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「ありがとうございましたーーーーっ!」


とある宿、とあるフロントでの小さなステージにて。

クリスマスの紅白装いに身を包み満面の笑顔で手を振り、お辞儀を繰り返す少女。

鮮やかな金色の長髪をポニーテールにまとめているので、大ぶりな動きに追従して優雅に舞い上がり、どこを切り取っても画になるような可愛らしさ。

ステージから捌ける動きで降り、チューブトップのような形状の衣装に包まれた胸も本人の跳ねるような動きに連動して快活さをアピールしている。

弾けるようなフレッシュさを振りまく彼女────ラユルは、華麗にダンスステージを盛り上げきった達成感で、息をきらしながらも常に笑顔のまま。




本日は聖なる夜、クリスマス。この宿でもイベントシーズンにかこつけて酒場を兼ねた一階で賑やかな催しが展開されており、まだまだ宴はこれから、といったような熱狂具合────


***


「あ~~たのしかった!この日のためにダンスを練習した甲斐がありましたよ~!」


喉をこくこくとならしながら水を飲み干し、これまた満足感が見て取れる笑顔を繰り出すラユル。

ステージ上は照明にさらされる都合もあり、会場の空気と併せて非常に高音の熱気で包まれ、ダイナミックなダンスを披露したことにより多量の汗も分泌されてしまった。

ほかほかの体がそのままメンタルに作用しているかのように、いまだ冷めやらぬ興奮度によるハイテンションレベルが高揚感にマッチしていた。


「これでこの前の失態は返済できますね…それにバイト代まで出してもらえるなんて…なんてありがたさ…!」


持ち前の不運で床の木目が弱っていた部分を踏み抜き、盛大に落ち抜けてしまった不運のラユルは、申し訳なさから今回のパーティーのアルバイトにすすんで立候補。

不憫に思ったオーナーからバイト代も出してあげる慈愛のお達しのおかげで今年の終わりは少しばかり懐事情も回復しそうである。


「よ~し!着替えを……」


ここで、サービスのフルーツジュースをオーナーから手渡されるラユル。


「あっ!ありがとうございます!やったー!……んえ?」


さらに、とある提案。


「特別サービス…?」



***


「おおっ…!ラユルちゃん、お疲れ様!」


「ど、どうも~~!見てくださってたんですね!ありがとうございます!」


いまだ盛り上がり続ける宿の二階、宿泊部屋の一室にて。

ラユルが戸を叩き入った先には笑顔で出迎える中年の男性が一人。


「いや~!すごく可愛かったよ!あれだけいっぱい動いてたし、練習も大変だったんじゃない?」


「はい~!でもでも、すご~く楽しかったです!」


軽く手をたたきながら祝福してくれる男性。

ストレートに褒められラユルも鼻高々のまま、受け答えを繰り返した。


「いや~~おじさん、前からラユルちゃんのこと見てたんだよ。よくここの宿に通ってるよね」


「あ、はい!ここのオーナーさんにはとってもお世話になっていて……」


突如、オーナーから持ち出された特別な依頼。それは────


「もうすっかりラユルちゃんのファンなんだよね。握手してくれるかい?」


「あ、はい!ありがとうございます~!」


「うんうん。にしても……すごく頑張ったんだねえ……」


この男は以前から宿のオーナーと交流がある著名な宿泊業界の大物。

その大物と、一時間ほど会話による接待等のお願いがあったのだ。


「その衣装もすごくかわいいよね!ちょっと回ってみたり…お願いできる?」


「はい!それでは~!」


くるっ、と優雅にターンするラユル。ステージで見せたものと同じ動きに、男は盛り上がり拍手で返してくれる。


「いいねいいね!ちょっとよく見たいから、両腕もあげてみてくれる?」


「へ…?は、はい!」


言われるまま、両腕をあげるラユル。

反応までに一拍の間があったのは、今現在の自分のコンディションだ。

まさに数分前まで熱狂のステージ上で踊り舞ったばかりで、いまだ体は火照り、多量のフェロモンを振りまいてしまえる状態のまま。

これを活かす女性も多数いるだろうが、そんな心得もないラユルはいたって普通の感覚で『とりあえず汗を拭き、着替えて息を整えたい』という気持ちでしかなかった。





両腕をあげてしまうことにより、熱をもった香りその他もろもろが男に届いてしまうことを危惧するラユル。

伏し目がちに己の衣装を確認すると、先程までは高揚感等で気がつかなかったが思っていたより湿度にまみれて妖艶な状態となってしまっていた。


「で、ですね~……あ、あのですね…」


「ん?なんだい?」


「ちょっとその…お着替えといいますか…ご覧の通りすごく汗もかいてしまったので、お着替えのお時間とかいただいてもよろしい…でしょうか?」


たまらず中断を提案するラユル。自分自身のコンディションを正したいのは何よりだが、一度体勢を戻したほうが気がかりなく臨めると踏んだからだろう。


「ああ!なんだ、そんなことか」


男は気にしないよといわんばかりにラユルの背後に回る。


「全然気にしなくていいよ……ラユルちゃんはすごくいい匂いだから…」


「っひう!?」


突如、腰のあたりを両手でゆっくりと掴まれ、ポニーテールのトップ部分に顔を埋められる。


「ン……すぅ………ね…?大丈夫だよ……」


「あ、あああ、あのあの……」


笑顔を絶やさぬまま、しかし口元は多少のひくつきをたたえるラユル。


「ん~…すごくいいね…髪の香りも……」


鼻を鳴らし、ラユルのポニーテールに顔を埋め、深呼吸を繰り返しながらつぶやく男。

腰まわりを掴んでいる手には熱がこもっており、ゆっくり背中やお腹のあたりを優しく撫で回してくる。


「あ……ああ、そそんなこと…な…」


心の準備もないまま唐突なハラスメントを仕掛けられ、対応に戸惑うラユル。

依頼の内容には「軽度のスキンシップもあるが、相手はファンなので大目に見てあげてほしい」などなど、いくらでも個人の裁量でアレンジできそうなメッセージも含まれていた。

