【男→男小説】『親友3』【男からの足(靴下、素足)の匂い、靴下被せコキ】 (Pixiv Fanbox)
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2021-02-13 15:00:00
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2021-08-02 03:06:31
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『明日あたり飲めるか?』
茂治から連絡が来たのは、吾郎君とあんなことがあった2週間後のことだった。
俺は迷っていた。
寝てる茂治に対して自分の性欲をぶつけてしまったこと、その息子の吾郎君と卑猥なことをしてしまった罪悪感。
それがどうしても引っかかり、普通の顔をして飲める自信が無かったのだ。
飲みの誘いがあるあたり、吾郎君は茂治にあの日のことは言ってないらしいが。
『俺、諦めないですから』
あの日吾郎君からメッセージが届いてから、宣言通り吾郎君は俺に毎日メッセージを送ってくるようになっていた。
『今日は野球頑張ってきました!』
文章だけを見れば可愛い内容だが、その言葉と一緒に送ってくるメッセージには写真がいつも添付されている。
野球でドロドロに汚れた吾郎君のアンダーストッキングの足裏の写真だ。
そして続けてメッセージが来るのだ。
『すげぇ臭いですよ。大介さんに嗅がせたい』
それが毎日届くのだ。
ある日は学校で履いていたという薄汚れたスニソ。
ある日はちょっと借りてみたと言って、茂治が履く仕事用の五本指のソックス。
そしてある日は素足履きで学校行っちゃいましたと素足の写真。
どの足も共通して、もの凄く臭そうな足だった。
『俺の足拭きマットになってくださいよ』
『指の間が特に臭いです』
『日に日に足が臭くなってる気がします』
俺を煽るような文章と共に毎日届くメッセージに対し、俺は『そうか』や『ちゃんと洗えよ』など、興味の無いような内容で返事をしていた。
だけど内心はいけないとは分かっているのに、興奮してしまっている自分もいる。
吾郎君の臭い足を嗅がされ、足でイかされてから、どうしてもそれを忘れられないのだ。
あの臭すぎる足の匂い、そしてあのチンポを擦るソックスの感触。
今でもリアルに思い出すことができてしまう。
そんな状態の中で送られてくる写真。
ダメだと思いながらも、それでチンポを慰めてしまっていた。
吾郎君の臭い足の匂いを思い出し、吾郎君の臭い足の感触を思い出し、吾郎君の臭い足の写真を見て抜くのだ。
それなのに。
最後に浮かぶのは茂治の顔だった。
結局俺は、似ている吾郎君に茂治を重ねているだけ。
吾郎君の気持ちに答えることはできない。
かと言って茂治に思いを告げることもできない。
思い切って茂治達から離れることもできない。
結局俺は返事をした。
『オッケー』
あぁ…俺ってほんと中途半端だな…
■■■■■■■■■■■
昼の12時。
「「乾杯!」」
いつも通り、茂治との飲みが始まる。
当たり前だが普段と変わらない茂治を見て、少しだけ落ち着いた俺は、違和感なく接することができていると思う。
ここに吾郎君がいないことも大きい。
土曜は基本部活で日が落ちるまでは家にいない。
だから俺は吾郎君が来る前に帰るつもりで、いつもより早い時間から飲みを始めようと提案したのだ。
深夜に仕事から帰宅した茂治は、そのままソファーで寝てたらしく、俺がインターホンを鳴らす音で起きたらしい。
相変わらずの仕事用の作業着に、ドロドロになっている五本指のソックス。
上半身はタンクトップのため、茂治の男らしい鍛えられた身体が強調されている。
近くに寄っただけでツンとする男の汗の匂いがした。
そして僅かに匂ってくる足独特のあの匂い…
顔を寄せた訳ではないのに匂うと言うことは、今日も茂治の足は凄まじく臭いのだろう。
思わず唾を飲みながらも、そこから敢えて意識を反らすようにする。
いつも通りの俺で、いつも通り茂治と飲んで、これからも何も変わらず、この距離のままでいる。
