でられる。ローションを白く泡だて、精液のように濁らせながらヘリコプター手コキが繰り返される。
「そろそろ発射させるわね」
ここまで来たら抜くなど造作もないと言わんばかりにサクヤは宣言した。
アユムの腹の上でくるっと反転して向きを変える。こちらに尻を向ける格好で座ると、水着をズラして双臀の谷間に彼の肉棒を挟み込んだ。競泳水着越しのツルツルザラザラしたもどかしい感触とは違う、肉と肉の生々しい接触。
サクヤは騎乗位の要領で腰を前後に揺すり、粘液まみれになったちんぽを会陰部で擦り上げた。
背面座位での尻コキ。限りなく挿入に近い体勢での触れ合いに射精欲がグングン上昇する。尻の割れ目でペニスを擦られるのは、柔らかくて何とも言えない、とても好い感触がした。
尻コキか。これは盲点だったな。おまんこ使い放題だから、敢えてその手前で擦ってもらう発想あまりなかった。それに背面でしてもらうのもいい。サクヤが僕のために大きな尻をヘコヘコ振りたくってるのは支配欲が満たされる。相変わらず背中が綺麗だ。バックでしたときのこと思い出して精子登ってきた。
この体勢だとサクヤの性器近くも刺激されるため、彼女も気持ちよさそうな声が漏れた。
「ふっ、くぅ……ッ♡♡ ……んむぅ……っ♡ ふーっ、ふーっ♡」
ぴったりと尻の割れ目に肉棒を押しつけながら動かすと、ときおりサクヤの膣口にちんぽが引っ掛かる。そのたびにサクヤは尻を震わせて喘ぐ。
「ふーッ♡ ふーっ♡ ふーっ♡ ふーっ♡ んぁ……ッ♡ んん……♡」
あと数センチ、何かの間違いで入ってしまう場面を想像してるのだろうか、たまに腰が怪しいくねり方をした。膣口に向かって亀頭を誘導するような動き。さりげなさを装ってるがバレバレだ。
「素股で擦ってる最中うっかり入るミスもあるらしいけど、僕くらいのサイズだと間違いで入ることないから、どんな風に起きるのか分からないな」
いま挿入したら偶然ではなく故意と見做す。遠回しに警告してやるとサクヤの肩が震えた。己の欲望を見透かされた動揺が手に取るように伝わってくる。ちんぽの側面に吸い付く膣口もキュッと締まった。
平常心はどうしたのかな先生。いつもサクヤが指導してくれたことだよ。アユムは意地悪に笑って彼女の尻に手を伸ばす。
「い、いま触っちゃダメよアユムくん!」
イキたくて敏感になってる最中の尻を撫でられ、サクヤは慌てふためいて振り向く。いけないことをした生徒を叱る調子ではない。そんなことしたら困ったことになってしまうからやめてと懇願する顔だ。
「サクヤ先生の尻コキが気持ちいいからイキそうなんですよ。僕からも腰を振りますね」
「そ、そうなの……私の体、そんなに気持ちいいのね」
あーあ、喜んじゃって。普段のお澄ましクール顔が信じられないデレデレっぷりですよ。僕のちんぽ好きすぎじゃないですか?
「サクヤ先生も好きに動いていいですよ。二人でイッちゃいましょうね」
二人での部分を強調してやると、サクヤは嬉しそうにはにかむ。そんな表情を生徒に見せてると彼女自身は自覚できてるだろうか。
アユムも腰を振り始めたことで、肉棒と会陰部を擦り合わせるスピードが増した。にちゃにちゃ、ぬちゅぬちゅ、ぐちょぐちょと粘液を慣らしながら掻き混ぜる。また膣口にちんぽがめり込んで入りそうになる。サクヤには丁度いいアクセントになってるようだ。
「う、んっ……、イきますっ、あっ、あっ」
サクヤの肉体の中で、ちんぽ擦りつけてる部分が熱を持つ。単純な摩擦熱の話ではない。絶頂に近づいた彼女の体が発情して熱を持っているのだ。ローションだけではない天然物のヌルヌルも追加され、ますます性感は強くなる。
「ひんっ、あんっ、んあんっ、あっ、あああっ、あっ! あ、熱い……♡ 私のおまんこ、こすれて、あつくて……や、もう、イきますっ、んんっ、あっ、ああっ、は、んっ!」
あの夜、アユムのちんぽで感じさせられたときのように、サクヤは生徒に敬語を使う。追い詰められて弱気になると出る彼女の癖みたいなものらしかった。
サクヤは自分たちが学園の施設を淫らな目的で私用してることも、いま誰かに見つかり二人の関係が露見したらまずいことも忘れ、一心不乱に腰を振り続ける。口からは毎秒、アユムのちんぽを称賛する言葉が漏れた。
