女剣闘士ロクサーナ物語② (Pixiv Fanbox)
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※このストーリーはEvenosさん発案の設定を元に作ったスピンオフ作品です。
ロクサーナはその隙を見逃さなかった。
「やーっ!」
という掛け声と共に彼女の体は宙に浮き、剣を捨てると盾を構えてトラキウスの右胸に飛び込んだ。
トラキウスは体当たりを受けて危うく倒れそうになるが、両足を踏ん張って耐えた。
だがその合間に、ロクサーナは腰に付けた必殺の武器を引き抜くと、彼のチンポを挟み込んでいたのだ。
研ぎ澄まされた刃が素早く動く。ロクサーナは鋏を手元に引きながら刃を閉じることで、一瞬にして太いチンポをキンタマごと体から切り離してしまった。
それは鮮やかで芸術的とも言える無駄の無い動きだった。
ドスッという音を立てて落下するトラキウスのチンポ。
そしてその切り跡からは噴水のように血が噴き出した。
「ぎゃあーっ!」
というトラキウスの断末魔の叫びが闘技場に響く。
観衆は最強の戦士の呆気ない敗北を現実のことと受け入れられず、会場はしばしの沈黙に包まれた。
勝利の証である切り離されたチンポを高々と掲げるロクサーナ。
ルクレチアはすっと立ち上がると、澄んだ大きな声で取り巻きの婦人たちに言った。
「女性の優秀さが証明されたわ。男には力はあってもチンポを鎮める理性が無い。戦いも政治も大事なのは理性よ!」
婦人たちは大歓声を上げる。
その裏でカリグラは失望のあまり静かに退席して行った。
その勢いを駆ってルクレチアはあらかじめ手懐けていた親衛隊と共に皇宮に乱入し兄に退位を迫る。
かくしてルクレチアはローマ史上初の女帝となった。
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女剣闘士ロクサーナ物語①
※このストーリーはEvenosさん発案の設定を元に作ったスピンオフ作品です。 ローマ皇帝カリグラ2世は勝ち気な妹ルクレチアに閉口していた。ルクレチアは兄の政治手腕を誹り、貴婦人たちのサロンで、兄は退位すべきだと公言していたのだ。 頭脳明晰な妹に口では勝てないカリグラは彼女を黙らせるためにあることを思いつい...