それで良い。このまま茂治と一緒にいれればそれで。
「この前はすまんな。寝ちまって」
「…あぁ、大丈夫だよ。気にすんな」
「起こしてくれれば良かったのに」
「いや、余りにも気持ち良さそうに寝てたから、また起こすのも可哀相だと思ってよ」
「悪ぃな」
へへっと悪戯をした子供のように笑う茂治。
その顔が大好きだった。
あの日起こったことを知る必要なんてない。
このまま茂治の近くで、こうやって茂治の変わらない笑顔が見れればそれで…
この前起こったことを飲み込むように、俺はビールを煽った。
「そういやこの前飲んだばっかなのに、誘うペース早くないか?」
思えば月1回は飲んでいるが、今日はまだ2週間しか経っていない。
「あ、いや…」
「ん?」
「まぁこの前が中途半端に終わったからな!飲みなおそうと思ってよ」
「?そうなのか?」
なんとなく煮え切らないような答えだった。
何か茂治にあったのだろうか。
「まぁまぁ飲もうぜ!」
「おい、なんか言いたいことがあるんじゃねぇのか?」
「…あ~…別にそう言う訳じゃ…」
明らかに目線を泳がせて同様する茂治。
分かりやすい奴だ。
「なんだよ。言えよ」
「ん~…」
茂治は悩むように腕を組み、俯いてボソボソと何かを呟き、また俺の方へと向き直る。
「なんだよ」
「大介さ、俺前も言ったけどよ…」
「あぁ」
「俺はお前がいてくれて良かったと思ってる」
「なんだよいきなり…」
前飲んだ時に、過去のことを話しながら言った茂治の言葉。
俺にとって嬉しくも悲しい言葉。
「お前がいなかったら、今の俺はいないと思うし、ほんと感謝してる」
「お、おい!恥ずかしいこと言うなって!」
「ほんとのことだよ。感謝してるし、これからもいて欲しいと思ってる」
なんだか熱く語る茂治に顔が熱くなってきた。
それは茂治の言葉に照れたからだけではない。
このプロポーズ染みた言葉が嬉しくて仕方なかったのだ。
茂治の言葉にそんな意味がないことは分かっている。
あくまで一人の友人、親友として言っているだけの言葉。
それでも茂治の言葉は嬉しかった。
「いきなりなんなんだよ!て、照れるだろ…止めろよ」
俺は自分に落ち着けと言い聞かせながら、必死に言葉を返す。
「だからさ、吾郎のことなんだが…」
その言葉で自分でも驚く程ドキっとしてしまった。
なんでここで吾郎君の名前が…
「吾郎君がなんなんだよ…」
「吾郎は俺の宝だ。千秋が残してくれた、何よりも大切な息子だ。吾郎のためなら、俺は命だって…」
「お前が親バカなのは知ってるって」
千秋が亡くなった今、茂治に残されたのは一人息子の吾郎だけ。
昔から、目に入れても痛くない程には可愛がっていたのをずっと見て来た。
「だからさ…「ただいまー」
茂治が何か言おうとした時、玄関から声が聞こえた。
そう。吾郎君の声が…
ドタドタを廊下を歩く音が聞こえ、ジャージ姿の吾郎君が現れる。
「おう、おかえり」
茂治は何事も無かったように言うが、俺は気が気ではなかった。
「大介さん…来てたんすね…」
不機嫌そうな吾郎君の声。
「あ、あぁ。茂治に誘われて…」
「へぇ…そうなんすか」
冷たく返事をする吾郎君が怖かった。
吾郎君には俺が今日来ることを言っていなかった。
敢えて俺が言わなくても茂治が言うから良いだろうと思ったからだが、言うと早めに帰って来てしまうかもと言う気持ちがあったのは否定できない。
恐らく吾郎君は、俺が後者の理由で言わなかったと思っているのだろう。
「茂治、吾郎君に俺が来ること言ってなかったのか?」
「ん?だって昨日仕事中にお前に連絡したんだから、朝から学校の吾郎に言うタイミングなんかないだろ」
「そ、そうか…」
フォローしたつもりが完全に墓穴を掘ってしまった。
先ほど茂治が何を言おうとしていたかも気になるが、今は吾郎君をどうしようという焦りしか沸いてこない。
「あぁ、腹減った」
「そういや吾郎、お前今日部活じゃなかったのか?やけに早いけど」
「今週の土日は校庭が使えないから、部活はトレーニングと基礎練習だけで、午前中で終わるって言っただろ」
「あ、そうだっけか」