「んぁあっ! んぅ、あぁ、あつい……そ、それに硬いわ、アユムくんのおちんぽ。硬いおちんぽが私のおまんこを擦ってるのおぉぉおおおお! あっ、あぅ! んあ、いや、あっ、はぅっ! ああっ! アユムくんっ♡ アユムくんっ♡」
「そう言うサクヤ先生の体は柔らかいですよ。男を包み込んで癒してくれる素敵な体ですね。お互いのいいところを感じながら動きましょうね」
「わっ、分かったわ……はぁぁあんん♡ んっ、はあっ♡」
より強く尻を押し当て、割れ目に挟み込みながらサクヤは肉棒を扱き上げる。彼女の陰唇がぱっくり開き、フルートフェラのようにちんぽの側面を舐める。濡れた肉のイヤらしさにアユムの昂ぶりも限界に近づく。
「先生そろそろイキそうだね。僕もイクから最後は思いっきり感じてね」
言いながらアユムは下から腰の律動を速める。絶頂に向けた加速はサクヤのことを追い詰めた。
「ぁ、んんっ♡ イきそう、です、イっちゃいますっ♡ イク、イク──イクっ! いくぅぅぅっ♡♡」
「いいぞサクヤ。我慢せずイッてしまえ」
彼女に主導権を預けてる間はどうなるやらだったが、何とかサクヤを先にイカせられそうだ。安堵してアユムも我慢していた射精の禁を解く。
「あっ♡ あっ♡ い、イキ、ます、イキますっ、イ、イクイク! イッちゃぅうううっ!」
サクヤのお尻がビクビクッと動き、ちんぽに吸い付いていた膣口が切なげに締まった。エクスタシーに達した女体の反応を確認してから、間一髪で我慢しきれた精液を発射する。勢いよく飛び出した白濁液は、サクヤの尻や背中を白く染め上げた。
「……はぁ、はぁ、あぁぁ……やばっ、噴水かよってくらい精液飛んだわ」
「あの子としたばかりなのに元気なのね」それなら次は本番をとねだる口調でサクヤが言った。「まだ出来るんでしょ」
「いやいや、さすがに打ち止めかな、最後に溜まってたぶんも抜いてスッキリしたし、今日は帰るよ。プールにも見回りの人が来そうだし」
サクヤは絶句して体ごと振り向く。ちんぽの上でデカケツをターンさせるものだから会陰部と擦れ、イッた直後の男根に甘い痺れが走った。尿道に残っていた精液が圧力で押し出される。
漏れそうになる喘ぎを押し殺してアユムは言う。「それにサクヤ先生、僕のセフレになってくれないし。セックスしたくないってことだよね」
「アユムくんはそれで満足できるの。その……私としなくても」
「自惚れないでもらえますか。サクヤ先生は僕のちんぽのことが忘れられないかもしれないけど、僕は他の女のまんこでも満足できるんで」
わざと突き放した言い方をする。サクヤの顔は最前までの快楽に蕩けたものから、思いもよらない事実を突きつけられ狼狽えた人のものになる。
実際のところアユムが語った言葉には嘘が多い。
あの程度で打ち止めな訳ないだろ。だけどこうとでも言っておかないと、ちょっと甘えれば僕がちんぽ挿れてやると思ったら癪だしね。体だけじゃなく心もだいぶ傾いてきてるんだ。このまま自分の立場ってものを教えて型に嵌めてやる。
「ひょっとして前にヤッたとき、僕のちんぽはサクヤ先生の専用だと言ったこと引きずってます? あれは僕の女になるならって条件付きでしたよね。僕の女になりたくない、教師と生徒で付き合うのが嫌ならセフレでもと譲歩しても、それもダメだと言う。あれはダメ、これもダメ、だけどちんぽは欲しい、何なら独占したい。ムシがよすぎると思いません? こっちの言うことも一つくらいは聞いてもらわないと」
「私が教頭先生にあなたと彼女のことを話せば、二人とも処分は免れないわよ」
「脅しですか。怖いな」
「事実よ。忘れたの。私は教師で、アユムくんは生徒なのよ。立場を弁えるのがどちらか考えなさい」
不純異性交遊を揉み消す見返りに生徒のちんぽ要求する変態教師が偉そうに。
「だけど証拠がないんじゃないですか。さっきはオナるのに忙しくて写真の一枚も撮ってないのでは?」
当てずっぽうだったが図星らしい。サクヤの目に宿った挑むような光が弱まる。
「証拠もないのに処分は下せないと思いますよ。いくら人望厚いサクヤ先生の証言でも」
アユムはまだローションが乾ききらない女教師の体に手を這わせる。脇腹や太もも、尻を撫でさするとピクンッ、ピクンッと女体が震えた。その振動が陰茎に伝わって射精直後の滾りを再起動させる。
「サクヤ先生また腰を動かしてみてよ」
アユムは下から数回腰を振る。言葉だけでなく体でも行動を促した。
