魔法少女ブルースカイvs最凶淫魔オーロラ「第二話 海星という名の怪物」 (Pixiv Fanbox)
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2023-01-29 15:25:29
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2024-05-02 13:32:56
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──『狼爪生け捕り作戦』から二日後。
「グリムが魔女共に捕まったようだな」
とある場所、その地下深くに作られた幅広な廊下にて、一人の女性が水晶玉を眺めながら言った。
それは学園の屋上を上から映し出しており、ちょうど狼爪の生首が桃花に強制クンニさせられているシーンだった。
女性──黒のシルクハットを被り、ノーブルスーツに身を包んだホワイトサキュバスは、歩きながらニヤリと口角を上げる。
「へぇー!いつ?どこで!?見せて見せて!…うわっガチじゃんw」
隣で覗き込む、低空飛行中のブルーサキュバスが楽しそうに笑った。
彼女の服装は、シルクハットの淫魔に比べて露出度が高く、ブルーベリー色の肌が大胆に晒されている。
紫のラインが入った白のレオタードに、同色のロンググローブとブーツ、さらにガーターベルトを身に着けており、スカート丈も極端に短い。
レオタードの胸元にはハート型の穴があり、背中には悪魔のような翼を広げていた。
まるで絵に描いたようなその淫魔の名前は、マルベリー・ラブドール。
無敵魔嬢の二つ名を持つ、最上位淫魔である。
「…ははっは、ぶざまぁww無様だよねぇ、何も考えず単身ツッコんでこのザマなんだからw…ゴートもそう思わない?」
「何も考えずか…そうだな。それがアイツの長所であり短所でもある。だからこそ、ここで失うのは惜しい」
「……へぇ、助けに行く気?」
「いや、全然。食べかけの弁当をひっくり返したくらいの感覚だ」
黒シルクハットの淫魔──ゴート・アミュズメントは水晶をしまい、立ち止まる。
その目の前には背丈の3倍はある巨大な金属製の扉。
ゴートが三回ノックすると、重苦しい音を立ててゆっくりと開いていく。
「やや!!!『猿夢』に『無敵魔嬢』!!!珍しい珍しい!!定例会議に二人が来るなんて珍しい珍しい!!!」
部屋というよりも広大な空間に、足を踏み入れた矢先に響く声。
円卓には数百の椅子が置かれ、中央には人間の女性の剥製が、これまた数百と置かれている。
その円卓には既に五十を超える白と青の淫魔達が、思い思いに座っていた。
「二つ名で呼ぶのは止せ。それは人間どもが勝手に付けたものだ」
「えー、私好きなだなー!無敵って響きカッコよくねー?」
ゴートとマルベリーが司会役の淫魔にそれぞれ反応し、メイド姿の下級の淫魔たちが二人を席へと促す。
二人は大人しくそれに従い、用意されたイスに座ると、メイドが飲み物を出してくれた。
ちなみにマルベリーがブラックで、ゴートがミルクティーだ。
「……ん~♪いい香り。そういや私ここのコーヒー好きだったなぁ。いつぶりっけ?定例会議出るの」
「ズズっ…お前は知らんが、私は10年…いや30年か?」
「ポポオポポポ…ゴゴゴ、ゴート様は…31年…です。ママママ…マルベリー嬢…は…えっと…247年ぶり…です…」
震えた声でそう答えたのはゴートの隣に座る、全長242cmで喪服姿の淫魔。
しかし図体に反してあまりに声が小さすぎたのか二人には聞き取れなかったようで、何事もなかったように飲み物を啜っている。
そうして、続々と淫魔達が空間に入り、席の八割が上級淫魔で埋まった頃、司会役の淫魔がマイクを持って立ち上がった。
「はい。時間になりましたのでこれより、定例会議を始めます。今回は出席者が多いので私、とても嬉しいのです。では、最初の議題は魔女対策の──」
司会が話している最中に、マルベリーがゴートにそっと耳打ちをする。
「ねぇねぇ、私が言えた口じゃないけど『海星』って奴さぁ、定例会議出たことあんの?」
「それ私に聞くことか?」
「えっ、だってゴート。そいつと面識あるっしょ?」
「ああ、ずっと昔に一回だけ…な。つまり定例会議もそういうことだ」
「ふーん、なーんだ、来て損した」
二人が話しているのは、『海星』という二つ名を有するとある淫魔のこと。
魔法少女や魔女の中では都市伝説的な存在とされ、その実力は未知数。
淫魔ですら姿を目撃した者は一握りで、ここ数十年現れていないらしい。
「ふっ…なんだ?マルベリーお前、海星と戦りたかったのか?」
「え?ゴートは戦りたくないの?」
マルベリーが当然と言わんばかりに首を傾げると、ゴートは呆れた様子で溜め息を吐く。
