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 やや日が落ち始めた時間帯、私とご主人様達は大通りを外れた、雑居ビルに囲まれた路地を歩き、「デート」の最後の目的地へと向かっていた。


 私は依然としてほぼ裸で、たっぷりと精液の詰まった胃と腸を重たげに揺らしながらお二人の後ろをついていく。

まだ熱く、じりじりとした快楽が内側から身体を焼いていて、次の目的地でもえっちができるといいな、と思ってしまう。


 そしてお二人はどこかご機嫌で、リカ様は鼻歌交じりにずんずんと前を歩いていて可愛らしい。


 周囲には時間帯もあってか人はまばらで、もう一度曲がって住宅街に入るとあまりすれ違わなくなった。




 古ぼけた、背の比較的低い建物が並んだ道で、ご主人様達が止まる。

周りは影になっていて、少し暗い。


 「着きました♡♡」


 リナ様がそう言い、くるりと左を向くと、そこにはややノスタルジーを感じさせるこの場にそぐわない「魔」の雰囲気を醸し出す建物があった。

普通の木の扉、隣や向かいと同じコンクリートの建物と言う外見なのも相まってそんな気配なのは明らかにおかしいはずなのに、リナ様に言われるまで全く認識できなかったことからこの店がただの店ではないことが分かる。


 看板には、「サキュバス玩具」という文字。


 そんな異常な建造物へなんでもないように近づくと、そのままリナ様がドアノブを捻って中へ入り、私もそれに続いた。




 店内は、黒っぽく艶のある壁紙にダークウッドの床材という落ち着いた印象で、それだけならバーや質のいい料理屋を思わせる。

だが、壁に並んだ棚、そこに陳列された「商品」によって、その印象はあっさりと崩された。


 そこには、禍々しい形をした男性器、それもご主人様達のモノのようなサイズの大きすぎるディルド、見た目だけなら普通のバイブやローター。

そして未使用の美しい女性器を思わせる卑猥なピンク色をした、うねうねと動き回る肉の塊、つまりは触手がビンに詰められて並んでいる。


 他にもアダルトグッズではあると思われるが使い方の分からない輪っか、カチューシャ、シールなどがあって異様で、しかしそれらすべてがどこか品を持って堂々としていて、違和感の感じにくいムードが店の中を漂っていた。


 ごく、と喉を鳴らすと店の奥、レジの向こう側でたおやかな妙齢の女性が座り、本を読んでいるのに気づく。

顔立ちは整っていて、周りの品物と同じく品があり、しかし長く伸びたやや赤みのある黒髪と、そこから時折覗く首筋にはぞっとするほどの色気があった。


 彼女もこちらに気づいたようで、ぷるんとグレーのセーターに包まれた胸と長く伸びたやや赤みのある黒髪を揺らしながら立ち上がる。

身長は、私よりも少し高いぐらいかもしれない。


 「いらっしゃいませ、リカ様、リナ様。お久しぶりですね。」


 柔らかい響きの女性らしい高さの声で、柔和な笑みを浮かべながらご主人様達を見ると、女性はそう告げた。

そのことから察するに、この店の主人なのだろう。


 「久しぶり~!」


 「ご無沙汰しています」


 お二人はそれに、にこやかに親しげに返すと、言葉を続ける。


 「この子におもちゃ買ってあげたいんだけど、いいのあるかな?」


 「従順で淫乱ないい子なので、ご褒美にいろいろ買ってあげたいんですけど……♡♡♡」


 「それに、いろ~んな『遊び』もしたいしね……♡♡♡♡」


 突然ちら♡♡とこちらを振り返る目は淫らに刺々しくて、それだけで「んっ♡♡♡」と熱い息を吐き出してしまう。

さらに、あの棚に並んだ卑猥な品々で弄ばれてしまうと思うと、一度激しくえっちして落ち着いた性欲がまたぶり返してくるのを感じた。


 「かしこまりました。そうですねぇ、その子なら……」


 そう言いながら玩具屋の主人は私と商品を交互に見つめ、そして人差し指を顎に当てて思案する。

やがてレジから出て棚の前まで来ると、そのうちの一つを手に取った。


 「こちらはいかがでしょうか♡♡」







 私は今、玩具屋の前、野外に一人で立っている。いくらか時間が経って周囲には夕焼けが差し込んでいて、向かいのアパートの薄汚れたコンクリートの壁が赤い。

そして両方の乳首にはタコのような形をした触手が吸いつき、腸内には黒くて太く、ぶどうに似た親指大のイボイボのついた禍々しいディルドが入っていた。

触手の中にはどろどろの粘液と人肌程度に暖かい舌を模した肉の塊があり、べったりと張り付いて動き出す時を今か今かと待っている。


 この二つの器具は、魔力を通すと遠くからでも動かせるらしく、要するにリモコンバイブと同じく遠くから快感を生み出して着用者を辱めるためのものだった。

依然として認識阻害の魔法はかけられているらしいが、先ほどの下着屋の試着室とは違い外であり、ここで喘がされることを想像してぞくぞくする。


 私がこうして外へ出ているのはご主人様達に「これ着けて店の周り一周してきて♡♡♡♡」と言われたからで、これからその言いつけ通り歩き始めるところだった。


 意を決して一歩、足を踏み出すと、れろぉ♡♡と乳首が舐めあげられる。


 「あっ♡♡♡」


 弱弱しい刺激ではあるが、このシチュエーションも相まってぴりりとした快楽の電流が胸に走っていく。

同時にお尻に入ったディルドが小刻みに震えだし、甘い刺激で前立腺やとろとろの腸壁が責められていった。


 右足、左足と動かす度、ぐにぐにと太いニセモノチンポは左右に動いて食い込み、軽く擦れる。

そして数々の出っ張りがメリハリのある快感を生み出し、どうやっても呼吸を落ち着けられないまま歩みを進めていく。


 そうやって全く慣れないまま、俯いて襲ってくる快楽に耐え、内股のへっぴり腰で歩みを進めているとやがて一つ目の角が見えてくる。

今歩いている細い路地とは違って道は車が行き違える程度には広く、赤茶けた日光に照らされているそこは帰宅の時間帯も相まっていくらかの人通りはありそうで、しかも数々の住宅が並んでいて人目もあるように見えた。


 ごくりと唾を飲む。


 きっと歩いていたら人とすれ違ってしまう。

住宅の中から見られてしまう可能性だってある。

それも、二つの淫具を身に着けたこの状態で。


 なんて気持ち良さそうなのだろうと思う。

開放感、背徳感、快感が合わさって混ざり、ぐちゃぐちゃに蕩けるような心地が味わえるはず。


 「あは……♡♡♡あはは♡♡♡♡」


 たまらず笑みが、口の端からは粘ついたよだれが零れ、日当たりが悪くて湿気っぽいアスファルトをさらに湿らせていく。

ぐちゅ♡♡♡という音を立てて、ディルドを伝って腸液も垂れていくのが分かる。


 そんな期待感に胸を躍らせ、足を速めて、ごりごりとイボイボチンポにナカを削られながらも、私は角に到達した。


 眩しい光が当たり目を細めると、その瞬間タイミングを見計らっていたかのように乳首とアナルへの責めが激しくなっていく。


 タコ触手はただべろべろ舐めるだけでなく、舌先を使ってちろちろと先端だけを舐ったり、ぴったりとくっつけて安堵するような快楽を浴びせてくる。

腸壁を苛むチンポは魔力によってなのかゆっくりとだが確実に出し入れされ始め、ただでさえ気持ちよかった数々の出っ張りがより擦れるようになった。


 「ふあぁっ♡♡♡♡♡」


 突然のことに大きな嬌声が溢れ、周りに人が居たんじゃないかとビクビクしながら見まわす。

幸いなことに誰もおらず、ほっと肩を撫でおろすが、進む先から一人歩いてくるのが見えた。


 それはスーツを着た男性で、やや早足なことから家路を急いでいるのが分かる。

 

 とりあえずあの人とすれ違うまでは喘ぎ声を出しちゃダメだ。

そう思って私は口を左手で押さえ、時折こみ上げてくる甘い吐息を押さえつけながら一歩、また一歩と踏み出した。


 立ち上がった状態、そして足を動かすことで引き締まった腸壁と尻穴を、ぶっといディルドがにゅるにゅると抜けていく感覚。

排泄にも似た開放感が、イボがあることによって何度も何度も味わわされ、その都度びく♡♡びくん♡♡♡と甘い刺激が身体を引きつらせ、「んっ♡♡♡」とか「ふっ♡♡♡」という音を肺が絞り出す。


