抱き枕カバー裏話 (Pixiv Fanbox)

先刻お知らせしました抱き枕カバーのお仕事。そのデザインを手掛けている時にそれなりに珍事を起こしてしまっていたので、ここにコッソリ描いておこう思います。

ツクルノモリ様からご依頼を頂いたのが今年の３月頭だったのですが、その頃の私は妙にスケジュールが詰まっていた時期でして。あっちの締め切りとこっちの締め切りが合体してワーーーッって状況でした。

ツクルノモリサイドからのメールに抱き枕の仕様や報酬の件が書かれていたのですが、そんな状況だったのでどこか流し読みしていたのでしょう。「デザインのイメージとか特に指定もないのかぁ…じゃあ好きにデザインしてみるかぁ」と半ば死んだ頭で独断先行してしまったんですね。そんで描き上げたデザインラフがこちら。

普段あんまり描けないエルフ耳とか描いちゃうもんね！と好き勝手にデザインしたのが見て取れます。一応完成版のカバーデザインとは構図的に大差はないんですが、人種や服装が全く違いますねぇ。

このデザインラフをツクルノモリ様に送って仕事した気になってた南乃さざん。しかし返信メールの内容に驚愕します。

「肉感も素晴らしく南乃さざんらしさがあるデザインですが、こちらの指定したデザイン条件と逸脱しております」

何ィ!?デザインの条件指定!?そんなのあった…？

脳が死んでる南乃さざんは気づかなかったのです。メール本文とは別に、キャラクターデザインに関する詳しいイメージ・条件が記載された資料ファイルが添付されていた事を…。読んでみると「制服を着た女学生系のデザイン。エルフなどの人外ではいけない」としっかり明記されてたんですね。やっちまったな南乃さざん、こんなミスは初めてだよ。不思議に思ったなら尋ねれば良かったのにね。ホウ・レン・ソウしっかりすればこんな事にならなかったのに！

なかなかこんなミスは犯さないので、よほど当時はキャパが限界に来てたんだと思います。赤っ恥をかいた私は先方に平謝りし、現代の女学生風のラフ案に描き替えて、今日お披露目したセシリア＝ロバーツが誕生したのでした。

まぁこうしてFANBOXのネタに出来たので、この没ラフ案も無駄にはなりませんでしたかね。当たり前の事ですが「分からない事があったら訊く」という事の大事さを再認識する一件でございました。