「はぁー、相変わらずの戦闘狂だなお前は……。いいか、我々はあくまで人間の雄の種子を集めることが役目であって、淫魔同士で争うことも、もっと言えば戦いを求める必要すら無い」
「あーはいはい、知ってますよーだ。でも淫魔同士じゃなかったら、私ちっとも燃えないんだよねー」
椅子を揺らしながら、つまらなそうに答えるマルベリー。
彼女はすぅっと紅い瞳を細め、獲物を狙うような眼差しに変わる。
「だって、私、魔女相手なら無敵だし?」
そう言ってニヤリと笑ったマルベリーを見て、ゴートはギザ歯を見せながら笑い返した。
「……そうだな。確かに、お前は無敵だ」
「だろぉ?」
「海星を除いて…だがな?」
「……」
ゴートの一言にマルベリーは、何も返さずただ口角を吊り上げるだけ。
しかし、その顔の裏で何を考えているかなど、ゴートには手に取るように分かる。
「(まったく……これだから万年発情期のゴミクズは。…しかし…)」
顎を触りながら、考える。
マルベリーほどの実力者ならば、あの誰よりも最悪に美しい悪魔に勝てるのだろうか否かを。
しかしすぐに考えるのすら馬鹿らしくなり、口元を隠して苦笑する。
だって、ねぇ?貝がヒトデに勝つとか、万が一でもあり得ないから。
※
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※
狼爪改め、上級淫魔グリムの捕縛から一週間後、魔法少女達の中ではその話題で持ちきりだった。
それもその筈、グリムは300年以上のあいだ魔法少女陣営に多大な被害を与え、やられた魔法少女や魔女の数だけでいえば、この国で最多。
グリムに友人や家族を喰われ、復讐心のある者も少なくない。
もっと言えばグリムを殺すために魔法少女を志した者も珍しくない。
そんな仇敵をついに捕らえたのだ。
話題にならない方がどうかしているというもの。
そして今、一人の少女が真夏の海に浮いていた。
「はぁ…憂鬱…」
浮き輪に腰を据えてプカプカと漂うのは、長い水色髪の少女。
名前は雷電海未といい、パッチリ開いた黄金色の瞳とマシュマロタイプの爆乳が特徴の、中学二年生だ。
海未は普段、周囲を巻き込んで場を明るくすることができる元気な性格なのだが、今日に限ってはどんよりとした空気を放っている。
その理由は、元パートナーの桜井桃花こと、魔法少女モモイロハートの華々しい活躍にあった。
「うぅー……ダメだぁ。このままじゃ絶対、ああ…桃花のあの髪の色が変わる変身できないかなぁ……。ずるいよなぁあれ出来たら私だって狼爪にもなんにでも勝てるのに…」
そう呟き視線を落とすと、水面に映る自分の姿が目に入る。
思わず指先で押したくなるような小さな鼻に、星々のようにきめ細かな黄金の瞳。
桜色のぷるんと柔らかそうな唇は、今にも日差しに溶けてしまいそうだ。
白いビキニブラに包まれたHカップの大きな胸はどっしり重く、身体全体が脂肪でムチムチとしている。
脂肪がついているということは、それだけ女性ホルモンの分泌が進んでいる証拠なのだが、本人はあまり嬉しくないようだ。
「あーあ、桃花はもうすっかりスラっとなって…。なのに私はまだ小学生みたいにまん丸……ああ゛ぁ゛……嫌゛だぁぁ…」
だみ声を上げて水面から目を離し、天を仰ぐ。
わたあめのような雲がいくつも浮かぶ青い空は、海未にとっては憧れそのもの。
「はぁ……私もあんな風になれたらなぁ……ま、無理か」
海未は自嘲気味に笑う。
そうして、ふと桃花が狼爪を捕縛した次の日、ユリカルガールズ本部に立ち寄った時のことを思い出した。
『ねー。聞いた聞いた?魔女と魔法少女のペアが狼爪捕まえたって話!」
『知ってる!アレでしょ?魔法少女の方は淫魔の愛液効かないって子で、魔女の方は上級淫魔に有利な道具使ってめっちゃメタってるっていう!』
『そそ!じゃあこれは知ってる?実は二人って…小学生時代から犬猿の仲で、毎日殺し合いばっかしてたっていうの!』
『ぇえ!?意外!なんでいきなり協力なんてしたんだろ?』
『ねー!不思議ぃ!』
あの日は本部のあちこちでこんな会話が繰り広げられていたっけ。
海未はその会話を遠くで聞きながら、「そうか、私の知らないところで桃花はもうそんなに強くなってたのか」と、少しだけ悲しかった。
海未にとって桃花は魔法少女になる前からのライバルで、よくどっちのおっぱいが大きいか比べ合ったりしていた。
2人揃って魔法少女になってからは背中を預け合える仲になり、相棒として、親友として互いを認め合っていた。
だからこそ、自分がいなくてもどんどん強くなる桃花に対して嫉妬に近い感情を抱いているのかもしれない。
『もう!私は早く上位淫魔とヤりたいんだよ!『海星』とか『狼爪』とか…その辺の二つ名付きのヤバイやつと!』
『この戦闘バカ…そのうち痛い目見るよ!』
──ポコンッ☆!!
