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旧作のリニューアルです。文章もちょっとだけ加筆されています。

どうぞご覧いただければ幸いです。


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~~以下はSSです~~

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作者:まに


 ルルイチ学園生徒会執行部所属、風紀委員、藤樹志奈美(ふじき・しなみ)。

 彼女は品行方正な優等生であり、生徒達からは生真面目なクールな鬼風紀委員と恐れられていた。端正な美貌と魅力的な身体つきに一本気の通った性格があいまり嫌われているということはなかったが、彼女を苦手意識するものも少なくはなく、生徒達は少々彼女から距離を置いていた。



 だからこそ、その日の屠畜はいつも以上に生徒達の注目を集めた。

 あの鬼風紀委員、藤樹志奈美が――こともあろうに、殉死を遂げようというのだから。


「……ルルイチ学園高等部、3年X組、藤樹志奈美……」


 校内生放送が始まると、生徒達はテレビの前に集まり、彼女の一挙手一投足に注目する。

 志奈美は画面越しに、淡々と、言う。


「これより、御主人様に殉死するため……切腹のより屠畜されます……」


   *   *   *


「……私、藤樹志奈美は……とあるお方の、肉奴隷でした」


 学園内にある、切腹専用の草庵。

 和室で一人、白装束姿で正座する志奈美は、カメラを前に人生最後の告白をする。


「私は、風紀委員という立場でありながら、腕章を外せば彼の所有物でした。従順で、大人しく……何でも、しました。即尺も当たり前、肛門も躊躇無く、はしたない音を立てて啜りました。一日中肛門への奉仕を続けたこともあります」


 全てを曝け出す志奈美の頬は、次第に火照りを帯びていく。白装束に包まれた肉感的な身体からは、触れずとも分かるほどの熱っぽい色香をむんわりと立ち込めていた。

 色香に溢れた志奈美の姿は、いつもの彼女からは到底考えられない。

 お堅い彼女のギャップに数多の生徒が欲情する最中、志奈美は微かに吐息を震わせながら告白を続ける。


「風紀委員という立場でありながら……私は彼に土下座をして懇願したのです。恋人でもない、セフレでもない、唯の肉便器として飼って下さい、と。処女を捧げ、彼の肉となったあの日のことは今でも忘れられません」


 彼女は既に、過去の反芻と未来への期待に理性が飛ぶほどの高揚を抱いていた。処刑される肉畜のみが味わえる至上の興奮に、その秘部は既に蕩けきり、乳首は白装束から浮くほどに芯を持っている。


「しかし……彼は先日、交通事故で他界いたしました」


 主人の死に対する悲しみさえ、今の彼女には絶頂を誘う要素でしかなく、


「……どうか皆様、風紀委員などと驕り、裏では一人の男性の恥部を舐め啜っていたこの淫売めの殉死をご鑑賞ください」


 数多の生徒に悲喜こもごもの発情・勃起を促しながら、ついには奉仕に長けたその口で言い切ってみせて。


「……では、志奈美さん」

「……は、いっ……十文字腹に動脈を切り、逝きますっ……」


 介錯人の生徒会役員に呼ばれ、志奈美は最後の儀式を始めた。

 差し出された末期の白盃を飲み終えると、白装束を肩に滑らせて脱ぎ、その麗しい上半身を晒す。主人以外の誰にも見せたことのない豊満な裸身で生徒達の想像を掻き立てつつ、帯をほどき、一糸纏わぬ全裸になる。

 介錯人が盃と衣装を持って控えの間へ行き、戻ってくると、いよいよ準備は完了であった。

 カメラに向けて深く一礼し、三方に置かれた脇差を取って、鞘を払う。

 白い和紙を切っ先10cmほど残して丁寧にそれへと巻きつけ、左下腹へと当てる。


「……では……逝きます」


 志奈美の頭に、走馬灯が駆け巡る。

 そのどれもが、志奈美の痴態を思い出させるもので――彼女は極度の興奮状態に晒されながら、脇差に力を込めたのだった。


「んう゛っ――」


 刃がまっさらな下腹へと刺さり、鮮やかな鮮血を浮かせる。

 志奈美の身体に激痛が走り――しかし、それ以上の恍惚に、彼女は喘ぎ声を思わせる呻き声を漏らした。

 肉畜としての幸福に溺れながら、志奈美は切腹を続けていく。

 はらわたの飛び出ないよう、あくまで脂肪層を真横に裂いていく。刃が美しい腹部を滑り、その軌跡は赤黒い断面図を晒しながら裂けて流血を伝わせた。

 志奈美の声は、最早名状しがたい、言うのであればヒキガエルにも似たものであった。幾度も声にならない声を漏らし、その豊満な乳肉を蕩けるようにやわっこく揺らしながら、裂けた下腹との対比に観衆を魅了する。

