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~ドラゴン娘~


とある大陸のドラゴン娘と呼ばれる魔物は人間と密接な共存関係にある。

少女期になると早々に親元を離れ、独り立ちする習性のある彼女らは

身の回りの世話と、とある目的のために下僕を求める。

その役目を担うのが、人間のオスである。


彼女らはほかにドラゴンがいない地方の領地を見つけると、街道近くの洞穴や渓谷などに棲み着く。

それを見つけた人間側は領地の中から、若い独り身の男(大体は身寄りのない厄介払い)を下僕として献上する。

下僕は生涯領地に戻ることはなく、ドラゴン娘に仕えることとなる。


領地側は衣食などを定期的に贈る以外基本的にドラゴン娘へは干渉せず、

ドラゴン娘も何か要求したり領地の願いを聞いたりなどするわけでない。

少女期でも国軍本隊を軽く凌駕する強さを持つドラゴンに棲み着いて貰うだけで、

その地方は安寧を約束されるためそれで十分なのだ。

その辺をたまに散歩として飛行してもらうだけで、まず他領はちょっかいをかけなくなる。



領地の人間たちは、ドラゴン娘の下僕に選ばれた場合

馬車馬のようにコキ扱われたり、なんならすぐに取って喰われる生贄のようなものを

勝手に想像し伝承にして恐れているが、実像はだいぶ違うようだ。

身の回りの世話はさせられるものの、仕事量は領地に居る時よりもずっと少なく、

本の読み聞かせなど余暇に近い時間もかなり多い。


実際のところ、彼女たちが人間を召し取る目的としては繁殖相手という役目が大きい。

ドラゴン娘にオスはいないため、人間のオスを用いる必要があるのだ。


少女の姿をしてるとはいえ最強の生物であるドラゴンの

無尽蔵な膂力に敵うことはなく、体格としては上回っている男でも

一切敵わず、まるで犯されてるかのように組み伏せられ

激しい交尾を毎日強いられる。

気高い性格のためこちらに夜伽の主導権を渡すこともまずない。


さらに、芳醇なマナが含まれる人間の精液は彼女らの好物でもあるため、

交尾以外でも事あるごとに精を要求される。

あまりの搾精の熾烈さに、時折洞窟の外まで男の情けない鳴き声が響くとかなんとか。

それに噂話が尾ひれとなって、ドラゴン娘は現在でも恐れられているのだろう。


なおドラゴンの呼気や体液を長年浴びる影響か、

不思議なことに下僕の人間は生涯大きく老けることはなく、

ドラゴンと同じく数千年単位の寿命を得るらしい。


数千年掛け日々気が遠くなるほど交尾を重ねても

ドラゴン娘が生涯で子を産む確率は一割にも満たないので、

増えすぎて縄張り争いなどの心配はないようだ。



余談だが、尊大な性格で人間を下等生物と見下しがちなドラゴン娘ではあるが、

意外にも複数の伴侶を召し取ったりせず、生涯で一人の下僕と過ごし続ける。

下僕が先に天へ召されると、ドラゴンもひっそりどこかへ飛び立ち姿を消すとまで言われている。

実際は普段の高貴な振る舞いから想像がつかないほど実際は絆を深めているようだ。


昔とある領地では、人間を繁殖相手に使う習性を偶然聞きつけた領主が

それなら厄介払いの男ではなくもっと良い男を送ったのに、と

下僕を取り替えようと勝手なおせっかいを働いた結果

ドラゴン娘がめちゃくちゃ怒り狂い、危うく地方が壊滅しかけた事があったとかなかったとか。










擬音なし差分









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