 そうやって昂った頭を乳首に当たる舌が優しく蕩かし、じんわりした幸せなぞくぞくを広げていった。




 ボーっと惚けながら歩いていると、向かいの男性がもう数メートルぐらいの距離まで近づいていることに気づく。


 バレないように気を引き締め、顔に当てた手に再度力を入れると同時に、ここでオナニーしたら絶対に気持ちいいという考えが鎌首をもたげ始めていた。

一度そう考え始めると脳はその選択一色になり、思わず右手がペニスへと伸びる。


 だが、そこでそんな思考を咎めるようにナカのイボイボチンポが大きく動き、前立腺を強く押し潰した。



 「ー--♡♡♡♡♡♡」



 声にならない声が喉から鳴り、オスのクリトリスから精液が吹き出し、膝が笑って硬くざらざらしたアスファルトにへたり込む。

するとどす♡♡と重い振動がお尻から脳天へと突き抜けていって、ディルドはより深く腸内へ突き刺さり、私はメスでも絶頂した。


 ぐんにゃりと身体から力が抜け、地面へと体重を押し付けながら強烈なオスメス同時イキに溺れる。

痙攣の度に激しい快楽と幸福が広がり、何も考えることが出来ない。

それを甘やかすみたいに、乳首はべろべろと舐められ、アナルのポルチオは緩慢な動きで擦られ続けた。




 やがてアクメが落ち着いていくと、既にスーツの男性は私に気づかず通り過ぎていて、後ろを振り向くとかなり離れた場所にいる。

それだけ長い間気持ちよくなっていたことに淫猥な頭で嬉しくなりながら、全身に力を入れてご主人様の命令を再開するため立ち上がろうとすると、ぐちゃぁ♡♡♡と卑猥な水音が響く。

音がした尻の下を見るとそこはどろどろに濡れて、周りと比べて明らかに濃い色になっており、こうして公共の場を動物のように汚したはしたなさで背筋に暗い悦びが駆け巡っていった。




 生まれたての小鹿のように足を震わせながらも立ち上がり、歩みを再開する。

身体全体にはいくらかの甘い余韻が残り、さらに敏感にもなっていて、道に吹く風すらはっきりと感じられた。


 腸内を突然虐めたチンポはまた緩慢に抜けて出てを繰り返しており、乳首の触手もれろれろと舐めまわすだけになっているため、そして二つの動きに慣れ始めたのもあっておぼつかない足取りながらも進んでいく。


 すると2つ目の角が見え始める。


 そこは人一人が通れる程度の幅で、住宅の塀と塀に囲まれているので様子は分からないが、まさしく裏路地といった風な道のようだった。

一息にそこまで行ってしまおうと考えて足の動きを速め、たどり着いて中を覗くと建物が影を作っていて薄暗く、高い壁が左右にそびえたっていて圧迫感がある。

そして少し先には電気の付いていない古ぼけたスナックの電光看板が張り出していて、どこか趣きも感じられた。


 先ほどは角を過ぎたらディルドとタコ触手の動きが激しくなったことを思い出す。

つまり、ここに踏み入れたらまた……♡♡♡♡


 そんな期待感に身を包みながら、私は一歩を踏み出した。


 日が差し込まないことでややひんやりした、しかし風が通らないのでじめついた空気を感じた時、それと同時にアナルに入ったイボイボチンポは動きが早まってびちゃびちゃ♡♡♡と腸液を掬い、掻き出し、乳首の肉はじゅぱ♡♡じゅぽ♡♡♡と吸い付く動きに変化する。

さらに狭い路地を卑猥な水音が包み、私の鼓膜を粘っこく震わせていく。


 「んぅっ♡♡♡♡」


 溢れ出した喘ぎ声も同じように響き渡り、水音と相まって自分の痴態を教え、見せつけられているような感覚に陥った。

野外で恥も外聞もなく嬌声を上げ、だらだらと体液を垂れ流すいやらしい私。


 そんな姿をご主人様達に視姦して頂き、ひどい言葉でなじって欲しい。

そう思っていると頭の中にリカ様とリナ様の声が聞こえてきた。


 『ポチのえっちな姿、ぜ~んぶ見えてるからね♡♡♡♡』


 『勝手にオナニーしようとした浅ましいところも♡♡♡淫らな自分を見せたくてうずうずしているところも……♡♡♡♡』


 『ほんと~にポチはダメではしたなくて、だらしないワンちゃんだね~♡♡♡♡♡』


 『でも、ポチのそういう所、すごく興奮しちゃいます……♡♡♡♡戻ってきたらたくさんご褒美あげますからね……♡♡♡♡♡』


 「っ♡♡♡♡」


 脳内を木霊するお二人の厳しくも優しい言葉に身体の芯が蕩けていくのが分かる。

これまでの全てを見られていたと思うとぶわぁ♡♡と恥ずかしさで熱が広がり、ジメついた快楽になって全身を苛む。

と同時にふつふつと劣情は沸き立ち、ペニスが硬く、ガチガチに勃起していく。


 オナニーしたい。大きくなったちんちんを扱いて気持ちよくなりたい。


 それ以外何も考えられなくなって、先ほど咎められたのも忘れて手が伸びる。


 『あ、それと戻ってくるまでしこしこしちゃだめだよ♡♡♡♡』


 『どれだけ発情しても……♡♡♡♡そのお手手でちんちんをごしごししたり……♡♡♡♡』


 『先っぽぐりぐり押し込んだりぃ……♡♡♡♡くびれのところくにくにいじったりしちゃ、絶対にダメだからね……♡♡♡♡♡』


 そう告げられ、手の動きが止まる。

だが、ご主人様達の言葉はすっと頭に入り、その通りに自分のモノを慰める想像は全く止まらなかった。


 想像の中の私は気持ちよく射精して精液や腸液を撒き散らしているのに、現実の私はそれを禁止され、オスで絶頂することが出来ない。

ずるい、羨ましい。でも、おあずけにされているのが、劣情を弄ばれているのが気持ちいい。

渦を巻いた感情は次第に滅茶苦茶な興奮となり、甘い震えが止まらなくなっていった。




 「はぁ♡♡♡♡はぁ……♡♡♡♡♡んぅ……♡♡♡♡♡」


 涙を零しながら湿っぽい息をして、動きを止めてじとじとと身体全体を蝕んでくる快感を味わっていると、またリカ様とリナ様の声が脳に沁み込んでいく。


 『ほら、早く一周して、素敵なご褒美、味わいましょう?』


 『私達も早くポチのとろとろになったカラダ、味わいたいなぁ♡♡♡♡♡』


 それを聞いて、一気に力の抜けていた全身が奮い立つ。

早くご褒美を貰いたい。何よりお二人に私を楽しんで欲しい。


 そう思い、再度足を動かし始める。


 内股で、誘うようにお尻を振りながら歩いていくと、すっかり忘れていた乳首とアナルの淫具をはっきりと感じた。


 タコ触手の吸いつく動きはじんわりした気持ちよさを絶えず与えてきており、その緩い刺激で母性が芽生えていくのが分かる。

帰ったら母乳が出るようにしてもらって、ご主人様達に赤子のように、時には激しい吸引で飲まれたいと思う。

そして、あのどろねばの精液で種付けされて、妊娠したいとも。


 尻穴に入ったディルドは単調で真っすぐな動きで、だからこそ大好きなおチンポ様がより欲しくなっていく。

熱くて、硬くて、ごりごりしていて卑猥な傘を開いたあのチンポ。

でっぷりしていて柔らかく、大量の精子を製造してくれる愛らしい金玉。


 そんな事を考えていると自然と足は早まり、両側に高い塀のある場所を超え、すりガラスの引き戸の家々を超えて3つ目の角の前へとすぐにたどり着いた。


 その先はついさっき通って絶頂した広い道と似ており、住宅が並んでいて人通りはいくらかありそうに見える。

私は早くご褒美を貰いたい一心で、そこへと一歩を踏み出す。


 すると、当然のように二つのおもちゃの動きは激しくなっていった。


 乳首への責めは吸いつきに加えて無くなっていた舐める動きも追加され、しかも意地悪に乳輪を舐めまわして焦らした後、突起を舌で包み込んで擦り、蹂躙してくる。


 ニセモノチンポは既にご主人様達にバレバレの私のナカにある性感帯、奥にある曲がりくねったところであるS字結腸と、前立腺、さらに入口の浅いところを重点的にイボイボで責め、イかせるための動きに変化した。


