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A:「関節」の認識を改めましょう!

「肩や肘が上手く描けない」という質問は非常に多いです。

わたしも思うように描けずに何年も悩んでいたので、気持ちはよく分かります。

そこで今回はイラストにおける「関節」の描き方を解説します。


▶「関節」というパーツは存在しない

肩や肘に限らす、膝、手首、足首、指の第一、第二関節、股関節・・・などなど、人間には68個の関節があると言われていますが、イラストには「関節」というパーツは存在しません。

「存在しない」というと極端なので「わざわざ意識して描く必要は無い」と言ったほうが近いかもしれませんね。全身を描いたら確かに関節はあるので。


どういう事かというと、「関節」はパーツとパーツをつなぐ部分なので、2つのパーツを描けば、その境界線が自然と「関節」になっているワケです。

身体と腕を描いたら、その境界が「肩」

二の腕と腕を描いたら、その境界が「肘」

腕と手を描いたら、その境界が「手首」

といった感じです。

だから、イラストでは「肩を描く」「肘を描く」「手首を描く」という作業は、実際は存在しません。「腕と手を描いたら手首も描けてる」といった感じです。



▶2つのパーツの重なりに注目する

肩についてもう少し具体的に考えてみます。

さっきも言ったように「肩」というパーツをそこまで意識する必要はありません。

意識しすぎると左図のように、肩が張り出したロボットみたいなイラストになってしまいます。初心者には”あるある”ですね。

観察・模写をするときは右図のように身体と腕の中間にあることを意識してみて下さい。つまり、身体と腕は肩の部分で重なっています。

この「重なり」を意識することで、作画の修正がスピーディにできますよ。


左図のように身体と腕の重なりがないと、肩が張り出したような違和感があると思います。右図のように身体と腕が重なっている方が自然に見えませんか?



横のポーズは特にそうですね。

重なった部分から肩の盛り上がりを描くと違和感が少ないと思います。



肘も同じです。

肘は腕と二の腕をつなぐ関節なので、腕を描いて身体とつなげば自然と「肘」は描けています。



▶最後に

今までの認識を変えるのは難しいと思います。

やっぱり最初は違和感がぬぐえないと思いますが、一度理解してしまえば作画がとても楽になりますよ!頑張ってください!


お疲れさまでした!

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