『あ、いた!?』
別れる前に、そんなやり取りもしたっけか。
まさか本当に狼爪を倒せるほどの実力を身に付けるとは。
「(さすが、私の一番の友達だ……)」
「(だけど、桃花だけ強くなっていくのは、やっぱりズルいなぁ)」
「(私だって強くなりたい。桃花と同じぐらい、ううん、それ以上に)」
海未はギュッと拳を握り締め、決意する。
いつか必ず、この海よりも深い嫉妬心と独占欲を晴らすと。
そして桃花の全てを──。
「おーい、海未ちゃーん!こっちで一緒にピーチバレーしよー!!」
そんなことを考えていると、後ろから桃花の明るい声が聞こえてきた。
砂浜の方を振り返れば、そこには見慣れた友人たちの姿。
考え事に夢中で忘れていたが、ここは海水浴客が沢山いるビーチで、今日はみんなで海遊びを楽しむためにやって来たのだ。
いつまでも暗い気持ちではダメ。
せっかくの夏なんだもの、楽しまなきゃ損だ。
「あ、今行くー!」
そう言って思い切り伸びをした後、浮き輪に足を入れて声の方へ泳いでいく。
ソフトバレーボールを抱えた友人達と合流するなり、海未はいつもの明るい笑顔を振り撒く…。
──はずだった。
「え…?おい。日暮れんの早くないか?」
「ん??、、雨雲か?いや、それにしちゃぁ……」
それは、突然やってきた。
太陽はまだ高い位置にあるというのに、周囲はいつの間にか薄暗く、先程まで快晴だった空には黒い雲が広がっている。
それどころか、まだ昼間だというのに、夜中のように視界が悪い。
加えて肌寒さを感じるほど空気が冷たく、穏やかだった海は突如大荒れになった。
まるで時間が早送りしたかのような天候の変化に、海水浴に来ていた人々は混乱し、悲鳴を上げて逃げ惑った。
「な、なにこれ……なんなの……!?」
「怖い怖い怖い!な、なんこれぇ!」
「ちょ、まじか」
「やっば」
ある者は急いで海から上がり、ある者はスマホで現状を撮影し、またある者はまだ状況を理解できずその場に座り込んで呆然としている。
そんな中、雷電海未は。
「……」
友人達と合流したはいいが、なぜかその場から動けず、じっと天を見上げて立ち尽くしていた。
「…海未ちゃん?大丈夫?どこ見てるの?」
「……」
「ちょっと!なんかやばいって!!…帰ろーよー!!」
周りが震えた声で呼びかけても、海未はボーっとしたまま反応しない。
額からは一筋の汗が流れ、その目はどこか虚ろで焦点が定まっていない。
よく見れば過呼吸気味で、身体は小刻みに痙攣している。
そんな彼女の様子を見て何かを悟ったのか、友人達は彼女と同じ方向を見た後、信じられない光景に目を見張った。
「……?え…今一瞬、何か、落ちて…きた?」
「みたみた!今、海の中に……え?何さっきの」
「え?鳥??でも人ぽかったよね!??え?え?……え?」
怖い、不気味、得体の知れないものに対する恐怖からくる寒気が止まらない。
彼女たちは見てしまった。
暗い空の向こうから海へと落ちてきた、人型で五体の形がハッキリと分かる生き物の姿を。
「ねぇ、今の人、まさか……女の人じゃなかった?」
「はぁ?!ばっかじゃねーの!お前そんなわけねーだろ!あ、いや、もしかしたら……」
他の客も落ちてきた人影を目撃したのか、ビーチでの混乱が途端に収まった。
中には、荒れた海に戻って人が取り残されていないか、ライフセーバーらしき男性達が確認しようとしている。
しかし、そんな彼らに海未は血の気の引いた顔でこう叫んだ。
「逃げてッ!!!!早くッッ!!!!!!!!」
「え!?海未ちゃん!何言って───」
海未が叫び、友人達がその肩に触れようとしたその時、黒い海から現れた細長いナニカが一瞬にして男性達を海へと引きずり込んだ。
一秒未満の出来事故に曖昧だったが、そのナニカは鞭のようにしなっていた。
ロープや棒状の何かではない。
明確な殺意を宿した細く長いナニカが、男性達を海へ引きずり込む様子を海未たちは目撃してしまった。
「あ、ああ……」
「な、なにあれ……」
あまりの衝撃的な出来事に腰を抜かす友人や観光客。
そんな彼ら彼女らを前にして海から上がってきたのは──。
「おい見ろ。…女の子…真っ黒い女の子だ」
顔が隠れるほど長い真っ黒な髪と、紙のように真っ白な肌をもった、裸の少女。
彼女はまるで酔っぱらっているかのようにフラフラと、おぼつかない足取りで砂浜を踏みしめる。
その一歩、また一歩と不気味に踏み出すたびに、足の裏からボコボコッと砂が音を立て、髪からは海水が滴り落ちる。
「(あ…やばい…コイツ…淫魔だ…!しかも…なにこの魔力の量!!まるで空まで──」
「うっ…」
「…」
少女が進むたびに、誰かが倒れていく。
一人、二人と、まるで見えない糸によって操られているように、老若男女問わずに。
人々が理解に追いつかず立ち止まっている中、海未は少女の異常性に度肝を抜かれていた。
だって、一般人には魔力なんて感知できないはず。
なのにその一般人が魔力の重圧に耐えられず気絶していくのだ。
