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新潟に行ってきました♡

遠方に行ったのは2019年末からウィルス禍になって、筑波山にバイクで行って以来なので数年ぶり。

この3年はまず遠方に行くって頭がなかった。

ワクチンの接種率も高くなったので久々に遠出しました。

食べ途中に資料にしよ!って急遽写しちゃったので汚くてごめんあそばせ!

玄米に味噌汁、季節の小鉢・・2023年令和の時代でも江戸時代かな?という食。

駅中の食事処の健康メニューにこの国の少子高齢化をふつふつ感じます。


情報取得手段と決済手段は多様化したけど、人間のカラダを物理的に構成するものが何一つ昔から変わってないのを実感します。

結局我々日本人、ご先祖さんの頃からずっと食ってたものが内臓や細胞にあう♡

みんな大好きガンダムもチョンマゲお侍の鎧甲冑、クスィーガンダムは大岡越前とかが着てる羽織、ペーネロペーは12単がモチーフなので、平安時代から食や文化的なもののベースはほぼ変わってないのでしょうなぁ。

一時洋風に流れても、その要素を組み込みつつ、やがて和風に戻ってきちゃう。


日本が偉いのはこう言った歴史を書物や絵巻で残してある事。

地域ごとに支配者が違ったので、地方ごとの特産品が当たり前のように発展して郷土ごとの特色が生まれた。

日本という島国で、行く先々で観光地があり美味しい食事や特産品があるのはそういう歴史背景があるから。

各地に歴史が残って無ければ歴史探訪もできなかったし、観光も成り立たなかった。


江戸時代から残る豪農の目黒邸。

豪農であろうが庶民であろうが、釜でご飯。

煮炊きしながら暖も取れるこの様式は実に合理的。

釜の蓋って必ず取手が2本だと思っていたんですが、1本もあるんですね。

デザイン的にも1号釜、2号釜って感じで分かりやすくていい感じです♡

目黒邸は茅葺き屋根のためいつも室内の囲炉裏で薪を焚いてます。

煤が木を強くするんだとか。

そのため部屋中がうっすら煙と煤の匂いで満たされ、無垢の木材もいい感じの黒光の艶が出てました。


拝観者の靴下と普段の掃除で磨かれた無垢床材の美しさって独特の味わいがあります。

併設される資料館に展示されていた雪国装備。

あら・・この衣装・・ちょっとえっちだな・・♡って思っちゃった貴方!その感覚が創作の始まりです♡

北国・・雪男・・雪女・・農村娘・・いいよね・・


歴史を学び、時代を繋ぎ、ディフォルメして現代の創作に活かしたい♡

embed: www.city.uonuma.niigata.jp

目黒邸の詳細はこちら♡



雪深い所の出身じゃないので、田畑が一面真っ白になるこの光景は新鮮。

ちっこい野獣の足跡が残ってて、こんな季節でも実際に生きてるんだなという気配が楽しい。

遠景に雪化粧の山々が見れて清々しい気持ち♡

辺り一面冷蔵庫みたいな冷気なのに、陽光は3月のそれなので、不思議にほんのりあったかい。


雪が陽光を反射してまぁ眩しい。

空が何となく白が強めで水色っぽいのも、もしかしたら雪原が天然のレフ板になって空に反射光が抜けて行ってたりしてるのが影響してるのかも。

四方をぐるっと山に囲まれていて、移動中の車内で色々音楽聴いてたんですが、1番しっくり来たのは「蓮台野夜行」に収録されている「夜のデンデラ野を逝く」でした。


作曲者のZUNさんが長野ご出身で、ご自身で体感した雪の風景と雪山の雰囲気とその中での生活が自身の音楽性に深く関わってるのかもしれません。



ZUNさんは音楽的にYMOの影響も受けてらっしゃって、印象的なフレーズの繰り返しを多用されます。

特にYMOの東風は東方で似たようなフレーズが使われています。


YMOはシンセサイザーを多用し、今に繋がるゲーム音楽に絶大な影響を与えたグループ。

ダライアス等の楽曲で有名なZUNTATAも、電子音で作る独自の哲学的な世界観はYMOに通じます。

ZUNさんやZUNTATAタイトー音楽は姫神の影響も濃厚に感じます。


YMOの細野晴臣さんが諸星大二郎さんのファンという事もあり、日本古来から続く伝奇や民俗学などをベースに、新しい切り口や現代解釈を音楽面に取り入れたため、電子楽器にも関わらず独自のどこか不思議で懐かしい雰囲気があるように感じます。


