美少女化クズ親父 裏話 (Pixiv Fanbox)
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※この記事は作者による作品解説のようなものです
私は読んだ人の思う通りに話を受け取ってもらえるのが一番いいと思っているので「作者が勝手に言ってるだけ」理論で見てくださると幸いです
本人による作品語りが苦手な方は閲覧注意です
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今回は「美少女化クズ親父」を描くにあたって色々と設定や主人公の心理をまとめたメモがまだ残っていたのでそれを晒していこうと思います
まずは登場人物の簡単な設定から
主人公 小柳出照義(40)
子どもが生まれてから妻と上手くいかないことが多くなり、家庭と仕事のストレスをパチンコにぶつけるように
そのままどんどんのめり込んでしまい最終的に会社の金を横領未遂→クビ
妻子にも愛想を尽かされ離婚
実際は未練たらたらだが人前では強がっている
山垣(47)
メガネのおっさん
工事現場ビルの警備員
自分の浮気で離婚
高尾(38)
土木作業員
ヘビースモーカー、酒カス
風俗通いがやめられず離婚された
最近はパパ活にも興味あり
元ヤンぽい粗雑さ
中上(41)
駐輪場警備
パチンカス
婚姻歴なし
元引きこもり
両親ともに病死
柳(50)
元公務員
娘への性的虐待が職場にもバレて懲戒解雇
実家が資産家だが絶縁されている
今はコンビニでバイト
今澤(36)
初めての彼女にして婚約者がいたが金目当てだった上に間男に寝取られた
その後病んで退職
SNSで家出少女にDMしたりAV女優に絡んだりと忙しい毎日
アフィブログとかで細々生計を立ててる
ミソジニー拗らせガチ童貞
下記は、物語における小柳出の心理をメモに残していたものです。
私の中ではこういうつもりで描きましたが実際どうかはわかんないよ~くらいのスタンスで読んでくださると幸いです!
自分の金の使い込みと会社からの横領未遂が原因で妻子と別れた
そこからはバイトと飲んだくれの生活
地に落ちたと思っていた
このおじさんはナチュラルに独身は負け組だと思っているタイプで自分が離婚され社会的にも落ちぶれたことを本当は受け入れられずにいた
しかし美少女になったことで自分が以前と同じ「あっち側」(=勝ち組)に戻れると思い込む
が、美少女としての生活も思うようにはいかず、他人を蹴落とし留飲を下げる方向に生き方を切り替えようとする
しかし落ちぶれた自分とは対照的に社会的地位も金も取り戻した妻子に再開したことで、「あっち側」の人間というのはそもそも自分とは根底から違う生き物であることがわかる
新たな夫(冴えないが真面目な元同僚)の元に収まったのを見て、また、自分の娘が心優しい人間に育っている姿を見て、自分はどう頑張ってもあっち側には行けないこと、行ってはいけないことを認識する
しかしそれは彼の中ではネガティブなことではなく、むしろ現実を受け入れることで色々と吹っ切れたようだった
小柳出は、自分は底辺の暮らしをすること、あっち側の人間には関わらないことが自らの収まるべき場所だと確信
また、あっち側の人間に関わらないということはすなわちもう娘にも接触をしないということであり、娘の中から自分の存在を消すことが彼の今できる最大の親心なのだと考えるようになった
そのためラストではとても清々しい気持ちになるけれども現状を何か変えよう(=働いて立派な父親になろう)という気はなく、高尾からの「まともに働こうという気になったのか?」の問いにも「そんなわけないだろ」(=自分はこのまま底辺に位置し娘のいる階層とは関わりを持たない)と返すのであった
私の考える小柳出の姿はこれだが、勿論読んでくれた方が小柳出の吹っ切れ方についてどのような解釈をしても構わない
読んだ人によっては妻子の姿を見てまた自分も頑張ろうと思えた、でもいいし結局自分はあっち側には届かず絶望的な終わり方だ、でもいいし
私の中でも最初は彼は妻子を見て自分もあっち側に戻るべく新たに職でも見つけようと思う終わり方にしようと思ったが、自分がコンプレックスの塊なのもあるのでその心情には納得できなかった
(それに納得できる人もいることは知っているし勿論否定はしない)
落ちぶれた人間が輝かしい人間を見た時に感じる劣等感は拭えないものであるが、それをどのように消化していくかがこの話の締めになると思った
一見下層にとどまり続けるという選択は絶望や逃げであるかもしれないがそれでも彼の中で落としどころが見つかったのならこれは一応の所ハッピーエンドになる
あと、彼の最大の自己満足である「娘のために」という大義名分
これがあることで彼は自分を下層に留めつつも格好がつけられるという美味しい思いをしているのである
メモほぼそのまま載せたので変な文章ですみません…💦
いつもこういう感じでとりとめのないメモを書いてから漫画を作ってますという裏事情?でした!