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「え…」

妹の加奈子が、兄の悲鳴を聞いて部屋に踏み込むとー

そこには、再び女体化した兄の博也がいた。


「---あ……な、、なんか、また女になっちゃった」

博也が苦笑いしながら言う。


おととい、

朝起きたら突然「女」になってしまっていた博也。


しかし、昨日、目が覚めると元の「男」に戻っていた。


原因は分からないけれど、

とりあえず元に戻れてよかった!なんて

甘く見ていたらこのざまだ。


男⇒女⇒男⇒女と

忙しく性別が変わっているー。


「---ぷっ」

加奈子が笑った。


「--ねぇねぇ~!お母さんお父さん~!

 お兄ちゃんがまた女装してる~!」

加奈子が1階に向かいながら叫ぶ。


「…って、こらー!女装じゃない!」

博也が慌てて叫びながら走るー


髪の毛がふわふわして

首筋に当たるー

「くそっ!邪魔くさいなぁ!」

髪を振り払う博也ー

いっそのこと、ばっさり髪を切って

短髪にしてしまおうか、などとも思うー


「---」

「---」

母親と父親が唖然としている。


「おまっ…昨日は元に戻ってたのに」

父親が驚いて言う。


「いったい、どうしちゃったの?」

母親が言う。


「お、、俺が聞きたいよ」

可愛い声で叫ぶ博也。


「--くっそ~…こんなことになるなんて」

博也は髪を掻きむしりながら困惑するー


これじゃあ、学校に行くこともできない。

大体、どうしてこんな目にー


「--あいりちゃんのみるく、

 妹と僕の熱々な一夜

 僕とかえでちゃんの濃厚接触ー


 エッチなゲームばかりやってたから

 お兄ちゃん、変になっちゃったんじゃないの~?」

妹の加奈子が両親の前でわざとらしくHなゲームの

タイトルを言いながらにこにこ笑うー


「こらっ!偏見はやめろ!」

博也が叫ぶ。


”あいりちゃんのみるく”というゲームの内容を

頭で思い出してしまって鼻血を噴き出す博也ー


「あぁぁぁ…」

博也は身体を落ち着かない様子で触るー


男子高校生の博也にとって

も思うー 「---」 「---」 母親と父親が唖然としている。 「おまっ…昨日は元に戻ってたのに」 父親が驚いて言う。 「いったい、どうしちゃったの?」 母親が言う。 「お、、俺が聞きたいよ」 可愛い声で叫ぶ博也。 「--くっそ~…こんなことになるなんて」 博也は髪を掻きむしりながら困惑するー これじゃあ、学校に行くこともできない。 大体、どうしてこんな目にー 「--あいりちゃんのみるく、  妹と僕の熱々な一夜  僕とかえでちゃんの濃厚接触ー  エッチなゲームばかりやってたから  お兄ちゃん、変になっちゃったんじゃないの~?」 妹の加奈子が両親の前でわざとらしくHなゲームの タイトルを言いながらにこにこ笑うー 「こらっ!偏見はやめろ!」 博也が叫ぶ。 ”あいりちゃんのみるく”というゲームの内容を 頭で思い出してしまって鼻血を噴き出す博也ー 「あぁぁぁ…」 博也は身体を落ち着かない様子で触るー 男子高校生の博也にとって 興奮すると、アソコが大きくなるのが、当たり前のことだった。

元気な息子が、元気いっぱい大きくなるのだ。


だが、女体化してしまっている博也にはー

息子がいないー


「うぉぉぉぉぉぉぉぉ」

なんとも言えない女体での興奮に違和感を感じて

戸惑う博也ー

興奮しても、息子がいない!


