【肉畜証明書】少女は覚悟を持って、屠畜を選んだ…<Ⅱ>【SS付き】 (Pixiv Fanbox)
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旧作のリニューアルです。
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~~以下はSSです~~
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作者:まに
紀岡由理(きおか・ゆり)は一途な人間であった。
明るく外向的で裏表がなく、目の前の課題に一生懸命に取り組む。
高い身長にたわわなGカップを蓄えている男受けする身体つきでありながら性交経験が皆無という彼女の稀少性も、部活動であるラクロスに熱心に打ち込むという彼女の熱心さが招いた帰結であった。
そう、とにかく熱心であった。彼女は誰よりも真摯に部活動に取り組んでいた。
しかし、だからこそ――最後の大会が自分のミスにより終わるという結果は、深く彼女の心に傷をつけた。
「……皆、ごめん……」
敗退したその日の夜。由理は部のシャワー室に一人、全裸で佇んでいた。
彼女の顔には持ち前の快活など微塵もなかった。ただ暗く、自責の念に溢れ、罪悪感の深さを匂わせていた。
トレードマークである蒼髪のショートヘアも、雌の魅力を詰め込んだようにむっちりと肉感的な身体も、シャワー室にいながら濡れてはいない。
負の感情が泥となって蓄積した眼には、シャワーカーテンのロッドに短くくくりつけられた縄が映っていた。
「……最後の大会だったのに、あんな、あんな初歩的なミスで……皆の三年間を全部台無しにしちゃって……
……私……もう、死ぬね……」
――肉畜に対する屠畜は、本来何よりも尊重されるべきものである。そして同時に、屠畜とは肉畜にとり生涯最高の晴れの日であり、幸福である。ゆえに、一人で静かに自主屠畜――つまりは自殺を選択する肉畜は極々まれである。
他者に見られ、他者に見送られ、想い想いの理想の中で「屠畜の日」を享受することが当然であるこの世界で、自主屠畜という選択は彼女の抱く自責がいかに凶悪であるかを示していると言えるだろう。
「身の回りの整理はした……遺書も書いた……うん。これでいい。私なんて、華やかな屠畜を受ける資格もないもん。皆、ごめんね……」
一人懺悔を吐露しつつ、由理は浴槽に上がり、縄に首をかける。
後は、足を外しさえすればいい。それだけで首を吊ることは容易であった。
あれだけ頑張ったのに、なんて無残な結末だろう。
「……うっ、くっ……」
自責に囚われながら、気付けば由理は己の秘部を弄り始めていた。
「ちがっ、こんなつもりじゃっ……なのにっ、わたしっ、くひっ、もう、死ぬっ……からっ、きもちっ――」
肉畜として生を受けた彼女の身体は、意思に反し、死を目前にして異常な興奮状態にあった。
元より彼女は性欲が強く、運動と自慰で辛うじてそれを発散しているような肉畜であった。並の肉畜以上の資質を持つ彼女が、例え自戒の無残な死とはいえ、屠畜を前に身体を慰めないことなど出来よう筈もなかった。
縊死を前に、彼女の身体は生涯で最上の発情に見舞われていた。未使用の美しい秘部は愛液に蕩けてぬらつき、指の腹で擦るだけで強烈な快感に海老反るほどであった。
縄を首にかけた状態で、膝を震わせながら、由理は次第に大きな水音が股間から立つほどに激しく秘部を弄り始める。
豊満な谷間が汗に蒸れ、揺れながらに桃色の上気を立ち込めさせていく。
「ああっ、ごめんなさい、ごめんなさいっ……ぎもぢいいっ、こんなっ、ああ、死ぬんだ、私もうっ……いいいっひっ……」
罪悪感と肉畜本能の入り混じった快感は、極度の恍惚で由理の全身を満たしていった。
乱暴な自慰により、豆の固まった運動系美少女の手が愛液に濡れこれまでを否定していく。その都度背筋を壮絶な快感が二重にも三重にも重なって擦り上げ、由理の脳髄までをも脳内麻薬で満たし尽くしながら絶頂へと引き上げていった。
ただ一人、密室で猿のようにマスを掻く由理は、肉便器じみた肉感的巨乳ボディからフェロモンを濃密に放ち、
「うぐっ、イくっ!すっごく辛いのにっ、イくっ!イき死ぬっ!あっあっあっあっあ~っ!!いぎゅっ、いぎゅいぎゅっ――」
その、雄であれば誰もが抱いて犯したく身体を絶頂に震わせた瞬間のことであった。
足が、浴槽から、滑り落ちた。
「ふうっ、ぎゅっ――」
体重により輪が締まり、由理の麗しい首を締め上げる。
縄がきつく張り、彼女の淫靡な姿を吊るし上げたその瞬間――由理は盛大に、絶頂した。
「ふぎゅっ、おっ、イ゛ッ――」
由理の顔が一瞬の内に理性を失い、首吊り特有の惚けた表情に染まる。
全身を大きく痙攣させ、健康的な太腿を暴れさせながら、それでも由理は無様に両手で秘部を擦りたてる。宙に揺られながら絶頂の最中にも自慰を行う彼女の姿は至極滑稽であり、同時にこの上なく淫猥でもあった。
快楽を貪る本能と、罪悪感が酸素不足によりどろりと溶けて交じり合い、何も分からなくなっていく。
まるで見世物のように、吊られた雌肉は美しい肉体を晒しながら両手ばかりを必死に動かしていたが、それもほんの数分のことであった。
絶頂を貪っていた両手はやがて、だらりと力を失った。
由理の身体は意思とは無関係の痙攣を不規則に繰り返し、その都度絶頂の余波を全身に染みこませていきながら恍惚に浸っていた。その乳首が堅く芯を持ち、痙攣に合わせて乳房の揺れるその度に仄かな快感を送り込んでくる。
散々壮絶なる絶頂を堪能した後に、由理の太腿を小水が伝った。
由理はその身体に永遠の恍惚を残しながら、やがて動かなくなり、そして逝った。
無残で、哀れ。紀岡由理の屠畜は、真面目で一本気な彼女が、その純粋さゆえに追い込まれて起こった報われぬものであるともいえる。
しかし、その実、そうではない。
彼女が心優しい女の子であるからこそ、その屠畜は他の肉畜では味わえない至上の快感を有していた。
彼女だからこそ抱ける強烈な罪悪感こそが、彼女だからこその、正に死ぬほどに気持ちのいい絶頂を味わえた要因となった。
彼女は最後、報われた。
その証拠に、全身を快感に浸らせて逝った由理の屠畜面は、数多の肉畜以上の恍惚に染まっていた――。
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