しかし、提示された額は破格の金額。通常の一時間のアルバイトでは想像もつかないような大金を、前金として半分も渡されてしまった。


「ああ……ラユルちゃんの匂い……若くて……いいなあ……」


「ひっ!」


あ、と両手で口元をふさぐラユル。

事前にオーナーから聞かされていたが、相手は業界の大物。驚愕などの予想外の感情を場に出し、礼を逸した態度で怒りでも買ってしまえば……非常によろしくない。


「(こ……こういうのって、どこまでがその…お仕事なんですか~!?)」


戸惑いながら、迷いながら。

ラインを引く部分の手がかりも一切ないまま、ラユルは暫しの間、肢体を好きに撫で回された。


「はぁ……はぁ……ラユルちゃん…ラユルちゃぁん……♡」


「あ……あ、あはは……」


男の撫で方は、非常に慈愛に満ちあふれていて優しく取り扱ってくれるのだが、一方通行の愛による行き過ぎたテンションがラユルとの温度差を演出していた。

いまだ汗がしたたるラユルのうなじに顔を埋め、名前を呼び続ける男。


「あっ!あのあの…そこっは…!」


「ふふ……大丈夫ぅ…ああ~…いい匂いだよ……♡たんぽぽのような…おひさまの香りだ……♡」


ねっとりとしたイントネーションでつぶやきながら、ラユルの首元に鼻をなぞらせていく。

ぞくぞくとした感情に、今現在肌にまとわせている汗とはまた別の冷や汗なるものが進行形で分泌されてきた。


「ラユルちゃあぁん……ここもさ……すごくおっきいよねえ…♡」


「んえっ!?あっ!」


這わせるように胸元に指を沈める男。

こねまわすように、ゆっくり、ねっとりとした手つきで背後から両脇を通した腕でラユルの胸元は丹念に揉みほぐされていく。


「あっ…あははは~ありがとうござい…ます~…」


乾いた笑いを返すことしかできず、両腕をあたふたとさせるラユル。

両手で覆ってもこぼれるようなふわふわでハリのある胸を弄ばれつつ、うなじや肩、時折鎖骨のラインまでも丹念に嗅がれてしまう。


「んふぅ…♡ここもさ…いい匂いだよねえ…絶対♡」


ぬるっと前面に回り、左右の手でゆっくりとラユルの胸を持ち上げる。

下乳部分が重圧をかけ密閉されていたみぞおちに近い空間に鼻を埋め始めた。


「あっ!ああああの!そこはさすがにっ…」


「んふ……♡ふふぅー…♡」


重量感たっぷりなラユルの胸を頭で押しのけつつ幸せな重みを体験し、押し広げた両指で柔らかさも堪能しつつ、鼻腔をラユルの汗で埋める男。

非常に変態的な絵面であるが、この体勢になる前の男の表情を伺うに、どうやら満点に近い対応ができているようではあった。


「ふぅ…最高だよぉ…ラユルちゃんの汗……♡♡」


「えっ……ええぇ~~~……」


さすがに口元のこわばりを隠せず披露してしまったが、半ばトランス状態にある男はまったく意に介してない。


