ふぁりきゅーSide Story1 ―ウサギ編― (Pixiv Fanbox)
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「いっらしゃいませ。ご来店ありがとうございます。当店はレズビアン限定のお店になります。お客様は当店のカードはお持ちですか?」
美姫は『FurryCute』に入店し、受付の女性にカードを渡した。いつ見ても店の中が可愛らしい。まさに男子禁制でこの店は女性向けだという意思が感じられる。
「あ、いつもご利用ありがとうございます。それではお客様、合言葉をお願い致します」
「〝ネコネコにゃん〟」
「はい、ありがとうございます。ご予約はされていますか?」
「『ケモッ娘』はマキで予約を取っているわ」
「かしこまりました。今確認いたします。」
受付の女性は受付のパソコンを触り、どこかに電話を掛けた。
「確認しました。既にインターネットでお支払いもお済みですね。お名前は美姫さんでよろしいですね?」
「そうね。よろしくお願いね」
「はい。ありがとうございます。マキの準備は出来ているので、そちらの扉から中にお入り下さい」
「ありがとう」
「ゆっくりお楽しみに下さい」
美姫は受付の横にある動物柄の扉を開けて中に入った。
「美姫さーん。今日もご指名ありがとう!」
扉を開けた瞬間、通路で待ち構えていたビキニ姿のマキが美姫に抱き付いてきた。
「マキ……ちょっと、いろいろまだ早いわよ。部屋に入っていないのにビキニ姿だなんて。他の人に見られたらどうするの?」
美姫はいきなり抱き付かれて驚くとともに少し照れた。
「へへへ。大丈夫。みんなここがどういう店かはわかっているから」
マキは美姫をぎゅっと抱き締めた後、そう言って横に並んだ。
「まぁ、確かにこの店はかなり特殊だけれど……」
「細かいことは気にしないで。早速、部屋に行こうよ!」
「あ、ちょ、ちょっと。ハイヒールで躓いてしまう」
マキに手を引かれ、躓きそうになりながら美姫はプレイルームに案内された。
「さてさて、ようこそ『FurryCute』へ。『ケモッ娘』のマキです。美姫さんはもう常連だから細かい説明は省いていいよね」
「そうね」
「今日は美姫さんが初のお客さんだから、わたし張り切っちゃう!」
マキはそう言って両腕を上に曲げる。マキの明るい笑顔が可愛らしい。
「今日はお休み? 午前から来るのは珍しいよね」
「そうね。今日は久々の休日かしら」
「社長さんは大変だよね」
「大変と言えば大変ね……」
マキに労われて、美姫はふとこの店に初めて入った時のことを思い出した――
美姫は27歳にして、IT系の社長を務めている。親が元々社長なのだが、大学卒業とともに作った会社のうちの一つを託されたのだ。おかげで、お金はたくさんあるが、ゆっくりできる時間がない。特に恋人もいないため、男性が働く女性用風俗店に通って性欲を満たしていたが、ある時、風俗街を歩いていてふと気になったのがこのお店だ。最近できたという『FurryCute』は、店の装飾が他の風俗店とは異なり、異彩を放っていた。一言で言って可愛らしい。二言で言うと、動物感満載なのである。店の看板にはレズビアン専用のお店と堂々と書かれているので、男性が近寄ることはまずないだろう。美姫は相手が男性のお店しか行ったことがなかったので、同性とプレイしたらどんな感じになるのだろうとふと気になったのだ。仕事帰りに足を止めたその流れで、美姫は『FurryCute』に来店してみた。しかし、驚いたことに、その日は既に予約でいっぱいだったのだ。人気があるとなるとますます気になる。美姫はその場で会員カードを作って、とりあえず相手はフリーで仕事帰りの時間帯が空いている日の予約を取った。