これが、育ててきた息子が、

家から巣立っていく母親の気分か!などと

叫びながら博也は顔を一人、赤くしているー


「---…なに、叫んでんの?」

加奈子が唖然とした様子で言う。


「あ、いや」

博也は苦笑いしながら答えた。


「---とにかく」

父親が言う。


”知り合いに開業医がいる”と言っていた父は、

その開業医と話をつけてくれたようだ。

女体化した博也のことを見てくれるのだという。


「--今日はちょうど仕事、休みだから

 連れて行ってやろう」

父の言葉に、博也は頷いた。


この身体でエロゲーを遊んで

実演してみるのも一興だが、

やっぱり女体化した状態は色々不便だし、

困ってしまう。


父と一緒に、父の知り合いの開業医のところに向かう。


そして、裏口から通してもらい、

診察が始まったー。


「--なるほど」

開業医のDr桑原がうなづいた。


「--お、、俺が女の子になっちゃった原因、わかるんですか!?」

博也が叫ぶ。


「あぁ。いくつかの仮説がある」

そう言うと、Dr桑原は立ち上がった。


「きみは、3日前までは男の子、そしておとといは女の子、

 そして昨日はまた男の子に戻って、今日はまた女の子…

 そう言ったね?」


Dr桑原が歩きながら言う。


「はい、そうです」

博也が答える。


博也の後ろに立っている父親も、頷く。


「--考えられることは、いくつかある」

Dr桑原が真剣な表情で博也たちを見つめると、続けた。


「ひとつは、解離性同一性障害

 いわゆる、二重人格とか多重人格というやつだ。

 君は、元々女の子で、日によって

 男の人格と女の人格が交代している説」


ふむふむ、と一瞬頷きかけたが、博也は叫んだ。


「って、ちがーうう!!!!

 精神的な問題じゃなくて、身体が変化してるんだよ!」

博也が叫ぶと

Dr桑原はニコニコしながら頷いた。


「あるいはー性同一性障害…のような…

 そうだな、君は身体は女の子だが、

 心は男の子なのかもしれない」


Dr桑原の言葉に、

博也は「ちがーーーーーーう!」と大声で叫ぶ。


「--いや、桑原」

父親が口を挟む。


「博也は元々男だ。

 それが今はこんな姿になってしまっている。

 どこからどう見ても女の子に、な」

Dr桑原と知り合いの父がそう言うと、

「なるほど。男の娘ってやつだな」とDr桑原が笑う。


「ちがーーーーーーーーーーーーう!!!!!」

博也は女の子の声で大声を出す。


「---いや、女装じゃなくて、ほら!」

博也はズボンを脱いで、

下着を脱いでーー

見せた。


ないーーー


「おい!博也!今、お前は女の子なんだから、そういうことは!」


父親が顔を赤らめながら言う。


「あ、、いや、うん。つい…」

博也が顔を赤らめて慌ててズボンをはくー。


「--ゴホン」

Dr桑原も顔を少し赤らめながら呟いた。


「じゃあ、あれだ。

 君は、生まれた時から女の子だったー。

 でも、君も、家族も

 君のことを男の子だと思い込んでいたー


 違うかね?」

Dr桑原が鋭い目つきで言う。


「全然ちげーよ!」

博也が叫ぶと、

背後に立っていた父親が真剣な表情で言った。


「---そうかもしれないな」


とー。


はぁ!?!?!?

博也は思わず突っ込みを入れたー


父は、物事をすぐに信じてしまう癖があり、

人類滅亡の予言の日になるたびに

震えながらこたつにもぐっているほど、

すぐに人の言うことを信じてしまうー。


「もう、いいです」

博也は落ち込んだ様子でそう答えたー。


帰宅した博也ー


「とりあえず…女の子として

 生きていくしかなさそうだな…」

父が言う。


「そんなぁ…」

博也は、うなだれるー。


「-じゃあさ、お兄ちゃん!

 博也って名前のままじゃ、違和感ありまくりだからさ、

 女の子の時の名前を決めようよ!」

妹の加奈子が嬉しそうに言う。


「--加奈子~~~~!

 なんでお前そんな楽しそうなんだ!」

女の子の声で叫ぶ博也。


「う~ん、

 お兄ちゃんの名前から考えると

 博美かな~?