 「あっ……♡♡♡♡はっ♡♡♡♡くぅ……♡♡♡♡♡いやぁ……♡♡♡♡♡」


 より強く快楽を与えるための、苛烈で荒々しい愛撫に立っているのもやっとになり、丁度手の届くところにあったどこかの家のフェンスを握りしめて身体を支える。

足はがくがくと震え、膝が笑い、そうして止まっている間にも容赦なく感じる場所がこねられ、潰され、突かれて快感を浴びせられていく。


 でも、と私は甘い喘ぎ声を垂れ流しながら、リカ様とリナ様の事を思い浮かべ、全身に力を込めて少しずつ確実に歩を進めていった。




 一歩、また一歩と歩くたび、腸内でディルドの動きがはっきりと感じられる。

歩行によって身体が軽く揺れる度、逃がさないとばかりにべったりと奥に張り付き、擦りだす。

その周りを大きなつぶつぶがぞりぞりと緩急を付けながら虐め、慣れていなくて耐えにくい刺激になる。

そんな凶悪な形をしたものがずっぷりと、もはや端から端まで私の中に入っていて、にゅる♡♡♡とアナルから這い出る度にどぽどぽ本気汁も溢れさせていった。


 それを、触手が合わさって快楽を倍増させる。

吸いつく動きは、噛みつくとか、搾り取るみたいな言葉の方が正しいような動きに変わっており、ただでさえ大きく硬く勃起した乳首がより目立ち、敏感になっていく。

さらにそんな敏感で目立ちたがりな乳首を、厚いベロがれろえろ這いまわって強く快楽を与えたり、ぶっちゅりとくっ付いて癒されていった。




 本番のえっちで味わうほどではないが、匹敵するくらいの快楽をなんとか手も使って全身を支えながら歩いていると、やがてその頼みの綱であるフェンスの終わりが見える。

先に掴まれるところはなく、つまりそこから角を曲がるまで自分の足だけで体重と快感を受け止め続けなくてはならない。


 端まで来て、飲み込むのを忘れて口内でひたひたになった唾を飲んで、決意を固める。

そして命綱のようだった手を離して、とてもゆっくりとした動きで私は前進し始めた。


 胸の前で拳を作り、身体中を緊張させながら右、左と進む。

両足はぷるぷると震えて今にも崩れ落ちてしまいそうで、それを力を入れて必死に耐えている。


 すると向かいから、下校中なのだろう3人の小学生ぐらいだろう少年たちが、はしゃぎながら歩いてくるのが見えた。


 小さい子供らしい無邪気さで、大きな声を出し、じゃれ合いながら向かってくる彼らに絶対に気づかれないよう、私は両腕で口を押さえて嬌声をこらえる。


 「んっ……♡♡♡♡♡っ……♡♡♡♡♡ふっ……♡♡♡♡♡」


 いくらか漏れ出てしまっているが、これでなんとかバレることは無いと安堵する。

だがそれをあざ笑うかのように、腸壁を虐めぬいていたイボイボチンポがアナルまで抜け、出っ張ったカリでナカの浅いところを、腸液と空気とを混ぜてわざと水音を立てるかのように掻き回し始めた。


 ぶちゅぅ♡♡♡ぬっちゅ♡♡♡じゅぷぅ♡♡♡ぐちょぉ♡♡♡と抽送の度淫らな音が鳴り、そのいやらしさと気づかれてしまうんじゃないかという危機感でぞくぞくと背筋が粟立っていく。

さらに、奥の深いところにあった精液が掻き出され、私の本気汁と混ざり合って重たい液体となり、地面へと垂れてばちゃ♡♡♡と大きく音を立てる。


 そこで、いつの間にか顔の造形がはっきりと分かる距離にまで近づいていた子供たちのうちの一人がちら、とこちらを見たような気がした。


 「あっ……」


 ついに見られた、認識されてしまった。

心臓がどくんと一際強く脈打ち、緊張していた身体から、ずっと力を入れていた身体から糸がぷつんと切れたかのように力が抜け、立っていられなくなる。

膝がたたまれ、肩と頭はがっくりとうなだれ、へなへなとへたり込んでしまう。


 熱されたアスファルトが尻をじりじりと焼き、むわりとした照り返しと相まって冷汗がじっとりと滲む。

乳首やお尻を責め続ける淫具が気にならないほどの絶望感が身を包んでいく。

背筋を悪寒が走り、恐ろしくて自分を抱きしめる。




 しかし、足音は私を通り過ぎ、遠ざかっていって、こちらへ近づいてくることは無かった。


 本当にそうなのか確認するために何度も後ろを振り返っても、もう道を曲がったのか姿は見えない。

ほっと肩を撫でおろし、ため息をつく。


 「よかったぁ……」


 たらりと急激な感情の変化で溢れた涙をこぼしながらそう吐き出すと、ご主人様達の言いつけを守るため、立ち上がろうとした。


 「んぁっ♡♡♡♡ぅんっ♡♡♡♡あぁっ♡♡♡♡」


 だが、恐怖で抜けてしまった腰、元からぎりぎりで支えられていた全身を再度持ち上げるのは困難で、安心して感じられるようになった激しい快楽も重なって全くと言っていいほど動ける気がしない。

