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「おいっ!大丈夫かアンタ!?」


「………ぅ…………」


 湿度が肌にまとわりつく、とある洞窟の深部。行き倒れのように突っ伏していた女性に冒険者の青年は声をかける。


「よかった、息はあるな……意識はどうだ?体は動きそうか?……よし、頭は動かせるんだな。…冷たい水だ、飲めるか?」


「……ああ、ありがとう」


 分厚いコートのような防具に身をまとい、蒼い髪を腰ほどまで伸ばしていた女性は乱れた前髪を顔に張り付かせ、重苦しく体を起こす。青年の好意を受け取り、水を二度ほど喉に通らせると、軽くむせ返ってしまった。


「大丈夫か!?ゆっくりでいいぞ、全部飲んで構わないから」


「~~~っはぁっ…!…はぁっ……いや……すまない、本当に助かった。すごく喉が渇いていたんだ。私も水はあるから…これ以上は大丈夫だ。ありがとう」


 礼を重ね、青年にようやく向き直る女性。

 切れ長の瞳と長い睫毛に、きめ細やかな肌。整って大人びた顔の輪郭。流麗な顔立ちを際立たせる乱れ髪はひどく扇情的で、頬は上気し、小さな唇とともに桜色の綺麗なグラデーションを顔色として浮かべていた。身を包む大きなコートのせいでルックスは伺えないが、きわめて小顔で一般的に言うまでもなく美人の様相だろう。


「俺の名前はリットだ。かなりつらそうだが…良かったら最寄りの町まで肩でも貸すぞ」


 リットと名乗った青年。背は平均より少し高く、適度に鍛えられた体幹に、平均的な旅人としての装備。年代モノというほどでもない青銅の剣を腰に携え、ショートヘアに整えてある黒髪に端正な顔立ちが連なる。


「ああ……私はステルラ。そうだな……その厚意に甘えさせてもらおうかな」


 出口の方角を指差しつつ告げる青年の心優しい気遣いに、小さく笑顔を浮かべつつも、ステルラは起き上がってからずっと小さく息切れを繰り返していた。長距離運動を終えたあとのような脱力感や、熱にうなされている時のような気だるさが見て取れる。


「魔物にでも襲われたか?無事に逃げおおせたか、トラップにでもかかったか……まあ、細かい話はあとでいいな。その体調の悪さを見るに、猶予があるとまずいかもしれない」


「あ……いや、これは……だな…その」


「?」


「っ……あ、いや、なんでもない。」


 目を泳がせ、言葉を濁らせるステルラ。青年リットの厚意に甘え、座り込んでいた状態から手を引っ張ってもらい、腰と膝に力を込め一気に立ち上がろうとする。


「ん…おい、やっぱりすごい熱だな。毒か……まさかウイルスの類じゃないよな?」


「っああ……大丈夫だ、この熱は…感染症の類ではない。安心して、く……」


 言い切る前に、腰からすとんと脱力し、座り込んでしまうステルラ。下半身に力がうまく入らないようで、焦りを浮かべてしまったが、青年がそれならおぶっていってやるという。


「う……す、すまない。本当に……」


「気にするな。こんなところで放置して逝ったりしたら後味も悪いだろう。……汗がすごいな。そのコート、脱いだほうがいいんじゃないか?」


「だ……大丈夫だ。こいつは……その……とにかく、このままで頼めるか?」


「……まあいい。よし、わかった」


 何か見せられないモノでもあるのか。と訊きたい顔つきであったが、問答をやめ、ステルラをおぶるリット。瞬間、何か異様な香りを感じ取り、鼻を二度ほど鳴らす。不快なものではない。しかしこの洞窟で似たような匂いはしなかった。原因は不明ではあるが、とにかくここから出ることを最善と捉え、ステルラを背に担いだまま歩みを進め始める。


