雑談と次作の途中経過 -Interim Report- (Pixiv Fanbox)
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先日『マジック・フォー・ビギナーズ』(ケリー・リンク著)という短編集を読んでいたところ、国一つが丸ごと中に収められている不思議なハンドバッグのお話が出てきて、これってなんだかSMの世界に似ているなあと思ったノンです、こんにちは☆ SMもこの不思議なハンドバッグみたいに入口は狭いけど中が広くて深いのでした~。
すっかり暖かくなって過ごしやすい毎日になりましたが、皆様いかがお過ごしですか? 応援、ご支援、コメント等いつもありがとうございます( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
さていきなりですけど、下の画像2枚をちょっとご覧ください。
A
B
Aは先日ep-26としてTwitterなどで公開したものです(ご評価ありがとうございました)。でも実はこの絵には(知られざる)もう一つの違うバージョンがあって、それがBということになります。
このBは何者なのかというと、Aよりも前に生み出されたまではよかったけれど、そのまま日の目を見ることなくパソコンの奥の方のほの暗いフォルダに幽閉されてしまった人です。「ボツ」とも言います。
AとB(ボツ)の違いは背景だけなのですが、両者を見比べた場合それだけでもちょっと違う印象を受けるのではないでしょうか。
ふだん絵を描く際に私なりに大事にしているポイントがいくつかあって、その一つが構図です。「絵の見え方」と言ってもいいんですけど、中でも空間(奥行き)が感じられるかどうかにはわりと気をつかいます。
最初B(ボツ)を描き終えた直後、「わーい、出来たー!」と喜んだのですが、時間の経過とともに「うーん…」という気持ちが増幅しはじめ、とうとう「うん、これはダメなやつだ!」という結論に至りました。空間がなんだか平面っぽく感じられる。もうちょっと絵に奥行きが欲しいなあ。さいわい時間はまだある(ない場合はこのまま)。
そこでちょっと小細工をしてAのように描き直したんですけど、改めていかがでしょうか? 少しはましになったかなあと思います。でもこういうのって好みの問題もあったりするので一概には言えない部分もありますが。
あとは、これは構図というより演出に関することですけど、Aには意図的に黒板をドンっと描き入れました。絵を見ていただく方に、「あ、ここは教室なんだな」と、よりいっそう一目で分かってもらえるようにするためです。SNSなどで絵を見てもらえる時間ってたぶん3秒(あるいはそれ以下)くらいだと思うので、「出会いがしらにすぐにそうだと分かる演出」はけっこう大事にしています。
あ、これは描き手としての完全な余談ですけど、私は「見てもらえるのは3秒」でぜんぜんいいと思っています(もちろんじっくり見ていただいても嬉しいですけど)。絵ってそういうものだと思うし、それを見て何を感じるかに秒数はあまり関係のないことですから。それに「たったの3秒のために描く」ってなんか打ち上げ花火みたいで素敵じゃないですか(*´︶`*)
さてお話は変わって次の画像ですが、こちらはep-27として近々公開予定の途中版です♪
一番最初のラフ
一番最初のラフといっても、これより前にイメージを頭の中でコネコネこねくりまわしている段階があります。「だいたいこんな感じかなあ」とある程度イメージが固まるまで、実際にラフを描くことはあまりしないです。なので、「ここにこれを描いて、あそこにこれを描いて」というふうに、真っ白なキャンバス画面をずーっと眺めているだけの時もあります。はたから見たらへんな人です♪
2回目のラフ
全体のバランスなどを整えながら、より具体的に描く段階です。背景をちょっと変えたり、比奈の脚に少し動きを加えたりしました。時間との相談になりますが、場合によっては3回目、4回目のラフに突入することもあります♪
清書をして下塗りをしたところ
ここまでくるともう簡単に後戻りできないので、あとは「いい絵に育ってね~」とか願いながら完成を目指します。とはいえこの段階でもちょこちょこ修正したりゴリゴリ描き直したりすることもあって、「出来たー、完成!」となるまでは何が起こるか分からないという無人島のサバイバルみたいな側面は依然あります♪
絵の内容としては、こんなプレイがあるのか分かりませんけど(たぶんないです)、ホイップ責めです。というのは半分冗談ですけど、こんな比奈のお尻はどうかなあと思いながら描いてみました。
近々完成版を公開できると思いますのでお楽しみに~\( *´ω`* )/
ではまた~♪