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有償依頼で描かせて頂いた、切腹した女武者のイラストです。

まに様が書いたSSもつきます。是非とも一見ください。


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~~以下はSSです~~

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作者:まに

 齢三十六にしてその美貌は尚も磨きがかかっており、才覚をも持ち合わせている彼女の印象は、しかし心底不愉快そうな表情から性格のキツさが滲み出ており、絶世の美女というよりは歪な美しさを持つ魔女という表現が似合う。

「面白くない……これが面白いわけがあろうか」

 夜の闇に浸った和室で一人吐き捨てる、彼女の名前は小夜。

 僅かな明かりに浮かび上がるその表情は、眉間に皺を寄せ、唇を噛んでいた。

「ようやく憎き千寿や瑠璃を貶めることが出来たというのに、このような」

 小夜の鋭い眼光が、抱く嫉妬と憎悪の深さを示す。

 正妻は自分であったのだ。

 政長に嫁ぎ、公私共に寵愛を受ける筈だった。

 しかし憎き瑠璃などという側室のせいで全ては変わった。

 小夜は正妻でありながら愛されず、子も授かることが出来なかった。一方で瑠璃は政長の子を授かり、この時代の女として、地位も名誉も手に入れることに成功した。

 ――全ては何者でもない、小夜自身の性格に難があるのだが、小夜はその気位の高さゆえ、或いは嫉妬深さの為に自己責任などと考えもしない。

 屈辱の一色であった。

 あまつさえ瑠璃の産んだ子――千寿は跡継ぎとして申し分ない成長をした。

 ようやく、それ等全ての因縁にカタをつけたのだ。

 千寿が女であるという事実を突き止め、貶め、瑠璃や側近共々千寿派の連中の命を絶つことに成功した。

 だというのに。

「――ええい、面白くないっ!」

 小夜は持っていた扇子を癇癪と共に放った。

「ふざけるな、この屈辱、死して尚邪魔をしおって……節操のない、没落し、我らの慈悲で生かされた家柄の、たかだか女武者風情がとことん貶してくれる――」

 怨嗟を洩らす小夜の口が、噛み締められて血さえ伝わせる。

 小夜の気にいらない事態は、千寿達を切腹させ、その骸と首を晒したその後にあった。

 小夜が真っ先に行ったのは、千寿派の残党共の駆逐である。

 残された千寿派の勢力は主君を失い烏合の衆として果て、小夜派が難なく国を治める筈だったのだ。

 だというのに、現実は思い通りにいかなかった。

 千寿派の残党と小夜派の内戦は想定外に熾烈を極めたのである。

「これが愉快な話であろうわけがない……ええい、忌々しい」

 小夜は益々怒り猛るがそれも当然のことだろう。

 何故なら、それは千姫の求心力を示しているに他ならないのだ。本来であれば主君を失った者達など抗う気力を失うか、或いは保身に走り立場を変えるのが定石である。

 無論、小夜派内の強行派によって、降伏受け入れ後の騙し討ちや略奪なども一因だろう。千姫、瑠璃母娘が北部でいまだに敬われている日野宮家の血筋というのもあるかもしれない。

 だが、残党達がここまで強く抗うというのはそれだけ千姫の器に惚れ込んでいる者が少なくないという証左に間違いない。

 もし、自分が千寿達の立場であったら、果たしてそうなるだろうか――

「……その上、休戦だと?和平交渉だと?」

 人間としての格を否定されるが如き現状に加え、その後の展開が益々小夜を苛立たせる。

 小夜派と千寿派残党の内戦は長期化の様相を呈した結果、自然休戦の形となった。

 雪深い冬に入ったことに加え、中立派の国人領主や重臣等が仲介者となり、和平交渉を提案した。

 小夜がそのような提案を受けようはずもないが、小夜の実家である守月家の現当主である小夜の兄を含め、少なくない派閥の有力者が、戦火拡大を憂いで和平交渉に取り合ったことが決定的であった。

 結果、雪解けの季節である今、停戦が合意されてしまったのである。

「千寿派は根絶やしにせねばならぬというのに、何故こうなる……何故……

 ……許せぬ。何があろうと……あの女に加担した連中は皆殺しだ」

 小夜の気迫に灯が消える。

 陰湿なる野望を携えた彼女に、夜の闇は兎角、良く似合う。

   *   *   *

 後日、千寿派の家臣や国人領主がこぞって三月家の居城である薄月城に登城した。

 停戦の条件が、それぞれの家の現当主の隠居や、領地や俸禄などの一部没収などに加え、家族を同伴しての三月家の幼い新当主・成佐(なりすけ)への降伏と直接謝罪、忠誠の誓約であったからである。

 小夜は千寿派の排除に反対しそうな兄などの和平派を適当な理由をつけて薄月城から遠ざけた。そして、強行派を扇動し、成佐の後見人である小夜の父親や派閥の有力者を説得した。

