ロボット掃除機 (Pixiv Fanbox)

　認知症の祖母が家に来てタスクが増えたため、少しでも手間が省ければと思い、ロボット掃除機を買ってみました。 　部屋の形状をマッピングしたり汚れを見つけて掃除しに行ったりはせず、ランダム走行でデタラメに走ってればいつかは部屋が綺麗になるだろう方式のおバカ掃除機なんですが、予想以上にしっかり掃除してくれます。というか、私が忙しい中でセカセカ掃除機をかけるよりずっと綺麗になります。 　カーペットに乗り上げられる大口径車輪、衝突防止落下防止センサ付き、吸込口に回転ブラシ付きでこすり吸いする、手を突っ込めない家具の下などで立ち往生せず充電スタンドに自動帰還する、適当に安いの…というのを目安に選んだのですが、十分過ぎる性能です。 　ところで毎日充電スタンドから出発して部屋を掃除して帰っていく掃除機を見ていると、不思議な事にだんだん擬人化、感情移入してきます。センサで周囲の物体を見ながら危なっかしくおぼつかない動きで掃除を続けるロボット掃除機は、ヨチヨチ歩きの子供のようです。 　「あっあっ、そこ椅子があるよ、足の間に入って大丈夫？出てこれる？わぁー出てこれたえらーい♥」 　「そこ階段だよ、踏み外さない？落っこちないようにね？わぁ凄いちゃんと落ちなかったねー♥」 　みたいな、なんかこう…凄く子供を相手にしてるような気分になってきて、自分は掃除機相手に何をしてるんだ、的な…_(:3｣ ∠)_