有り得ない事態が今まさに起きている。
「%…&$#*'>??=^^……#*&.@+??」
「ッッ!!!!」
突然、淫魔が言葉にならない奇声を上げると、勢いよく手を振り上げた。
何かしてくると身構えた海未は、覚悟を決めて魔法少女に変身するための青い石──ユリメラストーンを強く握った。
しかし、海未が変身しようとしたその時。
「バイオレットキャノン!!!」
「&%~……!?」
どこからか飛んできた紫色の光線。
それが少女の身体に触れそうになった瞬間、彼女は髪の毛を触手状に伸ばして光線を八方に分散させた。
砂煙が上がり、海水がパラパラと小粒の雨の如く降り注ぐ。
「えっ、あっ、、貴方たちは!!?」
「よっと…お?ぶっ倒れてないってことは、お前も魔女か?」
「違うんじゃない?だってほら、魔力量が低級淫魔並みに弱々しいもの」
海未が目を開けてみれば、そこには4人の少女達がいた。
高校生くらいの年頃で、それぞれが紫・赤・青・黄のエッチな衣装を身にまとっている。
ボンテージ系、フリフリ系、ワンピースタイプなど種類は様々。
しかし全員が自身の色に合ったとんがり帽子を被っている。
海未はその帽子をみて、思わず息を飲んだ。
だって、それは魔女としての証だったから。
「あ、あの……!もしかして!あの魔女ですか!!?」
「え?あーそうだよ。たく、バカンスに来たのになんでこんな面倒くせぇことに巻き込まれんだよ」
「もっとパーちゃんの水着見たかったわね」
「ねー、それなー。でもラッキーじゃん。きっとアイツさぁ…」
黄色の衣装にショートカットの魔女が、海辺に立つ例の淫魔を指さす。
「アイツ…噂の海星だよ」
「&$#"&'&%!!……$……!!!」
その発言に被せるように、淫魔──海星が奇声を上げる。
すると巨大なオーロラが黒い空を引き裂き現れ、彼女の黒い髪は虹色に光り輝いた。
さらに周囲に拡散していた魔力が収縮して、裸だった彼女にクリオネ色のドレスとして纏われていく。
その姿はまるで虹のベールを被った花嫁。
他の魔女達が一斉に戦闘態勢に入った中、海未は目の前の怪物に、美しさを感じずにはいられなかった。
※
※
※
※
※
※
淫魔を討伐するには、魔女か魔法少女の愛液を淫魔の子宮に注ぎ込まなければならない。
何故なら彼女らの魔力入りの膣液は、淫魔にとって等しく猛毒だからだ。
そう聞けば、淫魔の討伐には貝合わせさえすれば良いように聞こえる。
だが、それはあまりにも浅はかな考えだ。
なぜなら、淫魔の大半はそう易々と股を開いてはくれない。
中には腕力や魔法で抵抗する者や、脚力や翼で逃げる者までいる。
なのでまずは白兵戦によって淫魔を弱らせ、抵抗する気力を削いでからでないと話にならないのだ。
白兵戦で十分に差をつけられれば、あとは愛液を注ぐだけ。
互角ならば性的行為による生存競争に持ち込み、 劣勢ならば己が淫魔の愛液に孕むこととなる。
今回の対海星にも、魔女達はその定石通りの戦い方をした。
そして──。
「%#……##??&$&#%'……??」
「あ゛…ク…そ…が…」
「……ぎ……ああ……」
敗北した。
高速で振り回される大量の触手によって接近できず、魔法による遠距離攻撃も触手によって弾かれる。
相手は一歩も動いていないのに、こちらの攻撃は当たらず、反応不可能な触手によって一方的に傷つけられる。
まさに攻防一体、隙のない攻めと守り。
そんな触手に敗れ、囚われた魔女達は秘部や乳房を嬲られており、彼女達の悲鳴が聞こえなくなるまで、そう時間はかからなかった。
「(うそ…私より強い魔女が…四人も……)」
海未は海星と魔女達の戦いを、終始砂浜で見ていた。
自分も加わらなきゃと思いつつも、魔女達の足手まといにしかならないと自分に言い訳し、腰を抜かしてただ呆然と戦いを見つめていた。
実際、海未の想像以上に魔女達は強かった。
信頼関係が垣間見えるコンビネーションに、冴えわたった技の数々。
きっと海未の魔法少女としての目標地点とされる力が、そこにはあった。
しかしその全てが無に帰された。
海星の触手によって、僅か数十分にして。
「&%$#'&'……%$%'&%'?」
「ひっ!」
底なしの絶望に浸っていると、いつの間にか海星が海未の前に立っていた。
恐怖に震える身体で後ずさるも、砂で手が滑って上手くいかない。
彼女は海未と目線を合わせるためしゃがみ込み、海未の方にゆっくりと手を伸ばした。
マズイ、何かされると思った海未は咄嗟に顔を手で隠したが…。
「っご、ごめんなさい……やめっ……やめて……」
「…&'$'$''&’”(…*`…?」
海星の手は海未ではなく、その足元に落ちていたユリメラストーンにいった。
彼女はストーンを摘まむと迷うことなく海未の胸元に突きつける。
「'%'%(##♡♡…wwwwww???」
「…え?……は?」
海未は突然のことに理解が追い付かなったが、海星の面白がった表情を見て悟った。
