放課後まおかほ奔走劇〜ぴよプリを求めて〜 (Pixiv Fanbox)
Published:
2021-06-29 08:49:07
Imported:
2021-07
Content
オリキャラSS(まおかほ)第4弾です🖋📖今回はほのかが学校を休んだ日のまおかほのお話です🌸
個人的には短めな気がしますが(十分長すぎる)前回出番の少なかった果歩ちゃんの意外な一面を書けたので満足しています!今回も至らない点特盛&趣味全開なので、お時間が有り余って仕方ない方のみ自己責任でご覧くださいませ🥺🥺🥺責任は一切負えません…
それでは…
放課後まおかほ奔走劇〜ぴよプリを求めて〜
ほのか宅ー
ほのか「うーん…うーん…」
ほのか「けほっ…けほっ」
ほのか「うぅ…参ったな…熱もある…」
ほのか「薬は飲んだけど…はあ。どこで風邪もらったんだろ…」
コンコン
ほのか「…はーい」
ガチャッ
ほのかママ「ほのか、学校には連絡しといたから今日は休んでなさいね。冷蔵庫に食べ物は入れておいたから。あとこれ、スポーツドリンク置いとくからね」
ほのか「あぁ〜、ありがとママ…ごめんね…」
ほのかママ「なったものはしょうがないから早く治すこと。ママはいつも通りの時間に帰ってくるからそれまで頑張ってね。何かあったら電話してきていいから。それじゃあね」
ほのか「うん…行ってらっしゃい」
バタン
ほのか「はぁ…真央ちゃんや果歩ちゃん、今日は何して過ごすのかな…」
ほのか「今日の給食なんだっけ…」
ほのか「ゲホッ…けほっ…」
ほのか「うぅ…寝よ…」
ほのか「……」
ほのか「スー…スー…」
・
・
・
学校ー
キーンコーンカーンコーン
わいわい
真央「おーい」
果歩「」
真央「おーい果歩ちーん」
果歩「」
真央「だ、ダメだ、死んでる…」
果歩「…いーきーてーるー」
真央「ねーほのかの欠席がショックなのは分かるけどさー、元気だしなよー」
果歩「べつにー。いつもどおりげんきよー」
真央「どーこがいつも通りなんだか」
真央「…あ!じゃああたしが元気出るようなお話してあげるよー☆」
真央「これは…とある夏の日の夜…肝試しで墓地を訪れたカップルが体験したお話なんだけど…」
果歩「にゃーーー!!やめてやめてやめてやめてぇー!」
真央「どお?元気出たっしょ!」
果歩「おバカ!そんなんで元気なんか出るわけないでしょ!!」
真央「てかさーほのか今頃何してんだろー?てかてか!休むのこれが初めてじゃない??」
果歩「そういえば…去年は欠席なかったかな。残念ね〜、あと一年頑張れば皆勤賞だったのに」
真央「あ、そういえば1年の頃一日だけ休んでたような気が」
果歩「それじゃあ皆勤じゃないじゃない」
真央「あはは、そだねぃ」
先生「あっ、いた」
先生「ねえ真央、悪いけど仕事頼まれてくれないかな?」
真央「はいはーい、なんですかー?」
先生「実は今日配るプリントの中に親御さんの判子が必要なものがあるんだよ。早めにほのかに渡しておきたいんだけど、先生放課後出張に行かなきゃダメでさ」
真央「なるほどー、じゃああたしがほのかん家にプリント届ければいいんですねー」
先生「うん、さっきお家に電話したらほのかが出て、プリント受け取れるみたいだから。部活も同じだし、頼まれてくれるかな?」
真央「おっけーおっけー!そんじゃこのプリントはあずかっ」
果歩「ちょぉおっと待ったぁああ!!」
真央「へ?」
果歩「ふふふ、そのプリント、私が届けようじゃない」
真央「いやいや大丈夫だってー。それに果歩ちん部活でしょー?」
果歩「ふっ、それが休みなのよ」
果歩「もうこれは運命!神様が私に届けるよう言ってるのよ!さあプリントを…」
真央「へー、じゃあ一緒に届けよーよ☆」
果歩「え…まあ、いいけど」
真央「そいじゃ放課後よろろーん♪」
果歩「…ぐぬぬ」
果歩「ま、まあほのかに会えることに変わりはないからいっか!」
・
・
・
キーンコーンカーンコーン
真央「んじゃほのかん家にレッツらゴー♪」
果歩「ドキドキ…」
真央「あ、そうだ。ねーねー果歩ちん、こーゆーときってなんか差し入れ買ってった方がいいのかな?ゼリーとか」
果歩「あーそうね、菓子折りとか持ってった方がいいかもしれないわね」
真央「いや菓子折りって…果歩ちん何しに行く気よ」
真央「とりあえずまずはドラッグストア寄ろー」
