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前回【https://omo.fanbox.cc/posts/5128195】

「来たぞ、ドラゴフレイム」

 日が暮れた夜のヒーロー本部。本日のヒーロー活動を終えたグランタイガーは、同じくヒーロー活動を終えたドラゴフレイムの自室を尋ねていた。

「待っていたぞグランタイガー。入ってくれ」

 扉を開けて現れたのは、相撲取りのようにでっぷりと太ったベテランヒーロードラゴフレイムの姿。出迎える際に発した声も、以前と比べてヴィランを威圧する勇ましい低音から籠った濁声へと変わっていた。

 ドラゴフレイムには黒色の雄豚戦闘員のマスクを被せられ、元のドラゴフレイムの面影は体重の増加により横に引き伸ばされた暗めの朱色と赤と白を基調にしたヒーロースウツぐらいしか残っていない。

 それはこの場に訪れたグランタイガーも同様だ。頭には雄豚戦闘員のマスクを被らされ、トレードマークの紺色と青と白を基調にしたヒーロースウツの模様を横に引き伸ばし、相撲取りのように太ってしまっている。

 正面からみた顎髭の下は首ではなくでっぷりと肉付き丸くなった顎が見えているし、男らしい腕や足の筋肉の周りには脂肪が纏わり付き、餅のように柔らかい質感になってしまっている。うっすらと腹筋が割れていた腹もまんまると太ってしまっていた。

 二人の体型が変わってしまった原因は悪の組織雄豚十字軍の頭、ブタータに人質を取られ被らされてしまった雄豚戦闘員のマスクにあるのだが、二人が以前と比べて最も変わったのは体型ではない。平和と善良な市民を愛し、悪を憎む正義のヒーローの内側はブタータによって根本的に変えられてしまったのだ。

「報告書は持ってきたな?」

「勿論じゃ♡」

 部屋の扉を閉め鍵を掛けると、手に持っていた書類をテーブルの上に置く。そして二人並んで部屋の壁の中心に配置されているモニターの前に並んで立つと、腰に両手を当て声を張り上げた。

「「変身解除!!」」

 横に引き伸ばされ不格好になったヒーロースウツが光に包まれる。光が霧散し、現れたのはでっぷりと太ったボディラインに張り付く漆黒の全身タイツ。開発されぷっくりと膨らんだ大きな乳首や、でか尻の谷間もはっきりとわかるほどの吸着性。黒の豚鼻付きマスクとグローブとブーツを身に着け、同じく黒色のタイツで覆われた股座にぶら下がるパンパンに張り詰めた玉袋と、その上にビンビン反り勃つちんぽという変態的な出で立ちは、悪の組織雄豚十字軍の構成員、雄豚戦闘員そのものだった。

 グランタイガーが息を荒らげながら素早くリモコンを取るとモニターを操作する。暫くするとモニターに映像が映り、不精髭を生やした太った豚獣人──ブタータが現れた。二人はそれを確認した瞬間、素早く両足を揃えると左手をぴったりと腰に付け、右手指を揃え額の前に持ってくる敬礼を行い、そして。

「「イ゛ィーッ!! お時間をいただき感謝致します、ブタータ様!! 本日のヒーロー雄豚戦闘員化計画の進捗について報告させていただきます!」」

 倒すべき悪であるはずのブタータに、勃起を晒しながらグランタイガーとドラゴフレイムは敬意を払った。

 そう、ベテランヒーローグランタイガーとドラゴフレイムは雄豚戦闘員マスク、そして雄豚戦闘員タイツによる洗脳に屈し、ブタータの忠実な変態ホモ奴隷へとその身を堕としてしまっていたのだ。

「ブヒヒ! ご苦労ブヒ! 雄豚戦闘員としてし〜っかりと仕事ができているか、この俺様が聞いてやるブヒ」

「イ゛ィーッ! まずは定期報告から失礼致します!」

 ドラゴフレイムは再び敬礼を行うと、下僕の証である雄豚戦闘員の掛け声を上げ書類を広げ始めた。ガニ股で素早く必要な書類、そして写真をピックアップする為に身体と腕を動かす度、黒タイツに覆われた勃起チンポがブルンッ♡ ブルンッ♡ と無様に振れる。憎きベテランヒーローが己の為に健気に働いている姿にブタータは満足そうに笑いながら、モニターの奥で足を組んでドラゴフレイムの報告を待つ。

「イ゛ィーッ! お待たせ致しましたブタータ様! まずはヒーロー本部職員の平均体重から! ブタータ様の異能力を利用して生成した雄豚十字軍特性肥満化薬を食事に混ぜる等の工作を開始してから既に三ヶ月が経過しましたが、ヒーロー本部のヒーロー共の平均体重が以前よりプラス四十キロ前後増加致しました!」

 ドラゴフレイムはそのクリームパンのようにまるまると太った手で写真をいくつか取り上げるとブタータに見えやすいようモニターに向ける。

「こちらが更衣室や食堂で職員やヒーローを盗撮した写真であります! ご覧の通り数値上だけでなく、見た目も雄豚戦闘員になるに相応しい肥満体の雄の身体へと成長しております! ワシ達もそれに合わせ四股踏みなどの訓練を導入し、洗脳の完了後よりスムーズに雄豚戦闘員として動けるよう指導を続けております! そして……♡」

 ドラゴフレイムが写真をテーブルの上に戻すと敬礼をとりなおして言葉を続ける。同じ平和を愛していた仲間を裏切り、己と同じ悪の手先へと変える背徳感にちんぽは反り勃ち、でんと突き出た腹をミチミチと押し上げている。

「ヒーロー本部職員及びヒーローの男色化傾向も確認しております♡ ワシ達の太ったこの肉体に熱視線を感じることも多く、厭らしいボディタッチを行っても満更でもなさそうな反応も多く、今では揉み返してきたりする等のスキンシップも増加致しました♡」

「ブヒヒ、それは順調そうで何よりブヒ。ご苦労ご苦労」

「イ゙ィーッ! これも偏にブタータ様の持たれる洗脳異能力の賜物であります!」

「ブヒヒ! 褒めても何も出ないブヒよ〜?」

 上機嫌に笑うブタータと会話を行う元同期のヒーロー、現同期の雄豚戦闘員であるドラゴフレイムの姿に、グランタイガーは負けじと背筋を伸ばして声を張り上げる。

「イ゛ィーッ! それでは次の個別報告に移らせていただきます! まずはこのワシ、グランタイガーから失礼致しますッ!」

「お、聞いてやるブヒ」

 ブタータの視線がドラゴフレイムからグランタイガーに移る。

 洗脳によって歪められ、最も魅力的で偉大な存在となったブタータに見られる興奮にグランタイガーの黒タイツちんぽがビグッ♡ ビグッ♡ と跳ねて先走りを飛ばす。豚鼻から荒々しく息を吐きながら、己の悪の所業について誇らしそうに報告し始める。

「ワシの部下のスノウドッグについての報告であります。彼奴は氷を操る異能力を持ったマスティフ獣人であり、ヒーロー歴も長く、ワシ達の様な古参ではありませんが実力も申し分ないヒーロー本部で中堅を担うヒーローであります!」

「ほうほう」

「ワシ達が行ってきたヒーロー雄豚戦闘員化工作の影響により、スノウドッグも他のヒーローと同様肥満化していきました! 目論見通り同性の雄に興奮を覚えるようになり、それを先日ワシに相談してきたのであります!」

 雄豚戦闘員の姿となったグランタイガーはその見た目通り、ブタータの忠実なホモ奴隷として主に報告を続けていった──。


〜〜〜〜〜


 グランタイガーはスノウドッグの悩みを真摯に聞く振りを装い、自室に呼び出した。スノウドッグは白と紺色を基調にしたヒーロースウツに身を包んでいる。しっかりとヒーローバイザーも装着しているものの、その体型はほぼグランタイガーと変わらない肥満体型になってしまっていた。

「わはは! よく来たのう、遠慮せず座っていいぞ」

「ありがとうございます、グランタイガーさん」

 快活に笑い出迎えてくれた大先輩のグランタイガーに遠慮をしながらも、グランタイガーに指し示されたソファに

スノウドッグはその大きな尻を下ろした。

「それで、先程の話なんじゃが……」

 そう言いながらスノウドッグの隣にグランタイガーが腰掛ける。まさか隣に座ると思っていなかったのか、スノウドッグは少し驚いた様子で顔を上げるが、その豊満に肉付いたグランタイガーの二の腕、胸、腹、ムチムチの太股が視界を占領し、ゴクリと唾を飲み込んでしまう。

「男を見る目が変わってきてしまったそうじゃな?」

「え、ええ……しかし。ううむ。その、なんと言えばいいんでしょうか。まだ自分がわからないんです。以前は華奢な身体の女性が好きでした。しかし、最近はなんだか、そっちよりも男に目が惹かれてしまうような……」

「まだはっきりせんと言うことか。しかし、こういうのはしっかりと自覚するのが大事じゃからな。華奢な女性が好きと言ったの。であれば、男はどんな男が好きなんじゃ?」

「ううむ、それは……」

 スノウドッグはそのマスティフ犬獣人の強面に似合わないしょぼくれた顔をすると、そのまま口篭ってしまった。それを見たグランタイガーは快活に笑いながら、安心させるようにスノウドッグの肩をポンポンと叩く。

「わはは! そう緊張せんで良い。男が好きになって何が悪い。ワシは勿論、ヒーロー本部の皆もそんなことで嫌ったりせんからな」

 包容力のある頼れるベテランヒーローの姿にスノウドッグは安心したのか、少し恥ずかしそうにしながら言葉を紡ぎ始めた。

「その、華奢とは正反対で、逞しく、男らしい獣人に目が行ってしまいます」

「ほうほう、逞しく男らしい……具体的にどんな感じじゃ?」

「逞しいというのはその、筋肉というよりも、太ましくて肉付きの良い雄に興奮してしまうのです」

「ほほう、それは確かに正反対じゃの。しかし、太ましい肉付きの良い雄というのは……」

 グランタイガーが腰を浮かしスノウドッグに距離を詰める、太股と太股がくっつき、グランタイガーの熱がスノウドッグに伝わった。

「もしかするとワシのような身体付きの雄の事を言うのかのう?」

 耳元で囁かれる低音に、スノウドッグの鼓動が高鳴り身体が強ばる。

 ヒーロースウツの生地越しに擦れるグランタイガーの柔らかいムチムチもした太股の感触がスノウドッグの脳を満たしていく。グランタイガーの言葉に答える事も出来ず、頭の中が肉の柔らかさに埋もれた頃、再びグランタイガーに声を掛けられた。

「んん? どうした、もしやワシがくっ付いてしまったからこうなってしまったのか?」

「な、あ……ッ!? ち、違うんです、これは……」

 白と紺色のヒーロースーツ。突き出た腹の下の股座には、スノウドッグの勃起したちんぽによってテントを張ってしまっていた。恥ずかしくなり自らの股間から目を逸らすと、偶然グランタイガーの股間が視界に入ってしまう。

「ぐ、グランタイガーさん、それは……!」

「わはは。どうやらワシもお前さんの熱を感じて興奮してしまったようじゃ♡」

 ヒーロースーツの股間部分の生地を押し上げるグランタイガーのちんぽがスノウドッグへアピールするかのようにわざとらしくヒクつく。ドクッ♡ ドクッ♡ と先端が震えるテントにスノウドッグは目を釘付けにされてしまう。緊張に身体を強ばらせるマスティフ獣人の肩にグランタイガーは腕を回すと、耳元に顔を近づけて囁いた。