変身しないのか?この腰抜け。
そう言ってるとしか思えないような顔だった。
「な、なんで……だって私は……」
「'^#"$*+!!*$@"~……」
「あ……」
しかし海星が人差し指を折ってこちらを挑発したことで、海未は確信する。
コイツは私に、戦わせようとしている。
しかも相当舐め切っているのか、自らの触手をロングヘア程度に細く縮めて。
ほら?お前の土俵で戦ってあげる、と薄ら笑いを浮かべている。
海未はその余裕綽々な態度に一匹の雌として、心の底からカチンときてしまった。
「#……??????……$%」
「…………上等……やってあげる」
海未はユリメラストーンを海星の手から奪い取って、勢いよく立ち上がり、魔法少女に変身する。
「ユリ・エモーショナル・チェンジ!!!トウ・ブルースカイ!!!!」
白い水着が消え去り、代わりに青を主体としたフリル付きの魔法少女コスチュームを身に纏う。
もちろん爆乳と恥丘は丸出しの超ドスケベスタイル。
最後に、長い水色の髪を魔力で自動的にツインテールに纏め、海星と向かい合った。
「%&#…♡(……*w-?)」
「……相変わらず何言ってるか分からないけど、そのアホ面黙らせてあげる!」
海未──魔法少女ブルースカイは海星の胸に自らの胸をぐいぐい押し付け、睨みつける。
また、先ほどまで遠くにいたから気付かなかったが、海星の体格はブルースカイとさほど変わらない。
ホワイトサキュバス特有の血の気のない白い肌に、大きな胸。
くびれのついた細い腰に、ウエディングドレスを盛り上げている大きなお尻。
顔つきは蚊も殺せなさそうな童顔で、人間ならクラスの隅っこにいるタイプ、つまりブルースカイとは真逆の雰囲気だ。
しかし、彼女の虹色の瞳からは絶対的な自信が溢れていた。
「%$%'……♡」
「……♡」
腰に手を回し、首を傾けて目を細める海星に、ブルースカイも不敵に微笑んで返す。
そして、その瞬間に二人の唇が触れた。
「っ……んっ……ちゅ……っ……あむ……ぁ……ふぅ……」
「*#*……*……」
手始めに柔らかな入り口をあてがって、海星の下唇を優しく甘噛みしてみる。
すると向こうも同じようにしてきたので、今度は舌を先っぽだけ露出させて、咥えこまれないように気を付けながら海星のリップを横になぞる。
さらに、腰を撫でていた片方の手を前に持っていき、相手の手と絡めあう。
いわゆる恋人繋ぎの状態にして、そのままぎゅっと強く握った。
「……#……#……??*?」
「……っん♡…ちゅぶ♡♡レラっチロ♡(あれ?…上級淫魔っていうけど、今のところ低級と変わらない?唾液に媚薬効果があるにはあるけど…魔法少女の耐性で十分防げる…)」
ここはもっと踏み込んでみよう。
そう結論を出したブルースカイは、牽制に使っていた舌をさらに伸ばして、海星をディープキスに誘う。
彼女はブルースカイの行為に口角を吊り上げると、開いてる方の手でウエディングの胸部をずり下ろし、真っ白な爆乳を解放した。
「…っ(っチ…服着て互角な時点でわかってたけど…私よりデカいのはやっぱりムカツク…)」
ずっしりと重い軟球が二玉、ブルースカイの胸を圧迫しながら躍り出る。
布越しでも柔らかかったものが、より軟度を増して吸い付いてくるせいで、息苦しさが一段階上がる。
ブルースカイのそれは海星と比べると見劣りするが、決して小さくはない。
むしろ同年代には負けなしに大きいはずなのだが、胸に関しては完敗だった。
「%%♪……&$%$*>*…♡♡♡♪」
「~♡♡(うわぁぁぁああ!!今ぜぇぇったい『胸はこっちの勝ち』って言った!!コイツ!!)」
ならキスのついでで、こっちも負かせてやる。
ブルースカイは海星と繋いだままの手をそのままに、もう片方の手で海星の背中の生地を掴んで引き寄せる。
引き寄せられた海星も『望むところ』と言わんばかりに、身体を倒して爆乳を差し出してきた。
さらに海星はブルースカイの股間にむっちりとした太股を押し付けて、彼女の脚を割り開く。
「~♡~~~~~ッ♡♡♡♡」
「……♡♡!!♡♡♡♡」
二人の唇から漏れた声が重なり、今度はそれを相手の喉に送り込む。
ブルースカイは海星から唾液と共に送られてきた淫魔の魔力を、海星はブルースカイから送られてくる魔法少女のエナジーを、それぞれ全身で受け止めた。
「「……っちゅぶっぁぁあっ♡♡ん!!/っっ%’&(’((~~♡♡」」
しかし、太股で秘部をアンマされているブルースカイの方が快感の蓄積が早かった。
腰を引いて海星の按摩を避けようとするが、海星のふわふわとした脚が執拗に追いかけてきて、逃げることが出来ない。
胸同士での押し合いでも、僅かな差だが重量差で海星に負けている。
ブルースカイはせめてディープキスだけは主導権を取られまいと唇に力を込め、瀬戸際で踏ん張っていた。
だが、それも長くは続かない。
「っぷはぁ♡はーっ♡はーっ♡(やばぃぃ……かもぉ……)っっひゃあん!?」