サクヤは競泳水着越しに甘勃起した肉棒を感じながら、騎乗位素股で腰を動かす。ローションが糸を引きながら、にちゃっにちゃっと鳴る。初めは躊躇いながら、恐る恐るスローペースで動いていた腰が、アユムの肉棒が育つのに合わせて加速する。
「あぁぁっ……あぁっ……んんっ!」
「ほら手も繋ごう。指と指を絡めてさ。恋人みたいに」
アユムが誘うと彼女も手を出してくる。お互いの手のひらを合わせ、指と指を絡めた恋人繋ぎ。無論ただ甘い空気を演出するためだけではない。アユムは指を蠢かせる。ローションまみれで滑りの良い指は、サクヤの指の合間を出入りした。
「アユムっ、くん……んっ……はぁ……はぁっ……それ、ゾクゾクしちゃう」
「おっとなーなサクヤ先生も手ックスは初めて? 人間の体ってエロいよね。こんなところでも気持ちよくなるよう造られてるんだから。指の谷間を僕の指で擦られてると思い出さない? こうやって僕のちんぽもサクヤ先生の隙間を擦って気持ちよくしたときのこと」
ぬちぬちと空気含みの粘液を鳴らしながら、アユムの手がサクヤの手を犯す。逃げようとする彼女の手を絡め取り、皮膚の薄い甲側を指先で撫でた。彼女は背筋を伸ばして飛び上がるように反応する。
手のひらをくすぐるように刺激する。サクヤの体が左右に揺れる。じっとしてられないもどかしい快感が、手の神経から脳髄まで走ってるのだろう。
アユムは両手でサクヤの右手をつかまえる。「マッサージしてあげる。意外と手も凝るんだよ」
手のひらを上に向けさせ、両方の親指で指圧する。竹刀をたくさん振ってきた彼女の手は、アユムが知る女の子たちの手よりも皮膚が厚く、硬くなっていた。それを指摘するとサクヤは恥ずかしがって手を引っ込めようとしたが、これでこそサクヤ・エンフィールドの手だとアユムは放さない。
「恥ずかしがらないでもっと見せて。ここ、ここの硬くなってる部分が、手コキのときはカリ首に引っ掛かって気持ちいいんだ。覚えておいてね。これからもしてくれるんでしょ」
「また都合のいいとき呼び出して素股と手コキだけさせるつもり」
「それはサクヤ先生次第さ。その先もしたいなら僕たちの関係をセフレだって認めな。人に言えないことまでしてるのに、ただの教師と生徒な訳ないよね。何かが欲しいなら対価を差し出さないと。店で欲しいものだけ盗ってお金を払わなかったら犯罪だろ」
アユムは反対側の手を取り、先ほどと同じようにサクヤの手を指圧した。
「さっきから腰が止まってるよ。動かして」
催促すると再びサクヤの腰が前後に揺れる。彼女の陰部の下でアユムの勃起は挿入可能な硬さを取り戻した。
「僕のちんぽはどう? 大きい?」
「ええ。大きいわ」
「硬さは?」
「……とっても硬いわ」
「あの日から忘れられなかった?」
「一日も忘れたことないわ」
アユムの問いにサクヤはすべて素直に答える。嘘をついたが最後、本気でアユムに見棄てられてしまうと恐れているようだった。
「本当は今日もしたくて来たんだろ」
この質問はさすがに少し迷いがあった。彼女の中にある教師のプライド、女としての羞恥心、そういったものが「ちんぽ挿れてもらいたくて来ました」と素直に認めることを良しとしない。
しかし性器の結合こそ未達成ながら素股で発射させ、いまもアユムのモノを股に挟んで擦っているのだ。ここまで堕ちてて最後の一線など紙より薄っぺらい意地だ。
「ええ。アユムくんのちんぽが欲しくて来たわ。あの日から他の男の人に抱かれてもダメなの。あなたの大きいおちんぽじゃないと本気でイケなくなってしまったのよ」
「じゃあ僕のセフレになる? おまけもつけるよ。いまだけ、サクヤが僕の物になってくれたら、僕のちんぽサクヤ専用になる約束を復活させてあげる。前回は恋人になったらだったけど、今回はセフレでいいからお得だね。心は求めてないんだ。体だけ気持ちよくしてくれたら、僕もお返しに気持ちいいことしてあげる」
「私だけの、アユムくんのおちんぽ……」
「考えてみたら教師としても目的達成じゃない? サクヤ先生が僕の性欲ぜんぶ受け止めてくれたら他にセフレ作る必要なくなる。他の女の子を解放してあげられるよ」
サクヤの手を引くと彼女は素直に体を倒してくる。女教師の柔らかい体を受け止め、彼女の背中に手を回すと、アユムは唇を合わせた。彼女も抵抗せず自分から舌を絡めてくる。
