【第24回】ロボ娘作品レビュー(雑なラフ画付き) (Pixiv Fanbox)
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不治の病で死んでしまった恋人にまた会いたいという動機で、科学者の青年が恋人そっくりのアンドロイドをつくって一緒に生活する…という話の漫画。
中古の漫画が送料込みで300円くらいだったので、買って読んでみた。
メカバレ描写はそんなに多くも無かったけど、最後の方に腕と首が取れたシーンがあった。あとは各話の最初にある扉絵にメカバレをあしらったイラストが3点くらいあった。表紙も一応イメージメカバレ?なのかな。
内容的にはロボットをテーマとした話というよりは、過去にとらわれている「青年の心の葛藤」がテーマのような気がした。
好きだった恋人を蘇生(ロボ娘として)するという行為自体はいいんだけど、恋人を模したものにも関わらずそのロボ娘に対してエッチなことを妄想したり、エッチな行為をするわけでない点はなんとなく違和感を感じた(普通はまずエロいこと考えるでしょ?)。
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さらに言うとエッチな行為もないのに、ロボ娘には乳首もあってなぜか陰毛も生えている。乳首はまあ良いとして、陰毛が生えているいるということは、明らかにセクサロイド目的(陰毛好きのオーナーへの配慮とか?)の可能性も考慮した造りだと考えられる。
ロボ娘に陰毛というのは、ツイッターなんかを見ていると描いている絵描きさんがたまにいる。性癖だろうと思うので、特に肯定も否定もしないけど、僕個人的には陰毛無しのツルツルの方がいいなあ。陰毛アリのイラストも確か描いたことはない。でも最近の高品質ラブドールには陰毛があったりするらしいので、その辺は人それぞれの好みということなんだろうな。
さらに上着は着ているのに陰毛丸出しでノーパンで座っていたるとか、なんか妙な作者の性癖が感じられる内容であった。
まあエロ漫画ではないので性行為はないけれど、人間そっくりの見た目というコンセプトでそういうリアル路線の内容にしたのかもしれない。けれど、恋人そっくりのロボをつくったわりには主人公青年の反応が薄いと思った。
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ロボ娘の桜はバッテリーが消耗して突然停止したり、お尻に2箇所充電用の金属が埋め込まれていたり、といったシーンはロボ味がある。
あと、扉に向かって歩き、ガンガン頭や足をぶつけながら「実行できません」と発声しているカットもロボ味があった。
個人的に物足りなかったのは、科学者がロボ娘を作ったというのなら、せめてロボ娘製造中の半メカバレシーンが数カットくらいはほしかったという点。このあたりの描写が省略されていてロボ娘を作りましたというのはちょっと作画を省略しすぎてるんじゃないかと思ってしまった。
個人的に物足りなさを感じたのは、科学者がロボ娘を作ったというのなら、せめてロボ娘製造中の半メカバレシーンが数カットくらいはほしかったという点。このあたりの描写が省略されていて、ロボ娘を作りましたというのはちょっと作画を省略しすぎてるんじゃないかと思う。
…と、もっとこういう描写があればよかったのに、と思う点がいくつかあったけど、この作品はメカバレクラスタ向けの作品ではなく一般向け(ヤンジャン)なので、これはこれはそれなりにまとまった話なんだなと思うことにした。
「最後に人間になった…」とかいうファンタジー(SF?)展開がなかった点は、現実味があってよかったかな。
最後の方にこんな感じのメカバレもあった(おしまい)。
桜2号 (ヤングジャンプコミックス) ※電子書籍にはなってないっぽい
たけやま たけを (著)
集英社 (2006/2/17)