紙書籍と電子書籍考 (Pixiv Fanbox)
Published:
2019-02-09 15:29:42
Imported:
2024-01
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引っ越し先が今より小さい部屋のため、ごそっと本棚の本を捨てました。
ホントは連れて行きたかったんだけど、物理的に本棚が1つ入らなくなってしまうので。
色々勿体無いな・・・と思ったので、最近Kindleの電子書籍を活用するようになったんですが、これも一長一短だなと。
電子書籍はバックライトがあって拡大できて、どこでも読めるのはいいんですが、分厚い本だと直感的にあのページ開きたいっていう時に困る。
電子漫画の場合だと、紙の状態含めて醸される雰囲気がないのと、手で持って微妙にアールを描く、こちら側にせり上がるような本自体のたわみがないため、視覚的に今ひとつ迫力に欠ける。
あとは・・・最大のポイントとしては「両手で保持して束のページをコントロールして読まないために集中力がフワフワしがちで他のことをしたくなる」というのをちょっと感じました。
しっかり持って指で支えてページをめくるっていうのは、その行為自体に何か脳を活性化させる要素があるのかもしれないですね。
細かい事言うと、これだけの量を読んだ!という充実感が無い、経年による紙が飴色になる味とかがないのでノスタルジー補正が入らずに、いつまでもフラットな体験というのが電子書籍の持つ若干の弱点と言えるかもしれません。
ただ、向き不向きの感じ方は人それぞれ。
イラストもそうなんですけど、2019年の現在、デジアナどっちが片方より優れているっていう考え方はナンセンス。
結局内容が各人の脳に残ればそれでいいんですが、視覚体験を重視する漫画だったり、なんとなく片手間に読みたいエッセイだったり、どれも体裁は本ですが、一括りに書籍ではなく、ジャンルによって電子書籍に合う合わないがあるなと思った次第。
液晶を四六時中見てるので、目にとってもなんでもかんでもデジタル化するのは良くないなぁと。
ほんと今液晶見ない時間のほうが短い感じなんで危険です。
今後も試して、デジタルと紙の良さを上手く住み分けて、紙で残すものは残す、デジタルに向くものはデジタルで、と住み分けていきたい所。
▼ちなみに個人的に買ってみて、電子に向く・向かない本を最近のもので一例を
電子版に向かないかなと思った本
■日経2018年テクノロジー展望
去年、色々SFの技術的なウンチクを知るのに読んでいた本。
現実のテクノロジーはここまできたかー、こうなるかーという刺激がほしい方におすすめです。
320ページあるので、これくらいの情報量と厚みになるともう書籍の形式の方が良く、個人的重要箇所を赤ペン引っ張ったりして汚く読むので、2019年版も紙で買うと思います。
勉強目的の本は紙がいいのかもしれません。達成感もあるし。
電子版に向くかなと思った本
■自己流園芸ベランダ派 いとうせいこう
最近読んでいる、いとうせいこうさんのベランダ園芸のエッセイ。
とにかく内容がおもしろく、自分もベランダで植物育ててるような気分になります。
どうだ俺の園芸スゲーだろ~ってインスタ的に見せびらかすのじゃなく、好きな植物買ってきてただただ観察するというスタンスなのがいい。
水はあげるし植え替えもするけど、それ以上は何もしない、枯れたら枯れたでしょうがない。
男の園芸って感じです。
絵がなく文章主体なのでこれは紙でも電子でもいいんですが、電子だとデバイス連携でスマホでも読めるので、こういった一遍が短いエッセイは向いてるかなと思いました。