「(これを……これを脱いでしまうと……)」


「(次は……どうなってしまうかわからないからな)」


 青年の背に収まりつつ、ステルラは一度は整えたはずの呼吸が少しずつ、荒く波打つように振動していくのを感じていた。


******


「……見つけた……!これだ……」


 時は遡り、時間にして約一時間ほど。

 ステルラは洞窟の深部にて、とある目的物を手に入れていた。


「ふふ……たくさん生えているじゃないか…!当たりだったな、私の勘は」


 左手に調査書類を持ち、右手で素早く採取を行う。手に入れたのは、菌類……とある秘境に群生する【イクスマッシュルーム】そのものであった。


「すんっ……すん……はぁっ……確かに、喉の奥にずくんと疼くような……♡」


 希少菌類、イクスマッシュルーム。食用。

 食物繊維やカリウムといった豊富な栄養素を含むのが通常のマッシュルームではあるが、この食物が他の追随を許さない一点が『滋養強壮』にあった。

 非常に強いその成分は精力増強の効果が高く、香りだけでも人間の欲求……特に性欲を刺激し、ひとつ食するだけで数日間は不眠不休で動けるほどの効果が期待できる……が、同時に性欲を高く引き出し感覚を鋭敏にし、四六時中思考を著しく停滞……一言で表すとセックス狂いの猿へと堕としてしまうため、真っ当な利用方法での運用は望めない。

 一部の国では法によって使用を禁じられており、高価な金額を乗せ好事家の間で親しまれているのが現状である。


「利用方法は経口摂取だけでなく……抽出される汁を体に塗り込むことでも効果が見込め……体の適性次第ではあるが、即効性だけなら経口摂取より効果が遥かに早く、瞬間的な効力も高く…………なるほどな……なるほど……」


 ぶつぶつと呟くステルラだが、その口元は喜びに歪んでいた。恐怖や嫌悪といった感情は一切なく、その瞳に宿るのはただただ『好奇心』一点。


「(さっそく検証といこう。コートを脱いで直接…)」


 身につけていた灰色のコートを素早く脱ぎ、岩肌の出っ張った部分に羽織るように置く。

 あらわになったコートの下はとても軽装備で、胸元を大きく開けた黒いインナーは胸部を覆う程度の丈のノースリーブ衣装。それはタンクトップのようでもあり、露出された腋まわりと肩も身軽さをイメージさせる。

 下半身は短いホットパンツからすらりと伸びた脚も黒のソックスに包まれていたが、大きな腿肉がソックスにのしかかるように主張を強め、少し動くたびにコートの上からでは確認できなかった豊満な胸がたわわに揺れ動いた。


「……よし」


 持参した水筒の蓋を開け、イクスマッシュルームに軽くまぶすように浴びせ、細かい砂や土を取り払う。見た目は普通の菌類…食材としてのきのこそのものではあるが、強い弾力性と女性の手に余る大きな平均サイズを誇っていた。ちょうど膨張した男性器のような、見方によっては禍々しいそれをステルラは愛らしく見つめる。


「(普通なら……普通なら。まずは持ち帰って…宿で実践するのがベターだろう。しかし……私は……私はな。我慢など…できそうにもない…!)」


 アドレナリン・ジャンキーという言葉がある。

 興奮状態に人間の体内で分泌される成分、アドレナリン。これらが供給されると、激しい運動を容易にしたり痛み止めの役割も果たす上、ストレスに対して抵抗力として働くことも。

 様々なメリットが起こるその成分を、快楽物質として利用し、未知の快感に脳を灼かれることに絶頂を見出す人種。極度の興奮状態に分泌されやすいアドレナリンの中毒になってしまった者たちを総称するものである。

 ステルラもまたその一人で、とりわけ求めているのは『性的な快楽』であった。

 危険区域を飛び回り、絶景を体験、希少鉱質の発見、巨大生物の観測……それらのワクワク感もこよなく愛するが、ステルラの脳をひときわ焦がすのはきまって性に繋がる絶頂体験なのである。


アドレナリン・ジャンキー……中毒者。おもにこの言葉はユーモアを含んだニュアンスで用いられることが多いが、ステルラのそれはユーモアに収まらず、探究心は一線を画しているといっても過言ではない。