 淫靡な女体の織り成す艶やかな切腹は止まらない。志奈美は片手で乳房を鷲掴みにし、乳首を強く摘んで引き、苦痛の最中に快感を覚える様を生徒達へと見せ付ける。生死の快感に喘ぐ志奈美の姿は、日頃のお堅い彼女とのギャップもあり彼らの精巣を煮立たせた。

 志奈美はまるでストリップのように身体をくねらせながら、脇差を持ち直し、刃を下向きに、臍の辺りへと突き刺した。

 最早何をも気にすることはなく、刃を10cm、全て刺し込む。

 筋肉層にまで刃の到達した激痛はこれまでの比ではなく、志奈美は人間らしからぬ嬌声を漏らして身体を硬直させた。顔からは血の気が引き、額には脂汗が浮いている。

 しかしそれでも刃を落とすのは、主人への服従心か、はたまたこれ以上の快感を貪りたいからか。

 いずれにせよ、志奈美は恐らく最後の力を振り絞り、人生最後の自制した動きで、脇差を一気に切り下ろした。

 下等生物を思わせる声を漏らし、腹の様子は生徒達へとドアップで見せ付けられる。

 綺麗に十字に裂けた腹は、どろりと血潮を噴き出して内容物を僅かに溢れさせてさえいた。

 最早志奈美は理性などなく、己の傷口に手を突っ込んではらわたを引きずり出す。激痛と入り混じる快感は思考回路などとうに焼き切り、肉畜として生を受けたことを髪へと感謝するほどに強烈な快感を彼女へと与えていた。

 肉感的な太腿から畳にまで血液と脂肪分の入り混じったものが流れ出る最中、介錯人の一言は静かながらも不思議と部屋に響き渡った。


「では、介錯いたします」


 志奈美は、恍惚と苦痛の入り混じった絶頂面のまま、ほんの僅か頷く。

 介錯人は、志奈美の背から刀を美しく振りかぶる。

 刃の冷たさを空気越しに感じたその瞬間、志奈美は正に絶頂した。

 全てに勝る快感を前に、彼女の全身を強烈な刺激が巡り倒し。

 ――次の瞬間には、志奈美の首は宙へと飛んでいて。



 後にはただ、鮮血を吹きながら倒れて痙攣する、藤樹志奈美であった肉ばかりが残る。

 生徒達の性欲を散々刺激し、そうして志奈美は極楽の中で逝った。


   *   *   *


 その後、志奈美の遺体は彼女自身の希望に沿って永久石化された。

 つまり、彼女は彫刻となった。

 裸身で正座する首無しの彫刻である。

 生来の美しさを完璧な形で残したその彫刻は単なる性的な魅力に留まらず、芸術品として見ても一級品の価値を持つ代物となっている。

 石化されて尚も性欲をそそる身体の膝上には、彼女の頭が乗っている。

 その表情は、未だ恍惚の最中にいるかのように陶酔に蕩けていた。

 静謐な眠りについた志奈美は、愛する『主』の墓前に置かれた。

 己が肢体の全てを永久に晒し続け、彼女は甲斐甲斐しく、いつまでも主に添い遂げ続けるのである。


 ――しかし、それを見せられた者達は堪ったものではなかった。

 あの品行方正でお堅い風紀委員の美少女が、生前とのギャップに溢れた痴態を告白し倒した後に、完璧な状態でその裸体を残しているのである。

 志奈美の切腹動画は伝説となり、後の数十年に渡り生徒達に何千万再生と視聴され続けることとなる。

 風紀委員から肉奴隷へと成り上がった彼女の最期を見て、どれだけの生徒達が自慰に耽ったかは最早想像すらつかない。

 いつまでも志奈美は視姦され、いつまでも志奈美はオカズにされ続けた。

 そうして数多の男女から求められつつ、彼女は永久に主に尽くし続けるのだ――。


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