これら知識や嗜好が、食で言う所の隠し味、醤油や味噌にあたると自分は思っています。

海外の料理でも、醤油や味噌をちょっと入れると親しみやすく食べやすくなる。

目で見るもの、耳で聴くものも同様に、文化面の醤油や味噌を加える事で見やすく聴きやすくなる。


その文化面の醤油や味噌をいかに自己の内面で美味しく醸造できるかが、究極何か作る人に求められる事なのかもしれない。

作る人は自分だけの味わいを醸造するための酵母菌を大事にしないといけないんです。

今、AIに走る作り手の人たちはその酵母菌を自ら捨ててるようなもんですね。

独自の酵母菌を育むには、五感を動員し体感したり、常に考えてアウトプットするしかない。

自分の酵母菌を育てる=感性を磨く事と言えるかもしれない。

あらゆるものの性能が過剰に高くなった今の時代、ちょうど良い匙加減に合わせられる「感性・フィーリング」が大事になっていると感じます。


人間の腸内にはたくさんの善玉菌と悪玉菌と日和見菌が居て、食べるものでその割合が変化するように、人間は常に何かしらの菌と共生してるわけです。

創作物は誰かの文化的発酵食品♡


自分も諸星先生の本はいくつか読んでるんですが、読んだ後は巨大な鳥居が怖くなってしまったり、勝手にこじつけや空想をするようになるので、諸手を挙げてお勧めできるものではないのが難しい所。

何か作る側に居る人間には、固定観念を壊す事や、創作に大事なのはいろんな視点と組み合わせ、よく練った納豆のような粘り気のある設定や雰囲気、絵の上手さだけが大事ではないんだなって思えるのでオススメです。


音楽をもうちょっと掘り下げると、日本においての電子音楽・シンセサイザーの祖は冨田勲さん。


同世代にすぎやまこういちさんが居らっしゃったので、文吾捕物絵図の音楽から感じる雰囲気など相互に影響があったのではないかなと思っています。

こちらの冨田さんご自身の語りの中にある、戦時中にラジオから流れてきた米軍の放送で他国の音楽を聴いた経験が、冨田さんのシンセサイザーだけで作った「木星」に活かされているように感じます。


今では通信が発達して、あまりノイズ混じりに音がしてるのを聴くって言う経験もできないんですが(タクシーの運ちゃんの業務無線でもない限り)、戦時中のラジオ放送の空気感が、木星の楽曲中に入る、通信に乗って聞こえてくる宇宙人かはたまた惑星そのものが歌ってるような表現に繋がっているように思えて、冨田さんの戦時中の体験が元になっているように感じるんですね。


音楽も絵も「表現」なので、本人が体感したものを作中に取り入れ、他者に自分が感じた事を伝えようとする工夫の過程で独特の味わいが生まれます。

機械を使って作っていても、その調整を目と耳で行わないと心地よいものにならない。

人間が作って人間が見聞きする娯楽はフィーリングが命。


冨田さんが使ったシンセサイザーはMOOG。

マジンガーZなどで著名な渡辺宙明さんもMOOGを使用されていました。


MOOGは海外の製品ですが、国産アナログシンセでKORG 700Sと言うものがあり、この機材を使い込んだのがシルクロードの音楽などで有名な喜太郎さん。


70〜80年代は今風に分かりやすく言うとサイバー民謡というか、アナログシンセサイザーと言う電気・雷の音を使って郷愁を描いた作品が多数作られたので、音楽的に見ると一面ではむしろ今より優れた時代でした。





