『首無しアンドロイド』(仮)第4話 (Pixiv Fanbox)
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店員「いらっしゃいませ」
オレ「あのう、20万円以内くらいのヘッドパーツを探してるんですけど…」
店員「そうですねえ、今うちで扱ってるのはこの3種類なんですが、基本ベースの値段は汎用型が30万、JK型が40万、秘書型が60万円からとなってます」
オレ「やっぱりけっこうな値段なんすね」
店員「ええ、この基本ベースにオプションでアプリをいろいろ入れたり、ハイスペックにしていくともう100万以上になってしまいますね」
オレ「わかりました。ちょっと無理そうなので、また出直してきます」
店員「あっ、お客さん、ちょっとおまちください。中古ならガクンと値が下がりますよ」
オレ「中古?」
店員「中古で部分的に破損箇所があるんですが、動作には問題の無い現品限りの品があるんですよ」
オレは興味を持った。
オレ「是非見せてください!」
店員「では少々お待ちください」
店員はレジの奥の倉庫に入って、しばらくすると、キャスターつきの台にのった胸像のようなロボ娘のヘッドを運んできた。
顔の一部が損傷していたが、なかなか精巧なつくりで、顔もオレの好みのタイプだった。
店員「ヘッドだけなら、そうですねえ…」
店員は電卓をパチパチと打ち始めた。
店員「修理費込みで税込10万円ポッキリでいかがでしょう?必要最低限の日常生活家事ソフトもサービスしときますよ」
店員「それと、ヘッドだけというのはこの部分のことです」
店員はそう言って、胸像部分からヘッドを切り離して、ヘッドだけ持ち上げた。首の先から細いケーブルが伸びていた。
オレ(うん、このままでも充分かわいいな。よし……)
オレ「あのう、修理はしないでこのままだと更に値段下がりますか?」
店員「そうですねえ、では出血大サービスということで7万円ぽっきりでいかがでしょう?」
オレ「買った!」
オレはクレジットカードの手数料の掛からない2回払いにして、そのヘッドを購入した。
(おしまい)
・・・
今回の絵は前回のラフを少し修正して簡単にグレー色で塗ったものと、新しく描き起こしたラフ(いずれもスタンダードプランでは未公開)。
この後、主人公はヘッドを購入して、自宅に帰るという流れでたぶん終わるかな~。あるいはなんかまた思いついたら、さらに引っ張るかも。
あくまで文章はオマケで絵に文をくっつけてるだけなので、絵が思い浮かばなかったら、この話は終了です。
前にも言ったことあるんですけど、特に宣伝も何もしてないのに、ここ1~2か月くらいでスタンダードプランよりもメカバレプレミアムプラン以上の人数が10人以上も上回ってしまっている(つまり多い)ので、今回みたいにスタンダードで公開した絵の続きなどを先行公開(あるいは結果的に限定公開)していきたいと思っています。(らせん)
以前の内容はこちら↓
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