「ねっ…もっかい両腕、あげてよ…♡」


「……あぅ……はい……」





鎖骨、うなじ、胸元、臍から背中まで。

丹念に嗅がれた男が次に狙いを定めたのは、残された腋であった。


「はぁ……♡はぁ……うん…♡ここはやっぱり一段と……」


「(ううぅ~………は……恥ずかしいっ……!)」


上半身を優しく熱のあるマッサージで揉みほぐされ、一度落ち着きかけたラユルの肌はまた熱を持ちはじめていた。

谷間に流れる汗もすくいとられ、吟味するように舐めとられる。


「はぁ~…♡はぁ~♡んっ…♡」


「んひっ!?」


うめき声をあげながら、とうとう舌まで這わせてくる男。

高温の舌を押し付けられ、くすぐったさに身を捩るラユル。


「はぁっ…♡んは…♡ラユルちゃんの…汗…おいしいなあ…♡」


「んっ…!あ…あの…!きたないですよぅ……」


「そんなこと…ないよぉ…んふ…べろぉ…♡」


「んっ…あっ……」


大きく回すような舌使いで這いずり回り、胸部の広大な双丘にも範囲を伸ばす男。

さらさらの健康的な汗が纏われたラユルの肌に男の不快な唾液が粘りつき始める。


「はっ…はっ…ラユルちゃん…ラユルちゃん、おじさんもうっ…」


カチャカチャ、と金属音が斜め下のあたりから聞こえてくる。

ばさっ、と布の音も続いたと思ったら、男の下半身は衣服を排除し生まれたままの姿を披露してきた。


「えっ!?ええっ!?」


戸惑うラユルを前に、男は慌ただしい動きで己の肉棒を右手でつかみ始める。


「ふぅふぅ…大丈夫っ…ラユルちゃん…♡そこに立っててっくれればいいから…♡」


ラユルの胸元に顔を埋め、怒張したモノを前かがみでしごき始める。

ただただ戸惑いと困惑にうろたえているラユルだったが、


「(こ…これって、その……わたしをおかずに……!?)」


ラユルに体重を預け過ぎぬよう、小声で何かをつぶやきながら均一な動きで自慰行為を続けている男を一段上から見下ろすラユル。

初めての体験だが、少し観察を続けると確かに今のところ男はこれ以上動きを変える様子はなく、ひたすらオナニーにふけっていた。


「(でっ…でもでも…これってどうすればっ…?)」


「んっ……ちゅっ……♡ラユルちゃん…ラユルちゃんの肌ぁ…♡」


あらわになっている胸元上部にキスを繰り返しつつ、ラユルの腋に頭を戻してくる男。

時折男の右手から見える大きな『モノ』に、見慣れない恥ずかしさから目をそらし続ける。





「(わっ…わわぁ……わたしの匂いで、あんなに…?)」


目を閉じ、改めて己が置かれている状況に思いを馳せるラユル。

さっきまでステージで視線を独り占めしていた特別な衣装と特別な日。終わった直後に息を整える間もなく宿泊部屋で、会ったばかりの男に己のフェロモンを褒められ、目の前でおかずにされている。