「んっ、んむっ、んっ……あっ、ああ……気持ちいい……んんっ♡」
「何も難しく考える必要ないんだ。サクヤ先生は僕と気持ちいいことしてるだけで女が満たされるし、教師としても仕事を果たしたことになる。僕は言わずもがな最高のセフレを手に入れられる。僕のちんぽを取り上げられた女の子たち以外は損しないだろ」
「ん、んっ、ちゅっ……はあ、ああっ……気持ちいいこと、して……したい」
情欲に浮かされた吐息混じりにサクヤは自らの欲求を認めてしまう。
「じゃあ僕たちは生徒と教師兼セフレってことでいいんだね。サクヤ先生の口からハッキリ聞きたいな」
「先生なんて呼び方、二人きりのときはしなくていいわ。サクヤと呼んで。そちらのほうが、雰囲気が出るから……ふっ、ちゅ……あむっ、あむ……んっく、ん……ちゅ……んっ……んっ」
サクヤはキスを繰り返しながら、ここも使ってとおまんこでアユムの肉棒を擦る。ローションをたっぷり吸い込んだ競泳水着で刺激され、アユムも暴発寸前に昂ぶった。
「最初はどうして欲しい。このまま自分で挿れて騎乗位? それとも他の体位がいい?」
「最初はアユムくんが気持ちよくして。正常位でガンガン腰を振って、この人が私を一番気持ちよくしてくれる人なんだって、この男の人のちんぽじゃないと私は本気アクメできない女なんだって教えなさい」
「教師のサクヤに生徒の僕が教える訳だね。この体が誰の物か」
「そうよ。だから遠慮は要らないわ」
「最初からするつもりないよ」
サクヤ、逃れられない快楽
あぁ、入ってくる。私の中に、アユムくんの逞しいおちんぽが……。
のしかかってくる体の重みと熱を感じ、サクヤは次いで襲いかかってくるであろう異物感に備えた。水着の股部分をズラして露出した膣口にアユムの切っ先があてがわれる。ずにゅぅっと肉に肉を掻き分けられる感触がして、体を中心から縦に裂かれるような感覚が来た。
サクヤの膣内は異物の侵入に驚き、入り口を締めるがそれさえも心地よい刺激にして、アユムの剛直は愛液のプールの中を泳ぐ。たっぷりの蜜が滑らかな侵入をサポートした。
「あうっ!」
余計な時間を長引かせるような真似はしない。彼のちんぽは一息に根本まで突き込まれる。へその下まで届く圧迫感に堪らず呻きが漏れた。この二ヶ月間、誰も満たしてくれなかった深い場所まで、アユムの男根は易々と届いてしまう。
本来であれば生徒の肉棒で得てはならないはずの卑しくも甘美な痺れが女教師の体を貫く。全身が引き攣って呼吸するための筋肉すらも麻痺したかのように息苦しい。サクヤは浅い息を吐き、歓喜の涙に視界を曇らせながら自分の内側にある他人の一部を噛みしめる。
「おっきぃ……」
「今日からサクヤ専用のデカチンだよ。これをサクヤが独り占めできるんだ。どう? 嬉しい? 僕のセフレになってよかったでしょ」
サクヤは無言で頷く。喉の筋肉も強ばり声が出て来なかったのだ。
アユムが体を倒して覆い被さってくる。二人の頬と頬がくっつく。
「サクヤの喘ぎ声すっごく可愛くて好きなんだ。いっぱい突いてあげるから、たくさん耳元で喘いでよ」アユムが腰をしゃくって子宮頸部をグリッと押し上げる。
「あっふぅぅんっ♡」
アユムの一撃でサクヤの喉に掛かってたロックが解除される。ただ軽く亀頭で最奥を虐められただけなのに、この二ヶ月ついぞ唯野一人も出させられなかった、サクヤの本気の喘ぎが引き出された。自分で聞いても恥ずかしくなるくらい淫らで、甘ったるく、男に媚び媚びの声だった。
「サクヤは僕にどうして欲しいんだっけ。また言ってごらん」
アユムの腰が亀頭を押しつけたまま、ゆっくり回される。膣奥の神経が密集してるポイントをこれ見よがしに捏ねくり回す。奥から止めどなく溢れてくる愛液が攪拌され股ぐらで、ぐじゅぐじゅと濡れた音がする。
「言いなよ。ここをどうして欲しいんだっけ」
「あっ、あっ、ああっ! ひあっ、あぁ、ああああっ」
アユムくんの熱いちんぽが私の膣内を掻き混ぜてる。子宮に啄むようなキスしてる。そんな風に何度もしないで。熱々ちんぽで子宮に焼き印を押さないで。
「うああっ、ああっ、奥っ、奥に挿れてっ、くださいっ。奥まで大きいちんぽ挿れて、ガンガン突いて」
その答えが気に入ったのかアユムは膣奥への攪拌を止め、ゆっくり腰を引いていく。
来る! 来ちゃう!
