【第16回】ロボ娘作品レビュー(ラフ画付き) (Pixiv Fanbox)
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以前からたまにツイッターで流れてきてWEBで何話が読んだことのある漫画。
数日前にもたまたま流れてきたので、改めてサイトに見に行くと途中までしか読めないようになってたので、3/10発売のコミックス1巻(電子書籍)を買って改めて読んだ。
内容は、仲良くないが才能は認め合っている若い男女の科学者が少女型ロボット(兵器)を作って3人で生活する漫画。二人とも白衣を着ているせいか、シュタゲのオカリンと牧瀬紅莉栖の関係がふと思い浮かんだ。
ロボットの「アルマ」ちゃんは若い男女のことをおとうさん、おかあさんと呼ぶ(自分を生み出してくれたから)が、その男女らは否定しつつも全くその気がないわけでもないような態度をとったりといわゆるラブコメ展開のようにも感じた。
科学者やメカに詳しい人物がロボットを作るという設定は、おそらくみんなも知ってるように昔からあって、例えばアラレを作ったDr.スランプの則巻千兵衛も確か天才科学者だったと思う。
結論から言うと単行本(1巻)にはこれといったメカバレ描写はなく、ロボット特有のセリフや行動で話がまとまってる感じ。
この手のロボ漫画ではだいたいお約束のパターンともいえる「学校に通うことになって、並外れた身体能力や計算能力などを発揮」という話もあって、ちなみに小学5年生(5-1という教室が出てきた)設定らしい。
単行本の最終ページに「特別図解アルマのひみつ!」というのが1ページあるけど、メカバレはなく、体の半分が黒っぽく塗りつぶされているだけなのが残念でしょうがない。
こういうところこそ手を抜かないできちんとメカを描くべきだと思うのだが、やはりこの漫画はメカバレクラスタ用に描かれているわけではなく、露骨なメカバレ描写を見慣れていない子供や女性読者もターゲートにした一般読者向けであって、ロボ要素はあくまで味付けなのかなあと思ってしまう。
一般読者向けであればSNSで30万いいね(累計かな?)で人気作品というのもうなづける。
編集方針なのかもしれないけど、一般向けの「アイの歌声…」だって頑張ってお腹メカバレを何度も見せてくれたのだから、こういう漫画でもそれにならって、プチメカバレくらい描いてほしい(個人的意見)。
ゆるいギャグが適度に盛り込まれて漫画としては読みやすいし、絵的にも見やすい。メカバレ描写はあまり期待できないけど、ロボ要素は今後の展開に期待したいところ。
あと「兵器である設定っているの?」と思った。今後の伏線なのかな?最初の3ページくらいに戦闘シークエンスという内容でゴーグルをつけたアルマちゃんが疑似戦闘テストみたいなことをしてる場面があったけど、その後は日常生活の話がずっと続くので、単なるタイトルのインパクトとして兵器という文字を使ったのかもしれない(推測)。
そんなわけで、メカバレ成分が足りなかったので、単行本の最終ページにあった簡易図解を個人的に想像で描いてみた。(らせん)
「少女型兵器は家族になりたい 1 (角川コミックス・エース)」
ななてる(著)
出版社 : KADOKAWA (2022/3/10)
発売日 : 2022/3/10