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こんにちは、somuniaです。


3作連続リリース、最後のシングルとなる「Emerge」が公開されました。


Psykheは11月リリース、Unstepは12月リリースだったので、3作目は1月リリースかな?という気持ちがあった(し、そう思っていたリスナーさんも多かったと思う)のですが、焦らずに納得いくまで制作したい気持ちもあり少し時間をかけていました。ようやく準備が整った頃にはすっかり春先に。まるで羽化した蝶が羽ばたき出すように、「Emerge」も無事リリースされました。



振り返ると、3作連続リリースは11月の終わりに始まりました。

フィーチャリングでのリリースはあったものの、自身からのリリースがない状態が続いていて、その長い沈黙を破ったのが「3作連続リリース」でした。


蝶には、幼虫 蛹 成体という身体の変化があり、その過程の事を完全変態と呼びます。特に蛹の段階では、自身の身体を溶かして姿を大幅に変えていくのですが、そんな蝶の不思議な一生に心惹かれると共に、その過程そのものが今の自分とリンクしたような気がして、今回の三部作のテーマにしました。


これまでもテーマ性のある作品は出してきましたが、今回はそれに加えて制作環境や心境など、何から何まで新しいことが多かったので、この三曲にかけた思いについて話し出すと止まらないというか、とても長くなりそうなので、改めてまとめようかなと思っています。




今回はEmergeにフォーカスして少しお話をします。


まずは歌詞ですが、今回はワタシ一人で書きました。歌詞を書いている時は、ずっと心が痛かったです。自分が抱えている悲しみを素手で掴んで、自ら調理しているかのような感覚で、できたら触りたくないという部分をわざと触っていくような感じでした。感情をうまく包み込んで、生々しくなりすぎないように、自分よがりになり過ぎないように心がけながら言葉にしていきました。


誰かにとって普通のことも難しくて、上手くできない。

この部屋に"存在する"ワタシにとって、それは常に思っていたことでした。どうしてあの子みたいに出来ないんだろう、何故こんなにも不器用なんだろう、何をすればこの劣等感は消えるのだろう。そんなことを常に思っていました。


誰しもが抱えている様々な傷、治し方が分からなくて、絆創膏を貼って、悪化しないように、人から見えないように、保護しながら生きていく。もちろん治るに超したことは無いけれど、痕が残ってしまう時もある。そんな"傷"も愛せる時がくるのなら、自分は強くなれるのかもしれない。


そんな気持ちで綴りました。


サウンド面に関しては、音数が少ないシンプルな作りになっているのですが、ただ音数を減らせばいいって訳ではなくて、その上で音域を埋めないといけないだとかジャンル的にこうだとか、ミキシングがこうだから成り立つとか、どんどん専門的なお話になっていって…。ワタシも未熟ながらたくさん勉強させていただきました。


トラックのことについてはヤカさんとgaburyuさんがお話した方が面白いと思うので、これ以上は割愛しておきます。



Emergeのリリースは本当に緊張しました。

PsykheもUnstepもこれまでと方向性が違う挑戦的な楽曲ではありましたが、今回は特に緊張したかもしれません。自分の好きなように好きな音楽をリリースしたらいい、と頭では分かっていても不安は付きまといます。


実際リリース後は、「今度はこれまでの雰囲気でアルバム出して欲しい!」というお声もいただきましたし、「これまでの曲でEmergeが1番好き」という方もいました。本当に十人十色の感想。音楽において万人受けなんて存在しないんだなということを再認識しました。


確かに、リスナーさんからはtwinkle nightやnon player girlなどの可愛い印象があるのは事実ですし、自分でも今回方向性を変えたことでボーカルにおける課題にぶつかったりもしました。


でも一度チャレンジしたことで確実に表現力を鍛えられたし、そこから見えてきたものもあります。そういえば先日久しぶりに「波よせて」のカバーを聞いたら自分の声の幼さにとてもびっくりしたのですが、昔に比べて声が成熟したといえばそうなのかなと思いました。年齢の変化や身体の成長は全くないくせに、声だけはまるで生き物みたいだなって少し笑いました。


歌に関してはコンプレックスまみれではありますが、とりあえず今は、可愛くも歌えてその上でかっこよくも歌えるなら表現力の幅という点においては最強かも、というポジティブ思考で、早速新作アルバムの企画をしています。さらっといいましたが、a アルバムの企画をしています (2回言いました)




余談ですが、楽曲タイトルの意味について。

Emergeには様々な意味があるので受け取り方は皆さんの想像にお任せします。実はタイトルを考えている時は「Ulysses(ユリシス)」というタイトルにしようかずっと悩んでいて、結果的にEmergeになりました。ユリシスはとても綺麗な蝶で、蒼くかがやく翅が魅力的です。ユリシスにまつわるちょっとしたジンクスもあるので気になった方はぜひ調べてみてください。


そして、今回とてもお声が多かったレコード化については、前向きに検討しているので続報をお楽しみにお待ちいただければと思います。


普段はあまりこういうことを言わないのですが、Emergeは少しでも多くの方に聞いて欲しいという気持ちがとてもあるので、ぜひ楽曲に関するツイートやYouTubeのリンクをシェアしていただけたら嬉しいなと思います。


それでは、おやすみなさい。


somunia

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