始動の6月 (Pixiv Fanbox)
Published:
2019-05-31 19:24:43
Edited:
2019-05-31 19:26:53
Imported:
2024-01
Content
5月ご支援ありがとうございました。
5月は初めてご支援100名様を超えました。
本当に有難いです。
自分には作りたいものがいくつもあります。
90年代に見てきたものがあまりにも自分には魅力的で、キャラクター描けるようになったのも、あの世界観すごく好きなのに、キャラクターがもうちょっと自分好みの感じなら・・・っていうのが多かったのが動機の1つでした。
あまりにもとっ散らかっちゃうので、今はアーネリス・アクアバレット・ミルフィーユjkの3つが主ですが、ヴィルガストが好きでリューナイトも好きなのでロボファンタジーもやりたいと思ってラフだけはきってます。
36歳になって思うのが、10代の子供のように与えられるのを待つ時期は終わって、偉そうな話なんですけど、今の10代の子たちにグッと来るのを提供して、興奮させないといけない立場になったんだなという事。
いつまでも、絵を描ける俺を見てくれとその場その場の絵をSNSにアップするだけで、その数字で自分を判断していちゃダメなんです。
趣味ならいいんですそれでも。
でも身を立てて行くなら、作品作って残してかないと、いつか戦えなくなった時、自分に何も残ってない事実に自分が耐えられないと思う。
人間、何か作れる時間はそう長くないです。
例えば自分だと今36歳ですが、40までに自前の物を用意できるかどうかがその後を決めると思ってやっています。
家が裕福なわけではないので、親の痴呆・介護の問題も常に頭の片隅にあり、そうなったら絵を諦めないといけないのも覚悟しています。
まだ幸い親にその兆候はあまりありませんが、結婚もしてない自分には、このまま40になる事に対してシミュレーションできる現実的な恐怖がリアルで、夜もたまに寝れない事があります。
インターネットは時間感覚を狂わせます。
いつまでも自分が1番若いような錯覚が常にある恐ろしい場所でもあります。
先輩ヅラできる程自分で残してきたものも、メディアが認めてくれたものも何もないので自分に自信も何もないですが、社会的に36歳って20代のコから見れば遥かに大人です。
だからもう大人のフリして淡々と作って残してそれを自信にして行くしか無い。
今は何か作る上でSNSの数字がモノを言う時代になってしまいました。
でもこれは、SNSの数字に左右されず何か作っていこうとする身からするとチャンスでもあります。
みんながSNSの数字の鎖に縛られて作るものを決めかねている間に、作りたいもの作って出して、それが売れればそれが市場なのです。
何が売れるか分からない、そもそもこの業界に売れる事が約束されたジャンルなんてないんです。
作者本人が熱中したものを、その作者が自分なりの形でアウトプット出来て、そこに何かメッセージをこめられたら、世界観と空気を共感できた人が、それを誰かに伝えたいから人づてに広まる・・・
多分これは今までもこの先も変わらないと思う。
◾︎va11 hall-a ヴァルハラコラボ
ベネズエラ製のゲーム、ヴァルハラコラボのバーに行ってきました。
ヴァルハラはバーテンになって、やってくる客の望むドリンクを提供し、会話を通して世界の実情や人間模様を体験するゲームで、探偵モノと違い自分で能動的に探すというハードルがなく、基本的に向こうからイベントがやってきてくれるので、ノベルゲーにドリンク作成機能がプレイアブルなゲームアクションとしてついた感じでとても取っつきやすいのが特徴です。
このゲームは自分にとって、日本と海外の対人力の差をシナリオで見せつけられたゲームでもあります。
日本の作品のキャラクターは今、良きも悪きも視聴者のご機嫌を損ねないように調整されています。
だから可愛くも見えるし、気持ちいいキャラも多い。
見た目と二次元的な可愛いさのキャラ作りに関しては世界でまだ1番だと思う。
ただ、多くの場合主人公に主体性なく、性格的にフワフワしているため結果自分みたいな高齢の視聴層は刺激が少なくて物足りない気持ちになってしまう事もしばしばあります。
非常に難しい部分です。
ヴァルハラはその点で出てくる連中みんな一癖あって、それぞれ隠し事をしている大人の顔を持っていて、アルコールによってちょっとその部分が垣間見える。
日本は酒だ!酒!ガハハ!みたいな宴会ノリになる所、ヴァルハラはキャラが心の内のディープな話をするためにちょっとづつ酒が入る。
こういうアルコールの書き方、カッコイイ・・・と思わせる粋な感じ。
同性愛・人種問題・生身かサイバネティクスボディかの身体的差別問題等、日本の大部分が無頓着・もしくは異様に偏った見方が多い近代問題をゲームの中にデフォルトで盛り込んでくるので、世界観 の厚みが違います。
音楽も非常に良くて、バーの中でそのまま流れていたのを聴いて、本当にバーで流れても合うものだったんだなと感じました。
製作者さんもはるばるベネズエラからいらして、イラストレーターの方も色紙を置いて行かれたそうで、制作サイドのファンサービスにも頭が下がります。
この先スケバンゲームスさんのような、作りたいものを作った小さなインディーズが残っていくのでしょう。
個人的にヴァルハラに共感できたのが、キャラクターが生きる痛みを知っている事を感じさせる点。
今の日本は、現実はこうじゃないって分かった上で頑張ってる姿勢をフィクションでもなんとかうまく書いて見せてほしいと思ってる仕事に苦戦してる30代に向けて作られる内容のものが少なすぎるんです。
同じインディーズのスターデューバレーもアンダーテイルも、根底にあるのは現代が抱える精神的な問題に対するアンサーの描き方の共感だったので、痛みを知った上でキャラクターに演技をさせられるかどうかはこの先非常に大事な気がします。
ヴァルハラは色んなプラットホームでプレイできるので興味ありましたら是非。
◾︎ぼんぼり祭り
先日花咲くいろはを見た勢いで個人協賛しましたぼんぼり祭りの、のぞみ札が送られてきました。
返送すればお焚き上げしてもらえるそうなのですが、自分は残しておかないと気持ちが薄れるので、手元に残しておこうと思います
商業も同人もぼんぼります。
夏コミに向けて、あと2ヶ月。
アーネリスとアクアバレットを比重多めでやっていきます。