TIPS【きほん】 (Pixiv Fanbox)
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▶【きほん】がクオリティを安定させてくれる!
イラストを描くときは【きほん】を守ることが重要です。
なぜなら、間違えたときにすぐ修正できるからです。
ルールが何もない、チェックするものが何もない状態で描くと
イラストを描き終えるまでミスに気がつきません。
もう描き終わった作品を修正するのはめちゃくちゃ面倒ですよね?
でも【きほん】を知っていれば、正しいかチェックしながら描けます。
何が正しいか知っているから、間違えた瞬間に
「あ、これが違う」「ココがおかしい」と気がつけるわけです。
もちろん、気がつけるのですぐ修正できます。
だから、【きほん】を守ることでイラストのクオリティを安定します。
間違えて描いてもすぐに気がつけるようになるし、
慣れてくると描く前に気がついて間違えないようになりますよ。
では、伝わるイラストでいちばん大切な【きほん】を紹介します。
▶伝わるイラストの【きほん】はシルエット!!
伝わるイラストの【きほん】はシルエットに注目して描くことです!
ぜひ、描きながら常にチェックしてください。
例えば、第1章で紹介した【3大スキル】を使うときでも
シルエットを優先的にサーチして、
シルエットを崩さないようにデフォルメしつつ、
シルエットを維持してメイキングする。
こうすることで完成度の高いイラストを描くことができます。
シルエットに注目する最大の魅力は「見てわかる」ところです。
人体解剖学、骨格、筋肉、重心など、どれも大切な要素ですが、すべて見えないモノです。
見えないモノを意識するのは難しいですよね?いくら資料を観察してもわからないので。
だからわかっているのに描けない、ミスをすることが増えてしまいます。
でもシルエットなら「見ればわかる」ので、資料さえ用意すれば大丈夫です。
だから、シルエットを【きほん】にすることでイラストが安定します!
▶3ステップでわかる【きほん】の描き方!
それでは【きほん】の描き方を具体的に紹介します。
覚えてほしいのは以下の3つのステップです。
① シルエット(全体を描く)
② アタリ(目印を描く)
③ ディテール(細部を描く)
どんなイラストでもこの順番で描くことができます。
キャラクターはもちろん、コップや武器などの物質、家やビルなどの建物、
山や川などの風景など・・・何でも同じ方法で描くことができます。
とはいえ、しっかり描き方を覚えないと混乱してしまうので
これから各ステップを詳しく解説していきます。
しっかりと【きほん】をマスターしていきましょう!
▶①シルエット(全体を描く)
まずは「シルエット」を描くステップです。
具体的には、自分が描きたい資料をよく観察して
その「シルエット」をできるだけシンプルに描きます。
つまり、「サーチ」と「デフォルメ」のスキルが必要です!
ちゃんと覚えていましたか?
慣れないうちは、ぼんやりとした記憶に頼らず
しっかりと資料を観察しながら「シルエット」を探しましょう。
アナログなら「写し絵」をするのも
「シルエット」を探す練習としては効果的ですよ!
▶「シルエット」は直線で描くと便利!
「シルエット」を描くときは直線を意識してください。
すべて直線というよりは、直線が多いほど便利になります。
なぜなら、パーツの位置関係をチェックしやすいからです。
丸いシルエットは簡単に描けますが、
長さ、幅、位置関係がわからいにくいのであまりオススメしません。
直線で描くことで点Aに頭頂部を描く、点Bに右足の先を描く、
直線BCが床のライン・・・など、位置関係がわかりやすくなります。
これに慣れると、この後のステップがめちゃくちゃ楽になります!
最初は難しいですが、チャレンジする価値はありますよ!
▶②アタリ(目印を描く)
次は「アタリ」を描くステップです。
シンプル過ぎるシルエットを完成イラストに近づけるため、
目印を描いて整えていきます。
ここでも「サーチ」と「デフォルメ」のスキルを使います!
資料をよく観察して、シルエット内のどこに何を描くのか?
頭や腕のパーツを描くための目印を描きましょう。
シルエットを分割していくイメージで描くのがオススメです。
頭、上半身、下半身などザックリと分けるだけでも
かなり描きやすさが変わってきますよ!
▶3分割を目安に分けると便利!
「アタリ」は3分割を目安にして少しずつ細かくすると便利ですよ。
※2分割でも4分割でも特に問題はありません。
なぜなら、全体のバランスを確認しながら描けるからです。
例えば、全身のシルエットを「頭」「上半身」「下半身」で分割したら
次は、頭のシルエットを「描く部分」「描かない部分」で分割します。
さらに、「描く部分」の中を「髪」「おでこ」「顔」で分割します。
こうやって3分割を目安にしてアタリを描くと
自然と全体➡細部へとバランスを確認しながら描くクセがつきます。
「全体のバランスを見て・・・」だとイメージしにくい人は
「だいたい3分割していけば大丈夫」くらいで覚えてください。
▶③ディテール(細部を描く)
最後は「ディテール」を描くステップです。
具体的には、カタチは資料を確認しながら、
場所はアタリを目印にしながら描き込んでいきます。
ここで「メイキング」のスキルを発揮しましょう!
まっすぐな線を描くのか?
ゆるやかなカーブを描くのか?
線の長さは?角度は?
資料と自分のイラストを何度も見比べてチェックしながら
どんどん描き込んでいきます。
自分が納得できるまで、思いっきり描きましょう!
▶60点くらいのクオリティで大丈夫!
イラストは「60点でも大丈夫」と覚えておいてください。
なぜなら、目指しているのは「伝わる」イラストだからです。
資料を見ながら描くと、ついつい本物みたいな
100点満点のイラストを描きたくなります。
でも大切なのは「伝わる」イラストを描くことでしたよね?
※忘れちゃった人は【第0章】をもう一度読んでください。
60点くらいのイラストでもちゃんと伝わります。
【きほん】がしっかり守れているから!
つまり、【きほん】が守れたらズボラでも大丈夫です!
もっと気軽に、肩の力を抜いて描いて良いですよ。
▶イラストを攻略しよう!
いかがでしたか?
今回は【きほん】であるシルエットについて詳しく解説しました。
この「シン・イラスト術」はイラストの攻略本です。
わたしの10年分の経験値を詰め込んであります。
この10年分の経験値をどう使うかはあなた次第。
初心者の人なら描き方のコツを調べる「チュートリアル本」として、
中級者の人なら基礎力向上の「ベースアップ本」として、
上級者の人は弱点克服の「スキルアップ本」として使うのもアリだと思います。
「シン・イラスト術」をどう使うかはあなたの自由です!
どんな使い方をしても、あなたのレベルアップに役立つはずですよ。
ぜひ他の記事もチェックしてみてください!お疲れさまでした!