 登城した千寿派の残った国人領主や三月家の直臣達を、そうして小夜はだまし討ちにして殺害したのである。

 その魔の手は当人達に留まらず――同伴した家族にまで、及ぶ。

   *   *   *

 源川紫乃(みながわ・しの)と源川若菜(みながわ・わかな)は母娘であり、父である千寿派の国人領主に同伴する形で薄月城へと訪れた。

 二人とも大層な器量良しであり、登城した際には美しい着物を着ていた為人々の目を奪った。

 ――今の二人は灰色の獄衣を身に纏い、全く異なる視線をその身に浴びている。

「これより、次の罪人の処刑を開始する」

 夕刻。

 城下町郊外の死臭が漂う刑場に、紫乃と若菜が磔にされていた。その横には二人より先に磔にされ、処刑された遺体がいくつも磔にされたまま晒されている。

 紫乃は艶やかな長髪と母性的な柔らかい顔立ちに加え、豊満な身体の起伏が女性的な魅力に溢れている。

 一方若菜は母ほどの身体は持ち合わせていないもののすらりとした体躯は美しく、黒の長いポニーテールが狐顔に良く似合っていた。

 ――今はどちらも、気品の欠片もない姿で晒されている。

 獄衣は処刑の為に胸元から脇腹が引き裂かれており、乳房があられもなく晒されてしまっている。

 その上二人が磔にされているのは所謂『キ字架』であり、美女母娘は手足を無理やり開かされた下品な格好で、痴態の限りを観衆へと晒していた。

 群がった男女共々の観衆達の、好奇、嫌悪、侮蔑、劣情、同情、憐み、様々な視線が二人を指す。

「……は、はは、うえっ……私はもうっ……」

 若菜はその目に屈辱と恐怖の涙を浮かべ、耐え切れないように目を伏せた。

 良家の娘に対してこの辱めである。普段は勝ち気でボーイッシュだが、多感な年頃の彼女が耐えられないのも無理はない。

「若菜、いけませんっ……私達は最後まで、前を向き死んでいくのです!」

 それでも母は毅然として、己が心より娘を慮り、励ます。

 二人とも、大股開きの大の字姿で。

 あまつさえ、股の間にある支えの角が秘部に食い込んでいる形で。

 ――美しさと滑稽の入り混じる光景に、観衆達の一部に笑いが起こる。

「ううっ……」

「くっ……こんな、卑劣なっ……」

 ――全ては小夜の指示である。

 なるべく酷く辱めてやろうという意図でキ字架を採用した小夜の思惑は最大の成果を挙げたという他ない。

 紫乃と若菜は身をわななかせ、大小の胸が揺れる様子を観衆へと見せ付ける。

 夫以外の誰にも見せたことのない超爆乳な胸を、男の視線が舐めるように見る。

 両親しか知らぬ、まだ成長途中だが華奢な体に不釣り合いな美巨乳の胸を、女が軽蔑したように見る。

 さらに、二つの天然パイパンマンコまで晒されて、二人は声も出せずに羞恥に耐えるしかない。

「……始めろ」

 永遠にも思える辱めの最中に、響く検視役の役人が処刑人に命じる声。

 合図と共に、二人一組の処刑人が二組、一組ずつ紫乃と若菜の前に立った。

 彼等は一様に、鋭く穂先の長い槍を持っている。

 紫乃と若菜の眼前で、それは鋭く光りながらに交差した。


「ひっ」

「ふぅっ……ふぅっ……」

 所謂、『見せ槍』。

 恐怖を煽ることが目的の所作である。

「……やれ」

 ――恐ろしい。

 だが同時に、紫乃と若菜の秘部が濡れているのが何とも奇妙であった。

 槍が近づくその光景は、母娘の身体は悦んでいた。

 大勢の観衆の前で恥ずかしい姿で晒され、極上の恐怖と羞恥と屈辱を味わいながら処刑される、という死に方は、女武者たる彼女達が無意識に抱いている性的幻想である――

 今、死という快感をその無意識の内に意識した彼女達の身体は、羞恥の中で火照り、昂ぶり――

「「……あぐっ」」

 ――同時の貫きに、声を重ねた。

 槍が、露出した脇腹へとねじり込まれる。

 母娘共に滑らかな肌を裂き、右脇腹から貫く槍は、左肩を突き破って切っ先を覗かせた。

 血が溢れ、母娘二人の悲鳴が絡み合う。

 槍を力強くねじり込まれるのに合わせて紫乃も若菜も身を捩じらせて悶えるのが、その苦痛――ひいては快楽の強さを示すかのようであった。

 それだけで極限の苦痛である貫きは、しっかり斜めに女体を貫いた後で、無情にも今度は引き抜かれていく。

「あふっ、あぁっ、だめっ……あぁあぁああぁ……」

 凄まじい痛みと、狂おしいほどの快感に身悶える美熟女・紫乃。それに伴いその豊かな爆乳がぷるんぷるんと震えている。

「あぁんっ……はは、うえっ……ああぁぁっ……!」