一瞬気が緩んだ瞬間、ブルースカイの下半身に強めの電流が走り、腰がガクんっと砕ける。
何をされたのかはすぐに分かった。
海星が膝で割れ目を潰すようにぐっと持ち上げてきたのだ。
「くっ!な、なによっ……この程度……」
「%*^%*$##……%」
「え?……あむぅ!?」
「っん♡ちゅっ♡れろっ♡♡(ちゅぱちゅぷちゅっっちゅっ……)」
腰に力が入らなくなり膝を折ってしまったブルースカイは、上から降ってきたキスの雨に対応できず、舌の侵入を許してしまう。
そのまま流れるように舌をほじくり返され、甘い匂いを放つ唇に優しく噛まれた。
離れようにも右手は恋人繋ぎ、左手もいつの間にか恋人繋ぎ。
あ、と気づいた時にはもう遅い。
海星のベロフェラチオは、ブルースカイを絶頂の渦へと引きずり込んでいった。
「~~~~っっっっっ♡♡♡♡」
「#*??*……*♡♡*……????*」
ブルースカイの舌を、掃除機顔負けのえげつない音を立てて吸っていた海星が、その唇を離す。
ドサリっとブルースカイの身体が震えながら地面に崩れ落ちた。
海星は満足そうに笑うと、ウエディングドレスの裾をまくり上げ、ブルースカイの眼前に自らの産毛一本生えていないパイパンを見せつける。
そして、両手で恥丘の両側を押さえつけ、左右に引っ張った。
「~っっ♡♡(い、ちょーしに乗りやがって……♡)」
くぱぁ♡という効果音が聞こえてきそうなくらい広げられた膣内からは、だくだくと愛液が溢れ出ていた。
それを見たブルースカイは、なんとか力を振り絞って海星の下半身にしがみつき、その白い肌に咲いた肉花をぺろりと舐める。
どうやら海星はクンニがお望みだったようで、彼女は満足げに笑ってさらに脚を開いてきた。
「んっ……じゅる……っ♡ちゅっ……♡」
「……♡♡……%……♡」
ブルースカイは海星の陰核を口に含み、舌先で小刻みに転がしながら、吸い付く。
淫魔の愛液は経口摂取でも毒なので飲み込まないように慎重に、それでいて勝つために大胆に。
クンニの経験は実はそこまでないため、自分の口淫に自信があるわけではないが、海星の反応からするに悪くはないはずだ。
海星もノリノリでブルースカイのツインテールを手綱のように握り、腰を浮かせて快楽を貪っている。
「っっ♡♡(よしっ……!イケ……イッちゃえ!!)」
これぞまさに、絶好の機会。
自分が非力な魔法少女だからこそ得られた、前代未聞の海星を弱らせるチャンスだ。
海星に気づかれないよう心の中で叫び、硬く膨らんだ真珠をバキュームした瞬間、受け手である彼女の声がとがっていき…。
「~~~~^^^^^!!!!!♡♡♡」
──ぶしゅぅうぅうううう!!!!
豊満な女体を大きく仰け反らせて絶頂に達した、虹色髪の少女。
尿道から半透明な粘液が勢いよく噴き出して、ブルースカイの顔面に降りかかる。
それは冷え込んだ海辺だからかとても熱く感じられ、ちょっとしたシャワーのよう。
海星は今のクンニが相当効いたのか、腰をガクつかせてブルースカイ同様に膝立ちになっていた。
「はぁ…はぁ…♡ざまぁみろ…♡♡♡」
「)()&((”&…♡♡♡」
息を整えつつ海星を見据えたブルースカイは、調子づいて彼女を近くにあったビニールシートの上に押し倒し、手マンとキスによる二点責めを開始する。
海星は唸るように喘ぎながらも、『そうこなくちゃ』と言わんばかりに、ブルースカイを横に倒して反撃の一手を膣に叩き込んできた。
互いに舌を動かしながら、膣内の弱点を指で擦りあう。
「んっんっんっ♡んむっっ♡んぁっあっあっ♡ううぅぅうううう!!!♡♡」
「~~っっっっっ♡」
真っ白な膣垢が入り混じった汁が、ぴゅっぴゅっと吹き出す。
絶頂回数はこれで同点となった。
二人は同時に潮を吹き散らかし合い、唾液の糸を引きながら痙攣を押し殺して隠している。
「はぁ……っ♡♡そろそろ…やりたくなってきたんじゃない…っ?……」
「%*^%*$##……#%**>$%$#$%…♪」
『そっちもでしょ?』と言いたげに鼻息を荒げた海星は、ブルースカイの太股を掴んで、座ったままの姿勢で回れ右させる。
海星の方を向いたブルースカイも自分から進んで股を開き、邪魔なスカートを破って、幼少期から使い込んできた雌臓器を奥までしっかりと見せつける。
ヒクヒク痙攣しているのが自分でも分かる、低級淫魔を何匹も屠ってきた暴飲暴食なカチキなマンコ。
対して海星も着ていたドレスを脱ぎ捨てて全裸となり、M字開脚でご自慢のピンクサーモンを見せつけてくる。
飲み込む気か、咥え込む気か。
互いに濡れぐらいは上々、小陰唇と陰核には血液が集まり、膣内からは愛液がだらだらと溢れ出している。
そうして見合って見合って、相撲のように腰を据えて構え…。
「ふぅー♡ふぅー♡」
「*>*"#*ー♡…*>*"#*ー♡」
「「っっっっ!!!!/*"******!!!」」
一瞬で間を詰めて、喰い潰しにかかった。
──ぐちゅぅ!!!!