大きな波が引く前に海岸から潮が引くような静けさ。ここから先は快楽の津波に弄ばれる木片の如き存在に成り下がる予感。サクヤは総毛立った。
「よくできました」
アユムが切っ先ギリギリまで引き抜いた肉棒を再び奥へ突き入れる。
「あはぁっ! んんっ、気持ちいいっ!」
これ以上ないほど素直な感想が口をついて出てしまう。一撃で思い知らされた。やはり彼のちんぽには勝てない。勝とうとするだけ無駄だ。あとは気持ちよくしてもらうことだけに集中して愉しめばいい。
「あっ♡ あっ♡ きもちいっ! んんぁっ、いやっ! だめ、これだめなのぉっ♡ おねがい……やめて……ひっかかないで……だめ……あっあっ……んぁぁっ!」
彼の凶悪なカリが膣内で引っ掛かる。肉襞を刮げ落とそうとしながらちんぽが引かれる。彼の魅力に堕ちてしまってる膣内では、アユムの肉棒を引き留めようとその周りにヒダヒダが群がるため、余計に敏感な肉が引っ掛かってしまう。
大きすぎる声が出てしまうのは恥ずかしいと思っても、次々に出る喘ぎは抑えられない。彼の腰が往復するたび子宮から女をダメにする電流が迸る。脳の理性を司る部位が電気ショックで焼き切られ、本能の赴くままに膣洞を蠕動させた。
彼の背中に回した手が爪を立ててしまう。いけない、彼を傷つけてしまうと慌てて引っ込めるが、膣奥を叩かれるとそんな気遣いする余裕もなくまた爪を立てる。
「いいよ気にしないで。気持ちよくなることだけ考えて」
耳元で優しくささやかれると、いよいよサクヤの思考回路はショートしてしまう。快感に悶える体の求めのまま彼に抱きつく。しがみついて自分から下腹部を押しつけ、彼の動きに合わせて腰を使う。
「あ! んんっ、あっ、あんっ……んあっ、あっ、んん、んあ! あっ、んあああっ……!」
子宮で生まれた電流は全身に波及していた。発生源である子宮は過ぎた快楽に切なく疼き、膣はアユムの肉棒との交接を求めて強かに収縮する。
イキたい。このままイカせて欲しい。力尽くで蹂躙してもらいたい。
サクヤの思いを見透かしたようにアユムの腰がスパートを掛ける。パンッパンッと小気味よい音を立て、肉と肉をぶつけながら奥深くに突き刺す動きを繰り返す。
「んあッ、くあッ、んッ、んあッッ!」
喘ぎよりは悲鳴に近い声を出してサクヤは背中を反らせる。蜜壺からはローションにも負けない、粘り気の強い愛蜜が溢れ出した。
サクヤが心の底からイキたいと願うまで、わざと急所を微妙に外してコントロールしていたのだろう。本気を出した彼のちんぽは、サクヤが突いて欲しいところばかり寸分違わず触れてくる。
私の体もう手に取るように分かられてる。どうすればイカせられるか把握されてるんだわ。年下の男の子のなのに、二ヶ月前まで女を抱いたことがない子供だったのに、私の体もうアユムくんに何しても勝てないようにされてしまったわ。
それを悔しいとも悲しいとも思わない。そうだからこそ一人では絶対にたどり着けない、他の男性でも無理だった喜悦の極致に誘ってもらえるのだから。
「あっ♡ あっあっああっ♡ おまんこっ、おまんこいくっ♡ いっちゃうっ♡ おまんこ、いくっ♡」
はしたない四文字を連呼して絶頂の近さを彼に伝える。自分のような堅い女が性交の熱に操られ、恥ずかしい言葉を連呼する姿がアユムは好きらしい。いまもサクヤがおまんこと叫ぶのを聞き、膣内でちんぽがピクンと跳ねた。ムクムクと一回り元気になった気もする。
「一度離れるよ。手を放して」
「いやっ♡」
体を起こそうとするアユムを抱き留める。せっかく私の物になったのにどこへ行くの。また他の女を抱くつもり。そんな気持ちで引き留めると彼は苦笑する。
「体位を変えるだけだよ。もっとサクヤの弱いところを抉ってあげられる体位にね」
もっと凄いことしてもらえる。その魅力には抗えずサクヤは腕の力を緩めた。
するっと両腕から抜け出した彼は、サクヤの両脚を自分の肩に乗せて担ぎ、彼女の体を二つ折りにした。サクヤの尻が天井を向く。天井から振り下ろすようにアユムは子宮口を突き刺した。