「正直になれスノウドッグ♡ 女とワシの身体、どっちに興奮するんじゃ?」

「あ、あ……」

 腕を回して身体を押し付ける事で、肉々しいグランタイガーの胸と腹の感触がスノウドッグに押し付けられる。互いの息が荒くなっていき、興奮で身体から発された熱が部屋の気温と湿度を高めていった。

「俺が、俺が興奮するのは……ぐ、グランタイガーさんの身体です」

 強面な三白眼を閉じ、意を決して恥ずかしそうに答えるスノウドッグの姿にグランタイガーは嬉しそうに笑顔を見せた。

「そうかそうか♡ 自覚してしまえば後はもう悩む必要もないじゃろう♡ 先程も言ったが、誰もお主の事をそんな事で嫌ったりなぞせんからな♡」

「ぬ゛お゛ッ♡」

 突如スノウドッグの股座に快感が走る。グランタイガーのヒーローグローブを嵌めた手がテントの先端を擦ったのだ。

「ぐ、グランタイガーさん、何を……ッ♡」

「男で興奮していいものか悩んでおったせいで溜まっておるんじゃろう? こんなちんぽではまともにヒーロー活動もできず、街の平和なんて守れんからの♡ 溜めるぐらいならオナニーしてすっきりしなければいかんぞ♡」

「それは、う゛お゛ぉ……♡」

「何、心配するな♡ お主一人だけでは恥ずかしいじゃろうからな。ワシも一緒にオナニーしてやる♡ 志を共にするヒーロー同士仲良く連れオナニーとしゃれこもうではないか♡」

 グランタイガーが身体をスノウドッグの方へ向けるのに誘われ、スノウドッグもグランタイガーの方へと向き、ソファの上で向かい合うように座り合った。足を絡ませ合い、グランタイガーがスノウドッグの太股に両足を掛ける──所謂対面前座位の格好になると、お互いの目と目があ合った。

「ぐふ♡」

 グランタイガーが舌舐めずりをすると、己のテントに手を掛ける。ヒーロースウツは着用者の意思で伸縮が可能だ。手を握るようにするとヒーロースウツがちんぽの形にぴっちりと吸着し、くっきりと形が浮かび上がったちんぽをシコシコと上下に扱き始める。

「ほっ♡ ほっ♡ ワシもまだまだ現役じゃからのう♡ こうしてシコシコオナニーしてザーメンを放出しなければ任務に集中できんのじゃ♡ どうしたスノウドッグ♡ お主も平和を愛するヒーローならオナニーして集中力を高めんといかんじゃろ♡」

「は、はい♡ グランタイガーさん♡ うお゙……ッ♡」

 グランタイガーの痴態に見蕩れていたスノウドッグは慌てて己のちんぽに手を伸ばす。グランタイガーと同様、タイツが吸着することでスノウドッグの太いちんぽの形がくっきりと浮かび上がり、スノウドッグのヒーローグローブに覆われた手によって上下に扱かれ始める。

「その調子じゃ♡ どうじゃ? お゙ほッ♡ 己の好きな物をしっかりと自覚してオナニーするのは気持ち良いじゃろ?」

「お゙ぉ……♡ き、もちい゙いですッ♡ ちんぽシコシコ止まらねえッ♡」

「今お主は何を考えてシコっとるんじゃ? ワシに言ってみろ♡」

「はあ゙ッ♡ はっ♡ ぐ、グランタイガーさんの事を考えてます♡ ちんぽを扱く太い二の腕♡ シコシコする度に揺れる胸♡ まるまる太った腹に、俺の足に乗せられるムチムチの両足……♡ 雄豚戦闘員のマスクですら……♡ グランタイガーさんっ♡ 全部エロいですっ♡」

「ぐふ♡ そうじゃろうそうじゃろう♡ こうして正直になって雄同士淫らに盛り合うのはたまらんじゃろう?」

「ふうっ♡ ふっ♡ はいッ♡ たまりませんっ♡」

「こうして互いの雄臭い匂いを嗅ぎあうと気持ち良いじゃろう?」

「スンッ♡ スンスンッ♡ フゴッ♡ お゛ぉ雄臭いッ♡ すげぇ興奮しますッ♡♡」

 グランタイガーがスノウドッグの頭の後ろに手を伸ばし、その大きなマズル同士をくっ付ける。舌を伸ばしてスノウドッグのマズルを舐めると、スノウドッグも躊躇うことなく口を開き舌を絡ませ合わせ始めた。

「ふうッ♡ ちゅッ♡ ぢゅッ♡ れろッ♡ ふッ♡」

「ぐお゛ッ♡ ちゅっ♡ ちゅうッ♡ ちゅッ♡」

 雄豚戦闘員マスクの豚鼻部分とスノウドッグの鼻が触れ合い、互いの鼻息を、吐息を、唾液を交換する。高まる興奮に比例して熱気が部屋を満たし、ヒーロースウツに汗染みが広がっていく。

「お゛ほッ♡ ちゅッ♡ たまらんッ♡ 雄同士の変態相互べろちゅーオナニーたまらんぞぉッ♡」

「グランタイガーさんッ♡ れろッ♡ ふッ♡ イ゛ッ♡ イってしまいそうです……ッ♡」

 シコシコシコシコ♡ と互いのちんぽを扱き上げる速度が加速していく。鈴口に触れるタイツ部分は先走りでぐしょぐしょに濡れ、射精を間近にした玉袋は張り詰め上へと持ち上がっていた。密着してなりふり構わずちんぽを扱き続けている、ヒーローグローブを嵌めた無骨な手同士がゴツゴツとぶつかり合う。グランタイガーとスノウドッグの尿道を精液がせり上がっていく感覚が襲う。そして。

「ぬお゛ぉッ♡ スノウドッグ、イ゛くぞッ♡♡ お゛ほッ♡ イ゛ッ♡ イ゛ぃい゛イ゛イ゛ッ♡♡♡」

「お゛ッ♡ 俺もッ♡ グランタイガーさんのエロい身体見ながら、雄臭い匂い嗅ぎながらイきますッ♡ イ゛グッ♡ イ゛ッ♡ ~~~~~~ッッ♡♡」

 びゅるるッッッ♡♡♡ びゅるるるっ♡♡ びゅッ♡ びゅ~~~~~~ッッッ♡♡

 ヒーロースウツにぴっちりと覆われたちんぽの鈴口から、二人は勢い良く射精を行った。玉袋で熟成された濃厚な精液は勢い良く噴出し、グランタイガーはスノウドッグの、スノウドッグはグランタイガーの胸を、腹を、そして顔を白濁色に汚していく。

「イ゛ッ♡ イ゛ィイ゛ッ♡ イ゛ッ♡」

「お゛ほッ♡ お゛ッ♡ お゛~~~~~♡♡♡」

 雄の匂いに包まれながらドクッ♡ ドクッ♡ と射精を続けるスノウドッグの瞳は快楽に濁り、雄豚戦闘員のマスクを被らされているだけなはずの大先輩のヒーローが、まるで本物の雄豚戦闘員のように振舞っていることに気付いていない。快楽によって思考能力を失った脳にゆっくりと、しかし確実に雄同士で盛り合う事が素晴らしいという堕落した精神が刻み込まれていく。

 長い射精が終わり、二人の荒い呼吸音だけが部屋に残る。グランタイガーは呼吸を落ち着けると口の周りに付いたスノウドッグの精液を舐めとり、ヒーローらしからぬ笑みを浮かべた。

「すっきりしたじゃろう♡ スノウドッグ♡ しかし、雄という生き物はすぐにムラムラしてオナニーしたくなってしまうからのう♡ もう元のオナニーやセックスでは満足できんじゃろう♡ その時はまたワシの元へ相談に来るんじゃぞ♡ ワシだけでなく、ドラゴフレイムも待っておるからな♡」

 扱いていた方の精液塗れの手をスノウドッグの顔に近付けると、涎を垂らしながらだらしなく垂れさがっているスノウドッグの舌の上に乗せる。

 スノウドッグは口の端を吊り上げると、自分からグランタイガーの精液が付いた指に舌を這わせ、濁った瞳のまま答えた。

「はい♡ また来ます♡ グランタイガーさん♡」

 スノウドッグが丁寧にグランタイガーの指を舐めとると、今度は自分からグランタイガーへと顔を近づけた。そして舌を絡ませ合い舐めとっていた互いの精液と唾液を交換し合うのだった。


~~~~~


「──以上がスノウドッグの雄豚戦闘員化経過報告であります♡ スノウドッグがブタータ様の思想に感化され忠誠を誓い、雄豚戦闘員として生まれ変わるのも時間の問題かと♡」

「ブヒヒ。ご苦労ご苦労。しっかりと俺様の下僕として働いているブヒな」

「イ゛ィーッ♡」

 雄豚戦闘員へと洗脳された者は肥満体の雄に欲情する淫乱へと生まれ変わる。しかし、主であるブタータに全霊で忠誠を誓うように、その中でもブタータの肉体と精神を最も魅力的に感じるよう洗脳される。だからこそこうしてブタータの為に働き、褒められるこの瞬間がグランタイガーにとって最も至上で至福な瞬間であり、その喜びと快楽によってグランタイガーのちんぽがビクッ♡ ビクッ♡ と震え透明な汁を飛ばす。

「イ゛ィーッ! 次は私、ドラゴフレイムが報告致しますッ!」

 負けじと今度はドラゴフレイムが声を張り上げて報告を始める。ブタータの視線が己の身体に移ったのを感じたドラゴフレイムは、雄豚戦闘員タイツに覆われた身体を捩らせ快感に浸ろうとするのを耐えながら、敬礼を続けて報告を続ける。

「ヒーロー本部の研究員長グリズリー博士についての報告であります! 彼はヒーロースウツ等の発明品の開発を手掛ける研究員達のトップであり、ヒーロー本部を運営する上での要の一人であります!」

「ブヒヒ、そいつは重要そうな奴ブヒねえ」

「イ゛ィーッ! それは先日、グランタイガーと私の被る雄豚戦闘員マスクについて解析していた時の事であります!」


~~~~~


「う~ん、やっぱり体重の増加が気になるねえ」

 ヒーロー本部研究室。頭には雄豚戦闘員マスクを被り、身体は本人のヒーロースウツを着ているという奇妙な恰好をしているグランタイガーとドラゴフレイムを前にして、白衣を着た壮年の熊獣人──グリズリー博士はそうぼやいた。

 グランタイガーとドラゴフレイムは横に並ぶようにして丸椅子に座りながら、自分達の身長や体重のデータを眺めるグリズリー博士の様子を見ていた。

「やっぱり雄豚戦闘員マスクの影響なんだろうけれど……ごめんねえ、力が及ばなくて」

 洗脳された研究者による技術力とブタータの異能力が掛け合わされた雄豚戦闘員マスクは、雄豚十字軍の叡智の結晶だ。マスクを外す、もしくは与えられる悪影響を無効化する為長い間ヒーロー本部で解析を行っているが、その進捗はゼロに等しかった。

「わはは! 大丈夫じゃよ! これでも長年戦い続けてきたヒーローじゃからのう! 多少でっぷり太った程度で遅れをとるワシ達ではないわい!」

「うむ。この身体ならではの強みもあるからな。長所を伸ばせばこれまでより強力な攻撃も可能だし、最近増えた体重が増加傾向にあるヒーローの指導も順調だ」

「それならいいんだけれどねえ。二人とも、洗脳の影響が少ないのは本当に良かったけど……僕も研究者の端くれだからね。いち早く雄豚戦闘員マスクの解析を完了して、雄豚十字軍の悪行を食い止めないと」