あまりにも非日常の出来事に思考を中断したくなるが、その度に脳裏によぎるのは事前にオーナーから渡された依頼金の半額分。

おそらく、男はこのオナニーを終えれば一段落してくれるだろう。ここさえ乗り切れれば。

不快感よりもとにかく羞恥心が上乗せされ、消え去ってしまいたいほどの恥ずかしさを押し込めつつ、男の鼻を鳴らす音を聴き続けた────


「はぁっ…はぁっ…♡ラユルちゃんの目の前で見抜きっ……♡はぁっ…♡嗅ぎながらっ…♡あぉっ…もう射精るっ…♡」


ごしごしと音が聞こえるぐらい激しくしごきあげる男の手は、明らかにスパートを迎えていた。

ラユルの腋に三度顔を接地させ、無様な前かがみの姿勢で宣言を始める。


「ラユルちゃんっ…あっ♡もう射精るっ…おじさんラユルちゃん嗅ぎながらおかずにして射精するよっ!あっあっあ♡んぶっ…♡」


「んぇっ!?あっ、は、は…いっ!」


べろべろと異様な舐め回しを繰り返し、急に腹痛のような声にならない声を叫び上げる男。

次の瞬間、腰だめで見えにくい姿勢から、床へめがけて大量の白濁液が発射された。


────どぷっ♡びゅぐっ♡びゅるるぅっ……♡♡


「きゃっ!?え、ええっ!?」


左手でラユルの腕を持ち上げ、前かがみ、前のめりの姿勢でラユルに腋窩(えきか)に顔を配置しつつ、つま先立ちで絶頂を迎える男。

中年の男性からはおよそ想像もつかない若々しい射精量が床面をおびただしく染め上げ、わずかにラユルのブーツにかかる。


「あっ、あわわっ!大丈夫でっ…んっ♡」


気遣う声を投げかけようとしたが、腋まわりを激しく舐めあげられ思わず小さな嬌声が漏れてしまうラユル。

この数十分で怒涛の感情を押し付けられ、ただならない興奮がラユルにも少しずつ伝播していったのである。


「んふっ……♡ふぅーーっ…ふぅーーっ♡」


ぱた、ぱたた…という音とともに、男の腰まわりの痙攣が収まってきた。

肉棒から手を離した男は、優しい取り扱いの手つきはそのまま、柔らかくラユルの両胸を揉み続ける。


「うぅ……ありがとう…ラユルちゃんっ…♡最高だったよぉ……♡」


「あっ…あぅ…よ、良かったです!」


とりあえず笑顔を取り繕い、ねぎらう視線を向けるラユル。

とても口外できないフェティッシュなプレイに付き合わされたが、ひどい目にあった訳ではない。数日分の収入に匹敵する高額アルバイトなのだ、ある程度の『何かしら』はもとより承知の上ではあった。


「(でも……それでも……やっぱり恥ずかしい~~~っ!)」


中年の男はラユルへの愛の気持ちをつぶやきつつ、残りの時間いっぱいまでラユルは先刻までの過剰スキンシップに再度、身を預けることとなった────



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Comments

白丸

健全な流れがあったからこそ、いかがわしい展開が非常に映えますね・・・ご馳走様です

有都あらゆる

そうなんですギャップで補正をかけていただければなと!めちゃ速レスポンスすっごい嬉しいです☺ありがとうございます!

唐草センジュ

あらゆる先生の影響で最近多湿性癖に目覚めかけちゃってヤバいですね(日記要素) SSも毎度読みやすいし絵もドドスケベで感謝感謝です!という気持ち……。 ドゥゥゥゥゥゥエッチなお仕事させられてるラクマネ女子、これからもたくさん見させておくりゃんせ……💕

有都あらゆる

センジュさん、こちらこそいつもコメントめっちゃ嬉しいです!超モチベになるんですよ! ドゥウゥゥォエッティなお仕事、これからも不定期に更新するので見てもらえると嬉しいです!

妄想キャベツ

おっふ…あったんですね…聖夜のアルバイトってやつが…!ありがとうございます!! 汗まみれのラユルちゃん…最高です!

yakobi

天真爛漫な笑顔からの戸惑い恥じらいフェイスのギャップは破壊力が凄まじいですね... こんな状況でも表情からコミカルさが抜けないラユルちゃんが大好きですありがとうございます

有都あらゆる

yakobiさん~~いつもありがとうございます!ギャップみたいなのをいつもどおり感じ取っていただければ!

Anonymous

ラユルちゃんの香りはまだ科学的に立証はされてないが、万病に効く はず

Anonymous

素晴らしかったです。 続編希望です!

有都あらゆる

白いちごさん!コメント嬉しいです~~!確約はできませんがそれほど良かったという事実は受け止めます!