「んっ、あ、ふあああああッ! んんッ!」
馬乗りになった相手から殴られるような衝撃。押し潰された子宮が亀頭の圧力で破裂したかと思うほどの快楽スパーク。おまんこで弾けた火花に視界が染まる。いわゆる種付けプレスだ。
二つ折りにした体にのし掛かられる息苦しさも何のその。それさえも悦びに換えてサクヤの意識は雌悦一色になる。
「――――ッん゛ッ♡ ふひぃい゛ッ♡ ん゛ひいぃぃッ~~~~ん゛ごッ、んぐぐッ♡」
「サクヤの一番感じるところは……ここだっ!」
アユムの腰がピンポイントに狙いを定める。子宮口の一部をグリグリと擦った。前回のゴム付きセックスでも視界が真っ白になるほど気持ちよかったポルチオ責め。今回は生チンで子宮頸部を引っ掛けながら繰り返される。
そう、今回の二人は生ハメだった。避妊薬を飲ませてるヤヨイとのセックスでアユムはコンドームを持ち込んでいなかったし、サクヤも一度プールを出て買いに行く余裕などなかった。
どちらも避妊具の話をせず行為に突入したため、流れに任せて生ハメを解禁してしまった。
サクヤとしてみればタシロに許してアユムにはゴムハメで我慢させる理由も思い浮かばなかった。
「お゛っ♡ あっ♡ あっ♡ あ゛っ♡ あっ♡ これ、すごっ♡ ヒロのちんぽっ♡ おっきすぎてっ♡ 奥がっ♡ あ゛っ♡ んっ♡ あ゛っ♡ あ」
サクヤは喉をからして叫んだ。
「ここ、誰かにしてもらった」
アユムの問いに首を振って否定する。誰にもしてもらえなかった。誰もここまでは入って来られなかった。他の男どもとは違う、アユムの雄としての強さ、偉大さに敬服する。
「はあっ♡ あっ♡ あ゛っ♡ アユムくんのちんぽ……おちんぽすごすぎっ♡ あひっ♡ あ゛っ♡ アユムくんのおちんぽ♡ 好き♡ 好きっ♡ あ゛っ♡ あ゛っ♡ イクっ……♡ おちんぽでイキますっ♡ あ゛っ♡」
「ちんぽだけ? 嘘でも、一度だけでもいいから、アユムくんのことが好きと言ってみない?」
「それはだめっ♡ 私たちはセフレだから……ただの体の関係だから……嘘でも恋人のふりはダメ……私たちは、教師と生徒なのよ……んぉっ♡ っ♡ イ゛っ♡ お゛っ♡ ん゛っ♡ ん゛っ♡ イクっ♡ イクっ♡ イクっ♡ イクっ♡♡♡」
どうしてそんなことを言わせたがるの。心は求めない、気持ちいいことする体の関係だけと言ったのは自分なのに、なぜ好きと言わせたがるの。まだ本当は私のこと……。
嘘でも冗談でも好きと言ってしまったら、恐らく自分は歯止めが利かなくなってしまう。勢いで流されてしまう。そんな予感がした。絶対に認めたくない。心まで持って行かれそうになってることは。体だけ、体だけだから許されるのよ。
「本当に強情だな。そういうところも……何でもない」
「はぁ、ン! ず、ずるいわ……はっ、はっ、はぁ……思わせぶりなこと、言って……」
そんなこと言われたら意識してしまう。ダメだと思っても考えてしまう。もし彼が子供じゃなかったら、もし教師と生徒じゃなければ。二人の間に存在するはずない、たらればを。
体が心を引っ張るように、心も身体を引っ張る。サクヤの恋心がキュンとしたのに合わせて、膣もキュッと締まった。さらに狭くなった膣洞を摩擦されて限界に近づく。
「あん! んああああっ……ああ、もっと、激しくしていいから、あっ♡ んぅ♡ んあっ♡ イ、イカせて……ッ♡」
「仰せのままに」
恭しく答えた恭しく答えたアユムが激しく腰をぶつけてくる。お互いの腰骨が衝突する振動でサクヤの下半身全体に愉悦が広がる。それが最後の一押しになって彼女は達した。
種付けプレスでイッた後、サクヤはローションと精液、自分の愛液で汚れた水着を脱ぎ捨てる。全裸になった彼女はアユムに背中を見せつける騎乗位で突き上げられた。
静かなプールにパンパンパンと卑猥な打擲音が響き渡る。肌を打ち鳴らす音に嬌声が続いた。