 グリズリー博士が再びモニターに顔を向けてキーボードを打ち始める。その様子を見たグランタイガーとドラゴフレイムは、顔を見合わせてニヤリと邪悪な笑みを浮かべた。

「ん……? これは……」

 グリズリー博士が目を少し大きく開き、何かに気付いたような声を上げてその動きを止める。

「この反応は……雄豚戦闘員タイツ? そんなはずは、だって二人は洗脳されては……!」

 グリズリー博士はそこまで口に出すと、勢い良く椅子を引き立ち上がろうとする。そう、グリズリー博士は解析を完了し気付いてしまったのだ。二人がヒーロースウツの下に、雄豚十字軍の尖兵の証である雄豚戦闘員タイツを着ていることに。二人が洗脳されていないというのは偽りのデータである事に。

「むがッ!?」

 しかし全てを知った──優れた脳みそを持つ熊獣人の頭は、黒色の布によって一瞬で覆われてしまう。その黒色の布は、どんな種族のマズルも一瞬で豚鼻に変えてしまう雄豚戦闘員のマスクだった。

「フゴッ!? これは、フゴッ♡♡ フゴゴォッ♡♡」

「そろそろ気付く頃合かと焦ったが、どうやら間に合ったようだな♡」

 グリズリー博士に雄豚戦闘員マスクを被せた張本人、ドラゴフレイムはマスクから手を離すと、かつての仲間を雄豚戦闘員へと堕とす背徳感にちんぽをヒクつかせた。

「ぐお゙おッ♡ な、流れ込んでくる……♡ 違う、僕はヒーロー本部の研究員長♡ 雄豚戦闘員なんかじゃ……♡」

 グリズリー博士は顔を抑え、洗脳に抗いながらマスクを引き剥がそうとするが、ぴったりと顔にくっついたマスクが外れることは無い。荒くなる鼻息に合わせ、豚鼻の部分が鼻に吸着し、マスクとの同体化がより強固な物になっていく。

「ぐふ♡」

 ドラゴフレイムが下品な笑い声を漏らすと、もがき苦しむグリズリー博士の頭を掴み自らの股間に抱き寄せた。ドラゴフレイムの股間から立ち昇る雄臭が敏感になったグリズリー博士の鼻を襲う。

「フゴッ♡♡ フゴゴっ♡♡ お゙、雄臭いッ♡ なんという濃厚な雄の臭いなんだッ♡♡」

 先程までの抵抗が嘘のように、グリズリー博士は豚鼻部分をフゴフゴと鳴らしドラゴフレイムの股座の匂いを取り込み始める。屈強な精神を持つヒーロー、それもベテラン中のベテランであるグランタイガーとドラゴフレイムなら、最初の数週間はその洗脳に抗うことができていた。しかし研究員長と言えど、その精神力は並であるグリズリー博士の洗脳は、凄まじい勢いで進行してしまう。

「ちが、フゴッ♡ 違っ♡ 僕はヒーロー本部雄豚戦闘員っ♡ 雄同士えっちをするのは気持ちイイ♡ イ゙♡ ブタータ様は敵、て……♡ ブタータ様は素晴らしいお方……♡♡」

 ヒーロー本部の優秀な頭脳が、下劣なヴィランの手に堕ちていく。正義の為ではなく、悪を成す為の物へと書き換えられていく。そして。

「僕は雄豚戦闘員っ♡ フゴッ♡ ブタータ様の下僕……♡♡ イ゙ッ♡♡ イ゙ィーッ♡♡♡♡ イ゙ィッ♡ 〜〜〜〜♡♡♡♡」

 ドラゴフレイムの股間に頭を押さえつけられながらヘコヘコと空気オナホに向かって腰を振ると、グリズリー博士はそのままズボンの中に射精を行った。

 ドクッ♡ ドクッ♡ ドクッ♡ とちんぽが震え内側から突き上げられた黒のズボンにうっすらと濃い染みが広がっていく。かつての仲間が自分と同じ悪の手先に、変態ホモへと堕ちていく姿を見たドラゴフレイムは嬉しそうに舌舐めずりをすると、グリズリー博士の顔を押し付けながらその股間を硬くしていった。

「もう終わったようだな♡ さて、グリズリー博士。お前とは何者か私達の前で宣言してもらおう」

 ドラゴフレイムはグリズリー博士から離れると、再びグランタイガーの横に大股開きで座り込んだ。

「……」

 グリズリー博士がゆっくりと立ち上がる。染みの広がったズボンは、未だ硬く勃起を続けるちんぽに内側から押し上げられている。茶色の獣毛を覆う黒色のマスク……その豚鼻がフゴッ♡ と鳴った。

「……イ゙ィーッ♡ 自分はブタータ様の忠実な下僕、雄豚十字軍所属の雄豚戦闘員でありますッ♡ 偉大なる雄豚十字軍、そしてそれを統べるブタータ様に永遠の忠誠を誓いますッ♡♡ イ゙ィーッ♡♡」

 高らかに宣誓しながら敬礼を行うグリズリー博士の姿は、誰が見ても洗脳が完了したものだった。

 グランタイガーは一部始終を見届けると腕を組んで満足そうに微笑んだ。

「気分はどうじゃ? グリズリー博士♡」

「素晴らしい……♡ 最近はめっきり下のお世話をする機会も減ってしまったけれど、ブタータ様に忠誠を誓い二人のスケベな姿を見ているだけでこんなにビンビンに勃起してしまっているよ♡ ああ……♡ 雄豚戦闘員になるそとがこんなに素晴らしかっただなんて♡」

 恍惚な表情で敬礼を続けるグリズリー博士。ドラゴフレイムはその肉付いた顎に手を当て、少し思案するようにしてからグリズリー博士に語りかける。

「それではお前にもブタータ様の為に、ヒーロー本部で工作活動をして貰わんとな♡ せっかく研究員長が我らの仲間に加わったのだ。雄豚十字軍が有利に立ち回れるよう、ヒーロースウツや発明品に細工をしてもらおう♡」

「イ゙ィーッ♡ 承知したよドラゴフレイム♡ ああ……今から雄豚戦闘員として働くのが楽しみだ♡♡」

 そう言いながらグリズリー博士はズボンの膨らみをヒクつかせると、素早く座ってモニターに向き直った。グランタイガーとドラゴフレイムの雄豚戦闘員マスクを外す為、懸命に解析に取り組んでいた正義の博士の姿はもうそこには無い。肉欲に溺れ、己の欲とブタータの為に動く熊獣人の雄豚戦闘員が一人いるだけであった。


〜〜〜〜〜

「──その後グリズリー博士はヒーロー本部内の空調の改良を行い、肥満体の獣人の雄臭や汗の臭いをより効果的にヒーロー達に取り込ませるようにしました! これでヒーロー達の雄豚戦闘員化は加速していくものと思われます♡♡」

「ブヒヒ、いい働きっぷりブヒねぇ」

「イ゙ィーッ♡ そして最も大きな変化はヒーロースウツの改良を行い、ムラムラによる正常な判断の妨害及び雄豚戦闘員への求心力を高める為の射精管理機能を追加したことであります! 雄豚十字軍が有利に立ち回れるよう、遠隔でヒーローの動きを鈍らせることができる拘束機能を追加しました! ワシ達の着ているヒーロースウツにもこの機能は搭載されており、射精管理によって雄豚戦闘員としての射精に焦がれ、ブタータ様への忠誠心及び雄豚戦闘員として働く使命感が高まる等、身をもって効果は立証済みであります!」

「ほほう? それじゃあ、もう一度ヒーロー姿に変身すれば貴様等は射精できないって事ブヒか?」

「イ゛ィーッ♡ その通りであります、ブタータ様♡♡」

「ほうほう♡ しかし、裏で洗脳を解いて正気に戻り、従っているフリをしている可能性もあるブヒからなぁ……、俺様が直々に取り調べをしてやるブヒ♡ グランタイガー! ドラゴフレイム! ヒーロー姿に変身し、俺様によくちんぽが見えるようにガニ股になった後、両手でシコシコ浅ましくオナニーを始めるブヒ!」

「「……ッ♡ イ゛ィーッ♡ 了解致しましたッ♡ ブタータ様ッ♡♡ 変身ッ♡♡」」

 雄豚戦闘員の掛け声を上げビシッ! と再度敬礼をし直したグランタイガーとドラゴフレイムはそれぞれのヒーロー姿に変身する。しかし、本人達がちんぽ擦りを行いやすいよう、ヒーロースウツは下品にも玉袋とちんぽにぴったりと張り付きそのシルエットをくっきりと映し出していた。

「「ガニ股エロ蹲踞オナニーを命じていただき感謝致しますッ♡♡ ヒーロードラゴフレイムとグランタイガー、直ちにガニ股エロ蹲踞オナニーでブタータ様に忠誠を誓わせて頂きますッ♡♡ イ゛ィーッ♡♡」

 ヒーローバイザーを頭に装着し、敵意のある眼差しでブタータと対面していた頃の二人の姿はもうそこにはない。圧倒的な力で悪を討つ二人の正義の使者、そしてそれに怯える自称悪の総帥という立場は逆転してしまった。そこには豪華な椅子にふんぞり返って座る有能な手下を手に入れた悪の総帥と、精一杯無様な姿を見せつけ媚びを売る二人の悪の手先がいるだけだ。

「ふッ♡ ほッ♡ ほッ♡ フゴッ♡」

「フゴッ♡ ブヒッ♡ ブヒッッ♡♡」

 雄豚戦闘員マスクの内側。飾りの豚鼻ではなく本物の豚鼻へと変化してしまったそれを浅ましく鳴らしながら、シコシコシコシコ♡ シコシコシコシコ♡ と両手でちんぽ擦りを行いグランタイガーとドラゴフレイムは必死に快楽を貪る。左右にガニ股になるよう広げられたムチムチの両脚は触れ合って互いの熱を伝えあい、変態ホモと化した二人の元ヒーローはそれすら興奮の材料にしてガニ股エロ蹲踞オナニーに耽っていく。ブタータに見られていることが、浅ましく鳴らされる豚鼻から入ってくる互いの雄の汗の匂いが興奮を助長させ、ちんぽの先端を覆うヒーロースウツを先走りで汚していく。

「んお゛ッ♡ フゴォッ♡」

「お゛ほッ♡ ッ♡」

 先走りが包皮とヒーロースウツによって擦れて泡立てられ、くちゅ♡ くちゅ♡ と下品な水音が部屋に響き始める。手を動かすだけでは物足りないのか、少しでも多く快楽を貪ろうとでか尻を揺らしながら腰を前後に動かし始める。

「フゴォッ♡ ヒーローグランタイガーがッ♡ 雄豚戦闘員マスク被りながらブタータ様に忠誠を誓ってイ゛グゥッ♡」

「お゛ほッ♡ ブタータ様に見られながら、雄臭嗅ぎながらの変態ガニ股エロ蹲踞ちんぽ擦りたまらんッ♡♡ イグッ♡ すぐイ゛ッてしまう♡♡」

「ブヒヒ♡ イく時はしっかりとご主人様である俺様に報告するブヒよ?」

「「イ゛ィーッ! 了解致しました、ブタータ様ッ♡♡」

 シコシコシコシコ♡ と両手でちんぽを扱き上げながら、無礼のないよう威勢良く返答するグランタイガーとドラゴフレイム。雄豚戦闘員へと変えられ性欲の増大した肉体が、早くも絶頂へと到達しようとしていた。