吾郎君がユニフォームじゃなくてジャージ姿なのはそれが理由だろう。
「ちゃんと話聞いとけよ。俺昼食ってないし、混じって良い?」
「おう。つまみならいくらでもあるし、食え食え」
「大介さん、良いすか?」
そう聞いてくる吾郎君の目が見れなかった。
「う、うん。勿論」
テーブル越しに向かい合って俺と茂治は座っていたが、吾郎君は俺の隣へと腰を下ろした。
近くに来たことによって匂う吾郎君の汗の匂い。
試合はできなかったとは言え、部活で汗は十分にかいているらしい。
胡坐をかいているせいで、吾郎君の汚れた白いスニソを履いた足裏が、嫌でも目に入った。
恐らくわざとだろう。
「好きに食えよ」
「言われなくても食うよ」
テーブルに乗っている、総菜屋で買った唐揚げを口に入れながら吾郎君が言う。
唐揚げは茂治の好物で、飲みの席には必ず大量にあった。
好きな物は先に食べたい派の茂治は、いつも最初に口に入れるのは唐揚げだった。
息子の吾郎君も同じように唐揚げを一番最初に食べる姿を見て、微笑ましさに少しだけ気持ちが落ち着いた。
無言でテーブルにある物を次々に口に入れ、割るために買ってあったコーラをついで飲む吾郎君。
流石育ちざかりと言うだけあって、凄い勢いで食べていた。
「凄い食欲だね」
思わず吾郎君に言ってしまう。
すると、俺を睨むように見て「早く大きくなりたいんすよ」と返された。
吾郎君は年齢の割には大きいと思う。
身長だって俺とそんなに変わらないし、体型だって野球をやっているだけあってガッチリしている。
「十分大きいと思うけど…」
「…父ちゃん超します」
なるほど。確かに茂治を超すのが目標なら、まだまだ食べないといけないな。
「あっはっはっはっ!俺みたいになるなら、好き嫌いしねぇで野菜も食わねぇとな!」
「確かに茂治って好き嫌いないよな。吾郎君はあるのか?」
「ないっすよ」
「嘘つくな。お前ホウレン草いつも食わないだろ」
「食えるし」
茂治と会話をする吾郎君は、やっぱりまだ子供の部分もあるんだなと少し安心した。
「何見栄張ってんだか…っと、ちょっと便所行ってくるわ」
そう言って立ち上がり、茂治が行ってしまう。
思ったよりは吾郎君と普通に話せてるが、流石に二人きりになると気まずい…
「俺…ホウレン草食えますから」
「え?」
「なんでもないです。そんなことより、大介さん来るって、なんで言ってくれなかったんすか。毎日メッセージしてるのに」
やはりそれを気にしているようだった。
「いや、ほんとに茂治が言ってると思ったから…俺から言う必要ないかなって…」
「ふーん…」
不機嫌そうに言う吾郎君。
でもそもそも毎日メッセージしてるって言っても、吾郎君が足の写真送って来てるだけだし…
「俺の足、嗅ぎたくなりました?」
「え!?」
一瞬理解が遅れる。
「俺の足を嗅ぎたくなったか聞いたんすよ」
「それは…」
何て答えれば良いんだよ。
嗅ぎたくないって言ったら嘘になるけど、そんなの言える訳がない。
「いつも、自分の臭い足見る度に、大介さんのこと考えるんすよ。今日の足、大介さんが嗅いだら喜ぶかとか、また俺にあんな顔見せてくれるかとか…」
少し顔を赤らめながら、俺を見て真剣な顔で言う吾郎君。
その顔がやけに大人びて見えて、ほんの少しだけドキっとした。
「今日だって、大介さんが来るって分かってたら、部活もっと頑張って、足、もっと臭くしてきたのに…」
吾郎君は汚れた自分の足を見ながら言う。
その姿に俺は苦しくなった。
吾郎君はこんなにも真剣に俺のことを思ってくれている。
だけど俺はそれに答えることはできない。
それは俺が茂治を好きだからということだけではない。
吾郎君には俺なんかじゃなく、もっと幸せになれる人を好きになって欲しいからだ。
そう。茂治にとって千秋みたいな、もっとお似合いの…
幼い頃から見て来た茂治の息子には、心から幸せになって欲しい。
その幸せに俺はいない方が良い。
「吾郎君…ごめん、俺…」
「大介さん。バカな考えは止めてくださいね」
俺が言う前に吾郎君は遮るように言葉を発する。
「大介さんは優しいから。なんとなく考えてること分かります」
「……」