そして、予約日に『FurryCute』を訪れると、初来店者向けの簡単な説明を受けることになった。最初にアンケート用紙を渡される。YESかNOを丸で囲むシンプルなアンケートだ。しかし、そのアンケート内容は些か不思議な質問ばかりだった。端的に言うと、動物や獣人、ケモノが好きかどうかを聞かれている。そのアンケート用紙を回答して受付の女性に渡すと、すぐに内容を確認され……
「お客様は当店を利用するにふさわしい方と判断しました」
と言われる。どうも後日聞いたところによると、このアンケートでNGと判断されると、この時点で来店を拒否されるらしい。美姫は動物は好きな方だったため、歓迎されたようだ。外の看板にはレズビアン専用のお店としか書いていない。しかし、中で説明を受けるに、何やら普通の風俗店ではないことを感じ取った。
「当店はキャストを『ケモッ娘』と呼び、動物に扮してプレイ致しますがよろしいですか?」
そう言って、受付の女性は写真を見せてくる。その写真はまさに人と動物を融合させたような姿……リアルな獣人だった。コスプレのレベルではない。キャストは特殊メイクでもしてくるのだろうか? ケモナー向けのお店である旨を理解したが、どんなことをするのだろうと興味も高まった。受付の質問をすべて承諾すると、指名フリーだったので、その時空いているキャストが選ばれた。初めてのお相手がマキだった。
――それからというもの、美姫は定期的にこの店に通うようになった。この店は一般的な風俗店では味わうことができない特殊な刺激を味わうことができる。マキの話を聞くに、リピーター率はかなり高いのだそうだ。
「美姫さん? どうしたの? ぼーっとしてたよ。疲れてる?」
マキが心配そうな顔をして美姫を見ていた。
「ごめんなさい。大丈夫よ。私が初めてこの店に入った時のことをふと思い出していたの」
「おお! 嬉しいな! 美姫さんの初めてのお相手もわたしだったよね?」
「そうよ。マキだったわ」
「いつもわたしを指名してくれるけど、他の娘も指名したことは?」
「ないわ」
「え~! それはもったいないよ。わたしはウサギの獣化が得意だけど、『ケモッ娘』によって得意な動物が違うから! いろんな娘で獣化体験して欲しいなぁ」
「そうね……それじゃあ、今度は別の『ケモッ娘』を指名してみようかしら」
「うんうん。それがいいよ!」
仲間のキャストを進める風俗嬢もなかなかいない。マキは素直で良い性格だと思った。
「得意じゃない動物を指定されたらどうするの?」
「うーん、その動物に獣化するけど……自分でコントロールできずにどんどん獣化してしまうことがたまにあるかな。あと、お客さんの望むケモ度に留めることが難しかったり」
「へぇ、そういうことがあるのね」
獣化の世界も奥深いと思った。
「さぁ、堅苦しいスーツは脱いで脱いで! どうする? 下着姿のまま始める? それともシャワー、先に入る?」
「温まってからの方が良いから、先にシャワー浴びようかしら」
「りょうかーい! それじゃあ、お風呂に行こ行こ!」
マキに肩を押され、美姫は風呂場に向かった。
マキが先にシャワーを使い、お湯加減を確認する。お互い慣れているので、体はそれぞれ別々に洗う。
「美姫さんは今日、何の動物にする?」
「そうね……マキに合わせてウサギ系のロップイヤーにしようかしら」
「わーい! ウサギ種だ。美姫さんが垂れ耳系だから、わたしは耳が立つ種でいこうかな」
「楽しみだわ。あとでマキの姿も含めて最終獣化形態を細かく指定してもいいかしら?」
「いいよー! うふふ。わたしが美姫さんを癒してア・ゲ・ル!」
マキはそう言って美姫にウインクした。美姫が男性なら、間違いなくマキに惚れていたことだろう。
「よーし、シャワーも浴びたし……早速始めましょうか。美姫はさんはネコとタチどっちがいい?」
「そうね……今日はゆっくりしたいからネコで」
「オッケー、それじゃあ、わたしがエスコートするね。はい、獣化薬。一緒に飲もっ」