「イ゛ィーッ♡ イグッ♡ ちんぽ来るッ♡ ザーメン上がってくるぞぉッ♡♡」

「イ゛ィーッ♡ 私もだグランタイガーッ♡ 金玉せり上がるッ♡♡」

 互いの限界を悟った二人は息を合わせて口を開く。

「ヒーローグランタイガーッ♡」

「ヒーロードラゴフレイムッ♡」

「「偽りの姿を捨て、雄豚戦闘員としてブタータ様の為服従証明射精致しますッ♡♡ ブタータ様、万歳ッ♡ イ゛ィイ゛────ッ♡♡」」

 ビクンッ♡ と二人の身体が震え背中を反らすと、亀頭がぷっくりと膨れ上がって射精準備を行った。

 しかし、ヒーロースウツが怪しく紫色に光ると同時にちんぽと玉袋の根元を締め付け、二人のちんぽの先端から精液が放たれることはなかった。

「お゛ッ♡ イ゛ッ♡ イ゛っでる♡ イ゛っでるのに゛ッッ♡」

「シコシコしてもザーメンが出ぬ゛ぅッ♡♡」

 舌を垂らし、フゴフゴと鼻を鳴らしながら高速でちんぽ擦りを続ける二人に、ブタータが声を上げてブヒブヒと愉快そうに笑う。

「面白過ぎるブヒ〜! 憎きグランタイガーとドラゴフレイムが、俺様の前でこんな間抜けな姿を晒す日が来るとは思ってもいなかったブヒ! ……ん? そういや射精許可の権限は誰が握っているブヒ?」

 射精の為にガニ股エロ蹲踞オナニーを続ける二人にブタータが聞くと、息を荒げ両手を激しく動かしながらもドラゴフレイムが答える。

「ほッ♡ お゛ッ♡♡ イ゛ィーッ♡ 当初はグリズリー博士が一つの端末を用いて管理する予定でしたが♡ フゴッ♡ ヒーロー共の支配権を握るお方はブタータ様が最も相応しいという結論に至り、ブタータ様にお送り致しましたッ♡」

「ブヒヒ♡ 当然ブヒねえ♡ というか、さっき雄豚戦闘員に貰ったのがそれブヒか」

 ブタータが右手に取り上げたのは豚鼻マークが描かれた黒色の端末。それを見たグランタイガーとドラゴフレイムは目の色を変え懇願する。

「イ゛ィーッ♡ ブタータ様ッ♡ お願い致しますッ♡ このグランタイガーに射精許可をッ♡」

「イ゛ィーッ♡ 私もお願い致しますッ♡ どうかこのドラゴフレイムに射精のご慈悲をくださいッ♡」

「ブヒヒ、どうしてやろうブヒかねえ♡」

 ブタータは顎に手を当て、黒色の端末を作動させないように片手で弄り回す。自らの射精の権限が文字通りブタータの手の中にあるという事実に、二人の元ヒーローは興奮を高まらせていく。

「イ゛ィーッ♡ お願い致しますブタータ様ッ♡ このグランタイガー、ブタータ様の為誠心誠意働きますッ♡ ブタータ様に命じられればどんな悪事もこなしますッ♡」

「イ゛ィーッ♡ 私もブタータ様に揺るぎない絶対の忠誠を誓いますッ♡ 二度とヒーローとして歯向かわず、永遠の服従を誓いますッ♡ だからどうか射精許可をッ♡」

「そんな当たり前の事を言われても困るブヒ。知らないところで勝手に忠誠を誓い有用な働きをしてくれたグリズリー博士には褒美を与えてやらねえとブヒが……お前らはただ雄豚戦闘員としてふつーの仕事をしただけブヒからなあ♡」

 ブタータの冷たい言葉に二人の心が絶望で満たされていく。しかし最早ただの下僕に過ぎない二人は必死にちんぽを扱きながら、無様に媚びを売り続けることしかできない。舌を垂らし豚鼻を鳴らしながらオナニーを続けるグランタイガーとドラゴフレイムを見て、ブタータは愉快そうに口を開いた。

「まだまだヒーローが堕とし足りないブヒなあ。スノウドッグは当然、もっとベテランのヒーローを堕としてもらわないと困るブヒ。そうだな、ベテランと言えばダイナウルフというヒーローがいなかったブヒか?」

「イ゛ィーッ♡ ダイナウルフは私達の同期であり、その実力も私達と肩を並べる程でありますッ♡」

「そいつを雄豚戦闘員へと堕とすブヒ。それまでは雄豚戦闘員姿になっても射精禁止。俺様から射精許可を貰う為に必死に働くといいブヒ♡」

「「……ッ♡ イ゛ィーッ! 了解致しました、ブタータ様♡♡ 同期ヒーローのダイナウルフ陥落の為に、このグランタイガーとドラゴフレイム、全力を尽くしますッ♡♡」」

「ブヒヒ、元気があってよろしいブヒ♡ 射精管理……確かにこれは効果覿面ブヒねえ♡」

 ブルンッ♡ と敬礼をとる反動で揺れる二人のちんぽを見ながらブタータは怪しく笑う。

「ヒーローは正義の為に働き射精のできない不自由な存在、雄豚戦闘員は俺様の為に働き、いつでも変態ホモオナニーできる自由な存在だとヒーロー全員に教えこんでやるブヒ♡ ヒーロー共、楽しみにしてるブヒ♡」

 ブヒブヒと笑うブタータを前に、射精をお預けにされた二人の元ヒーローはちんぽをいきり勃たせながらも敬礼を維持し忠誠を誓い続けていた。

 そして、報告が終わった二人のヒーローに新たな命令が下るのだった──。



*****



「それでは作戦開始!」

「「「イ゛ィーッ!!!」」」

 昼下がりの街中で雄々しい声と共に野太い奇声が響き渡る。作戦開始の合図をしたのは雄豚十字軍の尖兵、雄豚戦闘員だ。グランタイガーとドラゴフレイムが報告を行った次の日、ブタータに作戦を命じられた雄豚戦闘員達は集団で街を襲い、一般市民の洗脳を行おうとしていた。

「イ゛ィーッ!」

「イ゛ィッ!」

 太った全身タイツの男達が奇声を上げ市民を襲うむさ苦しい光景の中、個性が剥奪されたその群衆の中に仄かに見覚えのある姿があった。雄豚戦闘員マスクの空いた穴から突き出たマズルの下半分と耳の部分。色褪せた黄色の獣毛に口髭を蓄えた虎獣人らしき雄豚戦闘員と、左右後方に伸びる立派な角と同じく色褪せた深緑の鱗を持つ龍人らしき雄豚戦闘員──彼らはヒーローグランタイガー、ドラゴフレイムであった。

「イ゛ィーッ♡ 捕まえたぞ♡ さあ、この雄豚戦闘員マスクを被りブタータ様に忠誠を誓うのだ♡」

 雄豚戦闘員姿となったドラゴフレイムがワイシャツ姿の中年熊獣人を押し倒し、雄豚戦闘員マスクを被せようとする。勃起を晒す全身タイツの変態に襲われた中年の熊獣人は、声にならない悲鳴を上げた。それを助けるヒーローすら悪の手先と化したこの空間に救いの手を差し伸べる者はいないかに見えた。その瞬間。

「そこまでだ!」

「ッ! イ゛ィーッ!」

 不意打ちを受け真横に吹き飛ぶドラゴフレイム。しかし太っても失われていない元ヒーローとしての経験と、その体型を活かしたトレーニングによって鍛えられたその身体は受け身をとり素早く体勢を立て直すことに成功する。

「アンタ、大丈夫か!」

「あ、ありがとうございます……!」

 尻餅を着いた中年の熊獣人に手を差し伸べたのは、黒とグレーと白を基調にしたヒーロースウツに身を包んだ中年の狼獣人──ベテランヒーローダイナウルフだった。熊獣人の手を引っ張り立ち上がらせると、雄豚戦闘員達から守る壁になるよう熊獣人に背を向ける。

「こいつらは俺が倒す。だから、アンタはすぐこの場から離れてくれ」

「……! わかりました! どうかご無事で……!」

 熊獣人が遠くに離れていくのを確認したダイナウルフは、目の前にいる龍人の雄豚戦闘員に目を移す。すると、騒ぎを聞きつけ虎獣人の雄豚戦闘員と共に他の雄豚戦闘員もやってくる。

「てめぇら、しつけぇぞ。いつもいつも神出鬼没で罪のない一般市民を襲いやがって……! 正々堂々俺と戦え!」

 ゴツン! とヒーローグローブを嵌めた拳を合わせて威嚇をするダイナウルフに、雄豚戦闘員は恐れおののき戦意を喪失してしまう。

「行くぞドラゴフレイム」

「承知した」

 しかし、龍人と虎獣人の雄豚戦闘員は違った。その体型に戦闘員らしからぬ機敏な動きで、ダイナウルフを挟み込むように左右に移動すると同時に距離を詰める。

「ちッ!」

 ダイナウルフは重力を操る異能力を持っている。左右に手を広げ異能力を発動すると、二人の周囲に重力場が発生する。目視されていたグランタイガーは重力によって動けなくなってしまうが、反対側のドラゴフレイムは辛うじて避けダイナウルフに接近することに成功した。

「な……ッ!?」

 下っ端の戦闘員らしからぬ動きにダイナウルフは虚を突かれ、背中をとられて羽交い絞めにされてしまう。しかし、ダイナウルフは自身の周囲にも重力場が発生させ、動きの鈍ったドラゴフレイムの腕からするりと抜け出してしまう。ダイナウルフは己の作り出した重力場の影響を受けず戦う事ができるのだ。

(やはり強力な異能力だな。ブタータ様の為に今すぐにでもこいつを洗脳したいが……♡ 少しでも異能力を使えばヒーロー本部に正体がバレてしまうからな♡)

 自由になったダイナウルフとドラゴフレイムの目が合う。しかし、ダイナウルフは目の前にいる雄豚戦闘員が同期のヒーロードラゴフレイムだとは微塵も思っていない様子だ。

(まだ手の内を晒すには早いな♡ もっと円滑に効率よく事を運ばねば♡)

 ドラゴフレイムは腰に付けられた端末を取り出すとそれを作動させる。するとけたたましい音が端末から鳴り響いた。これは作戦が失敗した際の雄豚戦闘員撤退の合図だ。直ちにグランタイガーとドラゴフレイムを含んだ雄豚戦闘員の回収が行われ、雄豚十字軍本拠点へと転送されていく。

「……くそッ!」

 犠牲者は出なかったものの、ヒーローが敵である雄豚戦闘員達を再び捕らえることができなかったのには変わりない。ダイナウルフは忌々し気に声を上げると、地面に向かって拳を殴りつけるのだった。



*****



「! グランタイガーか」

「おお~ダイナウルフか! お疲れさん」

 その日の夜。ヒーロー活動を終えたグランタイガーとダイナウルフはヒーロー本部の廊下でばったりと出くわした。眉間に皺を寄せた表情を緩ませるダイナウルフを見ると、目の前のグランタイガーがヒーロー活動ではなく雄豚戦闘員活動に身を勤しんでいたなどと毛ほども疑っていないのだろう。

「しかしダイナウルフ、お主も太ったの~!」

「う゛……それはてめえも同じだろうが」

 わはわはと笑うグランタイガーをダイナウルフは睨め付ける。元々ダイナウルフは狼獣人という種族柄もあってか、この歳になっても体型を崩さず筋肉質な身体を維持し続けていた逞しいヒーローだった。しかし、最近のヒーローの平均体重の増加に伴いダイナウルフの体重も徐々に増加していき、結果でっぷりと肉の付いた顎、膨らんだ胸にまんまるな腹、筋肉質ではなく脂肪が付きムチムチになってしまった手足というグランタイガー達と遜色ない身体付きに変化してしまっていた。

