Home Artists Posts Import Register

Content


「エセックス!お疲れ」


「指揮官!お疲れ様です!」


 母港の春節準備で賑わう一角、声をかけられ振り向いたエセックスは凛々しい笑顔で挨拶を返した。


「こっちは書類整理終わったぞ。エセックスの方も…似合ってるな、その衣装」


「そうですか?ありがとうございます!」


 毎年、春節の時期には明石の粋な図らいで祭事を彩る様々な記念衣装が仕立てられており、今年はエセックスにその役割を担うためのオーダーが入った。『芸術』をテーマにした様相らしく、足元にはエセックスの身長を上回るような超大型の筆が置かれていた。大型の書き初めの催しでもあるのだろうか。


「荷物整理、買って出てくれたんだな。ありがとう」


「いえ!せっかくですしこの衣装の機能性なども確認しておきたかったので」


 真面目な性格であることがよく伺える。

 春節衣装を担当するKAN-SENたちは言うなれば祭事を盛り上げるゲストのような扱いを受けるべきであるのに、エセックスはこの時期になってもきびきびと働き続けてくれていた。この倉庫整理もなかなかに重労働だっただろう。肩まわりに汗がきらめき、陽光に反射して綺麗に映っていた。


「皆も助かってるよ。一段落ついたみたいだし、みんなでご飯でも食べようかなって思ってたんだが…一緒にどうだ?」


「はい!ご一緒します!」


 瞳に輝きを灯し、元気な返事を繰り出してくれるエセックス。指揮官も笑顔で返す。

 思えば、着任したころのエセックスとはかなり変わったものだと指揮官は思いを馳せた。当初は常に張り詰めた表情で声をかけても出撃かと返し、雑談を仕掛ければ少し残念な表情を浮かべたり、とにかく『結果』を求めていた節があった。


 根底にあったのは、先輩であるエンタープライズへのコンプレックス。同じエセックス級といえど、華々しい評価が報道され続けてきたのはエンタープライズの方であった。

 妬みやそねみといった感情はないと本人は自白していたが、ただひたすらに自分の頼りない『中身』を、エンタープライズをはじめとしたKAN-SENに何度も比較しては落ち込んでしまい、自責の念に駆られ──というのも、昔の話。

 エセックスが持つ本来の実力も相当な域に達していることを真っ先に理解していた指揮官は、それを的確に活かせる機会を創意工夫をこらして指示。あっという間に確かな『結果』を打ち出していった彼女は失われていた自信も少しずつ取り戻し、今では戦闘以外の時期に笑顔を見せてくれるようにもなった。


「機嫌がいいな、エセックス。春節、楽しみだもんな」


「ええ、そうですね!もちろんそれもありますが──こうして、指揮官やみんなと過ごせる日々が、とても心地よくて……」


 エセックスを秘書艦に加えてから、彼女の破竹の快進撃に合わせて共に結果を出す内に絆も深まり、愛を確かめあう関係にもなっていた。

 今ではエセックス自身も「エンタープライズ先輩のようなヒーローにはなれないかもしれないけれど、彼女と同じく人々の記憶に残る存在になれるような気がする」と、過去の幻影を振り払い未来に進んでいることを明かしてくれ、同時に指揮官に対する信頼度の高さも態度にして表すようになってきている。


「いつもありがとうな、エセックス」


「!……いえ、こちらこそ……」


 正面から感謝の言葉を伝える。顔を突き合わせて伝えるからこその意味もあるだろう。はにかんだ笑顔のまま、エセックスは少しばかり頬を赤らめてくれた。


「そ!…それでは、行きましょう!」


 少しばかりロマンチックな雰囲気になったことを察したのか、わずかばかり声を上擦らせて先導しようとするエセックス。以前に比べ軟化した態度ではあるが、まだこういったムードには不慣れなようだ。


「よし、それじゃこっちだか、ら…ってあぶない!」


「えっ!?あっ!きゃあああ!」






 心のわずかな動揺が不注意を呼んだのか、足元に転がってあった大型の筆に勢いよく足をとられ、前のめりに転けてしまうエセックス。

 とっさの出来事──無心でエセックスの前に体を放り出し、勢いよく倒れる彼女を全身で受け止めた。


「あうっ!」


全体重を前面に押し出し、エセックスが倒れ込む予定だった床との間に挟まれる指揮官。手にもっていた書類を放り出し、スライディングを繰り出して抱きとめるようにキャッチを試みる──


「っぶ!」


「あっ!あああ!すみません!ごめんなさ……」


 言いかけて、動作を停止するエセックス。

 不慮の事故とはいえ、指揮官を全力で押し倒してしまい、かつ己の豊満な胸に指揮官の頭部を完全に収納してしまっていた。


「っ…む……」


 エセックスの倒れる衝撃を相殺した緩衝材代わり……と言えばあまりにも贅沢な、クッションの役割を果たした大きな胸に顔面を埋もらせる指揮官。言うまでもなく、エセックスは非常に均整の取れたプロポーションを誇っており、くびれのラインが芸術的なウエストや鍛錬で引き締まったヒップと太もも、それでいて肉付きも最低限ながら適度に残っており、春節の衣装を差し引いてもそのスタイルがすでに芸術的な意匠である。

 とっさの出来事に失念していた呼吸が無意識に鼻腔から発生する。倉庫整理で少し汗を流したであろうエセックスの健康的で芳醇な甘い香りが一気に脳へと侵入してきた。


「あ、あ、あ……」





 欲求を我慢できない娼婦のような勢いで押し倒してしまった体勢もだが、何よりエセックスの思考停止に拍車をかけたのは、もつれた拍子にたわわな胸をせきとめていた衣装から乳輪がはみ出てしまっていたことだろう。

