強制寝取らせ② (Pixiv Fanbox)
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本作品は寝取られです、ご注意ください。
寝取られ後②は近日公開です。
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家のチャイムが鳴り彼女の声が聞こえた。
独り部屋に籠っていた俺の身体はその声で温かみを取り戻した。
心臓は生き返る様に強く動悸が増し、無意識に下げ落としていたズボンでいきり立ったブツを納めながら、俺は玄関の方へ向かった。
俺が居ないと勘違いされたら彼女はすぐさま踵を返してしまうかもしれない。
はやく彼女の顔が見たい。
逸る足はひたすらに軽く、歩きなれた廊下を一瞬にして駆け通る。
俺は心からゆいなに会うのが待ち遠しく感じていた。
玄関の扉を開くと、待ち望んでいた彼女の顔は少しやつれていた。
疲れたぁと愚痴を漏らし、俺に抱き着いてくる。
よかった……ゆいなはあの男に抱かれ何も変わっていない。
いつものままでこの家に帰ってきてくれた彼女が愛おしく感じたまらず強く抱きしる。
そして顔をゆいなの顔の横に埋めると「くすぐったいから」と呆れた声と共に、ゆいなの首元から香キツイ香水とタバコの臭いが鼻をかすめる。
そして何も変わらず、何でもなかったかのように微笑む表情は誤魔化しとしか思えない見栄が透けて見る。
あの陽気な何十年も聞き馴染んだ声は震えていた。
ゆいなからあの男の姿が見えた。
たまらず俺はゆいなの手を引きベットへ押し倒した。
「痛い!どうしちゃったのよ」と困惑するゆいなの声は俺の耳を素通りする。
その代わり嫌になる程に目は冴え、乱れた服から覗く充血した印、しっとりと濡れている下着、あの男が残した痕跡が視界に付いた。
今更になって現実が実感となり、頭の中に入ってくる。
ゆいなはあの男に抱かれてしまったのか……?
俺はなんて取り返しの付かない事を……
その痕跡から彼女への罪悪感や嫉妬がとめどなく溢れ、心臓は締め付けられていく。
ドクドクとがなり立てる音と対照的にいつの間にかキンと冷え切った静寂に支配される世界からは何も聞こえない。
噴き出す汗がゆいなの顔に垂れ落ちるが、それに謝る事も出来ずにただ口を広げ、泣きそうになる顔を堪える事しかできなくなる。
やがて「疲れてるんだけど?」と冗談交じりな口調で注意する彼女の声に俺は息を吹き返した。
ごめんと一言ため息ついでに言うと、彼女は「シャワーは帰りに浴びてきたから大丈夫」と俺の背中に手を回し、俺を受け入れてくれる。
そして「寝取らせ報告……した方がいいんでしょ?」と耳元で呟き、俺は再び身体を反らした。
その姿にゆいなは俺が期待していると勘違いしたのか、飛び切りの呆れ顔を見せてくれた。
聞きたくないゆいながあの男と何をしたのか……だが俺は何が起きたのか知らなければならない。
恐怖に苛まれ大事な彼女を差し出してしまった罰として……
俺はゆいなの「寝取らせ報告」と言う言葉に反応し痛い程充血したイチモツを挿入し、聞かせてくれと呟いた。
性行為の最中ゆいなはあの男に散々喘いでしまった事を事細かく報告してくれた……一度も言葉を絶やさずに。
甘い喘ぎ声なんて一度も発さずに、表情一つ曇らさずに、
笑ったり怒ったり、いつものゆいなであり続けた。
だが行為中であるならば不自然としか言いようがない。
まるで俺のモノが入っていても気にしない程に、あの男に慣らされてしまったのだとずっと言われている様だった。
何も変わっていない訳が無かった。
俺程度では快楽を与える事が出来なくなってしまったのか、それもと快楽だと満足できない程にに慣らされてしまったのか……
どちらにしても確実にゆいなの身体はあの男によって快楽の基準が上げられてしまった事実が認められず、必死になって腰を振った。
だがそんな俺なんかよりも話すのに夢中になっていたゆいなは、よりによってあの男を優しい男だと評した。
俺を心の底から見下す大嫌いなクソ野郎を優しい男だと微笑みながら話した。
アイツは女をただの便利な穴だとしか思っていないクソ野郎なのに、ゆいなには優しい男だと映ったのだ。
騙されるなと何度も叫びたかったが、最後まで俺の口は開かず、ただ耐えるしかない。あの男との取引が硬く俺の口を縛る。
だがさらにゆいなは最低なクソ野郎と、もう一度してもいいと言った。
今度こそ心臓が止まるかもしれないと思う程に湧き上がるあの男への怒りと嫉妬。
「寝取らせをしてもいい」と「寝取らせをしたい」では意味が大きく変わってくるが、関係ない。
次の「寝取らせ」は決まっているのだから。
結局その後、俺は湧き上がる興奮から呆気なく射精をしてしまい……ゆいなは一度もイかなかった。
続く