「けど、それは俺にとっては全然優しくないすよ」
「吾郎君…」
「大介さん。俺は諦めないって言いました。俺に堕としてみせます」
吾郎君の顔つきが、少し意地の悪いものに変わった。
「父ちゃんの猛アピールで、母ちゃんがなし崩しで付き合った時みたいに…。まずは、今日のことのお仕置き、ですね」
ニヤっと笑うその顔は、茂治なら絶対にしない表情だった。
「おう、お待たせ」
丁度良いタイミングで茂治がトイレから戻って来た。
「なぁ父ちゃん、今大介さんから聞いたんだけど、大介さんって凄い特技があるらしいぞ」
「特技?」
吾郎君は一体何を言ってるんだ…
「そう特技。なんか人の足の匂いで、その人の健康状態が分かるんだってよ」
「はぁ!?」
俺は思わず声を上げて吾郎君を見る。
すると、テーブルの下であの時の動画を見せながら、笑顔で「そうですよね?」と同意を求めて来た。
「そ、そうなのか?」
「あ、あぁ…」
純粋に驚いているような茂治に、俺は仕方なく返事をする。
足の匂いで健康状態が分かるって、もしかしたらそんなこともあるのかもしれないが、俺にそんな特技も能力もねぇ。
一体何をさせる気なんだよ…
「凄いんだぜ。さっき俺の嗅いで、俺が腹の調子が良くないこと当てたからな」
「!?」
した覚えもないことを言い出す吾郎君に、俺はどうしたら良いかがわからないでいる。
「すげぇじゃん大介!いつの間にそんな特技身につけたんだ?」
茂治のことだ。俺がほんとにそんな特技があると信じているのだろう。
「え、えっと…仕事柄…かな」
「あ、お前製薬会社だもんな。人の健康状態とかに詳しいのか」
いやいやいや、全然関係ないだろそれ。
「ま、まぁそんな感じだ」
「へぇ~」
「なぁ、父ちゃんも嗅いで貰えよ」
「え!?」
驚いて再び吾郎君を見ると、面白い物を見るような目で俺を見ていた。
ここで吾郎君に見られながら、茂治の足を嗅げっていうのか。
お仕置きってこういうことかと気付いた時にはもう遅かった。
「おう、じゃあ頼むわ大介」
机の上に、豪快に足を差し出す茂治。
あの日嗅いだ、臭くて大きい茂治の逞しい足が目の前に出された。
仕事終わりのままのため、グレーの五本指ソックスを履いたその足は、信じられない程に土と汗でグチャグチャになっていた。
部屋の暑さと湿気も相まって、見るからにじっとりと湿った靴下を履いた足裏。
見るからに臭そうなその足のせいで、前に嗅いだ茂治の足の匂いがフラッシュバックする。
「はぁ…はぁ…」
息が上がってきたのは焦りのせいだけではない。
この臭そうな茂治の足裏に、徐々に興奮してきてしまっているのだ。
「大介さん。ほら、嗅いでくださいよ」
もう嗅ぐしかない。
俺はその茂治の足裏に顔を近づける。
前の時みたいに鼻を押し付けては嗅げないので、触れるか触れないかの距離まで近づき、ほんの少しだけ鼻から息を吸った。
「んんっ!!!!!!!!!!!」
くっせぇぇぇぇええええええっ!!
思わず叫びそうになるのをグッと我慢する。
素足と靴の間で、足汗によって蒸された茂治の靴下。
前嗅いだ時よりも臭く感じるのは気のせいではないはずだ。
「あれ?さっきと全然違いますね。さっきはこうやって鼻押し付けて嗅いでたじゃないですか」
「うわっ!」
吾郎君が俺の顔と茂治の足を掴み、グッと俺の鼻を足裏にくっつくように押し付けたのだ。
「んお"ぉ"っ!!!!!」
驚きでまともに茂治の臭い足の匂いを嗅いでしまい、思わず息が止まる。
臭い臭い臭い臭い臭い臭いっ!!!!
なんでこんな臭ぇ足のまま寝てられたんだよ!!
んあ"あ"あ"あ"あ"ぁ"ぁ"っくっせぇぇぇっ!!
余りの臭さにテーブルの下で床を叩いてしまう。
「おぉ、どうした」
それに驚いて茂治が足指をくねらせながら聞いてきた。
あぁぁぁっ…そのせいで足の臭さが更に拡散され、鼻の奥深くにまで入ってくる。
「なんでもっ…ねぇっ…んんっ!!」
「あぁ…もしかして、匂うか…?俺仕事終わりのまま寝てたの忘れてたわ。少し臭いかもしんねぇ」
少しだぁ!?死ぬほど臭ぇ足しときながら自覚ないのかよ!!
なんだよこのくっせぇ足は!納豆に足でも突っ込んだのか!?
