Episode004 VRって凄い!(16頁)(2894×4093) (Pixiv Fanbox)
Published:
2020-09-05 11:59:46
Edited:
2020-09-05 12:00:03
Imported:
2021-04
Content
以前にPixivに投稿したマンガ作品をリサイズして再投稿します。
この作品の原画を探しましたが既にありませんでした。(^^;
各コマのセリフを後述しますので、翻訳などに活用してください。
I have converted the conversations of each scene into text, so please use it for translation etc. if necessary.
(第4話) VRって凄い!
<<1Page>>
1. :一人暮らしの真美にとって、寺井紫音はまさに理想の家政婦だった
柴理月「いつも朝食ありがとう♪」
:家事全般は手早く丁寧
2. :気遣いも出来て従順でとにかく真美好みでカワイイ
:試用手当をもらってさらにこの好待遇とは本当に至福の契約だ
3. :……ただ……着ているものは少し変だが
:これは自宅内での仕事着として着用を指定されているらしい
4. :そんな下女《しもべ》と一緒に暮らし始めてから、1ヶ月が経過したころ……
:紫音が会社から新たな試用品を預かってきた
<<2Page>>
1. 柴理月「せくしードレス(Sexy Dress)……ね
寺井紫音「はい。「自宅で構わないので、グラビアポーズで写真を撮るように」だそうです」
2.寺井紫音「もし撮影がダメなら業務中の試用姿《しようすがた》を楽しみにしている」とも言ってました
寺井紫音「いかがしますか?」
3. 柴理月「……わかったわ」
柴理月「絶対 着なきゃいけないみたいね」
4. 柴理月「着替えついでに、お風呂入ってくるわ」
柴理月「その後、撮影よろしくね」
<<3Page>>
1. :入浴中
柴理月「ふぅ♪いいお湯❤」
2.柴理月「さて……と……」
3.柴理月「なにこれ?紐??」
柴理月「これで何を隠せと?」
4.柴理月「しかも小さいし」
柴理月「ファスナー、壊れないよね?」
5.柴理月「うわっ!?エロい…これは恥ずかしい」
<<4Page>>
1. 柴理月「お待たせ」
柴理月「恥ずかしいから早く終わらせましょう」
2.寺井紫音「かしこまりました」
寺井紫音「とってもお似合いですよ」
寺井紫音「ただ……先ほどは話の途中だったのですが、実はもうひとつ電子機械の試用品があるんですよ?」
3.寺井紫音「こちらのVR装置つまりHMD※です」
※HMD:ヘッドマウントディスプレイの略
4.寺井紫音「ルールはVR内で指定された3か所のスポットで決められたポーズをする」
寺井紫音「……と言うのがクリア条件との事です」
寺井紫音「今日は止めときますか?」
<<5Page>>
1. 柴理月「Okey。よく分からないけど、どうせやるなら一緒に終わらせるわ」
柴理月「顔が隠れていいかも!?」
2.寺井紫音「…では…」
寺井紫音「装着しますので髪を捲《まく》って下さい」
寺井紫音「もう少し上ですね」
寺井紫音「そうです」
3.寺井紫音「装着完了です。どこか痛みますか?」
柴理月「ううん?大丈夫」
柴理月「でも真っ暗」
4.寺井紫音「さっそく起動します」
柴理月「…はい…あっ……締め付けられる……」
<<6Page>>
1. 柴理月「あれっ」
柴理月「何も聞こえない??」
柴理月「紫音?」
柴理月「まさか??本当にどこかに転送された?」
柴理月「ちょっ……ちょっとまって」
2. 柴理月「いちどはず…っ!?外せない?」
柴理月「紫音?」
柴理月「返事して?ねえ紫音?」
3.寺井紫音「真美さま聞こえますか?」
柴理月「あっ、紫音っ?」
柴理月「このHMD外せないわよ?」
柴理月「どうなってるの!?」
4.寺井紫音「起動中は構造上ロックされるそうです」
寺井紫音「とにかく落ち着いて下さい」
寺井紫音「大丈夫☆私は隣にいます」
柴理月「わ…わかった」
<<7Page>>
1.寺井紫音「ついさきほど 一時的に何も聞こえなくなったと思いますが」
寺井紫音「強力なノイズキャンセラーの働きで外部からの音は一切聞こえなくなります」