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果歩「飲み物に、ゼリーに冷えピタ…あと何か必要かしら」
真央「んー…あ、そうだ。ほのかの好きなプリンとか…」
真央「…ん?プリン…」
真央「あああああああ!!!!!」
果歩「ばっ…あんたこんなとこでなんて声出してんのよ!!」
真央「い…今思い出したんだけど、この前ほのかが…」
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囲碁将棋部部室
パチッ
ほのか「ねえねえ真央ちゃん、駅前のぴよぴよプリン食べた〜?」パチッ
真央「えーなにそれ?」パチッ
ほのか「この前新しくできたプリン屋さんでね〜すごく人気ですぐに売り切れちゃうんだよ」パチッ
真央「へーそんなに美味しいんだ」パチッ
ほのか「私も食べたことないんだけどさ〜絶対美味しいよね!うちのおやつがぴよプリだったら、幸せすぎて元気百倍!予習復習お手伝い、なんでも頑張れちゃうのにな〜」パチッ
真央「そんなに〜?あたしも食べてみたいな〜」パチッ
ほのか「じゃあ今度果歩ちゃんも誘って3人で食べに行こうよ!」パチッ
真央「お、いいね3人で食べよーっ」パチッ
ほのか「うん!あ、王手っ」パチッ
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・
真央「って言ってたんだよね…。だからさ、そのプリン食べたら風邪も治るんじゃない?」
果歩「それよ!そのぴよプリとやらをほのかに届けるのよ!」
果歩「そしたらほのかはきっと私に感謝して…ふふふ」
真央「よーし!それじゃぴよプリ求めて駅前に行こ!人気ですぐに売り切れるって言ってたから!」
果歩「そうね!」
・
・
・
ざわざわ
ざわざわざわざわ
ざわざわざわざわざわざわ
真央「…」
果歩「…っ」
真央「はあ…」
果歩「…ぐっ」
真央「40人くらい…並んでるね」
果歩「これ…私たち買えるのかしら」
真央「と、とりあえず並ぶ?」
果歩「そうね…」
・
・
・
真央「…」
果歩「…」
真央「進まないね…」
果歩「…ええ」
真央「ほのかの分だけでも買いたかったんだけどな…」
果歩「きっと私たちの分まで残ってるわよ、大丈…」
女の子「えーんえーん」
果歩「ん?」
真央「お?」
女の子「おかあしゃん…おかあしゃんどこ〜…」
女の子「うっ…うっ…ふぇえええん」
真央「あちゃー迷子かな…?小さい女の子だね」
女の子「ふぇえ…ふぇえええええん」
真央「…果歩ちんっ」
果歩「…うん!」
女の子「ひっく、ひっく…」
真央「やあやあ〜お嬢ちゃんどしたの?ママとはぐれちゃったのかい?」
女の子「ふぇ?」
果歩「わ、私たちは怪しいものじゃないわよ、一緒にお母さん探すの手伝ってあげるから」
女の子「ほ、本当…?」
真央「もちろんだよっ」
・
・
・
てくてく
真央「ほーん。そんでキミは買い物中のママとはぐれちゃったわけだね」
女の子「うん…気づいたらママいなくなっちゃってて…」
果歩「お母さんはどんな人か教えてもらえる?」
女の子「えっとね…お料理が上手でねっ、やさしくてねっ」
果歩「い…良いお母さんね。でも、できれば見た目とかだと嬉しいな…」
女の子「えっと、えっと…眼鏡のお姉ちゃんみたいな髪型で…」
真央「ほうほう」
女の子「こっちのお姉ちゃんくらいおっぱい 大きいよ!」
果歩「へぇ!?」
真央「ぷっ…あははは!!」
果歩「ちょっ真央、笑いすぎよ…!」
真央「ヒー…ヒー…ご、ごめんごめん。いや〜果歩ちんのダイナマイトおっぱいは小さい子にもちゃーんと伝わってるんだねぇ。あたしゃ嬉しいよ」
果歩「だ…ダイナマイト…」
真央「じゃあとりあえずそういう感じのお母さん探してみよ!」
真央「…って、あれ?どしたの?しゃがみ込んじゃって」
女の子「あんよ…疲れた…」
果歩「まあ、それもそうよね。あんなとこで立ちっぱなしだったら」
果歩「よいしょっと。ほら、私がおんぶしてあげるから立てる?」
女の子「うんっ」
果歩「ふふ、良い子ね。…そうだ、喉渇いたでしょ?これ飲んでいいわよ」
真央「あ…(あれはさっき果歩ちんがほのかの家で飲むって買ったジュース…)」
女の子「ありがとぉ、お姉ちゃんっ」ゴクゴク
果歩「ふふふ、どういたしまして」
真央(へぇ〜)
・
・
