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 先日ここのThe Normalizerという音量補正プラグインを購入した旨ご報告しましたが、そこから「3つなにか買ったら84%オフだよ」とかいう気が狂ったメールが来て、Normalizerが便利だったので他になにかあるかなと思って見てみたら欲しいものがいろいろあったので購入しました。


 DAWのプラグインはVSTという規格なのですが、VST2という規格が最近の環境や処理に適合しないので廃版になり、VST3が標準になっています。

 私はまだVST2の昔のプラグインを大量に使っていて、いい機会なのでVST3の今どきなプラグイン(しかもお安い)のを買い込みました。


◆HoRNet AnalogStage MK2

 サチュレーターというアンプを通した音にするものです。ここのフリーのHorNet Valvolaという真空管アンプを模したやつの音が気に入っていたので購入しました。

 オペアンプ、トランジスタアンプ、真空管アンプが選べ、経年劣化も表現します。


◆HoRNet ThirtyOne MK2

 自動イコライジングソフト。マスターに刺してAuto EQ modeをStaticにして演奏開始するとそれを聞いてスライダーが自動的にワラワラワラっと動いていい塩梅にします。Sonible smart EQみたいなやつです。

 「いい塩梅」というのが何かはよく分かりませんが、いい塩梅だなってのは分かります。たぶん帯域カブりでモヤってるとこや大き過ぎる小さ過ぎるでアンバランスな帯域を見つけて自動的に調整してるんだと思います。アルゴリズムMedianがかなりいい感じ。


◆HoRNet MasterTool

 ThirtyOneの発展型で、Learnを押すと入ってきた音を聞いて学習し、学習結果を元にイコライジングとステレオイメージ補正と音量補正をします。iZotope Ozoneみたいなやつですね。


◆HoRNet MultiFreqs

 スペクトラムアナライザーです。各トラックに刺しておくとスペクトラムを重ねて表示してくれるイコライジング補助ツールです。Confrictボタンを押すと「ここ帯域カブって溢れそうヤベーんじゃね?」って部分を表示してくれます。凄い便利。


◆HoRNet VU Meter MK4

 自動ゲイン調整です。エフェクタを通す前に各トラックの音量を揃える作業をするのですが、それを自動でやってくれます。

 VUという音量単位は単位時間あたりの音量の平均を取るので、一瞬だけの大きな音…たとえばハイハットとかクラップなどは平均が取れずちゃんと測定できません。       VU0に合わせると実際はとんでもない音量でレベルメーターを振り切って音割れしたりします。

 このメーターはその解決法としてPeakの上限を設定できます。VUとPeakの値両方を見て、規定Peak値以上になるならそこでVU見ながらの補正を中止します。これによって短い音もゲイン調整がちゃんとされるという仕組み。

 このスクリーンショットでは-18dbを0VUとしてそこに合わせるようにゲイン調整をするが、Peakが-6dbを超えるようならそこで止めるという挙動をします。


◆HoRNet TotalEQ

 本命。高機能イコライザーです。

 FabFilter Pro Q3という高級イコライザーがあっていいなーと思ってたのですが、これはそれに近いです。32バンドまでポイントを追加して操作できる、様々な形状で盛り削りできる。ダイナミックEQにもなる。ポイントの範囲の音だけ聞ける。

 さらにポイントごとにデジタル処理とアナログ風処理を切り替えられる、サチュレーターを追加できると盛りだくさん。全機能はたぶん私じゃ扱いきれません。


◆HoRNet MultiComp Plus MK2

 本命その2。コンプレッサーです。

 コンプレッサーというのは方式や出音の違いが色々あってこだわる人は様々な高級コンプを持ってるものなんですが、私は……えー、そこまでする必要あるか…?というわけで色々入りのなんでもできる系コンプです。そこまで多機能でも本格的にエミュレートしてもいませんがMeldaProduction MTurboCompみたい。


 VCA(原音を崩さない)、FET(1176系。パンチが強い)、OPT(LA系。自然な圧縮)、Console4k(SSL系。滑らか、万能)、VCA160(dbx160系。VCAとFETの間くらい)があります。こんだけあるのにFairchildとかVariable-Muがないですが、同じ真空管コンプだからSSLを調節してそれっぽくして、みたいな感じでしょうか。

 あとExpandってのが入ってるんですが、これは逆コンプレッサーですね。普段圧縮しっぱなしで、スレッショルドを超える音が入ってくると圧縮を解除します。

 

 Transformerっていう謎のチェックボックスがありますが、どうやらこれをonにするとトランス回路のエミュレートが追加されて低域高域にアナログ感が追加される模様。オーバーサンプリング搭載。x4にすると音がかなり滑らかになります。


 そして入出力とスレッショルドにオートがあります。onにすると自動的に適切な入力にして適切に圧縮して適切に出力してくれます。「適切ってどこだ?」ってなるコンプ操作が苦手な人(主に私)は大助かりです。

 あと最近のコンプは入力された音をどう圧縮したかリアルタイムで視覚化してくれるの凄いですね。耳頼りで調整するしかなかった昔のに比べるとめっちゃ分かりやすくて便利。


◆HoRNet Magnus MK3

 本命その3。クリッパーとリミッターです。

 リミッターはものすごく反応が早いコンプレッサーのことで、音を崩さないように圧縮してその分音量を持ち上げます。クリッパーは圧縮しないで溢れた分をバッサリ切り落として音量を持ち上げます。波形の形が変わるので音が歪むのですが、その歪んだ音が良いよねっていうものです。


 これも高機能で、リミッターもクリッパーも圧縮のしかたや切り落とし方を色々選べます。クリッパーは持ち上げずに歪みだけ欲しい時のため音量を一定に保つ機能や、削り落とした部分だけ聞いて確認できる機能などもついています。下にラウドネス計もついていてどれくらい音量が上がったか数値で分かります。オーバーサンプリングも付いていて粗が出ない高精度な処理もできます。



 いっぱい買いました。これで便利に作業できます。

 先のエントリの少女終末エレクトロニカはこれらを使って処理しました。自分のクソ耳頼りではなく自動化や視覚化されて手早く正確に処理できて楽~~~ってなりました(*´ω`)=3


 購入にはFanboxのご支援を使わせていただきました。

 ご支援ありがとうございます、大事に使っていきますm(_ _)m

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