ベッドの上でカプセル状の獣化薬と水をマキから渡される。原理はよくわからない。しかし、この薬を飲むと、プレイ中、獣化できるのだ。今回はロップイヤーと指定しているので、美姫はロップイヤーに変身していく。しかし、完全な動物にはならない。予め最終獣化形態をこういう姿にして欲しいと注文しておくと、それ以上獣化は進まず、その姿を留めることができる。このすごい技術が性欲のためだけに使われていることが驚きで、不思議で仕方がない。美姫は獣化性癖がある訳ではないが、この獣化プレイは刺激的でとても好きだ。ストレス発散に良いと感じている。
それぞれ獣化薬を飲み終えると、ベッドの中に入った。
「それじゃあ……ちゅっ」
マキが唇を重ねてくる。マキの柔らかい唇が美姫の唇に触れて、美姫の鼓動はドクンと高鳴った。
「んっ……」
マキが舌を口の中に入れてくる。手を背中に回して密着させてくる。美姫も口を開いてマキの舌と絡める。くちゅくちゅといやらしい音を立てて、お互いの舌をまさぐり合う。マキのおっぱいと美姫のおっぱいが触れ合う。マキがゆっくり体を動かすと美姫の乳首に刺激がある。美姫はマキの乳首の突起を感じた。ぎゅっと抱き合っていると、マキのお腹に複数の膨らみを感じた。複乳だ。ウサギは一般的に四対の乳首がある。それに呼応して、新たに三対の乳房が発達しているのだ。
「へへへ、もう複乳おっぱい出しちゃった」
「さすがね。ウサギが得意な獣化なだけあるわ」
「美姫さんも慣れると自由自在に自分のケモ度をコントロールできるようになるよ。でもそのためにはもっと来てもらわなくちゃ」
「商売が上手いわね」
「へへへ。あ、美姫さんも獣化が始まったね。お尻のあたりにシッポが出てきているよ」
「んんっ……そうね……」
「触ってあげる」
「ひゃんっ!」
マキが発達しかけの美姫のシッポを手で触る。変な声が出てしまった。獣化中の部分は一番敏感なところ。性感帯を触られているのと同じように感じてしまう。
「美姫さん、わたしの生えかけのシッポも触ってよ」
マキはそう言って、美姫の手をマキのお尻の方に誘導する。
「んっ……あぁっ……ゾクゾクする……」
マキのお尻を触っている美姫の手の中が突き出てくる。
「ひゃぃぃぃ」
マキも生えかけのシッポは感じるようだ。
「はぁはぁ……美姫さんももっと気持ちよくなって」
「あんっ!!!」
マキはそう言って、美姫の生えかけのシッポをグッと掴んだ。イチモツをアソコに入れられている快感に等しい感度が全身を駆け巡る。
「はぁはぁ……マキ……それは……ダメ……」
「へへへ。やりすぎちゃったか。ごめんね、美姫さん。あ、シッポに毛が生えてきたね。ふさふさしてきた」
毛布の中では自分も相手もどんな風に獣化が進んでいるのかがよくわからない。手で触って獣化具合を確かめ合うしかない。
「ちょっと毛布の中に潜り込むよ」
「あっ、あんっ」
マキが毛布の中に入ると、美姫の耳を甘噛みし始めた。ちょうど耳が厚くなっている。耳が伸びていくのは自分でも感覚としてある。そこを甘噛みされると、もう感じ過ぎてイってしまいそうになる。
「はぁはぁはぁはぁ」
「美姫さん、キモチイイ?」
「はぁふぅはぁふぅ……うん」
「それじゃあ、もう一発」
「やああぁぁぁ!」
再び獣化中の耳をマキが甘噛みしてくる。美姫は涙目になった。
「美姫さん、かわいいっ」
「はぁー……はぁー……」
マキはそのままチュパチュパと口づけしながらより深く毛布の中に潜り、美姫の乳首を舐め始めた。
「あっ、い、いいっ」
「キモチイイ?」
「あんっ、うん、んんっ」
「すごい乳首立ってるよ。でも美姫さんの複乳はまだ生えていないね」
「そう……なの……?」
もう体中が熱くてどこが獣化しているのか自分でもわからなくなってきた。
「手を獣化させて乳首を摘まんであげる」
「あっ!!!!!」
爪先で乳首を抓まれた。人の指とはまた違う、硬くて鋭い刺激が乳首を駆け巡る。
「へへへ。わたしは知ってるよ。美姫さんはこのくらいじゃ刺激が足りないって」
「やあぁぁぁ……はぁはぁはぁ……ああぁぁんっ」
マキが獣化させた手で美姫の乳首を弄り倒してくる。美姫はただただ感じて声を上げることしかできない。