・
真央「ねえねえ果歩ちん」
果歩「ん?」
真央「果歩ちんの背中気持ちいいのかな、この子寝ちゃったね」
果歩「あら、やけに静かだと思ったら…疲れちゃったのかしら」
女の子「むにゃむにゃ…ママ…」
真央「『ママ』だって!もしかして果歩ちんのことお母さんだと思ってるのかな?」
果歩「まさか、そんなわけないでしょう」
真央「でも果歩ちんさー、良いお母さんになりそうだよね」
果歩「何言ってんのよ、私まだ中学生なんですけど」
真央「いやいやー、女の子なんて幼稚園の頃からみんなお母さんなんだよ。果歩ちんだっておままごとでお母さんやったりしたでしょ?」
果歩「あ、あんた何の話をしてるのよ…」
真央「だから女の子の奥底には母性が眠ってるってわけ!今日は果歩ちんの母性を見れてなんか新鮮だなーって感じ♪」
果歩「…それは喜んでいいことなのかしら…?」
真央「もちろんだよ!もしかしたら果歩ちん保育士さんとか向いてるかもねぃ」
果歩「んー保育士ねぇ…」
果歩「でも、この子寝ちゃったらお母さんのこと見つけられないわね。仕方ないから駅員さんに相談してみようかしら」
真央「まー逆に見つけてもらえたらいいんだけどねー。誘拐してるって勘違いされるかもだけど」
果歩「こ、怖いこと言わないでよ…」
真央「あ、そーいえばぴよぴよプリンもダメだったね」
果歩「…それは仕方ないわよ。こういう状況だもの」
真央「そだね、ほのかには風邪もプリンも自力で頑張ってもらおっ」
果歩「ほのかが治ったら今度3人で買いに来ましょう」
真央「うんっ☆」
女の子「スー…スー…」
お母さん「あ!みゆちゃん!」
真央「え?」
果歩「ん?」
お母さん「あ、すっ、すみません…私その子の母親で…っ。えっと、もしかして保護してくれてたんですか…!?」
果歩「え、ええまあ…保護ってほどじゃないですけど…」
真央「この子一人で泣いてたんで、一緒にお母さんのこと探してましたーっ」
お母さん「あぁ…ありがとうございます…本当に良かった…」
真央「本当に果歩ちんに負けず劣らずのダイナマイトだねぇ…」
果歩「ちょっ、黙ってなさい!」
お母さん「ほら、みゆ、起きなさい。ママよ」
みゆ「ん…むにゃむにゃ…。ふぇ?ま…ま?」
みゆ「ま…ママぁぁああああああ」
お母さん「ごめんねっ、ママが目を逸らしちゃったばかりに」
みゆ「うぅ…ひっく、ひっく…ママのばかぁ」
真央「とりあえず…一件落着って感じかな?」
果歩「そうみたいね。無事にお母さんのところへ戻ることができて良かったわ」
ママ「本当にご迷惑をおかけしました…。なんてお礼を言ったらいいのか…」
みゆ「このお姉ちゃんたちね、すごく優しくてくれたんだよ!おんぶしてもらって、ジュースももらっちゃった」
ママ「まあ…どうしましょう、何かお返しを…」
真央「いえいえそんな大したことじゃないですからあははっ」
ママ「…!そうだ、もし良かったらこれ…食べてもらえますか?」
果歩「これは…ぴよぴよプリン!?」
ママ「この子とはぐれる前に買ったものですけど、保冷剤も入ってるので美味しくいただけると思いますが…」
真央「い、いやいやそんな…」
果歩「そ、そうですよ…なんか悪いですし…」
ママ「遠慮しないでください、お礼の気持ちなので」
みゆ「そうだよ!みゆもお姉ちゃんたちに食べてほしいもんっ」
真央「あ、あはは…なんかすみません。それじゃあ果歩ちん」
果歩「ええ、それでは遠慮なくいただきます…!」
ママ「ふふ、今日は本当にありがとうございました。ほら、みゆも」
みゆ「いっぱい遊んでくれてありがとう!まお姉ちゃん、かほ姉ちゃんっ」
真央「こちらこそ!またどこかで会ったら遊ぼうねぃ☆」
果歩「もう迷子になっちゃダメよ?じゃあね、みゆちゃん」
みゆ「うん!ばいばーいっ!」
・
・
・
真央「行っちゃったね」
果歩「…うん」
真央「でも、これでほのかにぴよプリ渡せるね」
果歩「…うん」
真央「ってああああああー!!」
果歩「うわびっくりしたぁ…あんたいきなり大声出さないでよ…」
真央「み…見てこれ…!ぴよプリ…3個入ってる!」
果歩「えぇ!そ、それじゃあ…」
真央「うん!」
真央・果歩「3人で食べられる!」
果歩「よーし!それじゃあさっそくほのかの家に行くわよー!」
真央「あっ待ってよ果歩ちんー!」
ー放課後まおかほ奔走劇〜ぴよプリを求めて〜・おわりー