「大介さんは臭いの結構平気らしいから安心しろよ父ちゃん。俺の足でも臭くないって言ってたし」
「吾郎の足をか!?あんな臭ぇ足平気なんてすげぇな大介…」
お前の足の方が臭いっつーのに!!いや確かに吾郎君のも凄ぇ臭いけど、年期が入ってる分茂治の方が濃度が濃い。
「平気すよね、大介さん」
「あ、あぁ…んぉぉっ♡」
あぁ…ヤバイ…
こんな臭ぇ足嗅いだせいでスイッチ入ってきちゃったよ。
ダメだ。落ち着け俺。
「はぁ…んあ"っ♡はぁ…はぁ…」
茂治の臭い足の匂いのせいで興奮し、段々と息が上がってきてしまった。
なんでこんな臭ぇんだよ…全然鼻が慣れねぇし、むしろ今かいてる汗で匂いが強くなってる気すらする。
「ほら、大介さん。ここ、嗅がないと」
「お、おい、吾郎、くすぐってぇよ」
吾郎君は茂治の足指を摘まみ、指の股をグッと開いた。
しかも足親指の一番臭い場所を…
「さっき言ってたじゃないですか。ここに一番身体の異常が出るって。俺父ちゃんの身体が心配なんで、しっかり見てあげてください」
「吾郎お前…頼むわ、大介」
完全に吾郎君を信じている茂治は、早く嗅げよと言わんばかりに足を突き出す。
靴下を履いているとは言え、茂治の五本指は匂い対策に何の意味を成してないのは、前回嗅いだ時から分かっている。
土がたっぷりと足汗を吸い込んでできた臭い泥。
その汗泥が靴下の指の股部分にたっぷりと染み込んでいた。
「はぁ…はぁ…はぁ♡はぁ…」
あぁ…なんでだよ…なんでこんな状況なのに、興奮してんだよ…
嗅ぎたい…茂治のその臭い足の股に鼻を突っ込んで思い切り吸ってやりたい…
いやそんなことしたら俺…
ダメだ。茂治にバレる訳にはいかない…
俺が葛藤していると、僅かにカチャカチャと音が聞こえた。
下半身に違和感を感じてみると、吾郎君の手が、俺の股間のチャックを下ろそうとしていた。
「ご、吾郎君!?」
「なんすか?ほら、早く父ちゃんの足嗅いでくださいよ」
そう言って、耳元で俺にだけ聞こえる声で、「動画」と言って俺を脅す。
足を伸ばして机に乗せているせいで、茂治から俺の股間の部分は見えないだろう。
だけどこんな…
器用にズボンのボタンを外し、チャックを下ろすと、パンツの隙間から引き出すように俺のチンポを外へと出す。
茂治の臭い足の匂いのせいで、悲しいぐらいに勃起した俺のチンポを…
「結局楽しんでんじゃん」
ボソっと吾郎君がつぶやいたのが聞こえた。
違う。楽しんでる訳じゃない。
否定したかったが今のこの状況では無理だし、したところでこの勃起したチンポを見たら信用なんてされないだろう。
「どうした?」
「あっ!いや、嗅ぐぞ!」
「?お、おぉ」
何か不審に思ったのか、茂治が足を引いて覗き込もうとしたのをなんとか阻止する。
これは不可抗力だ…
ズボンから勃起したチンポを晒しながら、俺は茂治の五本指ソックスの股へと鼻を寄せ、そのまま匂いを吸い込んだ。
「ん"あ"っ……!!!ん"ん"ん"っ!!!」
臭ぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええええっ♡♡!!!!
ほんとは絶叫したい程の凄まじい匂いだった。
ドカンと酸っぱい刺激臭のあとに、温かく湿り気を含んだ濃厚でねっとりとした臭さが波のように押し寄せてくる。
あぁぁぁっ♡茂治の匂い…んぉぉぉぉおおっ♡
こんな臭すぎる足の匂いを嗅がされ、俺はもう我慢ができなかった。
「…んんんっ♡……ん"お"ぉ"っ♡」
何度も何度もその茂治の臭い足の匂いを堪能するように吸い込む。
あぁ…なんでこんな、こんな臭ぇのに興奮するんだよ…
更にチンポに熱が集まり、硬くなっていくのが分かった。
その時。
「!?!?!?!?!?」
そのチンポに、何か温かい布が被せられたのだ。
一旦足から鼻を離し、チンポを覗いてみると、何やら薄汚れた布の袋のような物が被せられている。
被せた張本人である吾郎君の方と見ると、ニヤニヤしながら下を指さしていた。
その指の先には、吾郎君の素足が…
それで察する。