「んん? 不服じゃが、ワシはこの雄豚戦闘員マスクのせいでもあるからのう♡ しかし、お主等は勝手に沢山食べて勝手にブクブク太っているだけではないか」

「ぐ……ッ! そ、それは提供されるヒーロー本部の食事が美味すぎるせいだ! 前まではこんなことはなかったはずなんだがな……」

 ダイナウルフは困ったように己の腹の肉を掴むと、ぐい、と左右に引っ張った。

 以前は少し皮が摘まめる程度だった腹に、今ではこんなにも余分な脂肪が付いている。

 はあ、と珍しく弱気に溜息を吐くダイナウルフに近寄ったグランタイガーは、肩に手を置くと耳元でそっと囁いた。

「お主もワシ達と一緒に修行せんか? 今の身体を受け入れそれに見合った修行をすれば、今より強く、より効率的にヒーロー活動を行う事ができるぞ♡」

「……ッ! 近いッ! 耳元で喋るな、グランタイガー!」

 顔を少し朱色に染めながら後退するダイナウルフにグランタイガーはわははと笑う。嫌がっているが、仲の良いグランタイガーのスキンシップに満更でもなさそうな反応だ。

「それで、返事はどうじゃ?」

「……俺はもう少し努力してみるさ。元の身体の特徴を活かした戦い方がウリだったもんでね。それに、ヒーロー達が皆ブクブク太っていくのも市民達に示しが付かねえだろ」

「そうかそうか。お前さんらしいわい」

 腰に手を当てグランタイガーは快活な笑みを浮かべる。そうして話題も別の物へと移り変わっていき、各々の自室に行くため別れる時間が訪れた。

「じゃあな、グランタイガー」

「お主もな、ダイナウルフ」

 手を振り離れていくダイナウルフを見届けたグランタイガーは、ぐふ♡ と下品な笑い声を漏らした。

 グランタイガーは見逃さなかったのだ。先程ダイナウルフに密着し耳元で囁いたとき、ヒーロースウツの股間部分が少し盛り上がっていることに。ダイナウルフの雄豚戦闘員化が着実に進んでいることに。



*****



「ダイナウルフさん、お疲れ様です」

「スノウドッグか。おつかれさん」

 グランタイガーがダイナウルフの確かな雄豚戦闘員化に気づいてから数日後の事。横を通り過ぎて通路の角へと消えていく相撲取りのような体型をしたスノウドッグを見て、ダイナウルフはヒーロー本部の現状について危惧する。

 雄豚戦闘員マスクを被らされていないのにも関わらず、グランタイガーやドラゴフレイム以外も、自分を含めほとんどのヒーローが雄豚戦闘員のような体型になっていること。そして何やらヒーロー全体の雰囲気も変わり、淫靡な空気が漂い性の乱れを感じる気がするのだ。

「……ッ、またか……」

 それは自分の身体の変化にも感じていた。トレーニングやヒーロー活動をストイックに行っていたダイナウルフは性欲の解消に時間を割くことが少なく、歳のせいかほとんど性欲という物がなくなっていた。しかし、最近になって再び性欲が増加し、一日においてムラムラする時間が増えたのだ。だが自慰行為に耽る時間はない──厳密には何度か耐えられなくなり性欲を解消しようとしたのだが、その度に市民から通報を受けたり、間が悪くグランタイガーやドラゴフレイム、グリズリー博士に呼び出されたりして長らく自慰行為を行えていないのだ。性欲は収まることなく募るばかりで、いつの間にか金玉がヒーロースウツに大きなもっこりを作る程に膨れ上がってしまっていた。

 肥満化の特徴は全ヒーローに見られるが、玉袋が大きすぎるせいでガニ股気味になってしまう者など極小数だ。格好も付かない為、肥満化と性欲の増加、そしてそれに伴う玉袋の肥大化がダイナウルフの最近の悩みであった。

「ぐ、う……♡」

 精液が溜まりパンパンに膨れ上がった玉袋を自覚すると、途端にムラムラが込み上げてくる。もう四の五の言っていられない、と自室に戻り手早く処理しようと足を動かすと、後ろから声を掛けられた。

「ダイナウルフか、今日はもうヒーロー活動は終いか?」

「ドラゴフレイム……そ、そうだ♡」

「どうした。様子がおかしいが体調でも悪いのか?」

 様子を伺おうと近づくドラゴフレイムの肉付きの良い身体を見ると、ダイナウルフの心臓が高鳴る。ヒーロー活動を終えたばかりの身体が発する雄と仄かな汗の香りがダイナウルフの性欲を増長させ、ちんぽに硬さが宿りそうになる。

「いや、そんな事はねえ……ッ♡ 気にするな♡」

「そうか。しかしダイナウルフ。いつの間にこんな金玉が大きくなったのか?」

 おもむろに、何の躊躇いもなくダイナウルフの股間の膨らみにドラゴフレイムが手を伸ばす。あまりに自然な動きだった為、ダイナウルフは何の抵抗もできず無防備な股間を鷲掴みにされてしまう。

「ッ!? ゔお゙ぉ……ッ♡♡」

「こんなに玉袋がパンパンではザーメンもすぐ溜まって大変だろう。しっかりオナニーで発散出来ているか?」

「ど、ドラゴフレイムッ♡ 離せ……っ♡」

 厭らしく撫でるような手付きで玉袋を揉むドラゴフレイムの腕を引き剥がす。ダイナウルフは息を荒らげながら、口を大きく開いて怒鳴った。

「突然何しやがるッ♡」

「どうした? 何故怒っているのだ?」

「てめぇが突然玉を揉んでくるからだろうが!」

「そんな事か。減る物でもないし、雄同士なのだから気にする必要もないだろう」

「雄同士だからって問題でもねえだろうが♡ ……ッ♡ やっぱり何かがおかしい♡ 俺の身体もそうだ♡ お前もヒーロー本部も、これじゃまるで」

 ダイナウルフが目の前の雄豚戦闘員マスクを被ったドラゴフレイムを睨めつけ、言葉の続きを言おうとしたその時のことだった。突如ヒーロー端末がけたたましい音を鳴らした。これはヒーローが救援を要請する際に近くのヒーローへと発するSOS信号だ。

「スノウドッグ!?」

 発信主は先程すれ違ったスノウドッグだった。

 ドラゴフレイムと目が合い、直ちに信号が発される場所へと走り出す。場所はヒーロー本部の近くで、おそらく外に出てすぐに何かがあったのだろう。

「……くそッ♡」

 後輩のピンチに駆け付ける最中でも、昂る性欲が収まる気配はない。ドラゴフレイムの不自然なスキンシップなど考えたいことは山ほどあったが、今はスノウドッグの元へ駆け付けることが最優先事項だ。そう考えたダイナウルフは地を蹴る足の力を強めるのだった。


*****


「スノウドッグ!」

 SOS信号が発信された地点──人気のない路地裏へやってくると倒れているスノウドッグを発見した。それと同じタイミングで別方向から走ってきたグランタイガーも合流した。

「何があった!」

 ダイナウルフは倒れるスノウドッグを抱き抱える。

「ぐ、う……待ち伏せしていた雄豚戦闘員に襲われて……。しかし、ただの雄豚戦闘員ではありません。その戦闘力はほとんどヒーローと遜色──」

 スノウドッグの言葉の途中、激しい敵意を感じたダイナウルフは己の死角である背面へと異能力を発動する。すると、轟音と共に激しい重力場に耐えられなくなった地面に亀裂が入る。

「ワシの不意打ちに気付くとは……流石じゃの♡」

「グランタイガー……! やはり敵の手に堕ちていたか」

 身体強化の異能力を使い重力場の中でも膝を着けずに立ち続けるグランタイガーをダイナウルフは睨めつける。

「雄豚戦闘員マスクを被らされたてめぇは、いつからかブタータの手先に堕ちた。そして、同時期にマスクを被らされたドラゴフレイム。てめぇもそうなんだろ?」

「……ご名答♡」

 ドラゴフレイムが、ダイナウルフの見たことの無いような邪悪な笑みを浮かべる。

「「変身解除♡♡」」

 二人の虎獣人と龍人のヒーローが光に包まれる。光が消え、そこに立っていたのは雄豚戦闘員マスクに黒のレザーグローブ、ブーツを身につけ同じく黒の全身タイツに覆われた肥満体型の雄二人──雄豚戦闘員へと洗脳されたグランタイガーとドラゴフレイムであった。

「この通り、既にワシ達は雄豚戦闘員となっていたんじゃよ♡」

「うむ♡ ダイナウルフ♡ 貴様も私達の仲間になるのだ♡」

「断る……! スノウドッグ、動けるか? 俺が時間を稼ぐからすぐに……!」

 ダイナウルフが後ろを振り返った時、視界に入ったのはダイナウルフに雄豚戦闘員マスクを被せようとするスノウドッグの姿だった。咄嗟に避けようとするが、何かの機能によって妨害されたかのようにヒーロースウツが硬化して身動きが取れなくなる。ダイナウルフはそのまま抵抗することもできず、その狼獣人の頭部を豚鼻付きのマスクで覆われてしまった。

「ぐ、お゙ぉお゙、お゙──ッ♡」

 マスクを引き剥がそうと顔に手を伸ばすが、なんど触れてもしっかりと顔の形に吸着したマスクを摘むことすらできない。

「作戦大成功じゃのう♡ 良くやったぞスノウドッグ♡ ブタータ様も褒めてくださる事じゃろう♡」

「イ゙ィーッ♡ ありがとうございます♡ グランタイガーさん♡」

 スノウドッグも既に敵の手に堕ちていた。ダイナウルフは嵌められてしまったのだ。焦りで鼻息が荒くなり、ダイナウルフの顔に張り付いた豚鼻がフゴフゴと鳴る。すると、己の肉付きの良い身体、そして三人から漂う雄の汗の香りがダイナウルフの脳を刺激する。

「フゴッ♡ くそ、てめぇら♡ い、今すぐヒーロー本部に報告を……ッ♡」

「そうはさせんがな♡」

 グランタイガーが合図のような物を送ると、ダイナウルフの身体が勝手に動き始める。抵抗ができないように手を後ろで組み、ガニ股になってでか玉と硬くなり始めたちんぽを無防備に晒してしまう。グリズリー博士の開発したヒーロースウツの拘束機能が発動したのだ。

「く、そ……ッ♡ フガッ♡」

「さて、それではダイナウルフに雄豚戦闘員の素晴らしさを教えてやろうとするかのう♡ 成功すればスノウドッグ、お主にも雄豚戦闘員マスクを被せてやるからの♡」

「イ゙ィーッ♡」

 ガニ股で後ろに手を組んだ体勢で動けなくなったダイナウルフに三人が近づいていく。眉間に筋を浮かべながらダイナウルフは力を込め、全力で抵抗しようとするがヒーロースウツの拘束を剥がすことはできない。そのまま近づいてきたグランタイガーに両乳首を摘まれてしまう。

「うお゙ォオ……ッ♡♡」

「まずは乳首の気持ち良さから教えてやるとするかのう♡ ダイナウルフ、どうせ貴様はちんぽを扱くオナニーしか知らんかったんじゃろ? 雄はちんぽだけじゃなくて、乳首を弄っても気持ち良くなれるんじゃよ♡ それも雄豚戦闘員の身体に変えられてからは特にな♡」

 ヒーロースウツにぷっくりと浮かび上がった乳首の先端を指の腹で擦り、指の先端で掻き、親指と人差し指で摘むと金庫のダイヤルを回すかのように弄る。

「や、め……ッ♡ お゙ッ♡ おごッ♡ お゙ッ♡」

 感じたことのない未知の快感にダイナウルフはガニ股になった両足をガクガクと震わせて悶える。拘束されたせいで身を捩ってグランタイガーの指から逃れることも出来ない為、遠慮のない乳首責めの快楽はダイレクトにダイナウルフに伝わっていく。乳首から背中へとゾクゾクと激しい快感が走り、おほ顔を晒した口から情けない声を上げてしまう。