メス犬らしくハイハイで進もうにも、それすら出来ないほどに触手とディルドは性感帯を虐めぬいてくる。

私は、道路の端で、惨めにぺたんと座り込みながら、ただそうして座り込むことしかできなかった。







 「うぅ……♡♡♡あっ……♡♡♡♡だめぇ……♡♡♡♡♡」


 リカ様とリナ様のいいつけを守れないことに落胆しながらも、未だ動き続けている淫具にお二人からの愛を感じつつ、座り込んでから少しの時間が経った。

日はかなり傾き、あたりは暗くなり始めている。

あれから何人かが横を通っていき、その度にビクビクしながら身体を縮こめたが全く気付かれないことを見ると、認識阻害の魔法は効果を増しているらしい。

私はそれに味を占めて、むしろ露出する快楽に淫乱にも身を任せていた。


 そんな風にしていると、正面の、玩具屋のある道からご主人様達が曲がってくるのが見える。


 「あ……♡♡♡♡」


 ものすごく久しぶりに感じられる愛らしいお姿に悦びながらも、叱られてしまうんじゃないかと少し怖く思いながら、私は近づいてくるのを待った。


 その歩みは悠然としていて、誰であっても目がひきつけられてしまうと思う。

徐々に近づいてきて見えた口には愉しげでいやらしい笑みが浮かんでおり、怒っていないことに安堵すると共に、これから滅茶苦茶にされる想像で全身が色めき立っていく。


 でも、命令を聞けなかったことは犬として、使い魔として、奴隷としてちゃんと謝るべきだ。


 そう感じ、距離がすぐ近くになった時、私は口を開いた。


 「ご主人様、もうしわけごじゃっー--♡♡♡♡」


 その途中で、柔らかくしっとりしたリナ様の指が口内へと遠慮なく侵入し、舌をぎゅっと掴み、軽く引く。

当然喋れなくなり、口腔粘膜を見せつけるような大口を開いた無様な姿にさせられる。


 そしてにゅりにゅりと指先を擦り付けながら、お二人は私の真横に来て、しゃがみ、耳へちゅ♡♡と口付けた。


 「んぇぁ……♡♡♡♡♡♡」


 安心、快楽、幸福、そんな感覚が一気に押し寄せ、蕩けた声が押し出される。

そのまま長い舌に耳たぶから上へねっとり舐めあげられたことで、より三つの感情が膨らみ、破裂して目から嬉し涙が零れていく。

ここが外であることが全くと言っていいほど気にならない。


 「ねぇポチ……♡♡♡♡」


 そうやってうっとりしているとリカ様の可愛らしい声が囁かれ、よりぞくぞくと幸せになる。


 「がんばりましたね……♡♡♡♡」


 今度は逆から美しい声がして、耳が疼き、敏感になっていく。


 「店の回り一周はできなかったけどぉ……♡♡♡」


 「とってもえっち……♡♡♡♡でしたよ……♡♡♡」


 「ご褒美にぃ……♡♡♡♡」


 「優しく、イかせてあげます……♡♡♡♡」


 どく、とあまりの嬉しいという感情に心臓は大きく脈打ち、身体がへにゃへにゃになっていくのと同時に、ペニスにリカ様の指が触れた。


 ちゅこ♡♡ちゅこ♡♡とあやすような手コキに、じんわりとした快感に包まれる。


 さらに、腸内に入ったディルド、乳首に吸い付く触手、舌を掴んだリナ様の手、耳を舐る舌も、それぞれ緩やかに動き出す。


 ディルドは、とん♡♡♡とん♡♡♡と優しく前立腺を叩き、周りについたイボイボを腸壁に擦り付けながら、ナカをどろっどろのぐちゃぐちゃにほぐしていく。

叩く動きはたまに先端をなすりつけるような動きに変化し、その度に甘く潰され、白い液体がペニスからとろぉ♡♡と漏れ出る。


 「ふふ……♡♡♡♡かわいい……♡♡♡♡」


 そして愛撫を受け取っていると、時折蕩けるような囁きが流し込まれて脳髄へ染み渡っていく。


 触手はむぐむぐと咀嚼するみたいに乳輪を波打ち、それによって垂れ乳は柔らかくたわんでこそばゆい快感で熱を持つ。

それを乳首に押し付けられた舌先がもっと温め、じっとりとした、淫らな匂いのする汗をかかせていった。


 「ポチ、えっろぉ……♡♡♡♡♡」


 「ー-っ……♡♡♡♡」


 悦びが広がって、全身を責めるいろいろなものがはっきりと感じられる。


 私のざらついた舌の表面はぞりぞりと撫でられ、まるでペニスを扱くみたいに輪っかにした指でコかれるとじわぁ♡♡とよだれが滲みだす。

先っぽは亀頭を潰す時と同じく押し込まれたり、裏は裏筋を責める時のようにくにくに指の腹が沿っていく。

たまにひたひたになった口内から唾液を補充し、ぬるぬるとベロに塗り付けられていくと滑りが増し、気持ちよさが倍増していった。


 そんな身体を苛む快楽の数々を、ねちっこく、隅から隅を、表も裏もびっちょりと濡らす耳舐めが増幅し、私は幸福で脳が溶けて流れていくような感覚に包まれる。

さらにどこもぬかるんでふやけそうになると、じゅるじゅると音を立てて啜られ、溶け出た脳が吸われた錯覚にも陥った。


 「ねぇ……♡♡♡すき……♡♡♡♡」


 「すき……♡♡♡♡♡」


 「ひぁぁ……♡♡♡♡♡♡♡」


 そこで、蕩け、甘えるような声色で、あまりにも甘い言葉が発せられる。

好き。そういえば今まで言われたことのなかったその言葉に、私のあらゆる細胞が歓喜に震え、多幸感でいっぱいになっていく。

幸せと連動してパブロフの犬のようにナカは強烈に締まり、ディルドをがっちりと捕まえ、それによって腸壁が激しく擦れて一気に性感が高まった。


 「ふふ♡♡♡ポチ♡♡♡このままゆっくりイかせてあげますね……♡♡♡♡」


 「私たちの声に合わせてイったらぁ♡♡♡きっとすごく気持ちいいよ……♡♡♡♡」


 どろどろになって、ろくに働かなくなった頭にご主人様達の声はすっと入ってくる。

身を任せ、絶頂と、身体中を犯す快感、両側のリカ様とリナ様に集中して力を抜く。


 「気持ちいいね……♡♡♡♡」


 「蕩けてしまいそうですね……♡♡♡♡」


 熱っぽく、吐息が多分に混ざっていやらしい音が響き渡る。


 「タマタマとお尻のポルチオでたくさんザーメン作ってぇ……♡♡♡♡」


 「ほら、マッサージしてあげます……♡♡♡♡♡」


 その通りに、舌を責めていたリナ様の指が離れて金玉を弄び、イボイボチンポも先っぽでくりくりと前立腺をこね回す。

すると下半身がずっしりと重くなっていくような感覚があった。


 「だいすきです……♡♡♡♡♡」


 「だぁいすき……♡♡♡♡くふ……♡♡♡」


 「ー--♡♡♡♡♡」


 正に「天に上るような」心地よさで、身体が浮かび上がるような気さえする。

そして、絶頂へと、ゆったりとだが確実に導かれていく。


 お腹からぞわぞわが生まれ、ぶわぁ♡♡♡と全身へと少しずつ広がっていき、やがてどこもかしこも気持ちのいい震えがおさまらなくなる。


 「そろそろイきそうなんですね……♡♡♡♡♡」


 「じゃあ、私たちがイけ、っていったらイくんだよ……♡♡♡♡いい……?」


 こくり、と頷き、今までよりももっとご主人様達の声に耳を傾けていると、奥底から蜂蜜のように甘ったるいアクメがこみ上げてくるのを感じた。

それを押さえつけながら待っていると、焦らすようにじゅるじゅる耳が舐められる。


 舌先でぴちゃぴちゃと音を鳴らしながら、高速で耳穴の少し上へよだれを塗りたくった後、口で咥えこんでじゅぷじゅぷとたっぷり湿らせていく。


 「んぇ♡♡♡♡」


 「んぁ~♡♡♡」


 そして卑猥な声を出しながら解放すると、ぶっちゅりと唇が押し付けられた。


 「はぁ♡♡♡♡はぁ♡♡♡♡」


 「ふぅ♡♡♡♡ふぅ♡♡♡♡」


 悩ましく熱い吐息がかけられ、劣情と耳がぐつぐつと煮え立ち、火傷しそうなほど熱される。

そうやって興奮が最高潮に達したとき、ペニスはカリがしつこいくらい愛撫され、いつのまにか移動していたリナ様の手が鈴口をカリカリ虐め、ディルドはカリとイボイボを使って前立腺と奥を交互に突き回す。

同時に触手は全体を脈打たせて母乳を搾り取るみたいに強く吸い付き、そこまで嬲ってからついにリカ様とリナ様は口を開いた。


 「ねぇ……♡♡♡♡」


 「ポチ……♡♡♡♡」



 「「イ、け……♡♡♡♡♡♡♡」」



 その言葉で体内で渦を巻いていた「絶頂」は弾け、私を覆い尽くしていく。


 「あ♡♡♡あぁ♡♡♡♡ああぁぁ……♡♡♡♡♡♡」


 脳、そして心だけでなく、身体が幸せになり、気持ちよくなり、ペニスからは精液が勢いよく吹き出し、アナルからは潮を吹くみたいに腸液がぴゅーっと流れ出していった。

尿道が、括約筋が擦られるそれはとてつもない快感で、ただでさえ激しいアクメがより深く強いものになる。


 両側から挟み込んでいるご主人様達にすべてを預け、イく快楽と愛撫の快楽を味わい、いろんな体液を垂れ流す。

それはだらしなくも天国かと思うほどに甘美で、私は溺れ、浸り、享受した。







 絶頂の波がほんの少しずつだが収まり始めたころ、リカ様とリナ様はすく、と立ち上がり、私の手を握る。


 「ほら、ポチ、お店戻るよ~♡♡」


 「おもちゃ、いろいろ選びましょう♡♡」


 そして強い力で引っ張られて立ち上がるが、まだアクメから立ち直れておらず、腸が揺れて軽い絶頂が起こった。


 「んぃっ♡♡♡♡♡」


 しかしそんな私に構わずお二人はずんずん進み、時々こちらを振り向いてねっとりした視線で舐めあげながらも歩みを遅らせることはしない。


 「くふふ♡♡♡♡」


 「ふふ♡♡♡♡」


 それどころか確実に面白がっていて、いたずらっぽい笑みがその顔に浮かんでいる。


 そうやって歩くたびに息を震わせ軽イキを何度か繰り返しながら、腸液で道しるべみたいに線を引きつつ、なんとか玩具屋に戻った。







 「こちらの鞭は、叩かれた子をマゾにしちゃうんですよ♡♡」


 「え~すご~い♡♡♡」


 「でも、ポチはもうひどいマゾですもんね♡♡♡♡」


 目の前で、玩具屋の主人がそれぞれの商品を紹介し、ご主人様達はそれを楽しげに聞いている。

ゆったりした見た目とは裏腹に彼女の説明は的確かつ分かりやすく、扱うものへの深い理解が感じられた。


 私は、ここに戻ってきてからリナ様に「疲れてしまったでしょう?休んでいていいですよ♡♡」と言われたため、店の端に出してもらった木の椅子に座っている。

お尻が腸液で濡れて、少し冷たい。


 そしてお二人は時々ああして、こちらに商品の感想を尋ねてきた。


 「っ♡♡♡はい……♡♡♡♡」


 唐突になじられ、びくりと肩を震わせる私。

確かにもうひどいくらいのマゾではあるが、それとは別にあの乗馬用の形をした鞭でいやらしい身体を叩かれ、その度に鳴る甲高い音、真っ赤に腫れた肌を想像すると胸が高鳴るのを止められない。