 人生初めての快感に悶えてしまうボーイッシュな美少女・若菜は、2本の槍がもたらす痛みと快感に喘ぎ悶え、体をくねらせている。

 胴体を支える股木の角に、無意識にパイパンマンコを擦って、クリトリスを刺激している美人母娘二人。

 紫乃が、若菜が、声ではない、叫び、悶えを発していく。

 槍を抜いていくほどそれは大きくなっていき、槍が完璧に引き抜かれるのと同時にまた違う音色を奏でる。

 間髪いれず、今度はもう片方の槍が、左脇腹から右肩にかけてへとねじり込まれたのだ。

「「っ――っ――」」

 柔らかな肉体を異物がほじくる。

 更なる血が片側の傷口から溢れ、二人はもう、声さえ出せない。

 無情にもきっちり右肩までをも貫いて、槍はまた壮絶な苦痛とともに引き抜かれる。

 今度はまた、逆の槍が母娘を貫いていく。

 交互に、交互に、刺しては抜いてを幾度も繰り返すのである。

 磔にされた母娘の女体を、槍は両脇から何度も何度も刺していく。

 ――一部の観衆からすれば、これほど興奮する見世物もない。

 紫乃のむっちりと柔らかそうな身体が、槍の穂先をドスドスと突き刺されて無残に揺れる。衝撃、痙攣、暴れ、数多を絡めてなんとも滑稽に。

 若菜の華奢な肉体のほうは若い分紫乃より更に暴れて堪らない。

 美人母娘が下品な姿で、並んで陵辱されていく。

 とうの二人が味わう感覚は、想像を絶する、苦痛。

 ――しかし。


(んぁぁっ♡ 主人のより太くて長くて硬いの♡ またいっぱい入ってきますぅ♡)

 夫が淡白なせいで欲求不満な生活を続けていた人妻・紫乃も、

(あぐ……あ、だめ♡ 壊れちゃう♡ 気持ち良すぎて♡ おかしくなっちゃう♡)

 オナニーの経験さえない純粋無垢な処女・若菜も、

 まるで肉棒を挿入される快感を何百倍にも強めたかのような心地が、苦痛ーカイカンーの中にあった。

 今までの人生で感じた快感に比べて何百倍もの快感ークツウーが、母娘二人の全身をしびれさせていた。

(ダメです、ダメなのに……夫がいる身でありながらも……

 身体中にたくさん突かれて逝っちゃってますぅぅぅ♡)

(ダメ、ダメ…なのにぃ…っ!母上の側にいながらも……

 身体全部を犯されちゃってとても気持ちいいっっっ♡)

 紫乃と若菜の身体はやがて、往復される貫きの中で秘部から体液を噴いた。

 愛液や小水の入り混じる煌きが溢れ、キ字架を淫靡に濡らす。

 二人はがくがく痙攣して頭を垂れていたが、

「「――っ♡♡」」

 また別の処刑人が持つ長い熊手が、彼女達の髪を無造作に掴んで顔をあげさせた。

(ああ♡ ようやく来ました♡)

(来た♡ 来た♡ 止めの一突きが♡)

 ――片方の槍が左から右上にかけて喉を突き刺し、

(源川紫乃、三十五歳♡ 逝っちゃう♡ 逝っちゃうぅっ♡)

(源川若菜、十五歳♡ 逝くっ♡ 逝くっ♡ 逝くぅぅっ♡)

 ――もう片方の槍がそれと同時に右から左上にかけて左乳房の下を突き刺した。

(若菜と一緒に♡)

(母上と一緒に♡)

 ――恍惚と苦痛の入り混じる母娘の表情が、次の瞬間、変わる。

((あの世へ♡ イッっ♡クぅぅぅっっっ♡♡♡))

 熟れた豊満なボディは小刻み痙攣しながら、紫乃は微笑みを顔に浮かべたまま、その目が光を失っていく。

 スレンダー美巨乳なボディはひと際大きく痙攣し、若菜の目がぐるりと裏返り、舌をダランと垂れ下げた。

 二人は散々辱められ、弄ばれ――恍惚の中に昇天した。


   *   *   *

 遺体は見せしめの為に、数日間磔にされた状態で晒される。

 死してなお羞恥にまみれた母娘をはじめとした凄惨ないくつもの亡骸を見に、数多の民衆が訪れたことは言うまでもない……

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おまけ

全体 Ver.




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Comments

Anonymous

カルコサの住民様 拝啓、物心ついてからの磔マニアです。今回拝見した母娘磔絵図は、小生のマニア歴の中でも三本指に入る秀逸なものでした。 時代背景、ストーリーもさることながらイラストそのものが史実に忠実に描かれています。ぜひ今後もこのような素晴らしい磔絵図を描いてください!世の中には磔マニアがたくさんいると思いますよ。

carcosa

気に入ってくれて大変嬉しいです。 Pixivにて絵のリクエストを募集しています。よろしければ宜しくお願いします。