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ またっ♡ あ゛ぁっっ♡♡♡♡」
「またイキそう?」
アユムの問いにサクヤは首肯で答えた。
背面騎乗は先ほども一回やったが、尻コキだけで挿れてもらえなかった一度目とは違い、今回はサクヤ自身の体重も利用しながら女体の秘奥まで刺し貫かれている。同じ体位でもちんぽが入り口を擦ってるだけと挿入されてるのとでは、快楽の度合いは段違い。淫らがましい声を上げ、ヌルついた肉襞をちんぽに絡ませながらサクヤは夢見心地で悦んだ。
「イぅ、イクっ、イクイクイクイク、イキ、ます、あっ、あっ、あぁぁっぁっ――!」
「おっと、危ない」
背中を弓なりにしならせて絶頂したサクヤが後ろ向きに倒れる。激しいエクスタシーを感じ、瞬間的に気絶したため体を支えられなくなったのだ。慌てて受け止めたアユムが背後から抱きしめる。
彼の手がイッたばかりで敏感になってる体を撫で回してくる。感電したように震える体の胸元で揺れる二つの膨らみ。学園中が注目する女教師のおっぱいを少年の手が揉捻する。指の腹で乳首を潰したかと思うと、仰向けになっても型崩れしない巨乳と胴体の隙間に手を射し込み、陰に溜まった汗を掬い取る。
アユムの手が乳房だけでなく腋や肋骨の隙間をなぞる。触れ合う肌が気持ちよくてサクヤの膣内は、よりキツく彼のイチモツを食い締めてしまう。
「アユムく、ンッ! いま、敏感になってるから……あっ、あっ、あぁぁっ♡ はぁ! はぁ!」
「イッたばかりなのにまたイキたいんだ」
アユムは挿入したまま左肩を下に横寝の体勢を作る。背面側位に切り替えると達したばかりで敏感なサクヤの膣内を擦り始める。激しく腰を振れる体位ではないが、代わりに彼の逞しいちんぽがGスポットに圧を掛ける。ポルチオと並ぶ膣内の弱点を責められたサクヤは、首筋から発情の粘っこい汗を流す。
片脚を彼の手に持ち上げられ、大きく脚を開いた格好で後ろから犯される。
「――――っはぁ♡ またっ♡ いっくっ♡ またっ♡ イきます♡ あ"ぁ♡ ぁあぁ"ぁぁぁ♡♡♡」
いままでもしてもらったことあるけど、過去の誰とも違う。Gスポットに当てながら奥まで入ってくる。手前も膣奥も一緒に気持ちよくなるっ!
「はっ♡ はっ♡ おくっ♡ 当たってる♡ てまえも……だめっ♡ イくっ♡ イっちゃぅ♡」
あと数回擦られたらイッてしまう。また来るであろう歓喜の一時に身構えたサクヤの体を、アユムはさらに転がしてうつ伏せにする。
エアマットの上で背後から抱き潰される姿勢になった。優れたダンサーがパートナーをエスコートするように滑らかな動きで後背位に雪崩れ込む。女を完全に伏せさせ組み敷いた、いわゆる寝バックでサクヤはアユムに追い詰められていく。
「ん゛っ、ぉおっ♡ お゛ぉっ♡ いぎなりっ♡ はげしっ♡ おぐっ♡ しぎゅっ♡ しきゅうっ♡ つぶれちゃうっ♡ あ゛っ♡ あっ♡ あぁ♡ イク、イっちゃっ……ぐっ♡」
挿入されてからは圧倒されっぱなしのサクヤ。心身に敗北を刻まれた代償に快楽を貪っていたが、この体位は中でもアユムに屈服した印象が強い。背後を取られるという戦いにおいては致命的なポジション、のし掛かられ身動き取れない状態で背後から好き放題に突かれる拘束力。彼の手が自分の手首に伸びてきて、上から抑え付けるようにされると、力強い雄に奪ってもらいたい彼女の雌な部分は反応しっぱなしだ。
サクヤの豊満な尻肉に腰を押しつけ、アユムは彼女の膣内をグリグリ責める。
「あぁっ、もっ、むりっ♡ いくっ♡ これ、むりぃ♡ ひっ、くるっ♡ くるっ♡ これっ♡ くるっ~~~~~~っ! はぁっ♡ はぁっ~~~~~~~~っ♡」
体位を変えながら続けられた、めくるめく波状攻撃で追い詰められていたサクヤは、寝バックが始まるとすぐに降参する。
上から乗られて背筋を反らせないぶん、膝を曲げて快感の弾け場所を作った。