  人気のない倉庫とはいえ、見られてしまうことの羞恥心が勝ってしまったエセックスは、体勢を立て直してから戻せばいいものを正常な思考に至らず、指揮官の頭ごと両腕を回し覆いこんでしまった。


「むぷっ!」


 純粋なバストサイズだけでいえばザラや大鳳、ブレマートンといった強豪揃いの鎮守府ではあるが、もちろんおっぱいの良さは大きさだけで評価できるものではない。

 適度なハリやみずみずしさ、肌のキメ細やかさ、乳輪の比率、形状は上向きであるかどうか……そのいずれも、人の「好み」で決まるものだろう。

 エセックスはそのいずれもすべて高水準で満たしており、抱き寄せられたことによって指揮官の顔面の筋肉全体でそれを感じ取れてしまった。


「うぇ!?あっ!ご、ごめんなさっ!」


指揮官にこんな場所で己の恥部を見られたくないという一心で抱き寄せ、視界外に保とうとしてしまっていたが、ふと自身の醜態にも意識がまわり、とっさの謝罪を口に出すエセックス。

 声をかけられつつも、エセックスのほどよい弾力の脂肪から伝わる暖かさと、艤装がない今の状態でも同じ人種とは思えないほどの良い香りを発する胸部のフェロモンに魅了され、反射的に深呼吸をしてしまった。


「……ぅん……大丈夫だから…俺は」


 エセックスを気遣う言葉を投げかけつつ、空いた右手でオーケーサインを作る指揮官。

「大丈夫だから…その…」と、その先を言葉で表すとエセックスの現状に言及してしまい、羞恥心を煽ってしまうのではないかと思い、谷間で発言を渋ってしまった。もちろん、この幸せな体勢をもう少し堪能したいという気持ちもあった。


「あ、ああ!ごめんなさい、今どきますっ…きゃああ!?」


 慌てて上半身を放そうと右足に踏ん張りをきかせたエセックスではあったが、さきほど指揮官が投げ出した書類を踏んづけてしまっており、そのまま激しくスリップ。再度指揮官を己の胸部でむにゅんと打ち付けてしまう。


「んぷ!」


「きゃあ!?ごめ、ごめ……なさ!」


 焦りに駆られた声が、どんどんか細くなる。露わになっていた右乳首を、今度はしっかり指揮官の顔に押し付けてしまっていたからだ。


「あああああ、あああ……!」





 湯沸かし器のような勢いで顔を赤らめ、また短時間のフリーズをかましてしまうエセックス。

 全身は強張っていたがその体の柔さは尋常ではなく、指揮官の顔には胸、股間には太もも、そして互いの足を絡ませ──「肉」の快楽をぶつけられたことで指揮官も一瞬思考が停止してしまった。


「ごっ…ごめんなさーいっ!」


 時間にしてわずか数秒ではあったが、ついに硬直を解くことができたエセックスは脱兎の勢いで体を引き剥がし、四つん這いの体勢へ。ほどよい主張を忘れない胸は指揮官の顔を離れつつもエセックスの胸部にぶら下がったまま、今度は指揮官の眼前で生まれたままの姿を、煌めく汗ごと披露してしまう。


「うん…いい景色」


「~~~~~~っ!」


 たまらず出た本音を受け止める余裕もなく、エセックスは両手で胸を隠しながら素早く立ち上がり、謝罪の言葉を連呼し続けた──


******


「いや…あれはハプニングだったし、エセックスにも悪気はなかったし大丈夫だぞ」


「いえ…私の…私の不手際です…不注意です……どうか何かしらの罰をください……」


 食堂へと歩く途中、いつも寮舎で見るようなコミカルな表情でお仕置きを促してくるエセックス。彼女の真面目な性格は時に融通の効かなさにもはたらくことがあり、いくら指揮官が言葉を投げかけても喜怒哀楽の「怒(不甲斐なさ)」と「哀(申し訳無さ)」に特化させた表情を繰り返すばかりであった。


「(こうなったらきかなさそうだな……よし)」


 とぼとぼと隣を歩くエセックスを尻目に、指揮官は先程受けた強烈なエセックスのおっぱいアタックに思いを馳せていた。すごくいい匂いであったとか、柔らかかったとか、手でも堪能したかったとか──考える度に、下半身に血液が集中していくのを感じる。

 エセックスはこうなってしまったら、形式上でも何かしらの『罰』を与えないことには切り替えることができないだろう。


 後日、禊の意味もかねた罰として、エセックスは予想外の愛あるセクハラをたくさん受けることになった──のは、また別の話。


【おわり】

Files

Comments

きゃんたぬき

肉の暴力浴びて湿潤臭も浴びてこんなんマイサン凝固不可避やろ………スケベがよ…………

有都あらゆる

ありがとうございます!全然描いたことない(着衣で本番以外でシコってるため)ので熟練度が低いのですが綺麗に見えてれば幸いです

Anonymous

素敵すぎるラッキースケベ…😇

あんこ

これはエセックス不可避

有都あらゆる

するぞ!!!!!!!!!!!エセックス!!!!!!エセックスを!!!!!!!!!

yakobi

コミカルな表情にスケベな乳首は良いものだ... 『罰』を与える時が楽しみです!

Anonymous

でかい乳に相応しいでっぷりした乳輪&乳首、完全に"ヘキ"です。本当にありがとうございます・・・

有都あらゆる

でかい乳にはそれに応じた乳輪を!!普段着衣ばっかなので乳首をエロく描く練習です…

ルチル634

スケベな乳首と乳輪に、射爆了!