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こんにちは、ほしです。

こちらのイラストの製作工程や参考にさせてもらったものなどをまとめていきます。


1.世界観

今回メインで考えたのは、美術室の石膏像に潜んでいる敵です。

・本体は黒い不定形

・人型のものに入り込んでくる性質があるので、近づくのはとても危険

・入り込まれると、体内をめちゃくちゃにされて苦しんで死ぬ

・倒し切る方法は未解明

・人形をたくさん置いた部屋に収容し、定期的に人形を入れ替え一人遊びをさせておくことで管理


…名前に数字が振られていたり収容方法があったり、もろにSCPに影響された設定です。


2.モデリング

石膏像が割れて中から黒くぬめぬめした本体が見えてる絵を描きたかったので、今回はまず石膏像をモデリングしてみようと思いました。

blenderのスカルプト機能で作ってみようと取り組んでみたのですが…

難しすぎて早速心が折れそうになっています。



どうにか良い資料がないか探していると、このようなページを見つけました。

https://threedscans.com/

3Dスキャンした石膏像のモデルを無償で配布してくれているサイトです。

(著作権表記など無しにダウンロードして使用可能と書いてあるものの、改変や商用利用に関しては問い合わせてみてください)


ダウンロードしたモデルを参考にして、改めてモデリングを進めていきます。

同じ空間に並べておくと凹凸感が比較でき、先ほどより大分作業しやすくなりました。それでもやはり難しいですが…!

調整し続けると永遠に終わらない気がしたので、これでひとまず完成としました。


こちらの動画も参考にさせていただきました。

youtube post: lfZ8HKUhxak


3.背景作り

ここからは学校の美術室を作っていきます。

美術室はかなり物が多く、机や備品の配置も学校によってバラバラで、教室に比べると大分難しい印象があります。

使いそうな小物をあれこれ作っていきます。

後々まで使う可能性を考えて、実寸の大きさを調べて作っていきます。


ここで一度、照明を置いてライティングを確認しました。

暗い教室内をライトで照らしながら探索している絵にしたかったので、このような感じに。

先ほど作った石膏像を試しに配置して雰囲気を確認しました。


ここからは、ひたすら小物を増やしたり汚しのテクスチャをいれたりしていきました。


散らばらせる用の絵具チューブ

複製する度にランダムに色が変わるようにしました。


回復アイテムとしてステージに置いてあるコーラ

怪異からのダメージがコーラで回復できるのかはかなり怪しいですが…。

家にあったコーラのラベルを剥がして、写真に撮ったものをテクスチャとして使用しました。


懐中電灯

拾えば今後の探索で役に立ちそうな道具。

ヤフオクやメルカリなどで調べると資料画像を探しやすいです。


ボンド

コーラと同じく、家にあったのでラベルを撮影して使用しました。


地面に近いところほど血みどろになるマテリアル

下にリンクを貼りましたが、雪山を作る動画が参考になりました。

youtube post: qSafYNQrodk


壁に貼る絵画

下図のような絵を1枚、クリスタで描いて…

ガチャガチャしたランダム感が出るようにノードを組んでみました。

画面の一番奥にある物体なので、これぐらい粗くても気にならないかなと。


石膏像

ブーリアンモディファイアを使って顔を削ったり、普通に切り離したりしました。

本当は中身のどろどろも作ってみたかったのですが、どうも上手くできなかったので普通に描くことにしました。


一通り調整が終わったので、画像を書き出します。


こちらは敵と背景を分けておきました。

では、ここにキャラを描き加えていきます。

4.キャラ

ざっくりした色を置いたり、これまでのイラストに使っていたUI画像を合わせたりします。

これを描く上で参考にしたのが、自分でも何周も遊んでいたバイオハザードRE2デッドスペースというゲームです。

銃の構え方の関係でキャラが左側にいる方が自然に見えるの、ゲーム画面を観察していてこのとき初めて気づきました…。


ある程度形が決まったら、背景に違和感のあるところや主人公の装備品の位置をメモしておきます。

再びblenderで、背景の微調整をしたり前々回作った主人公の背負っている箱を書き出したりします。

キャラと合わせつつ、全体の色もフィルターをかけて調整しました。


もう一枚も同様の手順でキャラを描き進めていきます。

この浮かんでるクラゲみたいなのは敵に見えますが、味方のドローン君です。

5.仕上げ

最後に、blenderでドット調の処理をかけて画面を粗くしたり、色調整したりしました。


このような感じになりました。

以上で完成になります!

こいつに負けたらなかなかリョナっぽい死亡シーンが入りそうで嫌ですね…


5.終わりに

背景とキャラでかかる時間が30:1ぐらい違うのが毎回の反省点なのですが、今回も石膏像を作るところからかなり苦戦して時間がかかってしまいました。

ですが最終的に好きな感じの絵になったのでOKです…!


次回もまた、主人公以外のキャラも出しつつなんとなく不気味な絵を描けたらなと思います。

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!

(YouTube)


(YouTube)


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Comments

Anonymous

blenderとイラストの組み合わせ、最近多くなってきましたがこの記事の作り方は整理されていて見やすかったです! 応援しています!

ほし

イラストも3Dも上手い人たくさん見かけますよね… ありがとうございます!今後も見やすい記事になるよう心掛けていきます!

Anonymous

I love your arts so much... I want to create this kind of art, too! Would you mind sharing your recommendation on where to learn how to add texture and render 3d environment?

ほし

Thank you ! I learned most of Blender on youtube. There are many friendly instructional videos that you can check out.