:この部分で骨伝導の音すら打ち消してしまう
2.寺井紫音「私の声は専用のマイクを通す事で、真美さまに聞こえています」
3. 柴理月「わかったわ」
寺井紫音「真美さまの声は普通に聞こえていますのでご安心ください」
4.寺井紫音「それでは映像が出ます」
寺井紫音「広い場所に見えますが、実際は自宅のリビングですので、むやみに動かないでください」
<<8Page>>
1.寺井紫音「場所移動完了です。さあ着きましたよ?」
2. 柴理月「凄いわっ!!!」
柴理月「本当にこの場所にいるみたい!?」
<<9Page>>
1.寺井紫音「次に手足の動きを制御するセンサーを装着しますね」
柴理月「あそこ触れるかしら?すごい」
:既に現実世界を忘れかけている
2.寺井紫音「少しお体に触れますが、ご容赦くださいませ」
柴理月「あっ、はいはい❤センサーね」
<<10Page>>
1.寺井紫音「次は…」
寺井紫音「視界右側に見えるマークの位置まで歩きます」
柴理月「こっちね」
柴理月「わあぁ❤歩く音も本物みたい☆」
2. ※VR真美視点
寺井紫音「ここで、真美さまの姿をお見せします」
寺井紫音「要するにアバターですね」
3.寺井紫音「正面に鏡が現れます」
柴理月「これが私!?」
4. 柴理月「ほんとうだっ♪」
柴理月「私の動きに合わせて動いてる!?」
<<11Page>>
1.寺井紫音「それでは最初のポイントに向かいます…よ?」
柴理月「このポーズもかわいい❤」
寺井紫音「……真美さま聞いてますか?」
柴理月「あっ…ゴメン」
2.寺井紫音「一箇所目は『お城』です」
柴理月「わあ~」
寺井紫音「あの階段までゆっくり歩いて下さい」
4.寺井紫音「そこで止まって下さい」
寺井紫音「まだ階段まで距離がありますが、実際の部屋ではこの先は壁になります」
柴理月「そうか」
5.寺井紫音「そのため部屋に合わせて向きを変えていきます」
寺井紫音「今回は右を向いて下さい」
柴理月「はい、はーい」
<<12Page>>
1. 柴理月「あれっ!?」
寺井紫音「目瞬《まばたき》きのタイミングに合わせて映像が切り替わります」
2.寺井紫音「この方向転換の繰り返しで目的地を目指しますね」
柴理月「どうしよう?超楽しい❤」
寺井紫音「次は二歩進んで今度は振り向いて下さい」
3.寺井紫音「少し歩きます」
4.寺井紫音「そこで左を向きます」
5.寺井紫音「目的地に到着しました」
寺井紫音「最初のポーズのテーマは「格闘」です」
柴理月「おおっ、突き抜ける。突き抜ける。」
寺井紫音「目の前のお手本に重なるように同じポーズをとってください」
<<13Page>>
1. 柴理月「こんな感じかしら?」
寺井紫音「イイ感じですがもう少し腰を低く、ですね」
2. 柴理月「えっと…こんな感じ?」
寺井紫音「はい バッチリです私がOKと言うまで、その姿勢を維持してください」
3.寺井紫音「それではコミットします」
柴理月「ばあーん」
寺井紫音「はいOK ポイントクリアです」
<<14Page>>
1.寺井紫音「二箇所目は『英国っぽい街並み』です」
2. 柴理月「うわぁ☆これは嬉しいかも」
柴理月「一度旅行してみたい場所なのよ」
寺井紫音「目的地まで少し歩きますので途中 観光案内しますね」
3. :こうして真美は現実世界の意識が薄れ、完全にVRの世界に没入していった
4. :現実では自分がいまどんな衣装だったのかを忘れ
5. :大胆な動きでスカートが開《はだ》けている事や
6. :巧みに家の外へ誘導されている事にも全く気付けなかった
<<15Page>>
1. :真美の部屋の隣家《りんか》
:実はひと月前、紫音の所属グループに売却され改築されていたのだが……
2. :なんと、真美は 知らない間にその隣家の一室に連れ込まれてしまっていた
3.寺井紫音「最終ポーズのテーマは『太陽の恵み』です」
寺井紫音「夕陽からのエネルギーを体全体で浴びるイメージですね」
<<16Page>>
1. 柴理月「最後が一番簡単ね」
寺井紫音「流石です」
寺井紫音「では私がいいと言うまで、その姿勢を維持してください」
柴理月「はーい☆」
2. 柴理月「??」
柴理月「センサーが何かにひっかかってる?」
第4話(終)