「っあああぁあぁん♡♡♡~~~っ!!(くぅ!!これが上級淫魔のマンコ!!なんて吸い付きと圧迫感……♡♡でも、コイツに勝てればぁぁああ♡♡)」
「~~~^^^^^^^^^~~~~~~!!!」
音を立てて絡み合う、淫魔と人間の女性器。
肌の色こそ違うが、そこだけはどちらも等しく肉の色をしている。
海星の陰核がブルースカイの陰核を押しつぶすようにぶつかる度に、ブルースカイの小陰唇が海星の小陰唇に抱きつく度に、どちらも甲高い声を上げて快楽に身を震わせていた。
自分が上級淫魔と貝合わせで拮抗している、その事実はブルースカイにとって驚愕であり、どうしようもない違和感である。
そうして、性器を擦り始めてついに絶頂を迎えたとき、一つの仮説が立った。
「はぁ…はぁ…コイツ…もしかして…」
「%”&…♡%”&…♡」
肩を上下して息をする海星を見つめ、ブルースカイはこう思った。
はたして、彼女は本当に上位淫魔なのだろうかと。
低級と上級の見分けは基本的にはないが、それでもだいたいの魔力量で判別はできる。
先程の魔女との戦いと、オーロラさえ生み出す莫大な魔力量に圧倒されて気付かなかったが、今の貝合わせでブルースカイは確信した。
弱くはないが、とても勝てない相手ではない。
確かに低級淫魔よりかはテクも耐久力もあるが、それでも低級の上澄みレベルの力しかない淫魔だと。
「はぁ……はぁ……(じゃあなんで…?なんで海星なんて二つ名が付いたの?あの触手があるから?どうし…)」
「#^^^^♡♡♡!!!」
「くぅう!!!♡♡♡」
どうやら考え事に意識を割きすぎたらしい。
ブルースカイの思考は、突然の海星の行動によって途切れる。
海星は対面座位のまま、愛液ですっかり軟化した粘膜同士を離してはまた密着させ、絶頂したばかりの敏感な部分を容赦なく攻め立てる。
ごく単純な攻撃だが、不意を突かれて出遅れたブルースカイには、腰を浮かせて受け止めるしか手段が残されていなかった。
「っっっ!!!!~~っっっっっ♡♡♡~~っっっっ!」
──ぶしゅっ!!ぶしゅっ!ぶしゅっ!!ぶしゅっ!!!
派手に潮を吹き散らかす魔法少女の雌性器。
海星はおまんこで尿道穴のある個所を抑えて、大量に湧き出てくる負け汁を膣穴をヒクつかせながら味わっている。
そしてそのまま倒れ込むようにして、ブルースカイを押し倒した。
「#^^^^#^^^^#^^^^#^^!!♡♡♡」
「っ!!中指立てんなくそっ!!!」
いわゆる松葉崩しの体勢になって、海星がマウントを取りにくる。
小陰唇で小陰唇をこれでもかとズリズリしながら、開いた手では堂々と中指を立ててブルースカイを挑発していた。
まるで『お前みたいな雑魚が、私に勝つなんて100年早い』と言われているような気分だ。
しかし、反撃しようにも片足を持ち上げられて思うように腰を動かせないのが現状で、相手のペースで叩きつけられる度に、「あんっ♡」と喘いでしまうことの何と惨めなことか。
ブルースカイは喉から声を絞られつつも、意識を保つためにシーツを掴んで快感の波に必死に逆らっていた。
だが、ブルースカイの踏ん張りを嘲笑うかのように、ぐぷりっ♡ごぷりっ♡どぷっ♡と結合部から溢れた愛液が、気泡を孕んでかき混ぜられる淫靡な音が響く。
そのねっとりとした愛液は海星のものなのか、それともブルースカイのものか。
どちらにせよ、魔法少女の子宮が熱を帯びているのは明白だった。
「あっ♡あっ♡っ……ぅう……ぅぅ…ああああああ!!!!…♡♡」
「~~~~~~^^^^^^~~~~!!!!♡♡」
──ブリュゥ!!ゴポポポポ!!!!
ブルースカイの姫貝を道具のように扱って、海星が魔力たっぷりの特濃雌マンコ汁を彼女の中に注ぎ込む。
しかも、ただくっつけて流すのではなく、挑発に用いていた手を相手の太股に巻き付け、零れてしまわないよう念入りに液体を移していく。
さらに絶頂した後もその状態から動かず、たまに彼女の乳首を爪で弄りながら、ブルースカイの子宮にしっかりとマーキングを施した。
「&ァ…ハ#…*レデェ…ワ&シノォ…カチィ…♡」
「あ゛…あああ゛…あ゛…」
「#……#"……"#**^%……♡」
耳元で囁かれた言葉は、果たして海星の言葉なのだろうか。
少なくとも、ブルースカイは自分が何を言われたのか理解できなかった。
ただ一つだけ分かったのは、海星が完全に勝ち誇った笑みを浮かべていること。
つまり、逆転するのなら今だということだ。
「っ&’%’%’)(!!??」
「っよっし!!引っかかった!!」
ブルースカイは体を倒してきた海星の肩を掴むと、即座に態勢を入れ替えて組み伏せ、そのまま一気に貝合わせプレスの状態へと持ってくる。
今度は私の番だ。
そう言わんばかりに、理解の追い付かない相手の手を拘束し、上から下へ、上から下へと腰を打ち付ける。
「%っ!?&っ!?!……#$?!……!!」
「はぁ……はぁ……ほらぁ……どした…ん?え?どした?…んっ♡」
「#!#……!!……#!#……!!」
「ぁっ♡はぁ……はぁ……♡」
──ぶりゅぅっ!!ブボっ!!ぶしゃっ!!ぶしゅぅうううううう!!!!!