「(……出てきたな。イクスマッシュルームの成分を伴った水分が…)」


 眼前に持ち上げ観察する。弾力性を誇るその可食部分から、少しずつ粘り気をともなった汁が分泌されてきた。


「……よし。まずはこれを……」


 人差し指と親指を数度くっつけ、成分が乗っていることを確認。まるで男性器から分泌されるカウパーのような透明度と粘度を誇るその汁は、数秒触っているだけでも指先が熱さを帯びてくるのを感じる。強力な軟膏を塗り込んだ時のような強い反応が見え、ステルラの期待値は限界まで高まった。


 そのまま指先をインナー越しに己の左乳首へ。軽くなぞってみた瞬間──


「っ!!」


 背筋に強力な電流を感じ、仰け反ったステルラは尻もちをついてしまった。


「なっ……あっ……♡…う、嘘だろう……!?こ、こんな…」


 乳首のほうが皮膚が敏感なせいだろうか。再度の確認で座り込んだまま乳首を擦り上げる。


「っ……♡くぁ……!!♡」


 強い刺激が雷撃のように体幹を突き抜けていく。両脚は小刻みに震え、仰向けに寝転んだ状態で震え上がるステルラ。


「(あっ……ああ♡も、もう我慢できない……♡一気に……♡一気にいくぞ……♡)」


 右手に持ったイクスマッシュルームを強く握りしめ、手のひら全体に汁をまぶす。今度は自身の両胸を鷲掴みにし、強く揉みしだき始めた。


「~~~~っ♡♡ああっ!♡♡!♡あぐ♡」


 連続で訪れる電流。しかし与えられるのは痛みではなく、下腹部が踊りだすような性的快感。露出された部分にあますことなく塗り込み、手のひらの中央で乳首を大きくこねまわすようにマッサージしてみた。


 ──しゅりっ♡しゅりっ…♡こねっ♡くりゅくりゅっ♡


「あああっ♡ぅぐ♡んんん♡」


 洞窟内に嬌声が響き渡る。人の気配なぞ微塵も感じられない薄暗いフロアで欲情し悶まわる一人の女。ステルラは現在の恥も外聞もないこの状態も予見していたからこそ、ここで実行に移したのだ。

 たまらず、指に薄くまとわりついた汁を舐め取ってみる。ピリピリとした感触を一瞬感じた途端、体幹ではなく脳へ突き上げるような震えが襲ってきた。


「んぐっ………♡あ♡ぁぅ…♡ああ♡」


 激しく息を切らしはじめる。強い動悸の変化を感じ取ったステルラは、滋養強壮への効果を一瞬で身を持って感じた。


「(滋養強壮の噂も書いてある通りだ……っくう♡……乳首に塗り込むだけでこの快感♡体中へのマッサージで施された日には……耐性のない者には拷問だろうな…♡………よし、では……)」


 気合いを入れ、起き上がり蹲踞に近い姿勢をとる。書類にあるイクスマッシュルームの効能に再度目を通し、左手で眺めながら確認を繰り返す。さきほど己で虐めた乳首に強い刺激を感じつつ、洞窟内の生ぬるい外気が肌を撫でるたびに反射的に声が漏れた。






「なになに……効果を最大限発揮するために……経口摂取からの性行為や……または……秘部に直接あてがい、塗り込んだりといった……くぁ…♡っはぁ……♡はっ……♡それらの使用方法は……効果の上昇が期待できる分……ぅ…♡……場合によっては……き、気絶や……失神等の……危険性も…………だと……?♡♡」


 後半はほとんど頭に入っていなかった。ステルラに対して、用法用量を守らなかった場合によるイフや「もしも」など、今はどうでもよかった。

 書類をもつ左手に強く力がこもる。くしゃりと形を変えた紙に、定まらない瞳孔で形ばかりの注意喚起を読み返しつつ、右手はゆっくりと手に持ったイクスマッシュルームを股の間へ。


「(汁だけでああなったんだ……こ、これを直接……っ……♡♡ま、まずは……衣服越しからだ……)」


 心臓は強く跳ね続け、無意識のうちに腰がへこへこと動き獲物を欲さんとばかりにイクスマッシュルームの方角へ向いていた。体中から汗が分泌され、露出されている部分に雫がつたいステルラの端正な体を流麗に彩っていく。

