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TIPS【反復】

「見て描ける」から「見ないで描ける」になるためには記憶力が必要です。

「見ないで描ける」ということは資料・描き方を覚えているということなので。

そして記憶力を上げるために効果的なのが「反復」です。


今回はステップアップの為に必要な「反復」のテクニックについて解説します。



▶「同じ」練習をするメリット

「反復」するということは同じ練習を繰り返すということです。

同じ練習をする最大のメリットは”慣れ”です。


誰でも同じ映画を見たら飽きますよね?

繰り返すと次の展開を覚えてきます。

さらに繰り返すとセリフを覚えてきます。

人によってはモノマネができるようになります。


これが「反復」の効果です。


同じことを繰り返すことで、それこそ飽きるほど繰り返すことで手順を覚えます。

次に何をすれば良いのか?どこに注目すれば良いのか?

ポイントがわかってきて成果が少しずつ安定してきます。


「またこれ?こんなの今さら頑張らなくてもできるよ」

と軽く言えるくらいになるのが理想です。

会社の社訓など、毎月のように唱和させられてるのではないでしょうか?

頑張って思い出そうとしなくても、自然と出てくると思います。


それは飽きるくらい「反復」させられたからです。

練習に飽きてきて成果が安定してきたら、技術が身についた証拠です。


でも「反復」も良いことばかりではありません。

「反復」のデメリットは飽きることです。

飽きて詰まらないと感じたら、クリアする前に辞めたくなりますよね。


詰まらなくなる前に習得出来たら”慣れた”

習得する前に詰まらなくなったら”飽きた”と思っても良いかもしれません。



▶「違う」練習をするメリット

逆に「反復」しない練習のメリットも紹介しておきますね。

「違う」練習をする最大のメリットは”刺激”です。


いつも違うことに挑戦することで、刺激と発見があります。

自分がどこまで描けるのか?どれくらいのことに対応できるのか?

それを知ることで自分の実力と次の課題が見つかります。


マンネリの打破や自分の実力の幅を広げたいときに効果的です。

デメリットとしては「ストレスが大きい・効率化ができない」ことですね。

挑戦してクリアできれば嬉しいかもしれませんが、クリアできなかった場合は非常に強いストレスになります。


楽しそうに感じますが、意外と諸刃の剣です。



▶最強の練習法

いつも「同じ」、いつも「違う」という両極端な練習法を紹介しましたが、実はこの両極端な練習法を上手く組み合わせることで最強の練習法になります。


その名も【リコンソリデ―ション】という練習法です。

なんと”上達速度が2倍”と言われるほど効果が高い練習法です。

当然、わたしも実践しています。


やり方は簡単です。

「ほとんど同じで、ちょっとだけ違うことをする」だけです。

9割は同じ、1割だけ違う。

こんな練習の仕方をすると一気に上達速度が加速します。


なぜなら、「反復」と「工夫」を同時に行っているからですね。

わかりやすくいうと、9割は同じ練習なので「反復」の効果が強く出ます。

”慣れ”による上達が期待できるというワケですね。

繰り返すほど、精度が上がってスピードが速くなりストレスも減ります。


そして、1割だけ違う練習をすることで「反復」のデメリットである飽きを打ち消しています。

1割というとわかりにくいかもしれないので、昨日の描き方より「1つだけ工夫してみる」と考えてみて下さい。


例)

・今日も昨日と同じ顔の練習をしよう

・基本的に昨日と同じイラストを描こう

・でも今日は目のアタリの位置を変えてみよう!←工夫

・変えたことでバランスが崩れちゃった

・普段のアタリの位置が自分にとっては正解なんだ←理解・発見


という流れで、ちょっと工夫するだけで新しい発見があったり、理解が深まったりします。イラスト自体の成功・失敗は関係ありません。


・成功したら「良いことが分かる」

・失敗したら「悪いことが分かる。だから同じ状況なら修正できる」


こうやって経験を積むことで判断基準を磨くことができます。

イラストは描きながら何十回何百回の微調整を繰り返します。

その微調整でゴールに近づけるのか、逆に離れていくのかが「上手い・下手」の違いだと思います。



▶最後に

「反復」をすることで記憶力が高まります。

さらに、ちょっと「工夫」をすることで技術が洗練されます。


・・・が、それでも上手くいかない場合は「覚えない」という手段もアリです。

・シンプルに記憶力が無い

・覚える価値を感じない、別の事を覚えたい

・覚えるほど使う頻度が無い

いろんな理由がありますが、必ず覚えないといけないワケではありません。


あくまで練習の目的は「描けるようになること」です。


「見て描ける」ならいつでも資料が見れるように準備すれば良いだけです。

資料が多すぎるなら検索しやすいように整理すれば大丈夫です。

内容をすべて覚えてなくても、困ったときにどの資料を探せば答えに辿り着けるかのヒント・キーワードだけ覚えておけば大丈夫です。

最終的に描けるようになれば、どんな手段を使っても問題ありません。

INDEX(インデックス)

読みたいTIPSの検索&閲覧を効率化できるINDEXです。 気になる単語をクリックすると記事の閲覧ができます。 ▶イラスト系TIPS きほん ペンの使い方 イメージ  テンプレート シルエット ディテール 立体感 反復 ▶顔 正面の顔   正面の目    横顔     横顔の目    フカンの顔...

わたしもすべての記事を覚えているわけではありません。

いつ、誰に、どんな内容を解説したかなんてすべて暗記できません。無理です(笑


だからINDEXを用意して、過去の解説と被らないように、新しい知識が提供できるようにしています。

別に覚えないといけないワケではありませんが、覚えておいた方が探す手間が省けてラクだよね・という話ですね。


そこまで思い詰める必要は無いので安心してください。

何ならいきなり全身から描いても良いですよ!

シルエットは顔でも全身でも描き方は変わらないので。

TIPS【きほん】

▶【きほん】がクオリティを安定させてくれる! イラストを描くときは【きほん】を守ることが重要です。 なぜなら、間違えたときにすぐ修正できるからです。 ルールが何もない、チェックするものが何もない状態で描くと イラストを描き終えるまでミスに気がつきません。 もう描き終わった作品を修正するのはめちゃくちゃ...

意外と楽しめるかもしれません。

ぜひ試してみて下さい。


お疲れさまでした!

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