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A:その感覚を大切にしてください!

わたしとすごく似ている人ですね。共感しちゃいました。笑


結論から言うと無理にブレーキを外す必要はありません。

むしろ、その感覚を大切にして上手く使いこなしてください。

これからは「ブレーキがかかる瞬間」に注目することで、いろんな問題が解決すると思いますよ。


順番に解説します。


▶思考のブレーキの正体

たぶん、質問者さんが気になるのは「思考にブレーキがかかる」ことではなく「思考にブレーキがかかることが良いのか悪いのかわからない」ことだと思います。

放置しても良いのか?対処すべきなのか?それがいちばん気になりますよね?


わたしはこの感覚は良いことだと思います。

だから対処しないし、むしろ生かす方向で考えます。

なぜなら、イラストを楽しむための判断基準になるからです。


つまり、この「思考のブレーキ」が質問者さんの「個性」を教えてくれるサインですね。

あなたが「どんなイラストを描けば満足できるか」「どんなイラストを描いていると嫌な気持ちになるのか」を教えてくれているわけです。

このサインに従うことで楽しく・のびのびとイラストを描くことができますよ。


イラストが楽しめない人は他人が決めた常識・ルールに従って描きます。

だから常識に従って「描きたくないもの」を描くし、ルールに従って「楽しくないこと」をしようとします。

この常識やルールを壊してくれる存在が「個性」ですね。


今回の話なら

「このままだと常識に囚われて、そんなに描きたくもない微調整をさせられる!」「大変だ!このままじゃイラストが楽しめない!常識に負けるな!」

と、個性がブレーキをかけて止めてくれてるんですね。


めちゃくちゃ良い存在ですよね?笑

この感覚は大切にした方が良いと思います。



▶「おざなり」でも「雑」でも良い

基本的にあなたの人生はあなただけのモノです。

好きに生きていいと思います。


「おざなり」に描いても「雑」に描いても、それで楽しいならOKです。

この基準は他人に左右されるものではないし、他人に決めさせてはいけません。

なぜなら、あなたが自分で選んでイラストを描いているからです。


思考のブレーキのおかげで「コレくらい描ければ満足だな」というラインがはっきりわかったと思うので、今後はハッキリと「これで完成した!」と言えるようになってください。


あなたが「完成した!」と言ったら完成です。

それを他人が「未完成だ!もっと描け!」と言っても無視して良いですよ。

※他人からの評価を得たいのであれば話は別ですが。



▶個性をさらに磨く方法

これから描く作品は「思考のブレーキ」がかかるところまで描けばOKです。

ただ、その先についてちょっと解説します。


たぶん、このまま描いていくと「ちょっと気になる」部分や「ここだけは描き直したい」と思うようなブレーキに反発する思考・感覚が生まれると思います。

つまり、一つの作品に「おざなりで雑な部分」と「神経質で几帳面な部分」が混在するということですね。

この神経質で几帳面な部分を「こだわり・ポリシー」と言います。

あなたの技術・能力がいちばん伸びる「個性」の一部です。


ブレーキに反発しているからと言ってダメな感情ではありません。

押し殺したり、無視したりしないでください。


・ブレーキが掛かるものは描かない

・ブレーキが掛かっても描きたいと思うものは大切にする


この二つさえ守れば、たぶん大丈夫です。

自分の感覚に従って思いっきり描きましょう。


今回の話に限らず、自分の内側から出てくる感情はどれも大切なモノなので、否定するよりは活かす方向で考えてみてください。

お疲れさまでした!



※おまけ

質問を見た瞬間、とても共感しました。

なぜなら、わたしも同じ感覚を持っているからです。


わたしが講座で描いているイラストを見て「けっこう雑だな」「荒っぽいな」と感じたと思いますが、あれがわたしの「ほぼ100%」の作品です。

あれ以上描き込みをすると「面倒くさいな」「疲れるな」とペンを描くスピードが急に下がってきます。イラストを塗るなんて無理ですね。笑


ずっと「線画はクリンナップすべき」「作品は塗るべき」「背景が無い作品は未完成」という、なんとなく常識的な感覚に従って何年も描いていました。

そうすべきだと本気で思っていたし、それができない自分は良くないなと思って修正しようと思いました。


でも自分の「面倒くさいな」「疲れるな」という感覚を優先した結果、逆に自分は「線を描くことが好き」ということに気がつきました。

特に「デフォルメして、シンプルな線に変換してカタチを伝える」ことが大好きで、それができるなら365日でも描けることが発覚しました。


現在、わたしがやっていることがソレです。


自分の個性を大切にして、こだわり・ポリシーを磨き上げた結果だと思っています。

個人的にも応援しているので、これからも楽しく描くことを大切にしてください。

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