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<つづき> X月XX日  先輩は全ての少女を平等に愛していた。  小夜は先輩の行動を見ていて理解できた。  オブジェの少女達は毎日一人ずつ先輩に愛される。  宝物を扱うように優しく甘く愛される自分以外の少女達。  毎日その光景や気配を見て感じるうちに、小夜の心は変化していく。  屈辱感は消え失せ、先輩に触れられたいという思いに。 X月XX日  その日は小夜の前に先輩が立っていた。  裸の先輩はどんな女神よりも美しいと小夜は思う。  その優しい微笑みに小夜は無意識に、自然と首を縦に振った。  物欲しそうに瞳を潤ませながら。  先輩が触れた肌から小夜の体中へと電流が走りのけぞった。  小夜は思う、こんなにも自分の身体が先輩を求めていると。  小夜が快感に身をよじるたびにロープが軋む。  自分は先輩に触れる事は出来ない。  敏感な膨らみやつぼみを撫でられて吸われる度に思う。  この館の中の先輩を受け入れる受動器官の一つになったと。  他の少女達とやっと一つになれた気さえした。  処女の小夜の奥深い所に先輩の指が入って来る。  その痛みさえ小夜は素直に愛おしく受け入れた。 X月XX日  小夜は気付く。  先輩が白い大きな布袋を出した次の日には、新しい少女が館に来てオブジェの一つとなる。 X月XX日  先輩の愛は平等だった。  でも妹の場合は別格だった。  誰よりも激しく攻められ愛された。 「あああ、お姉様っ愛しています、お姉様ぁぁ」  妹に小夜は嫉妬も感じる。  でも激しい声に二人の深い愛も感じられて、小夜の身体が甘く疼く。  その日、妹は昇天した後。  二度と目を開ける事はなかった。  妹のロープが外され、先輩は彼女を強く抱きしめると白い布袋に収めた。  ああ、そうかと小夜は思う。  先輩の愛に満たされた時にあの布袋に入る資格が得られるのだ。  自分も早くあの布袋に収めてもらいたい、と強く願う。  小夜の瞳には、妹と同じ光が宿っていた。

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