 「あれ、ちょっと叩かれるの想像しちゃってるじゃん……♡♡♡♡」


 「ふふ♡♡やり続けると叩かれるだけでイっちゃうようになりますので、調教済みのワンちゃんにもおすすめですよ♡♡」


 「あら……♡♡♡でしたら買ってあげてもいいかもしれませんね♡♡♡♡」


 「えぇ、是非♡♡」


 平然と行われている、私で遊び、弄ぶための会話に全身はぞくつきっぱなしで、あれだけ濃い絶頂を味わったのにもう発情し始めていた。


 「次はこちらですね」


 「これは?」


 続いて女主人は、革素材で、留め金が何か所かについたペット用の首輪に見える物を手に取る。

同じところに何種類かの色のバリエーションが置いてあって、それがなおさらペット用という雰囲気を助長していた。


 「こちらは喘ぎ声を出すと絞まる首輪です♡♡ワンちゃん猫ちゃんの調教用に作りましたが、普段と違うえっちをするために使う方もいらっしゃいますね♡♡」


 「へぇ~♡♡♡」


 「最初は苦しみますけど、段々くせになってきて、最後にはつけてつけて~♡♡って甘えちゃう子もいるとか……♡♡」


 「ふふふ♡♡♡たまにはそういうのもいいかもしれませんね♡♡♡ねぇポチ?」


 また、リナ様はこちらへ話を振ってくる。


 「はっ♡♡♡はい♡♡♡♡でも、初めてはご主人様達の手で絞められたいです……♡♡♡♡♡」


 言って、恥ずかしくなり、熱くなった顔を見られたくなくて俯いた。

するとお二人はこちらへ近づいてきて、すぐ前に立ち、顎を持たれて顔を上げさせられる。


 「ふふ♡♡かわいい……♡♡♡♡」


 「そんなにかわいいと私達も本気になっちゃうなぁ……♡♡♡♡♡」


 「ひっ♡♡♡♡」


 目線を合わせると、リカ様もリナ様も、その表情は鳥肌が立つほど妖艶で、思わず息が漏れ出す。

目を隠す前髪からうっすらと覗く瞳はぎらついていて、このまま捕食されてしまうんじゃないかというほど。


 そして手が、チョーカーの上から首へゆっくりと回っていく。

小さくも、力を感じさせる指が食い込み、怖さとそれを優に超える高揚感で呼吸は一気に激しくなり、ひぃひぃと喉が鳴る。

このまま、絞められ、苦しくもふわふわした危うい快楽を浴びせられてしまう。


 そこで、パッと首が解放された。


 「っ♡♡♡はぁっ♡♡♡♡はぁっ♡♡♡♡♡」


 張りつめていた肺が喘ぎ、酸素を欲してせわしなく動く。


 「あはは♡♡♡ポチ、興奮しすぎ~♡♡♡♡」


 「そんなに期待してもらえるなら、いずれちゃんとやってあげないとですね♡♡♡♡♡」


 やっとの事で息を整えて見上げたご主人様達は楽しそうに笑っていて、からかわれた、という思いと実際に首絞めをされたらどうなってしまうんだろう、という思いで感情がぐちゃぐちゃになってしまった。




 その後、何事もなかったかのようにお二人は立ち並ぶ棚の前へ戻っていく。




 「そういえばこれ、気になってたんだけど……」


 リカ様はそう言いながら、棚に並んでいるものの内の一つ、やけにリアルな造形の犬の耳が付いたカチューシャを指さす。

首輪の時のように、柴犬やブルドッグの形等々、いろいろな犬種をモチーフにしたものがある。


 「はい。そちらは身に着けた子をワンちゃんにしちゃうカチューシャです。いろいろ機能がありますが……人の言葉を話せなくなりますし、2足歩行もできなくなりますよ♡♡」


 「え~面白そう!」


 「ふふ♡♡試着はご自由にどうぞ♡♡」


 「うん!」


 頷き、柴犬の物を持ってこちらへ近づいてくるリカ様。

そして、また目の前に立つと、手にしたそれを私の頭へと装着した。


 その瞬間、思考がぼやけ、考えがまとまらなくなっていく。

さらに、なんだか座っていることに違和感を覚えて身体が自然と椅子を降り、四つん這いの姿勢になる。

続けて手足に、膨れ上がるような感覚と共に茶色の毛が生え、爪が伸び、先端と中央に肉球が出来てそれこそ犬のように変化した。


 「わふっ!?くぅ……くぅ~ん……」


 自分の変化に驚いて声を出そうとしても、鳴き声しか出てこない。


 「わぁ♡♡かわいい~♡♡♡♡」


 そんな私を見て喜んだリカ様が、いつもするみたいに首筋をくりくりと撫でまわしてくる。


 「くぅ!?うるぅ♡♡♡わぅぅ……♡♡♡♡♡」


 すると、なんだかいつもより気持ちがよく、より幸せな気がした。


 「ふふ♡♡よしよし♡♡♡♡」


 そこに頭を撫でるリナ様の手が加わると、幸福すぎて跳ねまわりたい気分になる。


 「わぁ~♡♡♡ちょっとこれ可愛すぎるかも……♡♡♡♡♡」


 「えぇ♡♡♡たっぷりと躾けて、『遊んで』あげたくなりますね……♡♡♡♡♡」


 ご主人様達の言葉は、耳が良くなったのか感情まではっきりと読み取れるようになり、お二人の「このかわいいワンちゃんを、ポチをよがらせたい」という嗜虐的な興奮がはっきりと伝わってきた。

そして鼻までより良くなったようで、濃いオスの性の香りが鼻腔を通って脳へ暴力的なまでに叩きつけられ、はしたなくアナルが拡縮を繰り返す。


 「ふふ♡♡お二人とも♡♡地下にプレイルームを用意してありますので、ご案内いたしましょうか?」


 そこへ、玩具屋の主人が言葉を発する。


 「えぇ♡♡♡♡お願いします♡♡♡」


 「あはは♡♡あと、もうちょっと焦らして遊びたいから、いくつかおもちゃ持ってってもいいかな♡♡♡♡」


 「はい、もちろんです♡♡♡」


 リカ様とリナ様は私を見つめたまま彼女に返答し、同時にただでさえ濃かったオスの香りが、麻薬みたいに頭をじゅくじゅくにダメにするほど濃くなっていくのを感じた。







 その後ご主人様達はいくつか「おもちゃ」を選んで持ち、私のチョーカーからリードを出して引きながら、レジの奥にある扉の先、地下への階段へと踏み入れた。

慣れない四つん這いで階段を降りるのは大変で、しかしそれがお二人に自由を奪われている感じがしてすごく興奮した。




 いくらか歩いていくとやがて重苦しい扉にたどり着き、それを開くと中にはいくつかの大仰な拘束具と、真ん中にかなりの大きさのベッドが置かれており、明らかに「セックスするための部屋」という雰囲気を醸し出している。

私はすぐにベッドに転がされ、そのまま数々のおもちゃが身体に挿入され、装着されていった。







 カチューシャに着いた犬耳が触られていて、大好きな主の存在を感じている。

目はアイマスクに覆われており、自分の方の耳には長細い触手が入って、性感を開発するみたいにこそばゆい刺激を絶えず与えてきていた。


 さらにその他の性感帯、口、胸、ペニス、金玉、お尻。そのすべてを、私は生暖かい触手にとにかく快楽を与えるための動きで責められ、何度も何度も強引な絶頂に押し上げられている。


 それをどうにか身体を動かして逃がそうにも、手足は空を掴み、何もない空間でぶんぶんと振られるだけ。

これは肩と、足の根元に付いた輪っかのせいで、着けたところから先をどこかに飛ばして拘束する、という品だった。

繋がっている感覚はあり、切り取られたわけではないが、どれだけ動かしても触感を得られないことに少しの不安感がある。


 しかし、そんな不安も、押し寄せる快楽の津波に消し飛ばされていく。


 口に入り込んだ触手は、すぐに私の喉ポルチオを見つけ出し、しつこいくらいにそこだけを集中して擦りまわしている。

当然そこは激しい快楽を受け取り、敏感になり、喉がアクメしてよだれが溢れそうなほど出てしまう。

そんな大量に滴るよだれは出た瞬間に絡めとられ、体内でずちゅずちゅ♡♡♡という卑猥な音を鳴り響かせるために使われていく。


 胸は薄く伸びた平たい触手が貼り付いて覆い尽くし、小さいイボみたいなものが無数に這いまわってぞわつく快楽が与えられていた。

乳輪と乳首には少し長い突起が纏わりつき、四方八方からごしゅごしゅとしごかれてイく。

しかも中はどろっとした粘液でぬとぬとにぬかるんでおり、そこに媚薬成分でもあるのか熱っぽくてたまらない。


 そして大きく丸っこい肉の塊に咀嚼されているのがペニスと金玉で、特にペニスには尿道の中に細い何かが入ってきて内側から嬲られている。

それはかなり深いところまで侵入し、ちろちろくすぐるみたいに奥にある前立腺を刺激してメスの快感を味わわせてきていた。

もちろん外側も無数のひだひだで責められており、甘く転がされている玉も相まってすぐに射精しそうになる。


 だが、中でせき止められているせいか精液はいつまで経っても放出されず、オスの欲望がぐつぐつと煮え滾っていく。


 最後にアナルは、チンポとは違い柔らかく柔軟な肉で、それゆえされたことのない愛撫をされている。

前立腺にはべったりと腸壁越しに密着され、そのままうねうね脈打ってじんわりとした快楽になり、かと思えばはぷっと軽く食らいつくような動きをして、そのまま吸われて蕩けそうになってしまう。