 大きく深呼吸をひとつ。直後に、イクスマッシュルームの先端を軽くホットパンツ越しの秘部に擦り上げてみた。


 ──しゅりぃっ……♡


「~~~~っ♡♡ぃう♡♡」


 衣服越しであるのに、意味がわからないほどの衝撃。ステルラの肉体は、禁じられた菌類に強く好反応を示してしまった。


「っあぅあ♡あぁっ…♡」


 ──しゅりっ♡しゅっ♡しゅぐっ♡


「あぁぁぅ♡ぅぅぐ……♡はぁあ♡」


 両脚はこれまで以上に強く震え、痙攣のような振動をともない始めるが、意にも介さず女性器への衣服越しのオナニーを強めだすステルラ。


「あぁぁああ……♡あ♡だめ、だ♡これ、ゎぁ……♡せ、性的……絶頂を……てきせいにも、よる……が……すう、すうばいの……ぉ♡こうかが……みとめぇ……にゃ…♡♡んあっぐ♡♡」


 瞳は恍惚の輝きをたたえ、口元はだらしなく開き、書類を見ることすらできなくなる。

 もっと欲しい。もっと。右手に持つマッシュルームの動きが強く揺れ、擦り付けるような動作からのめり込むように秘部を目指し始めた。


 ──こしゅ♡こしゅこすこす♡じゅく♡しゅりしゅり♡こしゅこしゅ♡


「あっ♡ぁぁあ♡あぁが♡ぐぅっ♡ぅぅあああ♡いぃ……ぃぃいイク♡いぃ゛ぐ♡」


 数瞬後に訪れる「真の目当て」に備え、ステルラは目を閉じた。


「~~~~~~あ゛っ♡あぁっぁ゛♡いく♡いくいく♡イクイクイクッ♡゛いくいくイッ……くう゛♡はぁんあ♡゛っ゛…はぁっ!♡イク゛♡イッ……ぃぃい……~~~~~ぁぁぁあああああああっ♡♡!!!♡♡♡!!っ♡♡!!!!!!」


 自慰行為を始めて覚えた猿のような、下品な蹲踞のポーズでステルラは絶頂を迎えた。

 溜めに溜めたオーガズムの快感は下腹部の子宮から脳髄にまで一気に突き抜け、乳首の時の甘イキとは比べ物にならない暴力を付与した。


「♡♡!!!♡♡♡♡!!!っ~~~~~~♡♡゛♡!!!♡っっ……゛!!!゛!!」





 反射的に目を見開く。薄暗い場所ではあるが、ステルラの眼前にはぱちぱちと線香花火のようなフラッシュが飛び交った。

 声にならない声。声帯を震わすことができず喉から酸素が出ていく。


「~~~~~~っ゛ぅ……♡あっぅぐ……♡ん゛……っ♡♡♡~~~~!!!!!」


 一度目のオーガズムは、少し前に終わっていた。しかし、ステルラは止まらない。

 絶頂を感じつつ、手がガクガクと震えながらも右手をホットパンツの中にまさぐり入れ、たっぷりと粘液がついた指で一気に己の“穴”に突っ込んだ。


「あ。ぁぁ。あああ……゛っ♡♡あああああ♡あっ♡゛が♡」


 耐えきれず下半身は瓦解し、再び仰向けに寝転がる。右の指は秘部へ。左指は乳首をまさぐり、べたつく液体をひたすらに体にまぶし、ねぶり、広げる。


「あ゛♡あ゛♡これ゛っへぇ…♡んご♡すごいぃう♡れぇあ…♡あ゛♡ぅうううあああ♡あっが♡」


 まるで痛みにのたうちまわるような勢いで声を漏らす。次第に股間から激しい水音が衣服を貫通し、じゅくじゅくという淫らなサウンドに伴った疼きが無限に子宮まわりに襲いかかる。