「やはりたっぷりザーメンが溜まっているな♡ 特製の金玉が肥大化する薬を食事に盛ったのがしっかりと効いているようだ♡」

 股の間でぶら下がる、ヒーロースウツの生地越しにもわかる程の大きさの玉袋の下にドラゴフレイムは手を添えると、タプタプと上下に手を動かしその重量を楽しんだ。そのまま大きさを味わうかのように指を這わせて優しく揉んでやると、ドクドクと玉袋が蠢きちんぽが硬くなっていく。

「射精を我慢する程肥大化の効果が大きくなるのだが……この成長ぶりを見るに余程長い間射精していないようだな♡」

「う、るせ……触んじゃね、え♡ お゙ッ♡ 〜〜〜ッ♡」

「グランタイガーさんに教わったんですが、男はお尻も気持ち良くなれるんですよ♡ 知っていましたか? ダイナウルフさん♡」

 スノウドッグがダイナウルフのでか尻を鷲掴みにし、左右に広げる。尻が開かれその間に鼻息が掛けられる感覚にダイナウルフは身震いした。

「俺も半信半疑だったんですが♡ こうして尻の谷間に指を沿わせるだけで♡ ほら♡ ゾクゾクするでしょう♡」

「スノウドッグッ♡ やめッ♡」

 ヒーロースウツがダイナウルフの内なる欲求に答え、縮まっていき尻の谷間の形をはっきりと浮かび上がらせてスノウドッグが指を這わせる手伝いをする。

「俺はもう雄豚戦闘員タイツを着ているんですが、スゲェですよ♡ ぴっちり張り付いて気持ち良いし、奥まで吸着するから履いたままで尻穴が弄れるんです♡ グランタイガーさんに指とちんぽで何回もイかせられちまいましたよ♡」

「お゙ッ♡ お゙ぉゔッ♡」

 乳首を、ちんぽを、尻を三人に同時に責められ、性の奔放さを憂いていたダイナウルフの頭が桃色に染まっていく。興奮と籠る熱で呼吸が荒くなり、四人分の肥満体の雄臭がダイナウルフの脳を蕩けさせ、息を吐く口からだらしなく垂れた舌から涎が滴り落ちる。

「ハッ♡ お゙ッ♡ イ゙、イ゙ィイグ♡ イ゙くッ♡♡」

 ビクビクビクッ♡ とヒーロースウツ越しに浮かび上がる勃起ちんぽが震える。それに気付いたドラゴフレイムは、玉袋を揉みながら可愛がるようにちんぽを指で摘んで前後に動かし、雁首を重点的に刺激する。

 グランタイガーもダイナウルフを絶頂へと導くために片方の乳首を舌先で舐めながらもう片方を指で摘んでコリコリと刺激していく。

「フゴッ♡♡ もう、駄目だッ♡ 我慢出来んッ♡ イグッ♡♡ イグゥッ♡♡ ッ♡♡ ───ッ♡♡」

 ビクッ♡♡ と一際大きくダイナウルフのちんぽが跳ねた。亀頭がぷっくりと膨らみ、鈴口が広がり、そこから長い時間をかけて貯蔵された精液が放出──することはなかった。

「ッ!? あ゙っ♡ あ……?♡」

 ビグンッ♡♡ ビグンッ♡♡ と激しく震え鈴口をぱくぱく開閉させるだけの己のちんぽにダイナウルフは肩透かしを食らってしまう。確かに絶頂した感覚があった。しかし絶頂しただけで、あの精液が尿道をせり上がりちんぽから放たれる快感を味わうことはできなかったのだ。

「射精ができなくて不満か? ダイナウルフ♡」

「な……ッ♡」

 己の心の内を見透かすようなドラゴフレイムの言葉にダイナウルフは言葉を失ってしまう。

「射精がしたいなら私達に従い雄豚戦闘員タイツを着るのだ♡ そうすればお前を気持ち良く射精させてやろう♡」

「誰がっ♡ ヴィランの手先と同じタイツなんて着るか♡ あ゙ッ♡♡」

 ダイナウルフの拒絶の言葉もグランタイガーの舌先によってすぐさま喘ぎ声へと変えられる。分厚い舌を器用に動かし、その先端で以前と比べて大きく膨れ上がった乳首を丁寧に舐っていく。

「お゙ッ♡ お゙ッ♡ 舐めるの、やめ゙♡ ろ゙ッ♡ お゙ぉうォ……ッ♡」

 ビクビクッ♡ と激しくダイナウルフが身体を震わせながら海老反りになる。スノウドッグがダイナウルフに抱き着き、黒タイツに覆われた勃起ちんぽをスリスリと尻の谷間に擦り付けて来たのだ。

「はあ゙ぁ……♡ ダイナウルフさんの尻でけぇ♡ 早く挿入れてぇ♡ 早くダイナウルフさんも自分の気持ちに正直になって雄豚戦闘員になりましょう♡ そして俺にちんぽ挿入れさせてくださいよ♡ 俺が尻の奥をちんぽで突かれる気持ち良さ教え込んであげますから♡♡」

「ふ、ざけるなッ♡ ハッ♡ 俺にそんな趣味はねえッ♡ ッ♡ はあ゙ッ♡」

 ダイナウルフの言葉とは裏腹に、スノウドッグにちんぽを挿入れてほしいとヒーロースウツが吸着していき、尻の谷間をくっきりと浮かび上がらせる。スリスリと擦り付けられる新人雄豚戦闘員ちんぽがダイナウルフの尻穴に触れ、未知の快感への期待からヒクヒクと開閉してしまう。

「が、あ゙……ッ♡ くそっ♡ イクッ♡ ま゙たイグゥッ♡♡」

 ビンッ♡ ビンッ♡ と勃起したダイナウルフのちんぽが苦しそうに跳ねる。再び絶頂に達したのだ。しかしダイナウルフの射精の権限はブタータに握られている為、やはり射精することはできない。

「辛いだろうダイナウルフ♡ さあ、負けを認め雄豚戦闘員タイツを着るのだ♡」

「ぐほ♡ お゙ォお゙……♡ 絶対に、てめぇらの思い通りにはッ♡ ならね゙ぇ……ッ♡♡ や、めろッ♡ 舐めるなッ♡ 揉むなッ♡ ちんぽ擦り付けるなあ゙ッ♡」

 肉厚な雄の身体同士がぶつかり、密着し合うむさ苦しい光景が繰り広げられる。しかし雄豚戦闘員にとってこの光景は天国そのものだ。口で抵抗を続けるダイナウルフの精神も、この淫靡な空間によって徐々に堕落させられていく。

「射精もできずに必死に抵抗して、可哀想じゃのう♡ ワシ達のように少しづつ洗脳を受けていれば、気持ち良い射精を繰り返しながらゆっくりと雄豚戦闘員に変われていたというのに……♡ これもダイナウルフ♡ お主の勘の良さとワシ達の射精管理を早く解くためじゃ♡ 悪く思わんでくれよ♡」

 グランタイガーがダイナウルフの正面に回り込もうとすると、意図を組んだドラゴフレイムがダイナウルフの玉袋から手を離し距離をとった。グランタイガーはダイナウルフの両肩に両手を掛けると、顔を近づけ、舌を垂らし無防備に開いた口の中に舌を捩じ込んだ。

「お゙ッ♡♡ ぢゅッ♡♡ ぢゅるッ♡」

「フッ♡ れろッ♡ ぢゅっ♡ ぢゅるるッ♡♡」

 豚鼻同士をくっつけ合い、鼻息を交換しながらダイナウルフの口内を舌で蹂躙する。吐息も、唾液も絡み合い、どちらがどちらの物だか分からなくなっていく。

 ダイナウルフの乳首にグランタイガーの乳首が、ダイナウルフの勃起ちんぽにグランタイガーの勃起ちんぽが擦り合わされる。密着した肉同士の感触がダイナウルフを淫欲の海に沈めていく。

「ぢゅッ♡ ちゅ♡ イ゙♡ グ♡ イ゙……ッ♡♡ 〜〜〜〜ッ♡♡ ッ♡♡」

 スノウドッグの勃起ちんぽ尻穴擦り付けも止まらない。場に満ちる淫靡な空気と前後から与えられる快楽に、ダイナウルフは激しく全身を震わせ再び絶頂に達した。しかし、射精の快楽を味わうことは決してない。

「むぐッ♡ ふッ♡♡ ぢゅ♡ 〜〜〜〜♡♡」

 度重なる絶頂と与えられる快感によって腰砕けになってしまうが、前後から挟み込んでくる全身タイツを着た肉太な雄二人とヒーロースウツの拘束機能のせいで倒れ込み休息することすら許されない。口内をグランタイガーの舌に蹂躙され、いつしか積極的に舌を絡め返している自分に気付き、とうとうダイナウルフは限界に達した。

「ぢゅッ♡ フッ♡ イ゙ィッ♡ イ゙かせッ♡ ちゅっ♡ イ゙かせてぐれぇッ♡♡」

 正義のヒーローがちんぽをビクビク震わせ情けなく懇願した。しかし当然だ。性欲旺盛な雄豚戦闘員としての身体に際限なく快楽が与え続けられているというのに、その快楽の終点である射精を行うことができないのだから。

「むふ♡ れろッ♡ 無駄な抵抗はしないと誓うな?」

「しないッ♡ 頼むから、一発だけ♡ 一発でイ゙イから射精させてくれぇッ♡」

「仕方ないのう♡」

 グランタイガーとスノウドッグが離れる。前後から肉に挟まれ愛撫を受けていたダイナウルフの周囲には熱気から湯気が立ってしまっていた。ヒーロースウツに汗染みができ、ガニ股で立っているダイナウルフから濃厚な雄の匂いが漂っている。

「ヒーロースウツを脱ぎこれに着替えるのだ♡」

 ドラゴフレイムが雄豚戦闘員タイツをダイナウルフに差し出した。

 快楽に溺れながらも、ヒーローである自分が自らヴィラン組織の衣装に着替える事を屈辱に感じるプライドは残っていた。しかし、既に焦らされ限界に達したダイナウルフは射精の為に従うしかなかった。

 着脱機能を使いヒーロースウツを脱ぐと、ヒーローダイナウルフから雄豚戦闘員マスクを被っただけの全裸のデブ狼獣人の姿へと変わる。ヒーロースウツというシンボルを失った相撲取りのような身体の狼獣人を見て、それがダイナウルフだと気付ける者はいないだろう。

「ぐお……ッ♡ くせ、え゙ぇ……♡」

 ドラゴフレイムから受け取った漆黒の雄豚戦闘員タイツは、強烈な雄の匂いを発していた。

「俺が、こんなもんに……♡」

 ぶっといデブ足を持ち上げタイツに足を通していく。右足を入れたら次は左足。両方通した後腰まで引き上げれば、ぴっちりとダイナウルフの両足のラインを黒色に浮かび上がらせた。

「うお゙ォ……ッ♡ こんな雄臭ぇッ♡ 変態ヴィランの衣装なんかに……ッ♡」

 突き出た腹に引っかかりながらも胸まで引き上げ、両腕を通していく。伸縮性と吸着力の強い雄豚戦闘員タイツは、ヒーロースウツよりもくっきりと乳首の、胸の、腹の、勃起ちんぽの、玉袋の形を浮かび上がらせていく。それはまるで黒色のボディペイントを施しただけのように。

「全部、全部覆われちま……♡ ゔッ♡♡ お゙ッッ♡♡♡ ほお゙おォ……♡♡」

 首元まで上げたタイツがパンッ♡ という音ともに首に張り付く。それは元々被っていた雄豚戦闘員マスクに重なり、狼獣人の耳、そして鼻以外のマズル部分を残し完全にダイナウルフの個性を剥奪してしまう。そこにいるのはダイナウルフの蹴散らしてきた者達と何の違いもないただ雄豚戦闘員であった。