この温かくじっとりと湿った薄汚れた布は、吾郎君の履いていた靴下だ。
よくみれば確かに履いていたスニソだと分かる。
それが根元まですっぽりと覆うようにチンポに被せられていたのだ。
「そう言えば大介さん。靴下履いたまま嗅ぐより、脱いで嗅いだ方がよくないすか?」
「あ、確かにな。すまんすまん。五本指だから素足でいる気でいたわ」
俺の返事を待つ前に、うっかりしていたという風に茂治は言い、一旦足を引いて靴下を脱ぎ始める。
「大介さん、俺の靴下気持ち良い?」
「ご、吾郎君!」
茂治に聞こえないように小声で話す。
「もしイくの我慢できたら、大介さんのこと諦めるよ、俺」
「!?」
イくのを我慢できたら…
脱ぎたてでホカホカの吾郎君の靴下を被せられ、今からされることは予想がついている。
我慢できるのか俺は…いや、しなくてはいけない。
それが吾郎君のためであり、自分のためでもあるから。
「よし、これなら良いだろう」
茂治は汗で靴下のカスが張り付いた、ぐっちょりを汗で蒸れて臭そうな素足をテーブルへと再び乗せる。
湯気でも出てるのではと錯覚する程にじっとりと湿った足裏は、先ほどの靴下が可愛く見える程に臭そうだった。
「ここ嗅ぐんだろ?」
茂治は先ほど言った吾郎君の言葉を真に受けているらしく、足指を器用に開き、指の股を晒すように突き出す。
「お、おぉ」
俺は意を決してその足指の股へ、自分の鼻を挟むように挿し入れた。
挟んだ瞬間、ネバつく液がべったりと鼻につき、いかに蒸れているかを触覚で感じる。
その時だ。
「んはぅっ!んんん"ん"ん"ん"っっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!」
チンポを靴下越しに吾郎君が握ったせいで、自分のタイミングではなく茂治の足の匂いを吸い込んでしまったのだ。
一瞬あまりの臭さに意識が吹っ飛びそうになる。
入り口から弾丸のように凄まじい足の激臭が鼻から入り込み、中で爆発してその匂いを頭の中まで突き抜けていく。
前に嗅いだ時も思ったが、まさに兵器という言葉がふさわしい程に臭い。
それなのに、俺はチンポを更に硬くさせ、足の股から鼻を抜かずにいた。
そしてあろうことかまたその激臭を嗅いでしまう。
「んん"っ♡…んぉっ…!!!!んあ"あ"ぁ"っ♡」
あぁぁぁっ♡ぐぜぇぇぇええええ♡♡
臭くて臭くて堪らないのに、その匂いがもっと欲しくて仕方ない。
「んぁっっ♡」
「ど、どうした大介!」
吾郎君が俺のチンポを靴下越しにシゴき始め、あまりの快感に変な声が漏れてしまった。
「なっ!なんでもっ…ないっ♡から…んっ♡そのままっ、いてくれっ、あっ♡」
元々吾郎君の足汗で湿っていたスニソが、興奮で漏れ出た俺の我慢汁を吸い込み、その湿って温かい感触に包まれながらシコシコと上下に擦られ、茂治の臭い足の匂いを嗅いでいる。
それが気持ち良くないはずがないのだ。
どうしようもなく興奮し、チンポへの快感に腰が引けてしまう。
だけど逃すまいと吾郎君は、グッと背中に片方の手を回し、腰が引けないようにしてくる。
「んんんっ♡あ"あ"ぁ"っ♡」
「そ、そうか?なんか苦しそうだが…もしかしてそんな臭かったとかか?」
「んほぉっ♡だ、大丈夫っ♡だからぁっ♡」
臭さと快感の応酬に声が上ずりながらもなんとか答える。
「大介さん、俺の履いてた靴下でシコシコ気持ちぃ?」
吾郎君の熱の籠った声でいやらしいことを言われ、聴覚まで刺激される。
ヌルつくスニソの中で、チンポの傘を優しく擦るように上下に動かされ続け、段々とチンポの奥がじんわりとくすぐったくなっていく。
やばい…これはイけるシゴき方だ…
どこで覚えたのか、俺のチンポの気持ち良いところを的確に靴下で擦る吾郎君。
「なんかそんなスースー吸われると、少し涼しくて気持ち良いな」
はははっと笑いながら言う茂治の顔を見て、一気に射精感が強くなる。
あぁぁぁっ♡茂治のその顔ずりぃ…んおぉぉっ♡茂治の臭ぇ足やべぇぇえっ♡♡
「なぁ、俺の健康状態ってどうだ?」
言われてそういう設定になっていることを思い出す。
