single 「さよならのキス」 リリースの理由 (Pixiv Fanbox)
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※こちらの記事は7/30 23:59までの期間限定公開です。以降は加入者様限定コンテンツとなります。
こんにちは、somuniaです。
皆さんの住んでいるところは、夏真っ只中でしょうか。何かとイベントの多い季節ですが、今後の計画はもうたてましたか?暑さの厳しい日が続いているようなので、睡眠や水分補給をしっかりしてお身体にお気をつけてお過ごしくださいね。
7月の初め頃、約1年振りとなるsingle「さよならのキス」をリリースしました。こちらの作品は、これまでとは少し違う形でのリリースとなったのですが、どうしてこのような形でお届けすることになったのか、シングル制作の経緯や思いなどを皆さんへお伝え出来たらと思います。
遡ること今年1月、とある事件が起きました。
somuniaとして"自分はこういうアーティストです、という名刺になるような"EPを制作したいと思い、制作チームメンバーであるgaburyuさんYacaさんと共に、昨年から楽曲制作を進めていました。
せっかくEPをリリースするならCDも作りたい、と常々思っていたので、M3への参加申し込みは既に済ませていました。さてあとは当落発表が出るのを待つのみ。と、待っていたのですが…、ワタシとしたことが、参加費用の振込は当落発表後に行うものだと勝手に勘違いをしてしまい、制作メンバーに振込作業をお願いしていなかったのです。
つまり、振込期限内に参加費を払い忘れてしまった、という事件が起きたのでした(あらま〜)
幸いにもCDの発注はまだしていなかったので、特にこれといって痛手はなかったのですが、イベントへの切符を急に失ってしまったワタシは不完全燃焼モードに。
ならいっそのことCDを「全国流通」させてしまおう。
そう思い立ったワタシは、すぐに心当たりのある方に連絡をしたり相談をしたりして、何とか糸口がないか模索しました。事務所に所属していないので、ワタシの場合は自分の足で知り合いに頼っていく他ありません。無所属のメリットは、そのフットワークの軽さにありますが、デメリットとして難しいジャッジを迫られるということがあります。
幸運にも、複数から全国流通のお手伝いをしていただけるお話をいただくことが出来たのですが、自分にとってどの条件が最善なのか判断が出来ない状況に陥りました。誰に相談していいのかもよく分かりません。
少し話がそれますが、無所属であるということは、非常に孤独です。触ったものにトゲがあれば容赦なく刺さるし、どこからともなく矢が飛んできて傷を負うこともあります。その怖さたるや。野良として生きていくのは良いことばかりではない、というのをここ数年でさらに痛感しています。
それはさておき、しばらく検討する期間を設け、様々な可能性について考えていたところ、とあるお話が舞いこんできました。それが「タワクル」への参加です。
タワクルは、元々タワーレコードさまとShimokitazawa SOUND CRUISINGというイベントが連動して実施した企画で、それがベースとなり現在は渋谷・仙台・名古屋・大阪・福岡の5店舗にコーナーが設置されています。
ご覧いただいた方はわかるかもしれませんが、駆け出しのバンドやSSWの作品が多く置かれており、タワクルで注目を浴びて有名になったアーティストもいるという、まさに登竜門的コーナーです。
このコーナーはランキング形式になっており、上位をキープすると視聴機にCDをいれてもらえたり、ポスターを貼ってもらえたりします。つまり、上位を獲得すればいろんな方面から注目を浴びるチャンスがある、ということなのだそうです。
現在YouTubeは12万人を超える方にご登録いただいていますが、一歩外に出ればsomuniaのこと知ってるよ、という方はグッと減ります。今作っている楽曲のジャンル的にも、もしかすれば人を選ぶものかもしれません。自分の音楽をより多くの方に聞いていただけるようになるにはどうしたら良いか、これはワタシにとって課題のうちの一つでした。
全国流通のお話はどれも良いお話で、大変ありがたい気持ちでいっぱいだったのですが、自分の思いを整理していった結果、somuniaの音楽を好きでいてくれている皆さんに全力で作品を届けたい気持ちと同じくらい、アーティストとして一段階段を上がるために力試しをしてみたい、という強い気持ちが自分の中にありました。
言ってしまえばタワクルでCDを置くことはアウェー戦のような気持ちでした。自分のような音楽性、そして存在はきっと珍しく映るだろうと思っていたからです。でもそれは同時にチャンスであり、まだ踏み込んだことのない土地にいくからこそ得られるものがあると感じました。
何よりこの挑戦が、将来を大きく変えるきっかけになるかもしれません。
こうしてワタシはEPではなくあえてsingleで、未公開だった新曲2曲を用意し、7月5日にリリースをしました。余談ですが、今回の新曲制作、実はgaburyuさんYacaさんにとっても挑戦の連続だったようです。俺たちなりのポップス...がテーマだったのですが、それについてはまた今度対談かなにか機会を設けて深堀りしたいと思います。
single「さよならのキス」は現状福岡を除く4店舗+オンラインで取り扱いをしているのですが、発売から2週連続全店1位獲得、さらに、タワーレコードウィークリーシングルチャートでも2位、その次の週は5位を獲得しました。
本当にすごいことです。
びっくりです。
これは他でもないCDをご購入いただいた皆さんのおかげです、本当にありがとうございます。正直ここまでの結果になると思っていなかったので、とっても驚いています。
うれしい悲鳴ですが、かなり潤沢に用意していた在庫が残りわずかとなっていて、追加生産の準備も進めています。somunia史上発注したことのない枚数に到達していて、未知の領域です。本当に大変なことになっています。
このおかげで、タワレコにふらりと立ち寄った人や音楽業界の方が、ワタシの楽曲を視聴機で聞く機会があるかもしれません。謎に証明写真を貼りまくっているメッセージやポスターを読んで興味をもってくれるかもしれません。これって本当にすごいことなんです。
購入して、音楽を聴いてくれて、本当に嬉しいです。
ありがとうございます。
ジャケットはワタシたっての希望で、さめほしさんにご依頼しました。デザインはkatagiri mitsukiさんです。CDそのものが芸術作品になっているといっても過言ではないので、聴くだけに止まらず、是非お部屋に飾っていただけたら嬉しいです。
(高画質のアートワークデータは今用意しているのでお待ちくださいね)
今回singleを制作したことで見えたものもありました。自分がどうなりたいのか、どうしていきたいのか、モヤがかかっていた部分が見えるようになった感じがあります。
それでも、未来はどうなるか本当にわからないことだらけですが、とにかくその時その時を一生懸命取り組みたいです。たとえ思ったようにいかなかったとしても、上手くできなかったとしても、自分は音楽をやり続けて、向かい合い続けて、時間がかかってでも、アーティストとして成長し、大きくなれたらいいなと思います。
長くなりましたが、まとめると
音楽ってやめられないね、ってことです。
これからも引き続きよろしくお願いします。
somuniaでした。