同時に、S字結腸まで触手は入り込んでいて、急激にこぶし大に太くなってどすどす突き回したり、そのまま引き抜かれてナカのいろいろなところが擦られつくしていった。


 身動きの取れない状態で、まな板の上の鯉のようにベッドに転がされ、無理やりイかされる。

あまりにも被虐的で、それゆえ甘美な状況で、それでも私はどこか物足りなさを感じていた。


 それは、この、身体全体をとにかく責められる状況は先ほどの外での出来事に似ており、その時感じた大好きなご主人様達の温もり、愛、情欲が感じられないためで、こうして際限なく絶頂する度、その思いが膨れ上がっていた。

何より、あの私を溶かしてしまうくらいに熱く、体内のすべてを引き摺り、押し込み、潰して幸せにしてくるチンポ。どろついて、粘ついた精液を大量に迸らせて全身を満たしてくれるおチンポ様。

そして愛おしげに、かと思えばじとじとした舐めるような視線を送ってくるご主人様達の真っ赤な瞳。

それらを一度渇望し始めると全く頭から離れなくなり、連続アクメの中でリカ様とリナ様の事が、甘いものに塩をかけたみたいに際立っていった。


 そこで、ずっとカチューシャの犬耳が触られ続けているのを思い出す。

ただ頭に着けられただけのはずのそれは、元から自分にあった物のように触覚があり、柔らかくて小さい、可愛らしい手が触れているのを感じる。


 私はそれに縋るように、快楽や手足が無いことで上手く動かせない背中や腰、肩を使って動き、すりすりと擦り付けていった。

たったそれだけで気持ちよさは増幅し、絶頂は深くなる。


 もっと……♡♡♡もっと欲しい……♡♡♡♡♡


 脳内はそれ一色になり、さらに身体を動かして耳だけでなく頭を触ってもらおうとした。


 でも、そこで温もりは離れていってしまう。


 そんな、と思っていると、口を犯していた触手が抜かれていき、鼻が通るようになって同時にむわぁ♡♡♡と部屋に充満するオスの香りが鼻腔を犯し始める。

どんどん嗅いで、脳を溶かしたくて、すんすん鳴らして空気を吸っていく。


 すると、ベッドが沈み込み、左右から誰かが、というか明らかにリカ様とリナ様が上がってくる気配がした。

上、下、と柔らかいマットレスが体重で押し込まれる度、二つの存在が私との距離を詰め、性の匂いが、性の匂いを立ち昇らせる何かが接近していく。


 そして、体温すら感じられる距離にまで近づいた時、ぴと♡♡♡とぬるぬるの粘液で滑り、ぷにぷにした柔らかい感触の、あまりにも大きい亀頭が唇の上に乗せられる。

当然、吸い込む空気は淫靡な匂いだけになり、圧倒的な強いオスへの服従と、そしてご主人様の事が頭を満たし、私は今までの連続絶頂よりずっとずっと深く、絶頂した。


 「くぅぅぅ~ん♡♡♡♡♡♡♡」


 バチバチと快楽神経が弾け、閉じた目に白い光が走っていく。

ずっとさせられていた強引なイき方とは違った、主によって、主を感じて、自分もそれを受け入れてイく幸せに身体が蕩けてうっとりする。


 さらに、赤ん坊のように亀頭へちゅぱ♡♡♡ちゅぱ♡♡♡としゃぶりつくと、不思議と安心が湧いてきて、気持ちよすぎて恐ろしさすらあったアクメへの恐怖が消え、より集中していく。

全身が甘ったるく、快楽という液体に直接漬け込まれるような絶頂を、私はただ感じ、溺れていった。




 そのまま眠りにつけそうなほど陶酔していると、チンポは離れ、性感帯を犯していた淫具達と、手足を拘束していた輪っか、アイマスクも外されていく。


 「わふ……」


 その中でおチンポ様が離れていってしまうことだけが名残惜しくて鳴き声を漏らすと、やがて目を開けるようになり、私の事を左右から見下ろすリカ様とリナ様が真っ先に目に入る。


 「ふぅ♡♡♡ねぇポチ♡♡♡♡」


 「えっち、しましょうか♡♡♡♡♡」


 続けて目が行った大きくて禍々しい肉の槍は、興奮し続けながらもお二人にしては長いこと射精していなかったためか、今までのえっちの中でも一二を争うほど猛った雰囲気を醸し出していて、つー♡♡と先っぽから玉のような我慢汁を絶えず垂らしているのがあまりにも淫らだった。

血管はどく♡♡どく♡♡♡と血を大量に運び、その度に海綿体を熱くガチガチにそそり立たせていく。

金玉はいつもより膨らんでいるように見え、ごぽごぽ♡♡♡とねっとりした精液を製造し、ぐつぐつと煮詰めている気がした。


 「くぅん……♡♡♡♡♡」


 「ふふふ♡♡♡♡」


 「あはは♡♡♡♡」


 そんな滾りに目を細めて誘惑すると、手慰みみたいにぐにゅ♡♡♡と胸を揉まれる。

荒く、遠慮の無い手つきに激しい性欲を感じ、早くぶつけてほしくてアナルが勝手に解れていく。


 「あ、そうだ♡♡♡本番の時使おうと思ってたものがあったんでした♡♡♡♡」


 と、そこでリナ様が何かを思い出したみたいにベッドを降り、近くにあるテーブルに置いてあった、青みがかって透き通った、スライムのようなものを手に取る。

そしてすぐに戻ってきて、目を見つめながら、告げる。


 「これ、変な感じかもしれませんが、ちょっと我慢しててくださいね♡♡♡♡」


 その言葉によく分からないまま頷くと、手に持っているそれは、べちゃ、と私のお腹に押し付けられ、魔力が流されていった。

すると、スライムはじわじわ身体へ広がり始め、へそのくぼみや背中、胸の影になっているところまで余さず包み込んでいく。


 「わふぅ……?」


 ご主人様達を交互に見つめると「大丈夫ですよ♡♡♡」と返ってきたので、私は少し不安になりつつも抵抗しないことにした。

ひんやりした感触は胴体、もちろんペニスと金玉も覆い尽くし、首から顔、太ももからふくらはぎと進んで遂には身体の表面が全て包み込まれる。


 そうなった後、次はつぷ♡♡♡と優しく、口内、さらに腸内へと侵入し、型を取るみたいにみちみちに満たしていった。


 精液が中出しされた時みたいな感覚に惚けていると、やがてスライムは体内から引き上げ、そのままぷるぷると震えながら私の右横に移動し、そして段々と透き通った青から肌色に変色して人間の形をとっていった。