「あーっ♡ あーっ♡ だめっ♡ だめっ♡ いくっ♡ いくっ♡ いくっ♡ イクイクイクイっ♡ あぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜っ♡」
九十度に曲がった膝の先で足がピーンと天井を向く。爪先は指の一本まで天を刺すように揃った。
空が白み始めるころ、二人は対面座位で繋がっていた。より正確には疲労困憊で動けないサクヤをアユムが抱きかかえ、好き勝手に使ってる状態だった。
そんな状況でありながらサクヤは、しっかりとアユムの肉棒がもたらす悦びを享受する。
「んんっ♡ あふっ、あっ、んんっ、んぁっ、あああんっ♡」
もう指一本動かすのも怠い。気を抜いたら寝落ちしそうだ。それでも女壺は逞しいもので、サクヤの意思とは関係なしに与えられたちんぽを締めつける。
「出した、出した。まだ何発か出せそうだけど、さすがに片付けて帰らないとまずいかな」
「あっ、あっ、あっ、あっ♡」
「サクヤも満足した」
コクコクと頷く。それ以上の返事は体力的に無理だった。
並外れて太い剛直に一晩中愛され、脳みそを快楽漬けにされてはまともな思考など望むべくもない。サクヤの口は嬌声を上げる以外に使い途がないものにされた。
「最後は一緒にイこうか。仲良くね。お互い唯一のパートナーらしく……嬉しい?」
頷く。
アユムの繰り出してくる縦揺れが激しさを増した。
「アいっ♡♡♡ うれしいっ♡♡♡ 好き、スキっ♡♡♡ アンッ♡ アンッ♡ 気持ちいい♡♡」
「僕も気持ちいいよ。このまま出すからね」
「ああ♡ はいっ♡ アユムすきっ♡ だいすきっ♡ アユムすきすきすきいいいいっ♡♡♡」
何かよくないことを口走ってしまったような胸騒ぎを覚えながら、しかし深くは考えられないまま彼にしがみつき、サクヤは人間が正気を保ってられる限界の快楽に浸った。
いまは、まだ、もう少し
最後と決めた一発をサクヤの膣内に吐き捨てた。まだ名残惜しく運命的なまでに相性のいい女体を堪能したい気持ちはあったが、初日から張り切りすぎて見つかっては元も子もない。
慌てる必要はないんだ。彼女はもうセフレになることを受け入れたんだから。これからは毎日でもサクヤの体を好きにできる。学校中の人が来ないスポットは把握済みだ。
それにしても、とアユムは目の前で放心状態の美女を見下ろす。大きな胸が荒い息づかいに応じて上下する。もうセックスは終わったのにピンピンに勃起した乳首が収まらない。
彼女は気づいてるだろうか。最後のほうは盛大に好き好き言いながら、おまんこ擦りつけていたことに。好きじゃない、心はやらない、体だけの付き合いと予防線を張り巡らせていたのに、意識朦朧とする中で本音が出たのか……単に連続絶頂で気分がハイになって口走っただけの可能性もあるか。
どちらにしても良い兆候だ。憎からず思われてるのは間違いない。
いまは、まだ、指摘しないでおこう。付き合ってない、セフレだから心までは奪われてないと強情を張るサクヤの相手は楽しい。そんな言い訳に世間は耳を貸さないだろう。むしろ真剣交際ではなく、体だけの関係のほうが爛れてるとバッシングされる。
普段のサクヤなら矛盾だらけの理屈を簡単に看破できただろうに。
「それだけ僕とセックスする口実が欲しいってことなのかな」
そこまで自分との行為にどハマりしてくれたなら男冥利に尽きる。
アユムは射精直後の痺れが収まった肉棒をサクヤの鼻先に持って行く。先端から白濁液が垂れてる肉棒の臭いを嗅ぎ、彼女は迷うことなく青臭い男性器を口で咥えた。
「中に残ってる精子まとめて吸い出して」
お掃除フェラを命じる。サクヤは生まれたばかりの馬の子供が母親の乳首を探し、乳を飲もうとするように本能だけで尿道に残った精液を啜り飲む。
疲労困憊した中でも献身的に尽くすサクヤの頭を撫でながらアユムは、この女を完全に堕として|素面《しらふ》でも好きと言わせてやるまで、何日くらい必要かなと今後の愉しみを思い愉悦に唇を歪ませた。