「そろそろ下の方もお邪魔しようかな。あー、美姫さん、もう結構濡れてるよ」
「ひんっ……だって……」
アソコにもさもさしたものが当たる。マキが獣化した手で美姫のアソコを触っているのだ。
「んっ」
「痛かったら言ってね」
「うん……大丈夫……」
マキが美姫のお腹周りをペロペロする。手はしっかり、アソコの周りを優しく撫でている。
「あ、獣化した指じゃ入らないから……少し人化させないと」
マキがそんなことを言った後、美姫のアソコに何かが入ってくるのを感じた。人の指にしては太すぎる。マキは中途半端に獣化させた指を美姫のアソコに挿入した。
「んっっ」
アソコの中にもさもさしたもが入る違和感。
「中指が入ったね。ここでさらに獣化させるよ」
「あああああぁぁぁぁあああん!!!」
美姫のアソコの中でマキの指が太くなっていく。そして、マキはその獣化させた指を動かして、美姫のアソコを刺激する。美姫は動物のように鳴いてしまった。今の状態では、マキの指は美姫のアソコから抜き出すことはできない。
「あっ、あぁあっ、んあぁっ」
気持ちよさと変な感じが混ざり合い、頭がおかしくなりそうだ。
「美姫さん、もっと激しく動かすよ」
「ダ、ダメぇぇぇぇぇー!! ん……あっ……んんっ」
美姫の体はガクガクと震え、イってしまった。
「あ、美姫さん、イっちゃった? それじゃあ、ちょっと休憩しようかな」
「はぁはぁ……」
美姫は全身が熱い。まだ獣化が始まって序の口に過ぎない。
「美姫さん、大丈夫?」
マキが少し心配そうな声で聞いてきた。
「大……丈夫……」
「それじゃあ、次は毛布から出て続きをしようね」
美姫の呼吸が落ち着くまでマキは美姫の体を優しく撫でていた。
美姫の呼吸が落ち着くと、二人は毛布から出て、ベッドの上に座った。お互いに獣化した部位を確かめ合う。マキは体のあちこちに毛が生えていて、立派に発達した複乳、シッポ、太くなって毛が生えた手足、マズルも少し形成されていた。一方、美姫は、手は毛が生えて指が太くなっているものの、シッポが生えたお尻周りと頬周辺と耳の先端にしか毛が生えていない。美姫の耳はロップイヤーのように少し垂れていた。まだ獣化途中だが、これでも十分聴力は上がっている。美姫の鼻先はY字状になり、マズルが形成されつつあった。
「今度はバックで攻めましょう。美姫さん、四つん這いになって下さい」
「うん……」
美姫は言われるままに四つん這いになった。
「どこから攻めようかな……とりあえず、被さろっ!」
「わぁっ!」
四つん這いになった美姫の背中に、マキが抱き付いてきた。ちぐはぐの方向に動くマキの四対のおっぱいが何とも不思議な感じだ。
「へへへ。おっぱいきもちいい」
マキは美姫の背中に複乳を擦り付けている。そのまま手は美姫のおっぱいを掴み、顔を寄せて、マズル化した口でキスをする。ヒトとウサギが混ざり合った姿。いけないことをしている背徳感も加わり、興奮度はさらに高まる。
「あ、美姫さんも複乳出てきたね」
「うん……そうみたい」
「へへへ。すごい。生えてきた乳首、ビンビンに立ってるよ」
「あひゃぁ……あっ、やっ」
マキは自分の複乳を美姫の背中に押し当てながら、発達してきている美姫の複乳をあちこち触る。乳首が八つになったことで、性感帯も増えた。お腹が少し重くなった気がする。背中全体が特に熱くなってきたと思ったら、もさもさと毛が生えてきた。この勢いは下半身まで進む。気が付かないうちに足の形がケモノに近くなっていた。
「せっかく複乳が出てきたから、一緒に乳首合わせしようよ。美姫さんも立ち上がって」
マキはそう言って、美姫の背中から離れ、立ち上がった。美姫もよろよろと立ち上がる。すると、マキが前から美姫を抱き締めてきた。
「同じようなエッチな姿だね。ほら、体をもっとぎゅっとして」
マキはそう言って、美姫の体を抱き寄せる。
「キスしよ」
「んっ……」