「父ちゃん、もっと嗅いで分析しないと分かんないって」
「あ、そうか」
嗅ぐのを終わらせまいと吾郎君は茂治に適当なことを言う。
クチュクチュと小さくいやらしい水音を立てながら、吾郎君の履いていたスニソの中で俺のチンポが追い詰められていった。
「んんんっ…♡お"お"ぉ"ぉ"っ♡」
「おい、ほんとに大丈夫か?」
「んんっ♡だいじょうあっ♡大丈夫っだからぁ♡あっ♡やべっ♡」
答えながら足の匂いの強い部分を嗅いでしまい、更に快感が増してしまう。
我慢しなきゃいけない。イっちゃダメだ。だけどイきそう。イきたい。茂治の臭い足嗅ぎながら吾郎君の靴下に出したい。このまま靴下に射精したい。
もう我慢できないところまできていた。
「大介さん、イっても父ちゃんにバレないようにしますから、安心してください」
悪魔のように射精の誘惑をする吾郎君。
「なんかモゾモゾしてきた」
更に追い打ちを掛けるように茂治が足指を動かし、俺の鼻の穴に足指が入って来た。
「んほぉぉぉっっっ♡」
一際臭い匂いが鋭く鼻孔を付き、スニソの上から亀頭を包み込みながらグチュグチュと擦られ、それが決定打となった。
「んんっっっっ!!!!!!!!!!!!」
イクっ、イクっ♡イっちゃうっ♡臭い足嗅いで靴下でコかれてイっちゃうぅぅっ♡
「俺の靴下に、いっぱい出してくださいね」
吾郎君の囁くその言葉と共に、俺は射精した。
「んっ♡!!!!!!!!!!!!!!!!」
凄まじい快感に声を上げそうになった瞬間、吾郎君は俺の口を塞いだ。
もう片方のスニソを持った手で…
何度かに分けて訪れる快感に、ビクビクと身体を震わせながら、茂治の素足程ではないが臭い吾郎君のスニソを嗅がされる。
「んぉっ♡んんんっ♡♡」
被せられた方のスニソにビュルビュルと俺の精液が吐き出された。
「お、おい、どうしたんだよ」
俺の口を突然塞いだ吾郎君に、茂治は不思議そうな顔で聞く。
「大介さんが、父ちゃんの足の臭さにやられそうになってたから助けたんだよ」
「え!?大丈夫か大介!」
顔から吾郎君の手とスニソが離れ、心配そうに俺を見る茂治の顔が見えた。
「だ、大丈夫だ…」
「そんな無理に嗅いでないで、臭かったら臭いって言えよな」
「はははっ、そうだな…お前、足臭いよ」
「あんだけ嗅いどいて今更かよ…で、俺の健康状態はどうだったんだ?」
「あっ♡!!」
グチュッという音と共に俺のチンポについた精液を拭きとりながら、吾郎君が俺のチンポからスニソを外す。
「ん?なんか悪いとこがあったのか?」
「あ、いやっ、お前は健康だよ。全然悪いとこなんかねぇから…安心しろ」
平然を装いながら言うが、テーブルの下では吾郎君が俺のチンポを下着にしまい、ズボンのチャックを締めていた。
「良かった。今病気になったりしたら大変だからな」
俺と吾郎君のしたことを、何も疑わずにいる茂治。
俺はまたしても裏切るようなことをしてしまった。
テーブルから足をどかすと、茂治は缶ビールを新しく開けて煽っていた。
「んじゃ、俺そろそろ部屋いくわ。大介さん、またね」
スニソを持ちながら吾郎君は立ち上がり、俺に含みのある笑顔を向け、さっさと二階へと行ってしまった。
俺は吾郎君を諦めさせることができなかったのだ。
それどころか、茂治を騙して足を嗅いで、そのまま吾郎君にイかされてしまうなんて…
射精後の倦怠感と共に自分への嫌悪感が沸いてきた。
「ほらよ」
茂治が俺にビールを渡してくる。
「あ、ありがと」
「まぁ飲めよ」
「あぁ」
缶を開け、全て流し込むようにビールを掻っ込んだ。
喉を通るビールがとてもヌルかった。
「あのよ、さっきの話の続きなんだが…」
「さっき…?」
あぁ、吾郎君が大切だって話か。
色々あったせいで完全に忘れていた。
「吾郎君のことだよな?」
「あぁ、そうだ」
「吾郎君が大切なのは分かったけど、それがどうしたんだ?」
「……」
「おい」
「……吾郎はお前のことが好きなんだろ?」
「……え?」
なんで茂治がそのことを…
何かで気付いたのか?それとも吾郎君が言った…?