「俺、雄豚戦闘員に……ッ♡ な゙ッ、あ゙……?♡」

 雄豚戦闘員タイツに操られ、ダイナウルフが仰向けに寝転がった。足を横に開き、無防備にでか玉と勃起ちんぽを晒す。

「さて、仕上げじゃのう♡」

 グランタイガーが舌なめずりをすると、ダイナウルフの頭の横に足を挟み込むようにして立つと、ゆっくりと腰を下ろした。ダイナウルフの眼前に、雄豚戦闘員タイツに覆われたグランタイガーのでか尻が迫っていく。

「てめ、なにし……ッ♡ むぐッ♡ ん゙ッ♡♡ 〜〜〜〜〜ッ♡♡」

 ズシ……♡ と、ダイナウルフの顔がグランタイガーのでか尻に潰される。ダイナウルフの鼻息を尻穴で感じたグランタイガーはゾクゾクと背筋を震わせ、恍惚な表情で口を開けた。

「何って、顔騎じゃよ顔騎♡ お主にもっと雄豚戦闘員の素晴らしさを教えてやろうと思ってのう♡ ほれ、フゴフゴ鼻を鳴らしてワシの雄臭を嗅ぐといい♡」

「ッ♡♡ ッ♡」

 ビクッ♡ ビクッ♡ とダイナウルフの肉厚な身体が激しく痙攣する。しかし、抵抗している様子はない。グランタイガーの言葉通り、その体重と雄の匂いに酔いしれているようだ。そして、無防備になった勃起ちんぽの下──雄豚戦闘員タイツに覆われた玉袋に、ドラゴフレイムの足が添えられた。

「さて、こちらも楽しませてやるとするか♡」

 黒のブーツを脱いだドラゴフレイムは足裏を、足指を器用に動かしダイナウルフの金玉を踏みながら揉み始める。たっぷりと精液が貯蔵された玉袋を刺激され、ダイナウルフの黒タイツに覆われたちんぽが激しく振れる。

「む゙ッッ♡♡ ぐ♡ 〜〜ッ♡ 〜〜ッ♡♡」

「もう射精を阻害するものはないのだ♡ 変態ホモの雄豚戦闘員として、ブタータ様の忠実なる下僕として、遠慮なく果てるといい♡」

 グランタイガーの雄臭に、ドラゴフレイムの太い足指に刺激され、ダイナウルフが絶頂へと向かっていく。玉袋が蠢き、キュウウ♡ と持ち上がり射精の準備を始める。精液が精管へと押し出され、やがて尿道に侵入しちんぽをせり上がっていく。

「お゙ッ♡ むごッ♡♡ お゙ッ♡♡ お゙ォッ♡♡」

 ガニ股になった足の先端、足指が縮こまり無様に痙攣する。

 そして、ダイナウルフの最後の時が訪れた。漆黒に覆われた亀頭がぷっくりと膨らみ、鈴口が開いて──。

「ごッ♡ オ゙ッッ♡♡ ッ♡♡ 〜〜〜〜〜〜ッッッ♡♡♡♡」

 びゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♡♡♡♡  びゅるるるるッ♡♡ ぶびゅッ♡♡ びゅるるッ♡♡ びゅ〜〜〜ッ♡♡ びゅううッ♡♡ びゅッ♡♡

 溜めに溜め込んだダイナウルフの精液が、雄豚戦闘員タイツに覆われたちんぽの先端──鈴口から勢い良く噴き上がった。

 激しく噴き上がったゼリーのように濃厚な精液は、ボトボトと重量感のある音を鳴らしながらダイナウルフの腹の上に落ちていく。

「ぐふ♡ たくさん出ているではないか♡ 私も一度はこれ程の射精を経験してみたいものだ♡」

「ワシ達もブタータ様に射精管理していただきながらグリズリー博士特製の薬を飲もうかのう♡ そうすればダイナウルフと同じぐらいのでか玉にしていただけるじゃろ♡」

 激しく行われる射精は留まる所をしらない。ダイナウルフの腹だけではなく、グランタイガーの背中にもボトボトとかかっていく。ダイナウルフのまん丸に突き出た大きな腹が上下に動く。射精をしながら大きく呼吸を行い、全身でその快感を味わっているのだ。

 びゅっ♡ びゅっ♡ びゅ〜っ♡ びゅっ♡ と断続的に噴き出る精液が徐々にその勢いを弱めていく。しばらくして、最後にびゅびゅッ♡ 一際大きく精液を放つと、ダイナウルフの射精はようやく終わりを迎えた。

 グランタイガーが立ち上がり、ドラゴフレイムの隣にスノウドッグと共に並ぶ。舌を垂らしながら肩で息を続けるダイナウルフに対し、ドラゴフレイムは厭らしい笑みを浮かべながら声を掛けた。

「立て、ダイナウルフ♡ そしてお前が雄豚戦闘員であるならば、雄豚戦闘員の掛け声と敬礼でもってブタータ様に忠誠を誓うのだ♡」

 ピク♡ と身体を動かしたダイナウルフがゆっくりと立ち上がる。未だ勃起を続けるちんぽがブルンッ♡ ブルンッ♡ と間抜けに揺れた。そして、ダイナウルフは両足を揃えると、左手を腰に付け、右手を揃えて額の前にもっていき──。

「イ゙ィーッ♡♡ 俺はブタータ様の忠実な下僕、雄豚十字軍所属の雄豚戦闘員でありますッ♡ 偉大なる雄豚十字軍、そしてそれを統べるブタータ様に永遠の忠誠を誓いますッ♡♡ ブタータ様、万歳ッ♡♡ イ゙ィーッ♡♡♡♡」

 雄豚戦闘員の掛け声を上げ、綺麗な敬礼を行うのであった。



*****



「それでは作戦開始!」

「「「イ゛ィーッ!!!」」」

 昼下がりの街中で雄々しい声と共に野太い奇声が響き渡る。最早見慣れた光景になってしまった雄豚戦闘員による街の襲撃。今日も雄豚十字軍の魔の手が一般市民に及ぼうとしていた。

「イ゛ィーッ♡ 捕まえたぜぇ♡ さあ、この雄豚戦闘員マスクを被り俺達と一緒にブタータ様に忠誠を誓え♡」

 雄豚戦闘員の一人がワイシャツ姿の中年熊獣人を押し倒し雄豚戦闘員マスクを被せようとする。勃起を晒す全身タイツの変態に襲われた中年の熊獣人は、声にならない悲鳴を上げた。そして。

「ダイナウルフさん、助けて……っ」

 かつて自身を救ったヒーローの名を呼んだ。そう、この中年の熊獣人はかつて雄豚戦闘員に堕ちたドラゴフレイムの魔の手からダイナウルフが救ったあの熊獣人なのだ。

 中年熊獣人の口から出た名前を聞いて雄豚戦闘員の手が止まる。目の前の悪の手先の動きが止まったことに気付いた熊獣人は、顔の前を覆った腕をゆっくりとどかし、目の前の雄豚戦闘員を──耳とマズルに僅かに狼獣人の面影が残る雄豚戦闘員を見つめた。

「すまねぇな♡ 俺がそのダイナウルフなんだ♡」

「……え?」

 雄豚戦闘員が放った言葉は、熊獣人にとってにわかに信じ難い物だった。しかし、確かに熊獣人にとってその声には聞き覚えがあった。その声は以前よりも籠り、目の前の雄豚戦闘員は最後に見たダイナウルフよりも太っているように見えた。しかし、マスクからはみ出た耳は、顎の下に生えた無精髭は確かにダイナウルフの──。

「あぐっ!?」

 尻餅を着いていた熊獣人は何か強い力に上から押し込まれ、仰向けに倒れ込んでしまう。身体に力を入れようとしても、上から降り注ぐ力に押さえつけられ立ち上がることが出来ない。不可視の力は一部の獣人が持つ異能力。そしてその特徴はダイナウルフの持つ重力を操る力に酷似していた。

「おほッ♡ 逃げる一般市民に異能力使ってブタータ様に貢献するのたまんねえ♡ ちんぽシコシコ止まらんッ♡」

 狼獣人の雄豚戦闘員はガニ股になり、熊獣人の腹の上に腰を下ろすと雄豚戦闘員マスクを握った手でシコシコとちんぽを扱き始める。ぴゅッ♡ ぴゅッ♡ と先走りを飛ばす姿を見れば、その言葉は演技などではなく心の底から思っていることがわかる。

「ほっ♡ ほッ♡ 安心しろよ♡ お゙ほッ♡ アンタも俺みたいにブタータ様の事考えながらちんぽシコシコするだけで幸せな雄豚戦闘員に変えてやるからなぁ♡ むっちり太った雄豚戦闘員になった暁には俺と同じデカ玉に変えて好きなだけちんぽも身体も、乳首もスリスリさせてやるからな♡ お゙ぉうッ♡♡」

 ぷしゅうッ♡♡ と一際大きく先走りが噴き上がり、ちんぽの下にぶら下がりふてぶてしく熊獣人の腹の上に乗る大きな玉袋がヒクヒクと動いた。

 豚鼻の下に覗く鋭い牙を持った口の端を厭らしく吊り上げると、先走りに濡れた雄豚戦闘員マスクをゆっくりと熊獣人の頭に持っていき、恐怖に染まったその顔を豚鼻に書き換えていくのだった。

 こうして、今日も市民が雄豚戦闘員へと堕ちていく。ブタータの下僕は順当に増えていき、雄豚十字軍勢力は加速度的に増していくのだった。



*****



「ダイナウルフさん、お疲れ様です♡」

「ゔお゙ぉッ♡ スノウドッグか、お疲れさん♡」

 ヒーロー本部の廊下での事。後ろから抱きつき、おもむろに乳首を弄り始めるスノウドッグにダイナウルフは挨拶を返した。

「ダイナウルフさん、すっかり淫乱な身体に変わっちまいましたね♡ こんな乳首も大きくなっちゃって……♡」

「ん゙ん……ッ♡ 本部の奴らにいつも弄られちまってるからな♡ だが、こんな風になった一番の原因はお前だろ……ッ♡ お゙……ッ♡ 毎日毎日弄り倒しやがってッ♡♡ お陰で今日のヒーロー活動中、ヒーロースウツに乳首が擦れるだけでイっちまったじゃねえか♡♡」

 文句を言いながらも、ダイナウルフは満更でもなさそうにスノウドッグの乳首責めを受け入れている。

 そんな二人のヒーローはかつて廊下で挨拶を交わした時と違い、ヒーロースウツを身に着けてはいるものの、ヒーローバイザーではなく雄豚十字軍の尖兵の証である雄豚戦闘員マスクを被っていた。

「仕方ないじゃないですか♡ ダイナウルフさんがこんなエロい身体してるんですから♡♡ はあ゙ぁ……♡ やっぱケツでけぇッ♡♡ ちんぽスリスリしちまうッ♡」

「あ、ダイナウルフさんにスノウドッグさん。二人ともお疲れ様っす」

「お疲れ様です」

 盛り合うダイナウルフとスノウドッグの横を犀獣人と猪獣人のヒーローが通り抜けていく。二人はダイナウルフやスノウドッグと同じ相撲取りのような体型をしているが、雄豚戦闘員マスクではなくしっかりとヒーローバイザーを装着していた。

「おい、この後どうする?」

「疲れマラで勃起も収まらんしな。一緒に連れオナニーでもするとしよう」

 しかし驚く事に、その下の肉太な身体はヒーローのシンボルであるヒーロースウツに覆われておらず、ちんぽと玉袋をぶら下げその裸を惜しげも無く晒しているのだった。

 ヒーロー本部内は以前にも増して性に奔放になっており、一般市民に見られていなければ全裸で勃起を晒しても問題ないレベルにまでなってしまっていた。こうしてダイナウルフやスノウドッグが発情し身体をまぐわい合っていても、注意されることも引かれることもないのだ。