その見覚えのある造形は明らかに自分で、このぷるぷるはつまり使った相手の身体のコピーを作る物だったと分かる。


 もちろん手足が犬のようになっているのも変わらず、肌の質感も全くと言っていいほど同じに見えた。


 「へぇ~これすごいね♡♡」


 感嘆しながらぷに、ぷにとコピーに触るリカ様。

すると、同じところを触られた感覚があり、柔らかい指の感触まではっきりと伝わってきた。


 「『分身くん』と言うみたいです。それに……♡♡♡♡♡」


 言いつつリナ様はその「分身」の足を広げ、股間に手を伸ばす。

仰向けで寝ていることにより身体の重さで潰れたお尻を軽く撫で、アナルから指先でつーっと上へなぞっていく。



 そうして蟻の門渡りを越えたところで、くちゅ♡♡♡と無いはずの前の穴が触られた。



 「きゃうっ!?」


 予想外の感覚に目を白黒させる私を尻目に、リナ様はそのまま指を差し込み、ひだひだをかき分けて奥へ奥へと侵入させていく。


 「こんな風に、おまんこも作れちゃうんですよ……♡♡♡♡♡どうですか?ポチ♡♡♡♡♡」


 「きゃん……♡♡♡♡くぅ~ん……♡♡♡♡♡」


 「ふふ♡♡♡感度もいいみたいですね♡♡♡♡」


 初めての膣への責め、それどころか元々無いはずなのに、ナカは愛撫に敏感に反応して快楽を生み、きゅんきゅん締め付けて歓迎までする。


 「ここと、お尻で、たくさんチンポを味わわせてあげますからね……♡♡♡♡♡」


 「っ♡♡♡♡♡」


 そう言われ、これから二穴責めを受けることを想像して、お尻が疼いて疼いて仕方ない。

同時に、膣内もじゅくじゅくとぬかるみ、愛液を分泌して、オスを受け入れる体勢を整えていくのがはっきりと分かる。


 「リカ、どっちを使いますか?」


 「う~ん……じゃあ、後ろの処女はリナに貰われちゃったし、私はこっちの……♡♡♡♡前の処女を貰っちゃおうかな~♡♡♡♡♡」


 にゅる♡♡♡と陰唇が撫で上げられた。

そして、処女という言葉に身体がぴくりと反応する。


 片方は分身のものとはいえ、二つの処女を、一日で、愛するお二人に捧げられる。

そんな幸福に、自然と涙が零れていた。

ただそう思うだけで、全身は幸せで包まれ、吐息が甘く溢れ出していく。


 「あはは♡♡♡ポチ、嬉しくて泣いちゃってる♡♡♡♡♡」


 「ふふふ♡♡♡まだ早いですよ♡♡♡♡これから二穴責めで、もっと泣くことになるんですから……♡♡♡♡♡」


 「ー-♡♡♡♡」


 その恐ろしさすら覚えるほど淫靡さに、ぷしゅ♡♡とメス穴から粘液が吹き出した。


 そうやって準備万端になった穴に、チンポが突きつけられる。


 「処女のくせにすっごい欲しがってるよ♡♡♡このおまんこ♡♡♡♡♡」


 「こちらも、ちゅうちゅう吸いついてきます……♡♡♡♡♡」


 それに反応してアナルと女性器は物欲しそうに亀頭を咥えこもうと動き、勝手にディープキスを繰り返す。

ひくひくと拡がり、迎え入れて、締まり、抱きしめる。

するとただでさえ逞しかった肉槍はぐぐぐ♡♡♡とさらに逞しくなり、私の中を徹底的に引き摺りまわそうと暴力的なまでの熱を帯び始めた。


 「はぁ♡♡♡すぐ精子昇ってきちゃいそう……♡♡♡♡」


 「それに、玉の中でぐつぐつに煮え立ってます……♡♡♡♡♡」


 告げられる言葉の一つ一つで、期待感がはちきれそうなほど膨らみ、気持ちの高まりと共にじっとりした汗が滲む。

部屋の中はあまり広くないのもあって性の匂いに満ち溢れ、ピンク色に見えるほど。


 「じゃあ、一緒に入れましょうか♡♡♡」


 「うん、そうだね♡♡♡」


 そう言いながら、お二人は自分の肉槍を掴み、私の性器へと狙いを定める。

そして何度か擦って焦らし、先端をメスの体液でもぬるつかせると、口を開いた。


 「せーので行くよ♡♡」


 「はい♡♡♡」



 「「せーの♡♡♡♡」」



 掛け声とともに、めりめりと肉穴を押し広げながら、チンポが私の中へゆっくり入ってくる。


 「わふぅ……♡♡♡♡♡」


 ナカが満たされる度、心までも満たされて、挿入されただけで少しイってしまった。

そうしてきつくなった体内に構わず、みち♡♡みち♡♡♡と亀頭は掻き分け、進む。


 「おまんこせまぁ……♡♡♡♡」


 「こちらはいつもよりとろとろで……♡♡♡♡ぎゅって抱き着いてきます♡♡♡♡」


 こうして「味の感想」を言われることに、嬉しさがこみ上げてきた。

イボイボのディルドとも、性感帯を虐めぬくあの触手とも違う、待ちに待った大好きなご主人様達のおチンポ様は格別で、しかも二つのメスの穴で味わうというのも相まってボーっと頭が蕩けていく。


 膣内は狭く、そのため腸内よりもはっきりとチンポの形が分かる。

パンパンに張った先っぽと、そこから高い段差になっているカリ。

そしてガッチガチに硬くてごりごりえぐってくる竿とどくどくと血を送る血管。

何より反り返ってお腹側を絶えず擦ってくる形が素敵で、惚れ直してしまった。


 対してえっちに慣れた腸壁は柔らかく肉棒を包み込み、挿入に合わせて沿い、甘く歓迎していく。

常に蠕動して扱き、カリをかわいがって娼婦のようにいやらしく楽しませ、精液をねだる。

かと思えばうねって鈴口を撫で、快楽のアクセントを付けるのも忘れない。


 そうして二つの性器で思い思いに奉仕していると、やがて3分の2ほどが入り、そしてこり♡♡♡と膣奥の何かを亀頭がこねた。


 「わふぅっ♡♡♡♡」


 「へぇ♡♡♡子宮まであるんだ♡♡♡♡うりうり~♡♡♡♡」


 瞬間どばっと快楽が走り、続けて何度もねちっこく潰されることでどんどん増していく。

さらにメスの幸せがぶわぁ♡♡♡と一気に広がっていき、愛する人との子供を作りたいとばかりに子宮口がぶっちゅりと強く先端に食らいついた。


 「あはぁ♡♡♡♡ポチの子宮、すっごい吸いついてきて離さないんだけど♡♡♡♡♡」


 リカ様が腰を上下、左右に動かしても、それはくっ付いたまま。


 「もしかして……♡♡♡♡私たちとの赤ちゃん、欲しいですか?」


 そこに投げかけられたリナ様の不意を打つような問いかけに、どくんと心臓が跳ねる。


 すごく、欲しい。


 「女」になった頭は素直にそう思った。

種付けされ、妊娠し、生み、育てる。

それを想像すると、どうしようもないほど頭と身体が幸せに包まれていく。


 「あは……♡♡♡♡結構まんざらでもないみたい……♡♡♡♡♡」


 「ふふふ♡♡♡そうですか……♡♡♡♡ふふ……♡♡♡♡」


 そんな私を見るお二人の顔は穏やかで、リナ様の笑みにはどこか含みがあるように思えた。


 「でも♡♡♡♡」


 と、そこでどす♡♡♡とアナルが一気に奥まで突かれる。


 「きゃうっ♡♡♡♡♡♡」


 「今はこのえっちを愉しみましょう♡♡♡♡♡」


 脳が快楽に蕩け、思考が霧散していく。


 「そうだね~♡♡♡♡」


 「ー--♡♡♡♡♡♡♡」


 さらに、リカ様の手がお腹から子宮をくにくにとこね回すと何も考えられなくなった。

中と外からの同時責めで膣は大量の愛液を分泌し、それに呼応して腸も腸液を溢れさせてベッドを汚していく。


 そして、チンポがしっかりとナカに馴染み、粘液で滑りが良くなると、私の身体の両脇に手をつきながら、お二人は緩慢な動きで腰を引き始めた。


 腸壁と膣壁が、傘のように張り出したカリに引っ掛かり、引きずり出されそうなほど擦られる。

そこに、子宮口は名残惜しむように最後までしつこく先っぽにキスをし、腸は行かないでと言うかのように締まって「返し」に絡んでいく。

当然それは性感帯を自分から虐められに行くようなもので、快感で呼吸が引きつってしまう。

同時にぢゅ♡♡ぢゅる♡♡♡という水音も鳴り、耳までも愛撫されていった。


 そうやって亀頭の所まで抜けると、今度はずぬぬ♡♡♡と入ってくる。

硬く太いモノで再び体内が満たされていく感覚に全身は悦び、ぞわぞわと鳥肌が立つ。


 処女膣がチンポの形に成形されていくのが、ご主人様専用の穴になっていくのが嬉しい。

いつも通りお尻でおチンポ様を受け入れ、気持ちよくされ、気持ちよくできることが嬉しい。


 そう思い、されるがまま身体を使っていただいていると、段々と抽送が早くなり、ぱちゅ♡♡ぱちゅ♡♡と濡れた肌と肌が打ち合う音が響き出す。

ピストンの度に私の下腹部とご主人様達の下腹部が張り付き、もっちりとキスをし、体温を交換し合う。


 そんな風に何度か抽送を繰り返し、鳴らし終わるとお二人は軽く体勢を変えた。


 リカ様は亀頭をべったりと子宮にくっつけたままベッドに腰を下ろし、とにかく子宮を責め続けるための体位に。

リナ様は私の足をM字に広げて身体の上に寝そべり、密着しながら睦み合う恋人同士みたいな体位になる。


 そしてリカ様はそのまま手を膣に、そしてクリトリスを掴んで包皮を剥き、指先でかり♡♡♡かり♡♡♡と意地悪く愛撫し始めた。

もちろん同時にポルチオもこりこりと圧し潰すためその刺激は強く、快楽で腰が浮き上がるが、それを上に乗ったリナ様がタイミングよく突きこみ、ずっぷりとチンポをハメるために使う。


 その肉槍はいつもより深いところに刺さり、続けてぐりぐりグラインドされると奥にはすぐ性感が芽生え、服従を示すようにぎゅっと抱きしめて奉仕する。

さらにリナ様は乳首に吸い付いており、取れてしまうんじゃないかと言うほどの強さで吸引されて、何か液体が出ていると脳が錯覚して、放出の快感に身が震えた。


 やがて、深い深い絶頂の波が少しずつ押し寄せてくるのを感じ取る。

身体の奥底がじわじわと甘く痺れ、開きっぱなしの口の端からはよだれが零れていく。

そこで、お二人が口を開いた。


 「あら、イきそうなんですね♡♡♡♡じゃあどろどろに濃い精子、たっぷり出してあげます……♡♡♡♡♡」


 「私も♡♡♡子宮がぱんぱんになって溢れちゃうぐらい出しちゃうよ~……♡♡♡♡♡」


 そう言われると、俄然深アクメへの期待感が高まり、きゅん♡♡♡と子宮と腸内が疼き、ひくついてどろねばのザーメンをねだる。

ピストンはじっとりと、ねっとりとした快楽を味わわせるようにどす♡♡♡ぐり♡♡♡と続いており、ご主人様との濃厚なえっちの実感で「すき」と「しあわせ」で背筋がぞくぞくしてしまう。