マズルができるとキスが少し難しい。ウサギはまだやりやすい方だ。マズルの長い動物ではキスは難しい。しかし、それが逆に興奮する。マキがキスしながら体をぐるぐると動かしてくる。マキの複乳の乳首と美姫の複乳の乳首がそれぞれの位置にある乳首同士で当たり合う。一度に六つの乳首をいじっている。
「複乳もちゃんと乳首は感じるからいいよね。美姫さんの趣味で、お腹側はとアソコの周りは獣毛が生えないようにしているから。人肌複乳も十分エッチだよね」
そう、人肌複乳を楽しむために、最終獣化形態は毛が生えないように調節してもらっている。立った状態で、複乳の乳首合わせをしながらキスをし、さらに、アソコを手で触り合う。マキも気持ち良いのか、すっかりウサギと化した耳がぴくぴく動く。
「すごく……いい……」
「本当? それは嬉しいな」
しばらく、立ち上がった状態で複乳を擦り合わせていた。
「シックスナインしよ。わたしが上になるから」
「わかったわ」
マキの提案で美姫はベッドに寝転がった。すると、マキは自分のアソコを美姫のマズルに乗せてくる。そして、そのまま体を前に倒して、美姫のアソコにマズルを近付ける。お互いの複乳が互い違いに触れ合う。
「美姫さん、わたしのアソコを舐めて。わたしも美姫さんのアソコを舐めるから」
お尻周りは獣毛が生えているものの、性器周りは毛が生えないようにしたおかげで、舌でアソコを舐めやすい。
「んあっつ……はぁはぁ」
「あぁぁふうぅん……美姫さん……」
舐め合うクリトリス、触れ合う複乳の乳首、手でつかめるシッポ。半獣化した二匹のケモノは快楽に身を委ねる……
「あっ、あんっ」
「美姫さん……わたし、すごく気持ちよくなってきちゃった……指……入れて……」
「マキ……私もお願い」
「一緒にイこ」
太くて入りづらくなった指を結構無理やりそれぞれのアソコに入れる。入ったら、搔き乱すようにマンコの中で獣化した指を動かす。「あっ、あっ」という喘ぎ声が重なり合う。美姫はまたイきそうになってきた。
「はあはぁはあマキ……イキそう……」
「はぁはぁはぁいいよ……わたしも……イキそう……」
激しくなる指使いと声。極限にまで高まった時、エクスタシーとともに、体がガクガクトと振動した。
「はぁはぁはぁ……」
「はぁはぁはぁ……」
お互い、荒い呼吸しか出ない。
マキはシックスナインの姿勢をやめ、毛布の上に転がり込んだ。寝そべっていた美姫は少し腰を起こして、息を整えていた。美姫はもう、自信が希望した最終獣化形態になっていた。獣人寄りの全身に、性器・乳首・額は人肌。これはマキも似たような姿だった。
「はぁはぁ……今日はもう2回もイっちゃった」
「そうだね……まだ時間はあるけど、半端な獣化姿でしばらく休憩しよ」
二人はそれぞれ楽な姿勢で休憩した。
後半は主に獣化した部位をお互いの体で触り合い。どうしたらもっと気持ちよくなるのかを一緒に探した。ウサギは耳の内側が結構感じることがわかった。美姫は十分に日ごろのストレスを発散できたと感じた。
「あ、美姫さん。ちょっとお願いがあるんだけど、いいかな」
休憩していると、マキが美姫に聞いてきた。
「何かしら?」
「今度HPに自己紹介動画を載せるって話があって、ウサギに変身できる今、その動画を撮影しようと思って」
「そうなのね。いいわよ。ビデオを貸してちょうだい」
「やったー。ありがとう! それじゃあ、一旦人の姿に戻ってビキニ着ないと」
マキはそう言うと、みるみるまに人の姿に戻っていった。さすがプロである。
「それじゃあ、美姫さんの方を向いて話すから、撮影よろしくお願い致します」
「わかったわ」
美姫は自由自在に獣化をコントロールできないので、獣化したままで撮影することになった。
「こんにちは。『ケモッ娘』のマキです。早速だけど、今からウサギに獣化するね!」
美姫は密かにまたマキを指名しようと考えていた。このマキの自己紹介動画が新しい物語の一つのきっかけとなったことは……知る人の少ない話である。