「~~~ア゛ア゛!!!!?♡♡♡」
餅つきのように弾む二人の性器がぶつかる度に、ブルースカイの陰核が海星の陰核を上から確実に捉え、海星のマンコからは尿道がひっくり返る程の勢いで潮が噴き出す。
女のクリトリスの感度は男性の亀頭の20倍というのだから、その快感はセックスの域を容易に超えて拷問そのもの。
海星も負けじと下からの打ち付けを試みるが、魔法少女のクリ殴りに文字通り地面に叩き潰され、すぐにサンドバッグになってしまった。
しかし、海星もされるがままではなく、手足を首や腰に絡めてくる。
「くっ!!まだ粘るのね……!!なら!!アンタが出したやつ…お返ししてやるわ!!♡♡」
「~~~!!#!#!#!#!???」
「あっーーイックゥウウ!!♡♡♡」
ブルースカイの膣が、下に敷いてある海星の膣にがっぷり噛みついたまま痙攣する。
そして海星に仕込まれた魔女殺しの愛液そのものを、莫大なエクスタシーを火薬にして子宮から噴射させ返したのだ。
おまけに自分の淫魔殺しの愛液もブレンドされているのだから、効果は抜群である。
「うっふぅううう♡♡♡」
子宮に溜め込んでいた粘液状の異物を一気に吐き出したことで、かつてない快感に酔いしれるブルースカイ。
これには流石の海星も耐え切れず、体を弓なりに反らせて快感に打ち震えていた。
まさか自分がナカダシされる側になると思っていなかったのだろう。
彼女は虹色の目を点滅させ、未知の感覚への戸惑いを隠せないようだ。
「(ふー…良かった。機能してくれたんだ。2か月前に本部から貰った新しい支給品…『対淫魔子宮内膜保護呪印』。淫魔の中出しから子宮と卵巣を守ってくれるけど、回数は限られてるらしいから気をつけないとね。ああホント危ない。…これなかったら私ぜったいコイツに奴隷落ちしてた…」
ブルースカイは先ほどの海星同様に、しつこいくらい姫貝をグリグリ押しつけ、子宮内の粘液を絞り出しながら安堵のため息をつく。
海星はもうピクピクとしか動かないが、油断は禁物だ。
だって、二つ名持ちの淫魔がこの程度なはずはなく、その証拠に海星の身体は崩れる予兆すらみせない。
それでもこの調子なら、この保護呪印がさえあれば、ひょっとして自分でも勝てるかも?
そんな淡い期待がこみ上げてきて、自信のない少女を強気にする。
「ほら♡まだ出来るでしょ?無様に負かせてあげるよ♡…雑魚淫魔さん♡」
「…&%$&'……!#%%$#&%$##&$ー!!!!」
「っ!!」
起き上がった海星に挑発すると、一瞬髪の毛が魔女達を圧倒した触手に変化し、冷や汗をかく。
しかしすぐに戻したことから、彼女はブルースカイとは戦闘ではなく、性闘による決着を望んでいるのだろう。
その証拠に対面座位を誘って股を開き、ふにゃふにゃになった貝の殻をめくって粘膜を見せつけてくる。
「(危ない危ない…あんまり挑発すると何するか分からないし…っていうか何言ってるかも…)」
「ツブス…」
「…は?」
海星が発する言語は、言語といってもほぼ動物の鳴き声で、何を言っているのか分からなかったが、今のははっきりと聞こえた。
ツブス、潰すと。
ブルースカイが目を見張ったのも束の間、さらに驚くべき事柄が、海星の股間で起き始める。
「ウッ…ンッ…アアアアァァァァァァ…♡♡♡」
「なっ…なにして…!!!」
海星が力むような声を出したとともに、彼女の膣からナニカが勢いよく飛び出して、ゆっくりと大きく花開く。
それには五本の足があって、表面には臓器色の数えきれないイボイボがあって、まるで膣壁をひっくり返して五等分に切れ目を入れたかのような。
「(いや、違う!!!まるでじゃない!そのまんまだ!…これアイツの膣壁!膣壁が飛び出してきてオマンコに張り付いてる!??)」
そこまできてようやく、ブルースカイはそれが海星の二つ名の所以だと悟った。
膣穴をこじ開けて出てきたそれはまさしく星型で、海岸でよく見るヒトデにそっくり。
これがあるからこそ、彼女は海星という異名を持ち、目撃情報が皆無にも拘らず魔女達から恐れられ、都市伝説として言い伝えられてきた。
そして先の性闘ではその真価をまだ発揮していない。
つまりそれは、ブルースカイが完璧に舐められていたということだ。
「…はっ!なによ…!そんなのコケ脅しもいいとこじゃない!(Gスポットのザラザラも丸出しだし!攻めてくださいって言ってるようなもの!こんなもの…)」
「コケオドシ…デスカ…イイデショう…」
「ソンナに美味しくなさそうですけど…喰って差し上げますね?」
「っあんた…!!!!」
化け物のような奇声しか発さなかった口から、ついに年相応の少女らしい声が発せられる。
しかも想像以上に品があり、清楚で落ち着きのある顔つきにとてもしっくりくる。
彼女は肩にかかっていた虹色に輝く髪を背中に流すと、そのままシートに手をついて腰を突き出した。
「『眠っている間』のワタクシに…随分と苦戦なさったようですね?ふふっ♡いいでしょう。ここからは正真正銘…このオーロラがお相手して差し上げます」
ギラリと輝く瞳を妖艶に細め、ブルースカイを見下ろす少女。
彼女こそがこの星空の下を支配し、突然現れては煙のように消え、その都度に何千人もの少女を淫魔に変えてきた最凶最悪の淫魔、オーロラである。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
今回は前後編で終わります…と言いましたが、各部分の演出を雑にしたくなくて3話にしました。
さて、ようやく目覚めたオーロラ。魔法少女ブルースカイちゃんの運命はいかに!!?
次回
魔法少女ブルースカイvs最凶淫魔オーロラ「第三話 誕生!闇堕ち!!ネイビースカイ!!!」
2月下旬更新、お楽しみに!!