「あ゛あぁーっ♡あ゛ぁー♡これぇっへぇ゛♡あぁぁあイグ♡またイグ♡いぐいくイグん♡んお゛♡♡くる゛♡ぜっちょぉ♡イクぅんぉ♡゛んあ♡♡んぉ゛♡んぉ゛っほぉ♡」


 ──くちゅ♡ぐちゅぐちゅぐちゅ♡じゅくっ♡ぶちゅぷ♡ぐちゅぐちゅ♡


 半開きの口元は涎が糸を引き、顎の周辺は漏れ出た唾液がぼたぼたと飛び出していく。身を捩るたびに大きな胸がインナーに脇腹から引き締められ、ふるふるとプリンのようにステルラの体の上で揺れ動く。力なく震える脚はだらしなくガニ股に開き、一心不乱に快楽を貪る醜い姿でステルラは痙攣し続けた。


「あっ♡あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ♡あ、♡あ、あ、あ、あ、あ、あ♡♡゛♡」


 仕上げとばかりに強い勢いで己の体内を引っ掻くように、挿入していた中指と人差し指が膣壁をえぐり上げた瞬間──


「いイ゛っ  っ~~~~~っっ!!!!!!!!っあ゛♡あああああああぁっぁぁぁああああおおぉっ♡♡っほ♡♡゛」


 ばくん、ばくんと強い心臓の脈動。一度目のオーガズムを上回る衝撃がステルラの腰を浮かし、体全体が二度、三度と爆発するように浮き上がる。一瞬の間を置いて、追従するように胸が弾み、張り詰めていたインナーからこぼれ出る。


「(っぅう゛ぐっ……♡あ♡や、ヤバ……♡トぶ…♡トんでしまう♡♡これゎ♡゛んお♡おおっほ♡♡ほ♡)」


 危険区域ではないとはいえ、小型の魔物もいるこの洞窟内で気絶してしまうのは非常にまずい。ステルラは絶頂の快感に歯を食いしばりながら、せめてこの肌身を晒したまま倒れてしまわぬよう、岩肌にかけていたコートを乱雑に奪い取り、火照り続ける体を無理矢理覆い込む。


「はぅっ……うぐっ♡うぐぐぅ♡んあ♡や、ばい…♡イク、のが、止まらな……♡♡」


 ステルラの内ももに、愛液の量にとどまらない大量の水分が伝っていく。快感の悪魔に放尿まで引きずり出され、止まらぬ水分の放流すらも快楽に変換してゆく己の脳内物質に強い恥じらいと気持ちよさで完封されていく。

 コートに袖を通し、身にまとい、うつ伏せでうずくまる。強い発汗と発熱状態であった体は防御力の高い外套に蒸され、己の雌臭でむせ返りそうになる。


「あぁぁああ……♡あぐ♡あ、またイッ……♡♡んぐっ♡あ、ダメ、だ……おち、おちる……おちっ………るぅ゛……♡」


快感の瞬間に放り出してしまっていたイクスマッシュルームを遠目に見ながら、ステルラの視界はブラックアウトした──


******


「………おい、着いたぞ?」


「……………っ!?ぁ……?」


「眠っていたのか気絶してたのか……とにかく、そこの宿でいいか?このまま置いて去るわけにもいかないだろう」


「あ……ああ、すまない……そうか……もう着いたのか……」


 気づけば最寄りの宿付近。ステルラは体に反芻され続ける“疼き”を抱えながら、朦朧とした意識を正常な位置に揺り戻しつつ返事を唱える。


「それじゃあ……すまないが、部屋まで…頼めるだろうか」


「ああ、ここまで来たらどこで下ろそうが同じさ」


 ──ひとりであの域。なら……ふたりなら。

 男女の性交で倍増させることができたなら。


「すま…ないな。ありがとう…」


 感謝の言葉を紡ぐ蒼髪の冒険者の口元は、妖しく舌なめずりを繰り返していた。



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Comments

妄想キャベツ

この後の展開を考えるとリット君羨まし過ぎますね…

Anonymous

謎きのこいいですよね… 好奇心に勝てないステルラちゃんも非常に良い…!

唐草センジュ

女のオナニー、この世で一番好きかもしれん……乳のでかい女と同じくらい好き……

有都あらゆる

ただオナニーしすぎて気絶してた女……描いてて超楽しかったのでまたやりたいです!

Anonymous

えっちだ…😇

ぴろ(元HIRO P)

ゴリくそ変態で「「「癖」」」全開なストーリー堪んねえなぁ!? ありがとうございます(合掌)