 あ、でもあえて、桃香ちゃんとかどう~?」


とても楽しそうな加奈子。


「お兄ちゃんに選ばせてあげる~!

 博美と桃香、どっちがいい~?」


加奈子が言う。


「男に戻れたら、お仕置きしてやるからな~!」

博也が怒りをこらえながら叫ぶ。


博美なら、漢字はともかく

男でも「ひろみ」という名前は、いるし、

自分の名前の面影もあるー


「仕方ねぇなぁ…博美なら…」

博也が頭をかきながら言うと、

加奈子はにっこりと笑った。


「うん!よろしくね!桃香おねえちゃん!」


「うんうん!って、おお~~~い!」

博也は叫んだ。


なんで選んでないほうの名前にされなきゃいけないのか。

なんでお姉ちゃん呼びなのか。


「あ、そうだ!女の子になったんだから

 そんな男っぽい格好じゃ似合わないよ~」

加奈子がにこにこしながら言う。


「そうね」

母も笑っている。


”こいつらー!”

博也は内心で叫んだ。


加奈子が「おに、、じゃない、お姉ちゃん!来て!」

と、自分の部屋に博也を呼ぶー


そしてー


「--ふふふ、似合ってるよ~☆!」

加奈子に無理やり着せられた服はーー

ロリっぽいフリフリした衣装だったー


「な、、、なんで…こんな格好を、、俺が」

博也が顔を赤くしながら震える。


「だって~!わたしの使ってない服、

 それしかないんだもん!

 あ、そうだ!明日、一緒にお姉ちゃんの服、

 買いに行こ~よ!」


明日は土曜日ー

加奈子がにこにこしながら言う。


「くっそ~…覚えてろよ!」

博也はそう呟きながら自分の部屋に向かい、

そのまま不貞寝してしまったー


・・・・・・・・・・・


翌日ーーー


博也は、起きて洗面所に行き、

そして、吐きそうになったー


鏡にロリっぽい衣装を着たー


男に戻った自分が映ったからだー


「おええええええええええ!」

全然似合わないー


博也は、思わず叫んでしまったー


「おねえ…」

加奈子が、博也の姿を見て、

博也が再び男に戻ったことを悟る。


そして、面白そうに笑った。


「お兄ちゃん!ついに女装デビューだね!

 おめでと~!」


「--うるせーーーー!!!」

博也は大声で叫んだ。


「くそっ!」

部屋に戻って慌てて着替える博也。


どうなってるんだいったい!?

1日ごとに性別が変わるようになってしまったのか?


「--あぁ…おかえり、俺の息子」

男に戻った博也は

”また明日には女になるってことか?”と震えるー


まだ、トイレも満足にできないし、

女体での生活には全然慣れていないし、

落ち着かない。

桃香とか変な名前もつけられちゃうし

母と父も笑ってるだけで

助けてくれないー


「くそぉ!」

博也は部屋で頭を抱えたー


「あ、お兄ちゃん!洋服、買って来たよ~!」

外出していた妹の加奈子が帰宅する。


「ほんと~は一緒に行こうと思ったんだけど

 男に戻っちゃったみたいだし、

 特別にわたしが選んできたよ♪」


加奈子がにこにこしながら

買ってきた服をひとつひとつ見せていくー


「じゃ~ん!」


「チャイナドレス~」

「メイド服~」

「なんちゃってJK服~」

「ゴスロリ衣装~」

「ブルマ~」

「レオタード~」

「ナースさんごっこの服~」

「アマゾネスの服~」

「巫女さん衣装~」


「-----」

博也は思わず固まった。


「あのさ。」

博也は苦笑いしながら呟いた。


「ふつうの服ないじゃん」


博也の言葉に加奈子は”可愛いのを選んだの!ほめてほめて”と

全く悪気無い様子でほほ笑んだー。


そんな笑顔を見てー

博也は決意する


”だめだ…この状況…

 早く完全な男に戻らないとー”


とー。


③へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


1日ごとに性別が変わってしまう~!?

皆様だったらどうしますか~?


今日もありがとうございました!!

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