「ま、まぁ良い兄貴分として?そういう意味では好きかもな」
必死に紡いだ言葉のなんと陳腐なこと。
あぁ、いきなり過ぎて頭が回らない。
「誤魔化さなくて良い。吾郎はお前を恋愛の意味で好きになってるんだろ」
「なっ…!!」
「この前飲んだ時、俺寝ちまっただろ。その後ションベン行くのに一回起きたんだよ」
「……」
まさか…俺が茂治にしてた時も起きてたとかないよな…
「起きたらお前がいなくてさ、帰ったのかと思ったら、二階で話し声が聞こえてさ」
俺が茂治の足を使って色々してた時はほんとに寝てたのか…
良かっ…って全然良くねぇよ!その後も見られてたらやべぇ…
蒸し暑い室内だと言うのに、背中に冷たい汗が流れた。
「吾郎の部屋からお前らの話が聞こえてさ。声掛けようと思ったんだけど、なんか真剣な話してたから…いけねぇと思いながらも少し聞いちまってさ…」
今更ながら思い出した。
あの日、俺は茂治の靴下を片方しか脱がせていない。
だけど俺が帰る時は両足素足になっていたことを。
つまりあの時茂治は一度起きていたということだ。
「何を、聞いたんだ…?」
「大介、お前が俺を中学の頃から好きだったってことと、吾郎がお前を好きだってことを…」
「……」
最悪だ。
最悪過ぎる。
長年の片思い。
ずっと言わないでおくつもりだったのに、こんな形で本人にバレるなんて…
「…他には何か聞いたか?」
「いや、そこだけ聞いて、これ以上は聞いちゃいけねぇと思って一階に行ったから…」
「そうか」
そうだ。茂治はそう言う男だ。
「俺は吾郎が大切だ。親なら当然子供の幸せを願うもんだ」
あぁ…聞きたくない。
聞きたくない。
茂治、お前の言いたいことは分かるよ。
俺だって同じ気持ちだ。
吾郎君は俺を好きになっても幸せになれない。
だから俺に吾郎君の前から消えて欲しいんだろ。
分かってる。俺だって分かってる。
だけど、お前から消えて欲しいなんて聞きたくない。
「男同士だからとか、そう言うのに俺は偏見とかあるつもりはない。人の恋愛は自由だ。だけど、吾郎はまだ若い。若すぎる…だからその感情は、思春期の一時的な物だと思うんだ。だけどあいつは俺に似て頑固だから、多分言っても聞く耳なんて持たねぇ」
「……」
「今なら一時の気の迷いだったで終わる。だけど長く続くとそれだけじゃ済まなくなる」
「……分かってるよ。俺がいなくなれば良いんだろ…」
「……」
あぁ…馬鹿らしい。
悪いのは全部俺なのに、何傷ついてんだろ。
茂治を好きになった俺が悪い。
好きになってなければ、吾郎君ともこんな親密にならなかったのに。
俺が寝ている茂治に手を出さなければ、吾郎君は俺に思いを告げることはなかったかもしれないのに。
悪いのは全部俺。
「……大介、さっきも言ったが、俺はお前も大切なんだ。お前とは違う好きだが、俺も大介が好きだし、これからもいて欲しいと思ってる。我儘なのは分かってるが…」
「じゃあどうしろって言うんだよ…」
「…吾郎をフってくれ…もう会いたくないと…」
「もう何回も付き合えないって言ったよ…会わないってのは…色々事情があって難しいんだ…」
吾郎君は俺の弱みを握っている。
それがある以上強くは断れない…
「その事情ってのが何か分からないが、フる理由ができれば良いんじゃないのか…?」
「なんだよ、フる理由って…」
「俺は千秋を今でも愛してる。そして子供の吾郎は俺自身よりも大切な存在だ…吾郎の為なら俺はどうなったって良いんだ」
「だから何なんだよ」
「お前のことをそう言う意味で好きになることは難しいかもしれない。それでも良ければ、俺と付き合おう」
「はぁ!?」
こいつ何言って…
「大介が俺のこと好きだってことは吾郎も知ってるんだろ。それなら、俺とお前が付き合えばフる理由になる」
「バカらしい…結局付き合ったと嘘をついて吾郎君を騙すってことだろ」
「違う。本当に付き合うんだ」
「お前は俺のことを好きになることはないと言ったのに、そんな形だけの関係に何の意味があるんだよ…俺をバカにしてるのか?」
何が俺が大切だだよ。
何がずっといて欲しいだだよ。
俺が茂治を好きな気持ちを利用して、俺を縛るだけじゃねぇか…
「バカになんてしてない」
「じゃあ付き合うってなんだよ!俺が抱けって言ったらお前は俺を抱くのか!?」
俺、何言ってんだろ…
「あぁ…」
「…!?」
「付き合うって言っただろ。俺はお前にもそばにいて欲しいんだ。お前が望むなら、俺はお前を抱く」
そう言った茂治の目は、驚く程に真剣だった。
あぁ…この目、見たことある。
確かあれは茂治が、千秋を好きになったって俺に相談してきた時…
その時の目だ…
「分かったよ……茂治、今すぐ俺にキスしろよ」
「…分かった」
茂治は立ち上がり、俺の方へと近付いてくる。
隣に来た茂治は俺の顎を片手で持ち、そのまま顔を近づけてきた。
そして唇が重なる。
茂治のヒゲが、少しだけ痛かった。
あぁ…
ほんと何やってんだろ俺…
ほんと…
最低だ。