しかも顔を上げるとリナ様の美しいお顔がすごく近くにあってどきどきしてしまうし、汗で乱れた濡れ羽色の長髪が私の胸の辺りをくすぐり、こそばゆくて切ない。


 そんな感覚を味わわされていると、段々と絶対に離れてほしくないという思いが芽生え出し、だらりとベッドへ投げ出されていた、先が犬のようになっている手足を動かして、小さく柔らかい身体へと絡みつけた。

すると、「分身くん」の方もリカ様へと手足を絡めていく。


 「あれ♡♡♡甘えたくなっちゃった?」


 「ふふ♡♡♡いいですよ♡♡♡♡このまま甘くイかせてあげましょう……♡♡♡♡♡♡」


 そのような私の行動に、お二人はただでさえ甘ったるかった突きこみをさらに甘くし、特に感じるところへと重点的に体重をかけ始めた。

ぐっっ♡♡♡と亀頭が性感帯へ、子宮頚部の肉とS字結腸の肉へと著しく食い込み、突き破られてしまうんじゃないかと思うほど、しかしとてつもなく気持ちよく押し付けられていく。

それによって視界は白み始め、ぶわぁ♡♡♡と絶頂の予感が全身に波及する。


 「きゃうっ……♡♡♡♡くぅ~ん……♡♡♡♡♡」


 「あはは……♡♡♡ポチぃ……♡♡♡♡」


 「ふふふ……♡♡♡♡」



 「「イっちゃえ……♡♡♡♡♡」」



 「ー--♡♡♡♡♡♡♡♡」


 そして、私はご主人様達のその言葉と共に、かり♡♡♡と乳首とクリトリスを弾かれ、襲ってきた強い快楽がきっかけとなって、心地の良いアクメへと沈んでいった。

まず、ずっと出せないままぐつぐつと煮詰められていた精液がぴゅ♡♡ぴゅる♡♡♡とペニスの先から溢れ出していく。

金玉の中で濃くなっていたせいか、そしてオナホ触手に尿道口を弄られて敏感になっていたせいか、ペニス内を駆け上がっていく快感は凄まじく、それだけでまた射精が始まる。


 さらに同時に、ナカの最奥部でチンポを感じながら味わうメスイキは格別で、オキシトシンが大量に分泌されて、幸せでイく。

そこへ弱点が刺激されることによる純粋な快楽でのイき方も重なり、身体が蕩けてどろどろになっていくような気がした。


 そうしてただ与えられた絶頂を享受していると、体内のおチンポ様達が膨らみ、跳ねてぞり♡♡と天井を擦り、どく♡♡♡どく♡♡♡と暴れて、のりのように重くねばねばしたオスの汁を出し始める。

出される度お腹は重たくなり、膨らんでいき、数回の脈打ちで子宮はひたひたになっていく。

続く脈打ちで完全に満たされ、溢れ出した精子は膣内をしつこく擦り、びちびちと犯しながら結合部から噴き出し、リカ様のおチンポ様とベッドを汚した。




 射精は数分は続き、絶頂はそこからまた少し続いた。

私とご主人様達はゆったりとイく身体とその快楽に身を任せながら、ベッドの上で緩やかに呼吸し、余韻も含めて楽しんでいった。




 どれくらい経っただろうか。

そうやって時間の感覚を無くしながらアクメを味わい尽くすと、私はお二人に絡めていた手を崩し、だらりと投げ出す。


 するとチンポが大量の精液をごぽ♡♡ごぽ♡♡♡と音を立てながら掻き出しつつ、抜けていく。

依然としてそれらは硬く、リカ様とリナ様の性欲の果てしなさがうかがえた。


 やがてカリが抜け、亀頭が抜ける時、私の膣口とアナルはちゅ♡♡♡と最後にキスをする。

それで尿道に残っていた精子がぴゅ♡♡とご褒美みたいに飛び出て、お尻や陰唇に軽くかかった。


 たっぷりとザーメンを出し、メスを侵略し終えた肉の槍は当たり前のようにたっぷりとザーメンがへばりついていて、鼻をだめにしてしまうような危険な匂いを漂わせている。

そんな危ない棒を、ご主人様達は動き、言葉もなく顔の前に突きつけてきた。


 当然のように私は身体を起こして、舌を伸ばし、こびりついた粘液をこそぎ落していく。


 まず尿道口をほじり、ほぐして、ちゅ♡♡と口付けて残った精液が無くなるように強く吸う。

大きな亀頭にはしゃぶりつき、口内に溜めたよだれをかけながら「汚れ」を取る。


 そんな風に先っぽを、それも一本のチンポの先っぽを綺麗にするだけでも私の口はいっぱいになってしまい、舌を見せつけ出してくださった感謝を伝え、味わい、飲み込んだ。


 そしてこみ上げてくる性臭をくゆらせてタバコみたいに楽しむと、掃除を再開させる。


 カリは塊のような重たいザーメンで白くなっており、私はそこに唇を付け、じゅぞぞ♡♡♡と下品に音を立てながら啜った。

そうするとにゅる♡♡とスライムのようにその塊は吸い込まれ、もちもちとベロに絡みつく。

それをガムを噛むかのように咀嚼して口中に広げ、唾液で薄めると、また私は嚥下していった。


 最後に竿はさすがに長くて太すぎるので、舌をべったりと貼り付けて根本からすーっ舐めあげていく。

金玉との境目は蒸れて匂いがすごくて、くらくらしながら、しかし特に精液が溜まりやすいので念入りに舐る。


 そうして効率的に綺麗にしていくと、やがてチンポはよだれでてらてらと煌めき、私を支配する主としての威厳を誇示する立派なお姿になった。


 「わふ♡♡♡♡♡」


 ごちそうさまでした、の意味を込めてそう吠えてお座りの姿勢になると、頭や犬耳、首筋、そしてもこもこで、肉球のある手がわしゃわしゃと撫でられていく。

濃くて匂い立つオスの汁を飲ませて頂いて、さらに褒めても貰えるという幸せに頭が蕩ける。


 「ふふ♡♡♡ポチ、お疲れさまでした♡♡♡♡♡」


 「おまんこ、また味わわせてね~♡♡♡♡♡」


 「くぅん♡♡♡♡」


 なんて言葉を交わしながら、えっちの後の甘いスキンシップを楽しんだ。


 いくらかそうやって続け、満足すると、リカ様とリナ様は服を着て身支度をし、終える。

そして体液でどろどろに汚れた触手たちや、元のスライム状に戻り、全体が白く濁った「分身くん」を持つと、私のチョーカーからリードを出し、それを引きながら、この「プレイルーム」から出た。







 「あら、お疲れ様です♡♡いかがでしたでしょうか」


 階段を上り、ドアを開けると、玩具屋の主人が私とご主人様達を出迎える。


 「どれもすっごく良かったよ~♡♡」


 「えぇ♡♡♡たっぷりと愉しませていただきました……♡♡♡♡」


 「うふふ♡♡それは良かったです♡♡どちらをお買い上げになりますか?」


 「う~ん、これと、あれと……」


 そう言ってお二人は買い、持ち帰る物を選び始める。

そんなご主人様達を見つめながら私は、これからの、いつもとは違ったおもちゃを使ったえっちに思いを馳せながら、ぶるぶると身を震わせた。







 その後、店を後にしたリカ様とリナ様、そして私は、すっかり日が落ち暗くなった夜の街の中で、帰路についている。

ずっと着いていた犬耳のカチューシャは外れていて、2本足で歩くことにすこしだけ違和感があった。

それでも、お腹の重さにうっとりとしながらお二人の後に続く。


 すると時折、リカ様とリナ様がちらちらと私の後ろを確認し、その度ににやついた、ペットを責める時の嗜虐的な笑みを浮かべているのに気が付いた。


 「ご主人様?」


 そう尋ねても、「あは♡♡」とか「ふふ♡♡」という笑いが返ってくるだけ。

気になった私は、くるりと首を回して背後を確認する。


 しかし、そこにあるのはごった返す人込みだけ。

なんだったんだろう。そう思って正面を向こうとした時、ほんの一瞬だけ周囲とは違った、「魔」のような雰囲気を持った人が居た気がした。


 それは女性で、ややおっとりした顔立ちの女だったような……。


 流石に気のせいか、と思い前に向き直る。


 だが、それは気のせいではなく、その女とはすぐに会うことになるのだった。



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