「ああ゙……♡ ダイナウルフさん、すっげぇエロいです♡ 今すぐ挿入れてぇ♡ 前みたいに尻の奥ちんぽで突きまくって、メスイキさせながら中出し決めちゃってもいいですか?♡」

「お゙ぉ……ッ♡ ふうッ♡ フッ♡ そうさせたい所だが……♡ 外せない用事があってな、今はお預けだ♡ スノウドッグ♡」

「そうですか、残念です♡ それじゃ、また今度楽しみにしてますからねッと♡」

「ぐほお゙ォオ゙ッ♡♡」

 スノウドッグがダイナウルフの乳首を押し潰して引っ張るようにして離すと、ダイナウルフの両足がガクガクと震えヒーロースウツに覆われたちんぽから大量の先走りが噴き上がる。狼獣人特有の強面から情けないおほ顔への変貌ぶりを見るに、グリズリー博士の開発した射精管理機能がなければ射精してしまっている事だろう。

「ダイナウルフさん、それじゃまた♡」

「ハッ♡ ハッ♡ お゙、う……ッ♡」

 ガクガクと震える足に力を込め、少しづつ前に進んでいくダイナウルフ。自室を目指す道中、何度もヒーローとすれ違う。相撲取りのような体型になってしまったヒーロー達は皆裸で盛り合い、各々の欲望に導かれるまま性欲の解消を行っていた。不用心に空いていた扉の奥で、エロ道具を使って自慰をするヒーローがいる。大先輩であるダイナウルフに、すれ違いざまに金玉を揉んでセクハラをするヒーローがいる。

 ヒーロー本部は、最早雄豚戦闘員と何ら変わりない変態ホモの巣窟となっていた。


「よく来たなダイナウルフ♡」

「早いな♡ もう着いていたか♡」

「当たり前じゃろ♡ 雄豚戦闘員たるもの、遅刻してブタータ様に無礼を働くなど許されんからのう♡」

 ダイナウルフの自室には既にドラゴフレイムとグランタイガーが着いていた。扉を閉め鍵を掛けると、三人は横に並んで声を上げた。

「「「変身、解除ッ♡」」」

 三人のヒーロースウツが光に覆われ霧散する。現れたのは漆黒のグローブ、ブーツ、そして身体のラインを強調する全身タイツ。完全な雄豚戦闘員の姿となった三人の元ヒーロー、その内の一人、ダイナウルフがリモコンを手に取ると目の前に設置されたモニターを操作した。

 暫くするとモニターに映像が映り、不精髭を生やした太った豚獣人──ブタータが現れた。三人はそれを確認した瞬間、素早く両足を揃えると左手をぴったりと腰に付け、右手指を揃え額の前に持ってくる敬礼を行い、そして。

「「「イ゛ィーッ!! お時間をいただき感謝致します、ブタータ様!! 本日のヒーロー雄豚戦闘員化計画の進捗について報告させていただきます!」」」

 雄豚戦闘員の掛け声でもって本日の定期報告を始めるのだった。

「ブヒヒ! ご苦労ブヒ! 雄豚戦闘員としてし〜っかりと仕事ができているか、この俺様が聞いてやるブヒ。……ん〜、待つブヒ。いつも一緒だと飽きちまうブヒからなあ。見世物として、空気オナホで俺様に忠誠を示す腰振りオナニーしながら報告するブヒ。良いブヒな?」

「「「「イ゙ィーッ♡♡ かしこまりました、ブタータ様ッ♡♡」」」

 グランタイガー、ドラゴフレイム、ダイナウルフの三人の元ヒーローは威勢良く雄豚戦闘員の掛け声を上げると、両手を頭の後ろに付けてガニ股になり、ヘコヘコと腰を前後に振り始めるのだった。

「イ゙ィーッ♡♡ まずはヒーロー本部職員の平均体重からッ♡ ほっ♡ お゙っ♡ 司令を含め全ヒーローの平均体重が雄豚戦闘員の基準値に到達致しましたッ♡」

「ブヒヒ、それは素晴らしいブヒ〜♡」

 グランタイガーの報告にブタータが満足そうに笑う。その次はドラゴフレイムが口を開いた。

「イ゙ィーッ♡♡ 肉体だけではなくその精神の雄豚戦闘員化も順調に進んでおりますッ♡♡ 太った雄同士のセクハラや盛り合いは当たり前ッ♡♡ 雄豚戦闘員マスクを被ったヒーローが増えても、ヒーローならば洗脳に耐えられると信じて疑わず、全くそれも問題視されておりませんッ♡♡」

「ブヒヒ、馬鹿ばっかりブヒな〜! これで簡単に雄豚戦闘員のヒーローを増やしまくりブヒ♡」

 その次に、ダイナウルフが豚鼻を鳴らしながら口を開く。

「フゴッ♡ ほっ♡ 以上の点から身体面でも精神面でもヒーロー共の変態ホモ化──雄豚戦闘員化は順調ッ♡ ほッ♡ よって雄豚戦闘員マスクとタイツを着れば、直ちに全員が雄豚戦闘員への転向を完了するものと思われますッ♡♡」

「ブヒヒ! 素晴らしいブヒ。俺様の世界征服の日は近いブヒ!」

「「「イ゛ィーッ♡♡ 偉大なるブタータ様、万歳ッ♡♡」」」

 上機嫌なブタータをよりご機嫌にする為、命令を守りちんぽでビンッ♡ ビンッ♡ と宙を突きながらブタータを称賛する元ヒーロー三人。下僕の下っ端らしい三人の姿に、ヒーローだった頃ブタータと向き合っていた勇ましい姿の面影は微塵たりとも残っていなかった。

「さて、ダイナウルフの雄豚戦闘員化も完了し作戦も順調ブヒからな♡ 褒美をくれてやるブヒ♡ 三人共、射精がしたいブヒか?」

 ブタータの言葉に三人の腰の動きが早まる。ヘコヘコヘコヘコ♡ と無様に前後に動かしながら、一人の声だけで並みのヴィランを怯ませる低音で、三人合わせて声を張り上げる。

「「「イ゛ィーッ! お願い致しますッ♡ この雄豚戦闘員めに射精許可をッ♡♡」」」

「ブヒヒ♡ なんて壮観ブヒ~♡ 良いブヒ♡ 無様に腰を振りながら、俺様に服従証明射精するブヒ♡」

「「「イ゛ィーッ! 服従証明射精をする機会をいただき感謝致しますッ♡♡」」」

 目の前に大好きなオナホが、尻穴があるかのように一生懸命腰を振るグランタイガー、ドラゴフレイム、そしてダイナウルフ。でっぷりと太った顎から汗が滴り落ち、ボトボトと床に小さな水溜まりを作っていく。熱気が籠り湯気が立ち、そのせいでより多くの汗を掻き部屋に雄臭が立ち籠める。膨らみ張った胸と腹が激しい動きでユッサ♡ ユッサ♡ と揺れる。それは肉付き大きくなったデカ尻も同様だ。黒タイツにぴっちりと覆われそのラインを浮かび上がらせながら、揺れながらどれ程自分が太っているのかブタータにアピールする。

「ほッ♡ フゴッ♡」

「んお゛ッ♡ お゛ッ♡」

「ハッ♡ ふほッ♡♡」

 豚鼻を鳴らしながら変態行動を行い、それをブタータに見られる興奮だけで三人は絶頂へと向かっていく。ダイナウルフと均一のサイズになるよう肥大化した玉袋が股の間で無様に揺れ。射精がしたいとブタータにアピールする。

「ブヒッ♡ フゴゴォッ♡♡」

 とうとう三人に限界がやってくる。デカ玉がキュウウッ♡ と上に持ち上がり、精管に精液を押し出し、尿道に侵入する。亀頭がぷっくりと大きく膨れ上がり、ガチガチに勃起したちんぽの中をせり上がっていく。

「「「イグッ♡ イ゛ぎまずぅッ♡♡」」」

 ビタッ♡♡ と三人の腰を振る動きが止まる。ガニ股になった太股がむっちりと膨れ上がり、射精の為に肉厚な身体をしっかりと固定する。固定砲台の様に三人のちんぽが全て同じ角度に傾いた。そして。

「「「イ゛ィーッ♡♡♡」」」

「ワシはグランタイガー改めブタータ様の忠実な下僕、雄豚戦闘員ッッ♡♡」

「私はドラゴフレイム改めブタータ様の忠実な下僕、雄豚戦闘員ッッ♡♡」

「俺はダイナウルフ改めブタータ様の忠実な下僕、雄豚戦闘員ッッ♡♡」

「「「只今をもって、変態腰振りオナニーで服従証明射精致しますッ♡♡ ブタータ様万歳ッ♡ 雄豚十字軍万歳ッッ♡♡ ッ♡♡ イ゛ィーーーーッッッッ♡♡♡♡♡」」」

 びゅ~~~~~~~~ッッッッ♡♡♡♡♡ びゅるるるるッ♡♡ びゅ~~~~ッッ♡ びゅッ♡♡ びゅ~~~~~ッッッ♡♡♡

 三人の元ヒーローは宣誓すると、横に綺麗に並んだちんぽから勢い良く精液を放った。射精の快感に震えるちんぽはビグンッ♡ ビグンッ♡ と跳ね、その照準をずらし資料の置かれた目の前のテーブルを、床を、己の腹を、顔を白濁に染めていく。

「イ゛ィーーーッッ♡♡ イ゛ッ♡♡ イ゛ッッ♡♡♡」

「ブヒッ♡ イ゛ィい……ッ♡♡ フゴッ♡ フゴオ゛ッ♡♡」

「お゛ッ♡♡ うオ゛ぉお゛~~~ッ♡♡ お゛ッ♡♡」

 持ち上がったデカ金玉の中で現在進行形で作り出される精液が、休まる事なく押し出され鈴口から外へと放出されていく。終わりの見えない激しい快感は微かに残っているヒーローとしての精神すら堕落させ、雄豚戦闘員の素晴らしさ、ブタータへの絶対の忠誠をしっかりと頭の中に刻み込んでいくのだった。

「お゛ォう゛ッ♡♡ う゛オ゛ッ♡ お゛お゛ぉ……ッ♡♡♡」

 びゅッッ♡♡ びゅッッ♡♡ びゅ~~~~~ッッ♡♡ と最後に一際大きく精液を放ち、三人の射精は同時に終わった。同じ精液の製造量に貯蔵量、そして射精量は三人が均一化した完全なる戦闘員化がされたことを物語っている。息を荒げながら射精の余韻に浸る三人の元ヒーロー──現自身に忠実な下僕である三人にブタータは声を掛ける。

「気持ち良かったブヒか? ならこれからも俺様の為に雄豚戦闘員としてキビキビ働くブヒ♡ 俺様の野望、世界征服の日は近いブヒからなぁ♡」

 ブヒブヒと愉快そうに笑う肥満体の豚獣人ブタータ。倒すべきヴィランのそんな姿を見た三人の元ヒーローは大きな玉袋のせいで足が閉じないガニ股のまま口角を上げ、美しい敬礼を行うのだった。

「「「イ゛ィーッッ♡♡♡」」」

 勇ましい低い声が、ブタータの下僕の証である雄豚戦闘員の掛け声として三人の口から放たれる。こうして三人のベテランヒーローが堕ちた。ヒーロー本部も既に陥落間近だ。

 ブタータが世界征服を果たす日が、もうすぐそこまで迫っていた。



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洗脳中の抵抗が好きです。