Home Artists Posts Import Register

Content

 自分割とイラスト系の本とか買ったりするんですよ、たまに買いたくなる周期がきて。結構な量買って中身見たりとか。そんな中で、これは結構初心者にもオススメできるぞって本が出たので紹介しますね。


 てことでこちら


アーティストのための人体解剖学:ドローイング - フォーム&ポーズ


 今年の6月29日に発売されたこちら、これは結構いい本だと読んでて思いました。


 何をもって良本だとするのか、とにかく第一は「絵を描く人のことを考えて解説してる」これに尽きる。ただ人間の構造を解説するだけの本なぞそれこそ山ほどあります。そこからイラストに落とし込めるように解説しているのが良い本だと言えますね。


 これを解説してる本ってあんまないんですけど、「必要な情報なら見えてなくても描け」ってのがあるんです。例えば



こんな感じの水着を描くとして、そこに髪を描くと

そうしたら水着の紐が片方隠れた、これはあんまりよくない。紐は肩にかかって水着支えてるってのが一般的なイメージなので両方見えてたほうが伝わりやすいんです。だからこういうときは

 本来隠れて見えない部分でも紐を足して描いたほうがそれっぽくなるよ、ていうことを解説するのが良いイラスト参考書だと僕は思っています。まぁこの例は極端にそう描きましたが、絵を描いてるときに「必要な情報だけど身体の影に隠れて見えなくなっちゃう、どうしよう・・・」って場面って絶対あるんです。


 この本はそういう実際にイラストを描く際に役立つ解説も入ってるのでとてもいいですね。


 こういった人体解剖系の解説で一番大変なのは「現実の、人間の身体の構造を勉強して2次元のイラストを描くときにどうするべきか」だと思います。「実際の身体の構造はこうなってます」で終わると大半の人が「じゃあ実際に描くときはどうすれば?」ってなります。この本ならそこの心配もないんじゃないかな。



 表紙だとガチガチの解説書だと思われますがサンプルを見てもらえば分かる通りめちゃくちゃ動きが多いです。ダウィンチの解剖図みたく人がTポーズになって筋肉の名前が書いてるだけなページはほぼありません。ぺらぺらと眺めるだけでも結構楽しいですよ。


 ページ数は300Pほど、これを多いかどうかは人によって変わりますが図が多いのでそんなに多く感じることはないと思います。


 値段はアマゾンで5500円、結構いい値段しますがこれ一冊で身体の構造を網羅できると思うので買って損はないと思います。


 



 

 日本のイラストってやっぱベクトルが違うと感じますね。デフォルメの粋を極めてると思います。一番思うのは鼻と顎のライン、鼻なんて実際はあんなに丸みを帯びたラインなのにそれを一本の線で描いたり点で描いたり。海外のイラスト解説本とか見るとそれをひしひし感じます。


 だからこそと言ったらアレですが、やっぱり人体の構造の理解度に関しては海外の本を買った方が有効だと思いますね。日本の解説書を見比べると結構練度の差が出てると感じる。


 まぁつまり日本のイラスト技術と海外の人体解剖学を合わせることが出来れば無敵ってこと


 

 

Files

Comments

No comments found for this post.