KORG700SはMOOGなどの海外製シンセを参考にせず、日本人の耳を頼りに作ったため、操作系や音の発振方法が独自のものになっています。

太い音も出るけど、雅楽の龍笛のような口笛のような弦楽器のような独特のリード音が綺麗。

1973年に生まれた、日本独自の音がする初のアナログシンセ。

その楽器としての素性と個性が喜多郎さんの曲調とマッチしたのかもしれません。

上の2つの動画は年代が違いますが、おそらく使ってる700Sは同じだと思われるので、アナログシンセのコンデンサーの劣化具合が音の違いとして出てきていてそこも面白いです。

そういう人間くさい所もアナログシンセは面白い所。



RolandからもSH-1000というアナログシンセが同年にリリースされました。


この当時はシンセがまだサブマシン的な位置付けで、オルガン上に乗せて使われる事を想定していたため操作系やキーボードのレイアウトが独特です。


ちなみにRolandのSHは現在でも継承されているモデルネームで、今度新しくSH-4dと言うのが出ます。

ただ、現在は内部がアナログではなくデジタルシンセのため、厳密には出音は別の機材。


音も興味を持って聴いていくと、だんだん楽器ごとの違いが分かってきて、自分の好みの音も分かってくるので楽しいです♡




富田さんの木星のパッケージの宇宙船とそっくりのギャラガ。

この一枚絵のインパクトは凄くて、惑星よりもデカい宇宙船と言う発想など、後にいろんなものが真似ている印象があります。

ゲッターロボなんかもそうですね。

開山堂。

当時まだ30代だったこの寺の和尚さんが、石川雲蝶さんにお願いして寺の装飾を掘ってもらったお寺です。

石川雲蝶さんは現代で言うと寺田克也さんや竹谷隆之さんに近いイメージ。


この雪除けの屋根が施されたお堂の中に「道元禅師 猛虎調伏の図」と言う一室丸ごとが彫刻で出来た部屋がありますが、この空間から感じたのは意外にも旅館のちっちゃなゲームセンターの雰囲気に近いものでした。

道元禅師と言うキャラクターにまつわるエピソードが彫刻として部屋中に施されていて、この一室でしか体感できないコピー不可の作品になっている。


「奇々怪界」「源平討魔伝」「妖怪道中記」など、アーケードゲームの過渡期に生まれた、昔話のような世界観がそのままアクションゲームになったような雰囲気の作品たちと同じ匂いがして親近感が湧きます。


映像という娯楽がなかった時代に、彫刻を通してストーリーや空想を楽しむ半立体シアターだったわけです。

四季の移ろい、時刻・天候・気温によって体感的に見え方が変わるこの部屋は、この地上において究極の造形表現の1つなのかもしれないなぁと感じます。


開山堂の詳細はこちら♡


弥彦神社の中にあった十柱神社

茅葺きの屋根が苔むしてるのが実にいい感じ。


最近は持続可能性・サスティナブル社会とか言われますが、日本は昔から自然資源を上手く活用した持続可能性社会ですよね〜 と言う気持ち。


究極の持続可能性は、若者に教養とモラルを与え、現役世代に働いた分の正当な対価を与え、家庭を持たせ次世代を作る事でしか実現しないんですけどね。


やっぱこう言う事考えて実行してる人いるんだなって思った「おこわ団子」

おこわで餡子入り団子を包んでいて、おにぎりと甘味を食べたいと言う需要を一度で賄うわがままメニュー。

ブルマ剣道少女たちが作るメニューの参考になりそうです♡


新潟は米の産地でとにかく米が美味く、その米からできる日本酒の数も多いため度数の高い日本酒を利酒してくぴくぴ呑んでました。

バイクで行くと現地で飲酒は出来ないけど、電車やバスだと心置き無く飲酒できるのがいい♡

普段まったく呑まないようにしてる分、こう言う時のお酒は最高に美味く感じます。


良い感じに雪国の生活を見ることができました♡

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